JPH02289313A

JPH02289313A - 表皮付きポリウレタン成形品の製造方法

Info

Publication number: JPH02289313A
Application number: JP1110647A
Authority: JP
Inventors: Toshinori Yoshida; 吉田　俊紀; Yoshio Yamazaki; 山崎　喜夫; Kuniyoshi Kondo; 近藤　国芳
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1989-04-28
Filing date: 1989-04-28
Publication date: 1990-11-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、表皮付きポリウレタン成形品の製造方法に関
する。特に、自動車の内装部品においてステアリングホ
イール、セイフテイパッド、アシストグリップ、ヘッド
レスト、アームレスト等の如く、外観とともに感触が良
好であることが要求されるＰＵＲ成形品の製造に好適な
発明であるなお、以下の説明で、ｒＰＵＲＪは「ポリウ
レタン」を略号である。

〈従来の技術〉昨今、上記のような自動車用内装部品は、高級化指向に
あり、従来のビニルレザー表皮のインテグラルスキンフ
オームの成形品に代って、ビニルレザー表皮のものに比
して、外観および感触等において優れている表皮付きポ
リウレタン成形品が採用されつつある。そして、その製
造方法は、下記のような、いわゆる「インモールドコー
ト法」を使用して製造していた。

表皮用ＰＵＲ塗料を、成形型の製品キャビティ面の所要
部位に塗布して表皮をモールド成形し、続いて、該成形
型内の表皮中に、コア用ＰＵＲ材料を注入し硬化させて
表皮一体のポリウレタン成形品を製造する。

このインモールドコート法は、薄肉シートを真空成形に
より付形した後、コア材料を注入して製造する、いわゆ
る真空成形法に比して、一体感あるソフトなフィーリン
グが得られるため、上記のような感触が重視される製品
においては、主流の成形法となっている。

〈発明が解決しようとする課題〉しかし、上記インモールドコート法で製造したＰＵＲ成
形品は、型付はシボ模様により外観上、天然皮革の風合
を有しているが、感触上、天然皮革と同様な感触は得が
たかった。

本発明は、上記にかんがみて、感触上、天然皮革と同様
な感触を有する表皮付ｋＰＵＲ成形品を製造できる方法
を提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意開発に
努力をした結果、天然皮革と同様な感触が得られない、
主要な原因は、従来のインモールドコート法におけるＰ
ＵＲ表皮の吸放湿性がほとんどないためであることに着
眼し、当該性質を有する塗料を捜し求めた。そして、天
然皮革微粉末を均一に分散させたＰＵＲ塗料が、インモ
ールドコート法にも適用できることを見出し、下記構成
の本発明を完成した。

表皮用ＰＵＲ塗料を、成形型の製品キャビティ面の所要
部位に塗布して表皮をモールド成形し、続いて、該成形
型内の表皮中に、コア用ＰＵＲ材料を注入し硬化させて
、表皮付きウレタン成形品の製造する方法において、表
皮用ＰＵＲ塗料として、天然皮革の微粉末が均一分散さ
れたものを使用する、ことを特徴とする。

〈実施の態様〉以下、本発明の実施の態様を、口側に基づいて説明をす
る。

セイフテイパッドを製造する場合を例に取り説明するが
、これに限られるものではない。

（１）第１図に示すような下型１、上型３とで構成され
る一組の金型を用意し、冬型の製品キャビティ面１ａ、
３ａの所要部位（口側では全面）に表皮用ＰＵＲ塗料を
塗布して表皮１１をモールド成形する（通常、乾燥工程
を経る。）、続いて、インサート１２をセットして型閉
し、該成形型内の表皮１１中に、コア用ポリウレタン材
料を注入し硬化させて表皮１１とコア１３とが一体のセ
イフテイパッドを製造する（第２図参照）、この構成は
、従来と同様である。

（２）上記構成の方法において、本発明では、表皮用Ｐ
ＵＲ塗料として、天然皮革の微粉末が均一分散された塗
料を使用することを特徴とする。

■上記天然皮革としては、通常、牛皮を使用するが、豚
皮、馬皮、鹿皮、等任意であり、安価なりズ皮を原料と
して使用可能である。

■天然皮革微粉末の配合量は、塗膜形成成分中に、１０
〜５０ｗｔ％含有するものが望ましい。

１０ｗｔ％未満では、所要の吸放湿特性を得がたく、５
０ｗｔ％を超えると表皮１１の耐摩耗性に問題を生じや
すい。

■ＰＵＲ塗料のタイプは、−液タイプ（湿気硬化型、熱
硬化型、熱可塑性エラストマー型等）、二液タイプ、粉
体タイプ等、天然微粉末を分散可能なタイプなら特に限
定されない。

なお、自動車の内装品として使用する見地から、ポリイ
ソシアネートが脂肪族系又は指環式である非黄変タイプ
のＰＵＲ塗料を使用することが望ましい。

■具体的には、天然皮革をミクロンオーダーに超微粉砕
化（５μｍ以下）したプロティンパウダーを二液型ＰＵ
Ｒのポリオール成分中に分散させた「マテイロ」の商品
名で出光石油化学株式会社から市販されているものを挙
げることができる第１表に「マテイロ」の配合処方の一
例を示す。

（３）上記塗料の金型キャビティ面１ａ、３ａへの塗布
方法は、通常、口側の如く、スプレーガン５を使用する
塗布によるが、刷毛塗り等、他の方法でも可能である。

（４）表皮１１の肉厚（塗膜厚）は、２０〜２００μｍ
とする。２０μｍ未満では、十分な耐摩耗性および吸放
湿特性を得がたく、２００μｍを超えると成形品コア１
３との一体感が損なわれやすい。

（５）上記コア用材料は、通常、発泡処方のｐｕＲ材料
を使用するが、非発泡処方であってもよい、注入方法は
、生産性の見地から反応射出成形法（ＲＩ　Ｍ）を利用
することが望ましい。

下記に、発泡処方のＰＵＲ材料−例および注入成形条件
の一例を示す。

吐出圧カニＯＨ成分二ＮＣＯ成分吐出量金型温度注入時間キュア時間１００　　ｋｇ／ｃｍ２８０　　ｋｇ／ｃｓ＋２１　５　０　　ｇ　／　ｓ５５　℃ ０ｓ２　　　ｗｉｎコア用ＰＵＲ材料（泡　方（ポリオール成分）ポリエーテルポリオール　　１００部（Ｍ＝５０００）ジエチレングリコール　　　　１８部トリエチレンジアミン（３３Ｕ　　　　２部フロン１１
３　　　　　　　　５部（イソシアネート成分）ＭＤＩ系（ＮＧＯ−２０９６１４４部江、ｋｆｆｌ形」１立材料温度：ＯＨ成分　　　　　　３０℃：ＮＧＯ成分　
　　　　３０℃ （６）こうして成形したセイフティパッドの表皮１１は
、第３図に示すように、天然皮革の微粉末１５が均一に
分散した塗膜により形成されている〈発明の作用・効果
〉本発明の表皮材＠ＰＵＲ成形品の製造方法は、上記の如
く、表皮用ポリウレタン塗料を、成形型の製品キャビテ
ィ面の所要部位に塗布して表皮をモールド成形し、続い
て、該成形型内の表皮中に、コア用ＰＵＲ材料を注入し
硬化させて、表皮付きウレタン成形品の製造する方法に
おいて、表皮用ポリウレタン塗料として、天然皮革の微
粉末が均一分散されたものを使用する、ことにより、下
記のような作用・効果を奏する。

表皮中に天然皮革粉末が均一分散されて存在するため、
表皮が良好な吸放湿特性を有し、ＰＵＲ成形品に良好な
艶消し外観を付与できるばかりでなく、感触おいても、
天然皮革と同様な風合を付与可能となる。すなわち、人
肌感覚のしっとりした、それでいてベタツキのないＰＵ
Ｒ成形品を容易に製造できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はモールドコート法における表皮塗膜形成時の概
略断面図、第２図は同じく成形完了後の型閉時の概略断面図、第３図は表皮部の拡大断面図である。ｌ・・・下型、１ａ・・・製品キャビティ面、３・・・上型。３ａ・・・製品キャビティ面、５・・・スプレーガン、１１・・・成形品表皮、１３・・・成形品コア、１５・・・天然皮革微粉末。特　　許　　出　　願　　人注）「マテイロ」製品カタログより

Claims

【特許請求の範囲】表皮用ポリウレタン塗料を、成形型の製品キャビティ面
の所要部位に塗布して表皮をモールド成形し、続いて、
該成形型内の表皮中に、コア用ポリウレタン材料を注入
し硬化させて、表皮付きウレタン成形品を製造する方法
において、前記表皮用ポリウレタン塗料として、天然皮革の微粉末
が均一分散されたものを使用する、ことを特徴とする表
皮付きポリウレタン成形品の製造方法。