JPH02298858A - 水溶オゾン検出・測定センサー - Google Patents

水溶オゾン検出・測定センサー

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JPH02298858A
JPH02298858A JP1120889A JP12088989A JPH02298858A JP H02298858 A JPH02298858 A JP H02298858A JP 1120889 A JP1120889 A JP 1120889A JP 12088989 A JP12088989 A JP 12088989A JP H02298858 A JPH02298858 A JP H02298858A
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JP
Japan
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ozone
water
cation exchange
exchange membrane
fluorine
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JP1120889A
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Inventor
Hiroichi Shioda
博一 塩田
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O D S KK
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O D S KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 r産業上の利用分野」 本発明は水溶オゾン検出・測定センサーに関するもので
ある。
r従来の技術」 オゾンはその強力な酸化力、殺菌力、漂白刃によって多
くの分野で利用されており、特に最近は塩素殺菌の二次
生成物の有害性に比ベオゾンが無害であることからその
普及が盛んとなった。そして、オゾンは気体のまま利用
されることも多いがオゾンを水に溶解した水溶オゾンは
、気相オゾンに比べ殺菌及び反応時間が短く強力である
ため、食品の殺菌や医療用などの多くの用途には水溶オ
ゾンが多く使用されるようになってきた。
水溶オゾン、所謂オゾン水を殺菌などに使用する場合、
最も大きな問題は、オゾン濃度の迅速な測定・検出であ
る。気相オゾンに比べてオゾン水は反応時間が著しく早
いため、殺菌時、言いかえるとオゾン水が微生物に接触
して細胞膜を破壊する時点でのオゾン水濃度を迅速・適
確に確認することがきわめて重要である。
オゾン木製造機内においては、殺菌に充分なオゾン水濃
度、例えば1.0ppmあったとしても、途中の通路、
殺菌槽内の有機物との反応によって殺菌箇所では0.l
ppmに減少していては有効な殺菌効果が期待出来ない
しかし、現在このオゾン水濃度を簡便、迅速に検知・測
定する方法がなく、従来知られるオゾン水検知・測定方
法は何れも一長一短が有ることが知られている。
すなわち、従来知られている水溶オゾンの検知・測定方
法を大別すると、紫外線吸収方式、化学的着色方式、電
気方式に区分される。
紫外線吸収方式は、気相オゾン濃度測定に多く使われて
いる方法と同じ原理で、オゾン水中での紫外線の吸収度
によってオゾン水濃度を知る方法である。
また、化学的着色方式は、先ず、歴史的に有名なヨー化
カリ法が長年にわたフて使用され正確であることから標
準的な方法とされている。また、オゾンの強力な酸化力
を利用した色素の発色や脱色を利用した他の方法として
、DP’D法(Diethyl−P−Phenylen
diaIoine)、Indigo−Blue法、AC
VK法(八cid ChroIlle Violet 
K)なども提案されている。
さらに、電気方式としては、メンブレン電解法と、ガル
バニ電池法とが提案されている。このメンブレン電解法
はメンブレン薄膜を通してオゾンが電解液中に移動して
、この電解液の導電度の変化を読み取る方法である。ま
た、ガルバニ電池法は、第5図に示すごとく、オゾン水
槽1内にオゾン水2を満たし、一対の異種金属電極3a
、4aを挿入し、電流計からなる起電力検出器10によ
って両電極3a、4a間の起電力によってオゾン水濃度
を読取るものである。
r発明が解決しようとする問題点J しかし、上記従来法において、紫外線吸収方式は気相オ
ゾンと異なり水溶オゾンは水中に多く混在する有機物、
生物、溶解塩などの影響を受けやすく、これを解決する
には高精度度なフィルタの付加等の装置の大型化が要求
され、かつ、1分あたり数リットルの試料を必要とする
欠点を有し特殊な大型プラントにのみ使用されているの
が現状である。
また、化学的着色方式は、所謂化学実験向きの滴定法で
あり、試料の採取、滴定操作などの熟練を要するスポッ
ト検出法であり工業的な現場検出には不便な方法と言わ
ざるを得ないし、何れも色素剤等の特殊な消耗品を必要
とし、かつ連続測定には不向きな欠点を有していた。
さらに、前記電気方式のメンブレン電解法は、オゾンを
選択通過せしめるメンブレン膜の強度・耐久性が未だ完
全なものが見い出されていない上、メンブレン膜から少
量のオゾンが電解液中移動しても読み取れるほどの電流
変化値を得るには時間がかかる、所謂レスポンスが遅い
という欠点を有し、その他、電解液を入れる筒のシール
、メンブレン膜の装着法、定電圧電源が必要などという
問題点が多く、これも装置が複雑化することはやむを得
なかった。また、ガルバニ電池法は多くの撹乱因子によ
り正確な測定ができないことが多いという欠点を有して
いた。即ち、オゾン以外の元素、例えば塩素等によって
も起電力は生ずるし、最も一般的に使用される原料水で
ある、微量の鉄、カルシュラム等の元素乃至その化合物
を含有する水道水や地下水ではオゾンが含まれていなく
とも起電カギの状態を保つことが不可能で、オゾンのみ
を検知したか否かは厳密には判定し得ないものであった
r発明の目的J そこで、本発明は上記欠点に鑑みなされたもので、水溶
オゾンの濃度を応答時間が短く、連続的に読みとれる小
型簡便な水溶オゾン検出・測定センサーを提供すること
を目的としたものである。
r問題点を解決するための手段1 上記の目的に沿い、先述特許請求の範囲を要旨とする本
発明の構成は前述問題点を解決するために、銀または塩
化銀よりなる陰極電極と、上記陰極電極に被覆されたフ
ッソ系陽イオン交換膜と、 上記フッソ系陽イオン交換膜に対設される金または白金
等の貴金属からなる陽極電極と、上記フッソ系陽イオン
交換膜と陽極電極との間に存在する水溶オゾンによって
陰極電極と陽極電極との間に惹起する起電力を検出する
起電力検出器とからなる技術的手段を請じたものである
r作用j 本発明水溶オゾン検出・測定センサーによると、フッソ
系陽イオン交換膜で被覆された陰極電極と陽極電極との
間に水溶オゾン液を供送すると1、両電極間にオゾン濃
度に対応した起電力が発生する。
上記起電力は、従来よく知られたガルバニ電池と同じで
、フッソ系陽イオン交換膜も電解質に変りはないので、
両電極間にオゾンが溶解された電解液が存在することで
起電力が発生するとすれば一応の説明となる。しかし、
実際の起電力発生のメカニズムはその様な単純なもので
はなく、オゾン選択性を有した起電力、即ち、塩素等の
他の電解液に比較してオゾン溶液の場合に大きな起電力
を発生するものであった。
このオゾン選択性を有した起電力が何故得られるかの理
論的考察は現在のところ必ずしも明快ではないが、本発
明者は先に平成1年(1989年)4月27日付けでr
オゾン検出・測定センサー」と称する気相オゾンの検知
・測定センサーを提案した。このオゾン検出・測定セン
サーは、陰極側は本発明と同じく銀または塩化銀をフッ
ソ系陽イオン交換膜で被覆し、金等の貴金属よりなる陽
極電極は所定の開口率を有してフッソ系陽イオン交換膜
に接触せしめ、このフッソ系陽イオン交換膜の陽極面側
を湿潤状態を保って試料ガスを該フッソ系陽イオン交換
膜の陽極面側に供送して両電極間に起電力を得るもので
あり、このオゾン検出・測定センサーを水溶オゾン中に
浸漬すれば同様に起電力が得られるのではないかと推考
して実験したところ、その起電力は微小で実用的でない
ことが判明した。しかし、微小なりとも起電力が発生す
ることから、さらに試行錯誤を重ねたところ、先の気相
オゾンの場合は陽極側では、オゾンがフッソ系陽イオン
交換膜に作用して電子の通過性を向上(この機能を点弧
機能と称するものとする)し、また、陽極とオゾンとの
接触で湿潤水のイオン化を向上する(この機能を酸化触
媒機能と称するものとする)のではないかとしたが、水
溶オゾンでは後者の酸化触媒機能が大きく、酸素(0)
及び水酸基(OH)イオンがフッソ系陽イオン交換膜の
表面を覆い、これらがオゾンがフッソ系陽イオン交換膜
接に接触して点弧機能を発揮するのを阻害しているので
はないかと推考した。
そこで、上記点弧機能をフッソ系陽イオン交換膜の表面
で、酸化向上機能をフッソ系陽イオン交換膜の表面より
多少離れた場所で夫々に機能せしめたら初期の起電力が
得られるのではないかとの仮定に基すき本発明が完成さ
れたものである。
即ち、本発明においては、−面に銀または塩化銀が接触
したフッソ系陽イオン交換膜の他面に水溶オゾンが接触
すると該フッソ系陽イオン交換膜のイオンクラスタを点
弧し、−万全等の貴金属からなる陽極電極に水溶オゾン
が接触すると、陽極電極は水のイオン化を向上して活発
に電子が陽極側から陰極に流れる作用を呈するものと確
信される。
r実施例1 次に、本発明の実施例を第1図乃至第第4図に基づいて
詳細に説明する。
図中、1は水槽、2は該水槽1内に入れたオゾン水(水
溶オゾン)、3は陰極電極、4は陽極電極である。
本発明において、上記陰極電極3は銀または塩化銀で構
成される。この陰極電極3は銀または塩化銀さらには銀
の表面に塩化銀を積層した材質を使用し、その形状は板
状を代表にその他、箔状、線状、棒状、筒状等適宜なも
のが選定できる。
そして、本発明は上記陰極電極3をフッソ系陽イオン交
換膜5で被覆する。即ち、従来の第5図に示したガルバ
ニ電池法は陰極電極3aに裸電極を使用しているが、本
発明は陰極電極3を固形電解質(Solid Po1y
IIler Electrode)の一種であるフッソ
系陽イオン交換膜5で被覆して、オゾン水2は該フッソ
系陽イオン交換膜5に接触し陰極電極3には直接接触す
ることがないようになしている上記陰極電極3をフッソ
系陽イオン交換膜5で被覆する代表的構造を第1図に示
すと、板状の陰極電極3を芯として、この陰極電極3の
外側をフッソ系陽イオン交換膜5が完全に密着して被覆
しており、リード線6はフッソ系陽イオン交換膜5を気
密を保って貫通して外に取り出されているが、第2図例
は陰極電極3の一面のみにフッソ系陽イオン交換膜5を
密着して覆ってなり、該陰極電極3の他面は大気に接触
するようになしてあり、さらに、第3図及び第4図例で
は、セラミック棒8に陰極電極3を巻きその外側にざら
にフッソ系陽イオン交換[5を巻き、このフッソ系陽イ
オン交換膜5は陰極電極3を完全に覆い密封している、
即ち、この第3図及び第4図例では陰極電極3の一面は
フッソ系陽イオン交換膜5で覆われ他面はセラミック棒
8で密閉されることになる。
そして、本発明は上記フッソ系陽イオン交換膜に金また
は白金等の貴金属からなる陽極電極4を対設する。こ、
の陽極電極4は固形の貴金属のみからなる裸電極となっ
ており、板状、金網状、線状等のものが陰極電極3の形
状に対応して適宜使用できる。そして、この陽極電極4
は通常は陰極電極3乃至フッソ系陽イオン交換膜5と平
行に配設され、第1図例は陰極電極3が平板状であるの
で平板状の陽極電極4を平行に対設し、第2図例は陰極
電極3が曲面状であるため陽極電極4はその曲面の中心
軸部位に位置する線状となしているが、必ずしもこの陰
極電極3と陽極電極4とは平行でなくてもよく、第3図
及び第4図例のごとく陰極電極3を巻いたと同じセラミ
ック棒8に該陰極電極3とは所定の距離離れた位置に線
状の陽極電極4′をコイル状に巻着している。
そして、上記フッソ系陽イオン交換膜5と陽極電極4と
の間に存在する水溶オゾンによって陰極電極3と陽8i
電極4との間に惹起する起電力を起電力検出器10で検
出するようになしている。すなわち、陰極電極3と陽極
電極4とに負荷として電流計からなる起電力検出器10
を前記リード線6と陽8i電極4のリード線7とで連結
する。
なお、フッソ系陽イオン交換膜5と陽極電極4との間に
水溶オゾンを介在させるには、第1図のごとく、フッソ
系陽イオン交換膜5を被覆した陰極電極3と陽極電8i
4とをオゾン水2中に浸漬すればよいが、実際には、こ
の陰極電極3と陽極電極4との間にオゾン水を流すのが
よく、第2図例では一端を流入口9a、他端を流出口9
bとなした流路9の側面に窓孔10を設け、この窓孔1
0をフッソ系陽イオン交換膜5で覆い該フッソ系陽イオ
ン交換膜5の外面に陰極電極3を密着し、また、該流路
9内には陽極電極4を配設してこの流路9を水溶オゾン
が流過するようになしである。
また、第3図例も同様に流路9を設けて、この流路9内
に前述したセラミック棒8に陰極電極3、フッソ系陽イ
オン交換膜5、陽極電極4を巻着したものを収納し、ポ
ンプ11でこの流路9内を水溶オゾンが流過するように
なしである。そして、第4図例は上記第3図例を水溶オ
ゾン水槽1に投入し簡易にオゾン濃度を測定するように
なしたもので、流路9は所定の長さの筒となし、これを
水槽1内に水没させ、該流路9の一方にはポンプ11を
取り付は流路9aの一方(同図下方側で、陽極電極4側
)からオゾン水が該流路9内に連続流入するようになし
ている。
実験例によると、第4図例の構造で10mmの径で長さ
100mmのセラミック棒8に約5cm’の陰極電i3
を巻き、フッソ系陽イオン交換膜5は肉厚150ミクロ
ンのフッソ系スルフオン酸陽イオン交換膜を使用し、該
セラミック棒8の陰極7jli3とxomm離れた下部
に0.4mm径の金の線を4回巻いたものを陽極電極4
として使用し、流路9内を水溶オゾンを1117分で流
したところ、水溶オゾン0.lppmあたり2マイクロ
アンペアの電流が流れ持続した。これは、ippmの水
溶オゾンの場合20マイクロアンペアの出力であり、起
電力検出器10としての小型のマイクロアンメータを直
接駆動できるものである。
r発明の効果1 本発明は上記のごときであるので、きわめて簡易な構成
で、応答時間が短く水溶オゾンの検知・濃度測定が行な
える水溶オゾン検出・測定センサーを提供することがで
きるものである。
そして、本発明のセンサーの大きい特徴の一つは、外部
電源を必要とせず自己起電力をもっことであり、そのた
めに用途によって極めて小型のセンサーと表示部の構成
を可能としたことである。
例えば、最近著しく進歩した分子生物学の領域で、オゾ
ン水による微生物のスクリーニング、つまりオゾン耐性
の強弱による分類、オゾンによる細胞膜の部分的破壊、
DNA・核酸などに与えるオゾンの影響などは、バイオ
・クリーンルーム中での小型簡便なオゾン水測定方法が
無かったために、有効な効果が期待されているのにかか
わらず、研究に着手できていない処女地であった。また
微生物は通常培地と称する栄養液中で生存保管されてい
るが、オゾン殺菌しようとしてもオゾン水が微生物に到
達する前に培地の有機物と反応して分解し、実際にオゾ
ンが微生物を攻撃している濃度か測定できなかたった0
本発明の水溶オゾン検出・測定センサーは、このような
用途にも容易に使用できるので今後このような未踏分野
の研究の重要な測定機として技術の進歩に貢献する可能
性は極めて大きい。また、簡易なセンサーとしての別の
効果の一例としては、歯科医療におけるオゾン水利用の
より適確な用法の確立と普及である。主として欧州にお
いて20年以上前から、オゾン水の殺菌と油漬効果とが
立証され、一部の国では歯科の重要な治療法にオゾン水
が使用されているが、使用時に簡便に濃度を測定できな
いため、室温、オゾンの注入時間、オゾン圧力等で濃度
を推定しているのが現状であるが、本発明水溶オゾン検
出・測定センサーを使用すれば、油漬・殺菌などの用途
に応じたオゾン水濃度の確認ができ、オゾン水の調整が
非常に簡単になり、より適確な使用と普及とが進むと予
想される。以上の例はオゾン水利用のごく一部であり、
本発明のセンサーの利用効果は、オゾン水の優れた殺菌
性の利用分野を多くの用途に展開する重要な機器となる
ことは疑いない。
また、本発明の他の効果は、静止測定と流体測定との二
つの方法が採れることであり、例えば、フッソ系陽イオ
ン交換膜5乃至陰極電極30面積を小さくして、陽極電
極4の面積を大きくするとオゾン水2中に浸すだけでオ
ゾン水濃度の検出が可能となる。この用法では精度は比
較的高くはないが、オゾン水が殺菌偏所で濃度1.0p
pm以上の濃度があるか否かなどという確認検出の用途
には非常に便利である。上記用法に対し、オゾン水濃度
の高精度測定には、フッソ系陽イオン交換膜5乃至陰極
電極3の面積を大きく、例えば前者が陰極電極3の面積
がfern’であるととするとその5倍の5crn’と
し、測定するオゾン水を20crri″/ s e c
の定速で供送することで目的を達成できる。この例は一
つの対称的な例を示したが、本発明はこのように両電極
の面積、相対距離などを選定することによつて多くの異
フた特性をもたせることができ、多くの用途に通した水
溶オゾン検出・測定センサーを提供することができるも
のである。
さらに、本発明の特筆すべき効果は、オゾン水中の未溶
解オゾンガスの影響を受けない測定が可能な点である。
現在知られている水溶オゾン測定法の紫外線吸収方式、
化学的着色方式はともに水溶オゾンと同時に未溶解オゾ
ンガスの影響を受けることが実験上立証されている。ま
た、メンブレン電解法も、メンブレンをガス状オゾンは
通過することから、水溶オゾン濃度が低くてもガス状オ
ゾン気泡のオゾン濃度を検出して実際よりは高い濃度の
指示が出ることが判明している。
従って水溶オゾンの製造はガス状オゾンの混合法が主と
なっている現状では、オゾン水中にオゾン微気泡が混在
しているケースが殆どであるから、通常の測定法では誤
った水溶オゾン濃度が出るのは避けられない、実際に水
中で微生物を殺菌する時間はガス状オゾンに比べ水溶オ
ゾンは非常に早いという特性が知られているが、誤って
水溶オシン濃度の低いのを高いと測定すると、所定濃度
であるのに期待どおりの殺菌−微生物数の減少が見られ
ないという不幸な結果となる。ここ数年にわたり、特に
食品のオゾン水殺菌を試みて期待値の得られなかった最
大の原因がここにあったと推測される。本発明センサー
の大きな特徴はオゾン水に浸す両電極の距離が気泡径に
比べて大きく、かつ両電極間がオゾン水で連通されて始
めて起電力が生れる点であり、実験によってもオゾン水
に懸濁しているオゾン気泡の影響を全く受けなかった。
実験の一例によると、純水1リツトル中に濃度2%のオ
ゾンガスを吹き込んだ場合には、水温摂氏15度で3分
後に測定すると本発明のセンサーでは1.8ppmとな
り、オゾン吹き込みを止めると1分後に1.75ppm
、2分後に1.72ppm、10分後でも1.68pp
mと濃度を維持していることが分る。ところが、メンブ
レン電解法で測定すると、上記3分後の時点で1.8p
pmに対し4.3ppmと非常に高い値を示し、吹き込
み中止後1分では3.2ppm、2分後には2.3pp
m、10分後には1.7ppmと本発明センサーの値に
近似する。すなわち、この従来法の誤差は明かにオゾン
吹き込みによる微気泡の残存とそれを誤測定したものと
断定できる。
なお、本発明のセンサー指示値によってD値(微生物数
を1桁数減少させる殺菌剤付与値)の明確なダラム陰性
菌によって殺菌実験したところ知られているデータに近
似した実験値が得られたことからこの効果は確認された
【図面の簡単な説明】
第一図は本発明水溶オゾン検出・測定センサーの一例を
示す縦断面図、第2図は別の実施例縦断面図、第3図は
さらに別の実施例縦断面図、第4図は第3例を水槽内で
使用する実施例縦断面図、第5図は従来のガルバニ電池
法の縦断面図を示すものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 銀または塩化銀よりなる陰極電極と、 上記陰極電極に被覆されたフッソ系陽イオン交換膜と、 上記フッソ系陽イオン交換膜に対設される金または白金
    等の貴金属からなる陽極電極と、 上記フッソ系陽イオン交換膜と陽極電極との間に存在す
    る水溶オゾンによって陰極電極と陽極電極との間に惹起
    する起電力を検出する起電力検出器とからなる水溶オゾ
    ン検出・測定センサー。
JP1120889A 1989-05-15 1989-05-15 水溶オゾン検出・測定センサー Pending JPH02298858A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005134135A (ja) * 2003-10-28 2005-05-26 Ai Denshi Kogyo:Kk オゾン水濃度測定装置
JP5184715B1 (ja) * 2012-12-06 2013-04-17 日科ミクロン株式会社 ガルバニ式濃度測定装置及びガルバニ式濃度測定方法

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