JPH02293154A - 液体噴射記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は液体噴射記録装置に係わり、詳しくは液体噴射
記録装置の排紙ローラの構成に関する。

（ロ）従来の技術 従来、イックジットヘッドを用いた液体噴射記録装置に
おいては、印字部のプラテンからの記録媒体（シート）
の浮きを防止する目的から、印字部の排紙側に排紙ロー
ラを設け、印字部上流側に配設されている副走査ローラ
よりも上記排紙ローラの搬送スピードを若干速く設定し
て、印字部において記録媒体に適度なテンションを発生
させた状態で搬送させることにより、印字部での記録媒
体の浮き（シート浮き）を防止する構成が用いられてい
た． 上記構成においては、記録媒体への印字直後に印字面を
排紙ローラで加圧搬送することになるために、インクの
定着スピードが遅い記録媒体、他はＯＨＰ用紙等におい
ては、インクが定着するのを待ってから排紙ローラに記
録媒体の印字面を進入させるが、あるいは第９図又は第
１０図に示す手段が用いられていた。

第９図は従来の液体噴射記録装置の要部を示している．
同図において、イックジットヘッド１及びその下方近傍
に配設されたプラテン２等により印字部３が構成されて
いる．この印字部３の上流側には矢印方向に矢印方向に
回転する副走査ローラ６１，６２か配設されていて、ガ
イド板５にガイドされて搬送される記録媒体Ｐを印字部
３に導いく．印字部３から排紙される記録媒体Ｐは、印
字部３の下流側に配設されて矢印方向に回転する１対の
排紙ローラ６３，６５により搬送される．定着スピード
の遅い記録媒体Ｐを搬送するために、プラテン２の下側
にインク定着用のヒータ６６が配置されている。記録媒
体Ｐは、副走査ローラ６１，６２により印字部３及び排
紙ローラ６３．６５に搬送され、印字部３ではイックジ
ットヘッド１によって印字が行なわれる。また上記手段
の他に、第１０図に示すように、印字部３から下流側に
おいてプラテン２の間隔を広げて、インクの定着時間を
確保する構成が用いられていた。

（ハ）発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来例では、下記に示すような不具
合がある．まず第１に、インクが定着するのを待ってか
ら記録媒体Ｐの印字面を排紙ローラ６５，６６に進入さ
せる方式では、１ライン分のインクが定着が完了しなけ
れば次のラインの印字が行なえない構成になるので、定
着スビートの遅い記録媒体においては、１枚の印字が完
了するのに非常に長い時間が必要になるという欠点があ
る． 次に、第９図に示すヒータ方式では、インク定着のため
のヒータを別に投入することにより、装置が大型化する
と共にコストアップを生じる欠点がある。さらに第１０
図に示す印字部３と排紙ローラ６３，６５との間隔を広
げる方式では、第９図と同様に装置か大型化すると共に
、記録媒体Ｐが排紙ローラ６３，６５に搬送された後で
印字が開始されることから、印字部３と排紙ローラ６３
，６５の間隔が広がるにつれて記録媒体Ｐの先端余白が
大きくなっていしまう欠点がある．そこで、本発明は、
印字部の下流側に配設されている排紙ローラ対の一方を
印字面から解除可能する機構を設けて、記録媒体に応じ
て排紙ローラの一部を記録媒体の印字面から離隔し得る
液体噴射記録装置を提供することを目的とするものであ
る。

（二）課題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第１図〜第８図を参照して示すと、噴射エレメントか
ら液滴を記録媒体（Ｐ）に噴射して、文字ある，いは図
形等を印字記録するイックジットヘッド（１）を含む印
字部（３）を有する液体噴射記録装置において、 前記印字部（３）から下流の排紙側に設けられた搬送ロ
ーラ対（１２）の一方（１２ｂ）か前記記録媒体（Ｐ）
の種類に応じて選択的に印字面と接触いない位置まで、
前記搬送ローラ（１２ｂ）を解除する解除機構を設けた
ことを特長とする。

（ネ）作用 以上構成に基づき、通常の記録媒体に印字を行なう時に
は、排紙ローラ対（１２）の排紙上ローラ（１２ｂ）を
排紙下ローラ（１２ａ）に圧接した状態で排　紙紙行な
われる。また、定着スピードが遅い記録媒体（Ｐ）に印
字を行なうときには、排紙上ローラ（１２ｂ）を記録媒
体（Ｐ）の印字面に接触しない位置に解除して、記録媒
体（Ｐ）は定着スピードが遅いにも係わらず通常の搬送
スピードで排紙される。

なお、上述カツコ内の符合は図面を参照するために示す
ものであって、本発明の構成をなんら限定するものでは
ない。

（へ）実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例の平面図、第２図は第１図に
おけるＡ−Ａ断面図をそれぞれ示している。同図におい
て、搬送ローラ対６は搬送下ローラ６ａ及びこれに圧接
して従動回転する搬送上ローラ６ｂとからなっており、
上記搬送下ローラ６ａか固着されている軸７の両端図は
軸受９を介して側叛１０，１１にそれぞれ回転自在に装
着されている。搬送ローラ対６の下流側には、第９図と
同様のプラテン２が配設されさらにその下流側には排紙
ローラ対１２が配設されている。排紙ローラ対１２は、
排紙下ローラ１２ａとこれに圧接して従動回転する排紙
上ローラ１２ｂ，１２ｃ，１２ｄとからなっている。

排紙下ローラ１２ａか固着されている軸１３は、軸受１
５を介して側板１０．１１に回転自在に装着されており
、その端部に固着されたギャ１９は、側板１１に軸支さ
れたアイドルギャ１７を介して搬送下ローラ６ａの軸７
の端部に固着されたギャ１６に連結している．なお、排
紙下ローラ１２ａの周速は、搬送下ローラ６ａの周速よ
りも若干速くなっていて、搬送する記録媒体Ｐに適宜の
テンションをかけた状態にしている。

側板１０．１１に回動自在に取り付けられた排紙軸２０
の両端部には、１対の加圧板２１．２２の基部が対向し
て配置されており、この加圧板２１，２２には排紙加圧
軸２３が回動自在に装着されている．この排紙加圧軸２
３には、第３図に示すように一端を側板１１の突起２５
に係止された引っ張りばね２６の他端が係止されており
、この引っ張りばね２６の弾力により排紙加圧軸２３は
下降する向きに付勢されている。また、排紙加圧軸２３
は側板１１に形成された軸受部１１ａに嵌合して位置決
めされている．排紙加圧軸２３の反対側も同様に構成さ
れている。

次に、排紙上ローラ１２ｂ，１２ｃ，１２ｄの加圧機構
について第１図、第５図、第６図により説明する． 上記加圧板２１の自由端には排紙上ローラ１２Ｃが軸２
６により回転自在に装置されており、この排紙上ローラ
１２ｃはその搬送方向が若干外側を向くように微少角度
傾斜して取り付けられている。加圧扱２１は、排紙加圧
軸２３に巻回されて両端を排紙軸２０と排紙加圧軸２３
とに傾斜された捩りコイルばね２７により排紙上ローラ
１２ｃが俳紙下ローラ１２ａに圧接する向きに回動する
ように付勢されている．他方の加圧板２２にも同様の排
紙上ローラ１２ｄが装着されていて、捩りコイルばね２
９により排紙下ローラ１２ａに圧接されている． 排紙加圧軸２３の中央部には加圧板３０が回動自在に装
置されており、その両端に形成された折曲片には長尺の
排紙上ローラ１２ｂが軸３１により回転自在に取り付け
られている．上記排紙上ローラ１２ｄは、排紙加圧軸２
３に巻回されていて両端を排紙軸２０及び加圧板３０に
係止された１対の捩りコイルばね３１の弾力により排紙
下ローラ１２ａに圧接している． 第７図、第８図は排紙上ローラ１２ｂ，１２Ｃ，１２ｄ
の圧解除機構を示している．同図において、加圧解除板
３５はその両端に１対の折曲片を有しており、この折曲
片に穿設された長孔３５ａ，３５ｂを前記排紙軸２０及
び排紙加圧軸２３にそれぞれ嵌合させてことにより水平
方向に移動可能に支持されている。加圧解除板３５の端
部に固着された内向きのピン３６は、加圧板３０の折曲
片に穿設された長孔３０ａ内に配置されている．上記長
孔３０ａの上縁は排紙上ローラ１２ｂ側が下がる向きに
傾斜している．加圧解除板３５の反対側の折曲片も同様
にして支持されていて、これに固着されたピン３６は、
加圧解除板３５の折曲片に形成された長孔内に挿入され
ている。

次に上記のように構成された装置の動作について説明す
る。

ガイド板５に沿って矢印３９方向に搬送される記録媒体
Ｐは、図示しない駆動手段により回転される搬送下ロー
ラ６ａと図示しない加圧手段により搬送下ローラ６ａに
圧接されて従動回転する搬送上ローラ６ｂ都に挟持され
て印字部３へ搬送され、以後はこの搬送ローラ対６によ
り記録媒体Ｐの送り量が規制される状態となる。記録媒
体Ｐはさらに送りだされ、排紙下ローラ１２ａとこれに
圧接して従動回転する排紙上ローラ１２ｂ，１２ｃ，１
２ｄ間に挟持された状態で記録媒体Ｐは一旦停止する。

なお、排紙ローラ対１２による記録媒体Ｐの扶持力は、
搬送ローラ対６による挟持力よりも小さく設定されてお
り、また排紙ローラ対１２が搬送ローラ対６よりも大き
い周速で回転することと、排紙上ローラ１２ｃ，１２ｄ
が微少角度傾斜した状態にあって記録媒体Ｐを幅方向に
適宜のテンションで引っ張られることにより、記録媒体
Ｐは印字部３部のプラテン２での波打ち（シート浮き）
が防止されて印字精度を安定さぜている．この状態でイ
ックジットヘッド１がセットされたキャリッジ１ａが第
１図において矢印Ｇ方向に走査する。イックジットヘッ
ド１は熱エネルギを用いて液滴を噴射する噴射エレメン
トを有している．イックジットヘッド１の上記走査時に
イックジットヘッド１内の噴射エレメントから液滴を噴
射して１ラインの印字を行なう。１ラインの印字終了後
に搬送下ローラ６ａの所定量の回動により、記録媒体Ｐ
は所定量たけ矢印３９方向に送られ、次のラインの印字
を行なう動作が繰り返される。記録媒体Ｐは、排紙ガイ
ドの機能を兼ねた加圧板３０、２１．２２と排紙下ガイ
ド板４０間を経て下流側に送られる．記録媒体Ｐの全体
の印字が終了すると、記録媒体Ｐは排紙ローラ対１２に
より機外に排出される。

記録媒体Ｐに印字を行なう際、定着スピードの遅い記録
媒体Ｐを印字する場合には、図示しない駆動手段又はユ
ーザの操作により、第７図に示す加圧解除板３５が矢印
４１方向に押圧されて移動される．加圧解除板３５が第
８図の位置に移動することにより、ピン３６が加圧板３
０の長孔３ｏａの上様を押し上げて加圧板３０を矢印４
２方向に回動させ、排紙上ローラ１２ｂを排紙下ローラ
１２ａから離隔させる．この状態で加圧解除板３５は図
示しないロック機構により保持される．この時、両端の
排紙上ローラ１２ｃ，１２ｄは、排紙下ローラ１２ａと
記録媒体Ｐとの両方に圧接した状態にあって記録媒体Ｐ
の非画像部を加圧している。これにより、定着スピード
の遅い記録媒体Ｐの印字を行なう場合には、記録媒体Ｐ
−の画像部分に対応する排紙上ローラ１２ｂを解除する
ことにより、記録媒体Ｐは通常のシート搬送速度での印
字が可能となる。

次に、記録媒体Ｐの搬送不良時（ジャム時）における排
紙上ローラ１２ｂ，１２ｃ，１２ｄの解除について第１
図〜第４図により説明する。第２図において記録媒体Ｐ
のジャムが発生した場合には、排紙加圧軸２３と一体の
解除レバー４３をユーザ操作により矢印４５方向に回動
差せることにより、排紙加圧軸２３と側板１０，１１と
の間の図示しないロック機構を解除し、さらに排紙軸２
０を回転中心として排紙加圧軸２３を第４図に示すよう
に回動させることにより、排紙ローラ対１２部の加圧が
解除される。この状態で記録媒体Ｐのジャム処理が行な
われる． なお、上記実施例では、排紙上ローラ１２ｂ，１２ｃ，
１２ｄが排紙下ローラ１２ａに対して従動して加圧及び
その解除を行なう機構について述べたが、排紙下ローラ
１２ａ側を従動させるか又は排紙の上下ローラを同時に
受動させて加圧及び加圧解除を行なう構成にしても同様
の効果を得ることができる。

（ト）発明の効果 以上説明したように、本発明によれば、排紙ローラを記
録媒体の種類に応じて、記録媒体の印字面と接触しない
位置に退避するようにして選択的に加圧を解除する解除
機構を設けたので、定着スピードの遅い記録媒体の印字
の際に、記録媒体の通常の搬送スピードでの印字が可能
となり、定着時間を含めた印字完了時間か短縮されると
共に、記録媒体の先端余白を最小限に押えることを、小
型で低コストの構成でなる装置により実現することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す液体噴射記録装置の要
部を示す平面図、第２図は第１図のＡ一Ａ線断面図、第
３図は第１図のＥ矢印図、第４図は第２図の作用図、第
５図は第１図のＣ−Ｃ線断面図、第６図は第１図のＤ−
Ｄ線断面図、第７図は第１図のＢ−Ｂ線断面図、第８図
は同じく作用図、第９図及びｔ第１０図は従来の液体噴
射記録装置の要部を示す側面図である。 Ｐ・・・記録媒体 ２・・・プラテン ーラ対 １２ｃ，１ 加圧板 除板　　　３ １・・・イックジッ ３・・・印字部 １２・・・排紙ローラ対 ２ｄ・・・排紙上ローラ ３０ａ・・・長孔　　　３ ６・・・ピン。 トヘッド、 ・・・搬送口 １２ａ ３０・・・ ５・・・加圧解 ＠２ 第４ 第３ 図 第７ 図 第 図 第 図 第６ 図 第９ 図 ｂｂ 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、噴射エレメントから液滴を記録媒体に噴射して、文
   字あるいは図形等を印字記録するイックジットヘッドを
   含む印字部を有する液体噴射記録装置において、 前記印字部から下流の排紙側に設けられた 搬送ローラ対の一方が前記記録媒体の種類に応じて選択
   的に印字面と接触いない位置ま で、前記搬送ローラ対を解除する解除機構を設けたこと
   を特長とする液体噴射記録装置。 ２、前記搬送ローラ対の一方が分割された複数の排紙ロ
   ーラからなり、この排紙ローラの一部が記録媒体の種類
   に応じて選択的に記録媒体の印字面と接触位置まで解除
   する機構を有することを特長する請求項１記載の液体噴
   射記録装置。 ３、前記分割された排紙ローラの全てを同時に加圧及び
   解除する機構と、分割された排紙ローラの一部を加圧及
   び解除する機構とを有する請求項１記載の液体噴射記録
   装置。 ４、前記イックジットヘッドが、熱エネルギを用いて液
   滴を噴射エレメントから噴射して記録を行なうバルブジ
   ェット方式ヘッドである請求項１〜３記載の液体噴射記
   録装置。