JPH02284996A - ラノリンの精製方法 - Google Patents

ラノリンの精製方法

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JPH02284996A
JPH02284996A JP10651889A JP10651889A JPH02284996A JP H02284996 A JPH02284996 A JP H02284996A JP 10651889 A JP10651889 A JP 10651889A JP 10651889 A JP10651889 A JP 10651889A JP H02284996 A JPH02284996 A JP H02284996A
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lanolin
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hexachlorobenzene
hexachlorocyclohexane
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Motoo Hasegawa
長谷川 素夫
Takeshi Koresawa
是沢 猛
Ryutaro Hashimoto
隆太郎 橋本
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KUROODA JAPAN KK
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KUROODA JAPAN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野) この発明はラノリンの精製方法に関し、その目的は殺虫
剤である有機塩素系及び有機リン系殺虫剤を殆ど含まな
いラノリンを着色させずに極めて簡便な方法のみで、従
って工業的生産方法に適したラノリンの精製方法の提供
にある。
(発明の背景) ヒツジ(0vis aries 1in16(Bovi
dae))の毛に付着する分泌物から得られるウールグ
リース、若しくはこれを精製したラノリンは、その物理
的性質及び化学的性質が特徴的であるため、利用範囲が
広く、工業的には金属潤滑剤、防錆剤、繊維処理剤、光
沢剤等として用いられている。
工業的利用以外の分野では、医薬品、化粧品等で幅広(
用いられている。
ラノリンの化粧用原料としての有用性はその乳化、分散
、可溶化等の特性のみならず、皮膚科学的にも化粧品の
理想とする皮表脂質に近い油脂成分を得るための油脂原
料である。
その他含水ラノリン、水添ラノリン、ラノリン脂肪酸、
又はこれらの誘導体の調製及び羊毛アルコールの製造原
料で、羊毛アルコールは男性、女性及び副腎皮質ホルモ
ン原料や香粧品製造に供される。
しかしながら、羊は有機合成殺虫剤等の殺虫剤(特に有
機塩素剤及び有機リン剤)が直接散布或いは環境循環的
に流入された牧草を食し、殺虫剤は羊の体内に残留或い
は体外に分泌物とともに排出されるため、又は防虫の為
に羊を直接前記殺虫剤を含有する水で洗浄或いは浸漬す
るため、これらの羊から得られたウールグリースには殺
虫剤が含有されることとなる。
更に、これら殺虫剤は通常の粗ラノリン(ウールグリー
ス)の精製工程に於いて含有殺虫剤量の半分程度しか除
去されず、医薬品、化粧品等に供した際に人畜に対して
非常に有害な場合があった。
例えば、有機塩素剤は残留毒性が高く、長期連用により
白血病、肝腫瘍等を起こすことがあり、更に有機リン剤
は一般に特異的なコリンエステラーゼ阻害作用を有する
酵素前であり、経口、経皮、経気道いずれからも吸収さ
れるため人畜に対して有害且つ非常に危険な場合があり
、その中毒症状はアセチルコリンの蓄積による副文惑神
経末梢の刺激症状(ムスカリン様作用)が顕著で、併せ
てマヒ症状にコチン様作用)が現れ、吐き気、おう吐、
顔面蒼白、呼吸困難、痙申、頻脈、めまい、昏睡等がみ
られることがあった。
使用される有機塩素系及び有機リン系殺虫剤の中でも、
特にα−六塩化ベンゼン(1α、2γ、3β、4β、5
γ、6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)、β−六塩化
ベンゼン(lα、2β、3γ、4β、5α、6β−ヘキ
サクロルシクロヘキサン)、γ−六塩化ベンゼン(lα
、2α、3β、4α、5α、6β−ヘキサクロルシクロ
ヘキサン、リンデンとも云う)、δ−六塩化ベンゼン(
1α、2α、3α、4β、5β、6β−ヘキサクロルシ
クロヘキサン)、ディールドリン(1,2,3,4,1
0゜10−ヘキサクロル−6,7−エボキシー1.4.
4a、 5.6.7゜8.8a−オクタヒドロ−1,4
−endo、 ttxo−5,8−ジメタノナフタリン
)、ディー・ディー・ティー(1゜1、1− トリクロ
ル−2,2−ビス(p−クロルフェニル)エタン)、デ
ィー・ディー・ディー(1,1−ジクロル−2,2−ビ
ス(p−クロルフェニル)エタン)、ディー・ディー・
イー(1,l−ジクロル−2,2−ビス(p−クロルフ
ェニル)エチレン)、ダイアジノン(チオリン酸01O
−ジエチル−〇−(2−イソプロピル−6−メチル−4
−ピリミジニル))は比較的多量に使用されており、従
ってラノリン中にも主としてこれら有機塩素系及び有機
リン系殺虫剤が含有されていると想像することができた
(従来の技術) ラノリンが有機塩素系及び有機リン系殺虫剤を含有して
いることは、特に問題視されていなかったため、この発
明に対する従来技術は存在しなかった。
この発明者らはラノリンのアレルゲンを研究する途上で
、ラノリンにアレルゲンとして作用する殺虫剤が微量含
有されていることを解明した。
このアレルゲンとして機作する微量の殺虫剤をラノリン
から除去する必要性が生じた。
そこでこの発明者らは、まず一般の油脂に対して行なわ
れている分離精製方法を実践することにより、粗ラノリ
ンより有機塩素系及び有機リン系殺虫剤を除去する方法
の検討を行なった。
従来一般に、油脂を分離精製する方法としては、非常な
高真空(10−1〜10−’ mmHg)で蒸留を行な
う分子蒸留、適当な触媒の存在下で高圧水素を用いて還
元を行なう接触還元、限外濾過膜を用いて濾別する方法
等があった。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、分子蒸留による方法では、実験室でごく
少量の物質を処理するには適するが、工業的には装置が
巨大化となるため不適当である。
限外濾過膜による方法に於いても、有機塩素系及び有機
リン系殺虫剤は殆ど除去することができない。
以上のような実情に鑑み業界では殺虫剤である有機塩素
系及び有機リン系系殺虫剤を殆ど含まないラノリンを着
色させずに極めて簡便な方法のみで、従って工業的生産
方法に適したラノリンの精製方法の創出が望まれていた
(課題を解決するための手段) この発明に係るラノリンの精製方法は、溶融又は溶解さ
せた粗ラノリンを吸着クロマトグラフィー及び/又は水
、アルコール、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド
、N−メチルピロリドン、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトンの内少なくとも一の溶剤
による抽出を行なった後に溶剤を留去して、α−六塩化
ベンゼン(1α、2γ、3β、4β、5γ、6β−ヘキ
サクロルシクロヘキサン)、β−六塩化ベンゼン(1α
、2β、3γ、4β、5α、6β−ヘキサクロルシクロ
ヘキサン)、γ−六塩化ベンゼン(1α、2α、3β、
4α、5α、6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)及び
δ−六塩化ベンゼン(1α、2α、3α、4β、5β、
6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)の総含有率を0.
5ppm以下、ディールドリン(1,2,3,4,10
,10−へキサクロル−6,7−エボキシー1.4.4
a、 5.6.7.8.8a−オクタヒドO−1,4−
gndo、 trχO−5,8−ジメタノナフタリン)
の含有率を0、5ppm以下、ディー−ディー−ティー
(1,1,1−トリクロル−2,2−ビス(p−クロル
フェニル)エタン)、ディー・ディー・ディー(1,1
−ジクロル−2゜2−ビス(p−クロルフェニル)エタ
ン)及びディー・ディー・イー(1,1−ジクロル−2
,2−ビス(p−クロルフェニル)エチレン)の総含有
率を2゜0ppm以下、ダイアジノン(チオリン酸01
O−ジエチル−0−(2−イソプロピル−6−メチル−
4−ピリミジニル))の含有率を0.5ppm以下とす
ることを特徴とするラノリンの精製方法であるから、上
記課題を悉く解決する。
この発明に於いて粗ラノリンとは、この発明に係るラノ
リンの精製方法により精製される前のラノリン又はその
原料であるウールグリースであって、上記有機塩素系及
び有機リン系系殺虫剤のうち少なくとも一の殺虫剤を含
有するラノリンを意味する。
尚、上記有機塩素系及び有機リン系系殺虫剤を単に殺虫
剤と表現する。
以下、この発明の構成を詳細に説明する。
(発明の構成) この発明に係るラノリンの精製方法は、吸着クロマトグ
ラフィー及び/又は水、アルコール、アセトニトリル、
ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリドン、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトンの
内少なくとも一の溶剤による抽出により、粗ラノリンか
ら殺虫剤を除去する。
吸着クロマトグラフィーにより精製を行なう方法に於い
ては、カラム等に固定相としての吸着剤を充填し、粗ラ
ノリン溶融物又はヘキサン、ヘプタン、石油ベンジン等
の溶媒に溶解した粗ラノリンを前記吸着剤に吸着させ、
移動相である溶剤を流して殺虫剤を除去する。
吸着剤として好適なものは、シリカゲル、アルミナゲル
、活性アルミナ、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシ
ウム、活性白土、酸性白土、ゼオライト及びこれらの混
合物が挙げられ、対象とする殺虫剤に応じて適宜選択す
る。
この発明に於いて移動相として使用される溶剤としては
、非極性溶剤が好適に使用され、例示すれば石油エーテ
ル、ヘキサン、ペンタン等の脂肪族炭化水素、四塩化炭
素等のハロゲン化炭化水素が挙げられる。
尚、通液の回数は必要とされる精製度、非極性溶剤の種
類、特性、吸着剤の種類、吸着装置の大きさと構造、特
性等に応じて定めればよい。
次に、ラノリンの溶出液を分取した後に、溶剤を留去し
てラノリンを得る。
溶剤による抽出に於いて使用する溶剤としては、ラノリ
ン溶融物又は後述するラノリンを溶解する溶剤と相溶性
がないか或いは非常に小さい溶剤を使用することが望ま
しく、水、アルコール、アセトニトリル、ジメチルスル
ホキシド、N−メチルピロリドン(N−メチル−2−ピ
ロリドン、N−メチル−3−ピロリドン)、アセトン、
メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトンの内少
なくとも一の溶剤が好適に使用され、アルコールとして
はメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアル
コール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、
工業用変性アルコール、その他ハロゲン化アルコール等
が 挙げられ、これらアルコールは無水でも良いが、含
水アルコールであっても良い。
この発明に於いて、粗ラノリンを直接前記溶剤により抽
出を行なっても良いが、粗ラノリンをヘキサン、ヘプタ
ン、石油ベンジン等に溶解して抽出を行なっても良い。
溶解して抽出した場合、抽出温度を下げることができ作
業効率が増大し望ましい。
抽出の際に、温度を50〜60℃(つまり粗ラノリンの
融点以上)として粗ラノリンの溶解性及び抽出率を向上
させることが可能である。
抽出時間は長い程、抽出する回数は多い程抽出率は良い
が、抽出時間は5分間程度、回数は1〜lO回、好まし
くは5回が効率的である。
抽出操作後、前記溶剤を分留し、粗ラノリンを溶解すべ
く溶剤を添加した場合はその溶剤を留去すれば良い。
尚、抽出装置としては一般的に工業用とて使用されてい
る装置を使用すれば良く、例えばミキサーセトラー式装
置等の櫂形、シャイベル塔、゛回転円盤塔、充填塔、目
ザラ塔、スプレー塔、脈動抽出塔等の塔形、エゼクタ−
を用いて激しい攪拌混合を行なう噴射形、ボドビエルニ
アク回転抽出装置等の回転形が挙げられる。
更に、この発明に於いて粗ラノリンを回分操作で抽出し
ても良いが、連続操作の抽出は工業的により効率的であ
り、この際に使用する連続式抽出装置としては、ボルマ
ン抽出機等のパケット形抽出機、ヒルデブランド抽出機
等°のスクリューコンベアー形抽出機、ベーム抽出機等
の塔形抽出機、デスメット抽出機等のバンドコンベアー
形抽出機、その他ボッタロ抽出機、チューブ状抽出機、
ザレツキイ抽出機、ケー二抽出機等が挙げられる。
この発明に於いて前記吸着クロマトグラフィーと溶剤に
よる抽出とをそれぞれ単独或いは併用しても良い。
以上の操作により、粗ラノリン中に含有される殺虫剤は
、α−六塩化ベンゼン(1α、2γ、3β、4β。
5γ、6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)、β−六塩
化ベンゼン(lα、2β、3γ、4β、5α、6β−ヘ
キサクロルシクロヘキサン)、γ−六塩化ベンゼン(l
α、2α、3β、4α、5α、6β−ヘキサクロルシク
ロヘキサン)及びδ−六塩化ベンゼン(1α、2α、3
α4β、5β、6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)の
総含有率を0.5ppm以下、ディールドリン(1,2
,3,4゜10、10−ヘキサクロル−6,7−エボキ
シー1.4.4a、 5.6゜7、8.8a−オクタヒ
ドロ−1,4−endo、 exa−5,3−ジメタノ
ナフタリン)の含有率を0.5ppm以下、ディー・デ
ィー・ティー(1,1,1−トリクロル−2,・2−ビ
ス(p−クロルフェニル)エタン)、ディー・ディー・
ディー(1,1−ジクロル−2,2−ビス(p−クロル
フェニル)エタン)及びディー・ディー・イー (1,
1−ジクロル−2,2−ビス(p−クロルフェニル)エ
チレン)の総含有率を2.0ppm以下、ダイアジノン
(チオリン酸01O−ジエチル−〇−(2−イソプロピ
ル−6−メチル−4−ピリミジニル))の含有率を0、
5ppm以下とする。
この発明に於いて目標の殺虫剤を上記殺虫剤に限定する
理由は、粗ラノリン(ウールグリース)に含有される殺
虫剤は、その産出される地域等により種類、含有率が異
なるが、−殻内に上記殺虫剤が頻繁に使用されているこ
とから、上記殺虫剤中六塩化ベンゼン、ディールドリン
、デイ−・デイ−・ティ等は他の有機塩素系の及びダイ
アジノンは他の有機リン系の殺虫剤のそれぞれ代表とし
ての指標となるからである。
つまり、粗ラノリン中の上記殺虫剤の含有率を上記の如
く六塩化ベンゼン、ディールドリン、ダイアノジンを0
.5ppm以下、デイ−・デイ−・ティ等を2.0pp
m以下とすることにより、他の有機塩素系及び有機リン
系殺虫剤も同時に指標殺虫剤以上に除去されていること
をこの発明者らは実験的に知得したからである。
デイ−・デイ−・ティを2.0 ppm他の殺虫剤を0
、5ppm以下とする数値限定の理由は、(1)世界で
唯一ラノリン中の殺虫剤の数値制限値を持つオーストラ
リアの値、(2)日本薬学会が定めた野菜中の残留殺虫
剤許容値等を参考にかつ、(3)ラノリンの用途が主と
して外用医薬品、化粧品であることさらに(4)製法中
の作業効率等を勘案して定めた実験的知得値である。
尚、ラノリン中の殺虫剤の分析には種々の方法が考えら
れるが、ガスクロマトグラフ法による分析が最も好まし
い。
使用する分離管は通常の分離管(内径2〜4藺)よりも
、キャピラリー分離管(内径O11〜1.0mm)を使
用することが望ましい。
検出器としては、塩素系に対して電子捕獲型検出器、燐
系及び窒素系に対して熱イオン化アルカリ検出器を使用
するのが好ましい。
以下にこの発明に係る殺虫剤を含有しないラノリンの製
法の実施例を示すが、以下の実施例はこの発明の精神の
限定を意図するものではない。
(実施例1) 粗ラノリン100gを200一のへキサンに溶解した後
、longの吸着剤(シリカゲル93g1無水芒硝7g
)を充填したカラムに通液し、更に200 iのヘキサ
ンを通液して溶出液を得た。
この溶出液の溶剤を留去してラノリンを得た。
このラノリンの処理前と処理後の各種殺虫剤の含有率(
ppm)をガスクロマド法により測定し、その結果を下
記第1表に記載する。
尚、有機塩素剤に対して電子捕獲型検出器、有機リン剤
に対して熱イオン化アルカリ検出器を用いて予め各種殺
虫剤の絶対検量線を作成して定量を行なった。
(以下余白) 第  1  表 第  2  表 表中の(−)は検出限界以下を示し、LOOppb未満
であると考えられる。(以下同様) (実施例2) 55℃で溶融した粗ラノリン100gを300一のメタ
ノール(55°C)により、5分間激しく攪拌して抽出
操作を行なった後、乾燥させてラノリンを得た。
このラノリンの処理前と処理後の各種殺虫剤の含有率(
ppm)を実施例1と同様にガスクロマド法により測定
し、その結果を下記第2表に記載する。
尚、実施例2の操作を5回行なった際のラノリンの各種
殺虫剤の含有率(ppm)は全て検出限界以下となった
(実施例3) 55℃で溶融した粗ラノリン100gを200一のメタ
ノール(55℃)により、5分間激しく攪拌して抽出操
作を行なった後乾燥させ、新たに200一のメタノール
を用いて以下同様の操作を3回行なった際の各種殺虫剤
の含有率(ppm)を実施例1と同様にガスクロマド法
により測定し、その結果を下記第3表に記載する。
jFI3表 2)のそれぞれの各種殺虫剤の含有率(ppm)を実施
例1と同様にガスクロマド法により測定し、その結果を
下記第4表に記載する。
(実施例4) 55℃で溶融した粗ラノリン100gを45071/の
メタノール(55℃)を用いて実施例2と同様に処理し
た場合(TESTI ) 、更に粗ラノリン100gを
50一のヘキサンに溶解した後375一のメタノール(
55℃)を用いて実施例2と同様に処理した場合(TE
ST(実施例5) 55℃で溶融した粗ラノリン100gをアセトニトリル
200 mg(55℃)を用いた場合(TI!STI 
’) 、80%メタノール200 mZ(55℃)を用
いた場合(TEST2)とでそれぞれ実施例2と同様に
処理して、それぞれの各種殺虫剤の含有率(ppm)を
実施例1と同様にガスクロマド法により測定し、その結
果を下記第5表に記載する。
(55℃)を用いて実施例2と同様に処理して、それぞ
れの各種殺虫剤の含有率(ppm)を実施例1と同様に
ガスクロマド法により測定し、その結果を下記第6乃至
8表に記載する。
第  6  表 (実施例6) 粗ラノリン100gを50m/のヘキサンに溶解した後
、アセトニトリル(TESTI ) 、95%の工業用
変性アルコール(TEST2 ’) 、90%イソプロ
ピルアルコール(TEST3 )、60%イソプロピル
アルコール(TEST4)、ジメチルスルホキシ、ド(
TEST5 ) 、N−メチル−2−ピロリドン(Tt
!5T6)をそれぞれ200−第  7  表 第  8 表 (実施例7) 粗ラノリン100gを50一のπ−へキサンに溶解した
後、ケー二抽出装置を用いてメタノール(55℃)で連
続抽出を行なって得られたラノリンの各種殺虫剤の含有
率(ppm)を実施例1と同様にガスクロマド法により
測定し、その結果を下記第9表に記載する。
第  9  表 の結果を下記第10表に記載する。
第10表 (実施例8) 実施例6のTEST 4と全く同様の操作を行なった後
、実施例1と同様の操作を行なってラノリンを得た。
但し使用した粗ラノリンは、実施例6で使用したラノリ
ンと異なる粗ラノリンを使用した。
このラノリンの各種殺虫剤の含有率(ppm)を実施例
1と同様にガスクロマド法により測定し、そ(発明の効
果) 以上詳述した如くこの発明に係るラノリンの精製方法は
、溶融又は溶解した粗ラノリンを吸着クロマトグラフィ
ー及び/又は水、アルコール、アセトニトリル、ジメチ
ルスルホキシド、N−メチルピロリドン、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソプロピルケトンの内少な
くともτの溶剤による抽出を行なった後に溶剤を留去し
て、α−六塩化ベンゼン(1α、2γ、3β、4β、5
γ、6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)、β−六塩化
ベンゼン(1α、2β、3γ、4β、5α、6β−ヘキ
サクロルシクロヘキサン)、γ−六塩化ベンゼン(1α
、2α、3β、4α、5α、6β−ヘキサクロルシクロ
ヘキサン)及びδ−六塩化ベンゼン(1α、2α、3α
、4β、5β、6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)の
総含有率を0.5ppm以下、ディールドリン(1,2
,3,4,10,10−ヘキサクロル−6,7−エボキ
シー1.4.4a、 5.6.7.8.8a−オクタヒ
ト(7−1,4−endo、 exa−5,13−ジメ
タノナフタリン)の含有率を0.5ppm以下、ディー
・ディー・ティー(1,1,1−トリクロル−2,2−
ビス(p−クロルフェニル)エタン)、ディー・ディー
・ディー(1゜l−ジクロル−2,2−ビス(p−クロ
ルフェニル)エタン)及びディー・ディー・イー(1,
1−ジクロル−2,2−ビス(p−クロルフェニル)エ
チレン)の総含有率を2.0ppm以下、ダイアジノン
(チオリン酸02O−ジエチル−0−(2−イソプロピ
ル−6−メチル−4−ピリミジニル))の含有率を0.
5ppm以下とすることを特徴とするから、う人リンを
着色させずに極めて簡便な方法のみで、従って工業的生
産方法に適するという効果を奏する。
更に、この発明に係るラノリンの精製方法により得られ
たラノリンは、医薬品、化粧品等に供した際も安心して
使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1)溶融又は溶解した粗ラノリンを吸着クロマトグラフ
    ィー及び/又は水、アルコール、アセトニトリル、ジメ
    チルスルホキシド、N−メチルピロリドン、アセトン、
    メチルエチルケトン、メチルイソプロピルケトンの内少
    なくとも一の溶剤による抽出を行なった後に溶剤を留去
    して、α−六塩化ベンゼン(1α,2γ,3β,4β,
    5γ,6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)、β−六塩
    化ベンゼン(1α,2β,3γ,4β,5α,6β−ヘ
    キサクロルシクロヘキサン)、γ−六塩化ベンゼン(1
    α,2α,3β,4α,5α,6β−ヘキサクロルシク
    ロヘキサン)及びδ−六塩化ベンゼン(1α,2α,3
    α,4β,5β,6β−ヘキサクロルシクロヘキサン)
    の総含有率を0.5ppm以下、ディールドリン(1,
    2,3,4,10,10−ヘキサクロル−6,7−エポ
    キシ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒ
    ドロ−1,4−endo,exo−5,8−ジメタノナ
    フタリン)の含有率を0.5ppm以下、ディー・ディ
    ー・ティー(1,1,1−トリクロル−2,2−ビス(
    P−クロルフェニル)エタン)、ディー・ディー・ディ
    ー(1,1−ジクロル−2,2−ビス(p−クロルフェ
    ニル)エタン)及びディー・ディー・イー(1,1−ジ
    クロル−2,2−ビス(p−クロルフェニル)エチレン
    )の総含有率を2.0ppm以下、ダイアジノン(チオ
    リン酸0,0−ジエチル−0−(2−イソプロピル−6
    −メチル−4−ピリミジニル))の含有率を0.5pp
    m以下とすることを特徴とするラノリンの精製方法。
JP10651889A 1989-04-26 1989-04-26 ラノリンの精製方法 Pending JPH02284996A (ja)

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CN104597188A (zh) * 2014-12-31 2015-05-06 北京三元食品股份有限公司 一种检测乳制品中狄试剂残留量的方法
DE102014005404A1 (de) * 2014-04-14 2015-10-15 Kahl GmbH & Co. KG Verfahren zur Aufbereitung von tierischen und pflanzlichen Wachsen

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JPH02233799A (ja) * 1989-03-07 1990-09-17 Kurooda Japan Kk 有機塩素系、有機リン系及びカルバメート系殺虫剤を含有しないラノリン並びにその製法

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