JPH02291865A

JPH02291865A - 消臭剤組成物

Info

Publication number: JPH02291865A
Application number: JP1109131A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Matsuda; 安弘松田; Tadao Zushi; 圖司　忠夫; Hiroyoshi Hamanaka; 博義浜中
Original assignee: KANPE KATEI TORYO KK; SHIN NIPPON KAKO KK
Current assignee: KANPE KATEI TORYO KK; SHIN NIPPON KAKO KK
Priority date: 1989-05-01
Filing date: 1989-05-01
Publication date: 1990-12-03

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、生物体からの排出物や生物体自身の腐敗物等
よりなる悪臭源に対し、消臭効果を示す消臭剤組成物に
関する。

消臭剤は、上述の悪臭源を多量にもつ便所、養豚場、養
鶏場、蓄舎、生鮮食料品市場のゴミ箱はもとより、一般
家庭における台所、冷蔵庫、ベット用具や、人体からの
発生物に関係する靴及び靴下類、あるいは、浴室及び自
動車内部等で起こる悪臭、異臭を封じるために利用され
る。

〔従来の技術〕

古くから知られる消臭剤としては、無機物である活性炭
の界面吸着力を利用したものがあり、また、近年、鉄イ
オンと糖の間の酸化還元反応を利用したものが報告され
ている。一方、有機物では、ポリアクリルアミドを使用
するもの、アクリル酸ナトリウム・アクリルアミドコボ
リマーを使用するもの及びアクリル酸ナトリウム（モノ
マー）を使用するもの等が特許公報に見られる。

〔発明が解決しようとする課題〕

悪臭源、異臭源を化学的に探査すると、含イオウ化合物
と含窒素化合物に大略分類され、そン等に悩まされる場
合が圧倒的に多い。しかしながら、従来技術による各種
消臭剤は、それらの悪臭、異臭の抑止に対して全く効果
を示さないか、極めて短時間しか有効ではなく、また、
酸性、塩基性のいずれか一方にしか効かず、人間生活を
快適とならしめるための消臭剤として満足できる貢献は
していなかった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明者は、高分子及び低分子と悪臭物質との反応につ
いて鋭意研究を行なった結果、活性水素を有するアミド
基をもつノニオン性モノマーに由来する単位（以下、ア
ミド型ボリマー単位と称す）からなるセグメントと、カ
ルボン酸カリウムを連結するモノマーに由来する単位（
以下、Ｋ塩型ボリマー単位と称す）からなるセグメント
及びカルボン酸ナトリウムを連結するモノマーに由来す
る単位（以下、Ｎａ塩型ポリマー単位と称す）からなる
セグメントとを同時に含む高重合度の複合塩型高分子電
解質及び選択された低分子及び溶媒からなる組成物を悪
臭、異臭を放つところに静置、散布もしくは注入すると
、直ちに臭いが消え、しかも、酸性、塩基性を問わず、
長時間、消臭効果が持続するという発明に到達した。

即ち、本発明は溶媒、一般式（Ｉ）（但し、Ｘｌ、χ２、及び×３は各々同一でも異なって
もよく、水素またはメチル基であり、Ｙ１及びＹ２は各
々同一でも異なってもよく、水素、ヒドロキシメチル基
またはヒドロキシエチル基であり、０．００９９≦ａ≦
０．　４９９９、０．０００１≦ｂ≦０．２５でしかも
０．Ｏｌ≦ａ＋ｂ≦０．５、０．５≦Ｃ≦０．９９かつ
ａ＋ｂ＋ｃ＝１であり、１００００≦ｎ≦３０００００
である。）にて表わされる複合塩型高分・子電解質、お
よびアルデヒド化合物からなる消臭剤組成物あるいは、
これに更に包接化合物を含有してなる消臭剤組成物であ
り、これにより上記課題を解決することができる。

一般式（Ｉ）の定義を補足すれば、一般式（Ｉ）で表わ
される同一分子内において、一般式（Ｉ）のＫ塩型ボリ
マー単位、Ｎａ塩型ボリマー単位、アミド型ポリマー単
位は各々の単位内において、構造が異なっていてもよい
。即ち、例えば、ｘｌは一殻式（Ｉ）で表わされる同一
分子内において、水素でもメチル基でもよいことを意味
する．他の基、ｘ２、ｘ３、Ｙ，、Ｙ！ニツイテも同様
である。又、各々の単位の順序は特に限定されるもので
はなく任意である。

この一般式（Ｉ）の高分子電解質はＮａ塩型ボリマー単
位とＫ塩型ポリマー単位とのイオン化傾向の相違とアミ
ド型ポリマー単位によるイオン反発力の緩和作用を含め
た独特の形態が悪臭源、異臭を放つ酸性物質もしくは塩
基性物質を取り込んで、ｒｉｌ捉し、次いで、高分子反
応を行なって、無臭なものへと変化させる作用機構をも
たらしている。

ここで、一般式（Ｉ）中のｂがｏ．ｏｏｏｉ未満及び０
．２５より大きい場合には、イオン化傾向の相違を充分
に発揮できず、また、ａ＋ｂが０．０１未満である場合
には、悪臭、異臭の成分と反応する効力が弱く、共に、
消臭効果及びその持続性が著しく低下する。

一方、Ｃが０．５未満である場合には、同一鎖内でのイ
オン反発を緩和する力が弱くなり、悪臭、異臭の成分の
捕捉に対して不向きとなる。

さらに、ｎが１００００未満及び３０００００より大き
い場合には、溶媒中で適切な形態を呈し得す、したがっ
て、悪臭、異臭の成分を取り込む能力が著しく欠けてし
まうので、好ましくない。一最式（Ｉ）の化合物は、ア
クリルアミド、Ｎ−ヒドロキシメチルアクリルアミド、
Ｎ，Ｎ−ジ　（ヒドロキシメチル）アクリルアミド、Ｎ
−ヒドロキシエチルアクリルアミド、Ｎ，Ｎ−ジ（ヒド
ロキシエチル）アクリルアミド、メタクリルアミド、Ｎ
−ヒドロキジメチルメタクリルアミド、Ｎ，Ｎ〜ジ（ヒ
ドロキシメチル）メタクリルアミド、Ｎ−ヒドロキジエ
チルメタクリルアミド、Ｎ，Ｎ−ジ（ヒドロキシエチル
）メタクリルアミドのホモボリマーもし《はコボリマー
を水中で水酸化カリウム及び水酸化ナトリウムと接触さ
せて、部分加水分解させるか（製法１）、または、上述
のモノマーのうち１種もしくは２種以上と、アクリル酸
カリウム、メタクリル酸カリウムのうちの１種以上及び
アクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウムのうち
の１種以上とを水中で共重合させること（製法２）によ
り得られる。

本発明に用いられるアルデヒド化合物は、分子内にアル
デヒド基（−ＣＩＯ）を１以上有するものであれば、特
に限定されるものでない。また、アルデヒド化合物の中
でそのもの固有の臭気を有する場合は、前記包接化合物
に包接した状態で用いることが好ましい。

本発明に用いられるアルデヒト化合物としては、直鎖状
、分岐状、脂環式状、および芳香環状炭化水素、ペテロ
環状化合物あるいはこれらから２種以上選択される組み
合せからなる有機化合物が挙げられる。有機化合物の中
でも特に無色、無臭、不揮発性でガス反応性の高い物が
有用である。本発明は以下に示すアルデヒド化合物と一
殻式（Ｉ）で表される高分子電解質を併用することによ
り特に非強制循環と言う環境下において酸性悪臭（硫化
水素）並びに塩基性悪臭（アンモニア）に対し優れた消
臭力を示すことにより完成したものである。モノアルデ
ヒド化合物としては、炭素数３〜１８、好ましくは炭素
数６〜９の飽和又は不飽和の脂肪族アルデヒド（但し、
アルデヒド基の炭素を除く．）、例えば、ラウリンアル
デヒド、カプリンアルデヒド　など、芳香族アルデヒド
、好まし《は、芳香環として、ベンゼン環を有するもの
、例えば、ベンズアルデヒド、桂皮アルデヒドなど、ジ
アルデヒド化合物としては、炭素数０〜ｌ８、好ましく
は、Ｏ〜３の飽和又は不飽和の脂肪族系アルデヒド（但
し、アルデヒド基の炭素を除＜．）、例えば、グリオキ
ザール、マレインアルデヒド、マロンアルデヒド、スク
シンアルデヒド、グルタルアルデヒド、など、その他、
デンブン、セルロース、デキストリンなどを過ヨウ素酸
酸化して得られるアルデヒド化合物、例えばジアルデヒ
ドデンブンなどが挙げらる。又、アルデヒド基を持つ単
糖類であるアルデヒドアルコール、例えば、Ｄ−グリセ
リンアルデヒド、Ｄ一エリトロース、ローキシロースな
どのアルドース類も有用である。更に、上記具体的に列
挙したモノアルデヒド化合物、ジアルデヒド化合物或い
は他のポリアルデヒド化合物から選択される２以上の化
合物の縮合反応等により誘導、生成されたアルデヒド化
合物も本発明に用いることができる。上記アルデヒド化
合物は、単独でも２種以上組み合わせて用いてもよい。

又、上記アルデヒド化合物は、本発明の消臭剤組成物中
において、アルデヒド化合物間の縮合反応によるボリマ
ー化は所定のアルデヒド基の存在量を確保する上で好ま
し《ないが、消臭能力が劣ることがなければ、ある程度
の縮合反応によるアルデヒド化合物の分子量の増加とア
ルデヒド基の減少は許容することができる。

本発明に用いられるアルデヒド化合物は前記一般式（Ｉ
）のポリマー１００重量部に対し、１重量部〜１，００
０．０００重量部、好ましくは、１００重量部〜１０，
０００重量部配合される。

本発明に用いられる包接化合物は、分子内空間に存在環
境が塩基性、酸性に関係なく物質を主に物理吸着により
包接する機能を有するならば特に限定されないが、典型
的にはシクロデキストリンが挙げられる。この包接化合
物は前述した欅に固有の香りを有するアルデヒド化合物
を包接し、除放することにより臭気物質との反応を行な
わせる機能及び除去すべき環境臭気物質を包接する機能
とを有する。

この包接化合物は、一般式（Ｉ）のポリマー１００重量
部に対し、１重量部〜ｔ，ｏｏｏ，ｏｏｏ重量部、好ま
しくは、・１００重量部〜１０．０００重量部配合され
る。

本発明の消臭剤租成物は、溶媒に上記一般式（Ｉ）のボ
リマー、アルデヒド化合物、所望により更に包接化合物
を配合してなるものであり、該溶媒としては、極性溶媒
が好ましく、例えば、水、アルコール類、ケトン類、エ
ーテル類等が挙げられ、単独又は混合して用いられる。

具体的には、単なる水の他、水と親木性共沸溶媒、例え
ば、メチルアルコール、エチルアルコール、ｎ−プロビ
ルアルコール、イソプロビルアルコール、アセトン、ジ
オキサン等々の混合物、あるいはこれらに更にグリコー
ルエーテル、グリセリン等の潤滑剤を含有する水等が挙
げられる。

又、本発明に用いられる溶媒は、鎖状炭化水素、芳香族
炭化水素等の非極性溶媒を併用して用いることを妨げる
ものではない。

また、本発明の消臭剤組成物は他の添加剤、例えば、セ
ルロース、多糖類等の増粘剤、カラギーナン等のゲル化
剤等を含有してもよい。

また、本発明の消臭剤組成物の使用時の形態は、目的に
応じて、ゲル状、ゾル状、溶液状等任意な状態が許容さ
れる。

従って、本発明の消臭剤組成物は、スプレーとして用い
ることも、フィルムやシートに含浸して用いることもで
き、また、無機素材、例えば、ケイ酸カルシウム、活性
炭、アルミナゲル、シリカゲル等と併用することもでき
る。

実施例以下本発明の具体的実施例を説明するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。面、「部」は特に断わらな
い限り重量部を意味する。

実施例１〜１４，比較例−１〜４製造ｌにより得た下記構造、ノ一殻式（Ｉ）　（７）ボｌ７７−０．０８％水溶液（
２０゜Ｃにおける溶液粘度．　１０００ｃｐ）の２００
倍稀釈？＆　１　０　０部に対して天然水溶性高分子力
ラギーナンＡＦＴ−７０−１　（タカラゲン社製）２部
の配合割合からなる消臭剤成分１００部　（比較例１に
相当）に対して第１表に示すアルデヒド化合物、包接化
合物の消臭剤成分を均一に添加混合して実施例１〜２０
のゲル状水性消臭剤組成物又は該比較例１に比較消臭剤
成分を添加した比較例２〜４を調製し、これら消臭剤組
成物を非強制循環方式にて消臭力を評価した。

試験方法：調製した実施例１〜１４，比較例ｌの各消臭剤５ｇを、
それぞれテドラーバックに入れ、密封し、空気を５１注
入した。

次にアンモニアをテドラーバック内に注入し、室温放置
．１，３．６および２４時間後に、テドラーパック内の
ガスを検知管を用いてアンモニア濃度を測定した。

対照として、消臭剤を入れないテドラーバックにアンモ
ニアを注入し、同様に経時的にアンモニア濃度を測定し
た。

硫化水素についても同様に試験した。尚、検知管はガス
テック式を用いた。

試験結果を第１表に示した。

実施例１５〜１８製法ｌにより得た下記構造、の一般式（Ｉ）のポリマーの０．１％水溶？ｉ（２０゜
Ｃにおける溶液粘度ｓ　７５０ｃｐ，　ｐｆ｛８．６｝
の２００倍稀釈液からなる消臭剤成分１００部に第１表
記載のアルデヒド化合物、包接化合物の消臭剤成分を添
加混合して実施例１５〜１８の消臭剤組成物を調製した
。

得られたこれら消臭剤組成物を実施例１と同様に試験し
、その結果を第１表に示した。

実施例ｌ９実施例１で用いた一般式（Ｉ）のボリマー０．０８％水
溶液の２００倍稀釈液からなる消臭剤成分１００部に第
１表記載の消臭剤成分を添加混合して実施例１９の消臭
剤組成物を得た。実施例１と同様に試験し、その結果を
第１表に示した。

実施例２０製法１により得た下記構造、の一般式（Ｉ）のボリマーの０．２５％（水：エチルア
ルコール−　９０Ｗｔ％：　１０ｗｔ％）溶液（２０゜
Ｃにおける溶液粘度：　８５０ｃｐ）の１００倍稀釈溶
液からなる消臭剤成分１００部に第１表記載の消臭剤成
分を添加混合して実施例２０の消臭剤組成物を得、実施
例１と同様に試験し、その結果を第１表に示した。

尚、実施例ｌおよび比較例−１の消臭剤組成物の消臭力
の評価方法を非強制循環方式から強制循環方式、即ち、
実施例１の試験方法において試験期間中テトラバック内
を１２／ｌＩｌｉｎの流量で強制循環させる方式に代え
て消臭力を評価した。　第１表により明らかな通り表本
発明の第１表消臭効果試験（残存ガス鑞亥（準位：卯鹸Ｖ／Ｖ））　
）実施例１〜２０の消臭剤組成物は、比較例１〜４の消
臭剤組成物に比べ硫化水素、アンモニア共に消臭力が格
段に優れていることが分る。

以下　余白第１表消臭効果試験（残存ガス濃度（単位ｉ　ｐ，（Ｖ／Ｖ）
）　）〔効果〕本発明の消臭剤組成物は、一般式（Ｉ）で表される複合
高分子電解買とアルデヒド化合物、とりわけ高沸点で、
不揮発性，無害、無色透明、無臭性のものを直接、ある
いは固有な芳香を有する場合は包接化合物、例えば、シ
クロデキストリン等との併用において完成されたもので
あって、その効果は実施例と比較例との対比において明
確な通りである。すなわち、消臭剤と悪臭ガスとの接触
条件が強制的、非強制的にかかわらず、酸性、塩基性ガ
スに関係なく、１００ｐｐｍ濃度をｌｐｐｍ以下でかつ
無臭にできると言う驚くべき消臭効果を有するものであ
る。本消臭剤組成物はゲル状、ゾル状、溶液状とその使
用形態の幅が広いので、極めて広範な環境、例えば、下
水、廃尿等の処理場、養鶏、養豚場等、オフィス、台所
、家庭用品等に、種々の消臭方法が適用できる。即ち、
臭気発生物に直接スプレーすること、そのまま環境下に
設置すること、樹脂、繊維、紙、無機材料等の担体に本
消臭剤組成物を液状又はゲル状に、担持させた物を環境
下に設置することなど広範な使用方法があるので非常に
有利である。

Claims

【特許請求の範囲】１）溶媒、一般式（ I ） ▲数式、化学式、表等があります▼（ I ）（但し、Ｘ＿１、Ｘ＿２及びＸ＿３は各々同一でも異な
ってもよく、水素またはメチル基であり、Ｙ＿１及びＹ
＿２は各々同一でも異なってもよく、水素、ヒドロキシ
メチル基またはヒドロキシエチル基であり、０．００９
９≦ａ≦０．４９９９、０．０００１≦ｂ≦０．２５で
しかも０．０１≦ａ＋ｂ≦０．５、０．５≦ｃ≦０．９
９かつａ＋ｂ＋ｃ＝１であり、１００００≦ｎ≦３００
０００である。）にて表わされる複合塩型高分子電解質
、およびアルデヒド化合物からなる消臭剤組成物。２）請求項１の消臭剤に更に包接化合物を含有させてな
る消臭剤組成物。