JPH02273107A - テープ苗移植機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は例えば藺草・ライ麦等の作物苗束を対象とした
もので、詳しくは、テープの長手方向に沿って所定間隔
毎に作物苗束を配置するとともに、連続糸で前記作物苗
束をテープに縫い付けて形成したテープ苗を、植付装置
に向けて繰出すとともに、この繰出されてきたテープ苗
より前記作物苗束を分離する部位に、前記テープよりほ
どける糸を糸巻取り機構に向けて案内する第１案内体と
前記テープをテープ巻取り機前に向けて案内する第２案
内体とを前記テープ苗を挾持する状態に対向配置してあ
るテープ苗移植機に関する。

〔従来の技術〕

この種のテープ苗移植機において、従来は、第５図の図
面を参考に説明すると、前記第１案内体（９）と前記第
２案内体（８）とが対向配置してあり、互いに分離され
る糸（ｌＯ）とテープ（３）は直角に曲って互いに反対
向きに進む構成を採っていた（例えば特願平１−１８６
号）。

〔発明が解決しようとする課題〕

このような構成を採る場合に、両案内体が接当している
所定部位で糸がテープよりほどけて作物苗束が分離され
る場合は、その分離作物苗束が真下に落下するので問題
はないのであるが、例えば、第５図の仮想線で示すよう
に、所定の分離部位を過ぎても糸がテープよりほどけず
テープ苗が横偏位して、その横偏位した位置で糸がほど
けると真下より横ズレした位置へ落下していくので、植
付装置側で旨く受は取れないことがあった。

したがって、そのような横偏位した状態で分離作物苗束
を受は入れるために、無暗に受は入れ口を大きくすると
いった措置を必要としていた。

本発明の目的は糸に対する案内機構を追加構成すること
によって、従来欠点を解消できるものを提供する点にあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明による特徴構成は前記第１案内体から前記糸巻取
り機構に向けての糸巻取り経路に、前記作物苗束分離部
位を過ぎて前記テープより分離されるべき糸を、分離作
物苗束の移動すべき進行方向と同方向に一旦進行させる
第３案内体を設けてある点にあり、その作用効果は次の
通りである。

〔作　用〕

つまり、前記第３案内体を設けることによって、テープ
より分離された糸は作物苗束分離部位を過ぎても進行方
向を一定に維持した状態で進み第３案内体を迂回して進
行方向を切換え糸巻取り機構によって巻取られる。

したがって、例え糸のほどけるタイミングが遅れたとし
ても新たな分離部位は分離作物苗束の正規の移動経路上
にあるので、いづれにしても植付装置側の受は入れ口に
対して横偏位することはない。

しかも、第１案内体から第２案内体の間においては分離
作物苗束の移動経路に沿って巻取られる糸が張設され又
は第１図に示すように、第１案内体と第３案内体とが一
体で形成された場合にはこの案内体が存在するので、こ
の糸又は案内体によって移動する分離作物苗束の横偏位
が規制され、植付装置に対して正規の姿勢で受は渡され
る。

〔発明の効果〕

テープから分離された糸を分離作物苗束の移動方向と同
方向に一旦進行させる構成によって、作物苗束の分離部
位を分離作物苗束の移動経路上に設定できるとともに、
移動中の分離作物苗束に対しても案内作用を施すことの
できる、二重の効果が現出でき、植付装置側の受は入れ
口を無暗に大きくするといった工夫は必要ではなくなっ
た。

又、糸を前記方向に一旦進行させる為に、糸が分離され
る際のテープ側の傷付きをおさえることができる。

〔実施例〕

テープ苗移植機（１）は−旦テープ苗作成装置（図外）
で作成されたテープ苗を苗収納ケース（２）に上下室な
り合う状態でつづら折れに収納して、そこからテープ苗
を繰出し作物苗束（ａ）をテープ（３）より分離して植
付けるものである。

前記テープ苗は、単一の連続テープ（３）に対して母株
より人手によって株分けされた小株の作物苗束（ａ）を
、その稈身方向がテープ（３）の幅方向に沿う状態でか
つテープ（３）の長手方向に所定間隔を持って配置し、
図外のミシンによってテープ（３）に縫い付けて形成さ
れる。糸（１０）は作物苗束（ａ）の根部と茎先部との
二箇所を止め付けるべく２列ある。

第３図に示すように、苗収納ケース（２）につづら折れ
に収納されたテープ苗は、苗収納ケース（２）の上端の
案内ロール（４）を介して下向きに繰出され、分離装置
（５）まで垂下する。このときに、作物苗束（ａ）は機
体横方向に沿った倒れ姿勢で繰出され、途中で機体前後
向き倒れ姿勢に変換される。

前記分離装置（５）は、テープ（３）を巻取るテープ巻
取り機構としてのローラ（６）と、縫い糸（１０）を解
いて巻取る糸巻取り機構としてのローラ（７）と、作物
苗束（ａ）の分離部位で作物苗束（ａ）を放出したテー
プ（３）を前記テープ巻取ローラ（６）に案内する第２
案内体としての駆動案内ローラ（８）と、糸（１０）を
前記糸巻取ローラ（７）に案内する第１案内体（９）と
からなり、テープ巻取ローラ（６）及び糸巻取ローラ（
７）には夫々スリップ装置（１１）、　（１２）が装備
されている。前記駆動案内ローラ（８）の外周面には、
スポンジ製の被覆体（８Ａ）が被覆してある。

前記第１案内体（９）は２本の糸（１０）、　（０）に
対して夫々設けてあり、上半分の滑り面を作物苗束（ａ
）に接当作用させる姿勢に保持されている。

そして、この第１案内体（９）の下半分は分離作物苗束
（ａ）の落下方向に沿って延出され、落下する作物苗束
（ａ）に作用して横向きに偏位することを規制するとと
もに、平面断面コの字状に溝を形成してある。このコの
字形フレーム内には糸（１０）がテープ（３）よりほど
ける分離部位まではその糸（１０）に接当作用してテー
プ（３）からほどけるのを防止する板バネ状押え具（２
５）が装備されるとともに、その下半部にはテープ（３
）よりほどけた糸（１０）を下向きに案内する中空ガイ
ド（２６）が設けてある。したがって、この第１案内体
（９）の下半部ではコの字フレームの先端が分離作物苗
束（ａ）に接当してその分離作物苗束（ａ）を植付装置
（１３）に向けて誘導する。ここに、この第１案内体（
９）の下半部を、テープ（３）より分離された糸（１０
）が分離作物苗束（ａ）の移動方向に沿って進行すべく
誘導する、第３案内体（２７）と称する。

又、前記テープ（３）の送り速度は前記駆動案内ローラ
（８）の回転速度によって決まり、テープ巻取ローラ（
６）の回転速度はスリップ装置（１１）を介して前記駆
動案内ローラ（８）より速く回転するように設定してあ
る。一方、糸巻取ローラ（７）の回転速度はテープ（３
）に対する巻付長さを考慮してテープ巻取ローラ（６）
の回転速度より速くしてある。

この分離装置（５）の下方には植付装置（１３）が配置
されるとともに、これら分離装置（５）及び植付装置（
１３）に対して駆動力を供給するフィードケース（１４
）が図外の走行機体後端の昇降リンク（１５）に支持さ
れ、かつ、このフィードケース（１４）に対して前記苗
収納ケース（２）及び分離装置（５）、植付装置（１３
）、整地フロート（１６）等が連結されてテープ苗移植
機を構成してある。

第３図及び第４図に示すように、前記植付装置（１３）
は、前記フィードケース（１４）後面より後方に向けて
延出された伝動ケース（１７）と、この伝動ケース（１
７）後端の動力取出し部の両横側方に配置され分離装置
（５）からの放出苗を受止め作物苗束（ａ）の茎先部を
挾持した状態で回転し圃面上に放出する左右の弾性挟持
回転体（１８Ａ）。

（１８Ｂ）と、これら左右の弾性挟持回転体（１８Ａ）
の挟持面同志を近接させる第１小径ロール状押し具（１
９）と、圃面上に放出する近傍で左右の弾性挟持回転体
（１８Ａ）、　（１８Ｂ）の挟持面を離間させる二叉棒
状開口具（２０）と、前記二叉棒状開口具（２０）で離
間された状態を、作物苗束（ａ）受入保持開始位置まで
維持する第２小径ロール状押し具（２１）とからなる。

ここに、前記左右の弾性挟持回転体（１８Ａ）、　（１
８Ｂ）は板厚の厚いゴム板であって、機体前後向き倒れ
姿勢で放出落下された作物苗束（ａ）の茎先部を受入れ
保持して下向きに回転し、作物苗束（ａ）が縦姿勢にな
ったところで第１小径ロール状押し具（１９）の押し作
用が解除されて作物苗束（ａ）を放出植付けする。そし
て、この弾性挟持回転体（１８Ａ）、　（１８Ｂ）が分
離作物苗束（ａ）を保持開始する位置で分離作物苗束（
ａ）の根部を一旦受止める受止め具（２４）が設けてあ
り、分離作物苗束（ａ）を機体前後向き倒れ姿勢に一旦
受は止めて、前記弾性挾持回転体（１８Ａ）、　（１８
Ｂ）での茎先部保持作用を所期通り行なえるように構成
してある。

尚、図中（２２）は前記左右の弾性挟持回転体（１８Ａ
）、　（１８Ｂ）によって挾持されて回転する作物苗束
（ａ）を圃面上に案内する左右一対の棒状ガイドである
。そして、この棒状ガイド（２２）の下方に作溝器（２
３）が設けてあり、この作溝器部３）で溝を作ってこの
溝内で作物苗束（ａ）を植付ける構成がとられている。

又、この作溝器（２３）の底板（２３Ａ）後端位置を整
地フロート（１６）の揺動支点（Ｘ）近くに設け、整地
フロート（１６）と一体で揺動する作溝器（２３）の底
板（２３Ａ）による高さ変動を少なくするとともに、底
板（２３Ａ）側から作溝内への泥の流入を阻止する構成
を採っている。

〔別実施例〕

■　上記実施例では第１案内体（９）と第２案内体（２
７）とを一体で形成したが、例えば、第５図に示すよう
に、第１案内体（９）とは別にローラ状の第３案内体（
２７）を設けてもよい。この場合には、第１案内体（９
）から第３案内体（２７）へ向けて進行する糸（１０）
が分離作物苗束（ａ）を誘導案内する。

■　又、第１案内体（９）と第３案内体（２７）とをベ
ルトコンベア式の案内体で一体形成してもよい。

■　糸巻取り機構（７）及びテープ巻取り機構（６）と
しては特にスリップ装置（１１）、　（１２）はなくて
もよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るテープ苗移植機の実施例を示し、第
１図は各案内体を示す背面図、第２図は第３案内体と第
２案内体を示す横断平面図、第３図は全体背面図、第４
図は全体側面図、第５図は第３案内体の別実施例を示す
背面図である。 （ａ）・・・・・・作物苗束、（３）・・・・・・テー
プ、（６）・・・・・・テープ巻取り機構、（７）叫・
・糸巻取り機構、（８）・・・・・・第２案内体、（９
）・旧・・第１案内体、（１０）・・・・・・糸、（１
３）・・・・・・植付装置、（２７）・・・・・・第３
案内体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. テープ（３）の長手方向に沿って所定間隔毎に作物苗束
   （ａ）を配置するとともに、連続糸で前記作物苗束（ａ
   ）をテープ（３）に縫い付けて形成したテープ苗を、植
   付装置（１３）に向けて繰出すとともに、この繰出され
   てきたテープ苗より前記作物苗束（ａ）を分離する部位
   に、前記テープ（３）よりほどける糸（１０）を糸巻取
   り機構（７）に向けて案内する第１案内体（８）とテー
   プ（３）をテープ巻取り機構（６）に向けて案内する第
   ２案内体（８）とを前記テープ苗を挾持する状態に対向
   配置してあるテープ苗移植機であって、前記第１案内体
   （９）から前記糸巻取り機構（７）に向けての糸巻取り
   経路に、前記作物苗束（ａ）分離部位を過ぎて前記テー
   プ（３）より分離されるべき糸（１０）を、分離作物苗
   束の移動すべき進行方向と同方向に一旦進行させる第３
   案内体（２７）を設けてあるテープ苗移植機。