JPH02298615A - エンジンのバルブタイミング制御装置 - Google Patents

エンジンのバルブタイミング制御装置

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JPH02298615A
JPH02298615A JP11784689A JP11784689A JPH02298615A JP H02298615 A JPH02298615 A JP H02298615A JP 11784689 A JP11784689 A JP 11784689A JP 11784689 A JP11784689 A JP 11784689A JP H02298615 A JPH02298615 A JP H02298615A
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西川 俊雄
Mitsuo Hitomi
光夫 人見
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潤三 佐々木
Hidefumi Fujimoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、エンジンのカムシャフトに装着したバルブタ
イミング可変機構に油圧を供給してバルブタイミングを
変更するようにしたエンジンのバルブタイミング制御装
置に関するものである。
(従来の技術) 従来より、エンジンのカムシャフトに油圧駆動式のバル
ブタイミング可変機構を装着し、このバルブタイミング
可変機構にカムシャフト軸受部を介してエンジン趙滑油
を導入する通路を形成すると共に、特定運転時に該バル
ブタイミング可変機構に油圧を油圧制御手段によって作
用させて作動し、バルブタイミングを変更するようにし
た技術は、−例えば、特開昭[12−191636号公
報に見られるように公知である。
また、上記バルブタイミング可変機構としては、カムブ
ーりとカムシャフトとの相対位相を変更するものの他、
各種機構が提案されていると共に、バルブタイミングの
変更制御における油圧の給排制御についても、その送給
通路の途中に切換弁を介装して油圧の送給状態と非送給
状態との切換えでバルブタイミングを変更するもの、も
しくは、常時油圧を供給状態として非作動時には上記油
圧をドレン側に開放してバルブタイミングを変更するも
のなどが採用される。
(発明が解決しようとする課題) しかして、上記のようなバルブタイミング制御装置で、
油圧制御手段等の故障発生によってバルブタイミング可
変機構に油圧が送給されなくなった場合に、カムシャフ
トの軸受部の潤滑不良が発生してエンジンの耐久性の点
で問題となる恐れがある。
すなわち、上記カムシャフトに装着されたバルブタイミ
ング可変機構には、カムシャフトの軸受部を介してエン
ジン本体側からエンジン潤滑油の一部が送給されて、該
バルブタイミング可変機構の作動が操作されるものであ
り、上記カムシャフトの軸受部に対する潤滑は上記バル
ブタイミング可変機構へ油圧を送給するオイルの一部に
よって行う構造としている。そして、上記バルブタイミ
ング可変機構に対する油圧送給通路に介装したソレノイ
ドバルブを駆動するために接続されたハーネスのカブラ
の外れ、断線、接触不良等の故障が発生して上記バルブ
タイミング可変機構に対するオイルの送給が不能となる
と、前記カムシャフトの軸受部に対するオイル供給が停
止し、潤mが不十分となって高回転、高負荷のように潤
滑条件が厳しい運転状態が長時間継続した際に、カムシ
ャフトの焼付きが発生する可能性がある。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、バルブタイミング可
変機構に対する油圧の作用ができなくなった故障発生時
に、カムシャフト軸受部の潤滑が十分に行えなくなるこ
とに起因する不具合の発生を抑制するようにしたエンジ
ンのバルブタイミング制御装置を提供することを目的と
するものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本発明のバルブタイミング制
御装置は、第1図に基本構成を示すように、エンジンE
のカムシャフトCに装着したバルブタイミング可変機構
Aにカムシャフト軸受部Bを介してエンジン潤滑油を導
入し、特定運転時に油圧を該バルブタイミング可変機f
MAに作用させてバルブタイミングを変更する油圧制御
手段りを備えると共に、上記油圧制御手段りによる油圧
をバルブタイミング可変機構Aに作用できなくなる故障
状態を検出する故障検出手段Fを設け、該故障検出手段
Fの信号を受け、故障の発生を検出した時にエンジンの
最高回転数を低く規制する故障時制御手段Gを設けて構
成したものである。
(作用) 上記のようなバルブタイミング制御装置では、正常作動
時においては、特定運転状態にバルブタイミング可変機
構に油圧制御手段によって油圧を 。
供給し、バルブタイミングの変更を行う一方、上記油圧
制御手段による油圧をバルブタイミング可変機構に作用
できなくなる故障状態の発生を故障検出手段によって検
出すると、故障時制御手段を作動して、例えば燃料供給
の停止、自動変速機の変速制御等によってエンジンの最
高回転数を低く規制して、エンジン潤滑油の送給が不十
分となってもカムシャフトの軸受部に焼付き等が発生す
ることを回避するようにしている。
(実施例) 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。
第2図に一実施例のバルブタイミング制御装置を備えた
エンジンの概略構成を示す。
エンジン1の気筒1aにおいて、ピストン2上方に形成
される燃焼室3に吸気弁4によって開閉される吸気ボー
ト5と排気弁6によって開閉される排気ボート7が開口
され、吸気ボート5には吸気通路8が接続され、排気ボ
ート7には排気通路9が接続される。
そして、各気筒1aの吸気弁4を開閉駆動するオーバー
ヘッドの吸気側カムシャフト11が配設されると共に、
各気筒1aの排気弁6を開閉駆動するオーバーヘッドの
排気側カムシャフト12が配設される。両カムシャフト
11.12はそれぞれの端部に設置された同期駆動機構
13によってタイミングベルト14を介してエンジン出
力軸15の回転に同期して回転駆動される。
一方、前記吸気ボート5に連通ずる吸気通路8には、上
流側からエアクリーナ18、吸気量センサ19、スロッ
トル弁20が介装され、このスロットル弁20下流に機
械式過給機21が配設されている。さらに、上記過給機
21の下流側の吸気通路8は、サージタンク22の下流
側が各気筒1aに接続される独立吸気通路8aに形成さ
れ、この独立吸気通路8aに燃料を噴射供給するインジ
ェクタ23が配設されている。
また、前記過給機21をバイパスして過給バイパス通路
24が接続され、この過給バイパス通路24に過給バイ
パスバルブ25が介装されている。
上記過給バイパスバルブ25は、スロットル弁20下流
の吸気圧力に応じて開作動し、過給機21による過給が
不十分な状態で過給バイパス通路24によって吸気を供
給すると同時に、過給圧が高くなった場合に開いて過給
エアをリリーフして過給圧の上限を規制し、駆動負荷を
軽減するものである。
さらに、上記排気弁6に対する排気側カムシャフト12
には、その開閉時期を変更して吸気弁4とのオーバーラ
ツプ期間を変更するバルブタイミング可変機構27が設
置されている。このバルブタイミング可変機構27の詳
細は第4図によって後述するが、?E11圧作動式であ
り、エンジンの図示しないオイルポンプからのエンジン
潤滑油がオイル供給通路28によって送給されるもので
あり、該オイル供給通路28の途中に三方ソレノイドバ
ルブ29による通路切換機構が介装されて、油圧の送給
とリターン開放とが切り換えられる。
上記三方ソレノイドバルブ29の具体的構造例は第3図
に示すように、シリンダ31内にスプール弁32が挿入
され、一端にリターンスプリング33が縮装され、他端
に駆動用ソレノイド34のロッド34aが当接され、ス
プール弁32の移動に応じてバルブタイミング可変機構
27に対するオイル供給通路28に連通するCボートを
シリンダヘッド内に開放するリターン用のbボートまた
はエンジン潤滑用のオイルポンプに連通ずるCボートに
対する連通を切り換えるように構成されている。なお、
Cボートはリターン側に開放され、スプール弁32の移
動を許容させる。実線でオフ状態を鎖線でオン状態を示
し、オフ状態ではCボートとbポートとが連通し、バル
ブタイミング可変機構27にはオイルの送給は行われな
い、一方、オン状態ではスプール弁32の移動によって
CボートとCボートが連通し、バルブタイミング可変機
構27にオイルポンプからのオイルが供給され所定の油
圧が導入される。
そして、上記三方ソレノイドバルブ29の駆動用ソレノ
イド34にエンジン用コントローラ36から運転状態に
応じて駆動信号が出力されて、特定運転時(高負荷高回
転領域)にバルブタイミング可変機構27に油圧を導入
してバルブオーバーラツプ期間を長くする。
また、前記エンジン用コントローラ36からは吸気通路
8のインジェクタ23に燃料供給量を調整する燃料噴射
信号が出力されると共に、気筒1aの点火プラグ37に
点火時期を調整する点火信号が出力される。そしてこの
エンジン用コントローラ36には運転状態を検出するた
めに、吸気量センサ19からの吸入空気量信号、スロッ
トル開度を検出するスロットルセンサ38からの信号が
入力されると共に、バルブタイミング可変機構27に対
する油圧の供給の故障状態を検出する油圧センサ39か
らの油圧信号、エンジン回転を検出するU転センサ40
からの信号等がそれぞれ入力される。
さらに、上記エンジン用コントローラ36は、故障発生
時にエンジン回転数の低下制御もしくはオーバーラツプ
期間の不適合に対応した燃料噴射量および点火時期等の
修正信号を出力する。また、他の例(後述の第11図の
例)では、自動変速機41の変速段の変更制御によって
エンジン回転数の最高回転数を規制するものであって、
自動変速機41のソレノイドバルブ42に制御信号を出
力する変速用コントローラ43に変更信号を出力するよ
うに構成されている。なお、この変速用コントローラ4
3には弯速判定を行うために、タービンセンサ44から
の回転信号、インヒビタスイッチ45からの変速段信号
、車速センサ46からの車速信号、スロットルセンサ3
8からのスロットル開度信号等が入力される。
前記バルブタイミングriJ変機構27の詳細構造は、
第4図に示すように、排気側カムシャフト12の端部に
は筒状のスペーサ53が固定され、このスペーサ53の
外側に駆動用プーリ54が装着されている。このプーリ
54はボス部55先端において前記スペーサ53の先端
外周に摺接し、また、そのボス部55の基端側は排気側
カムシャフト12に回転自在に装着された筒状の連結部
材56に固定されている。そして、この連結部材56の
他端には第1ギヤ57がスプライン結合されロックナツ
ト58によって固定されている。この第1ギヤ57には
吸気側カムシャフト11の先端に固定された第2ギヤ5
9が噛合連結されている。
プーリ54のボス部55の内側には、前記スペーサ53
との間に環状のピストン60が組み込まれいている。ピ
ストン60は軸方向に二分割された構造で、両分割部は
円周方向に等間隔で配置された複数のピン61によって
相互に固定されている。ピストン60の内側および外側
には、互いに逆方向のヘリカルスプライン62.63が
形成されている。そして、ピストン60内側のスプライ
ン62に対して前記スペーサ53の外側にヘリカルスプ
ライン64が形成され、また、ピストン60の外側のス
プライン63に対してプーリ54のボス部55外周にヘ
リカルスプライン65が形成されている。ピストン60
は前記連結部材56の端面との間に装着されたスプリン
グ66により先端側に付勢されている。
排気側カムシャフト12には、軸心に沿ってオイル通路
67が形成されている。このオイル通路67の一端は該
カムシャフト12を支承する軸受部72の部分において
、カムシャフト12に半径方向に形成された通路67a
に連通し、この通路67aのシャフト外周面開口部に一
致して軸受部72内周に環状X 72 aが形成され、
前記オイルポンプから三方ソレノイドバルブ29を経た
オイル供給通路28が、軸受部72を貫通して上記環状
溝72aに連通される。
一方、前記筒状のスペーサ53は止め部材68を介し固
定ボルト69によって排気側カムシャフト12に固定さ
れている。そして、この固定ボルト69には上記オイル
通路67に連通ずる軸方向の貫通穴70が設けられてい
る。また、プーリ54のボス部55先端には、ピストン
60の頭部に而して、前記オイル通路67からの油圧を
導く圧力室71が設けられている。オイル通路67を介
してこれら圧力室71に油圧が導入されスプリング66
を圧縮してピストン60が軸方向に移動すると、このピ
ストン60の内周および外周に形成された逆方向のスプ
ライン62.63と嵌合するスペーサ53およびプーリ
54は、一方が他方に対し相対的に回転する。これによ
り、スペーサ53と一体の排気側カムシャフト12とプ
ーリ54との位相すなわちバルブタイミングが変わる。
上記油圧の導入制御は、前記三方ソレノイドバルブ29
に対して駆動信号を出力するエンジン用コントローラ3
6によって行われるものであるが、このコントローラ3
6は、エンジン負荷(例えばスロットル開度)とエンジ
ン回転数に基づいて、現在の運転状態に対応したバルブ
タイミング可変機構27の作動領域(第5図参照)を判
定して三方ソレノイドバルブ29の連通状態を切換える
ものであり、そのオーバーラツプの変更は過給a21の
作動に連係して行われる。
前記バルブタイミング可変機構27の作動領域の制御特
性の設定は、第5図のように、エンジン負荷Q a /
 Nとエンジン回転数Nとの関係が設定ラインLoより
外側の高回転高負荷領域■がバルブタイミング可変機構
27に油圧を導入する領域であり、この油圧導入時には
、第6図のバルブタイミノジに実線で示すように排気弁
6の開閉タイミングを遅らせて排気弁6と吸気弁4の両
方とも開いているオーバーラツプ期間OLIを大きくす
るものである。また、上記設定ラインLoより内側の低
負荷低回転領域Iがバルブタイミング可変機構27への
油圧の導入を停止する領域であり、この油圧導入の停止
時には、第6図のバルブタイミングに破線で示すように
排気弁6の開閉タイミングを進めて吸気弁4との両者が
同時に開いているオーバーラツプ期間OL2を小さくす
るものである。
上記小オーバーラツプ領域Iは前記過給機21を非駆動
状態とする非過給領域に相当し、一方、大オーバーラツ
プ領域■は過給機21を駆動して過給を行う領域に相当
する。そして、上記オーバーラツプ期間OL1は、過給
機21を駆動し過給を行う領域で大きく、これは、高回
転高負荷の運転領域で気筒1a内に残る残留排気ガスの
量を低減すると気筒的温度が低下して耐ノツキング性で
有利となることから、排気弁6と吸気弁4とのオーバー
ラツプ期間を長く設定し、この期間に上記過給機21に
よる加圧エアによって排気ガスを気筒1aから押出して
掃気効果を得るようにしている。また、低負荷低回転領
域Iでオーバーラツプ期間OL2を短くするのは、上記
のようにバルブオーバーラツプを長く設定した状態でア
イドル運転等の低回転域に移行すると、エンジン回転の
低下に伴って過給圧が低下し、排圧の方が高くなると逆
に排気ガスが吸気通路8に吹き返し、低回転域ではかえ
って排気ガスの持ち込み量が増大して燃焼性が低下する
のに対し、オーバーラツプ期間を短くして燃焼安定性を
向上するためである。
前記エンジン用コントローラ36の処理を第7図ないし
第10図のフローチャートに基づいて説明する。第7図
のルーチンは、バルブタイミング可変機構27への油圧
の導入についての故障発生時、例えば三方ソレノイドバ
ルブ29に対する配線カブラの外れ、断線、または三方
ソレノイドバルブ29のスプール弁32のスティック発
生による作動不良、または油圧が設定値以上に上昇しな
い場合などにおける故障処理制御のメインルーチンを示
す。
制御スタート後、ステップS1でエンジン回転数N1吸
入空気QQ a等の各種データを読込み、ステップS2
で前記マツプ(第5図)の特性に基づき、運転状態がオ
ーバーラツプが大きい高負荷高回転領域■か否かを判定
する。この判定がYESで大オーバーラツプ領域の場合
には、ステップS3で故障判定を行う一方、小オーバー
ラツプ領域の場合には、ステップS4で故障判定を行う
この故障判定は、第8図に示すサブルーチンによって故
障検出時に1に設定される故障判定フラグFl、F2の
状態で判定する。
そして、大オーバーラツプ領域■での故障発生時、すな
わちエンジンの運転状態が高負荷高回転状態であっても
バルブタイミング可変機構27に油圧が導入されておら
ず、オーバーラツプが小さいままの故障発生時には、ス
テップ85〜S7でエンジンの最高回転数を規制する制
御を行う。すなわちステップS5で後述の第9図のサブ
ルーチンによる燃料噴射ルーチンにおいて使用する過回
転燃料カット回転数を高回転数値N1から低回転数値N
2  (第5図参照)に変更設定すると共に、ステップ
S6で高負荷燃料カットラインLsの負荷設定を、第5
図のように、全員6i7ラインLfに対して底<設定し
て、潤滑条件を緩和する。
さらに、ステップS7でオーバーラツプの大きい領域■
の空燃比のリッチ化、点火時期をリタードしてオーバー
ラツプが小さいままで残留排気ガスが増加するのに対処
する。なお、このステップS7の処理を行う際は、上記
ステップs6の処理に代えて行うようにしてもよく、空
燃比補正と点火時期補正のいずれか一方を行うようにし
てもよい。
一方、前記ステップS2の判定がNo1ステツプS4の
判定がYESでオーバーラツプの小さい領域でバルブタ
イミング可変機構27に油圧が導入された状態に故障が
発生し、運転状態はオーバーラツプを小さくすべきなの
に大きなオーバーラツプとなっている場合には、ステッ
プs8でアイドル回転数制御の目標回転数を高く補正す
る。これは低負荷低回転状態でオーバーラツプが大きく
なっていると、吸気ボート5に吹き返す排気ガス量が増
大して残留排気ガスが増えることに伴う燃焼性の低下を
改心するためであり、例えばスロットルバイパスエアを
増加するように補正するものである。
第8図の故障判定サブルーチンを説明すれば、制御スタ
ート後、ステップSIOて油圧センサ39の信号を読込
む。そして、ステップSllで前記ステップS3と同様
に運転状態がオーバーラツプの大きい領域Iか小さい領
域■かを判定する。大オーバーラツプ領域■の場合には
、ステップSI2に進んで油圧センサ39の出力に基づ
き、バルブタイミング可変機構27に導入されている油
圧が設定値以上あるか否かを判定する。この判定がNO
で油圧が設定値より低い場合には、三方ソレノイドバル
ブ29などが正常に作動していない故障発生時であるの
でステップS14で故障判定フラグFlを1にセットし
、正常に油圧が上昇している場合にはステップS13て
上記フラグF1を0にセットする。
また、前記ステップSllの判定がNOで小オーバーラ
ツプ領域Iの場合には、ステップS15に進んでバルブ
タイミング可変機構27に導入されている油圧が設定値
以上あるか否かを判定する。この判定がYESで油圧が
設定値より高い場合には、三方ソレノイドバルブ29な
どが正常に作動していない故障発生時であるのでステッ
プS1Gで故障判定フラグF2を1にセットし、正常に
油圧が低下している場合にはステップS17で上記フラ
グF2を0にセットする。この故障判定フラグF1゜F
2のセットに対応して、前記ステップS3およびS4の
故障判定を行うものである。
なお、上記油圧センサ39による油圧検出に代えて、前
記三方ソレノイドバルブ29におけるソレノイド電圧値
を検出し、該ソレノイドバルブ29の駆動状態と実際の
作動状態が一致しているか否かを判定し、故障判定を行
うようにしてもよい。
次に第9図は故障発生時の補正処理を含む燃料噴射制御
ルーチンであり、制御スタート後、ステップS20で始
動時か否かを判定し、始動時の場合にはステップ521
で始動時噴射時間Ts(固定値)の算出を行い、ステッ
プS22で最終噴射パルスTiに設定する。
一方、始動時以外の場合には、ステップS23でエンジ
ン回転数N1吸入空気1m Q aより基本噴射QTb
を算出し、ステップS24で温度補正、フィードバック
補正等の各種補正値Caを算出した後、ステップS25
で前記故障判定フラグF1の状態から故障発生状態か否
かを判定する。そして、故障が発生している状態では、
ステップ32Bで前記ステップS7の空燃比補正に対応
する補正値Coを算出すると共に、ステップS27およ
び32gで前記ステップS6に対応した高負荷燃料カッ
トを行う。
すなわち、ステップS27でエンジン負荷Q a / 
Nが設定値Lsより大きいか否かを判定し、大きい場合
にはステップS28で前記基本噴射iTbを0に設定し
て燃料噴射を行わないようにする。
上記のようにして算出した基本噴射iTb、Tb性ca
、Coに基づいて、ステップS29で最終噴射パルスT
1を算出し、ステップS32でこの最終噴射パルスTi
を噴射カウンタにプリセットし、燃料噴射を実行するも
のであるが、ステップS30およびS31で前記ステッ
プS5に対応したエンジン回転数Nに対応する燃料カッ
トを行う。すなわち、ステップS30でエンジン回転数
Nが故障発生状態に応じて設定されている設定値Nc(
正常時N1、故障時N2・・・第5図)より高いか否か
を判定し、高い場合にはステップ531で前記最終噴射
パルスを0に設定して、燃料噴射を停止する。
次に第10図は故障発生時の補正処理を含む点火進角制
御ルーチンであり、制御スタート後、ステップS41で
始動時か否かを判定し、始動時の場合にはステップS4
2で固定時期に点火を行うハード点火に切り換える 一方、始動時以外の場合には、ステップS43でアイド
ル状態か否かを判定し、アイドル時にはステップS44
でアイドル進角θ閉1を算出し、ステップS45で最終
進角θigに設定する。
また、非アイドル時にはステップ54Gに進んでエンジ
ン回転数N1吸入空気ff1Qaに基づいてマツプより
基本進角θbを算出し、ステップS47で温度補正等の
各種補正値θaを算出した後、ステップ348で前記故
障判定フラグFlの状態から故障発生状態か否かを判定
する。そして、故障が発生している状態では、ステップ
S49で前記ステップS7の点火進角補正に対応する補
正値θCを算出し、正常状態ではステップS50でこの
補正値を0に設定する。
上記のようにして算出した基本進角θb1捕正値θa、
θCに基づいて、ステップS51で最終点火進角θig
を算出し、ステップS52でこの最終点火進角θ1gを
点火カウンタにプリセットし、点火を実行するものであ
る。
上記のような実施例によれば、バルブタイミング可変機
構27に対する油圧系統に故障が発生し、カムシャフト
12の軸受部72に対する潤滑オイル量が不足する際に
は、燃料カット回転数Ncの変更および燃料カット負荷
Lsの設定によって、最高回転数を低く規制して潤滑不
良に伴う不具合の発生を抑制すると共に、運転状態とオ
ーバーラツプ期間との不適合に伴うノッキングの発生等
の不具合を空燃比および/または点火時期の補正によっ
て解消することができるものである。
次に、第11図は他の実施例として、自動変速fi41
のシフトポイントの変更によって故障発生時のエンジン
最高回転数の規制を行うようにした例における変速用コ
ントローラ43の処理でのフローチャートを示す。
制御スタート後、ステップS61でスロットル開度、車
速等の各種データを読み込み、ステップS62で故障判
定フラグFlの状態に基づいて故障発生の判定を行う。
故障が発生していない状態では、ステップS83で第1
2図に示すシフトパターンにおいて、実線で示す通常の
高速側に設定された変速ラインUlによる変速特性を選
択する。そして、ステップSG4で変速点か否かを判定
し、変速点となった時に、は、ステップ368で対応す
る変速指令を行い、ステップS70で変速機41のソレ
ノイドバルブ42へ信号を出力する。
一方、故障が発生している状態では、ステップ565で
第12図の破線で示す、低速側に設定された変速ライン
U2による変速特性を選択する。そして、ステップS8
Gで変速点か否かを判定し、変速点となった時には、ス
テップS67で変速後の変速段が1速以外か否かを判定
し、1速以外の変速時には前記ステップ508で対応す
る変速指令を行い、また、1速の場合には回転上昇を避
けるためにステップSG9で変速停止指令を行ってから
、ステップS70で変速機41のソレノイドバルブ42
へ信号を出力するものである。
上記のような本例においても、バルブタイミング可変機
構27に対する油圧系統に故障が発生し、カムシャフト
12の軸受部72に対する潤滑オイル量が不足する際に
は、低車速状態から変速比の小さな高速側変速段への変
速を行うようにシフトパターンを変更することによって
、同一車速であってもエンジン回転数が低くなるように
制御すると共に、低車速でも変速比の大きな1速への変
速は停止して最高エンジン回転数を抑制するようにして
いる。
なお、上記実施例においては、バルブタイミング可変機
構27に対する油圧の導入のオン、オフは、三方ソレノ
イドバルブ29によって切り換えるようにしているが、
供給油圧をドレンすることによって作動状態を操作する
ようにしたもので′あっても、カムシャフト12の軸受
部72を介してエンジン潤滑油を導入するように構成し
たものについては、同様に適用可能である。
また、前記第4図の構造によるバルブタイミング可変機
構27は、コンパクトに形成可能であり、排気弁6の位
相を可変とするほか、吸気弁4の位相を可変としてもよ
い。さらに、バルブタイミング可変機構27としてはそ
の他の構成に適宜設計変更可能である。
(発明の効果) 上記のような本発明によれば、エンジンのカムシャフト
に装着したバルブタイミング可変機構にカムシャフト軸
受部を介してエンジン潤滑油を導入し、特定運転時に油
圧を該バルブタイミング可変機構に作用させてバルブタ
イミングを変更するについて、上記油圧制御手段による
油圧をバルブタイミング可変機構に作用できなくなる故
障状態の発生を故障検出手段によって検出すると、故障
時制御手段を作動して、例えば燃料供給の停止、自動変
速機の変速制陣笠によってエンジンの最高回転数を低く
規制するようにしたことにより、エンジン潤滑油の送給
が不十分となってもカムシャフトの軸受部に焼付き笠が
発生するのを未然に防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本構成を示す概略構成図、第2図は
具体例におけるバルブタイミング制御装置を備えたエン
ジンの全体構成図、 第3図は三方ソレノイドバルブの構成例を示す要部断面
図、 第4図はバルブタイミング可変機構の具体例を示す要部
断面図、 第5図はバルブタイミング可変機構の制御領域を示す特
性図、 第6図はul気弁と吸気弁のオーバーラツプの変更を示
す特性図、 第7図ないし第10図はエンジン用コントローラの処理
を説明するためのフローチャート図、第11図は他の実
施例における変速用コントローラの処理を説明するため
のフローチャート図、第12図は第11図の処理におけ
る変速特性を示す変速マツプである。 E、1・・・・・・エンジン、C,11,,12・・・
・・・カムシャフト、A、27・・・・・・バルブタイ
ミング可変機構、B、72・・・・・・カムシャフト軸
受部、D・・・・・・油圧制御手段、F・・・・・・故
障検1−IJ手段、G・・・・・・故障時制御手段、4
・・・・・・吸気弁、6・・・・・・排気弁、28・・
・・・・オイル供給通路、29・・・・・・三方ソレノ
イドバルブ、36.43・・・・・・コントローラ、3
9・・・・・・油ffセンサ。 第3図 第6図 り 第7図 第11図 −1,05− 第12図 !l?這

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンのカムシャフトに装着したバルブタイミ
    ング可変機構にカムシャフト軸受部を介してエンジン潤
    滑油を導入し、特定運転時に油圧を該バルブタイミング
    可変機構に作用させてバルブタイミングを変更する油圧
    制御手段を備えたバルブタイミング制御装置において、
    上記油圧制御手段による油圧をバルブタイミング可変機
    構に作用できなくなる故障状態を検出する故障検出手段
    と、該故障検出手段の信号を受け、故障の発生を検出し
    た時にエンジンの最高回転数を低く抑制する故障時制御
    手段を設けたことを特徴とするエンジンのバルブタイミ
    ング制御装置。
  2. (2)前記バルブタイミング可変機構に油圧を供給する
    特定運転時が高回転時であることを特徴とする請求項1
    記載のエンジンのバルブタイミング制御装置。
  3. (3)前記故障時制御手段は自動変速機の変速段のシフ
    トポイントを低回転側に変更してエンジンの最高回転数
    を低く抑制するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載のエンジンのバルブタイミング制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5644073A (en) * 1995-06-01 1997-07-01 Nissan Motor Co., Ltd. Diagnostic system for variable valve timing control system
JP2009047060A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Nissan Motor Co Ltd エンジンの制御装置
JP2013174209A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の異常判定装置

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JP2009047060A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Nissan Motor Co Ltd エンジンの制御装置
JP2013174209A (ja) * 2012-02-27 2013-09-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の異常判定装置

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