JPH0227873Y2 - - Google Patents

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JPH0227873Y2
JPH0227873Y2 JP7156886U JP7156886U JPH0227873Y2 JP H0227873 Y2 JPH0227873 Y2 JP H0227873Y2 JP 7156886 U JP7156886 U JP 7156886U JP 7156886 U JP7156886 U JP 7156886U JP H0227873 Y2 JPH0227873 Y2 JP H0227873Y2
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chamber
iron
bacteria
tank
gas
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  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Gas Separation By Absorption (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 技術分野 本考案は、硫酸第1鉄溶液から鉄酸化バクテリ
アの使用により酸化生成される硫酸第2鉄溶液を
吸収液として、ガス中のH2Sを処理するためのコ
ンパクトな処理装置に関するものである。
(ロ) 従来技術 従来ガス中のH2Sの処理法としては、Na2CO3
溶液を使用するTaKahax法やNaOH溶液を吸収
液とする使い捨て型湿式吸収法、あるいは活性炭
や酸化鉄などの吸着剤使い捨て型の乾式吸収法な
どがあるが、いずれも使用する装置が大型であつ
たり、また小型であつても吸収液や吸着剤が使い
捨てであるためにコスト面で高くつくという欠点
を有していた。
さらに、鉄酸化バクテリアを使用して硫酸第1
鉄溶液を硫酸第2鉄溶液に酸化して、この硫酸第
2鉄溶液をガス中のH2Sの吸収液として使用する
方法は、本出願人の提案に係る特開昭59−46117
号公報や特開昭61−21721号公報で知られている。
しかしながら、これらに使用する設備はそれぞ
れ独立した装置を連結するもので、どうしても装
置全体からすると大型化して広いスペースを必要
としていた。
(ハ) 考案の開示 本発明者等はこれらの欠点を解消すべく鋭意研
究を重ね、コンパクトな本考案装置を完成するに
至つたものである。
即ち、本考案は鉄酸化バクテリアにより酸化生
成する硫酸第2鉄溶液によつてガス中のH2Sを吸
収処理する装置であつて、タンク内を溢流堰とな
した仕切板により硫黄沈降室とバクテリア酸化室
とに区画し、該酸化室内には上記沈降室からのオ
ーバーフロー水を受け入れるための鉄酸化バクテ
リア及びその着床体を充填した通水性のバクテリ
ア充填ケースを設け、上記タンク上には該酸化室
で生成された硫酸第2鉄溶液がポンプにより送液
され被処理ガスのH2Sを吸収して吸収後液を上記
沈降室に送るる吸収器が設置されてなるガス中の
H2Sの処理装置に関するものである。
以下、本考案装置の一実施例を図によつて説明
する (ニ) 実施例 図は本考案装置の全体説明図であり、1は酸化
槽と沈降槽を併有するタンクで、該タンク1内に
は頭端をタンク1上底から離隔して溢流堰となし
た仕切板4により、生成単体硫黄を沈降させる硫
黄沈降室2と鉄酸化バクテリアによつて該沈降室
2からの硫酸第1鉄溶液を硫酸第2鉄溶液に酸化
処理するバクテリア酸化室3とに大きく区画され
ている。
5は鉄酸化バクテリア(寄託番号:微工研寄第
7443号,同第7444号)及びこの着床体としての塩
化ビニール製のラツシヒリングやポールリングを
充填した網板あるいは多孔板よりなるバクテリア
充填ケースで、該ケース5は上記仕切板4の酸化
室3側面部に固定されており、上記沈降室2から
のオーバーフロー水を受け入れるようになつてい
て、その底部にはエアポンプ6からの送気管7が
接続してある。
従つて、上記沈降室2で生成した硫酸第1鉄溶
液のオーバーフロー水は該バクテリア充填ケース
5内に流入して通過させることにより硫酸第2鉄
溶液に酸化される。
なお、図では酸化室3をさらに仕切板8によつ
て2室3a,3bに区分し、それぞれにバクテリ
ア充填ケース5を設けて酸化処理を2段で行なつ
ているが、処理液量によつては1段処理(即ち1
室)でも差支えない。また、バクテリア充填ケー
ス5へのエア供給はエアリフト方式でも同様の効
果を有する。
しかして、上記のように鉄酸化バクテリアによ
り酸化処理されて生成した硫酸第2鉄溶液は液ポ
ンプ9により酸化室3底部より抜出され、循環パ
イプ10を介して沈降室2側のタンク1上に設置
されたジエツトスクラバー等の吸収器11に送液
され、該吸収器11に導入された被処理ガスの
H2S含有ガスと接触して、次の反応が生じる。
Fe(SO43+H2S→ 2FeSO4+H2SO4+S0 これにより、硫酸第1鉄溶液が再生されると共
に、微細なコロイド状の単体硫黄が生成され、硫
黄沈降室2内に流入する。
硫黄沈降室2内の傾斜底板2aに沿つて沈降す
る上記単体硫黄はドレンバルブ13で系外へ抜出
され、該沈降室2内に流入した硫酸第1鉄溶液は
再び前記の如く酸化槽3内にオーバーフローし、
また発生処理ガスはタンク1上面に設けた排気口
14から系外へ排出される。
1.8m(O)×3.1m(W)×1.7m(H)の大きさ
のタンク1を使用した本装置の実験結果では、被
処理ガスとしてH2Sを500ppm.含有するガスを
120Nm3/H処理することができた。
(ホ) 考案の効果 本考案は以上のように極めてコンパクトな装置
でH2Sの吸収と硫酸第1鉄溶液から吸収液として
の硫酸第2鉄溶液の酸化生成ならびに単体硫黄の
回収を行なうことができ、H2S処理のために酸化
槽,沈降槽,反応槽をそれぞれ独立して構成した
従来装置に比べ、処理効率も良好で装置全体を大
幅に小型化でき、経済的効果も大である。
【図面の簡単な説明】
図は本考案装置の全体説明図である。 1……タンク、2……硫黄沈降室、3……バク
テリア酸化室、4……仕切板、5……バクテリア
充填ケース、6……エアポンプ、7……送気管、
8……仕切板、9……液ポンプ、10……循環パ
イプ、11……吸収器、12……液量調整バル
ブ、13……ドレンバルブ、14……排気口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 鉄酸化バクテリアにより酸化生成する硫酸第2
    鉄溶液によつてガス中のH2Sを吸収処理する装置
    であつて、タンク内を溢流堰となした仕切板によ
    り硫黄沈降室とバクテリア酸化室とに区画し、該
    酸化室内には上記沈降室からのオーバーフロー水
    を受け入れるための鉄酸化バクテリア及びその着
    床体を充填した通水性のバクテリア充填ケースを
    設け、上記タンク上には該酸化室で生成された硫
    酸第2鉄溶液がポンプにより送液され被処理ガス
    のH2Sを吸収して吸収後液を上記沈降室に送る吸
    収器が設置されてなることを特徴とするガス中の
    H2Sの処理装置。
JP7156886U 1986-05-13 1986-05-13 Expired JPH0227873Y2 (ja)

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JP7156886U JPH0227873Y2 (ja) 1986-05-13 1986-05-13

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JPS62183529U JPS62183529U (ja) 1987-11-21
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