JPH02299876A - 感熱転写リボン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、プリンタ２フアクシミリ、タイプライタ等の
感熱転写装置に用いられる感熱転写リボンに関し、更に
詳しくは、転写されるインク層内に磁性体金属蒸着層を
含むもので、被記録紙に対して光学的識別可能な印字と
共に磁気記録をも可能とした、記録情報量の向上や偽造
防止機能の付与をもたらす感熱転写リボンに関する。

［従来の技術］ 従来より感熱転写リボンには、例えば３〜１２μｓ厚さ
程度のベースフィルムの上に所定の温度で熱溶融する熱
溶融性インク層２例えば熱可塑性樹脂やワックス類にカ
ーボンブラックや有機顔料類を練り込んだ熱溶融性イン
ク層が設けられててきている。

この感熱転写リボンの記録動作を説明すると、ベースフ
ィルムにはサーマルヘッドか当接していて、サーマルヘ
ッドか記録信号に応じて駆動されその部分が発熱すると
、ベースフィルムの該当する部分の熱溶融性インクが溶
融して被転写紙に転写される。この転写インクにより被
転写紙に記録信号に応じた転写像が形成され、普通紙を
用いた被転写紙への記録ができる。

しかしながら、上記のような感熱転写リボンでは５ｍ気
記録情報を入力、出力することができないという欠点が
あった。

［発明の目的］ 本発明は、上記従来の欠点に鑑み、プリンタ。

ファクシミリ、タイプライタ等の感熱転写装置で印字が
可能な感熱転写リボンにおいて、その転写される層内に
磁性体金属蒸着層を含有させることによって光学的識別
可能な印字と共に磁気記録をも可能とし、記録情報量の
向上や偽造防止機能の付与をもたらす感熱転写リボンを
提供することにある。

［発明の構Ｉ＆］ 即ち本発明はベースフィルムの上に直接またはＭ型剤層
を介して、少なくとも保護樹脂層、磁性体金属蒸着層、
熱溶融性接着剤層を順次形成したことを特徴とする感熱
転写リボンに関するものである。

即ち本発明の感熱転写リボンにおいては、従来感熱転写
リボンの熱溶融性インク層にかえて少なくとも保護樹脂
層、磁性体金属蒸着層、熱溶融性接着剤層を順次形成し
たものを用いることによって、印字の光学的識別可能な
印字と共に磁気記録をも可能とし、記録情報量の向上や
偽造防止機能の付与をもたらす感熱転写リボンを完成し
たもである。

即ち本発明は、ベースフィルム（１）の上に直接または
離型剤層（２）を介して、少なくとも保護樹脂５（：ｌ
）　、磁性体金属蒸着層（４）および熱溶融性接着剤Ｍ
（５）を形成したことにより印字の光学的識別可能な印
字と共に磁気記録をも可能とし、記録情報量の向上や偽
造防止機能の付与をもたらす感熱転写リボンを提供する
ことを可能としだものである。

本発明の感熱転写リボンにおけるベースフィルム（１）
としては充分な自己保持性を有するものであればいずれ
も用いられるが１例えばポリエステル、ポリアミド、ポ
リアミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、セル
ロースアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル
、フッ素樹脂などの樹脂類またはでロへン紙、グラシン
紙などのフィルム状物またはシート状物や剥離紙または
剥離フィルムなどが適宜用いられる。特にベースフィル
ム（１）としては前記樹脂類のフィルム状物で厚さが２
．５〜１２μｓ程度のものを用いるのが、しわや亀裂な
どのない感熱転写リボンの製造が連続的に大量生産出来
る点から好ましい、また先に本出願人が出願した発明（
特願昭６０−１６０７７４号）に記載されている様な、
プラスチックフィルムの熱転写層を設ける側の反対側に
無機物の薄膜１例えば５ｉＯ１ＳｉＯ，、ＴｉＯ，、Ｚ
ｎＯ１Ａｌｔｏｓ等の酸化物、ＴｉＮ等のチッ化物、Ｔ
ｉｃ等の炭化物、炭素、ＡＩ、Ｎｉ、Ｃｒ、τｉ、Ｎｒ
−Ｃｒ合金等の金属の６〜１ｏｏｎ−程度の薄膜を設け
た耐ホツトステイク性加工したものも好ましく用いられ
る。

尚、ベースフィルム（１）が保護樹脂層（３）との剥離
性がよくない場合にはパラフィンワックス。

シリコーン、フッ素樹脂、界面活性剤などを塗布して離
型剤層（２）を形成しておいてもよい。

本発明の感熱転写リボンのにおける。保護樹脂層の厚さ
は特に制限は無いが通常０．５〜２μｓの範囲から適宜
選ばれる。

かかる保護柵脂層を形成するための樹脂としては、たと
えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、
紫外線硬化性樹脂のいずれもが用いられ、たとえばアク
リル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビ
ニルブチラール、ポリカーボネート、ニトロセルロース
、セルロースアセテート、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂
、メラミン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ系
樹脂、アルキッド系樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ロ
ジン変性マレイン酸樹脂などの単独または混合物に色材
を混合したものが好ましく用いられる。

色材は印刷記録分野で広く用いられている各種の染料、
顔料が用いられる０通常のモノクロ用プリンター用では
カーボンブラックが一般的であるが５カラープリンター
においてはいわゆる色の三原色（シアン、マゼンタ、イ
エロー）をはじめとして様々な色と性質をもった色材が
用いられる。

これら色材は通常非流動性インクの２〜８０重量％添加
される。

保護樹脂層の形成は前記非流動性インクを形成するため
の樹脂の有機溶剤溶液、水溶液などをロールコーティン
グ法、グラビアコーティング法。

リバースコーティング法、スプレィコーティング法など
の通常のコーティング法により塗布し、乾燥く熱硬化性
樹脂、電子線硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂などの場合
は硬化）することによって行われる。

本発明の感熱転写リボンの磁性体金属蒸着層（４）は前
記保護樹脂層の上に常法により形成される０例えば、公
知の真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレイティ
ング法などの通常の金属（合金および金属化合物も含む
、以下同様）の薄膜形成方法により１例えばＧｏ、　Ｆ
ｅ、　Ｎｉ、　Ｆｅ＊０３、Ｃｒ、０．、Ｎ１−Ｇｏな
どの金属、金属化合物、金属合金の単独またはそれらの
混合組成の磁性体が厚さ０．０１〜３−程度に蒸着形成
される。厚さがｏ、ｏｔＩｓＨ度以下の度合下は充分な
残留磁束が得られないので磁性体金属蒸着層を設けた価
値が無く、また３ｐａ程度以上に形成しても磁気記録特
性のさらなる向上は得られないので経済的でない、尚、
磁性体金属蒸着層は一層とせず、複数層としても良く、
その場合には層毎に金属の種類をかえてもよい、また磁
性体金属蒸着層には例えば希土類元素やＡ１のような上
記以外の金属元素が含まれていてもよい、その含有量は
通常２０％程度迄である。

本発明の感熱転写リボンの熱溶融性接着剤層（５）は従
来の熱溶融性インク層に比べてカーボンブラック等の色
材を含有させる必要がないから充分に柔らかく被記録紙
への接着性のみを考慮して接着剤を選択使用できるので
被記録紙の表面が平滑度の低いものであっても凹凸部に
忠実に付着ないし浸透して加熱部に忠実な像形成ができ
る。また熱溶融性接着剤層自身は滲んだとしても透明で
あるため画像への影響はない。

本発明の感熱転写リボンの熱溶融性接着剤層（５）とし
ては例えば鯨ロウ、ミツロウ、カルバナワックス、ラノ
リン、キャンデリラワックス、モンタンワックス等の天
然ワックス、パラフィンワックス、マイクロタリンワッ
クス、エステルワックス、酸化ワックス、低分子量ポリ
エチレン等の合成ワックス、ラウリン酸、ミリスチン酸
、バルミチン酸、ステアリン酸、フロメン酸、ベヘニン
酸等の高級脂肪酸、ステアリルアルコール、べへニルア
ルコール等の高級アルコール、ショ糖の脂肪酸エステル
、ソルビタンの脂肪酸エステル等のエステル類、ステア
リンアミド、オレインアミド等のアミド類、ポリアミド
系樹脂、ボロエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、セ
ルロース系樹脂、ポリビニール系樹脂、石油系樹脂、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、フェノール系樹脂、
スチレン系樹脂、天然ゴム、スチレンブタジェンゴム、
インプレンゴム、クロロブレンゴム茅のエラストマー類
、ロジン及びその誘導体、テルペン樹脂、水添石油樹脂
等のタッキファイヤ−１充填剤、可塑剤、酸化防止剤な
どの単独又は混合されたものが用いられる。熱溶融性接
着剤層（５）の厚さは被転写紙の表面状態などにより適
宜選択決定されるものであるが通常は１〜ｌｏμｓ程度
の範囲から選ばれ、通常の被転写紙の表面が比較的平滑
な場合には比較的薄い１〜２−程度である。

このように本発明は平滑度の低い非記録紙にも鮮明な画
像を形成できるという特徴を持つが、さらには磁性体金
属蒸着層を有し、全体の層の厚みも比較的薄いというこ
とから熱伝導性が良好となり、その結果印字速度が速い
、省エネルギーに役立つ等の特徴を有する。

つぎに実施例をあげて本発明を説明する。

［実施例Ｊ 実施例１ 厚さ６μｓのポリエチレンテレフタレートフィルム片面
上に、背面処理層として酸化珪素を電子線加熱蒸着して
厚さ１０００人のホットスティック防止層を設け、他の
面上に塩化ゴム１０部、ポリエチレンワックス５部とト
ルエン８０部からなる塗液をグラビアコーターにて厚さ
１７７１１に塗布乾燥して、離型剤層を形成した。

ついでｆＩａ型剤層上にポリエステル樹脂３０部。

トリレン・ジ・イソシアネート５部、メチルエチルケト
ン３０部、トルエン３０部、負色顔料１０部からなる塗
液をグラビアコーターにて厚さ２Ｑに塗布乾燥して２着
色された保護樹脂層を形成した。

さらにこの保護樹脂層上に、ニッケル５部、蔓鉛３部、
γ−酸化鉄９２部の組成の磁性体金属蒸着層をスパッタ
リング法で厚さ２０００人に形成した。

最後に、カルナバワックス８０部、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂１０部、ヒマシ油１０部からなるホットメ
ルト接着剤を温度１２０℃にて溶融し、ホットメルトロ
ールコーティングにて厚さ３Ｉａに塗布して熱溶融性接
着剤層を形成した。

こうして得られた本発明の感熱転写リボンを用い、市販
の感熱転写型バーコードプリンターにて所定のラベルに
印字テストを行なったところ、印字濃度、解像度共に良
好な印字物が得られた。

また印字表面の耐摩耗性を学振型試験器で測定したとこ
ろ（綿布使用、荷重２００ｇｒ）、２００回で全く傷は
つかず良好であった。

またこの転写リボンの磁気特性は。

残留磁束Φｒ　ｓａ　１　、２０　（Ｍａｘｗｅｌｌ／
ａｍ　）保磁力Ｈ６冨３００　（０，） であり、通常のバーコード信号以外に磁気による情報の
書込み、読取りが可ｆｌ１８であった。

比較例１ 厚さ６趨のポリエチレンテレフタレートフィルムの片面
に、背面処理層として酸化珪素を電子線加熱蒸着して厚
さ１０００人のホットステイク防止層を設け、他の面上
にパラフィンワックス９０部、ポリエチレンワウラス１
０部を溶融混練した後、１２０℃でホットメルトロール
コーティングで厚さ２神に塗布し離型剤層を形成した。

ついで離型剤層上に粒子径０．５μｓの着色用カーボン
粉５０部をカルナバワックス３０部、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹＠ｌ　Ｏｉｌ、アマニ油１０ｆ！ｓに１２
０℃で十分に混練したものをホットメルトロールコーテ
ィングで厚さ１０−に塗布乾燥して従来の感熱転写リボ
ンを得た。

このまた同転写リボンを用い、市販の感熱転写型バーコ
ードプリンターにて所定のラベルに印字テストを行なっ
たところ、印字濃度、解像度共に良好な印字物が得られ
たが、同転写リボンの磁気特性は、残留磁束、保磁力共
にゼロであり、磁気記録媒体としての機能は無かりた。

［発明の効果］ 実施例１および比較例１で得られた感熱転写リボンを用
いて感熱転写型バーコードプリンターにて所定のラベル
に印字した結果からも明らかなる通り、従来の感熱転写
リボンには磁気記録媒体としての機能は期待できなかっ
た。これに対して２本願発明の感熱転写リボンでは磁気
記録媒体としての機能を有するもので画期的な発明であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本願発明の感熱転写リボンの基本構成を示す断
面図である。 （図面の符号） （１）−ベースフィルム （２）：離型剤層 （３）：保ｌｌ樹脂層 （４）：磁性体金属蒸着層 （５）；熱溶融性接着剤層

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １　ベースフィルムの上に直接または離型剤層を介して
   、少なくとも保護樹脂層、磁性体金属蒸着層、熱溶融性
   接着剤層を順次形成したことを特徴とする感熱転写リボ
   ン。