JPH0227176Y2 - - Google Patents

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JPH0227176Y2
JPH0227176Y2 JP1984022058U JP2205884U JPH0227176Y2 JP H0227176 Y2 JPH0227176 Y2 JP H0227176Y2 JP 1984022058 U JP1984022058 U JP 1984022058U JP 2205884 U JP2205884 U JP 2205884U JP H0227176 Y2 JPH0227176 Y2 JP H0227176Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、燃料噴射ポンプ用電磁弁に係り、特
に、デイーゼルエンジンに用いられる電磁スピル
式分配型燃料噴射ポンプ用電磁弁に関するもので
ある。
〔従来の技術〕 電磁スピル式分配型燃料噴射ポンプは、スピル
リングの位置に応じて燃料噴射量を制御する従来
の機械式分配型燃料噴射ポンプのスピルリングに
代えて、電磁弁を用いるものである。この電磁ス
ピル式分配型燃料噴射ポンプによれば、燃料噴射
量を精密に制御できるとされている。
本考案の基礎となつた電磁スピル式分配型燃料
噴射ポンプ用電磁弁を第1図に示す。
図において、プランジヤ16の先端部には気筒
数と同数の吸入溝22を設け、プランジヤ16の
半径方向には軸心ポート24に通ずる分配ポート
26を設けてある。プランジヤ16の先端面とシ
リンダ34の内壁面とは高圧室18の一部を形成
しており、ポンプハウジング10に取り付けられ
た電磁弁44が高圧室18の残りの部分を形成し
ている。シリンダ34には吸入ポート14を設
け、シリンダ34の内面からデリバリバルブ36
に通ずる気筒数と同数の分配通路38を設けてあ
る。
電磁弁44は、燃料の戻り通路146を設けた
バルブハウジング103とソレノイド46を巻い
た鉄心107とを備えている。バルブハウジング
103内の円筒状の大孔109には、バルブボデ
イ111のフランジ113が嵌め込まれている。
フランジ113は、スペーサとして機能するシリ
ンダ115により大孔109の底部112に位置
決めされている。シリンダ115内には、バラン
スピストン117が摺動自在に嵌め込まれてお
り、バランスピストン117とフランジ113と
の間には、ばね119を入れてある。
リリーフポート121を有し高圧室18の一部
を形成するワツシヤ123とシリンダ115との
間には、底のある円筒状のデイスタンスピース1
25が配置されている。デイスタンスピース12
5はシリンダ115とバランスピストン117と
を位置決めしている。バルブハウジング103内
には、ソレノイド46と鉄心107とからなる電
磁石により駆動される移動部材129が配置さ
れ、移動部材129にはニードル弁127が固定
されている。ニードル弁127とバルブボデイ1
11とは、パイロツト部を構成する。高圧室18
とポンプ室12とは連通路40により連結されて
いる。
次に、第1図の電磁弁の動作を説明する。
ソレノイド46が励磁されているときには、ニ
ードル弁127の先端部がバルブボデイ111の
弁座131に着座しており、高圧室18は封止さ
れている。
ソレノイド46が消磁されると、ニードル弁1
27を左方に拘束する力がなくなるので、ニード
ル弁127は右方向にリフトされる。その結果、
弁座131内の通路133が開かれ、比較的少量
の高圧燃料であるパイロツト流がバランスピスト
ン117の中央部の絞り135および前記通路1
33を介して戻り通路146に流出し、バランス
ピストン117もばね119の力に抗して右方に
リフトする。したがつて、比較的多量の高圧燃料
がデイスタンスピース125の開口137および
連通路40を介してポンプ室12に流出する。
電磁弁44による燃料噴射量の制御は、高圧室
18を縮小させる方向にプランジヤ16がリフト
する前にソレノイド46を励磁しておき、プラン
ジヤ16が所定量リフトしたときにソレノイド4
6を消磁することにより行われる。
ここで大切なことは、ニードル弁127の開弁
時に絞り135のパイロツト部側の圧力が安定す
ることである。この圧力が安定しないと、バラン
スピストン117のリフト応答性が変動し、結果
として燃料噴射量が不正確になる。
〔考案が解決しようとする課題〕 ところが、上記従来技術では、ニードル弁12
7が着座していない状態で燃料噴射ポンプが吸入
行程に入つてしまうと、吸入ポート14のみなら
ず連通路40からも燃料が高圧室18に吸入さ
れ、絞り135下流側の圧力が低下し、このまま
の状態でニードル弁127が弁座131に着座し
てしまうことがあつた。このため、バランスピス
トン117のリフトタイミングが変わり、燃料噴
射量が変化するという問題があつた。
なお、関連する従来技術を示す例としては、特
開昭59−15665号,特開昭59−12131号,実開昭57
−13872号等がある。
これらいずれの例においても、パイロツト側へ
の燃料通路の一部がポンプ室と常に連通してお
り、高圧室に燃料を吸入する行程時には、パイロ
ツト側からも燃料を吸入する流路が形成され、上
記第1図の従来例にそのまま応用した場合、パイ
ロツト部内圧力が一定にならないので、バランス
ピストンのリフトタイミングが変動し、燃料噴射
量が不正確になる問題があつた。
本考案の目的は、電磁弁内のパイロツト部側の
燃圧の変化を抑え燃料噴射量を正確に制御可能な
燃料噴射ポンプ用電磁弁を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、上記目的を達成するために、吸入ポ
ートと分配通路とを有するポンプシリンダに挿入
したプランジヤを回転往復させてプランジヤ先端
部に形成される高圧室に吸入ポートから燃料を取
り込み加圧した燃料を分配通路を通じて圧送する
燃料噴射ポンプの電磁弁において、高圧室と吸入
ポートとを連通する連通路に摺動可能に配置され
その連通路を連通または遮断させるバランスピス
トンと、高圧室から連通路にパイロツト流を流し
または遮断してバランスピストンの連通および遮
断のタイミングを決定するパイロツト部と、バラ
ンスピストンおよびパイロツト部と吸入ポートと
の間に配置され燃料噴射ポンプの吸入行程時に吸
入ポートからパイロツト部への連通路内の燃料の
逆流を遮断するチエツクバルブとを備えた燃料噴
射ポンプ用電磁弁を提案するものである。
〔作用〕
本考案においては、パイロツト側と吸入ポート
側との間にチエツクバルブを設けたので、ニード
ル弁が着座する前にプランジヤが吸入行程に入つ
ても、チエツクバルブがあるために、パイロツト
部には燃料が流れず、弁座の開口部を通じて吸入
圧が作用し、パイロツト部内圧は吸入圧となる。
また、ニードル弁着座後にプランジヤが吸入行
程に入つた時は、吸入圧が作用し、ニードル弁が
閉じているので、燃料は流れず、パイロツト部内
圧はやはり吸入圧となる。
したがつて、パイロツト部内圧は吸入行程で必
ず吸入圧にセツトされることになる。そのため、
次にニードル弁を開弁したときに、絞りのパイロ
ツト弁側に発生する圧力も安定し、バランスピス
トンのリフト応答性が一定に確保され、結果とし
て燃料噴射量が正確になる。
〔実施例〕
本考案の一実施例の断面を第2図に示す。バル
ブハウジング103の前面103Aには孔103
Bを設けてある。前面103Aはポンプハウジン
グに取り付けられて高圧室18の一部を形成す
る。バルブハウジング103内には、ボビン14
0に巻いたソレノイド46と、フランジ113を
備えたバルブボデイ111とを収納してある。フ
ランジ113は、孔141Aを備えたスペーサ1
41と通路115Aを備えたシリンダ115とに
より位置決めされている。シリンダ115内に
は、絞り135を備えたバランスピストン117
が摺動自在に嵌め込まれている。バランスピスト
ン117とバルブボデイ111のフランジ113
との間には、ばね119を入れてある。
ボビン140の先端部には、電磁駆動される移
動部材129を配置してある。移動部材129に
はバルブボデイ111の弁座131に着座可能な
ニードル弁127が固定されている。ニードル弁
127とバルブボデイ111の弁座131とはパ
イロツト部を構成している。
バルブハウジング103内には、通路115A
と通ずる環状通路142と、環状通路142に通
ずる戻り通路146と、戻り通路146に通じソ
レノイド46を囲む冷却通路148と、冷却通路
148および吸入ポート14に通ずる通路150
とが形成されている。上記孔103B,孔141
A,通路115A,環状通路142,戻り通路1
46,冷却通路148,および通路150は、高
圧室18と吸入ポート14とを通ずる連通路とな
つている。本考案では特に、通路150内に、ば
ね151により常時冷却通路148方向に押圧さ
れるチエツクバルブ152を設けてある。バルブ
ボデイ111のフランジ113には、バルブボデ
イ111内部と戻り通路146とを通ずるパイロ
ツト通路153を設けてある。
次に、本実施例の動作を説明する。
ソレノイド46が励磁されているときは、移動
部材129が図の左方にリフトされてニードル弁
127の先端が弁座131に着座しているため、
バランスピストン117により連通路が遮断さ
れ、高圧室18が封止されている。
ソレノイド46への通電が遮断されソレノイド
46が消磁されているときは、ニードル弁127
への拘束が解かれるため、高圧室18内の燃圧に
よりニードル弁127が右方へリフトされる。こ
の結果、弁座131内の通路が開かれ、孔103
B,孔141A,絞り135,弁座131の通
路,およびパイロツト通路153を介して戻り通
路146内にパイロツト流が流出し、更に冷却通
路148を介してチエツクバルブ152を開き、
吸入ポート14に流出する。この結果、バランス
ピストン117がばね力に抗して右方にリフトさ
れ、連通路が形成される。したがつて、比較的多
量の高圧燃料が連通路を介して吸入ポート14に
流出する。
さて、弁座131の通路が開かれた状態で燃料
噴射ポンプが吸入行程に入つた場合は、ばね15
1の力によりチエツクバルブ152が閉じている
ため、吸入ポート14を介してのみポンプ室から
高圧室18に燃料が吸入される。したがつて、バ
ルブハウジング103内の燃圧は、吸入される燃
料量に影響されず、一義的に定まる。
なお、ここでは、ソレノイドが励磁されたとき
に連通路を遮断するいわゆるノーマルオープンタ
イプの電磁弁について説明したが、本考案は、パ
イロツト作動形の電磁弁であれば、ソレノイドが
励磁されたときに連通路を生じさせるいわゆるノ
ーマルクローズタイプの電磁弁であつても良い。
〔考案の効果〕
本考案によれば、電磁弁内のパイロツト部側の
燃圧の変化を抑えることができるので、燃料噴射
量を正確に制御可能な燃料噴射ポンプ用電磁弁が
得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の基礎となつた電磁弁を燃料噴
射ポンプに取り付けた状態で示す断面図、第2図
は本考案による燃料噴射ポンプ用電磁弁の一実施
例を示す断面図である。 14…吸入ポート、16…プランジヤ、18…
高圧室、34…シリンダ、40…連通路、44…
従来の電磁弁、46…ソレノイド、103…バル
ブハウジング、113…フランジ、115…シリ
ンダ、117…バランスピストン、119…ば
ね、121…リリーフポート、125…デイスタ
ンスピース、127…ニードル弁、129…移動
部材、131…弁座、133…通路、135…絞
り、137…開口、141…スペーサ、142…
環状通路、146…戻り通路、148…冷却通
路、150…通路、151…ばね、152…チエ
ツクバルブ、153…パイロツト通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 吸入ポートと分配通路とを有するポンプシリン
    ダに挿入したプランジヤを回転往復させて前記プ
    ランジヤ先端部に形成される高圧室に前記吸入ポ
    ートから燃料を取り込み加圧した燃料を前記分配
    通路を通じて圧送する燃料噴射ポンプの電磁弁に
    おいて、 前記高圧室と吸入ポートとを連通する連通路に
    摺動可能に配置され当該連通路を連通または遮断
    させるバランスピストンと、 前記高圧室から連通路にパイロツト流を流しま
    たは遮断して前記バランスピストンの連通および
    遮断のタイミングを決定するパイロツト部と、 前記バランスピストンおよびパイロツト部と吸
    入ポートとの間に配置され燃料噴射ポンプの吸入
    行程時に前記吸入ポートからパイロツト部への連
    通路内の燃料の逆流を遮断するチエツクバルブと を備えたことを特徴とする燃料噴射ポンプ用電磁
    弁。
JP2205884U 1984-02-17 1984-02-17 燃料噴射ポンプ用電磁弁 Granted JPS60133173U (ja)

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JPS5713872B2 (ja) * 1977-02-16 1982-03-19
JPS5912131A (ja) * 1982-07-13 1984-01-21 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射ポンプの噴射率制御装置
JPS5915665A (ja) * 1982-07-16 1984-01-26 Nippon Denso Co Ltd 燃料噴射装置

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