JPH02302255A - 吸収材構造物及び吸収材製品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はおむつ、衛生パッド、包帯などのような使い捨
て用品における体液を吸収する構造物に関する。

より詳細には衛生パッドに関するが、本文に開示された
教示から益することができる他の用途を排除するもので
はない。

本発明を要約すれば、本発明による使い捨て製品、好適
には衛生パッドのための吸収材構造物は、吸収材パネル
を覆い重ねている複合不織布カバーを含み、該カバーの
外側層、即ち、皮膚に接触している層は疎水性材料から
成り、穿孔されており、そしてカバーの内側層は吸収材
パネルと外側層の間に位置しており、限定的に親水性で
あり、本質的に穿孔されておらず、カバーを作成してい
る層同志は体液分泌表面全体に沿って相互に接合されて
いないことである。

下記の本文においては、他の具体化を除外するものでは
ないが、理解を容易にするために衛生パッドに関して言
及する。衛生パッドは、又密着パッド又は女性用衛生パ
ッドとしても知られている、周知の物品であり、現代社
会で広く使用されている。それらは月経液又は他の月経
周期以外の膣の分泌物を吸収することを目的としている
。それらは二度使用されることがないから、使い捨て用
品と称される。

これらの製品の基本的構造は三層から成っている。即ち
ニ ー使用者の体と接触している層、又は被覆、これは吸収
層に液体を迅速に移動させることを目的としており、通
常は不織重合体繊維を基材とした繊維布から作られてい
る； 一液体に対し強い親和性を有する材料からできている吸
収材層又は吸収材パネルで、その機能は被覆を通過して
来る液体を吸収し、保持することである。これは伝統的
にセルロースパルプから作られている； 一吸収材パネルの後に来る層、又は裏当て；これは伝統
的に不透過性の熱可塑性重合体フィルム、例えばポリエ
チレンで作られている。それは液が吸収材パネルから漏
れ出るのを防止することを目的としている。

これらの層の各々は、材料の本来的な性能−例えば大き
い吸収性能−及び一層主観的な態様−例えば使用中の漏
れに対するより大きい安心感−の両方の見地から、使用
者に一層の快適性を提供する目的で製品を改善する開発
の対象であった。

本発明は漏れを減少させ、使用中の湿潤感の不存在及び
月経液で含浸された吸収パネルの着色を遮蔽することに
よる一層大きな清潔感のような、より主観的な性質を改
善することによる、衛生パッドのために設計されたカバ
ーの開発による性能の改善を提供する。

従来技術においては、複合材料の使用による衛生パッド
の性能を改善するために多くの試みがなされた。

外側層が不織布の親水性又は疎水性繊維布から作られて
おり、内側層が液体を分配する大きい能力を有する材料
、例えばパネル、又は吸収パネルよりも一層親水性であ
る材料から作られている市販の製品が知られている。

かような構造物は一種又は多種の下記のような状況が生
起するので、屡々漏れ易いニ ー内側層の大きい拡散能力のために液体が内側層全体に
迅速に拡散し、且つ迅速に縁に達する；−内側層の親液
性が吸収材パネルよりも大きいので、液体が極めて強固
に内側層に保持されるニー内側層が迅速に飽和し、その
上に更に液体が排泄されると側面に向かって溢流する。

吸収された液体は構造物の外側表面に近接して残留し、
使用者に快適とは言い難いそこに保持された血液の鮮明
な外観を与え、そしてなお使用中に湿潤感を保持すると
いう事実は、もう一つの問題である。

既往技術から既知の他の問題はカバーの外側層、即ち、
使用者の体に接触している層が全体的に又は部分的に親
水性であることである。下記の特許はこの範躊に入るニ
ジヨーシア・パシフィック（Ｇｅｏｇｉａ　Ｐａｃｉｆ
ｉｃ）社の米国特許第３，５９５．２３５号、カオー（
Ｋａｏ）社の米国特許第４．５１９，７９９号、ベネッ
ケ（Ｂｅｎｅｃｋｅ）社の米国特許第４．２４０．４１
６号、ユニチャーム（Ｕｎｉｃｈａｒ＋ｍ）社の米国特
許第４，７０４．．１１２号、Ｌ、ヘン下りックス（Ｈ
ｅｎｄｒｉｃｋｓ）の米国特許第３．８８８．２５４号
、ブロクター＆ギャンブル（Ｐｒｏｃｔｅｒ　＆　Ｇａ
ｍｂｌｅ）社の米国特許第４．３２４．２４７号及びカ
オー社の米国特許第４，４１７，８９３号。これらの特
許の多くはカバーの二つの層の間の接着を開示している
が、これは本発明の事例ではない。

使用者の体と接触している表面は全体的にか又は部分的
に親水性であるから、これらの特許による最内側層の性
質とは無関係に、製品における湿潤感及び血液による着
色は不快感を起こす厚内であり、製品が本来の性能、即
ち月経液を吸収する性能を果していないという印象を招
く可能性がある。

従って本発明の場合問題であるように、既往技術中に使
用者の体に接触する外側層が疎水性である、衛生パッド
の複合カバーが見られる。例えばゲスフォー　（Ｇｅｓ
ｆｏｒ）社の特許ＰＩ第７５．２４８号はカバーが二枚
の透水性の疎水性フィルムから作られている構造を創出
している点で本発明と異なっている。同様に、キンバリ
・クラーク（Ｋｉｍ−１）ｅｒｌｙ　Ｃ１ａｒｋ）の米
国特許第４，６３６．２０９号は、内側層、即ち、吸収
材パネルと使用者の体と接触している層の間にある層は
、成程度の繊維が水平面に対して垂直に配向しており、
言わば複雑且つ高価な、本発明によれば不必要な材料で
あるので、本発明とは異なっている。

ブロクター＆ギャンブルの特許ＰＩ第８１０２８６７号
の教示は又カバーの外側層が穿孔された、疎水性プラス
チックフィルムであるが、次ぎの繊維層が内側層に付着
しており、従って後で不必要な操作を要求するので、本
発明とも異なっている。

既往技術より優れた本発明の長所の一つは、複雑な材料
を使用すること或いはカバーの層を相互に付着させるこ
とのいずれにも頼る必要なしに、驚くべき性能が得られ
るという事実である。

従って本発明は吸収パネル上に不織布複合カバーを含み
、該カバーの外側層は事実上疎水性で穿孔されており、
該カバーの内側層は限定的に親水性であり、本質的に穿
孔されて′いないことを特徴とする吸収材構造物に関す
る。

カバーの外側層は使用者の体に接触する層である。カバ
ーの内側層は吸収材パネルと外側層の間に挿入される層
である。

本文で使用されているような、“本質的に疎水性′°と
いう表現は、シンキング・バスケット（Ｓｉｎｋｉｎｇ
　Ｂａ５ｋｅｔ）法により測定すると、２時間よりも多
い、好適には４時間以上の相対的吸収性を有する材料を
称する。

次ぎに相対的吸収性の測定方法に関する記述が示される
（又シンキング・バスケットとしても知られている）：
針金のバスケット（針金の直径は０　、８７１１１１１
．バスケットの直径は５ｃｍ、その高さは８　ｃｒｓ、
２　ｃｒａ毎に目盛りを有し、重量は３゜０＋又は−０
，１ｇ）中に試料５ｇを入れる。試料を入れたバスケッ
トを２５＋又は−１℃で２０００ｍ（２のビーカー中に
入れた蒸留水上の水平位置５　ｃｒａに置く。バスケッ
トを解放し、バスケットが完全に水没した瞬間に時計を
止める。時間の読みが相対的吸収性の尺度である。

以下の本文中で相対的吸収性について言及する時は“シ
ンキング・バスケット”試験に関連することである。

本発明によるカバーの外側不織布層は既知の手段で、例
えば水又は空気のジェットを使用することにより、ピン
等による冷間又は熱間穿孔のような機械的方法により穿
孔されている。疎水性層が穿孔されているので、液体透
過性となる。好適には穿孔密度は１インチ当たり８８な
いし２２５孔の範囲であり、それが月経液に対して使用
する時には最も適当な値である。

“限定的に親水性（Ｉｉｍｉｔｅｃｌｌｙ　ｈｙｄｒｏ
ｐｈｏｂｉａ）”という用語は本発明のカバーの内側層
の材料が１゜５ないし１０秒、好適には１．５ないし５
秒、有利には１．５ないし２．５秒の相対的吸収時間を
有することを意味している。本発明のカバーの内側層は
既知の方法、例えば熔融吹き込み（ｍｅｌｔｂｌｏｗｎ
）法又はスパンポンド（ｓｐｕｎｂｏｎｄｅｄ）法によ
って熱接合されていることが好ましいが、他の形式の封
止方法−例えばカーディングされた繊維を接着剤浴で地
理、シ、次いでカレンダーにかけて乾燥する方法（゛°
カード及び結合［ｃａｒｄ　ａｎｄ　ｂｉｎｄ］法″と
して周知である）を除外する訳ではない。

当業者には周知のように、製品に固有の親木性はその密
度に依存して変えることができ、例えば界面活性剤で地
理するこ′とにより改変できる。

本発明のカバーの二つの層に使用されている不織布の他
の特性、例えば柔軟性、基本重量、抵抗性等は所望の利
用の機能における当業者により容易に測定される。

“本質的に穿孔されていない（ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ
　ｎｏｎ−ｐｅｒｆｏｒａｔｅｄ）”という用語は、本
発明によるカバーの内側層が好適には連続的であり、穿
孔されていないことを意味する。しかし外側層の孔の直
径の、例えばｌ／ｌｏの孔径を持つ小さい穿孔を有する
ことはできる。

本発明の吸収カバーを形成する二つの層は、液体分泌表
面全体に沿って、何等の方法によっても接合され又は相
互に接続されていないので、製品の製作における一工程
及び追加経費が省略される。

かような層を結合することはできるが、性能上の利得は
こうした手順を正当化する程のものではない。

本発明の吸収パネルは好適には漂白された木材パルプ、
又は既往技術から０ないし１．５秒の相対的吸収時間を
有することが知られている任意の他の吸収材料から作ら
れている。

理論的な裏付けはないが、本発明者等は本発明で使用す
る成分の性質及びパラメーターの関係が理想的な均衡に
達している、言い換えれば、体液、特に月経液−その特
徴的なＨＬＢ　（親木性−親油性バランス）値を考慮す
ると−が迅速にカバーを通過し、吸収パネルにより迅速
に吸収されるように、吸収パネルに向かって増大する外
側層の親水性の勾配が、カバーの層の透水性と共働して
いると信じられる。

吸収材パネル中に吸収された液体のカバーの表面への戻
りは、迅速な浸透、水分の戻り（ｗｅｔｂａｃｋ）の低
下及び水分の戻り後の着色区域の減少をもたらすように
設計されている、カバーの内側層によって大きく抑制さ
れる。

カバーの各層の累積的な作用により得られる性能は、湿
潤した感覚の不存在（外側層は疎水性で事実上水分を保
持しない）によるか又は清潔な外観（吸収されＩ；液体
は分泌表面から離れて滞留し、不織繊維布の二つの層に
より被覆されている）によるものであるにせよ、吸収の
有効性を提供し、使用者に対する安心感をもたらす。

本発明は更に下記の要素、即ち： −カバーの外（Ｉ！１層は本質的に疎水性で穿孔されて
おり、内側層は限定的に親水性で本質的に穿孔されてい
ない、複合した不織繊維布カバー；−吸収材バネル； 一柔軟性があり液体不透過性の材料の裏当て；から作り
上げられていることを特徴とする、吸収材用品、好適に
は衛生パッドに関する。

好適には各層は液体の分泌を受は入れる表面全体に沿っ
て、いずれの方法でも付着され又は相互接続されていな
い。

本発明の特定の具体化は添付した第１図に例示されてい
る。

図面は理解を容易にする見地から、その成分の寸法を拡
大及び／又は変形して示した吸収材パッドの断面から成
っている。

木材繊維パルプパネルｌの背面並びに厚さを表すその側
面Ａ及びＢ１及び更に５及び５″で示されたようなパネ
ルの幅の小部分は熱可塑性樹脂、例えばポリエチレンの
裏当て４により覆われている。

カバーは吸収材パネルｌ及び裏当て４を完全に取り巻い
ている、内側層２及び外側層３から作られている。層２
及び３は重複して覆ってお、す、６及び７に見られるよ
うに、製品の裏側の部分で密封されている。

外側層３は吸収材パネルｌ及び内側層２よりも長く、そ
れは製品の末端（第１因の断面には図示されていない）
でそれ自体封止されている（末端は製品の長さ方向が始
まり且つ終了する端部である）。

上に言及した接合は、例えば液状接着剤、ホットメルト
の塗布又は内部封止を施すことによる、任意の既知の方
法によるものである。

特定の具体化においては、製品には着脱し得る保護材料
、例えば使用の際に下着の内側に製品を付着させるため
に、使用者によって除去されるシリコーン処理紙の小片
８によって覆われた、製品の裏面上の層３の長手方向に
沿って貼付された感圧性接着剤９．９゛及び９′′の三
枚の小片が取り付けられている。

記載された本発明の利用の実例は、単に説明の目的での
み示されるもので、本発明に何等かの制限を課すること
を意図するものではない。

３７８の衛生パッドが５５の群の使用者について生体内
で試験され、そのうちの１８３は本発明によるものであ
り、１９５は標準として採用した市場で入手し得るもの
であった。製品の試験は本発明の製品と標準品とを交替
して使用しながら、月経周期の期間中、各使用者の習慣
に従って実行された。

本発明による製品は第１図に記載さ゛れているものに対
応し、下記の特徴を有している：−カバー／外側層：カ
ード−及び−結合製法を用いて、４時間以上の相対的吸
収性、２２９／平方ｍの基本重量及び１４４孔／平方イ
ンチを得るように織物処理を行ったポリエステル不織布
ウェブ；−内側層：熔融区域の２５％に３６点／平方ｃ
ｍの方式でカレンダー法により熱接合し、２秒の相対吸
収時間、２０ｇ／平方寓の基本重量を得るように製作す
る繊維の織物処理を行ったポリプロピレン不織布ウェブ
； 一吸収バネル：　１００％木材繊維７ラツフ（ｆｌｏｆ
ｆ）パルプ、重量約９９、寸法約１．６ｘ６．Ｏｘ２０
ｃｍ　　　； 一裏当て：厚さ０．２＋ｗｓ＋及び１９ｇ／平方講の基
本重量を有するポリエチレンフィルム。

熱間封止法が使用されｔ；（熱接合）。

標準製品は等個物であるが、上記のカバーと比較して下
記のような差異を有するニ ー外側層：不織布ウェブは１００％レーヨンであり、１
９９／平方履の基本重量、０に近い相対的吸収時間、直
径約１０ｍｍの円周内に印刻された直径約１１の１５孔
の集団穿孔を有し、仮想的な３０■の側面方形型模様（
ｓｉｄｅ　５ｑｕａｒｅ　ｐａｔｔｅｒｎ）が無限に繰
り返され、方形は各頂点に及び中心部に円周を含んでい
る； 一内側層：、２０ｇ／平方ｍの基本重量、４秒／ｌＱＱ
ｍＱの気孔率（空気３００ｍＤ、当たり３２層）を有す
る、２０％の短繊維と８０％の長繊維を含む漂白された
セルロースの無添加の繊維紙。

得られた結果は下記のようである： １−漏れ率が標準品の１９．５％から本発明の製品の９
．８％に減少（９５％の統計的信頼性）；２一本発明の
製品の使用の際に湿潤感の減少があったことの指摘； ３一本発明の製品の方が使用後にきれいに見えたことの
指摘。

これらの結果から、簡単で斬新である本発明の吸収材構
造物はより大きな効率、少ない湿潤感及び吸収された液
体のより大きな遮蔽を提供することが結論される。

本発明の主なる特徴及び態様は以下の通りである。

１、吸収材料を覆う複合不織繊維布のカバーを含み、該
カバーの外側層は本質的に疎水性で穿孔されており、及
び内側層は親水性で本質的に穿孔されていないことを特
徴とする吸収材構造物。

２、該外側層の相対吸収時間が２時間よりも大きく；該
内側層の相対吸収時間が１．５ないし１０秒の範囲にあ
り；該吸収材の相対吸収時間が０ないし１．５秒の範囲
にあり；及び該外側層はｌ平方インチ当たり３５ないし
３００の孔を有することを特徴とする、上記ｌに記載の
吸収材構造物。

３、該内側層が好適には熱接着により得られることを特
徴とする、上記２に記載の吸収材構造物。

４、該外側層と内側層が液体分泌表面全体に沿って相互
に接合されていないことを特徴とする、上記２に記載の
吸収材構造物。

５、該内側層が連続的で且つ穿孔がないことを特徴とす
る、上記２に記載の吸収材構造物。

６、該外側層の相対吸収時間が４時間よりも大きいこと
を特徴とする、上記２に記載の吸収材構造物。

７、該内側層の相対吸収時間が好適には１．５ないし５
秒の範囲内にあることを特徴とする、上記２に記載の吸
収材構造物。

８、該内側層の相対吸収時間が好適には１．５ないし２
．５秒の範囲内にあることを特徴とする、上記２に記載
の吸収材構造物。

９、該外側層が好適には平方１インチ当たり５０ないし
２５０の孔を有することを特徴とする、上記２に記載の
吸収材構造物。

１０、該外側層が好適には平方１インチ当たり８８ない
し２２５の孔を有することを特徴とする、上記２に記載
の吸収材構造物。

＋１．下記の要素ニ ーカバーの外側層は本質的に疎水性で穿孔されており、
内側層は限定的に親水性で本質的に穿孔されていない、
複合した不織繊維布カバーニー吸収材パネル； −柔軟性があり液体不透過性の材料の裏当て；から作り
上げられていることを特徴とする使い捨ての吸収材製品
。

１２、該吸収材生成物が月経液吸収用製品であることを
特徴とする、上記１１に記載の吸収材製品。

１３、Ｉ［当て（４）が該パルプパネル（１）の背面、
両側（Ａ、Ｂ）及び該パネル（１）の幅の−ｍ　（５，
５’）を覆い；該カバーが製品の裏側（６，７）で接合
されている、内側（２）及び外側（３）層を重ね合わせ
ることにより作り上げられ：外側層（３）が該製品の端
部で外側層同士接合されており；外側層（３）は製品の
背後部分に、保護材料（８）の着脱し得る小片により被
覆された感圧性接着材（９，９’、９”）の三枚の縦形
小片を有することを特徴とする、上記１２に記載の吸収
材製品。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による吸収材パッドを示す略図であり、
各構成成分の寸法を一部拡大及び／又は変形して示した
断面図である。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. １．吸収材料を覆う複合不織繊維布のカバーを含み、該
   カバーの外側層は本質的に疎水性で穿孔されており、及
   び内側層は親水性で本質的に穿孔されていないことを特
   徴とする吸収材構造物。
2. ２．下記の要素： −カバーの外側層は本質的に疎水性で穿孔されており、
   内側層は限定的に親水性で本質的に穿孔されていない、
   複合した不織繊維布カバー； −吸収材パネル； −柔軟性があり液体不透過性の材料の裏当て；から作り
   上げられていることを特徴とする使い捨ての吸収材製品
   。