JPH02271300A - X線集光器 - Google Patents

X線集光器

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JPH02271300A
JPH02271300A JP9261889A JP9261889A JPH02271300A JP H02271300 A JPH02271300 A JP H02271300A JP 9261889 A JP9261889 A JP 9261889A JP 9261889 A JP9261889 A JP 9261889A JP H02271300 A JPH02271300 A JP H02271300A
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JP
Japan
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rays
mirror
mirrors
ray
total reflection
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Pending
Application number
JP9261889A
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English (en)
Inventor
Norihiko Tsuchiya
憲彦 土屋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、X線集光器に係わるもので、特に、X線の全
反射現象を利用して集光を行うものである。
(従来の技術) 結晶のX線回折や、定量分析にはX線集光器が利用され
ており10ILsΦ以下のスポットを得たい場合は縮小
光学系が用いられている。
ところで、鏡面の全反射を利用した結像光学系は波長が
変化しても焦点距離が一定で取扱い易い。
X#I領域では物質の屈折率が1よりわずかに小さいた
め、鏡面にすれすれに入射(斜入射)させると全反射を
起こすが、鏡面と入射ビームのなす角が入射角であり、
全反射の臨界斜入射角θCは0C=1.6X10’λ■
「(1)で表わされる。
ここで、ρは密度でλはCl11単位で表す。例えば。
パイレックスガラス(ρ=2.32g/aJ)の反射面
にAQにa (8,3人)が入射する場合、θe== 
20.3mradである。
実際には物質によるX線の吸収があるため反射率が低下
するので臨界角より1〜2割小さい斜入射角で用いる。
全反射を利用したX線顕微鏡の原理は1952年Vol
terによって提案された。概念図を第4図に示す。入
射及び反射角は鏡面から1度前後であるが、図では誇張
して書かれている。
反射鏡面はひとつの焦点Flを共有する回転双曲面と回
転楕円面からなる焦点F2を物点とし、ここを通るX線
は2個の曲面で反射して焦点F3に結像する。この2個
の曲面の組合わせでは、F2を通る光線は反射面をどこ
にとっても光路が一定になり、反射面を一回使うのは一
回に比べ光軸から離れた物点の像のゆがみを小さくする
ためである。
理論的な分解能はF2から鏡面を見込む開口角の大きさ
で決まる。斜入射X線顕微鏡の開口は輪帯であるから解
像力Δは近似的にΔ=0.38λ/sinθ1で与えら
れる。
ここで、θ1は焦点F2から鏡面を見込む角である。通
常はθ1=50〜100IIlradで設計されるので
解像力は使用波長の数倍程度になる。しかしながら実際
は鏡面の加工精度で分解能は決ってしまう。
第5図のように鏡面の粗さが理想的な面よりhだけずれ
ていたとする。このときずれによる光路差りは斜入射角
をθととするとD = 2hsin Oとなる。レーリ
ーの結像条件よりDくλ/4でなければならないのでh
〈λ/8sinθ の加工精度が要求される。
θ=18.5Ilrad、 λ= 8.34人の場合、
h〈56人となるが、これはVolterのアイデア(
Idea)が提案された当時の技術では不可能な加工精
度であり、このタイプの最初のX線顕微鏡は1978年
に開発されたタンデム形トロイダル鏡である。
このトロイダル鏡は、回転双曲面と楕円面の夫々の双曲
線と楕円を円で近似したものである。
ところで、放射光マイクロビームをつくるには二段の集
光光学系が望ましい。集光エネルギー領域を1OKeV
以下に限定して考えると、光源に高エネルギー物理研究
所放射光施設PFを想定し、鏡面の中心に入射する斜入
射角を81lradとすると、5KeV付近のX線の垂
直方向の拡がり角はおよそ0.4■radである。
第1番目の鏡面を光源から20mのところに置くとビー
ムをすべて取込むためには長さ1mの鏡面が必要である
が、鏡面加工の条件から長さが限定されてしまう1以上
の点を考慮して鏡面の形状が決められる。
第6図a、bにはマイクロビーム用集光系を示しており
、aがコンデンサー鏡すが微小集光鏡である。
第6図aでは、第1段目になるべく多くのX線を集める
ための集光鏡として一枚の楕円体面で構成し、縮小率は
1/15である。これでは回転楕円体の一部を用いるた
め光軸付近の光源の像のボケは比較的小く、10〜10
0μ信Φ程度のビームスポットをつくるのに都合がよい
。10μmΦ以下のスポットを得たい場合には更に縮小
した光学系を用いる。
第6図すに示すような回転楕円体面と回転双曲体面の組
合わせで構成される鏡面はXa顕微鏡として開発が進め
られているが、放射光の集光素子としての利用はこれか
らである。理論的には。
1000オングストロームΦ以下の集光点が得られるが
、これら二段の集光系を用いた時の集光効率と直接光を
比較してみる。光源をlmmX1mmとし、ビームの拡
がり角を垂直、水平とも0.4lradとする第1焦点
像の位置での直接光の大きさは9゜5IIIIIIX9
.5mmとなる。一方、鏡面による集光点の大きさは6
7μmX67μmである。
鏡面の開口を4 、2ia X 4 、2vamとし鏡
面の反射率を85%とすると集光されるビームは全体の
24%になり、第1焦点像の単位面積当りの強度はおよ
そ4800倍になる。ただし、第二段目の集光素子には
一段目によって収束されたビームのおよそ13%が入射
する。
反射率と縮小率(1/1.9)を考慮すると第2焦点像
の強度は第1焦点像の約34倍になる。結局二段の集光
光学系を用いると単位面積当り約1.6 X 10’倍
の強度の増加が見込まれる。
この場合得られるビームスポットの大きさは3.5μm
X3.5μlである。
このような関係は10KeV以下の白色光に対してほぼ
成立つが、実際にはX線を単色化して使う場合が多い。
このようなX線の集光には、湾曲結晶、X線ガイドチュ
ーブ(Guide Tube)や多層膜が適用されてお
り、湾曲結晶(BendingCrystal)を利用
すると、集光されるが立体角が小さい上にブラッグ反射
を適用するために精度が必要になる。
一方、X線の全反射を用い汎用性が高いX線ガイドチュ
ーブは、チューブ内面の凹凸をなくすのに高度な精密加
工が必要である。これに対して波長1人程度のX線用の
多層膜は、未だ作製されていないのが現状である。
(発明が解決しようとする課題) このように従来のX線集光器は点の集光を利用する方式
が採られており、立体的な集光が必要であり、高精度の
装置と高度な!111が必要であった。
本発明に係わるX線集光器は、このような事情により成
されたもので、特に、Xaの集光を安価な材料により簡
便に行なえることを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 光学的に研磨された一対の一次曲面を相対向して配置し
て、この間に入射するxiを全反射して線状に集光する
ことに本発明の特徴がある。
(作 用) ところで、本発明ではある断面だけが回転体層でない平
面、球面及び放物線を総称できる一次曲面を、上記のよ
うに、光学的に研磨して相対向して配置してX線集光器
を形成している。
xiは、視斜角θが全反射臨界角θCに対してθくθC
を満足するときに全反射を起こすので、4θCの範囲の
広がりを持つX線を集光することができる。
また、光学研磨面を構成する材料のX線に対する屈折率
をn=1−δとした時、δ<io−’の場合には全反射
の臨界角θc(0,14mradとなり、第3図すに示
すように集光効率が落ちるために、σく10−@が本発
明の適用範囲である。
このように、本発明は、被測定対象物即ち結晶に全反射
したX線を線状に集光して、10原子層程度の表面層を
測定対象としている。
(実施例) 第1図乃至第3図a、bを参照にして本発明に係わる一
実施例を説明する。即ち、Si半導体基板から切出した
縦5c11、横10cmの2枚1,2を光学的に研磨し
て鏡面を形成してミラー状とするが、以後、半導体基板
1,2をミラーと記載する。
第1図のX線集光器1全体を示す斜視図及び第2図の断
面図から明らかなように、研磨面を内側にして互いに対
向するように一対のミラー1,2の端部を支持枠3に取
付け、X線入射方向に沿った即ち上下面の隙間を鉛製の
蓋(図示せず)で覆って、作業者の安全を確保する。
支持枠3はXiを入射するために、第2間断面図に示す
ように一対のミラー1,2一端部だけを保持しており他
端部は回転軸6の回動により一対のミラー1,2の迎角
が調整可能になっている。
即ち、第1図と第2図にあるように、一対のミラー1.
2の他端も他の支持枠3′により保持され、しかも、回
転軸6に接して固定される。
この回転軸6の回動によりミラーが移動するが、一方の
ミラー1は不動で他方のミラー2だけが動く構造になっ
ている。
更に、支持枠3にはマイクロメータ4がff1QEfさ
れ、これに連結したスプリング5によって両ミラー1,
2間の距離が測定できる。即ち、支持枠3によって固定
状態とした一方のミラー1と他方のミラー2間にスプリ
ング5を配置し、マイクロメータ4に取付けた捩子(図
示せず)の回動によりスプリング5を移動させ、この捩
子の1回転数を0、x mmとして距離に換算する方式
によっている。
この結果、回転軸6の回動により移動する他方のミラー
2は、マイクロメータ4、スプリング及び捩子によりそ
の位置が確認できる。
更に他の支持枠3′には、網目状の隙間を持つスリット
7を設置して、X線集光器7を組立てる。
回転軸6の付設によりSL半導体基板製板1,2は移動
可能となり、角度が調整できることになる。
従って、第1図にあるように、X線源9から放射された
X線は、Si半導体基板製ミラー1,2により全反射後
スリット7を経て被検査結晶に到達する。
ところで、X線の屈折率はn=1−δ、δ=Ne”λ2
/27CIIC”で表される。ただし、e”/me”−
=2.82 X 10−″”cmNは、反射板を構成す
る材質の1clI中の電子数、λはXmの波長である。
従って、λ0.7AのX線を用いたときの全反射臨界角
はθ=cos−’[1−(14e” XIX 10−”
)/2πmc’l=1.2s+radとなる。
X線集光器8では、第1図にあるように、l0XO,1
mm0のラインフォーカス(Line Forcus)
から取出されX線源9から放射されたX線が入射され、
スリット7により余計なX線を遮蔽した状態で比例計数
管により強度を測定した。
更に、X線集光器8を取外した状態で同様な測定を実施
したところ、X線集光器7を使用した場合は、使用しな
い場合に比べて3.5倍の強度が得られた。
〔発明の効果〕
従来から使用されてきた多層膜による全反射が適当でな
い硬X線領域におけるX線集光は、本発明によりX線の
集光が簡単にでき、X線源と試料間の距離が長くなると
きに特に、有効である。
X線ガイドチューブを利用するにはその内面の加工が複
雑になるのに対して1本X線集光器8は、2枚のシリコ
ン半導体基板を上記のように加工して組合わせれば良い
ので、安価になる。
また、xmガイドチューブは、主にポイントフォーカス
(point Forcus)からでたX線の集光に対
して威力を発揮するのに対して1本発明に係わるxm集
光器8はラインフォーカスなどから入射する線状X線の
集光に特に、効率良く使用できる。
第3図aには、0.1m■Φのフォーカスから放射する
X線を相対向して配置した板状ミラーにより囲んだ断面
図が示されている。即ち、θCが小さい時全反射を起さ
ずミラー間を通過する状態が明らかである。
このミラーの間隔を狭めることにより輝度を高めること
はできるが、全体の強度を上げることはできない、この
効果を示したのが第3図すである。
δ〜104の場合、広がりを持つX線源から出たX線の
全反射臨界角が小さいために本装置による効果を示す。
X線強度比[=(本装置を用いたときの強度−本装置を
用いないときの強度)7本装置を用いないときの強度] は急減する6従って、δ<10−”の場合この装置は効
果的に動作するといってよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の概要を示す図、第2図は、
第1図の装置の上面図、第3図aはラインフォーカスか
ら取出した光を集光する場合の模式図、第3図すは第3
図aに示す時の全反射により増加したX線カウント数を
示すグラフ、第4図はX線顕微鏡の概念図、第5図は鏡
面と表面粗さによる光路差を示す図、第6図は放射光マ
イクロビーム用集光系を示す図である。 1.2:シリコン製半導体基板、3.3’:支持枠、4
:マイクロメータ、5:バネ、6:回転軸、7:スリッ
ト、8:X線集光器、9:X線源。 代理人 弁理士 大 胡 典 夫 第3 図(九り1) 1O−aTO−7IQ−’   TO”→S 第3図(迄02) 訓シ 第4図 第52

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 光学的に研磨された一対の一次曲面を相対向して配置し
    て、この間に入射するX線を全反射して線状に集光する
    ことを特徴とするX線集光器。
JP9261889A 1989-04-12 1989-04-12 X線集光器 Pending JPH02271300A (ja)

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JP9261889A JPH02271300A (ja) 1989-04-12 1989-04-12 X線集光器

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JP9261889A JPH02271300A (ja) 1989-04-12 1989-04-12 X線集光器

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JPH02271300A true JPH02271300A (ja) 1990-11-06

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ID=14059422

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JP9261889A Pending JPH02271300A (ja) 1989-04-12 1989-04-12 X線集光器

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JP (1) JPH02271300A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06109897A (ja) * 1992-09-24 1994-04-22 Rigaku Denki Kogyo Kk X線用集光素子およびx線分析装置
JPH06294898A (ja) * 1993-04-07 1994-10-21 Rigaku Denki Kogyo Kk X線用光学素子およびx線用集光素子
US7397900B2 (en) 2000-09-27 2008-07-08 Euratom Micro beam collimator for high resolution XRD investigations with conventional diffractometers
JP2013170880A (ja) * 2012-02-20 2013-09-02 Hamamatsu Photonics Kk X線分析装置
KR20200048340A (ko) * 2018-10-30 2020-05-08 (주)자비스 유도 특성 개선 구조의 투과 엑스선 현미경 장치

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