JPH02285029A - 加工性と時効特性に優れた冷延鋼板の製造方法 - Google Patents

加工性と時効特性に優れた冷延鋼板の製造方法

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JPH02285029A
JPH02285029A JP10485989A JP10485989A JPH02285029A JP H02285029 A JPH02285029 A JP H02285029A JP 10485989 A JP10485989 A JP 10485989A JP 10485989 A JP10485989 A JP 10485989A JP H02285029 A JPH02285029 A JP H02285029A
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JP
Japan
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workability
cold
steel
rolled
annealing
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Application number
JP10485989A
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English (en)
Inventor
Teruki Hayashida
輝樹 林田
Teruaki Yamada
輝昭 山田
Kazumasa Umezawa
梅沢 一誠
Yoshio Nuri
塗 嘉夫
Masahiko Oda
昌彦 織田
Osamu Akisue
秋末 治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、冷延鋼板の製造方法に関するものであり、特
にA1キルド鋼を、連続焼鈍することによって箱焼鈍並
みの加工性および時効特性を持つ冷延鋼板を製造する方
法に係るものである。
%以下、Mn:0.05〜0.25%、P :0.08
0%以下、(従来の技術) 加工用冷延鋼板の素材としてA、l)キルド鋼を用い、
連続焼鈍法で製造する場合、箱焼鈍法によって製造され
たものに比べて均質な品質が得られ、経済面でも大きな
利点がある反面、材質は硬質になりやすく、充分な時効
特性も得られないという欠点がある。
現在この解決策として、特開昭58−11743号公報
に開示されているように連続焼鈍の一次冷却において2
00℃以下に急冷を行った後再加熱して過時効を行う方
法もあるがこの方法では良好な時効特性は得られるもの
の、多数の微細なセメンタイトにより硬質化し、充分な
加工性が得られない。
さらに鋼中のMnSの析出制御を行っていないために微
細な多数のMnSが生成し、これによる加工性の劣化も
問題となる。
また、特開昭80−228817号公報に開示されてい
るように鋳造後のスラブの冷却速度および加熱温度を特
定の範囲にすることにより鋼中のMnS分布を制御し、
これを連続焼鈍の過時効におけるセメンタイト析出の核
とする方法が提案されているがこの方法では、鋳造後の
スラブの冷却速度および加熱温度に制限があり、この範
囲内での操作を行うために生産効率の低下を招く。また
、スラブを1150℃以下に加熱する必要があるためA
、QNの粗大化が起こりやすく、これにより熱延法の粗
大化を招き肌荒れ発生の原因となる。さらにこの方法で
も微細なMnSの生成を完全に防止できないため加工性
は阻害される。
以上のように、品質、経済性に大きな利点のある連続焼
鈍法もAlギルド鋼を使用した場合は充分な加工性と時
効特性が得られ難いという欠点がある。
(発明が解決しようとする課閏) そこで、本発明ではAfIキルド鋼の組成に改良を加え
、急速冷却を行う連続焼鈍処理を行うことによって従来
よりも優れた加工性と時効特性を持つ冷延鋼板を製造す
ることを目的としている。
(課題を解決するための手段) 本発明者らはAgキルド鋼中に特定のサイズのZ r 
O2を特定量以上含有させることで、スラブ加熱温度範
囲を非常に広くとっても鋼中のMnS分布の制御が容易
に行えることを見出し、これを利用して連続焼鈍法によ
って箱焼鈍法と同等の良好な加工性と時効特性を持つ冷
延鋼板が製造できることを見出した。
すなわち、本発明者らは鋼中に特定のサイズのZ r 
O2が特定量以上分散した状態とすることにより、これ
を核として析出するMnSは鋳造後のスラブの冷却速度
および加熱温度の影響を受けず一定の分布となって析出
することを見出し、これを利用して、連続焼鈍の過時効
においてセメンタイトの析出核になるサイズのMnSの
みを析出させかつ加工性を阻害する微細なサイズのMn
Sをなくすことにより加工性と時効特性の両方を向上さ
せることを可能にした。併せて、スラブの加熱も従来よ
りも大幅に広い温度範囲で行うことも可能となった。
このような知見にもとづく本発明の要旨とするところは
次のとおりである。
(1)  重量比にてC:0.010〜0.040%、
S i:0.040%以下、Mn:0.05〜0.25
%、P :0.080%以下、S :0.004〜0.
020%、Ag :0.020〜0.10%、Al:0
.0050%以下を含有し、0.001〜0.050L
lfnのサイズよりなるZ r O2の含有量が0.0
01%以上、残部がFeおよび不可避的不純物よりなる
スラブを950〜1300℃に加熱し、熱間圧延した後
600〜800℃で巻取り、圧下率60%以上で冷間圧
延後、焼鈍温度700〜900℃で30〜200秒間保
持し、その後冷却速度30〜b 以上に冷却し、400〜200℃で40秒以上の過時効
処理をする連続焼鈍を行うことを特徴とする加工性およ
び時効特性に優れた冷延鋼板の製造方法および、 (2)重量比にてC:0.010〜0.040%、S 
1:0.040%以下、Mn:0.05〜0.25%、
P :0.080%以下、S :0.004〜0.02
0%、l!:0.020〜0.10%、Al:0.00
50%以下を含有し、0.001〜0.050郁のサイ
ズよりなるZ「02の含有量が0.0015以上、残部
がFQおよび不可避的不純物よりなるスラブを950〜
1300℃に加熱し、熱間圧延した後600〜800℃
で巻取り、圧下率60%以上で冷間圧延後、焼鈍温度7
00〜900℃で30〜200秒間保持し、さらに3〜
b 冷却した後、冷却速度30〜b 下200℃以上に冷却し、400〜200℃で40秒以
上の過時効処理をする連続焼鈍を行うことを特徴とする
加工性および時効特性に優れた冷延鋼板の製造方法であ
る。
まず、本発明の方法を適用する鋼の化学成分の限定理由
について説明する。
Cは0.010%未満では連続焼鈍後の時効劣化が大き
いので望ましくない。また0、040%を越えると製品
の深絞り性が劣化する。したがってC量を0.010%
〜0.040%に限定した。
Stは微量では問題は無いが、含有量が多くなると加工
性を低下させる。したがって0.040%以下でなけれ
ばならない。
Mnは熱間脆性を防止するために必要な成分であるが、
0.05%未満ではFeSが生成しその効果が無い。ま
た、0.25%を越えると深絞り性が劣化する。したが
ってMnftを0.05〜0,25%に限定した。
Pは時効特性には大きく影響しない元素であるが、含有
量が多くなると加工性を低下させるため、少ない方が良
くその上限は0.08%でなければならない。
Sは0.004%未満ではMnSの生成量が少なく熱延
板の結晶粒が粗粒化しやすく肌荒れの原因となる。また
0、02%を越えると熱間脆性の原因となる。したがっ
て5ffiを0.004〜0.020%に限定した。
Alは鋼中の酸素、窒素量をコントロールするのに必要
な元素であり、熱延板の巻取り後にNをAfINとして
析出させるためには最低o、oto%は必要である。し
かし、0.080%を越えると加工性を劣化させる、し
たがって、0.010〜0.080%に限定した。特に
、析出するAINのサイズを肌荒れが起きない程度に粗
大化させ、加工性を向上させるためには0.030〜0
.080%の範囲が望ましい。
また、析出したAjlNも加工性を劣化させるためその
量は少ない方が良く、そのためにNmは0.0050%
以下でなければならない。
本発明者らは、溶鋼中に種々のサイズのZ「02を種々
の量添加する方法および溶鋼中に脱酸剤としてZ「を種
々の量添加することで生成するZ「02のサイズと量を
変える方法によって凝固後の鋼中のZ「02のサイズ、
量の種々異なる鋼を製造し、これらのスラブを950〜
1350℃の温度に加熱し、熱間圧延を行い、さらに冷
間圧延および連続焼鈍を行って材質を調査した。この結
果の代表的なものを第3図〜第6図に示す。
第3図および第4図は重量比にてC:0.021%、S
 i:0.010%、Mn:0.15%、P :0.0
07%、s :0.006%、Al2 :0.031%
、N : 0.0016%、を含有し、FC:残部より
なる組成を有する溶鋼にサイズ0.001〜0.05の
Z「02粉末あるいは0.05以上のZ r O2粉末
を添加し、凝固後にサイズ0.001〜0.05ノZ 
r 02 あるいはサイズ0.05以上tf) Z r
 02の含自゛量が種々異なる組成となるようにしたス
ラブを950℃、 1100℃および1300℃に再加
熱し仕上げ温度920℃で熱間圧延を行い、700℃で
巻取り、続いて80%の冷間圧延を行い、それぞれ第1
図(第3図に適用)および第2図(第4図に適用)に示
すようなヒートパターンの連続焼鈍を行ったとき上記Z
rO□量の冷延鋼板の加工性と時効特性におよぼす影響
を示したものである。
第5図および第6図は重量比にてC:0.021%、S
 i:0.010%、Mn:0.15%、P :0.0
07%、s :0.006/II:0.031%、N 
: 0.0016%、o : o、ooeo%を含有し
、Fe:残部よりなる組成を有する溶鋼に脱酸剤として
Zrを添加し、凝固後のZrO□のサイズと量が種々異
なる組成となるようにしたスラブを950℃、 110
0℃および1300℃に再加熱し仕上げ温度920℃で
熱間圧延を行い、700℃で巻取り、続いて80%の冷
間圧延を行い、それぞれ第1図(第5図に適用)および
第2図(第6図に適用)に示すようなヒートパターンの
連続焼鈍を行ったときサイズ0−001−0.05−(
’) 2 r 02 量ノ冷延tM板の加工性と時効特
性におよぼす影響を示したものである。
第7図および第8図は重量比にてC:0.021%、S
 1:0.010%、Mn:0.15%、P :0.0
07%、S :0.006%、Ag:0.031%、N
 : 0.00L6%、0.O1μ■のZ r O2量
が0.004%、Fe:残部よりなる組成を有する本発
明の組成範囲のスラブ、および重量比にてC:0.02
1%、S 1:0.010%、Mn:0.15%、P 
:0.007%、S :0.006%、Ag :0.0
30%、Al:0.0018%、FC:残部よりなる組
成を有する比較鋼のスラブを950〜1300℃に再加
熱し仕上げ温度920℃で熱間圧延を行い700℃で巻
取り、続いて80%の冷間圧延を行い、それぞれ第1図
(第7図に適用)および第2図(第8図に適用)に示す
ようなヒートパターンの連続焼鈍を行ったとき上記スラ
ブ加熱温度の加工性と時効特性におよぼす影響を示した
ものである。
以上の調査結果より加工性および時効特性の優れた鋼板
を得るためには、スラブ段階において0.001〜0.
050−のサイズの2’ r (? 2を0.001%
以上含有させる必要があること、さらにこの条件に従っ
たものはスラブ加熱温度が950〜1300℃の範囲で
良好な加工性と時効性が得られることがわかった。なお
、上記調査において組成、巻取温度、連続焼鈍の焼鈍温
度、冷却速度および過時効処理条件を本発明の範囲内で
変更したものでも同様の結果が得られた。
熱延板のMnSを電子顕微鏡により調査したところ、本
発明の条件に従って製造された場合、鋼中のMnSはZ
「02を核として析出しており、スラブ加熱温度が95
0〜1300℃の温度範囲では温度に依らずに0.05
〜0.2虜のMnSが均一に分散した状態となっており
、0.05節未満の微細なMnSは生成していないこと
がわかった。
これに対し、凝固後のZ「02のサイズ、量のいずれか
、一方または両方が本発明の条件からはずれたものはM
nSの析出核となるZ r O2の個数が不足している
ため、Z r O2はMnSの析出核となっているもの
の、MnSの多くはZ r O2を核として析出してお
らず、MnS分布はスラブ加熱温度によって大きく変化
していることがわかりた。すなわち、この場合はスラブ
加熱温度が950℃〜1100℃では0.05未満のM
nSは少ないものの、スラブ加熱温度1100℃を越え
た場合は微細なMnSが多数生成しており、これが冷延
鋼板の加工性を大幅に劣化させる原因となっている。
従って、Z r O2のサイズ、量が本発明の範囲内に
入っていない場合はスラブ加熱温度を制限することによ
り微細なMnSの析出を防止するというMnS分布の制
御が必要となり、本発明のようにスラブ加熱温度範囲を
広くとることができない。
ただし、スラブ加熱温度が950℃未満になった場合は
熱延仕上げ温度をA r a点以上に保つことが困難に
なり加工性が劣化するためスラブ加熱温度は950℃以
上は必要である。
さらに冷延鋼板の析出物を電子顕微鏡により調査したと
ころ0.05〜0.2−のMnSの大部分はセメンタイ
トの析出核になっており、0.05μs未満のMnSの
大部分はセメンタイトの析出核になっていないことがわ
かった。従って、本発明のZ r O2のサイズと量の
条件に従って製造された鋼中のMnSの分布は加工性の
向上に寄与するだけでなく、F e a Cの析出促進
に最も有効なものとなっているのである。
巻取温度はA、QNの析出を充分に行わせるためには6
00℃以上が必要であるが800℃を越えると熱延板の
結晶粒が粗大化し、連続焼鈍板の肌荒れが起こりやすく
なる。したがって、AgNを析出させ、かつ熱延板の結
晶粒の粗大化を防止し、さらに熱延板中のセメンタイト
凝集を図り加工性を向上させるためには、下限が600
℃で上限が800℃でなければならない。
冷間圧延の圧下率は通常行われている80%以上で良い
が、連続焼鈍後の(111)集合組織を発達させ、深絞
り性を良好にするためには70%以上の高圧下冷延率が
好ましい。
次に連続焼鈍条件について述べる。
加熱温度は再結晶温度以上が必要であるが充分な加工性
をもたせるためには700℃以上で30秒以上の焼鈍時
間で焼鈍する必要がある。しかし、900℃を越える温
度で焼鈍を行うとγ相となるため集合組織がランダム化
し、深絞り性が著しく劣化する。したがって700〜9
00℃での焼鈍が必要である。また、焼鈍時間が200
秒を越えると結晶粒が粗大化し肌荒れが起こりやすくな
るため、焼鈍時間は30〜200秒でなければならない
。省エネルギーや冷延鋼板の表面キズの防止のためには
700〜830℃での焼鈍が望ましい。
焼鈍後の一次冷却速度は30℃/秒よりも遅くなると時
効特性が劣化する。また200℃/秒よりも速いと冷却
終了の温度で冷却制御が困難になるためこれ以下の速度
でなければならない。冷却終了温度は良好な加工性と時
効特性を兼ね備えた冷延鋼板を製造するためには重要で
ある。すなわち、冷却終了温度が400℃を越えると結
晶粒内のF e a C数が少なくなるため時効特性が
劣化する。
また、冷却終了温度が200℃より低温になると結晶粒
内のF e a C数は多数生成するため時効特性は良
好になるものの、降伏強度の上昇や伸びの劣化等が起こ
り充分な加工性が得られない、冷却終了温度が200〜
400℃であれば時効特性および加工性共に充分良好な
ものが得られる。
過時効の温度は400℃を越えると過時効後に固溶Cが
残存し、時効特性を劣化させる。これが200℃未満で
はセメンタイトの析出速度が遅いためやはり過時効終了
後の固溶Cは残存する。したがって、200〜400℃
の温度域で過時効処理を行うのが良い。また、過時効処
理時間が40秒よりも短い場合は過時効後に固溶Cが残
存し、時効特性が劣化する。
過時効処理の温度履歴は上記温度、時間の範囲内であれ
ば等温で保定する処理でも、過時効時間の経過と共に温
度を変化させる処理のいずれでも良い。鋼中のMnSを
F e a Cの析出核上してより有効に利用し、かつ
短時間で過時効を終了させるためには一次冷却終点温度
を200〜300℃とし、その後320〜400℃に再
加熱しさらに時間と共に過時効温度を低下させ200〜
300℃で過時効を終了させる過時効処理が望ましい。
なお、木曜発明の請求の範囲2では再結晶焼鈍後、3〜
b 方法を記載しているが、この処理を行うことによってさ
らに加工性、時効特性ともにさらに優れた冷延鋼板が製
造できる。冷却速度が3℃/秒より遅い場合は肌荒れが
起こりやすく、20℃/秒より速い場合はこの処理によ
る加工性、時効特性の向上効果がなくなる。また上記冷
速で600℃よりも低温に冷却すると時効特性が劣化し
、750℃よりも高温で冷却を止めると加工性、時効特
性の向上効果がなくなる。
以上のように本発明はZ r O2を鋼中に適度に分散
させることによりMnS分布を冷延鋼板の加工性と時効
性向上のために最適にすることができ、この方法で製造
された冷延鋼板は従来のAj)キルド鋼を使用して連続
焼鈍で製造された冷延鋼板に比べて優れた加工性と時効
特性を持つ。
以下に本発明の実施例を比較例と共に示す。
実施例 I Pキルド鋼の溶鋼中にサイズの種々光なるZrO□を添
加し、凝固後そのスラブを950〜1300℃の種々の
温度に加熱し、熱間圧延を行った。
発明例と比較例の鋼の化学成分および各工程の条件を第
1表に示す。試料A、  B、  C,D、 E、  
F。
GおよびHは本発明の成分、条件範囲内であり試料1.
J、におよびLは成分、条件のいずれか一方または両方
が本発明の範囲から外れている。さらに、80%の冷間
圧延および第9図に示すようなヒートパターンの連続焼
鈍を施し、加工性と時効特性を調査した。この結果得ら
れた冷延鋼板について、JIS  5号引張り試験片を
用いて引張り試験を行いF値、降伏強度、伸びおよび時
効指数(A、1.)を測定した。材質調査結果を第2表
に示す。
かる。
実施例2、実施例3 実施例1に用いた組成の鋼を実施例1と同様の条件で冷
間圧延まで行った後、それぞれ第1θ図および第11図
に示すようなヒートパターンの連続焼鈍を施し、加工性
と時効特性を調査した。第1O図のヒートパターンで焼
鈍したものが実施例2で、第11図のヒートパターンで
焼鈍したものが実施例3である。すなわち、実施例2、
実施例3は実施例1に比べて連続焼鈍のヒートパターン
だけが異なるものである。
これらの結果得られた冷延鋼板について、JIS  5
号引張り試験片を用いて引張り試験を行いF値、降伏強
度、伸びおよび時効指数(A、I。
を測定した。実施例2および実施例3の結果をそれぞれ
第3表および第4表に示す。
第 表 実施例1 第1表および第2表より成分、条件が本発明の範囲に入
っているものは本発明の範囲外のものに比べて時効特性
および加工性のいずれもスラブの加熱温度依存性が少な
くかつ優れていることがわ第 表 実 施 例 第  4 表 実施例3 第3表および第4表より第2表と同様に成分、条件が本
発明の範囲内に入っているものは本発明の範囲外のもの
に比べて時効特性および加工性のいずれもスラブの加熱
温度依存性が少なくかつ優れていることがわかる。
実施例 4 脱酸剤としてZrを添加し、凝固後のZrO□含有量が
種々異なる組成の鋼を製造した。このスラブを950〜
1300℃の種々の温度に加熱し、熱間圧延を行った。
発明例と比較例の鋼の化学成分および各工程の条件を第
5表に示す。試料M、 N。
0、  P、 Q、 R,S、 TおよびUは本発明の
成分、条件範囲内であり試料v、WおよびXは0.00
1〜0.05のZ「02量が本発明の範囲から外れてい
る。
(この表中のサイズ別ZrO量はZ r 02分析値と
ZrO。サイズ分布の測定値より求めた。)。
さらに、80%の冷間圧延および第9図に示すようなヒ
ートパターンの連続焼鈍を施し、加工性と時効特性を調
査した。この結果得られた冷延鋼板について、JIS 
 5号引張り試験片を用いて引張り試験を行いF値、降
伏強度、伸びおよび時効指数(A、 1.)を測定した
。材質調査結果を第6表に示す。
第5表および第6表より成分が本発明に入っているもの
は本発明の範囲外のものに比べて時効特性および加工性
のいずれにもスラブの加熱温度依存性が少なくかつ優れ
ていることがわかる。
ヌj 表 実施例4 実施例5、実施例6 実施例4に用いた組成の鋼を実施例4と同様の条件で冷
間圧延まで行った後、それぞれ第10図および第11図
に示すようなヒートパターンの連続焼鈍を施し、加工性
と時効特性を調査した。第1O図のヒートパターンで焼
鈍したものが実施例5で、第11図のヒートパターンで
焼鈍したものが実施例6である。すなわち、実施例5.
実施例6は実施例4に比べて連続焼鈍のヒートパターン
だけが異なるものである。
これらの結果得られた冷延鋼板について、JI8 5号
引張り試験片を用いて引張り試験を行いj値、降伏強度
、伸びおよび時効指数(A、 1.)を測定した。実施
例5および実施例6の結果をそれぞれ第7表および第8
表に示す。第7表および第8表より第6表と同様に成分
、条件が本発明の範囲に入っているものは本発明の範囲
外のものに比べて時効特性および加工性のいずれもスラ
ブの加熱温度依存性が少なくかつ優れていることがわか
る。
第 表 実 施 例 優れた冷延鋼板を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、連続焼鈍のヒートパターンを示
す図。 第3図および第4図は、溶鋼中にZ r O2のt末を
添加した場合の鋼中のZ r O2のサイズ、−有量の
冷延鋼板の加工性および時効特性におよばず影響を示す
図。 第5図および第6図は、脱酸剤として溶鋼中5、二Zr
を添加した場合に生成したZ「02のサイズ、含有量の
冷延鋼板の加工性および時効特性におよぼす影響を示す
図。 第7図および第8図は、スラブ加熱温度の冷ド鋼板の加
工性および時効特性におよぼす影響をぶす図。 第9図、第1O図および第11図は、連続焼鈍のヒート
パターンを示す図。 復代理人 弁理士 田村弘明 第 表 実施例6 (発明の効果) 以上説明したように、本発明の方法は通常のAJキルド
鋼に特定のサイズのZ r O2を特定量含有させるこ
とによって加工性および時効特性に第1図 第2図 芹閤 第3図 第5図 サイス゛0θθ7〜0ρ5θノー271のZrθ2(り
)第4図 サイス゛6.ρσノ〜σJ507贋のz、θ2aす第7
図 スラグ加塾iL度(−〇 爵肩□ 、NM− スラグ加熱混層(#C) 綺朋

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)重量比にてC:0.010〜0.040%、Si
    :0.040%以下、Mn:0.05〜0.25%、P
    :0.080%以下、S:0.004〜0.020%、
    Al:0.020〜0.10%、N:0.0050%以
    下を含有し、0.001〜0.050μmのサイズより
    なるZrO_2の含有量が0.001%以上、残部がF
    eおよび不可避的不純物よりなるスラブを950〜13
    00℃に加熱し、熱間圧延した後600〜800℃で巻
    取り、圧下率80%以上で冷間圧延後、焼鈍温度700
    〜900℃で30〜200秒間保持し、その後冷却速度
    30〜200℃/秒で、400℃以下200℃以上に冷
    却し、400〜200℃で40秒以上の過時効処理をす
    る連続焼鈍を行うことを特徴とする加工性および時効特
    性に優れた冷延鋼板の製造方法。
  2. (2)重量比にてC:0.010〜0.040%、Si
    :0.040%以下、Mn:0.05〜0.25%、P
    :0.080%以下、S:0.004〜0.020%、
    Al:0.020〜0.10%、N:0.0050%以
    下を含有し、0.001〜0.050μmのサイズより
    なるZrO_2の含有量が0.001%以上、残部がF
    eおよび不可避的不純物よりなるスラブを950〜13
    00℃に加熱し、熱間圧延した後600〜800℃で巻
    取り、圧下率60%以上で冷間圧延後、焼鈍温度700
    〜900℃で30〜200秒間保持し、さらに3〜20
    ℃/秒の冷却速度で750〜600℃まで冷却した後、
    冷却速度30〜200℃/秒で400℃以下200℃以
    上に冷却し、400〜200℃で40秒以上の過時効処
    理をする連続焼鈍を行うことを特徴とする加工性および
    時効特性に優れた冷延鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999067437A1 (fr) * 1998-06-23 1999-12-29 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Tige en fil d'acier et procede de fabrication de l'acier destine a ce fil
KR100400868B1 (ko) * 1998-12-29 2003-12-31 주식회사 포스코 가공성이우수한비에이치냉연강판및그제조방법

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