JPH02287033A - 間仕切り用空調機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、間仕切り用空調機に関するものである。

〔従来の技術〕

事務室内の温度、湿度を制御するための空調機の一形態
として、間仕切り板状に形成された本体内に、コンプレ
ッサ、コンデンサ及びエバポレータを備え、これらをそ
れぞれ管路により連結して冷凍サイクルを形成し、また
上記コンデンサ及びエバポレータに送風するファンを備
えた間仕切り用空調機が知られている。

そしてこの従来の間仕切り用空調機では、エバポレータ
で発生する凝縮水をドレン配管で導出し、これを間仕切
り板の下部に備えた水タンク内に溜めるようになってい
た。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来の間仕切り用空調機では、水タンクに溜まった
水をいちいち捨てなければならず面倒であり、捨て忘れ
ると水タンクからあふれて床を〆ダすという問題があっ
た。

本発明は上記のことにかんがみなされたもので、水タン
クに溜められた水を霧化装置にて霧化し、これをコンデ
ンサにて蒸発して排出することにより、水捨ての煩られ
しさをなくした間仕切り用空調機を提供することを目的
とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を解決するために、本発明に係る間仕切り用空
調機は、間仕切り板肉に、コンプレッサ、コンデンサ及
びエバポレータを備え、これらをそれぞれ管路により連
結して冷凍サイクルを形成し、また上記コンデンサ及び
エバポレータに送風するファンを備え、さらに間仕切り
板肉下部に上記エバポレータにて結露した水を溜める水
タンクを設けてなる間仕切り用空調機において、上記水
タンク内の水を霧化する霧化装置と、霧化装置にて霧化
した水をコンデンサまで導出するダクトとを設けた構成
となっている。

上記タンク内に、コンプレッサとコンデンサとを接続す
る冷媒配管を配置してもよい。

〔作　　用〕

水タンクに溜められた水は霧化装置にて霧化されてコン
デンサまで導出され、コンデンサに到達した霧化水はコ
ンデンサの排熱により、その殆どが蒸発拡散されて間仕
切り板の裏側へ排出される。

上記ダクト内に冷媒配管を配置した場合、ダクト内の霧
化水は上記冷媒配管にて加熱され、また逆に冷媒配管は
霧化水にて冷却される。

〔実　施　例〕

本発明を図面に基づいて説明する。

図中１は間仕切り板２の枠体で、この枠体１の上部に平
板状のコンデンサ３が間仕切り板２の裏側（室外側）上
方へ向けて傾斜して取付けである。また枠体１の中間部
に平板状のエバポレータ４が間仕切り板２の表側（室内
側）上方へ向けて傾斜して取付けである。そして上記コ
ンデンサ３及びエバポレータ４のそれぞれの下側にはコ
ンデンサ用及びエバポレータ用のファン５．６が設けら
れており、それぞれの送風ダクト５ａ、６ａはコンデン
サ３、エバポレータ４のそれぞれの背面側に対向されて
いる。またコンデンサ用のファン５の吸込口５ｂは間仕
切り板２の裏側（室外側）に、またエバポレータ用のフ
ァン６の吸込口６ｂは表側（室内側）にそれぞれ向けで
ある。

本体１の下部にコンプレッサ７と水タンク８とが設けて
あり、また中間部にコントローラ９が設けである。

上記コンプレッサ７、コンデンサ３、エバポレータ４は
第５図に示すように、途中にレシーバ１０、ドライヤ１
１、膨脂弁１２、アキュムレータ１３等を介した管路１
４にて連結されて冷凍サイクルが形成されている。

上記エバポレータ４の下側に図示しない結露水溜りが設
けてあり、これと上記水タンク８とがドレン通路１５に
て連通されている。

上記水タンク８内には超音波加湿機からなる霧化装置１
６が設けてあり、この霧化装置１６に吹き出口１７をコ
ンデンサ３の近くに開口したダクト１８が接続されてい
る。このダクト１Ｂは下側の水タンク８内に位置する霧
化装置１６から上部のコンデンサ３まで、本体１内の空
間をはわせである。

上記枠体１はこれの表側（室外側）と裏側（室内側）と
に板１９．２０を張りつけることにより、通常の間仕切
り板（厚さ６０ｍｎ）となるもので、上記表側（室外側
）の板１６にはエバポレータ４の吹き出し口２１とこれ
のファン６の吸込み口２２及びコントローラ９の操作盤
が設けられ、また裏側（室内側）の板２０にはコンデン
サ３用の吹き出し口２３と吸込み口２４とが設けられて
いる。上記各吹き出し口２１゜２３にはルーバーが、ま
た吸込み口２２．２４にはフィルタがそれぞれ取付けら
れている。

上記のように構成された間仕切り用空調機は第３図に示
すように通常の間仕切り板２５と共に部屋の間仕切り用
として用いる。このときこれの表側を部屋の内側にして
設置する。

この状態でコントローラ９の操作盤を操作して空調機を
作動すると、まずコンプレッサ７が管路１４内の冷媒に
圧力を加えてコンデンサ３に送り込むと、ガス状の冷媒
は高圧のもとで凝縮されて液体となり、このとき放出さ
れた熱はコンデンサ用ファン５により裏側、すなわち部
屋の外側へ排出される。つぎに液体状になった冷媒はレ
シーバ１０、ドライヤ１１及び膨張弁１２を経て圧力が
降下し、エバポレータ４に入ると冷媒は急速に蒸発して
熱を奪う。このときこのエバポレータ４にはファン６に
て表側すなわち部屋の内側の空気が吹きつけられて再び
部屋の内に吹き込まれており、エバポレータ４によりこ
の部屋の内側の空気が冷却される。

上記冷凍サイクル中にエバポレータ４に結露した水はド
レン通路１５を経て水タンク８に溜められる。

そして上記水タンク８に水がある程度の量になったとき
に水タンク８内の霧化装置１６を作動し、水タンク８内
の水を霧化する。この霧化装置１６にて霧化された霧化
水は霧化装置１６に具備された送風機によりダクト１８
へ送出される。ダクト１８内を上昇する霧化水は本体１
内にはわせたコンプレッサ７とコンデンサ３とを接続す
る配管等により一部が加熱蒸発され、コンデンサ３に向
けて導かれる。

コンデンサ３に到達した霧化水はコンデンサ３の排熱に
より、その殆どが蒸発拡散されて間仕切り板２の裏側（
室外側）へ排出される。

なお上記霧化装置１６とコンデンサ３の近くまでを接続
するダクト１８内に、コンプレッサ７とコンデンサ３と
を接続する配管２６を貫通させる。

これにより、ダクト１８内を上昇する霧化水はより一層
上記配管２６にて加熱されやすくなり、またこの配管２
６は霧化水の蒸発潜熱により冷却されてコンデンサ３の
負荷が低減され、空調機としての性能が高められる。

また上記実施例において霧化装置１６として用いられる
超音波加湿器は１台当り５００　ｃｃ／ｈの霧化能力が
あるものが用いられる。従って間仕切り用空調機の冷却
能力に対応してこの加湿器の使用台数を適宜変更する。

冷却能力が８６０　Ｋｃａｌ／ｈの空調機では、２７’
Ｃ、６０９６ＲＨ（ＩＩ）条件では、約５００　ｃｃ／
ｈの凝縮水が発生する。

従ってこの場合は超音波加湿器を１台設置すればよい。

そしてこれを連続的に、あるいは間欠的に運転して水タ
ンク８内の水を霧化してダクト１８へ導出する。

ダクト１８内を貫通する冷媒の配管２６には放熱フィン
を付設し、加熱性能を向上させ、霧化水の蒸発の促進及
び上昇気流の促進を行なってもよい。

〔発明の効果〕 本発明によれば、水タンク８に溜められた水を霧化装置
１６にて霧化してこれをコンデンサ３にて蒸発して排出
することにより、水捨ての煩られしさをなくすことがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は板を取除
いた状態の正面図、第２図は縦断側面図、第３図は使用
状態を示す斜視図、第４図は回路図である。 １は枠体、２は間仕切り板、３はコンデンサ、４はエバ
ポレータ、５，６はファン、８は水タンク、１６は霧化
装置、１８はダクト、２６は冷媒配管。 出願人　　株式会社　小松製作所

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）間仕切り板２内に、コンプレッサ７、コンデンサ
   ３及びエバポレータ４を備え、これらをそれぞれ管路に
   より連結して冷凍サイクルを形成し、また上記コンデン
   サ３及びエバポレータ４の送風するファン５，６を備え
   、さらに間仕切り板２内下部に上記エバポレータ４にて
   結露した水を溜める水タンク８を設けてなる間仕切り用
   空調機において、上記水タンク８内の水を霧化する霧化
   装置１６と、霧化装置１６にて霧化した水をコンデンサ
   ３まで導出するダクト１８を設けたことを特徴とする間
   仕切り用空調機。
2. （２）霧化装置１６にて霧化した水をコンデンサ３まで
   導出するダクト１８内にコンプレッサ７とコンデンサ３
   とを接続する冷媒配管２６を配置したことを特徴とする
   間仕切り用空調機。