JPH02284711A - 圧延機の分割型ロール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ロールクラウンの変更が可能な圧延機の分割
型ロールに関する。

〈従来の技術〉 鋼板の圧延を行なった場合、端伸びや歯が生しることが
ある。端伸び等が生じた場合、圧延ロールのロールクラ
ウンの変更［１を行なって対処している。

ロールクラウンの変更が可能な圧延ロールを第８図、第
９図、第１０図に示す。

第８図に示した圧延ロール１はＶＣロール（Ｖａｒｉａ
ｂｌｅ　Ｃｒｏｗｎ　Ｒｏｌｌ）で、アーバー２の外周
に油溝３を介して焼ばめによりスリーブ４が嵌合され、
油溝３には油圧パワーユニット５が連結されて構成され
ている。圧延ロール１のロールクラウンの変更を行なう
場合、油圧パヮーユニッＦ、５からの圧力油をロータリ
ージヨイント６を介して油溝３に導き、スリーブ４を拡
径するようにしている。

第９図に示した圧延ロール１１はＴＰロール（Ｔａｐｅ
ｒ　Ｐｉｓｔｏｎ　５ｌｅｅｖｅ　Ｒｏｌｌ）で、アー
バー１２の外周にはロールスリーブ１３の中央部が焼ば
めにより固定され、ロールスリーブ１３の端部とアーバ
ー１２との間にはテーパリング】４が軸方向に移動可能
に嵌合している。ロールスリーブ１３とアーバー１２と
の間には油圧室１５が形成され、油圧室１５には油圧パ
ワーユニット１６が連通し、油圧パワーユニット１６か
ら油圧室１５に圧力油を供給することによりテーパリン
グ１４が軸方向に移動する。圧延ロール１１のロールク
ラウンの変更を行なう場合、油圧パワーユニット１６か
ら油圧室１５に圧力油を供給し、テーパリング１４を軸
方向に移動させてロールスリーブ１３を拡縮させろよう
にしている。

第１０図に示した圧延ロール２１は、支持軸２２に偏心
スリーブ２３を介して分割ロール２４を複数回転自在に
設けたものである。

偏心スリーブ２３はスリーブ回動機構２５によって個別
に回動される。圧延ロール２１のロールクラウンの変更
を行なう場合、スリーブ回動機構２５によって傷心スリ
ーブ２３をそれぞれ回動させ、分割ロール２４を個別に
傷心させる。

〈発明が解決しようとする課題〉 第８図に示した圧延ロール１では、アーバー２とスリー
ブ４との間の油溝３は、最も大きな圧延荷重を負担しな
ければならない中央部分に限られ、高荷重条件での使用
が困難となっている。またロール研削によってスリーブ
４の厚みが薄くなると同一圧力下でも変形景が変わり操
業条件を把握するのが困難である。

第９図に示した圧延ロール１１では、長手方向の中央部
が中実体であ、ろため、ロールとしての強度、形状保持
が容易、という利点がある。しかし、ロールクラウンの
パターンは圧延ロール１と同様に凸型または凹型に限ら
れ、鋼板の端と中央との間がしわになる所謂複合１申び
を制御する乙とができない、という弱点を有している。

第１０図に示した圧延ロール２１は、複数の分割ロール
２４を有しているので、ロールクラウンのパターンを任
意に創製することができ、複合伸びの矯正が可能となっ
ている。

しかし、複数の分割ロール２４によって一つの圧延ロー
ル２１を構成しているので、分割ロール２４間に隙間が
存在し、ワークロールとして鋼板と直接接触する場合は
勿論、中間ロールや補強ロールとして使用する場合にも
ワークロールを介して鋼板に分割ロールに対応した縞模
様が発生していた。

本発明は上記状況に艦みてなされたもので、簡単な構成
でロールクラウンのパターンを任意に創製することがで
き、しかも鋼板の表ｍｌ性状を損なう虞がない圧延機の
分割型ロールを提供し、もって設備コスト低減と製品品
質向上を図ることを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するための本発明の構成は、軸心に対し
てそれぞれ傷心状態の異なる複数のローラ軸着部が形成
されたロール軸と、該ロール軸の前記ローラ軸着部の各
々に回転自在に支持されろ分割ローラと、該それぞれの
分割ローラを内側に収納する一つの円筒状のスリーブと
からなることを特徴とする。

く作　　　用〉 ロール軸を回動させることにより分割ローラの偏心状態
を変更し、ロールクラウンのパターンを側杖する。一つ
の円筒状のスリー・ブの外周がむらな（他のロールや鋼
板へ転接し鋼板の表面性状に影響を与えることがない。

く実　施　例〉 第１図には本発明の一実施例に係る分割型ロールを示し
である。

ロール軸３１には偏心方向と径の異なる五箇所のローラ
軸着部３１　ａ、　　３　ｌ　ｂ、　　３１　ｃが形成
され、各ローラ軸着部３１ａ、３１ｂ。

３１ｃにはころがり軸受３２　ａ、　３２　ｂ、　３２
ｅが嵌着され、ころがり軸受３２　ａ、　　３２　ｂ。

３２ｃの外輪がローラ軸着部に対し回転自在な分割ロー
ラとなっている。

尚、ロール軸をストレート状にし、ローラ軸着部として
偏心ブツシュをロール軸に回動可能に嵌合し、傷心ブツ
シュにころがり軸受を嵌着するようにしても良い。

ロール軸３１の両端部はハウジング３３に回動自在に支
持されている。ロール軸３１の一端はハウジング３３を
貫通して突出し、ロール軸３１の一端部には回動ギヤ３
４が固定されている。回動ギヤ３４にはラックパー３５
が噛み合い、ラックパー３５は図示しないガイドに案内
されて昇降するようになっている。

ラックパー３５の上部のラック部には、例えばパルスジ
ェネレータのような回動角度検出＃を有するギャード壬
−夕のピニオンが噛み合い、ラックパー３５の昇降動に
基づいて回動ギヤ３４の回動角度、即ちロール軸３１の
回動角度が検出されろようになっている。

ころがり軸受３２　ａ、　３２　ｂ、　３２　ｃの外輪
には一つの円筒状のスリーブ３６が嵌合し、スリーブ３
６の内側にはそれぞれの分割ローラが収納されている状
態になっている。つまり、分割型ロール４０は、スリー
ブ３６の外周面が転接するローラや鋼板に接触するよう
になっている。

次に上記構成の分割型ロール４０の作用を説明する。

ロールクラウンの変更は、図示しない制御値Ｕによって
ギャードモータを制御し、ラックパー３５を昇降動させ
る。ラックパー３５の昇降動にまり回動ギヤ３４が回動
してロール軸３１が回動する。ロール軸３１の回動によ
って各分割ローラ（ころがり軸受３２ａ。

３２ｂ、３２ｃの外輪）の偏心状態が変わり、任意のロ
ールクラウンのパターンを創製する。

第２図には、分割ロール４０におけるロール軸３１の各
部の傷心状態を示しである。四−ル軸３１の中心Ｏに対
して各ローラ軸着部３１　ａ、　３　ｌ　ｂ、　３１　
ｃの中心Ｏａ、　Ｏｂ、　Ｏｃが９０度間隔で等距離傷
心し、その外周（各々、実線、破線、−点鎖線で示す）
が互いに公差している。例えばローラ軸着部３１ａに嵌
合するころがり軸受３２ａの外周は第２図中の３１ａを
結ん７２円周となっている。そして、第２図中Ｉ〜■に
示すロール軸３１の回動位置で分割ロール４０によって
創製されるロールクラウンのパターンは第３図のように
なる。

上述した分割ロール４０を圧延機に適用した場合を第４
図乃至第７図に基づいて説明する。

第４図に示した例は、分割ロール４０を二段圧延機の上
下のワークロールとして用いたもので、スリーブ３６の
外周面が鋼板４１に面接接触するようになっている。

第５図に示した例は、分割ロール４０を四段圧延機の上
下の補強ロールとして用いたもので、スリーブ３６の外
周面がワークロール４２に接触するようになっている。

第６図に示した例は、分割ロール４０を大股圧延機の上
下の補強ロールとして用いたもので、スリーブ３６の外
周面が中間ロール４３に接触ずろようになっている。

第７図に示した例は、分割ロール４０を多段クラスター
圧延機の上下の補強ロールとして用いたもので、スリー
ブ３６の外周面が中間ロール４４に接触するようになっ
ている。

第４図乃至第７図で示した例では、分割ロール４０を上
下の両方に用いたものであるが、製品の品質要求に合わ
せて上下のいずれか一方のみに分割ロール４０を用いろ
ことも可能である。また、上下の分割ロール４０の偏心
量を変えてロールクラウンのパターン及びクラウン量を
異ならせろことにより、様々なりラウン条件を実現させ
てより高精度な板形状の制御を行なうことができる。

上述した分割ロール４０は、ロール軸３１を回動させろ
ことにより各分割ローラの偏心状態を変えることができ
、任意のロールクラウンを創製することができろ。また
、分割ローラはスリーブ３６内に収納されているので、
転接するロールや鋼板には一つのスリーブ３６の外周面
が接触し、表面性状に悪影響を及ぼすことがない。

上述した分割ロール４０は、五個の分割口−ラによって
構成したが、分割ローラの数はこれに限定されるもので
はない。

〈発明の効果〉 本発明の圧延機の分割型ロールは、偏心した複数のロー
ラ軸着部にそねぞれ分割ローラを支持し、一つの円筒状
のスリーブの内側に分割ローラを収納したので、ロール
軸を回動させることにより各分割ローラの偏心状態を変
えることができ、任意のロールクラウンを創製すること
ができろ。また、転接するロールや鋼板にはスリーブの
外周面が接触して分割ローラが直接接触しないため、鋼
板の表面性状に悪影響を及ぼすことがない。この結果、
簡単な構成でロールクラウンのパターンを任意に創製す
ることができ、鋼板の表面性状を損なう虞れがなく、設
備コスト低減と製品品質向上が図れる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る分割型ロールの断面図
、第２図はロール軸の傷心状態説明図、第３図はクラウ
ンパターンの説明図、第４図乃至第７図はそれぞれ分割
型ロールを適用した圧延機の概略構成図、第８図、第９
図、第１０図は従来のクラウンパターン調整可能なロー
ルの概略構成図である。 図　　面　　中、 ３１はロール軸、 ３１　ａ　、　３　ｌ　ｂ　、　３　】、　ｃはローラ
軸着部、３２　ａ、　３２　ｂ、　３２　ｃはコロがり
軸受、３６はスリーブ、 ４０は分割型ロールである。 特　　許　　出　　願　　人 三菱重工業株式会社 代　　　　　理　　　　　人

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 軸心に対してそれぞれ偏心状態の異なる複数のローラ軸
   着部が形成されたロール軸と、該ロール軸の前記ローラ
   軸着部の各々に回転自在に支持される分割ローラと、該
   それぞれの分割ローラを内側に収納する一つの円筒状の
   スリーブとからなることを特徴とする圧延機の分割型ロ
   ール。