JP2003185201A - エアプロセッサ - Google Patents

エアプロセッサ

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JP2003185201A
JP2003185201A JP2001387207A JP2001387207A JP2003185201A JP 2003185201 A JP2003185201 A JP 2003185201A JP 2001387207 A JP2001387207 A JP 2001387207A JP 2001387207 A JP2001387207 A JP 2001387207A JP 2003185201 A JP2003185201 A JP 2003185201A
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air
water
drain
cooling device
humidifying medium
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JP2001387207A
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English (en)
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Yoshiaki Kitamura
良明 北村
Shinken Yoshizawa
真賢 吉沢
Shoichi Kobayashi
正一 小林
Mitsuo Kofuchi
充雄 小淵
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Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】冷却装置で発生するドレン水に対する廃棄作業
を排除し、これに伴う無用な労力と時間が費やされる不
具合を解消するとともに、設置場所における空気の乾燥
を防止する。 【解決手段】取込んだ空気Aを少なくとも冷却する冷却
装置2を備えるエアプロセッサ1を構成するに際して、
加湿媒体3に送風Fを当てることにより当該加湿媒体3
に浸透した水分を蒸発させる蒸発部4と、冷却装置2で
発生したドレン水Wを蒸発部4に供給する送水部5を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取込んだ空気を少
なくとも冷却する冷却装置を備えるエアプロセッサに関
する。
【0002】
【従来技術及び課題】従来、取込んだ空気を冷却する冷
却装置を搭載したエアプロセッサは知られており、本出
願人も、既に、このような冷却装置を利用したエアプロ
セッサ(恒温恒湿空気供給装置)を特公平8−1006
3号公報により提案した。
【0003】同公報の恒温恒湿空気供給装置は、空気入
口及び空気供給口とを結ぶ一連の空気流路に、加湿器,
冷凍機の蒸発器からなる冷却器、及び加熱器をこの順序
に配し、空気入口から導入した空気を所望の恒温恒湿条
件に調整して空気供給口から供給するものである。
【0004】ところで、同公報開示の恒温恒湿空気供給
装置(エアプロセッサ)をはじめ、この種のエアプロセ
ッサには、取込んだ空気を冷却する冷却装置を搭載し、
常時連続して空気(新気)を導入しているため、一般的
な冷蔵庫とは異なり、冷却装置に備える冷却器からは大
量のドレン水が連続して発生する。したがって、このド
レン水は、通常、用意したドレイン水容器(タンク)に
回収し、定期又は不定期に廃棄しているのが実情であ
る。
【0005】しかし、このような回収廃棄作業は、本
来、不要な作業であるため、無用な労力と時間が費やさ
れてしまうとともに、特に、負荷が大きくなる夏季の稼
働時には、かなりの量のドレン水が発生し、ユーザにと
って無視できない負担が強いられる不具合があった。
【0006】本発明は、このような従来技術に存在する
課題を解決したものであり、冷却装置で発生するドレン
水の廃棄作業を排除し、これに伴う無用な労力と時間が
費やされる不具合を解消するとともに、設置場所におけ
る空気の乾燥を防止することができるエアプロセッサの
提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び実施の形態】本発明
は、取込んだ空気Aを少なくとも冷却する冷却装置2を
備えるエアプロセッサ1を構成するに際して、加湿媒体
3に送風Fを当てることにより当該加湿媒体3に浸透し
た水分を蒸発させる蒸発部4と、冷却装置2で発生した
ドレン水Wを蒸発部4に供給する送水部5を備えること
を特徴とする。これにより、冷却装置2で発生するドレ
ン水Wは、送水部5により蒸発部4に供給され、蒸発部
4に備える加湿媒体3に浸透するとともに、この加湿媒
体3に浸透した水分(ドレン水W)は、送風Fが当てら
れることにより蒸発する。この際、送風F及び/又はド
レン水Wは、熱交換部6a及び/又は6bにおいて、冷
却装置2で発生する排熱と熱交換され、蒸発効率を高め
るために暖められる。
【0008】この場合、好適な実施の形態により、蒸発
部4は、ドレン水Wが供給される多孔質ブロック11
と、この多孔質ブロック11に接触させた加湿媒体3
と、この加湿媒体3で発生した余剰水Wrを収容する余
剰水収容部12により構成できるとともに、この余剰水
収容部12は、加湿媒体3で発生する余剰水Wrを収容
するドレンパン13と、このドレンパン13に収容され
た一定量以上の過剰水Wrrを排出する排水部14と、
この排水部14から排出された過剰水Wrrを収容する
過剰水容器15により構成できる。一方、エアプロセッ
サ1には、送風F及び/又はドレン水Wを、冷却装置2
で発生する排熱と熱交換させる熱交換部6a及び/又は
6bを設けることができる。なお、熱交換部6aは、冷
却装置2を構成する冷凍サイクルSの凝縮器16を利用
し、この凝縮器16を冷却した送風Fを、加湿媒体3に
当てる送風Fに用いることができる。また、熱交換部6
bは、冷却装置2に備える冷凍サイクルSにおけるホッ
トガスの流れる冷媒配管Lcを利用し、この冷媒配管L
cと送水部5の送水管19を熱交換可能に構成すること
ができる。
【0009】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0010】まず、本実施例に係るエアプロセッサ1の
構成について、図1〜図4を参照して説明する。
【0011】図1は、エアプロセッサ1の全体構成、特
に、エアプロセッサ1の内部構成を示す。同図におい
て、21は直方体状のハウジングであり、このハウジン
グ21の内部は、内壁プレート22,23で仕切ること
により、上部に空気調整室R1、中間部に蒸発室R2、
下部に機械室R3をそれぞれ設ける。なお、24は、ハ
ウジング21の後面を覆う後部カバーを示す。
【0012】空気調整室R1は、ハウジング21の前面
に空気取込口21aを有し、この空気取込口21aの内
側に、冷却装置2における冷却器31を配設する。ま
た、ハウジング21の上面には、空気送出口21bを有
し、この空気送出口21bの内側(下側)に、加熱器
(加熱ヒータ)32を配設する。さらに、空気調整室R
1の内部には、送風機(シロッコファン)33を配設
し、この送風機33の吸入口33iは、空気調整室R1
の内部に臨ませるとともに、吐出口33oは、加熱器3
2を内部に包含した状態で空気送出口21bに連通接続
する。
【0013】なお、空気送出口21bの外側には送気ダ
クト71を接続し、この送気ダクト71の先端は、エア
フィルタ72を介して被空調空間73に接続する。ま
た、74は制御部であり、この制御部74の出力部に
は、加熱器32を接続するとともに、制御部74の入力
部には、被空調空間73内に配した温度センサ75を接
続する。
【0014】ところで、実施例の冷却装置2は、冷凍サ
イクルSを用いた冷凍機であり、冷却器32は、冷凍サ
イクルSの一部を構成している。図4に冷凍サイクルS
の全体構成を示す。冷凍サイクルSは、この冷却器32
に対して、アキュムレータ34,コンプレッサ35,凝
縮器(コンデンサ)16,キャピラリチューブ36をル
ープ接続することにより冷媒が循環する公知の冷凍サイ
クルの主回路を構成する。また、コンプレッサ35の吐
出側と冷却器32の流入側は、冷媒配管18により接続
し、さらに、冷媒配管18の中途にCCV(キャパシテ
ィ・コントロール・バルブ)を接続してホットガスバイ
パス回路17を構成する。
【0015】一方、蒸発室R2は、ハウジング21の前
面に空気取入口21cを有し、この空気取入口21cの
内側に凝縮器16を配設するとともに、この凝縮器16
の内側には、凝縮器16を冷却(空冷)するための送風
ファン39を配設する。また、ハウジング21の後面に
は、空気排出口21dを有し、この空気排出口21dか
ら排出される空気の流路を遮る位置に蒸発部4、特に、
蒸発部4の加湿媒体3を配設する。この蒸発部4は、図
2及び図3に示すように、加湿媒体3をはじめ、多孔質
ブロック11,余剰水収容部12を備える。
【0016】この場合、多孔質ブロック11は、例え
ば、発泡ウレタンフォーム等の軟質発泡体を直方体状に
形成し、抗菌処理したものを使用する。また、加湿媒体
3は、例えば、吸水性及び拡散性の高い紙類或いは不織
布類等の抗菌処理したシート材を、単位体積当たりの表
面積ができるだけ大きくなるようにアコーディオン状に
折曲形成し、抗菌処理したものを使用する。さらに、余
剰水収容部12は、ハウジング21の後面に付設したド
レンパン13を備える。ドレンパン13は内壁プレート
23とほぼ同じ高さとなり、このドレンパン13の底面
上に、加湿媒体3を起立させて固定するとともに、この
加湿媒体3の上端に多孔質ブロック11の下面を当接さ
せて固定する。
【0017】また、多孔質ブロック11の上面には、下
面に多数の孔h…を形成したドレン水供給筒40を当接
させる。他方、冷却器31の下方には、この冷却器31
で発生したドレン水Wを受けるドレン水受部41を配設
し、このドレン水受部41の底面とドレン水供給筒40
の内部を、送水管19により連通接続する。この場合、
ドレン水供給筒40の位置は、ドレン水受部41よりも
低い位置に配設し、ドレン水受部41のドレン水Wが、
自然落下により送水管19を流れ、ドレン水供給筒40
の内部に流入できるように考慮する。ドレン水受部4
1,送水管19及びドレン水供給筒40は、冷却器31
で発生したドレン水Wを蒸発部4に供給する送水部5を
構成する。さらに、42は熱交換用チャンバであり、こ
の熱交換用チャンバ42の内部に、送水管19の途中部
位を通すとともに、コンプレッサ35と凝縮器16間に
おけるホットガスが流れる冷媒配管Lcの途中部位を通
す。これにより、冷媒配管Lcと送水管19が熱交換可
能となる熱交換部6bが構成される。なお、例示の熱交
換部6bは、原理構成であって、実際には熱交換効率の
高いフィン等を用いた公知の構成を採用できるし、或い
は二重管式熱交換器や二重管の内側管をスパイラルチュ
ーブとした熱交換器等も採用できる。特に、簡易的な構
成としては、冷媒配管Lcと送水管19を平行に接触さ
せてロー付けするだけでも一定の効果を得ることができ
る。
【0018】一方、ドレンパン13には、図2に示すよ
うに、ドレンパン13に収容された一定量以上の過剰水
Wrrを排出する排水部14を付設する。この場合、排
水部14は、ドレンパン13の底面に対して直角に取付
けた排水管43を使用し、この排水管43の上端開口
は、ドレンパン13の底面に対して所定の高さHsに設
定する。なお、この高さHsは、ドレンパン13の底面
から上端縁までの高さHpよりも低く設定する。また、
ドレンパン13の下方には、過剰水容器15を収容可能
な容器収容部44を設ける。そして、排水管43の下端
開口は、下方へ突出させ、容器収容部44に収容した過
剰水容器15の口部15sに臨ませる。ドレンパン1
3,排水部14(排水管43)及び過剰水容器15は、
余剰水収容部12を構成する。
【0019】さらに、加湿媒体3の内側(前側)には、
軸流ファン45,45を配設する。軸流ファン45…
は、加湿媒体3に近接させて配し、加湿媒体3に対する
静圧が大きくなるように考慮する。これにより、送風フ
ァン39により取入れられた外気(送風F)は、凝縮器
16を冷却(空冷)するとともに、送風Fは凝縮器16
により暖められ、この暖められた送風Fが軸流ファン4
5…により加湿媒体3に当てられる熱交換部6aが構成
される。この場合、送風ファン39により、凝縮器16
の空冷に必要な一定量以上の風量を確保するとともに、
軸流ファン45…により、加湿媒体3における水分蒸発
に必要な一定圧以上の静圧(風圧)を確保する。したが
って、送風ファン39から取入れられた送風Fのうち余
分な風量は不図示の排気口から逃がされる。なお、機械
室R3には、前述した冷凍サイクルSを構成するコンプ
レッサ35等の主要構成部品をはじめ、制御部74等が
収容される。
【0020】次に、本実施例に係るエアプロセッサ1の
動作(機能)について、図1〜図4を参照して説明す
る。
【0021】まず、エアプロセッサ1の基本動作につい
て説明する。動作時には、冷凍サイクルSが運転状態と
なり、冷却器31は、常時、冷却状態を維持する。ま
た、送風機33が作動することにより、外気(空気A)
が空気取込口21aから取込まれるとともに、冷却器3
1により冷却されて空気調整室R1に流入する。そし
て、空気調整室R1内の空気Aは、送風機33の吸入口
33iから吸入され、吐出口33oから吐出して、加熱
器32に供給されるとともに、加熱器32により加熱さ
れ、空気送出口21bから送出される。送出された空気
Aは、送気ダクト71を通り、エアフィルタ72を介し
て被空調空間73に供給される。また、被空調空間73
の温度は、温度センサ75により検出され、被空調空間
73の温度が予め設定された目標温度となるように、制
御部74により加熱器32がフィードバック制御され
る。
【0022】一方、冷却器31で発生するドレイン水W
は、ドレン水受部41上に滴落ちるとともに、自然落下
により送水管19を流れてドレン水供給筒40の内部に
流入する。この際、熱交換用チャンバ42の内部では、
ホットガスが流れる冷媒配管Lcから発生する排熱と送
水管19を流れるドレン水Wの熱交換が行われることに
よりドレン水Wが暖められ、この暖められたドレン水W
がドレン水供給筒40に供給される。これにより、加湿
媒体3におけるドレン水Wの蒸発効率がより高められ
る。
【0023】また、ドレン水供給筒40に供給されたド
レン水Wは、図2に示すように、多数の孔h…から排出
され、多孔質ブロック11の上面に供給される。ドレン
水Wは多孔質ブロック11内で拡散しながら下方に浸透
して加湿媒体3に至る。したがって、ドレン水Wは、加
湿媒体3の上面において一端から他端まで均一な状態で
付与され、加湿媒体3の下方に浸透する。さらに、多孔
質ブロック11は、フィルタとしての役目も有するた
め、この多孔質ブロック11によりドレン水Wに含まれ
る異物が除去される。よって、この面からも加湿媒体3
におけるドレン水Wの蒸発効率が高められるとともに、
加湿媒体3の長寿命化にも貢献できる。しかも、ドレン
水Wは水滴により落下することがないため、軸流ファン
45…からの高い風圧を受けてもドレン水Wの水滴が飛
散する不具合は回避される。
【0024】他方、送風ファン39の作動により、空気
取入口21cから外気が蒸発室R2内に流入する。これ
により、凝縮器16は取入れられた外気(送風F)によ
り冷却(空冷)されるとともに、同時に、凝縮器16に
より送風Fが暖められ、この暖められた送風Fが、軸流
ファン45…により、加湿媒体3に当てられる。よっ
て、この面からも加湿媒体3におけるドレン水Wの蒸発
効率が高められる。この際、送風ファン39により、凝
縮器16の空冷に必要な一定量以上の風量が確保される
とともに、軸流ファン45…により、加湿媒体3におけ
る水分蒸発に必要な一定圧以上の静圧(風圧)が確保さ
れ、送風ファン39により取入れられた送風Fのうち余
分な風量は不図示の排気口から外部に排出される。
【0025】そして、加湿媒体3に当てられた送風Fに
よって、加湿媒体3に浸透したドレン水Wが蒸発(気
化)し、外部に放出される。ところで、ドレン水Wは、
本来、外気中の水分が凝結したものである。したがっ
て、ドレン水Wを気化させることは、凝結した水分を外
気中に戻すことになり、エアプロセッサ1の設置場所の
空気乾燥が防止される。また、ドレン水Wが多量に発生
したり、外気の湿度が高い場合には、蒸発しきれないこ
ともあるが、この場合には、加湿媒体3から生じる余剰
水Wrが、ドレンパン13に収容される。そして、余剰
水Wrが増え、ドレンパン13に収容された余剰水Wr
が一定量以上となった場合には、その余分な過剰水Wr
rは排水管43から排出され、過剰水容器15に収容さ
れる。このような構成により、所定量の余剰水Wrがド
レンパン13上に確保されるため、過剰水容器15に過
剰水Wrrが直接回収される場合に比べ、過剰水Wrr
が回収され過ぎるなどにより、本来蒸発すべき余剰水W
rrが蒸発できなくなる不具合が回避される。
【0026】よって、このような本実施例に係るエアプ
ロセッサ1によれば、冷却装置2で発生するドレン水W
は、送水部5により蒸発部4に供給され、蒸発部4に備
える加湿媒体3に浸透するとともに、加湿媒体3に送風
Fが当てられることにより、加湿媒体3に浸透した水分
(ドレン水W)が蒸発する。したがって、冷却装置2で
発生するドレン水Wに対する廃棄作業を排除でき、これ
に伴う無用な労力と時間が費やされる不具合が解消され
る。また、送風F及びドレン水Wは、冷却装置2で発生
する排熱と熱交換されることにより暖められるため、加
湿媒体3におけるドレン水Wの蒸発効率がより高められ
る。
【0027】なお、図5には変更実施例を示す。この変
更実施例は、図1に示した送風ファン39と軸流ファン
45…の代わりに、送風ファン39と軸流ファン45…
を兼用する送風ファン51を用いたものである。したが
って、変更実施例の場合には、例えば、蒸発室R2内の
送風Fを排出する排出口52に流量調整弁53を付設
し、送風ファン51の回転数や流量調整弁53の開閉量
などを制御することにより、凝縮器16の空冷に必要な
風量と加湿媒体3における水分蒸発に必要な静圧(風
圧)を調整できる。また、54はハウジング21の側面
に設けた内部確認用の透明窓である。変更実施例におけ
るその他の構成は、図1の構成と同じである。このた
め、図5において、図1と同一部分には同一符号を付し
てその構成を明確にするとともに、詳細な説明は省略す
る。
【0028】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、
細部の構成,形状,手法等において、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で任意に変更,追加,削除することができ
る。例えば、熱交換部6a,6bは、双方を採用した場
合を示したが、熱交換部6aと6bのいずれか一方のみ
を採用してもよい。また、熱交換部6bは、コンプレッ
サ35と凝縮器16間の冷媒配管Lcを用いた場合を示
したが、ホットガスバイパス回路17における冷媒配管
18を利用することもできる。
【0029】
【発明の効果】このように、本発明に係るエアプロセッ
サは、加湿媒体に送風を当てることにより加湿媒体に浸
透した水分を蒸発させる蒸発部と、冷却装置で発生した
ドレン水を蒸発部に供給する送水部を備えるため、次の
ような顕著な効果を奏する。
【0030】(1) 冷却装置で発生するドレン水に対
する廃棄作業を排除できるため、これに伴う無用な労力
と時間が費やされる不具合を解消できる。
【0031】(2) 送風及び/又はドレン水は、冷却
装置で発生する排熱と熱交換され、送風及び/又はドレ
ン水が暖められるため、加湿媒体におけるドレン水の蒸
発効率をより高めることができる。
【0032】(3) ドレン水を気化させ、凝結した水
分を外気中に戻すため、エアプロセッサの設置場所にお
ける空気の乾燥を防止できる。
【0033】(4) 好適な実施の形態により、蒸発部
を、多孔質ブロック,加湿媒体及び余剰水収容部により
構成すれば、ドレン水は、加湿媒体の上面において一端
から他端まで均一な状態で付与されるとともに、フィル
タの役目を有する多孔質ブロックによりドレン水に含ま
れる異物が除去される。したがって、この面からも蒸発
効率を高ることができるとともに、加湿媒体の長寿命化
にも貢献できる。しかも、ドレン水は水滴となって落下
することがないため、軸流ファンからの高い風圧を受け
てもドレン水の水滴が飛散する不具合を回避できる。
【0034】(5) 好適な実施の形態により、余剰水
収容部を、ドレンパン,排水部及び過剰水容器により構
成すれば、所定量の余剰水がドレンパンに確保されるた
め、過剰水容器に過剰水が直接回収される場合に比べ、
過剰水が回収され過ぎるなどにより、本来蒸発すべき余
剰水が蒸発できなくなる不具合を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係るエアプロセッサの
側面断面図、
【図2】同エアプロセッサにおける蒸発部の一部断面正
面図、
【図3】同エアプロセッサにおける蒸発部の斜視図、
【図4】同エアプロセッサにおける冷凍サイクルのブロ
ック系統図、
【図5】同エアプロセッサの変更実施例を部分的に示す
側面断面図、
【符号の説明】
1 エアプロセッサ 2 冷却装置 3 加湿媒体 4 蒸発部 5 送水部 6a 熱交換部 6b 熱交換部 11 多孔質ブロック 12 余剰水収容部 13 ドレンパン 14 排水部 15 過剰水容器 16 凝縮器(コンデンサ) 19 送水管 Lc 冷媒配管 S 冷凍サイクル W ドレン水 Wr 余剰水 Wrr 過剰水 A 空気 F 送風
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 正一 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 (72)発明者 小淵 充雄 長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン 機械株式会社内 Fターム(参考) 3L050 AA08 BD05 BE03 BE04 BF03 3L055 BA01 CA03 DA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取込んだ空気を少なくとも冷却する冷却
    装置を備えるエアプロセッサにおいて、加湿媒体に送風
    を当てることにより当該加湿媒体に浸透した水分を蒸発
    させる蒸発部と、前記冷却装置で発生したドレン水を前
    記蒸発部に供給する送水部を備えることを特徴とするエ
    アプロセッサ。
  2. 【請求項2】 前記蒸発部は、前記ドレン水が供給され
    る多孔質ブロックと、この多孔質ブロックに接触させた
    前記加湿媒体と、この加湿媒体で発生した余剰水を収容
    する余剰水収容部を備えることを特徴とする請求項1記
    載のエアプロセッサ。
  3. 【請求項3】 前記余剰水収容部は、前記加湿媒体で発
    生する余剰水を収容するドレンパンと、このドレンパン
    に収容された一定量以上の過剰水を排出する排水部と、
    この排水部から排出された過剰水を収容する過剰水容器
    を備えることを特徴とする請求項1記載のエアプロセッ
    サ。
  4. 【請求項4】 前記送風及び/又は前記ドレン水を、前
    記冷却装置で発生する排熱と熱交換させる熱交換部を備
    えることを特徴とする請求項1記載のエアプロセッサ。
  5. 【請求項5】 前記熱交換部は、前記冷却装置を構成す
    る冷凍サイクルの凝縮器を利用し、この凝縮器を冷却し
    た送風を、前記加湿媒体に当てる送風に用いることを特
    徴とする請求項4記載のエアプロセッサ。
  6. 【請求項6】 前記熱交換部は、前記冷却装置に備える
    冷凍サイクルにおけるホットガスの流れる冷媒配管を利
    用し、この冷媒配管と前記送水部の送水管を熱交換可能
    に構成したことを特徴とする請求項4記載のエアプロセ
    ッサ。
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