JPH0226379Y2

JPH0226379Y2 -

Info

Publication number: JPH0226379Y2
Application number: JP1985196380U
Authority: JP
Priority date: 1985-12-20
Filing date: 1985-12-20
Publication date: 1990-07-18
Also published as: JPS62102458U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、オープンシヨーケース、主として庫
内に複数の棚が設けられた多段型オープンシヨー
ケースの棚構造に関する。

（従来の技術）多段型のオープンシヨーケースは、ケース本体
の正面が開放されており、庫内は上下方向にわた
つて複数の棚が平行に設置されている。また、各
棚上には多数の商品が載置され、顧客はこれらの
商品を自由に取出して好みの商品を選択できるよ
うになつている。

一方、この種のシヨーケースに係り、実公昭52
−48048号公報には、上側の棚に進退自在に収納
され、引出し時に両側上部を支点として下方に回
転し棚の前面開口部を覆えるようにしたナイトカ
バー構造が開示されている。

（考案が解決しようとする問題点）ところで、多段型のオープンシヨーケースで
は、庫内に冷風を循環させて商品の冷却を行なつ
ている関係から、商品の取出し及び返却に伴つて
各棚間の冷気が外部に流出し庫内の温度が上昇し
易く、庫内冷却にそれだけ多くのエネルギーが消
費されるという問題がある。

この問題を解消するためには、前述のナイトカ
バー構造を各棚に設置し棚上の空間を外部から仕
切るようにすればよいとも考えられるが、前述の
ナイトカバー構造では、棚上に載置された商品を
取出す際にナイトカバーの下縁を上方に持ち上
げ、手前側にせり出したカバーを避けるようにし
て商品を取出す必要があるため、カバーが邪魔に
なつて商品が取出しずらいという問題点がある。

本考案は前記問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、各棚間の冷気の外部流
出をカバーによつて防止できることは勿論のこ
と、商品の取出しをスムーズに行なえるオープン
シヨーケースの棚構造を提供することにある。

（課題を解決するための手段）上記目的を達成するため、本考案では、庫内に
設置された複数の棚の前端に、棚上の空間と外部
とを仕切るカバーを開閉自在に取付けてなるオー
プンシヨーケースの棚構造において、カバーの内
側に支持片を突設し、該支持片を棚間前端に設け
られた軸受に回転可能に軸支すると共に、カバー
の回転半径を、上側の棚と軸受との間隔よりも小
さくしている。

（作用）本考案によれば、カバーを持ち上げると該カバ
ーは支持片の軸支部分を中心として上方に回転し
棚に内側に収容されるので、開放部において該カ
バーが手前側にせり出すことがない。

（実施例）第１図には、本考案に係る棚構造が適用された
オープンシヨーケースが示されている。

オープンシヨーケースのケース本体１０は、天
井壁１１、背壁１２、側壁１３及び底壁１４から
構成されている。ケース本体１０の正面は開口
し、本実施例では両側壁１３も大きく開口してい
る。また、冷蔵型のオープンシヨーケースでは、
ケース本体１０の各壁が断熱材にて形成されてい
る。

ケース本体１０の下方には機械室１５が設置さ
れ、機械室１５の内部には、冷却ユニツト、照明
灯用の安定器等が収容されている。

背壁１２の内面には上下方向にわたつて計５段
の棚１６が平行に取付けられており、各棚１６上
に商品が載置できるようになつている。各棚１６
上面には、第２図から解るように棚板１７が張ら
れ、棚板１７の前端には断面が湾曲した凹条の化
粧枠１８が設けられている。尚、図示を省略した
が、冷気が庫内に循環するシヨーケースの場合に
は棚板１７に冷気流通用の孔が形成される。ま
た、棚１６の前端には、軸受孔１９ａを有する一
対の軸受部材１９が所定間隔をおき垂下状態で取
付けられており、該軸受１９にカバー２０が回転
可能に取付けられている。

このカバー０は透明なアクリル板から形成され
断面が湾曲形状をなしており、前記軸受部材１９
の間隔よりも僅かに小さな横幅を有している。ま
た、カバー２０の両端内側には扇形状の支持片２
１が平行に突設され、また該支持片２１の外側に
は湾曲部外面から所定間隔をおいて小軸２２が設
けられている。尚、このカバー０の湾曲部外面か
ら小軸２２までの間隔は、上側の棚１６と軸受孔
１９ａの間隔よりも小さくなつている。更に、カ
バー２０はその下縁を若干前方へ突出しており、
該突出部分で取手部２３を構成している。このカ
バー２０は支持片２１に設けられた小軸２２を軸
受部材１９の軸受孔１９ａに回転可能に軸支され
ており、該小軸２２を中心として回転できるよう
になつている。

前述の棚構造では、カバー２０が透明部材から
形成されているので、該カバー２０を通じて各棚
１６上に載置された商品を視認することができ
る。また、商品を取出す場合には、カバー２０の
取手部２３を手で把持して持ち上げればよく、こ
れによりカバー２０は小軸２２を中心として上方
に回転して棚１６の内側に収容され、棚１６上の
空間が開放される。この開放時にはカバー２０は
取手部２３を除き棚１６の内側に収容されるの
で、該カバー２０は前方にせり出ることがなく、
商品を取出す際に邪魔になることがない。このカ
バー２０は取手部２３の分だけ前方側が重くなつ
ているから、商品を取出した後に取手部２３から
手を離せば、該カバー２０を復帰させて棚１６上
の空間を閉塞することができる。

（考案の効果）以上詳述したように、本考案の棚構造では、各
棚上の空間をカバーによつて仕切つて各棚間の冷
気の外部流出を防止できることは勿論のこと、商
品取出し時にはカバーを支持片の軸支部分を中心
として回転させ棚の内側に収容させることができ
るので、従来のようにカバーが手前側にせり出し
て邪魔になることがなく、商品の取出しを支障な
くスムーズに行なえる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の棚構造を示す傾斜図、第２図
は第１図の部分拡大図である。図中、１０…ケース本体、１６…棚、１９…軸
受部材、１９ａ…軸受孔、２０…カバー、２１…
支持片、２２…小軸。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】庫内に設置された複数の棚の前端に、棚上の空
間と外部とを仕切るカバーを開閉自在に取付けて
なるオープンシヨーケースの棚構造において、カバーの内側に支持片を突設し、該支持片を棚
間前端に設けられた軸受に回転可能に軸支すると
共に、カバーの回転半径を、上側の棚と軸受との間隔
よりも小さくしたことを特徴とするオープンシヨーケースの棚構
造。