JPH02277401A - スキー靴 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、スキー靴の構造に関し、さらに詳しくは、ス
キー靴のシャフトの前傾角度調節手段に関するものであ
る。

〈従来の技術〉 従来、スキー靴の前傾角度調節手段としては、弾性を有
する前傾角度調節部材をスキー靴の前方（米国特許第３
６１９９１４号）若しくは後方（スイス国特許第６６５
７５８号、同第６６５５３４号）に装着したものが知ら
れている。

そして、これらの部材には、ばねや弾性ゴムが用いられ
、その弾性は、これらの部材の帯有する伸縮許容度によ
っていた。また、これら従来の調節手段は、比較的複雑
な構造を要し、かつ、スキー靴の前方若しくは後方に大
きな突起を形成しなければならなかった。さらに、これ
らの部材は凍りつきやすく、−旦凍りつくと、十分に調
整機能を果たすことができなかった。

〈発明が解決しようとする課題〉 そこで、本発明は、スキー靴本体の素材自体の弾性を利
用することにより、゛できるだけ簡単でかつ目立った突
起部を形成することなしにシャフトの前傾を調節するこ
とが可能なスキー靴を提供することを゛目的とする。

く課題を解決するための手段〉 本発明に係るスキー靴は、上記目的を達成するために、
足首から先を包むシェルと、該シェルにヒンジ結１合さ
れた弾性を有する柔軟合成材料製のシャフトとからなる
スキー靴において、シェルの該ヒンジ結合部と甲部との
中間に前傾角度調節部材を装着し、シャフトに該前傾角
度調節部材に嵌合してシャフトの前傾角度を調節すべき
嵌合切り込み部を設けたことを特徴とする。

なお、当該スキー靴は、前記嵌合切り込み部及び前傾角
度調節部材を共に台形とすることが望ましい。

次に、前記前傾角度調節部材の裏面と該前傾角度調節部
材が、固定されるシェルの表面とには、それぞれが嵌み
合うよう、鋸歯形状の凹凸を設けるとともに、該前傾角
度調節部材には、これをシェルに位置決め固定するボル
トが貫通するための調節穴を設けることが望ましい。

さらに、前記前傾角度調節部材に、シャフトにはめ込ま
れた金属小片と嵌合すべき延伸部を設けるとともに、前
記ヒンジ結合部を前傾角度調節部材と同方向に遊嵌自在
としてもよ（、あるいは、前記前傾角度調節部材は、前
傾角度調節部材及びシャフトと着脱自在に嵌合する両面
鋸歯形状片を介してシャフトにはめ込まれた金属小片と
連結するとともに、ヒンジ結合部を前傾角度調節部材と
同方向に遊嵌自在としてもよい。

また、前記シェルに、前傾角度調節部材をスライド自在
に支持するための支持面を設けることが望ましい。

なお、前記前傾角度調節部材の位置決めは、上記支持面
による他、前傾角度調節部材の裏面に複数の円柱形状の
足部を突出させ、これをシェルの表面に形成した溝内で
摺動させることにより、前傾角度調節部材の位置決めを
する方式でもよい。

〈実施例〉 本発明の第１の非限定的実施例を示す第１図において、
スキー靴は、足首と足の甲及び足の裏を包摂し、足の大
きさに応じて締めつけ具合を調整することができるシェ
ルｌと、該シェル１上にビン３を介してヒンジ結合され
る単一構造の弾性を有する柔軟合成材料製のシャフト２
とから構成される。該シャフト２の上方部は、環状に構
成され、２つのバックル４．５により脛を・しっかりと
締めつけることができる。該シェル１にも足の甲を締め
つけるためのバックル６．７が備えられている。なお、
図のスキー靴は右足用のものである。

ヒンジ結合部３と足の甲部との間において、シャフト２
には、台形状の嵌合切り込み部８が設けられる。該嵌合
切り込み部８内に、台形状の金属性小片であって、その
短い底辺が該嵌合切り込み部８の底辺部８ａと、両側辺
が該嵌合切り込み部８の両側辺部８ｂ、８ｃとそれぞれ
平行となる前傾角度調節部材９が配置される。

第１図にあるように、スキー靴の装着が完了した状態で
は、該前傾角度調節部材９は、嵌合切り込み部８の底辺
部８ａに接合している。前傾角度調節部材９には長平方
向が該底辺部８ａに平行である長方形または長円形の調
節穴１０が設けられ、シェル１の内壁にはめ込まれたナ
ツト１３にねじ込まれるボルト１２は、該調節穴１０を
貫通し、また該ボルト１２の頭部は前傾角度調節部材９
を所望の位置に固定するために皿穴１）をナツト１３と
共働して押圧している。

前傾角度調節部材９の裏面にはシェルｌの表面に設けら
れた断面鋸歯形状の凹凸に嵌み合う凹凸が設けられてい
る。

さらに、前傾角度調節部材９の長い頂辺部は、シェル１
の表面に垂直となるようシェルの一部を十分に厚くして
形成した支持面１５上をスライドする。

前傾角度調節部材９を第１図の位置、即ち第２図の実線
の位置にボルト１２を締めつけて固定したときに、シャ
フト２に前傾の圧力が加わると、シャフト２は、その素
材自体の柔軟性によって、前傾角度調節部材９に前記嵌
合切り込み部８の側辺部８ｃが当接するまで前方へ屈曲
する。

また、前傾角度調節部材９を第２図の一点鎖線の位置に
固定すると、前傾角度調節部材９は、該側辺部８ｃと当
接しているので、もはやシャフト２は前方へ屈曲するこ
とはできず、スキー靴の前傾度は最小限となる。

このおうに、この前傾角度調節部材９の位置を変え、前
傾角度調節部材９と該側辺部８Ｇとの間隔を変化させる
ことにより、シャフト２の屈曲度を変えることができ、
スキーヤ−は、スキーをしている間部傾角度を所望の範
囲とすることができるのである。

−ｆｉ的に、この前傾角度調節部材９は、スキー靴の両
側に取り付けることが好ましい。

この前傾角度調節部材９は、例えば米国特許第４３３４
３６８号明細書に記載のシャフト２の側方傾斜・角度調
節手段を備えたスキー靴にも使用することができる。こ
れらの側方傾斜角度調節手段は、ヒンジ結合部３に備え
付けられる。シャフトの側方傾斜角度の変化は前記嵌合
切り込み部８と、前傾角度調節部材９の相対位置の変化
をもたらすので、シャフト２の側方傾斜度を一定限定で
保持したいときは、前傾角度調節部材９の位置を嵌合切
り込み部８の側辺部８ａに接近させればよい。

このように、シャフト２の側方傾斜角度調節は、前傾角
度調節部材９と共働することによって達成されるが、第
４図乃至第６図にその典型的実施例を示す。

ここで、スキー靴は第１の実施例のものと同一であるが
、前傾角度調節部材９には、シャフト２とシェル１の間
を延伸し、両者をヒンジ結合するビン３の周辺部に至る
延伸部９ａを有している。

該延伸部９ａはシャフト２にはめ込まれた金属小片１６
と嵌合している。該金属小片１６には、前記調節穴１０
の長平方向と平行に長方形または長円形の小孔１７が設
けられ、該小孔１７には、その幅と同じ直径を有するビ
ン３が貫通している。

即ち、前傾角度調節部材９を支持面１５上でスライドさ
せて移動させると、該延伸部９ａを介して金属小片１６
とビン３との間隔が変化し、言い換えれば、シャフト２
と金属小片１６の上方内辺部との間隔が変化することに
なる。こうして、前傾角度調節部材９の位置変化がシャ
フト２の側方屈曲度に影響するのである。

第２実施例の場合、前傾角度調節部材９と嵌合切り込み
部８の側辺部８ａとの間隔は不変であるので、シャフト
２の前傾角度を調節することはできないから、スキー靴
の両側の一方に第１図乃至第３図に示す第１実施例の前
傾角度調節部材９を装着することが望ましい。

第７図乃至第９図には第３の変形実施例が示されている
０本実施例では、支持面１５を用いて、前傾角度調節部
材９をスライドさせる代わりに、前傾角度調節部材９の
裏面に、複数の円柱形状の足部１８．１９を突出させ、
これをシェル１の表面に形成した長平方向が嵌合切り込
み部８の底辺部８ａと平行であって、該足１８．１９の
直径と同じ幅を有する長方形または長円形の満２０．２
１内で摺動させることによって、前傾角度調節部材９の
位置決めを行うものである。

シャフト２の側方傾斜によって前傾角度調節部材９に圧
力がかかり、該足部１８．１９は、満２０．２１の側面
に押しつけられる。その他の点は第１実施例と同一であ
るが、第２実施例のようにヒンジ結合部３にシャフト２
の側方傾斜角度調節部材を設けることもできる。

前記第２実施例の変形である第４実施例は、第１０図乃
至第１２図に示される。

この変形実施例は前傾角度調節部材９が側方傾斜角度調
節部材と別部材となっている点で、第４図乃至第６図に
示される第２実施例と異なるものである。

本実施例では、前記前傾角度調節部材９は、シャフト２
に直接連結するのではなく、両面鋸歯形状片２２に嵌合
する。この両面鋸歯形状片２２はシェル１とシャフト２
に挟持されシャフト２にはめ込まれた前記金属小片１６
の周辺部、即ち、ヒンジ結合部３の周囲に延伸している
。

前記前傾角度調節部材９はボルト１２とナツト１３の共
動作用及び第２ボルト２３によって両面鋸歯形状片２２
に固定される。

本実施例において、シャフトの前傾角度を調節するため
には、第２ボルト２３をゆるめ、前傾角度調節部材９を
移動させればよい。このとき、両面鋸歯形状片２２は、
動かず、従ってシャフト２の側方屈曲度は変わらない。

他方、側方屈曲度を調節するためにはボルト１２をゆる
め、両面鋸歯形状片２２を移動させた後、再度ボルト１
２を締めつければよい。

なお、前傾角度調節部材９と、両面鋸歯形状片２２とは
、金属若しくは硬質プラスチック製のものが望ましい。

この様に前傾角度調節部材９と嵌合切り込み部８の組み
合わせによれば、本発明の目的を達成する多種多様の変
形実施例が考えられる。

第５の実施例は、第１３図に示される。

これは、前傾角度調節部材９°及びこれに当接する嵌合
切り込み部８°の各辺８°　ａ、８°ｂ、８’　ｃをか
まぼこ形としたものであって、シャフト２に前傾圧力が
加わると、側方部８°Ｃが前傾角度調節部材９°の湾曲
側辺部２４に当接し、第１実施例で述べたのと同様の作
用、効果を生じるものである。

く効果〉 以上、説明のとおり、本発明に係るスキー靴によれば、
簡単な装置の装着によってスキー靴の外観を損なうこと
なく、シャフトの前傾角度を自由に調節することができ
るという優れた技術的効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例を示すスキー靴の全体
側面０図、 第２図は、同実施例の要部拡大図、 第３図は、第２図のｍ−■線断面図、 第４図は、本発明の第２の実施例を示すスキー靴の全体
側面図、 第５図は、同実施例の要部拡大図、 第６図は、第５図のｖｒ　−：　Ｖｌ線断面図、第７図
は、本発明の第３の実施例を示すスキー靴の全体側面図
、 第８図は、同実施例の要部拡大図、 第９図は、第８図のＩＸ−ＩＸ線一部端面断面図第１０
図は、本発明の第４の実施例を示すスキー靴の全体側面
図、 第１）図は、同実施例の要部拡大図、 第１２図は、第１）図の■−ｘＯ線断面図、第１３図は
前傾角度調節部材の形状に関する変形実施例を示す要部
拡大図である。 １・・・シェル、２・・・シャフト、３・・・ピン、８
・・・嵌合切り込み部、９・・・前傾角度調節部材１０
・・・調節穴、１２・・・ボルト、１３・・・ナツト１
５・・・支持面、２２・・・両面鋸歯形状片、２３・・
・第２ボルト

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）足首から先を包むシェル（１）と、 該シェルにヒンジ結合（３）された弾性を有する柔軟合
   成材料製のシャフト（２）とからなるスキー靴において
   、 シェル（１）の該ヒンジ結合部（３）と甲部との中間に
   前傾角度調節部材（９）を装着し、 シャフト（２）に該前傾角度調節部材（９）に嵌合して
   シャフト（２）の前傾角度を調節すべき嵌合切り込み部
   （８）を設けたことを特徴とするスキー靴。 （２）前記嵌合切り込み部（８）及び前傾角度調節部材
   （９）を共に台形としたことを特徴とする請求項１に記
   載のスキー靴。 （３）前記前傾角度調節部材（９）の裏面と該前傾角度
   調節部材（９）が、固定されるシェル（１）の表面とに
   は、それぞれが嵌み合うよう、鋸歯形状の凹凸を設ける
   とともに、該前傾角度調節部材（９）には、これをシェ
   ル（１）に位置決め固定するボルト（１２）が貫通する
   ための調節穴（１０）を設けたことを特徴とする請求項
   ２に記載のスキー靴。（４）前記前傾角度調節部材（９
   ）に、シャフト（２）にはめ込まれた金属小片（１６）
   と嵌合すべき延伸一部（９ａ）を設けるとともに、前記
   ヒンジ結合部（３）を前傾角度調節部材（９）と同方向
   に遊嵌自在としたことを特徴とする請求項３に記載のス
   キー靴。 （５）前記前傾角度調節部材（９）は、前傾角度調節部
   材（９）及びシャフト（２）と着脱自在に嵌合する両面
   鋸歯形状片（２２）を介してシャフト（２）にはめ込ま
   れた金属小片（１６）と連結するとともに、ヒンジ結合
   部（３）を前傾角度調節部材（９）と同方向に遊嵌自在
   としたことを特徴とする請求項２に記載のスキー靴。 （６）前記シェル（１）に、前傾角度調節部材（９）を
   スライド自在に支持するための支持面（１５）を設けた
   ことを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載のス
   キー靴。 （７）前記前傾角度調節部材（９）の裏面に複数の円柱
   形状の足部（１８）（１９）を突出させ、これをシェル
   （１）の表面に形成した溝（２０）（２１）内で摺動さ
   せることにより、前傾角度調節部材（９）の位置決めを
   することを特徴とする請求項３に記載のスキー靴。