JPH02263101A - 走査型トンネル顕微鏡 - Google Patents

走査型トンネル顕微鏡

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JPH02263101A
JPH02263101A JP8393689A JP8393689A JPH02263101A JP H02263101 A JPH02263101 A JP H02263101A JP 8393689 A JP8393689 A JP 8393689A JP 8393689 A JP8393689 A JP 8393689A JP H02263101 A JPH02263101 A JP H02263101A
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JP
Japan
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piezoelectric element
probe
scanning
moving mechanism
cylindrical piezoelectric
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Pending
Application number
JP8393689A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Nose
博康 能瀬
Toshimitsu Kawase
俊光 川瀬
Toshihiko Miyazaki
俊彦 宮崎
Takahiro Oguchi
小口 高弘
Akihiko Yamano
明彦 山野
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、走査型トンネル顕微鏡に関し、詳しくは探針
または試料の移動機構の振動特性を改良した走査型トン
ネル顕微鏡に関するものである。
[従来技術] 近年、原子または分子オーダーの分解能を有する走査型
トンネル顕微鏡が開発され、表面構造解析や表面粗さ計
測などに応用されている。
この走査型トンネル顕微鏡は、導電性試料と導電性探針
の間に電圧を印加してlnm程度の距離まで接近させる
とトンネル電流が流れ、その距離によりトンネル電流が
指数関数的に変化することを利用したものである。その
探針としては、先端を電界研摩等で非常に先鋭に仕上げ
たものを用いる。そして、探針と導電性物質からなる試
料表面との距離を一定に保ちながら探針または試料を2
次元的に走査すると、表面の原子配列または凹凸の形状
によりトンネル電流が変化し、表面像を得ることができ
る(「固体物理J Vow、22゜No、3 1987
  pp176−136)。
ところで、このような走査型トンネル顕微鏡ては探針ま
たは試料を2次元的に走査するための移動機構が必要で
ある。このため従来は、第6図に示すような円筒型圧電
素子が探針の移動機構として用いられていた( Ame
rican Tnstitute ofPhysics
、Rev、Scj Instrum、57(8)、18
88−1689゜/1ugust 1986 )。
同図において、探針1は円筒型圧電素子2の一端に固定
され、x、y、X方向に動作するようになっている。す
なわち、内周の電極4に電圧を印加すると、円筒型圧電
素子2はZ軸方向に伸縮し、これにより探針1の先端は
X方向に移動できる。また、外周の電極3a、3bに電
圧を印加すると円筒には曲げる力が作用し、探針1の先
端はX方向に移動する。同様に、電極3c、3dに電圧
を印加すると、探針1の先端はX方向に移動する。
この円筒型圧電素子による移動機構は共振周波数が高い
ため、高速にxyX方向走査することが可能で、短時間
のうちに画像を取り込むことができる。したがって、探
針と試料間の温度Fリフト等による観察像の歪を少なく
することができる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような構成の円筒型圧電素子2を高
速で走査すると、円筒型圧電素子の共振周波数の寄生振
動が生じて−様な走査ができず、観察像のS/Nが悪く
なるという欠点があった。
すなわち、円筒型圧電素子2をX方向へ走査するために
、X方向駆動電極3a、3bに第5図(A)のような三
角波の印加電圧を加えたとする。このとき、実際の円筒
型圧電素子2の動きを測定すると、第5図(B)のよう
に三角波に微小な共振による波形がのった動ぎをしてい
ることが分る。
一方、第4図に円筒型圧電素子の周波数特性(駆動電圧
を一定とし、そのときの駆動周波数による円筒型圧電素
子の変位振幅)を示すが、この周波数特性によれば5〜
6KHz付近に共振のピークを持つことが分る。実際に
試料の表面像を観察するときには、この共振周波数より
もかなり低い周波数例えば数100HzでX方向へ走査
を行なっているが、特にこの共振周波数の整数分のの周
波数でX方向走査を行なったときには、この共振周波数
が励振され微小振動が顕著に現われる。これにより、観
察像はX方向に画像が変動しS/Nが悪くなる傾向があ
った。
本発明は、上述の従来形における問題点に鑑み、探針ま
たは試料を走査する際に移動機構の共振による寄生振動
を速やかに減衰し、安定で−様な走査によってS/N比
のよい観察′像を得ることのできる走査型トンネル顕微
鏡を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段および作用]上記の目的を
達成するため、本発明は、探針または試料を相対的に走
査するための移動機構に、振動の減衰手段を設けること
としている。これにより、走査時の微小振動を抑え、安
定で−様な走査がで籾、S/N比のよい観察像を得られ
る。
なお、振動の減衰手段としては、例えば移動機構である
圧電素子の表面に粘弾性部材を配置したものや、圧電素
子の移動部近傍に導体部材を設けるとともに導体部材に
対向して永久磁石を配置したものなどが好適である。
[実施例コ 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
第1図は、本発明の第1の実施例に係る走査型トンネル
顕微鏡の移動機構部分の断面図である。
同図において、円筒型圧電素子2はその一端が固定部4
に固定され、他端には探針保持部5が固着されている。
探針保持部5は探針1を保持する構造となっている。ま
た、円筒型圧電素子2の外周に沿って粘弾性部材6が固
着されている。この粘弾性部材6の材質としてはフッ素
ゴムもしくはシリコンゴムなどのゴム、またはポリウレ
タンもしくはテフロンなどの樹脂などを用いることがで
きる。粘弾性部材6は、接着剤または焼付けなどにより
円筒型圧電素子2の外周に固着される。
第5図(C)は減衰部材を取り付けた本実施例に係る円
筒型圧電素子の動作波形を示す。この動作波形は、第5
図(A)に示す三角波の駆動電圧を印加して円筒型圧電
素子を動作させた場合の動作波形である。
第5図(C)の波形図により、第5図(A)の駆動電圧
波形に対して、三角波の頂点て円筒型圧電素子は走査を
折り返し、その直後のみ残留振動か残り、はぼ駆動波形
と同し動作が得られることか分る。
このように減衰効果のある部材を円筒型圧電素子の外周
に配置することにより、高速走査時の円筒型圧電素子の
寄生振動を速やかに減衰させることがてきる。
なお、未実施例ではこの粘弾性部材を円筒型圧電素子2
の外周に配置したか、その内周面に配置してもよく、ま
た固定部4と円筒型圧電素子2の部にまたがって配置し
ても同様の効果か得られる。
[他の実施例コ 第2図は、本発明の第2の実施例に係る走査型1〜ンネ
ル顕微鏡の移動機構部分の断面図である。
この実施例は、円筒型圧電素子2の外周面に粘弾性部材
6を配置し、さらにその上に比較的剛性の高い部材7を
配置したものである。円筒型圧電素子2か走査時に走査
方向に撓んだとき、部材7と円筒型圧電素子2の外周の
間で粘弾性部材6は大きなせん断力を受けるため、非常
に大きな減衰力が作用する。部材7の材質としては、薄
い金属または樹脂などを用いることができる。
第3図は、本発明の第3の実施例に係る走査型トンネル
顕微鏡の移動機構部分の断面図および下面図である。同
図において、円筒型圧電素子2の端に固着された探針保
持部5の外周には絶縁部材8を介して導電性部材7が固
定されている。その導電性部材7に所定の間隔を保って
対向するように、永久磁石6が、固定部4に固定された
円筒部材9に固定されている。
円筒型圧電素子2か走査により、固定された永久磁石6
に対して移動すると、永久磁石6に対向する導電性部材
7の表面に磁束変化を打ち消すうず電流か生じて減衰効
果が生じる。
このような構成とすることにより、真空中で粘弾性部材
からの発生ガスを嫌う場合にも減衰作用を持たずことか
でき、上述の実施例と同様に寄生振動をなくし安定で−
様な走査が可能となる。
なお、上記の実施例では探針の移動機構として円筒型圧
電素子を用いたものを説明したが、これに限らず、トラ
イボッド型の圧電素子、バイモルフを利用した移動機構
、または平行ヒンジを用いた移動機構においても本発明
の減衰手段を用いることができる。さらに、探針を移動
させるのではなく、試料を移動させる場合にも適用は可
能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、探針または試料
の移動機構に振動の減衰手段を設りているので、高速に
走査するときに移動機構の共振による寄生振動を速やか
に減衰し、安定で−様な走査が可能となり、S/N比の
よい観察像を得ることかできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1の実施例に係る走査型トンネル
顕微鏡の移動機構部分の断面図、第2図は、本発明の第
2の実施例に係る走査型トンネル顕微鏡の移動機構部分
の断面図、第3図は、本発明の第3の実施例に係る走査
型トンネル顕微鏡の移動機構部分の断面図および下面図
、 第4図は、従来の円筒型圧電素子の周波数特性を示すグ
ラフ、 第5図は、従来例および本発明に係る円筒型圧電素子の
特性を説明するための駆動電圧および動作波形図、 第6図は、従来の走査型トンネル顕微鏡において用いら
れていた円筒型圧電素子の外観図である。 探針、 円筒型圧電素子、 a、3b、3c、3d:電極、 固定部、 :探針保持部、 ・永久磁石、 :導電性部材。 特 許 出 願 人 キャノン株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)探針または試料を相対的に走査する移動機構を有
    する走査型トンネル顕微鏡において、前記移動機構に、
    前記探針または試料の走査の際の振動を減衰させる減衰
    手段を設けたことを特徴する走査型トンネル顕微鏡。
  2. (2)前記移動機構が圧電素子を具備し、該圧電素子の
    表面に粘弾性部材を配置した請求項1に記載の走査型ト
    ンネル顕微鏡。
  3. (3)前記移動機構が圧電素子を具備し、該圧電素子の
    移動部近傍に導体部材を設けるとともに、該導体部材に
    対向して永久磁石を配置した請求項1に記載の走査型ト
    ンネル顕微鏡。
JP8393689A 1989-04-04 1989-04-04 走査型トンネル顕微鏡 Pending JPH02263101A (ja)

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JP8393689A JPH02263101A (ja) 1989-04-04 1989-04-04 走査型トンネル顕微鏡

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JPH02263101A true JPH02263101A (ja) 1990-10-25

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JP8393689A Pending JPH02263101A (ja) 1989-04-04 1989-04-04 走査型トンネル顕微鏡

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JP (1) JPH02263101A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009508457A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 ショット アクチエンゲゼルシャフト 工具移動アクチュエータ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009508457A (ja) * 2005-09-08 2009-02-26 ショット アクチエンゲゼルシャフト 工具移動アクチュエータ

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