JPH02286083A - β―グルコシダーゼ及びその製造法 - Google Patents

β―グルコシダーゼ及びその製造法

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JPH02286083A JP11108389A JP11108389A JPH02286083A JP H02286083 A JPH02286083 A JP H02286083A JP 11108389 A JP11108389 A JP 11108389A JP 11108389 A JP11108389 A JP 11108389A JP H02286083 A JPH02286083 A JP H02286083A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規β−グルコシダーゼ及びその製造法に関す
る。β−グルコシダーゼは、安価なグルコース源となり
つるセルロースの中間加水分解物であるゼロオリゴ糖を
加水分解し、グルコースを生成する酵素であるが、本発
明ではこの用途に極めて適した性質を有するβ−グルコ
シダーゼを好熱性バチルス属に属する微生物を用いて製
造する。
[従来技術] β−グルコシダーゼは他のセルラーゼと共にバイオマス
(セルロース資源)の酵素法による糖化を行なう酵素の
一つである。一連のセルロース分解酵素の中でβ−グル
コシダーゼは、セルロース分解の中間生成物であるセロ
オリゴ糖をグルコースに分解する最終ステップを担う重
要な酵素である。
ところで、セルロース性物質は強固な結晶構造をとり、
かつリグニン、ヘミセルロースなどとの複合体を形成し
ている。従って、そのままではセルラーゼが作用しにく
いためアルカリ処理等の前処理を行なう(特開昭58−
98093号など)、アルカリ前処理物は、セルラーゼ
の作用p)I範囲に調整するため大量の水による洗浄を
行なうが、この洗浄水は排水処理の対象となり、できる
だけ減少させることが望ましい。
従りて、アルカリ性でも活性を有するβ−グルコシダー
ゼを含むセルラーゼをセルロースの糖化に使用すること
により排水量を減少でき産業上非常に有益である。
アルカリ性で活性を有するセルラーゼは以下のごとく開
発されている。アルカリセルラーゼA(特公昭50−2
8515号)、アルカリセルラーゼ301A(特開昭5
8−224686号)、ストレプトマイセス属の生産す
るセルラーゼ(特開昭61−19483号)、アルカリ
セルラーゼK(特開昭63−109776号)などであ
る。これらはセルラーゼ活性の中でも長鎖のセルロース
をセロオリゴ糖に分解するCMCase。
Avicelase活性は高いがβ−グルコシダーゼ活
性は非常に低い、従って、セルロースを完全にグルコー
スにまで分解するにはアルカリ性で活性を有するβ−グ
ルコシダーゼが別途必要となる。
[発明が解決しようとする課M] アルカリ性で活性を有するβ−グルコシダーゼにはムコ
ール属(Mucor m1ahei YH−10)の生
産するβ−グルコシダーゼ(Agric、 Biol、
 Chev、。
45、571〜577、(1981))がある。このβ
−グルコシダーゼは耐熱性がありアルカリ性でも活性を
有するが、酵素の給源が糸状菌であり、固体培養法を採
るため、特殊な装置を必要とし、製造法のスケールアッ
プが容易でない、また、微生物の培養に4〜5日という
長時間を要するなどの欠点がある。
その他のβ−グルコシダーゼでは、サーマス属(The
rmus sp、)の生産するβ−グルコシダーゼ(A
ppl、 Microbiol、 Blotechno
l、、29.55〜60゜(1988))は耐熱性を有
し、培養に要する時間も短いが、アルカリ性での活性範
囲が不十分である。
そこで、1)アルカリ性で活性を有し、2)微生物の培
養及びスケールアップが容易で、3)短時間に生産でき
るβ−グルコシダーゼが望まれている。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは上述の問題点を解決するべく鋭意検討を重
ね、多くの土壌より微生物を分離し、アルカリ性で活性
を有し、培養及びスケールアップが容易で、短時間に生
産できるβ−グルコシダーゼ生産菌株の検索を行なった
。その結果、好熱性バチルス属に属する微生物、バチル
ス・ステアロサーそフィラス(Baclllus st
earothermo hlfus)TB−636(以
下、TB−1336菌と称する)が目的とするβ−グル
コシダーゼを生産することを見いだし、かかる知見に基
づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明はセロオリゴ糖を加水分解しグルコー
スを生成する作用を有し、アルカリ性域で作用し、かつ
微生物の培養及びスケールアップが容易で、短時間に生
産できるβ−グルコシダーゼを提供するものであり、さ
らに好熱性バチルス属に属し、該β−グルコシダーゼ生
産能を有する微生物を栄養培地に培養し、培養物中にβ
−グルコシダーゼを生成せしめ、これを採取することを
特徴とするβ−グルコシダーゼの製造法を提供するもの
である。
本発明に用いるβ−グルコシダーゼ生産菌としては好熱
性バチルス属に属し、上記したβ−グルコシダーゼを生
産しうる好熱性微生物であればよい。したがって、TB
−43fi菌のほかに、その自然的または人為的変異株
ならびにこれら菌株の遺伝子を移された各種生物も本発
明のβ−グルコシダーゼ生産能を有するかぎり、本発明
に使用することができる。
次に、TB−1+36菌の菌学的性質を示す。なお、こ
の菌学的性質の検討には「微生物の分離と同定」(長谷
用武治編著、東京大学出版会)及び「微生物同定法」 
(衛生技術会)に記載されている方法、培地組成を用い
た。
[形態的所見](55℃、18時間培!り1、細胞の形
状及び大きさ: 0.25〜0.3μm X O,6X
1.Oulの桿菌 2、多形性:なし 3、運動性:なし 4、胞子:円筒形の内生胞子を細胞中央ないし先端に形
成する。胞子のうは膨れる。
5、ダラム染色:陽性 6、抗酸性;なし 7、カプセル:なし 8、異染顆粒:なし [生育状態](55℃、18時間培養)1、肉汁寒天平
板培養 形状:円形 周縁:金縁ないしやや波状 隆起:扁平 光沢:あり 表面:平滑 色調:半透明 2、肉汁寒天斜面培地 生育度:不良 形状:やや広がる 3、肉汁液体培地 表面生育:なし 濁度:透明 沈漬:微量 着色、脱色:なし 4、肉汁ゼラチン穿刺培!!(ゼラチンは30%添加、
55℃で適時培養後、冷却して同化状態を判定) 生育しない。
5、肉汁寒天穿刺培養 形状:表面生育のみ 表面生育:不良 6、リドマスミルク リドマス退色なく、pH不変化、ミルクの凝固、液化な
し [生理学的性質](55℃、1〜2日培養)1、硝酸塩
の還元の有無;なし 2、MRテスト:陰性 3、VPテスト:陰性 4、インドールの生成:なし 5、硫化水素の生成:なし 6、デンプンの加水分解;あり 7、クエン酸の利用:なし 8、アンモニウム塩の利用:ナシ 9、色素の生成:なし 10、オキシダーゼ活性;あり 11、カタラーゼ活性:あり 12、生育9H:5.5〜8.5、 至適pH範囲:5,5〜7.0 13、生育温度:33〜55℃、 至適生育温度範囲;42〜55℃ 141.嫌気性培地における発育性:なし15、サブロ
ー・デキストロース寒天培地における発育性:なし 1B、アジ化ナトリウム0.02%含有培地、55℃培
養下における発育性:なし 17、リゾチームo、oot%存在化における発育性(
45℃で試験):なし 1B、フェニルアラニンの脱アミノ反応:なし19、塩
化ナトリウムの耐性:2.5%で増殖するが、4.5%
では増殖せず。
28、ビタミンの要求性の有無:あり 21、チロシン分解性;なし [炭素源の利用性] フラクトース、D−グルコース、イノシトール、D−キ
シロース、アラビノース、シュークロース、D−ガラク
トース、D−マンニトールを資化して増殖し、酸を生成
する。
以上の微生物の蘭学的諸性質から、パージエイズ・マニ
ュアル・オブ・システマティック・バクテリオロジー(
Ber3ey’s manual of system
aticbacteriology) (1984)の
分類方法にしたがって検索すると、前記TB−636菌
はバチルス・ステアロサーモフィラスと大略一致したが
、運動性がない点、ゼラチンを分解しない点で公知菌株
と異なっていた。更に、標準菌株バチルス・ステアロサ
ーモフィラス!^M 11001.11002.110
03.11004゜12843  (東京大学応用微生
物研究所保管味)はいずれも後述の培養方法でβ−グル
コシダーゼを生産しなかつた。
以上の事項から明らかな通り、TB−636菌は公知の
菌株と区別されるため、これを新菌株として設定するこ
とが適当であると結論された。
TB−638菌は工業技術院微生物工業技術研究所に徴
工研菌寄第10523号(FERM P−10523)
として寄託されている。
本発明のβ−グルコシダーゼ生産能を有する微生物を栄
養培地に培養し、培養物中に該β−グルコシダーゼを生
成せしめ、これを採取することによって目的とするβ−
グルコシダーゼが得られる。
本発明に使用する栄養培地としては、炭素源。
窒素源、無機物及び必要に応じ使用菌株の必要とする微
量栄養素を程よく含有するものであれば天然及び合成培
地のいずれでもよい。
炭素源としては通常微生物培養に用いられる糖、例えば
デンプン、マルトース、シュークロース、グルコースな
どを使用できるが、β−グルコシド結合を有する糖、す
なわち、セロビオースなどのセロオリゴ糖、ラミナリボ
ース、ラミナリン、サリシンなどを主炭素源として用い
ることにより本酵素をより効果的に話導生産することが
できる。
炭素源以外の成分はペプトン、肉エキス、酵母エキス、
麦芽エキス、大豆蛋白加水分解物、綿実粕などの有機窒
素化合物、さらにはビタミンなどの微量栄養物等を適宜
含む培地を用いればよい。
培養法としては固体培養、液体培養のいずれでも可能で
あるが、工業的には通気攪拌培養がもっとも適している
培養は33〜55℃の範囲で行なうことができるが、4
2〜55℃の範囲が好適である。pHは中性ないし弱酸
性が望ましい。
酵素の生成は条件によって変わってくるが、通常は4時
間から24時間であり、β−グルコシダーゼの生成が確
認されたとき、好ましくは生成が最大に達したときに培
養を停止する。
培養物中からのβ−グルコシダーゼの採取は適宜既知の
方法を組み合わせて実施すればよい0例えば培養終了後
、培養物中から菌体を遠心分離などにより分離する。そ
して、菌体外のβ−グルコシダーゼを取得する場合は、
先の遠心上澄液をそのまま使用すればよく、菌体内のβ
−グルコシダーゼを取得する場合は、先の遠心分離した
菌体から適当な手段でβ−グルコシダーゼを抽出し、さ
らに遠心分離などによってこの抽出液を処理して不溶性
成分を除去した清澄液を使用すればよい。
得られた酵素溶液は塩析、透析、さらには各種クロマト
グラフィー(イオン交換法、ゲル濾過法、疎水クロマト
法など)によって精製し、かくて純度の極めて高いβ−
グルコシダーゼを取得することができる。
次に、本発明のβ−グルコシダーゼの性質を示す、なお
、標品としては後記実施例1で得られた酵素を使用した
β−グルコシダーゼ活性は、  0.5M  グリシン
−NaohMiiE液(pH8,0)、5mM  p−
ニトロフェニル−β−D−グルコシドと酵素を含む全容
2W+1を37℃テ15分間反応させて、2 mjノ0
.2 M Na2Co。
を加えて反応を停止し、生成したp−ニトロフェノール
量を40onI11での吸光度により求めた。この条件
で1分間あたり1μ履0!のp−ニトロフェノールを生
成させる酵素量を1 unitとした。
(1)作用及び基質特異性 unitの当該酵素標品および0.5Mグリシン−Na
OH緩衝液(pH8,0)を含む全容積2m1lの反応
液を37℃で1時間反応させ、生成したグルコースをグ
ルコースオキシダーゼを用いた比色定量法で測定するこ
とによって求めた。表中の数字はP−ニトロフェニル−
β−グルコシドを基質としたときの活性を100として
各基質の相対活性で表示した。
表から明らかなように、本酵素はβ−1,4結合を有す
るセロオリゴ環及びβ−1,3結合を有するラミナリボ
ースによく作用するが、β−1,6結合を有するゲンチ
オビオースには作用しない。
(2)至適pH 本発明の酵素標品を第1図に示した各fipHの緩?l
i液に0.16m unit/mi)となるよう溶解し
て反応させた。基質に5n+Mp−二トロフェニルーβ
−D−グルコシドを用い、相対活性は37℃で15分間
反広径生成したp−ニトロフェノール量を400nmに
おける吸光度を測定して求めた。用いた緩衝液はpl(
4〜6.5は0.1M酢酸緩衝液、pH7〜lOはグリ
シン−NaOH緩衝液である。
本酵素の最大活性を示すpHでの活性を100とし、・
各p)Iにおける相対活性を第1図に示す。図から明ら
かなように、本発明の酵素標品は作用pH範囲が広く、
pl15〜8で殆ど100%の活性を示した。
(3)安定pH 本発明の酵素標品を第2図に示す種々のpHの11衝液
に溶解し37℃″t”を時間保持した。次いで、5+s
Mp−二トロフェニルーβ−D−グルコシド、0.5M
 グリシン−1taOH緩衝液(pH8,0)となるよ
う酵素溶液を加えて反応液を調製し酵素活性を測定した
。試験開始時(すなわち無処理)の活性を100とした
場合の各pH処理における残存活性を第2図に示す。
本酵素はpH5〜lOの間で活性を完全に維持した。
(4)至適温度 本発明の酵素標品0.32m unitを5mM  p
−ニトロフェニル−β−D−グルコシドを含む0.5M
グリシン−NaOH緩衝液(pH8,0) 2 mRに
添加し、第3図に示した温度範囲で反応させた。最大活
性を示す温度での活性を100とし、各温度における相
対活性を第3図に示す。
本酵素の至適温度は55℃付近であることが判明した。
(5)熱安定性 酵素標品0.32m unltを0,5M グリシン−
NaOHAI ?i液(pH8,0) 2 mA’に溶
解し、第4図に示す温度範囲で1時間あるいは24時間
保持した後、37℃として残存活性を測定した。
無処理の酵素活性を100として、各温度における相対
活性を第4図に示す。
本酵素は24時間37℃で保持した場合全く失活せず、
1時間50℃で保持した場合でも100%活性を維持し
た。
(6)金属の影響 1 flIMのFe”、 Fe”、 Pb”は若干の阻
害効果を与え、ll11MのHg 3 *で完全に阻害
された。
(7)分子量 ゲル濾過法による本酵素の分子量は約74,000であ
る。
本発明のβ−グルコシダーゼはアルカリ性側でも活性を
有するものであるが、固体培養によってムコール属(^
gric、 Biot、 Chew、、 45.571
〜577 、 (1981))から生産されるアルカリ
性に至適pHを有するβ−グルコシダーゼは分子量が2
28,000付近である点で本発明の酵素と異なる。
また、高度好熱菌のサーマス属(Appl、Micro
−biol、 Biotechnol、、u、 55〜
60. (1988))の生産するβ−グルコシダーゼ
は至適作用温度が80〜85℃であり、pF18.0で
の残存活性が約60%である点で本発明のβ−グルコシ
ダーゼとは異なる。
[実施例] 次に、本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例! セロビオース0.5%、ペプトン0.5%、酵母エキス
0.5% 、 KH2PO40,3%、 M*HPO4
0,1%。
MgSO40,02%及び水道水からなる培地3ftを
SjL容のジャー・ファーメンタ−に入れ、常法により
殺菌後pHを6.0に調整し、バチルス・ステアロサー
モフィラスTB−636(FERM P−10523)
菌を種菌として接種して、50℃、 500rpm、通
気量11t/Rの条件で15時間の通気攪拌培養を行な
った。
培養終了後、遠心分離により菌体を除去した上溝液につ
いてβ−グルコシダーゼ活性を測定した結果、約1 u
nit/mj!であった。
この上清液に80%飽和となるように硫安を徐々に加え
て塩析を行ない、遠心分離により少量の沈殿物を得た。
この沈殿物を1.5 M硫安を含む28mMのTris
−HCR(pH7,0)11m液に再溶解し、ついで同
緩衝液によりあらかじめ平衡化したPhenylToy
opearlのカラムに添加した。引き続き同緩衝液と
硫安を含まない緩衝液とを用いてグラジェント溶出を行
ない、β−グルコシダーゼ活性画分を集めた。この活性
画分を常法に従い透析し、さらに10IIM Tris
−HC1’緩衝液(pl(8,0)により平衡化したD
EAE−Toyopearlのカラムに添加し、同1!
ffi液とIMのNaCj!を含む同緩衝液とを用いグ
ラジェント溶出を行ない、溶出液を分画しβ−グルコシ
ダーゼ活性画分を集めた。そして、 0.2M  Na
Cjを含む10!IM Tris−HO2ill衝液(
pH8,0)で平衡化したToyopearl HW−
555uperfineのカラムに先の活性画分を添加
してゲル濾過クロマトグラフィーを行ない、活性画分を
集めて精製標品を得た。この精製標品は電気泳動的に単
一物として確認され、前記した酵素活性測定法により測
定したところ3.6unit/B (蛋白)という結果
が得られた。なお、蛋白量はLowryらの方法(J、
 Blol、 Chew、。
193、265(1951))を用いて測定した。精製
酵素の収率は培養上溝中の全酵素活性を100とすると
13%であった。
[発明の効果] 本発明のβ−グルコシダーゼは[)85〜8に至適p)
Iを有するのでアルカリ性側でも良好に作用し、好熱性
微生物に由来するため安定性にすぐれるなどの性質を有
している。また、本酵素の給源が好気性好熱性細菌であ
ることより通気攪拌培養の一つである深部液体培養を採
用することができ、製造法のスケールアップが容易で短
時間で効率良く製造できる。
したがって、本発明のβ−グルコシダーゼは各種工業用
途等に有用であり、例えばアルカリ前処理を行なったセ
ルロース物質の酵素的糖化に有効に利用できるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のβ−グルコシダーゼの至適pHを、第
2図は該β−グルコシダーゼの安定pH範囲を、 第3図は該β−グルコシダーゼの作用至適温度を、 第4図は該β−グルコシダーゼの安定温度範囲をそれぞ
れ示すものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)次の理化学的性質を有するβ−グルコシダーゼ。 1)作用 ゼロオリゴ糖を加水分解しグルコースを生成する。 2)作用pH及び作用至適pH 作用pHは3.5〜10、作用至適pHは5〜8である
    。 3)安定pH 37℃で一時間放置したときの安定pHは5〜10であ
    る。 4)作用温度範囲及び作用至適温度 28〜80℃の広い温度範囲で作用し、55℃付近に作
    用至適温度を有する。 5)熱安定性 24時間37℃で保持した場合全く失活せず、1時間5
    0℃で保持した場合でも失活しない。 6)分子量(ゲル濾過法) 約74,000
  2. (2)好熱性バチルス属に属し請求項1記載の酵素的性
    質を有するβ−グルコシダーゼを生産する能力のある微
    生物を栄養培地に培養し、培養物中に該β−グルコシダ
    ーゼを生成せしめ、これを採取することを特徴とするβ
    −グルコシダーゼの製造法。
  3. (3)好熱性バチルス属に属するβ−グルコシダーゼ生
    産能を有する微生物がバチルス・ステアロサーモフィラ
    スTB−636(FERMP−10523)である請求
    項2記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0766732A4 (en) * 1994-07-15 1999-11-10 Midwest Research Inst THERMOSTABILE -g (b) -D-GLUCOSIDASE WITH A LOW MOLECULAR WEIGHT FROM ACIDOTHERM CELLULYTICUS
CN100335640C (zh) * 2005-10-28 2007-09-05 南开大学 一种嗜热碱性β-葡萄糖苷酶及其编码基因

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