JPH02283579A

JPH02283579A - 自動車の前部車体構造

Info

Publication number: JPH02283579A
Application number: JP10633689A
Authority: JP
Inventors: Reiji Kikuchi; 礼治菊池; Naomune Moriyama; 森山　尚宗
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1989-04-25
Filing date: 1989-04-25
Publication date: 1990-11-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、自動車の前部車体構造に係り、特に、車室前
方のエンジンルーム内で前輪よりも後方にエンジンが配
設された所謂フロントミツドシップタイプの車体構造に
関するものである。

（従来の技術）現在、自動車の操舵手段として車体前部に取付けられて
いるステアリング装置の一般的な構成を説明すると、車
室内に位置するステアリングホイールからステアリング
コラムを介して車体前方に向ってステアリングシャフト
が延設されている。

そして、該ステアリングシャフトの前端には、車幅方向
に延びるタイロッドがラックアンドビニオン等の伝達機
構を介して接続されている。更に、該タイロッドの左右
両端には、前輪との間にナックルアームが配設されてい
る。そして、上記ステアリングホイールの操作に伴うス
テアリングシャフトの回転が伝達機構によってタイロッ
ドの車幅方向への移動に変換され、該タイロッドの移動
に伴ってナックルアームにより前輪を操舵するように構
成されている。

このようなステアリング装置が開示された従来技術の一
例として、実公昭６１−１９９３６号公報に示されるよ
うな自動車のフロントフレーム部の構造がある。該公報
に示されているものは、工ンジンルーム内におけるエン
ジンの後方にステアリングシャフトを連結せしめたステ
アリングラックが配設され、該ステアリングラックが車
幅方向に延びるフレーム部材に支持された構成である。

ところで、今日における、自動車の車体構造をエンジン
搭載位置に関して分けると、様々なものがあり、その一
つに、車室前方のエンジンルーム内で前輪よりも後方に
エンジンを配設するフロントミツドシップタイプの車体
構造がある。

そして、このようなフロントミツドシップタイプの自動
車においては、エンジンよりも前方に前輪の車軸が配設
されていることから、ステアリングシャフトがエンジン
の下方を通って車体前方に延び、エンジンの前方に配設
された伝達機構としてのステアリングラックに連接され
ている。従って、このフロントミツドシップタイプの車
体構造におけるステアリングシャフトは、エンジンルー
ム最下部で車体前後方向に配設され、その先端が車体前
端付近まで延設されているものである。

（発明が解決しようとする課題）ところで、このようなフロントミツドシップタイプの自
動車のステアリング装置にあっては、車両の前突時に、
ステアリングシャフトの先端が衝突荷重の作用点に近接
しているため、その影響を受は易く、衝突荷重が大きい
場合には、この衝突荷重によってステアリングシャフト
が変形してしまうという課題を有していた。

また、自動車の走行中に路面から跳上げられる小石等が
ステアリングシャフトに当たる場合があり（一般にチッ
ピングと呼ばれる）、この時、ステアリングシャフトに
傷が入り、破損の原因となるといった課題をも有してい
た。

そこで、本発明は、エンジンルーム内下部の車体構造を
改良してステアリングシャフトの保護機能を発揮可能と
した車体構造を得ることを目的とする。

（課題を解決するための手段）上記の目的を達成するために本発明が講じた解決手段は
、車室前方に設置されたエンジンよりも車体前方側に、
ステアリング装置のラック部材が配設された自動車の前
部車体構造を対象としている。そして、上記ラック部材
とステアリングホイールとの間には両者を連繋して車体
前後方向に延びるステアリングシャフトが配設されてお
り、該ステアリングシャフトの下側には前後端が車体フ
レームに支持されて車体前後方向に延びる連結メンバが
配置されている。

（作用）上記の構成による本発明の作用として、ステアリングシ
ャフトの下側に、前後端が車体フレームに支持されて車
体前後方向に延びる連結メンバを配置したことにより、
車体前突時においては、その衝突荷重が連結メンバによ
って吸収され、ステアリングシャフトに作用する衝突荷
重が低減されるために、該ステアリングシャフトの変形
が抑制される。また、自動車の走行中に路面から跳上げ
られた小石等は連結メンバに当たることで直接ステアリ
ングシャフトに当たることがなく、該ステアリングシャ
フトに傷が発生することもないといったステアリングシ
ャフトの保護機能を発揮する。

（実施例）次に、本発明における一実施例について図面に沿って説
明する。

第１図に示すように、本例における自動車の車体構造は
、エンジンルーム１の後壁を形成するダッシュパネル２
の左右両側部から車体前方へ延設された閉断面構造のフ
ロントサイドフレーム３゜３を有する一般的なペリメー
タフレーム構造である。そして、自動車は、第２図に示
すように、前輪４の車軸４ａよりも後方にエンジンおよ
びトランスミッションから成るパワープラント５が配設
されたフロントミツドシップタイプである。

上記フロントサイドフレーム３の車幅方向外側には、ホ
イールエプロン６都よび該ホイールエプロン６と一体形
成されたホイールハウス７が接合されている。また、該
ホイールハウス７の車体前後方向の中央部には、サスペ
ンション（図示省略）を支持するサスペンションタワー
８が立設されている。そして、該サスペンションタワー
８は、その上縁８ａが、ホイールエプロン６の上端縁６
ａに接合されている。

そして、左右のフロントサイドフレーム３．３には、車
体前方から順に車幅方向に延びるシュラウドロア９、サ
スペンションフロントクロスメンバ１０が架設されてい
る。

上記シュラウドロア９は、シュラウドアッパ（図示省略
）と共に車体フレーム前端を形成する部材であって、ラ
ジェータやヘッドランプ等を支持するためのシュラウド
パネル１３が取付けられている。

また、サスペンションフロントクロスメンバ１０は、第
２図からも解るようにアッパ部材１０ａとロア部材１０
ｂとによって閉断面構造で形成されている。そして、第
３図に示すように、その両端は車体前方（第３図におけ
る下方）へ僅かに湾曲された第１取付部１０ｃとなって
おり、この第１取付部１０ｃは、その上面にボルト止め
された断面コ字状の取付は金具１２を介してフロントサ
イドフレーム３の内側面に取付けられている。また、こ
のサスペンションフロントクロスメンバ１０の両端より
やや車幅方向中央側には車体後方に延びる後方ブラケッ
ト１０ｄが突設されている。

そして、この後方ブラケット１０ｄには車幅方向外方側
に向う第２取付部材１０ｅおよびサスペンションロアア
ーム１４の支持ブラケット１５が夫々取付けられている
。この第２取付部材１０ｅは車幅方向中央側端が上記後
方ブラケット１０ｄの上面に溶接されている一方、中央
付近が上方へ折曲されて、その外方側端がフロントサイ
ドフレーム３の下面にボルト止め等の手段によって取付
けられている。これによって、サスペンションフロント
クロスメンバ１０は、第１取付部１０ｃおよび第２取付
部材１０ｅによって左右のフロントサイドフレーム３．
３間に架設されていることになる。一方、支持ブラケッ
ト１５は、上記ダッシュパネル２の下端に設けられたレ
インフォースメント２ａに取付けられている同形状の支
持ブラケット１６と共に、ロアアーム１４の２股状の内
端を支持しており、サスペンションロアアーム１４が車
体上下方向に揺動自在となるように構成されている。ま
た、このサスペンションロアアーム１４には前輪４とサ
スペンション（図示省略）が接続されている。

そして、本実施例に係るステアリング装置を説明するに
、第１図〜第３図に示すように、１８は上端にステアリ
ングコラム２１および複数個のステアリングジヨイント
２２を介してステアリングホイール２３が取付けられた
ステアリングシャフトで、該ステアリングシャフト１８
は、上記パワープラント５の下方を車体前後に延び、そ
の先端部はラックピニオン機構に連結されている。この
ラックピニオン機構はラックと、内部に該ラックを収容
支持したラック部材１９を有している。そして、このラ
ック部材１９は、上記サスペンションフロントクロスメ
ンバ１０の上面に取付けられている。また、このラック
部材１９の左右両端はタイロッド２０およびナックルア
ーム（図示省略）を介して前輪４に連結されており、ス
テアリングホイール２３の回転操作に伴うステアリング
シャフト１８の回転をラック部材１９内のラックによっ
てタイロッド２０の車幅方向への移動に変換し、該移動
によってナックルアームを介して前輪４を操舵するよう
に構成されている。

そして、本発明の特徴とする部材は、エンジンルーム１
の中央付近に配設された連結メンバ１７である。該連結
メンバ１７は、エンジンルーム１の中央付近でしかも上
記ステアリングシャフト１８の下側において上記サスペ
ンションフロントクロスメンバ１０とダッシュパネル２
のレインンフォースメント２ａとの間に架設されている
。即ち、ステアリングシャフト１８の下方で該ステアリ
ングシャフト１８に沿って車体前後方向に延びる部材で
ある。また、この連結メンバ１７は、その略中央部で第
４図に示すように、支持部材２４と共に上記ステアリン
グシャフト１８の中間部を支持しており、このことでス
テアリングシャフト１８は支持剛性が向上されている。

更に、この連結メンバ１７の後端付近の上面にはパワー
プラント５を支持するマウントブラケット１７ａが取付
けられている。

従って、この実施例によれば上述したように、ステアリ
ング装置のステアリングシャフト１８の下側には連結メ
ンバ１７が配設されていることで、車両前突時における
衝突荷重は、連結メンバ１７で吸収されることで、ステ
アリングシャフト１８に作用する荷重が低減されており
、その変形や破損が抑制されることになる。また、自動
車の走行中に路面から跳ね上げられる小石等がステアリ
ングシャフト１８に当たることが防止されており、チッ
ピングによるステアリングシャフト１８の破損も防止さ
れている。

尚、上述した実施例においては、サスペンションロアア
ーム１４の支持ブラケット１５．１６をサスペンション
フロントクロスメンバ１０およびダッシュパネル２のレ
インフォースメント２ａに設けたが、車体前後方向に延
びるサイドメンバを新たに架設し、このサイドメンバの
側面に支持ブラケット１５．１６を設けるように構成し
ても良い。更に、連結メンバ１７の後端を支持する部材
は本例のようなダッシュパネル２のレインフオースメン
ト２ａに限るものではなく、車幅方向に延びるクロスメ
ンバを新たに配設してこのクロスメンバに連結メンバ１
７の後端を取付けるように構成しても良い。

（発明の効果）上述したように、本発明によれば、ステアリングシャフ
トの下側に車体前後方向に延びる連結メンバを配置した
ことにより、車体面突時においてステアリングシャフト
に作用する衝突荷重が低減され、該ステアリングシャフ
トの変形の抑制が図れる。また、自動車の走行中に路面
から跳上げられた小石等が直接ステアリングシャフトに
当たることがないため、ステアリングシャフトに傷が発
生するようなこともなく、該ステアリングシャフトの保
護機能を発揮させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示し、第１図はエ
ンジンルーム周辺の車体構造を示す斜視図、第２図は第
１図の■−■線に沿った断面図、第３図はエンジンルー
ム周辺の平面図、第４図は第１図のＩＶ−ＩＶ線に沿っ
た断面図である。１・・・エンジンルーム２・・・ダッシュパネル５・・・パワープラント１０・・・サスペンションフロントクロスメンバ１７・
・・連結メンバ１８・・・ステアリングシャフト１９・・・ラック部材２２・・・ステアリングホイール

Claims

【特許請求の範囲】

（１）車室前方に設置されたエンジンよりも車体前方側
に、ステアリング装置のラック部材が配設された自動車
の前部車体構造において、上記ラック部材とステアリン
グホイールとの間には両者を連繋して車体前後方向に延
びるステアリングシャフトが配設されており、該ステア
リングシャフトの下側には前後端が車体フレームに支持
されて車体前後方向に延びる連結メンバが配置されてい
ることを特徴とする自動車の前部車体構造。