JPH02285056A - 塗装性に優れた二層合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 - Google Patents

塗装性に優れた二層合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法

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JPH02285056A
JPH02285056A JP10462389A JP10462389A JPH02285056A JP H02285056 A JPH02285056 A JP H02285056A JP 10462389 A JP10462389 A JP 10462389A JP 10462389 A JP10462389 A JP 10462389A JP H02285056 A JPH02285056 A JP H02285056A
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JP
Japan
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steel sheet
degreasing
dip galvanized
galvanized steel
electrolysis
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JP10462389A
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English (en)
Inventor
Makoto Yoshida
誠 吉田
Masami Osawa
大澤 正己
Minoru Tomita
稔 冨田
Shinichi Itonaga
糸永 慎一
Fumihiko Suga
文彦 菅
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、化成処理性、電着塗装性、塗料密着性および
塗装後の耐食性に優れた合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製
造法に関するものである。
(従来の技術) 近年、欧州北部、カナダ、米国北部などいわゆる冬季融
雪を目的に岩塩を散布する地域において自動車車体腐食
の問題が発生し、その対策として。
従来の冷延鋼板に替り耐食性表面処理鋼板が採用され、
その使用斌も年々増加している。
合金化溶融亜鉛めっき鋼板(OAと略記)もその一つで
あり、(a)比較的厚めつきが可能であること、(b)
溶接性が優れていること、(C)コストが比較的安いこ
となどの利点から他の表面処理鋼板(車体防錆鋼板)に
比べて多く使用されている。
同時にGAに対する品質への要求も厳しいものとなって
いる。
即ち、OAをそのまま自動車用防錆鋼板として使用した
場合、自動車メーカーから化成処理性(リン酸塩処理性
)、電泳塗装仕上り性、塗装機耐食性が不良であるとの
指摘がなされた。その対策として例えば特公昭58−1
5554号公報の如く、OAの表面にFe%が40%以
上のFe−Zn合金めっきを施す方法がある。
その他、同様にGAの表面に薄いFeまたはNiの金属
めっきおよびFe−P合金めっきやZn−Ni合金めっ
きを施す方法もある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前記のようにOA衣表面Fe、 Nu、F
e−Zn、 Fe−P、などのめっきをする場合、実際
の生産ラインにおいて、次のような問題があった。
例えば、下記の工程で二層めっき鋼板を製造した場合、
二層めっき鋼板に通常自動車メーカーなどの電着塗装前
に行なうリン酸塩処理を施すと、表面に白淡色のすし模
様が発生する問題がしばしばあった。
〔溶融亜鉛めっき〕→〔合金化処理〕→〔オルソ硅酸ソ
ーダ溶液中で浸漬脱脂〕→〔水洗〕→〔上層めっき(F
e−Zn、 Fe−P、 Zn−Niなどの合金めっき
)〕→〔水洗〕→〔乾燥〕 この白淡色すじ模様を走査型電子顕微鏡で観察すると、
リン酸塩結晶が不完全で所々素地がスケ状に見えている
ことが判った。
そこで淡白色の発生原因についてE 、P M A分析
装置を用いて調査した結果、淡色部には正常部に比べて
Si元素(SiO□の生成と思われる)濃度が多いこと
を見出した。さらにSin、生成の要因について探求し
た結果、脱脂液の薬剤であるオルソ硅酸ソーダ(Na)
SIO:*)に起因することが判った。
即ち、オルソ硅酸ソーダを溶解した脱脂液にGAを浸漬
した場合、加水分解反応によりOA衣表面SiO□が析
出する。
このSiO□析出量はGA衣表面酸化膜厚みや活性度の
相違によりバラツキがあるが、脱脂条件(オルソ硅酸ソ
ーダ濃度、温度、浸漬時間)を選択してもリン酸塩処理
後の淡白色は完全に無くならないことが明らかとなった
そこで脱脂薬剤の選択について調査した結果苛性ソーダ
とリン酸ソーダ(ポリリン酸ソーダでもよい)の1種ま
たは2種と活性剤から成る脱脂液を使用することにより
りん酸塩皮膜のスケ(欠陥)が無くなることが明らかと
なった。
しかしながらその反面にはりん酸塩皮膜の結晶性状に新
たな問題があった。即ち、GAを苛性ソーダ溶液または
りん酸ソーダ溶液で脱脂後りん酸塩処理を行なうとスケ
(欠陥)のない均一な皮膜が得られるがホパイト(Zn
−(PO4)!・4)1□0)と呼ばれる針状結晶を生
成する傾向にある。
ホパイト結晶はりん酸塩処理において生成するもう一つ
の結晶のフォスフオライド結晶(ZnFe。
(PO,)2・4H20、塊状結晶)に比べて弱耐アル
カリ性から塗装後の耐食性を劣化する問題がある。
(課題を解決するための手段) そこで本発明者らは、これらの問題点について鋭意検討
した結果、ホパイトが生成し易い原因は浸漬脱脂後OA
衣表面残留する酸化膜(ZnO主体、他にA1□03、
Fe2O3などが存在)の量が多いためであることを知
見した。
さらにこの対策について検討した結果、苛性ソーダまた
はりん酸ソーダ溶液中で陽極電解脱脂又は陰極電解脱脂
あるいは陽極−陰極交互電解脱脂処理を行なうことによ
って酸化膜を除去することが可能であり、しかもホパイ
ト結晶に代って多くのフォスフオライド結晶を生成し易
くなることを見出した。
すなわち本発明は合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に上
層の金属めっきを施すに当り、苛性ソーダまたはりん酸
ソーダのうち1種または2種を含む濃度10〜150g
/ Qの脱脂液中またはオルソ硅酸ソーダ10〜30g
/lの脱脂液中で電流密度5〜3゜A/dm”、電解時
間1〜10秒の陽極電解または陰極電解または陽極−陰
極交互電解で電解脱脂することを特徴とする塗装性の優
れた二層合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法である。
(作 用) 本発明について第1図で判り易く説明する。
第1図の横軸はGA衣表面上層めっき(Fe−21%Z
n合金めっき)の付着量であり、縦軸はP比(フォスフ
オライドの特定X線回折強度)/(フォスフオライドの
特定X線回折強度十ホパイトの特定X線回折強度)であ
る、P比が大きいほどフォスフオライド結晶比率が多い
ことを示す。この図から、苛性ソーダ50g/fi溶液
中で電解脱脂のみの場合(点線で示す)りん酸塩皮膜結
晶は上層めっき付着量が5g/rfで最大P比が得られ
る。一方同じ脱脂溶液中で電解脱脂を行なった場合(実
線で示す)上層めっき付着量2g/−で最大P比が得ら
れることが判る。
また、実験を積み重ねて行くと、脱脂薬剤の使用可能範
囲も広がることも明らかとなった。
即ちオルソ硅酸ソーダ薬剤を使用して、浸漬脱脂を行な
った場合脱脂時にSin、が析出してりん酸塩皮膜にス
ケ(欠陥)を生じたが電解脱脂を行うとスケが無くかつ
フォスフオライド結晶が優先の皮膜が得られる。
しかし、オルソ硅酸酸濃度が高い場合Sun、析出で悪
影響が現われる。したがって、その濃度は30g/l以
下に押える必要がある。また、オルソ硅酸ソーダの濃度
が10g/lより低い場合、充分に脱脂されず、りん酸
塩皮膜もスケが多くなってくる。
電解脱脂工程のりん酸塩処理におよぼす作用機構につい
て推定を述べる。
GAを浸漬脱脂→ブラッシング→リンスした場合表面の
油状成分は除去される。が縦化物(主成分はZnO1他
にAl2O,、Fe、O,を含む)が残り、その結果後
処理のりん酸塩処理においてホパイト結晶を生成する問
題がある。
ところが電解脱脂を実施した場合酸化膜が溶解されて充
分に除去されるため後工程のりん酸塩処理において塊状
のフォスフオライド結晶のみが得られる。
この理由は、一般にGA裏表面他の金属めっき表面に比
べて凹凸やクラックが多く存在することから酸化膜が電
解脱脂時に発生する。2やH2の攪拌効果で脱脂溶液と
の接触を増加し充分溶解するものと推定する。
以下に電解脱脂処理条件について詳細に説明する。
OA裏表面薄い金属めっきを行なうに先立って実施する
脱脂条件において苛性ソーダ薬剤またはりん酸ソーダ薬
剤あるいはその両者の混合薬剤の濃度は10〜150g
/ Qである。
薬剤の濃度がLog/ 0未満の場合脱脂能が低く、ま
た脱脂液の通電性も不良となる。
またその上限を150g/lにしたのはOA裏表面付着
してドラッグアウトされる薬剤の量が多くなり不経済と
なるためである。
また電解脱脂の電流密度は5 A / da” 〜30
A / dm”である。5A/da”未満では電解時間
を長くしてもGA裏表面酸化皮膜が除去されず本発明の
目的が達成出来ない。
一方電流密度が30A/dm”を越えると素地めっき金
属の溶解が進み、その結果りん酸塩皮膜結晶粒度が大き
くなり過る新な欠点を誘発する。
さらに電解時間は1〜10秒間である。1秒間未満の短
時間では電流密度を上げてもGA裏表面酸化膜を充分除
去出来ず良好なりん酸塩皮膜を生成させることができな
い。
また電解時間が10秒間を越えると素地のめっき金属の
溶解が起りりん酸塩皮膜結晶粒度が大きくなり過る傾向
がある。
次に電解脱脂時のGAの極性であるが、陽極、陰極のい
ずれの極性でも同程度に効果がある。
また、広巾の鋼板コイルを連続電解脱脂する場合に用い
られるブリットバイブリット方式(l[1m電解と陰極
電解を交互に繰返し行なう方式)においても同様に充分
効果が現われる。
上記のような電解脱脂効果は電解脱脂において発生する
H2又は08の発生による攪拌効果および陽極電解時の
金属の溶解によってGA裏表面酸化膜(ZnO主体、他
にFe、 03、At、O,など)が充分に溶解するこ
とによって後工程で実施するりん酸塩処理において耐食
性の優れたフォスフオライドが生成しやすくなるものと
推定される。
(実施例) 合金化溶融亜鉛めっき鋼板(G A)の試料としては通
常の連続溶融亜鉛めっきラインでめっき後、合金化した
ものを用いたがその板厚は0.8+im、めっき付着量
は表側: 36g/耐、裏側:47g/rrlでがつめ
つき層組成はZn : 89%、Fa:11%のもので
ある。
まず脱脂工程であるが、苛性ソーダ又はりん酸ソーダ薬
剤を用いる場合は、一般に使用されている表面活性剤(
カチオン活性剤濃度1g/12)を添加し、オルソ硅酸
ソーダを用いる場合は表面活性剤は添加しなかった。脱
脂溶液の濃度は55℃にし、脱脂後水洗しつつスポンジ
で軽くブラッシングを行なった。その他の浸漬脱脂およ
び電解脱脂条件の詳細は第1表に示している 次に酸強工程を通る場合と通らない場合を検討したが酸
洗は硫酸濃度=3%(30g/ ffi >、室温(2
0〜25℃)の溶液に5秒間浸漬したのち流水で洗浄し
た。
次工程の上層めっきはZn−Fe(80%)、Zn−P
(1,5%)、 Zn−N1(11%)の3種類につい
て試験したが代表例としてZn−Fe(80%)合金め
っきについて示す。
採用しためっき浴組成、めっき条件および得られためっ
き性状は下記の通りである。
めっき浴組成 ZnSO4・7H,O; 16g/ QFeSO4”7
H10; 430g/ Q11□S04 ; l1g/
 Q pH; t めっき条件 電流密度;80A/dm” めっき時間;2.8秒 温度;50℃ めっき性状 付着量;2.5〜3.7g/イ 合金組成: Zn=77〜85%Fe 上層Zn−Fe合金めっき後同試験片に日本パーカー社
製薬剤であるBt 3080処理を用いてりん酸塩処理
を行なった。
生成したりん酸塩皮膜の性状は走査型電子顕微鏡(SE
M)およびX線回折装置を用いて調査した。りん酸塩皮
膜の調査結果を第1表にまとめて示す。
第1表の結果より、浸漬脱脂処理の場合、P比が小さく
、りん酸塩皮膜の結晶粒度も比較的大きい、それに比べ
て電解脱脂を行なった場合は、脱脂剤濃度および電解条
件が適正であればスケ(皮膜欠陥)もなく、P比が太き
く (P比>O,S)、結晶粒度も小さい(中性度以下
)優れたりん酸塩皮膜結晶が得られることが明らかであ
る。
(発明の効果) 本発明により合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に上層め
っきを施すに当り、アルカリ脱脂溶液中で電解脱脂を行
なうことにより該表面の酸化膜を除去し、後工程で行な
うりん酸塩処理工程において性能の優れたフォスフオラ
イド結晶の多いりん酸塩皮膜を得る二層合金化溶融亜鉛
めっき鋼板が第1図は上層めっき付着量とP比の関係を
示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面に上層の金属めっきを
    施すに当り、苛性ソーダまたはりん酸ソーダのうち1種
    または2種を含む濃度10〜150g/lの脱脂液中ま
    たはオルソ硅酸ソーダ10〜30g/lの脱脂液中で電
    流密度5〜30A/dm^2、電解時間1〜10秒の陽
    極電解または陰極電解または陽極−陰極交互電解で電解
    脱脂することを特徴とする塗装性の優れた二層合金化溶
    融亜鉛めっき鋼板の製造法。
JP10462389A 1989-04-26 1989-04-26 塗装性に優れた二層合金化溶融亜鉛めっき鋼板の製造法 Pending JPH02285056A (ja)

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