JPH022899Y2 - - Google Patents

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JPH022899Y2
JPH022899Y2 JP1983107236U JP10723683U JPH022899Y2 JP H022899 Y2 JPH022899 Y2 JP H022899Y2 JP 1983107236 U JP1983107236 U JP 1983107236U JP 10723683 U JP10723683 U JP 10723683U JP H022899 Y2 JPH022899 Y2 JP H022899Y2
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JP
Japan
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membrane
wax
liquid
case
temperature
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JP1983107236U
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JPS6015919U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は主にエンジンの冷却水路中に取付けら
れるサーモスタツトの駆動用として使用されるワ
ツクス感温作動体に関する。
従来の技術 従来、第1図に示すワツクス感温作動体10が
広く用いられている。この感温作動体10の下部
にはワツクスケース12が設けられ、この中に熱
膨張性ワツクス14が収容されている。このワツ
クス14の表面はゴム等の弾性体よりなる膜16
で覆われ、この膜のリング状に突出した外周部1
8はワツクスケース12に接合してかしめ止めさ
れている液体ケース20により押さえられ固定さ
れている。液体ケース20内の膜18に接する部
分には油等の液体22が収容され、上端には細い
金属性のピストン棒24が出入自在に差込まれ、
その下端はPTFE製クツシヨン板26、ゴム製ピ
ストン28を介して液体22と接している。
この感温作動体10はたとえば第2図に示すよ
うにしてサーモスタツト30に組込まれて使用さ
れる。このサーモスタツト30は弁座32にバネ
34で押圧されている弁体36に作動体10を取
付け、ピストン棒24の先端をフレーム38に当
接させて押すよう構成したものである。
この感温作動体10は、温度が上昇すると、ワ
ツクス14が膨張して膜16を膨隆させながら液
体22を押し上げ、この液体の移動により膜の膨
隆量より大きくピストン棒24を押し上げるよう
作動する。このためサーモスタツト30では、弁
体36はバネ34を圧縮しつつ下降して弁座32
より離れて開弁する。
上記から明らかなように、この従来の感温作動
体10の膜16は、ワツクス14と液体22を仕
切る作用のほか、その一部である外周部18にお
いて、ワツクス14および液体22がケース1
2,20外へ流出することを防止するシール材と
しての作用もしている。したがつてこの膜16の
材料には、膜として伸縮性にすぐれ、またシール
材として圧縮永久歪を生じにくい耐変形性をもつ
ことが必要である。ところが現実にはこれら双方
の性質にすぐれた材料は存在しないため、従来の
感温作動体10では長期の使用によりワツクス1
2、液体22の洩れが生じることがあり、信頼性
が未だ不十分であつた。
考案が解決しようとする課題 本考案はこの点を改良し、より信頼性にすぐれ
た感温作動体を得ることを目的とするものであ
る。
課題を解決するための手段 本考案は、従来の感温作動体において、膜を良
伸縮性材料より形成し、さらにこの膜の外周に膜
と別体の良耐変形性材料よりなるシール材を設
け、シールするとともに、膜の厚さ圧縮による周
方向への膨出変形を阻止したことを特徴とするワ
ツクス感温作動体である。
作 用 したがつて本考案では、シー材が膜とは別に設
けられ、シール材を、膜として必要な伸縮性を考
慮することなく圧縮永久歪を生じにくい耐変形性
にすぐれた材料を用いて形成し、このため長期に
わたりワツクス、液体の洩れを生じない信頼性に
すぐれた感温作動体を得ることができる。
また膜も、シール材としての特性に重点をおく
ことなくもつぱら伸縮性にすぐれた材料を選択使
用し、よりすぐれた性能を得ることができる。な
お伸縮性にすぐれた材料は、自在な変形を生じや
すく、この膜では、厚さ方向に圧縮力を受けて周
方向へ膨出し、ワツクスケースと液体ケースの間
を通つて拡がり、この結果、ワツクス、液体ケー
ス内容積が減少してピストン棒のリフト量を低下
させる性質がある。本考案では、膜外周に良耐変
形性材料すなわち比較的硬い材料よりなるシール
材を設けているため、シール材が、膜の周方向へ
の膨出変形を当接させて阻止する機能を有し、こ
のためリフト量低下を招来することなく、良伸縮
性材料を膜に使用することが可能となつている。
実施例 以下本考案を図示する実施例について具体的に
説明する。
第3図に示す感温作動体40は、ワツクスケー
ス12と液体ケース20との接合面に溝42を形
成し、この中にO−リング状のシール材44を設
けたものである。この溝42はこの図の例のよう
に膜16の外周部18とシール材44とをともに
嵌合させるものであつても、また第4図、第5図
の例のようにシール材44のみを嵌合させるもの
として膜16の外側の液体ケース20またはワツ
クスケース12に設けてもよい。あるいは図示を
省いたが、液体ケース20、ワツクスケース12
の双方に溝を形成して、シール材を半分ずつ嵌合
させるようにしてもよい。
考案の効果 本考案のワツクス感温作動体は、上述のよう
に、シール材と膜とを別体として設け、それぞれ
に望ましい性質の材料を用い、この結果感温作動
体の信頼性を向上させることができる。また良伸
縮性材料製膜のもつ周方向に膨出してピストン棒
のリフト量を低下させやすいという不都合は、シ
ール材を膜外周に配置し、このシール材で膜の膨
出を抑えることとしているため、膜に良伸縮性材
料を採用することが可能となつている。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例の正断面図、第2図は同例をサ
ーモスタツトに用いた状態を示す正断面図であ
る。第3図は本考案の一実施例を示す正断面図、
第4図、第5図はそれぞれ別の実施例を示す要部
断面図である。 12……ワツクスケース、14……ワツクス、
16……膜、18……外周部、20……液体ケー
ス、22……液体、24……ピストン棒、40…
…感温作動体、44……シール材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 熱膨張性ワツクスを収容したワツクスケース
    と、このワツクス表面を覆う弾性体膜と、前記ワ
    ツクスケースに接合し、前記膜外周部をおさえる
    液体ケースと、この液体ケース内に収容され、前
    記膜に接する液体と、この液体の移動により前記
    液体ケース内に出入するピストン棒とからなるワ
    ツクス感温作動体において、 膜を良伸縮性材料より形成し、さらにこの膜の
    外周に膜と別体の良耐変形性材料よりなるシール
    材を設け、シールするとともに、膜の厚さ圧縮に
    よる周方向への膨出変形を阻止したことを特徴と
    するワツクス感温作動体。
JP10723683U 1983-07-12 1983-07-12 ワツクス感温作動体 Granted JPS6015919U (ja)

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JP10723683U JPS6015919U (ja) 1983-07-12 1983-07-12 ワツクス感温作動体

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JP10723683U JPS6015919U (ja) 1983-07-12 1983-07-12 ワツクス感温作動体

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JPS6015919U JPS6015919U (ja) 1985-02-02
JPH022899Y2 true JPH022899Y2 (ja) 1990-01-24

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JP10723683U Granted JPS6015919U (ja) 1983-07-12 1983-07-12 ワツクス感温作動体

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JPS5725114B2 (ja) * 1976-12-17 1982-05-27
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Also Published As

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JPS6015919U (ja) 1985-02-02

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