JPH02289344A - 形状記憶樹脂積層体 - Google Patents

形状記憶樹脂積層体

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JPH02289344A
JPH02289344A JP31761089A JP31761089A JPH02289344A JP H02289344 A JPH02289344 A JP H02289344A JP 31761089 A JP31761089 A JP 31761089A JP 31761089 A JP31761089 A JP 31761089A JP H02289344 A JPH02289344 A JP H02289344A
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JP
Japan
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memory resin
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base cloth
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JP31761089A
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Takeshi Ikematsu
武司 池松
Yasushi Kishimoto
岸本 泰志
Akira Hirata
平田 明良
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、比較的マイルドな加熱温度において加工、修
正可能な形状記憶樹脂積層体に関するものである。より
詳しくは、本発明は比較的マイルドな湿度加熱によって
軟化し、各種の目的に合せて形状の部分的な加工、修正
が可能で、かつ室温に冷却することによって高い剛性と
耐衝撃性を示とともに再度加温することによって元の形
状に回復する形状記憶樹脂積層体であり、特にi紐状基
布と上記樹脂とのシート状積層体に関するものである。
〔従来の技術〕
比較的低い加熱温度において加工可能で、かつ常温にお
いては樹脂材料としての高い剛性を有する形状記憶樹脂
材料としては、ノルボルネンの超高分子量重合体、トラ
ンスポリイソプレンの加硫物等の如き重合体が知られて
いる。
これらの形状記憶樹脂材料はマイルドな加熱温度条件で
軟化するため、温水もしくは熱風等を利用して加温軟化
させた後、手作業により容易に形状の加工、修正が可能
であり、かつ得られた成形体は室温に冷却することによ
り形状が固定し、かつ再度加温することによって元の形
状を回復出来るという特徴を有するものである。
この種の低温加工性樹脂の特徴を生かして、これらの形
状記憶樹脂材料を予めシート状に成形加工し、医療用ギ
ブス材、スポーツ用プロテクター材、人体各部位の形取
り材等のように人体に触れざぜて部分修正する用途に使
用している他、簡便な形取りが出来るという特徴を生か
して、各種物品の補強材、表面保護材としての用途に使
用されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記の低温軟化性の形状記憶樹脂は、その特徴を生かし
た前)ホのような用途が考えられているが、そのシート
状成形体は、一般に吸水性に乏しく、通気性も無いため
、人膚に触れさせた場合に膚触り等の感触に劣るととも
にギブス等として常時人膚に密着させて使用する場合、
蒸れ等の問題点が指摘されている。そこで、これを改良
する為に膚に接する部分の下地にイ[テープを着用した
り、シート状成形体に通気孔を設けたりする改Q策も検
問されてはいるが、未だ不十分であり、改良要求は強い
また、実用性能として、形状記憶樹脂にも冷却硬化時に
は通常の樹脂材料と同様に、一般に剛性、耐衝撃性ざら
には表面の耐傷性等が求められでおり、用途によっては
これらの物性の改良も求められている。
さらに、これらの形状記憶樹脂材料表m1に対する印刷
塗装は、塗料の乗りが悪かったり、印刷操作がU!A難
であったりするため一般に困難であり、形状記憶樹脂材
料表面を露出させて用いるような用途においては美感に
劣るという問題点を有していた。
〔課題を解決するための手段および作用〕本発明者は、
以上の問題点を改良すべく鋭意検討した結果、形状記憶
樹脂材料を繊維状基布と積層化することにより、これら
の問題点を解決出来ることを見出し、本発明に到達した
積層化する形状記憶樹脂や繊維状基布の種類にもよるが
、本発明の形状記憶樹脂積層体は、加温加工時の操作性
に優れ、冷却硬化時の剛性、耐衝撃性および耐傷性等の
物性が改良され、繊維状基布面が人膚に触れる様な用途
においては膚触りや蒸れが改良され、しかも繊維状基布
面を外面に出る様に用いることにより外観も根くすると
いった効果を達成するものである。
すなわち本発明は (イ)vA維状基イIと、 (ロ)25℃以上、150°C未満の軟化温度を有し、
軟化時の延伸許容倍率が10%以上であり、かつその1
0%延伸物の張力リリース後1分の形状回復率が70%
以上である形状記憶樹脂からなる形状記憶樹脂積層体を
提供するものである。
本発明に用いることの出来る形状記憶樹脂材料は、25
°C以上かつ150℃未満、好ましくは35℃以上12
0℃未満、特に好ましくは40℃以上90℃未満の軟化
温度を有する形状記憶樹脂である。形状記憶樹脂の軟化
はガラス転移温度に起因するものであっても、結晶融点
に起因するものであっても構わない。軟化温度が25℃
未満では得られる形状記憶樹脂積層体の常温での実用が
困難であり、軟化温度が150℃を越えると形状記憶樹
脂積層体の加工、修正時の操作性が大幅に低下して好ま
しくない。
また、用いる形状記憶樹脂材料は加温加工操作温度、特
に軟化温度を20℃越える温度における弓張り延伸許容
倍率、すなわち破断伸びが10%以上であり、好ましく
は降伏時の伸びが10%以上であり、特に好ましくは降
伏時の伸びが30%以上である。ざらに、形状記憶樹脂
材料の10%延伸物の同温度における張力リリース後、
すなわち延伸張力開放後1分の形状回復率が延伸した幅
の70%以上でなければならない。
形状記憶樹脂材料の延伸許容倍率がこの範囲より小さい
と、加温加工操作時に形状記憶樹脂積層体が割れ易くな
り好ましくない。又張力リリース後の回復率が小さいと
、本発明の特徴の一つてある感熱回復特性を生かして、
成形作業時必要により元の形状、例えばシート状積層体
に回復させ容易に再加工できるという特性を充分発揮で
きない。
形状記憶樹脂材料の室温(25℃)における硬度(JI
S−に−6301A形試験機法)は80以上であること
が好ましく、90以上であることがさらに好ましく、9
5以上であることが特に好ましい。
また、形状記憶樹脂材料は加温加工操作温度、特に軟化
温度を20℃越える温度にお(プる同法の硬度が80未
満であることが好ましく、70未満であることがさらに
好ましく、60未満であることが特に好ましい。
本発明で用いることのできる形状記憶樹脂の具体例とし
ては特開昭62−275114号公報に示される如き熱
可塑性の芳香族ビニル化合物と共役ジエン化合物とを共
重合して成る結晶性ブロック共重合体、特開昭59−5
3528号公報に示される如き超高分子醋のノルボルネ
ン系ポリマー、トランス−1,4−ポリブタジェン及び
トランス−1,4−ポリイソプレンの如き結晶性ポリマ
ーの架橋物、特開昭5911315号公報に示される如
きポリカプロラクトン配合組成物、特開昭62−13b
507号公報に示される如きウレタン系樹脂を挙げるこ
とができる。その他にも、前記条件を満たす形状記憶樹
脂であれば、如何なる種類のものも使用できる。
特に、積層体が繊維状基1fiの形状記憶樹脂含浸物で
ある場合、形状記憶樹脂は上記の結晶性ブ[1ツク共重
合体よび上記のウレタン系樹脂が好ましく、結晶性ブロ
ック共重合体が最も好ましい。
超高分子ωのノルボルネン系ポリマーは、分子量が著し
く高いため、溶媒への溶解が困難であり、かつ溶かし得
たとしても通常の濃度では溶液の粘度が著しく高いもの
となり、基1fiへの樹脂溶液の含浸操作が困難であり
、好ましくない。
また、上記のトランス−1,4−ポリブタジェン、トラ
ンス−1,4−ポリイソプレン及びポリカプロラクトン
の如き結晶性ポリマーは、十分な形状記憶性能を発揮さ
せるためには、基布に樹脂を架橋剤と共に含浸後、更に
架橋反応を施すことが必要であり、操作が複雑になるこ
とから実用には困難がある。
これに対して、特に上記の芳香族ビニル化合物と共役ジ
エン化合物とを共重合して成る結晶性ブロック共重合体
は、各種の有機溶媒に容易に溶け、濃度にもよるが、そ
の溶液粘度も一般に低いため基イfjへの含浸が容易で
あり、しかも含浸後乾燥させることのみによって、容易
に基711に形状記憶性能の仙、各種性能を付与できる
という特徴を有するものである。溶解する好ましい有機
溶媒の具体例としては、シクロへキリンの如き脂環族、
炭化水素、トルエン、キシレンの如き芳香族炭化水素、
四塩化水素、1,1.1−トリク日ロエタンの如き塩素
系炭化水素、酢酸エチルの如きエステル化合物を挙げる
ことができる。
結晶性ブロック共重合体とは、特開昭62−27511
4号公報によって開示される重合体である。すなわち、
具体的にはその明細山中に開示される通り、重合体連鎖
中に、少なくともA−B−Cの一般式で示さ・れるトリ
ブロック連鎖を含む結晶性ブ[1ツク共重合体である。
式中、AおよびCは硝子転位温度50°C以上、重量平
均分子基2,000〜100,000の範囲のビニル芳
香族化合物の単独重合体、又はビニル芳香族化合物と他
のビニル芳香族化合物、もしくは共役ジエン化合物との
共重合体からなるブロックであり、AとCは同一構造で
も異なった構造であってもかまわない。Bは硝子転位温
度10℃以下、25°Cにおいて結晶性を有し、重量平
均分子量が25,000〜i、ooo、oooの範囲、
共役ジエン部の1・4−トランス結合含率80%以上の
共役ジエン化合物の単独重合体、又は共役ジエン化合物
と他の共役ジエン化合物との共重合体もしくは共役ジエ
ン化合物と20重景%未満のビニル芳香族化合物との共
重合体からなるブロックである。
本発明の形状記憶樹脂積層体において、必要により樹脂
の架橋反応を樹脂のシート化後もしくは積層化後行うこ
とができる。
またこれらの樹脂材料には、その特徴を失わない範囲で
、公知の他のゴム状あるいは樹脂状重合体、さらには公
知の樹脂添加剤である安定剤、ブロッキング防止剤、顔
料、充填材、可塑剤、難燃剤、帯電防止剤等を必要によ
り混合添加することが出来る。
特に形状記憶樹脂が上記のブロック共重合体である場合
の混合できるゴム状あるいは樹脂状重合体の具体例とし
ては、ビニル芳香族化合物の重合体、フェニレンエーテ
ル重合体、共役ジエン重合体等の単独重合体、ビニル芳
香族化合物とそれと共重合可能な単ω体との共重合体等
の共重合体を挙げることができる。ビニル芳香族化合物
とそれと共重合可能な単量体との共重合体の具体例とし
ては、スヂレンー共役ジエンのランダムもしくはブロッ
ク共重合体もしくはその水素付加物、スヂレンーアクリ
ル酸化合物共重合体、スチレン−メタアクリル酸化合物
共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチ
レン−マレイン酸化合物共重合体を挙げることができる
安定剤の具体的例としてはフェニル−α−ナフチルアミ
ン、2,6−シーtert−ブチルフェノール、テトラ
キス(スチレン(3,5−ジーtert−4−ヒドロキ
シフェニル)プロごオネート〕等の酸化防止剤、耐候剤
、熱安定剤を挙げることが出来る。
充填材の具体的例としては、カーボンブラック、クレー
、タルク、炭酸カルシウム、重炭酸カルシウム、カオリ
ン、けいそう土、ガラス繊維等を挙げることが出来る。
可塑剤の具体的例としてはパラフィン系、ナフテン系あ
るいは芳香族系石油オイルの他、各種エステル系可塑剤
等を挙げることが出来、この混合により硬さを低下せし
めて、柔軟性あるいは弾性を増すことが出来る。
本発明に用いられる繊維状基布は、形状記憶樹脂積層体
の用途あるいは積層される形状記憶樹脂材料の種類によ
って、要求性能は異るものであり、広範に選ぶことが出
来るが、その耐熱温度は少なくとも積層体の加工温度を
越えるものでな(プればならない。
該繊維状基11iの具体的例としては、木綿、麻等の天
然繊維、ガラス繊維、炭素繊維、アスベスト繊維、金属
繊維等の無機繊維、ビスコースレーヨン、キュプラ等の
再生繊組、ジーおよびトリーアセテート繊維等の半合成
繊維、ナイロン6、ナイロン66、ポリエステル(ポリ
エチレンテレフタレート等)繊維、芳香族ポリアミド繊
維、アクリル繊維、ポリ塩化ビニル繊維、ポリオレフィ
ン繊維および不溶化または難溶化されたポリビニルアル
コール繊維等の合成繊維を挙げることが出来る。
また基イ「中のtri維は短繊維紡糸条、艮繊維紡糸条
、スプリットヤーン、テープヤーン等のいずれの形状の
ものでも構わない。また基布は、織物または不織布ある
いはこれらの複合布のいずれであっても構わない。
本発明の形状記憶樹脂積層体は、具体的には積層構造と
して少くとも一つの繊維状基イhと、少くとも一つの形
状記憶樹脂層とを有する積層体および繊維状基布に形状
記憶樹脂を含浸させてなる積層体を含むものである。ざ
らにその具体例としては、一つの繊維状基イtiと一つ
の形状記憶樹脂層から成る積層体、一つの形状記憶樹脂
層とその両面に設けられた繊維状W triから成る積
層体あるいは、繊維状基布に溶媒に溶かした形状記憶樹
脂を含浸させた後、乾燥して成る樹脂含浸布を挙げるこ
とが出来る。
また本発明の形状記憶樹脂積層体は、本発明の特徴を失
わない範囲において他の層を含むものであっても構わな
い。例えば、繊維状基布と熱可塑性樹脂層との間に両層
の接着性を改良する為に両層との親和性に優れる中間層
を有する積層体、あるいは、膚触り性や美観等を改良す
るために外層としてエラスマー層等を設番ノだ積層体等
である。
本発明の形状記憶樹脂積層体の繊維状基布と形状記憶樹
脂層とを積層して一体化するには、その樹脂の特性にも
よるが、例えば以下に示す如き方法を採用することが出
来る。
(1)熱融着法 繊維状基布と予めコンプレッション法あるいはT−ダイ
法等によって得たシート状の形状記憶樹脂層とを重ね、
加熱しながら熱汁着する方法。
または1Jli維状基布に共押出法あるいは押出被覆法
等により、形状記憶樹脂の層を積層する方法。
この種の方法においては、加工温度および熱圧@温度は
形状記憶樹脂の熱可塑湿度により20’C以上高い温度
であることか好ましい。また、圧着は100g/cIi
程度の圧力をかけて行うことが好ましい。
(2)粘接着法 gil状基イ11とシート状の形状記憶樹脂との中間に
、接着ノj向上のための粘接着剤、その仙必要により粘
度調節のためのワックス等を加えた粘接着配合物をホッ
トメルトカン、その他の手段により繊維状基イ5または
シート状形状記憶樹脂の一方に塗イ[シ、残りの基材を
圧着し、接着させる方法。
(3)塗布法 繊維状基イ1」に形状記憶樹脂を溶剤に溶かして塗布ま
たはスプレーする方法。
(4)含浸法 繊維状基布を形状記憶樹脂を溶剤に溶かした溶液に浸漬
し、含浸させる方法。
本発明の形状記憶樹脂積層体においては各層の厚みは如
何なる厚みであってもよいが、繊維状基布は0.01〜
1mの厚み範囲であることが好ましく、形状記憶樹脂層
は0.01〜5Mの厚み範囲であることが好ましい。ま
た形状記憶樹脂積層体が樹脂含浸布である場合、基布1
00重量部に対する樹脂の好ましい含浸量は0.5〜1
00重量部の範囲である。
(発明の効果) 本発明の形状記憶樹脂積層体は、樹脂層がマイルドな温
度条イ1で軟化するため、温水らしくは熱風等を利用し
て加温軟化させた後、手作業により容易に加工、成形お
J、び補修が可(&であるという効果を右づる。又、本
発明の形状記憶樹脂積層体は、その感熱回復特性を生か
し、成形作業IF、’i必要により元の形状、例えばシ
ート状積層体に回復させることができ、容易に再加工で
きるという特徴を有するものである。
本発明の積層体を成形して得られた成形体は、冷却する
ことにより硬化し、高い剛性と耐経i撃性を右するとと
もに、表面層にl1lilft状基布が存在づるため、
樹脂表面を露出させることなく、美感に優れるものとす
ることが出来、且つ表面の耐傷性を改良する効果も同時
に達成出来る。
ざらには、繊維状基布面が入店に触れる用途に用いた場
合、膚触りや蒸れを改善出来るといった効果を有するも
のである。
本発明の形状記憶樹脂積層体は、以上の特徴を生かし、
医療用ギブス材、スポーツ用プロテクター材、人体各部
位の形取り材等の人体に合わUて加工する用途の他、各
種物品の補強材、表面保護材の他、各種用途に使用出来
る。
〔実施例〕
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
らの実施例に限定するものではない。
実施例1および2 表−1中に示した軟化温度、メルトインデックス、降伏
伸びおよび形状回復率の結合スチレン量が30%である
結晶性トランスブタジエンスヂレンブロック共重合体(
特開昭62−2156216号公報の方法により製造)
の31rIIn厚押出成形シートを、それぞれ温度15
0°Cの熱プレス、I’j= 2 Kg / carに
て0.3M厚−の平織綿イ1と溶融圧着Jることにより
、基イ1i−層と樹脂層−層から成る形状記憶樹脂積層
体を得た。
これらの評価結果を伸びもしくは形状回復率等の重合体
樹脂特性が本発明の特許請求の範囲外にある結晶性トラ
ンスブタジェン重合体(特公昭60−26406号公報
の方法により製造)である比較例1および2とともに表
−1に示す。
(以下余白) 1、測定条例 軟化温度:この形状記憶樹脂では結晶融点がこれに相当
するものであり、示差熱分析形により求めた M、I(メルトインデックス):JIs−に7210、
A法、試験温度200℃にて測定 伸 び:JIS−に7113の2@試験片を用い90℃
にお一ノる、引張速a G (500s/ m1n)で
の破断時の伸びを示す 形状回復率:同引張条イ1による10%延伸試験片を延
伸直後向じり90′Cにおいて張力を解放し、その伸び
に対する回復率を示す 曲弾性率:JIS−に7203により測定、基イ(i面
と反対方向への曲弾性 2、型取成形性  *1:型取り時に亀裂が入る3、シ
ート形状回復性 型取り成形時折曲げた積層体を90℃において1分間解
放することににる元への回復性Oはぼシート状に回復す
る X はとんどシート状に回復しない 実施例3〜11 実施例2に用いたと同じ結晶性トランスブタジェンスチ
レンブロック共重合体の3#岸押出成形シートを表−2
の繊維状基イ[と前記実施例1と同条件で溶融圧着して
形状記憶樹脂積層体を得た。
これらの樹脂積層体は、全て基fliと樹脂層とが十分
に溶融密着しており、屈曲による剥離は認められず、ま
た成形加工時に樹脂のvlれヤ破断を起さず加工性に優
れるものであった。また、積層体は剛性に優れ、基’4
5面はその紋様により美感にも優れるものであった。
評価結果を比較例としての3mm厚形状記憶樹脂層の評
価結果とともに表−2に示す。
(以下余白) 曲弾性率の測定条件 JIS −K7203により測定 型取成形性の判断基準 Q 成形加工操作時 樹脂の割れ、破断を全く起こさず Δ 成形加工操作時 樹脂に細かい亀裂が入ることがあった X 成形加工操作時 樹脂の割れ、破断を起こし易い シート形状回復性の判断基準 前記判断基準に同じ 実施例 12〜20 繊維状基イfjとして0.3部厚の平織綿布を用い、形
状記憶樹脂層に表−3に記載した重合体樹脂と条イ41
により充填剤10部もしくは可塑剤5部を加えた重合体
樹脂組成物を用いた。形状記憶樹脂組成物の2珈厚押出
成形シートを温度150℃の熱プレスにて、圧5KI/
cmでlIAM状基布と溶融圧着することにより、基布
−層と樹脂層−層から成る加温加工可能な樹脂積層体を
得た。評価結果を表−3に示す。
これらの樹脂積層体は屈曲による剥離は認められず、ま
た加温成形加工時に割れや破断を起さずかつ良好なシー
ト形状回復性を有する等加工性に優れるものであった。
また積層体は剛性に優れ、基布面はその紋様により美感
に優れるものであった。
(以下余白) 表  −3 形状記憶樹脂層の素材 ポリノルボルネン二分子量200万以上のノルボルネン
重合体 TP l : TP301(クラレイソプレンケミカ/
L、ill製)の加硫物 TBR:実施例2に用いた結晶性i・ランスブタジェン
の加硫物 PCL :ε−カプロラクトン配合組成物(特開昭59
−11315の方法により製造〉 TSBR:実施例2に用いた結晶性トランスブタジェン
スチレンブロック共重合体 シリカ:ニブシールVN3 (日本シリカニ業■製)タ
ルク:微粉タルク ヂタン華:アナターゼ形酸化チタン DOPニジオクチルフタレート A O:芳香族系プロセスオイル 型取成形性、シート形状回復性 前記判断基準に同じ 実施例  21 形状記憶樹脂層 の結晶性トランスブタジエンスチレンブロック共重合体
の2#厚押出しシートを用い、一方の基ffi面をO,
1mmナナイロン66平織布とし、他方の基15面を0
.3部厚の平織綿1fiとづる3層構造の形状記憶樹脂
積層体を、同様の熱プレス条件で得た。
このシートを必要な形状にハ]ノミで切り出し、温水お
よびへ17−ドライヤーにて加温加工することにより、
綿イ「而を内側にした腕ギブスを作製し、その性能を実
装着し評価した。
jqられだギブスは十分な剛性と耐衝撃性を有しており
且つ腐蝕りに優れるものであり、またブイロン阜イE而
により外観にし優れるものであった。
実施例  22〜23 実施例2に用いたと同一の結晶性1〜ランスブタジエン
スチレンブロツク共重合体、ざらに条イ1により表−4
記載のスヂレン系重合体を、1.11−トリクロロエタ
ンに5型組%に成る如く溶解した。
次いで、これをを0.3m、厚平織綿布に、布100重
尾部に重合体樹脂20重量部に成るごとく、繰り返し塗
布し、乾燥した。重合体樹脂加工を施していない綿布を
比較例として、結果を表−4に示ず。
1qられた樹脂含浸fliは共に曝水性を示し、腰が強
く、皺がより難く、且つ皺がよってもスチーム等による
加熱で容易に皺を消すことができる等防皺性に優れるも
のであった。
実施例  24.25 実施例2に用いたと同一の結晶性(−ランスブタジエン
スヂレンブロック共重合体を、1,1.1−トリクロロ
エタンに3重量%に成る如く溶解した。
次いで、これをを0.3m、厚平織綿15に、布100
重量部に重合体樹脂20小量部に成るごとく、実施例2
4は浸漬、含浸させ、実施例25はスプレーすることに
よって含浸させた。
得られた樹脂含浸イ0は前述の実施結果と同様に、溌水
性を示し、腰が強く、皺がより難く、且つ皺がよっても
スチーム等による加熱で容易に皺を消すことができる等
防皺性に優れるものであった。
特ム1出願人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)繊維状基布と、 (ロ)25℃以上、150℃未満の軟化温度を有し、軟
    化時の延伸許容倍率が10%以上であり、かつその10
    %延伸物の張力リリース後1分の形状回復率が70%以
    上である形状記憶樹脂 とからなる形状記憶樹脂積層体。 2、(イ)厚み範囲0.01〜1mmの繊維状基布層を
    少なくとも一層と、 (ロ)厚み範囲0.01〜1mmの形状記憶樹脂層を少
    なくとも一層 を有する請求項1記載の形状記憶樹脂積層体。 3、(イ)厚み範囲0.01〜1mmの繊維状基布に、
    (ロ)形状記憶樹脂 を含浸させて成る請求項1記載の形状記憶樹脂積層体。
JP31761089A 1989-02-23 1989-12-08 形状記憶樹脂積層体 Pending JPH02289344A (ja)

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JP4197489 1989-02-23
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Cited By (8)

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