JPH02289362A - サーマルヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

サーマルヘッドおよびその製造方法

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JPH02289362A
JPH02289362A JP11072389A JP11072389A JPH02289362A JP H02289362 A JPH02289362 A JP H02289362A JP 11072389 A JP11072389 A JP 11072389A JP 11072389 A JP11072389 A JP 11072389A JP H02289362 A JPH02289362 A JP H02289362A
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layer
heating element
section
thermal head
insulating layer
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JP11072389A
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Tsuneo Ochi
越智 庸夫
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は感熱記録を行なうサーマルヘッドおよびその
製造方法に関する。
[従来技術] 従来、発熱素子の選択的発熱により感熱記録を行なうサ
ーマルヘッドにおいては、基板に多数の発熱素子のみを
有し、この発熱素子を駆動する駆動回路部とは別体にな
っている。そのため、各発熱素子に駆動回路部を接続す
る必要があるが、印字ドツトがファインピッチになると
、各発熱素子に駆動回路部を接続することが困難となる
そこで、最近では、1枚の基板に多数の発熱素子および
駆動回路部を設けることが検討されている。この種のサ
ーマルヘッドは、例えば、基板の端部に多数の発熱素子
を配列形成し、その隣りに駆動回路部を形成した構成と
なっている。
[発す1が解決しようとする課題] このようなサーマルヘッドにおいては、駆動回路部が各
発fj%素子を駆動するトランジスタおよびこのトラン
ジスタを駆動する駆動素子等よりなり、発熱素子に比べ
て広い面積を占めるため、1枚のノ、(板の一面に多数
の発熱素子および駆動回路部を並列に設けたのでは、基
板が大面積となり、サーマルヘッド全体が大型化すると
いう問題がある。
この発11の目的は、1枚の基板りに多数の発熱素子お
よび駆動回路部を設けて接続を容易にしても、全体が大
きくならず、小型化を図ることができ、しかも製造工程
が煩雑にならず、容易に製造することのできるサーマル
ヘッドおよびその製造方法を提供することにある。
[課題を解決するためのf段] この発明のサーマルヘッドは、同一基板上に多数の発熱
素子、およびこの発熱素子を駆動する薄膜トランジスタ
、並びにこの薄膜トランジスタを駆動する駆動素子を設
けてなるサーマルヘッドであり、前記基板の一面に前記
駆動J3子を設け、この駆動素子−Fに前記薄膜トラン
ジスタを積層したことにある。
また、この発明に係るサーマルヘッドの製造方法は、基
板の一面に駆動素子を形成するとともに、この駆動素子
を覆う絶縁層を形成し、この絶縁層」二に多結晶シリコ
ンを生成し、この多結晶シリコンに不純物をドープして
発熱素子とこの発熱素子を駆動する薄膜トランジスタと
を、少なくとも前記薄膜トランジスタを前記駆動素子り
に対応して形成することにある。
[作 JTI ] この発明のサーマルヘッドによれば、基板の一面に駆動
素子を設け、この駆動素子−にに薄膜トランジスタを積
層した構成であるから1発熱素子に比べて大きな面積を
占める駆動回路部を小さい面積で形成することができ、
これによりサーマルヘッド全体を小さく構成することが
できる。
また、この発明に係るサーマルヘッドの製造方法によれ
ば、基板の一面に駆動素子を覆って形成された絶縁層上
に多結晶シリコンを生成し、この多結晶シリコンに不純
物をドープして発熱素子とこの発熱素子を駆動する薄膜
トランジスタとを少なくとも薄膜トランジスタを駆動素
子」二に対応して形成するので、F!j膜トランジスタ
と駆動素子とが対応する分だけ基板の面積を小さくする
ことができる一L発熱素子とtJjII!2)ランジス
タとを形成するための多結晶シリコンの生成を同時に行
なうことができ、製造工程が煩雑にならず、能率的にサ
ーマルヘアFを製造することができる。
[実施例〕 以下1図面を参照して、この発IJlの一実施例を説明
する。
第2図(A)はこの発明のサーマルヘッドの下層部の構
成を示し、第2図(B)は上層部の構成を示す、このサ
ーマルヘッドlは2層構造のものであり、全体が四角形
の平板状をなしている。すなわち、単結晶のシリコン基
板2の一面に第2図(A)に示すように駆動素子部3が
形成され、この駆動素子部3上に絶縁M4(第1図参照
)が形成され、この絶縁層4上に第2図CB)に示すよ
うに印字用トランジスタ部5および発8素子部6が形成
されている。駆動素子部3はラッチ回路部7、シフトレ
ジスタ8、および印字バッファ9、P/S変換部lO1
印字履歴回路部11等を備え。
C−MOSFETで構成され、シリコン基板2の下部側
、つまり上層の発熱素子部6と対応する部分を除くほぼ
全域に形成されている。また、印字用トランジスタ部5
は後述する多数の薄膜トランジスタ12・・・を配列し
たものであり、北述した駆動素子部3と対応して設けら
れている8発熱素子部6は後述する多数のg膜発熱素子
13・・・を配列したものであり、上述した駆動素子部
3が設けられていないシリコン基板2の下部側に対応し
て設けられている。なお、駆動素子部3が形成された下
層側には複数の接続端子14a−14gが絶縁層4を通
して」二層に露出して設けられている。
この接続端子14a〜14gのうち、接続端子14aは
スルーホール14hにより絶縁層4を通して印字用トラ
ンジスタ部5に接続され、接続端子14bはラッチ回路
部7に、接続端子14cはシフトレジスタ8に、接続端
子14dと14eは印字バッファ9に、接続端子14g
はP/S変換部10に、接続端子14fは印字履歴回路
部11にそれぞれ接続されている。
これらの接続端子14a−14gは図示しないCPUに
接続されるもので、接続端子14a〜14c、および1
4f、14gは制御ラインに接続端子14dはアドレス
ラインに、接続端子14eはデータラインに接続される
サーマルヘッド1の各回動部の機能について概要を説明
する。
印字バッファ9は接続端子14eを介して送出される画
像データを、接続端子14dを介して送られてくるアド
レスデータに基づいて記憶する。
この画像データは印字モードにおいて、−行分ずつPI
S変換部10に読出され、シリアルデータに変換されて
印字履歴回路部11に送られる。印字履歴回路?s11
は、前回および今回の画像データを記憶保持するレジス
タ(図示せず)と、前回および今回の画像データから予
熱用の印字データを作成する予熱データ作成部(図示せ
ず)を有する。この印字履歴回路部11で作成された予
熱データは接続端子14gを介して供給される制御信号
によって読み出され、接続端子14cを介して供給され
るクロックパルスに同期してシフトレジスタ8に保持さ
れる。−行分の予熱データがシフトレジスタ8に保持さ
れると、接続端子14bから供給される制御信号によっ
てラッチ回路部7に送出される。接続端子14aにCP
U(図示せず)から供給される印字パルスは、予熱用の
サブパルスと本印字用のメインパルスの二種類があり、
ラッチ回路部7に予熱データが保持されているときはサ
ブパルスが供給される。予熱データは、例えば、印字デ
ータが前回と今回に連続する場合に、今回のデータを“
0(無し)”とするものである、これにより、前回発熱
した発熱素子の予熱をなくシ、温度の上昇を防止する。
サブパルスが供給されると、印字用トランジスタ部5の
各薄膜トランジスタ(詳細は後述する)がデータに対応
して駆動され、発熱素子部6の各薄膜抵抗素子(詳細は
後述する)が通電され予熱が行われる。予熱が完了する
と印字履歴回路部11に保持されていた今回の印字デー
タがラッチ回路部7に保持される。このときは、接続端
子14aにメインパルスが供給され、今回の画像データ
に対応した印字が実行される。−行分の印字が終了する
と、印字バッファ9より次の一行分のデータが読み出さ
れ、上述した動作が繰り返される。なお、接続端子14
aに供給されるメインパルスとサブパルスはスルーホー
ル14hを介して印字用トランジスタ部5に送出される
第1図はこの発明のサーマルヘッドlの拡大断面図であ
る。この図を参照してサーマルヘッドlの構造について
説明する。
シリコン基板2はn型の単結晶シリコンよりなるウェハ
である。このシリコン基板2には各ブロックごとに、C
−MO3よりなる駆動素子部3上にn −M OSより
なる印字用トランジスタ部5が設けられ、これと並んで
発熱素子部6が一括して設けられ、各ブロックごとに切
断されることにより、1つのブロックがサーマルヘッド
lをなす、以下、各素子の構成を順に説明する。
駆動素子部3を構成するC−MO3は、電界効果(FE
T)型の複数(F) n −M OSとp −MOSの
組み合わせであり、右端側の発熱素子形成領域を除いて
、第2図(A)に示す如く、シリコン基板2のかなり広
い領域に亘って形成されるもので、実際は図面よりもも
っと小さい面積の素子が多数配列形成されている。n−
MO3は発熱素子形成領域の左側におけるシリコン基板
2の一面に形成されている。すなわち、その部分のシリ
コン基板2の上面側内部にはポロン(B)等の7クセプ
タ不純物がドープされたp層領域15が形成されており
、このP型領域15″内にはリン(P)等のドナー不純
物がドープされた2つのn型領域16.16が形成され
ている。この2つのn型領域16.16はそれぞれソー
ス、トレインの−に極をなすものである。このn型領域
16.16が形成されたp型領域15の周囲には、S 
i07よりなるフィールド絶縁膜17が形成され、この
フィールド絶縁膜17によりP層領域15が周囲からの
電気的な影響を受けないように保護されている。また、
2つのn型領域16.16の間に位置する箇所には、S
10?よりなるゲート絶縁膜18により覆われたゲート
電極19が形成されている。このゲート電極19は多結
晶シリコンにPイオン等の不純物をドープすることによ
り低抵抗に形成されている。さらに、2つのn型領域1
6.16と対応する箇所には、ソース、ドレインノ配線
パターン20.20が形成されている。この場合、ゲー
ト電極19は全表面がゲート絶縁II91.8により覆
われているので、配線パターン20.20と短絡するこ
とがない、また、ソース、ドレインの各配線パターン2
0.20は^I、Al−9i、No、W等の金属等から
なり、それぞれ2つのn型領域16.16に接続されて
おり、一方の配線パターン20は後述するp −MOS
に接続されている。そして、この配線パターン20.2
0およびゲート電極19上には絶縁層4が形成されてい
る。この絶縁層4は一酸化性および耐摩耗性を有するも
ので、 5i02とSiNの2層構造のものであっても
、また5iONの単一層構造であってもよい、なお、p
−MO3はn−MO3の左側に形成され、シリコン基板
2の上面側内部に2つのp型領域21.21を形成した
以外は上述したn −M OSと全く同じ構成となって
いる。そのため、同一部分に同一符号を付して、その説
明は省略する。
印字用トランジスタ部5の薄膜トランジスタ12は、上
述した絶縁層4上にC−MOSと対応して形成されてい
る。すなわち、絶縁層4上には多結晶シリコンよりなる
半導体層22が形成され、この半導体層22上の中央に
はゲート絶縁膜23で覆われたゲート電極24が形成さ
れ、半導体層22の周囲は各薄膜トランジスタ12・・
・ごとに8102よりなる絶縁膜25により囲まれてい
る。
この場合、半導体層22はゲート電極24と対応する部
分を除いてPイオン等の不純物がドープされ、これによ
り2つの活性領域26.28が形成され、この活性領域
26.26がソース、ドレインの電極となる。この活性
領域26.26上にはソース、ドレインの配線パターン
27.27が形成されている。この配線パターン27.
27は上述したC −MOSと同様にA1.Al−3i
、Ma、W等の金属等からなり、それぞれ2つの活性領
域26.26に接続されており、一方の配線パターン2
7が絶縁層4に形成されたスルーホール(図示せず)を
介して上述したC−MOSのラッチ回路部7に接続され
、他方の配線パターン27が後述する発熱素子層13に
接続されている。なお、ゲート電極24は上述したC−
MO3と同様に多結晶シリコンにPイオン等の不純物を
ドープすることにより低抵抗に形成され、−上述した接
続端子14aに接続されている。そして、このゲート電
極24および配線パターン27.27は保護膜28によ
り覆われて保護されている。この保護膜28は上述した
絶縁層4と同様に、耐酸化性および耐庁耗性を有するも
ので、SiO2とSiNの2層構造のものであっても、
またS iONの単一層構造であってもよい、なお、第
1図および第3図(A)〜m3図(E)において、個々
の薄膜トランジスタ12は各C−MOSよりもはるかに
大きく形成されているもので、実際には、1個の薄膜ト
ランジスタ12の下層には数多くのC−MOSが配列さ
れているが、上記図面では、これらC−MOS群の代表
として1個のみが図示されているので留7αされたい。
発熱素子部6の発熱素子層13は発熱する薄膜部分であ
り、シリコン基板2の右端近傍にフィールド絶縁膜17
および絶縁層4を介して形成されている。すなわち、シ
リコン基板2の上面には5102よりなるフィールド絶
縁膜17が形成され、このフィールド絶縁膜17には断
面台形状に隆起した隆起部17aが形成されている。こ
の隆起部17aの上面は左側に形成されたC−MO3の
配線パターン20,20とほぼ同じ高さに形成され、そ
の−上面には上述した絶縁M4が隆起して形成される。
この絶縁層4I:、には多結晶シリコンに不純物をドー
プしてなる発熱素子層13が左側の薄膜トランジスタ1
2の配線パターン27.27とほぼ同じ高さに形成され
ている。この場合、フィールド絶縁Ill l 7の隆
起部17aはシリコン基板2の全長に亘って幅方向に形
成されており、また発熱素子層13は隆起部17aの投
手力向に沿って、例えば8ドツト/■層のピッチで等間
隔に配列形成されている。この場合、各発熱素子層13
は、断面台形状に隆起した隆起部17aの一方の低い面
から上面を乗り越えて他方の低い面に連続するように形
成され、一方が薄膜トランジスタ12の配線パターン2
7に接続され、他方が後述するアースライン30に1衷
統されている。この発熱素子層13は不純物として所定
量のPイオンがドープされることにより、所定のシート
抵抗(数十Ω/口)を有する。すなわち、この発熱素子
層13の全抵抗値はPイオンの打ち込み濃度およびその
面積によって決定されるため、Pイオンの打ち込み量お
よび非エツチングの面積によって調節され、最終的には
数十〜数百Ω程度に調整されている。この場合、各発熱
素子層13は、隆起部17aの上面に対向する部分のみ
が、上述した所定のシート抵抗(数十Ω/口)とされ、
それ以外の部分は、これよりも小さい抵抗とされる。そ
して、この発熱素子層13の表面には5i02の絶縁v
29が形成され、この絶縁膜29が上述した保護膜28
により覆われて保護されている。この保S膜28は各発
熱素子層13に対応する領域が左右両側の部分から突出
して形成されている。この構造は、各発熱素子層13に
対向する領域の保護膜2Bの表面を感熱紙等に密着させ
るのに極めて効果的である。
また1発熱素子部6の右端にはAI等の導電性のよい金
属よりなるアースライン30が形成されている。このア
ースライン30は絶縁層4上にシリコン基板2の全長に
亘って形成され、各発熱素子層13がそれぞれ接続され
、グランドに接続されている。この場合、アースライン
30は電気抵抗を低くして発熱時に他の発熱素子層13
への逆流を防止するために膜厚が厚く形成されているが
その上面の高さはフィールド絶縁膜17の隆起部17a
と対応する発熱素子層13の上面と同じか、あるいはそ
れよりも低く形成される。なお、シリコン基板2はそれ
自体アースライン30となるものであって、このような
サーマルヘッドlを使用する際には、そのシリコン基板
2の底面をグランドとしてもよい。
接続端子14a〜14gはそれぞれ下層に形成された配
線パターン31上に形成され、中間の絶縁層4および上
層の保護膜28を通して上方に突出して形成されており
、第1図ではバンプ電極32として参照される。すなわ
ち、シリコン基板2上にフィールド絶縁膜17を介して
配線パターン31が形成され、この配線パターン31上
に積層された絶縁層4および保護82Bの所定箇所がエ
ツチングにより除去され、この除去された箇所にアンダ
ーバンプメタル33を介して金属メツキよりなるバンプ
電極32が形成されている。なお、アンダーバンプメタ
ル33はバリア機能と接続機能とを兼ね備えた金属層で
あり、1層構造でも、また2層構造でもよい。
次に、第3図(A)〜(E)を参照して、上述したよう
なサーマルへラドlの製造方法について説明する。
まず、第3図(A)に示すように、n型単結晶のシリコ
ン基板2の上面側にC−MO3を構成するn−MO3お
よびp −MOSを一般的な方法で形成する。すなわち
、n型のシリコン基板2上にS i02膜を形成し、こ
の上にフォトレジスト膜を設けて、p型頭域15に対応
する部分のフォトレジストvと5iOs+8をエツチン
グし、ポロン(B)等のアクセプタ不純物をドープして
p型頭域を形成する。残りのフォトレジスト膜とS 1
cJ2膜を一旦除去した上、再びS i(L+膜を形成
し、フィールド絶縁膜17に対応しない部分にSiN膜
を形成して熱酸化を行なう、これによりフィールド絶縁
膜17が形成される。この方法はLOCO3法として知
られている。フィールド絶縁膜17の中、発熱素子を形
成する領域は他の部分よりも厚い隆起部17aとされて
いるが、これはこの隆起部17aにのみ上記のLOCO
3法を緑り返すことにより形成される。この場合、熱酸
化する前に隆起部形成領域のみに多結晶シリコン膜を形
成しておくと、ポリシリコン膜がSiO,+膜の成長を
促進して隆起部17aが形成されるので、この方法を採
用することもできる。後者の方法は5EPOX法として
知られている。
次に、SiN膜とS i02膜を一旦除去し、p型領域
工5内のゲート電極19と対応しない箇所にリン(P)
等のドナー不純物をドープして2つのn型領域16.1
6を形成する。この場合には、シリコン基板2の表面の
荒れを防ぐために、予め、S i02膜を薄く形成して
おくことが望ましい、また、p −MOSを形成する場
合には、ゲート電極19と対応しないp −MOSの部
分のシリコン基板2内にBイオンをドープして2つのp
層領域21.21を形成する。なお1この場合には、n
 −M OSおよびp −MOSのどちらを先に形成し
てもよい。
この後、全面に再び5102のゲート絶縁膜18を薄く
形成し、このゲi、ト絶縁膜18上にモノシラン(Si
Ha)ガスを用いてCV D (Che鳳1cal V
apor口epogition)法により、多結晶シリ
コンを生成し、この多結晶シリコンにPイオンをドープ
して、フォトエツチングにより不要な部分を除去する。
これにより、n−MO3とp −MOSとにゲート電極
19.19が形成される。そして、さらに全面にゲート
絶縁II!218を形成し、このゲート絶縁膜18の不
要な部分をフォトエツチングにより除去することにより
、ゲート絶縁膜18.18でゲート電極19.19を覆
うとともに、n −M OSのn型領域16.16とp
 −MOSのp層領域21.21と対応する部分を露出
させる。
しかる後、その全面にAI等の金属を蒸着またはスパッ
タリングにより成膜し、これをフォトエツチングにより
不要な部分を除去して所定の配線パターン20.20.
31に形成する。この結果。
シリコン基板2にn−MO5およびp−MOSが形成さ
れ、C−MOSが構成される。この場合配線パターン2
0.20は各領域16.21が露出した部分に形成され
、配線パターン31は左側のフィールド絶縁膜17上に
形成される。なお、配線パターン20.20のうち、一
方の配線パターン20はn型領域16とp層領域21と
に跨って形成され、これにより両者を接続する。そして
、このように配線パターン20.31が形成されても、
その上面は右側の発熱素子形成領域に形成されたフィー
ルド絶縁膜17の隆起部17aの」二面とほぼ同じ高さ
となる。
次に、第3図(B)に示すように、その全面に絶縁層4
をCVD法により形成する。この絶縁層4は前述したよ
うに耐醸化性および耐摩耗性を有するもので、例えば5
i02とSiNの2層構造のものか、あるいは5iON
の単一の層構造としてもよI/1゜また、この絶縁層4
は発熱素子形成領域と対応する部分、つまりフィールド
絶縁膜17の隆起部17aと対応する部分が他の部分よ
りも高く形成される。なお、図示はしないが第2図(A
)および同図(B)に示されるスルーホール14hは、
この次に形成される。すなわち、導電パターン20に対
向する部分の絶縁層4をエツチングにより除去してスル
ーホールを形成したト、このスルーホール内にA1等の
金属を蒸着またはスパッタにより設けて下層部と上層部
を接続するスルーホール14hが形成される。この場合
、同様に図示しないが、各C−MO3をそれぞれ対応す
る薄膜トランジスタ12に接続するスルーホールも、こ
のスルーホール14hと同時に形成される。
この後、絶縁層4の全面に多結晶シリコン34を−E述
と同じCVD法により成膜する。そして、この多結晶シ
リコン34上にフォトレジスト層35を形成してエツチ
ングすることにより、発熱素子形成領域と対応する部分
を露呈させる。このようにパターン形成されたフォトレ
ジスト層35をマスクとして、発熱素子形成領域に露呈
した部分の多結晶シリコン34にPイオンを打ち込み。
・この部分の多結晶シリコン34のPイオン濃度を高め
、抵抗(Illを所定の値1例えばシート抵抗を数十Ω
/口程度に減少させる。
次に、フォトレジスト層35を除去した後、第3図(C
)に示すように、多結晶シリコン34を印字用トランジ
スタ部5の半導体層22と発熱素子部6の発熱素子層1
3とにパターン形成する。
この場合には、まず、多結晶シリコン34の全面にフォ
トレジストを塗布し、このフォトレジストを露光して現
像することにより、多結晶シリコン34上の所定箇所に
フォトレジストをパターン形成し、このフォトレジスト
をマスクとして不要な部分の多結晶シリコン34をエツ
チングして除去する。これにより、半導体層22と発熱
素子層13とに対応する部分のみに多結晶シリコン34
が残り、半導体層22と発熱素子層13とが形成される
。この場合、半導体素子層22は多結晶シリコン34に
Pイオンがドープされていない。
また、発熱素子層13は多結晶シリコン34にPイオン
がドープされ、しかも所定形状にエツチングされること
により、所定のシート抵抗(数十Ω/口)を有する発熱
抵抗層となる。この発熱素子層13の全抵抗イ〆iはP
イオンの打ち込み濃度およびその面植によって決定され
るため、Pイオンの打ち込みI4および非エツチングの
量によって副筒され、最終的に数十〜数百Ω程度となる
ように調整されている。
この後、フォトレジストを除去して、全面に5102膜
を形成し、このS I02膜をフォトエツチングにより
パターン形成する。これにより、半導体層22の周囲に
5i02の絶縁膜25が形成され、発熱素子層13の上
面に5i02の絶縁層29が形成される。なお、発熱素
子層13上の左端側の絶縁層29にはコンタクトホール
36が形成される。この後、再び全面にSiO2膜を形
成し、このS i(h膜をフォトエツチングにより不要
な部分を除去して半導体層22上およびコンタクトホー
ル36内に5102のゲート絶縁膜23をパターン形成
する。そして、全面に多結晶シリコンを上述と同様に成
膜し、この多結晶シリコンをフォトエツチングにより不
要な部分を除去し、半導体層22の中央部分と対応する
ゲート電極部分のみに残す、この後、ゲート電極部分の
多結晶シリコンとその下の半導体層22にPイオンを打
ち込んで、ゲート電極24を形成するとともに、このゲ
ート電極24と対応する部分を除く半導体層22に活性
領域26.26を形成する。この場合、半導体層22の
上面にはゲート絶縁膜23が形成されているので、Pイ
オンの打ち込みによる活性領域26゜26の表面の荒れ
を防ぐ。
次に、第3図CD)に示すように、全面にS iO+膜
を形成してゲート電極24を覆い、このS iQ2膜お
よび上述したゲート絶縁膜23を順次フォトエツチング
により不要な部分を除去し、半導体層22の活性領域2
6.26を露呈させるとともに、コンタクトホール36
を通して発熱素子層13の左側の一部を露呈する。
次に、第3図(E)に示すように、活性領域26.26
上に配線パターン27.27を形成するとともに、発熱
素子層13の右端側にアースライン30を形成する。こ
の場合には、まず、全面にフォトレジストを塗布して露
光し現像することにより、配線パターン27.27およ
びアースライン30の形成領域以外にフォトレジスト膜
をパターン形成する。そして、全面にAI’;9の金属
を蒸着またはスパッタリングにより金属層を形成し、こ
の金属層の不要な部分を上述したフォトレジスト膜と共
に除去することにより、活性領域2626に導通した配
線パターン27.27と発熱素子層13の右端に導通し
たアースライン30が形成される。この場合、配線パタ
ーン27.27の一力はコンタクトホール36を通して
発熱素子層13の左端側にも導通して形成される。この
結果、薄膜トランジスタ12および発熱素子層13が形
成される。
しかる後、全面にSiO2,SiN、5iON等よりな
る保護膜28を前述した絶縁層4と同様に形成する。
この保護膜28は発熱素子層13の部分が他の部分より
も高く、また接続端子14a−14gのバンプ電極32
と対応する部分が他の部分よりも低く形成されている。
そして、保護膜28をフォトエツチングにより不要な部
分を除去するとともに、この除去した部分と対応する絶
縁層4をもエツチングして除去することにより、バンプ
電極32と対応する部分にコンタクトホール37を形成
し、このコンタクトホール37を通して、その下側の配
線パターン31を露呈させる。
次に1.第1図に示すように、配線パターン31上にア
ンダーバンプメタル33を介してバンプ電極32を形成
する。この場合には、まず、アンダーバンプメタル用の
金属を蒸着またはスパッタリングにより被着して金属層
を形成し、この金属層をフォトエツチングにより不要な
部分を除去し、保護膜28と絶縁層4のコンタクトホー
ル37の内面および配線パターン31上にアンダーバン
プメタル33を形成する。この後、保31膜28上にメ
ツキレジストをパターン形威し、このメツキレジストに
開口を形成して、この開口からアンダーバンプメタル3
3を露呈させる。この状態で、アンダーバンプメタル3
3上にAu、半田等の金属をメツキしてバンプ電極32
を形成し、メツキレジストを除去する。これにより、第
1図に示すように、下層側に形成された配線パターン3
1に接続されたバンプ電極32が中間の絶縁層4および
上層の保護膜28を通して上方に突出して形成される。
最後に、シリコン基板2を第1図に2点鎖線で示す箇所
でグイシングして個々に切り離すと、この発明のサーマ
ルヘッド1が得られる。
したがって、上述したようなサーマルへラド1によれば
、1つのシリコン基板2上に駆動素子部3を構成するC
−MOSを形成し、このC−MO3上に絶縁層4を介し
て印字用トランジスタ部5の各薄膜トランジスタ13を
積層形成したので、発熱素子部6に比べて大きな面積を
占める印字用トランジスタ部5および駆動素子部3を小
さい面積で形成することができ、これによりサーマルヘ
ッド1全体を小さく構成することができる。
しかも、このように1つのシリコン基板2に駆動素子部
3.印字用トランジスタ部5、および発熱素子部6を一
括して設けたので、接続端子14a〜14gが少なくて
すみ、回路との接続を容易に行なうことができる。この
場合1発8素子部6は駆動素子部3と印字用トランジス
タ部5とが積層されたシリコン基板2の右端側に形成さ
れ、各発熱素子層13がフィールド絶縁l1117の隆
起部17a上に絶縁層4を介して形成され、これにより
その部分の最上面が他の部分よりも上方に突出している
ので、感熱記録を行なう際に発熱素子部6を確実にかつ
良好に密接させることができ、鮮明な感熱記録を行なう
ことができる。
また、上述したサーマルヘッド1の製造方法によれば、
シリコン基板2の一面に駆動素子部3のC−MOSを形
成するとともに、発熱素子部6のフィールド絶縁膜17
を隆起させ、このC−MO3および発熱素子部6のフィ
ールド絶縁膜17上に絶縁層4を形成し、この絶縁層4
上に多結晶シリコン34を生成し、この多結晶シリコン
34に不純物をドープして発熱素子部6の各発熱素子層
13・・・および印字トランジスタ部5の各薄膜トラン
ジスタ13・・・を形成するので1発熱素子層13・・
・と薄膜トランジスタ13・・・を形成するための多結
晶シリコン34を同一工程で形成することができる。そ
のため、製造工程が煩雑にならず、容易にサーマルヘッ
ド1を製造することができる。
なお、この発明は上述した実施例に限定されず1種々応
用変形が可能である0例えば、基板はシリコン基板2に
限らず、ガラス基板、石英基板、金属基板等を用いても
よい、この場合には、基板上に多結晶シリコン等の半導
体層を形成して薄膜トランジスタよりなるC −MOS
を構成し。
その上に上述したような印字用トランジスタ部5を形成
すればよい、また、C−MO3よりなる駆動素子部3は
必ずしも印字バッファ9.P/S変換部10.および印
字履歴回路部11等を有する必要はなく、シフトレジス
タ8、ラッチ回路部7のみでもよい、この場合には接続
端子が上述した実施例のものよりもさらに少なくなり、
より一層。
接続作業を容易に行なうことが可能となる。
[発明の効果] 以上詳細に説明したように、この発明によれば、基板の
一面に駆動素子を設け、この駆動素子トに薄膜トランジ
スタを積層した構成であるから、発熱素子に比べて大き
な面積を占める駆動回路部を小さい面積で形成すること
ができ、これによりサーマルヘッド全体を小さく構成す
ることができる。
また、この発明によれば、基板の一面に駆動素子を覆っ
て形成された絶縁層上に多結晶シリコンを生成し、この
多結晶シリコンに不純物をドープして発熱素子とこの発
熱素子を駆動する1111!i!)ランジスタとを少な
くとも薄膜トランジスタを駆動素子1に対応して形成す
るので、薄膜トランジスタと駆動素子とが対応する分だ
け基板の面積を小さくすることができる主発熱素子と薄
膜トランジスタとを形成するための多結晶シリコンの生
成を同時に行なうことができ、製造工程が煩雑にならず
、能率的にサーマルへラドを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図はこの発明の一実施例を示し。 第1図はサーマルへラドの要部拡大断面図、第2図(A
)はサーマルヘッドの下層側の構成を示す図、第2図(
B)は上層側の構成を示す図、第3図(A)〜(E)は
サーマルヘッドの製造工程における各拡大断面図である
。 1・・・・・・サーマルヘッド、2・・・・・・シリコ
ン基板、3・・・・・・駆動素子部、4・・・・・・絶
縁層、5・・・・・・印字用トランジスタ部、6・・・
・・・発熱素子部、12・・・・・・8膜トランジスタ
、13・・・・・・発熱素子層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)同一基板上に多数の発熱素子、およびこの発熱素
    子を駆動する薄膜トランジスタ、並びにこの薄膜トラン
    ジスタを駆動する駆動素子を設けてなるサーマルヘッド
    であって、前記基板の一面に前記駆動素子を設け、この
    駆動素子上に前記薄膜トランジスタを積層したことを特
    徴とするサーマルヘッド。
  2. (2)基板の一面に駆動素子を形成するとともに、この
    駆動素子を覆う絶縁層を形成し、この絶縁層上に多結晶
    シリコンを生成し、この多結晶シリコンに不純物をドー
    プして発熱素子とこの発熱素子を駆動する薄膜トランジ
    スタとを、少なくとも前記薄膜トランジスタを前記駆動
    素子上に対応して形成したことを特徴とするサーマルヘ
    ッドの製造方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017114056A (ja) * 2015-12-25 2017-06-29 ローム株式会社 サーマルプリントヘッド
IT201900019868A1 (it) * 2019-10-28 2021-04-28 Danieli Automation Spa Dispositivo convertitore ed apparato di alimentazione elettrica

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