JPH02264070A - 膨潤加工方法 - Google Patents

膨潤加工方法

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JPH02264070A
JPH02264070A JP8641689A JP8641689A JPH02264070A JP H02264070 A JPH02264070 A JP H02264070A JP 8641689 A JP8641689 A JP 8641689A JP 8641689 A JP8641689 A JP 8641689A JP H02264070 A JPH02264070 A JP H02264070A
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JP
Japan
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benzoic acid
alcohol
polyamide
bac
swelling
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JP8641689A
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English (en)
Inventor
Yoshinuki Maeda
前田 佳貫
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポリアミド系繊維及びその構造物の樹脂加工
方法に関するものである。
(従来の技術と問題点) 従来、ポリアミドとポリエステルのコンジュゲート繊維
をポリアミドを膨潤させることにより割繊しミクロファ
イバー化したり、ポリアミド繊維を膨潤−説膨潤させて
、天然繊維が水により膨潤−脱膨潤して好ましい風合を
示す機構を模倣しようとする試みがなされ、その一部は
企業化に至っている。
そしてその代表的な加工方法として、ポリアミドの優れ
た膨潤剤であるベンジルアルコールを用いる方法が知ら
れているが、ベンジルアルコールは、消防法により規制
される危険物であり、又、毒性も高く、加えて排水処理
が困難であるため、一般に広く用い得る方法とは言い難
いものである。
これに対し、食品添加物である安息香酸を用いる方法が
提案されており、これは毒性も低く安全性の高いもので
はあるが、水に対する溶解性が低くかつ湯度依存性が高
いために、膨潤加工中の液温の低下により、安息香酸の
析出を生じ、これがポリアミド部分に付着し、再溶解す
る際に局所的に高濃度液となるために、ポリアミドを腐
蝕するというトラブルを生じ易いという欠点がある。又
高温下での作業が必須のために、作業性等が極めて悪い
ものでしかない。
(本発明の目的) 本発明の目的は前記の如き欠点を解消し、安全性の高い
かつ実施するに容易な膨潤加工方法を提供することにあ
る。
(本発明の構成) 本発明者は、この目的達成のため鋭意研究の結果、本発
明に至ったものである。
即ち、ポリアミド、又はポリアミドを含有する繊維を少
くともその一部に含有する繊維、又はその構造物を、安
息香酸を含有する薬液により膨潤加工するにあたり、該
薬液を構成する溶媒が実質的に沸点100℃のアルコー
ル又は、該アルコールと水との混合物より成り、その組
成比が(1)式で規定される範囲にあり、かつ安息香酸
の濃度が実質的に、0.1モル/l以上である薬液を用
いるというものである。
0≦(H,O) / (R−0)1)≦4・・・・・(
1)本発明によれば、安息香酸の溶解性が著しく向上す
るために従来では安息香酸の析出のため採用不可能であ
った比較的低温での加工も可能となり、又析出による加
工斑も防止することが可能となるばかりか、安息香酸(
以下BAcと略記)の良溶媒であるアルコールの効果に
よりその刺激臭も大巾に緩和することが可能となる。そ
の結果として、温度により劣化し易い繊維等も加工可能
となる。
本発明において、実質的に沸点100℃以上のアルコー
ルlt下R−OHと略記)又は、該アルコールと水との
混合物より成り、との意味は、上記のR−OH,又は水
辺外に小量の溶媒を含有してもよいことを意味する。
本発明においてR−OR単独ではなく、水との混合溶媒
を用いる場合、前記(1)式の範囲とすることが必要で
ある。よりBAcの析出温度を低くするためには、より
R−OHの多い方、即ち(H,O) /(R−01l)
比がOに近い方が好ましい。但し、加工に要する最低温
度やコスト、排水処理等を考慮し、(1)式の範囲で任
意に選択し得る。
しかしながら、(H,O) / (R−OH) > 4
となるとBAcの溶解度は水単独に比べて多少は向上す
るものの不十分であり、析出による加工斑を生じ易(不
満足なものとなってしまうのである。
本発明に用いられる安息香酸の濃度は実質的に0.1モ
ル/12以上が必要であり、さらに好ましくは0.2モ
ル/l以上である。0.1モル/12未満では、ポリア
ミドの膨潤度が不十分となり、目的とする膨潤加工によ
る効果が得られなくなってしまう。
本発明に言う安息香酸の実質的な濃度とは、塩やエステ
ルの形ではなく、酸の形で存在する安息香酸の濃度をい
う。
本発明に言う、ポリアミド、又は、ポリアミドを含有す
る繊維を少(ともその一部に含有する繊維、又は、該繊
維による構造物とは、ポリアミド単独の繊維、又は、ポ
リアミド繊維と他種繊維との混繊やポリアミドと他種ポ
リマーによるコンジュゲートヤーン、又はこれらによる
不織布や織物、編物等の構造物を指す。又コンジュゲー
トヤーンにおいては、少くともポリアミドの一部が繊維
表面に露出している方が膨潤の効果が大きいが、必ずし
も露出しな(とも、ポリアミドを包含しているポリマー
が安息香酸を透過し得るものであれば良い。
本発明には繊維化可能なポリアミド全てを好ましく用い
得るが、中でもナイロン−6、ナイロン−66、+イロ
ンー4、ナイロン−612等やこれらのすることができ
る。
また、コンジュゲートヤーンとして用いる場合には、ポ
リエステルとのコンジュゲートが好ましく例示される。
好ましく用いられるポリエステルとしてはその構成単位
の85残基モル%以上が、エチレングリフ−ト残基又は
、ブチレンチレフタート残基であるポリエステルを例示
することができる。
これらのポリエステの改質剤としては、例えばイソフタ
ル酸、5−スルホイソフタル酸、アジピン酸、セバシン
酸、ナフタレンジカルボン酸やその誘導体、シクロヘキ
サンジメタツール、ビスの付加物等をあげることができ
る。
本発明に用いられる100℃以上の沸点を有するアルコ
ールには、加工工程全体を考慮すると、親水性の高いも
のが好ましく、その点からn−ブタノール、エチレング
リコール、グリセリン等を好ましい例としてあげること
ができるが、特にエチレングリフール(以下ECと略記
する)が好ましい。
尚本発明に言う膨潤加工とは、安息香酸やベンジルアル
コールによりポリアミドが特に膨潤し、これに起因する
様々な効果、例えばフンシュゲートヤーンの剥離割繊に
よるミクロファイバー化や布帛のウェーブ立ちゃ収縮(
部分的を含む)を得ようというものである。
さらに本発明による膨潤加工を実施する場合には、染色
されているものを加工する場合、染料の脱落を生じ易い
ので染色以前に実施するのが好ましい。逆にこの現像を
利用し、いわゆるケミカルウォッシュ等の脱色加工と膨
潤加工を1工程で実施することも可能である。
さらに本発明者は、安息香酸を用いた膨潤加工において
系が酸性化し、加工機等の金属部の腐蝕の発生するのを
防止すべく鋭意研究の結果、本発明に至った。
即ち、安息香酸を含有する薬液において、安息香酸と安
息香酸のアルカリ金属又は/及びアルカリ土類金属の塩
とのモル比及び、後者の塩の濃度を(2)式の範囲とす
るというものである。
0.02≦[BAC−Mコ/ [BAa]≦2 かつ[
BAc#M]≧0.05−−−−− (2)本発明によ
れば、本発明を用いない場合、溶液の酸性度(pH)が
1〜2程度の強酸性であるものを、4〜5程度の弱酸性
とすることが可能となるのである。
[BA、a−M ] / [BAcl < 0.02と
なると一系のpHは3以下となり本発明の目的を達成す
る事が不能となってしまう。また[BAc−Mコ/ [
:BAcl>2とする場合、実質的に、ポリアミドの膨
潤効果を有さない安息香酸化合物を多量に用いることに
なり、工業的に好ましくない結果となる。またさらに安
息香酸濃度に関らず、安息香酸のアルカリ金属又は/及
θアルカリ土類金属の塩(以下BAc・Mと略記)の濃
度が、0.05モル/l未満であると系の酸度が高まり
、本発明の目的を達成し得なくなってしまうのである。
この理由は明らかではないが該化合物の酸度のIIWt
剤としての必要な最低濃度と考えることができる。
本発明の状況を出現させる方法としては必ずしもBAc
−Mの形の化合物を用いて溶液を調整する必要はなく、
例えば、安息香酸溶液に炭酸ソーダや酢酸カルシウム等
の塩基性化合物を添加する方法によることができる。
尚、本発明の付帯効果として安息香酸の容解度を向上さ
せる効果も出現する。
本発明を実施するに当っては、採用した溶液組成におい
て安息香酸の析出しない温度を下限に、加工すべき繊維
及びその構造物が劣化分解を受けない温度を上限として
、任意の温度で実施することができる・ちなみに、ナイ
ロン−6では120℃がほぼ上限温度である。
本発明に用いられる、安息香酸溶液中には他の物質、例
えば酸化防止剤や分散助剤等、反応したり分解したりし
て系を変性しないものであるなら任意に添加し得る。
また、本発明は、5−スルホイソフタル酸ナトリウムに
より3モル%以上改質したポリエチレンテレフタート繊
維等にも応用できる。
以下実施例によってさらに本発明を説明する。
実施例1〜4、比較例1〜2 第1図は、安息香酸濃度が0.1モル/1!と2モル/
gの場合の(u、o) / (Ec)比に対する結晶析
出mRの関係を示す。(H,O) / (EC)比が大
きくなる、即ちEC組成比(R−OH組成比)が減少す
ると、析出温度が高温になりその防止のために、液温を
高(保つと布帛の投入、取出し等の作業時に火傷等の危
険性が増大し、またBAcの刺激臭も強くなり取扱性が
低下する。尚析出温度は高温側から冷却し液が白濁し始
めた温度とした。
調整した溶液により表−1に示す試料を膨潤加工したき
ころ、表−1に示す結果が得られ、本発明の有用性が示
されたeNo、1〜4を実施例1〜4、No、 5.6
を比較例1〜2とする。No、 5の例に見られる様に
安息香酸の微結晶が析出した状態から膨潤加工すると、
ポリアミドが安息香酸により腐蝕を生ずるので、析出防
止が絶対要件である。
尚膨潤加工手順は布帛を所定温度条件の溶液に投入、2
0分間撹拌しつつ膨潤、続いて約80℃の温水にて水染
、さらに5g/!のNaOH溶液で洗い脱膨潤し、さら
に水洗乾燥した。
以下余白 実施例2 第2図はBAc−Mとして安息香酸ナトリウム以下(B
Aa・Naと略す)を用い、(H,O) / (EC)
=1の場合の80℃でPH変化を[BAc−ME / 
[BAclに対して図示したものである。[BAc−M
]/[BAc]≧0.02ではpHがほぼ4以上となり
弱酸性となる。これは温度によってもほとんど変化しな
い。
BAc−Na= 0.03モル/ Q [BAc−Na
] / [BAcl  =0.03の場合液温80℃に
おいて、pH−2,9を示し、酸性が強くなる。
実施例1〜4の溶液にさらにBAc−Naを加え、[B
Ac−ME / [BAcl = 0.06となる様に
して、同様の膨潤加工を実施したところ、実施例1〜4
と同等の膨潤加工効果が得られた。
実施例3 BAc−11m−0,06モル/l、  [BAc−M
l / [BAcl−0,03のグリセリン溶液により
90 ’Cにおいて、実施例1と同じ試料を膨潤加工し
たところ、割繊状態も良好で高密度化し、面積収縮率4
1%と良好な結果が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、安息香酸濃度が0.1モル/lと2モル/1
2の場合の(H,O) / (EG)比に対する安息香
酸の結晶析出温度を示す図、第2図は、BAcaMとし
て安息香酸ナトリウムを用い、(■to) / (EC
)=1の場合の80℃でのPR変化を[BAc−M]/
[BAc]に対して図示した図である。 特許出願人 株式会社 り ラ し

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)ポリアミド、又はポリアミドを含有する繊維を少く
    ともその一部に含有する繊維、又は該繊維による構造物
    を、安息香酸を含有する薬液により膨潤加工するにあた
    り、該薬液を構成する溶媒が実質的に沸点100℃以上
    のアルコール又は、該アルコールと水との混合物より成
    り、その組成比が(1)式で規定される範囲にあり、か
    つ安息香酸の濃度が、0.1モル/l以上である薬液を
    用いることを特徴とする膨潤加工方法。 0≦(H_2O)/(R−OH)≦4・・・・・(1) [ここで(H_2O)および(R−OH)は、それぞれ
    水および沸点100℃以上のアルコールの重量を表す。 ] 2)アルコールがエチレングリコールである請求項第1
    項記載の膨潤加工方法。 3)安息香酸を主成分とする薬液において、安息香酸と
    安息香酸のアルカリ金属又は/及びアルカリ土類金属の
    塩とのモル比及び、該塩の濃度が(2)式で規定される
    範囲であることを特徴とする請求項第1項記載の膨潤加
    工方法。 {0.02≦[BAc・M]/[BAc]≦2かつ [BAc・M]≧0.05}・・・・(2) [ここで[BAc]、[BAc・M]は、それぞれ安息
    香酸及び安息香酸のアルカリ金属又は/及びアルカリ土
    類金属の塩の溶液1l中のモル数を表わす。]
JP8641689A 1989-04-04 1989-04-04 膨潤加工方法 Pending JPH02264070A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003040962A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Mitsui Takeda Chemicals Inc 二液硬化型ウレタン組成物およびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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