JPH0226160Y2 - - Google Patents

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JPH0226160Y2
JPH0226160Y2 JP9310381U JP9310381U JPH0226160Y2 JP H0226160 Y2 JPH0226160 Y2 JP H0226160Y2 JP 9310381 U JP9310381 U JP 9310381U JP 9310381 U JP9310381 U JP 9310381U JP H0226160 Y2 JPH0226160 Y2 JP H0226160Y2
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ray tube
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、X線管球内に単一の陽極に2個一
対の陰極フイラメントとグリツド電極とを対向さ
せて設けた3極X線管に、高圧ケーブル芯線間容
量に充電される電圧を利用してカツトオフ電圧を
印加し、グリツド電極を制御してX線焦点位置を
移動させるようにした立体撮影用X線管装置に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、一般にステレオX線管装置と称される立
体撮影用X線管装置があり、この装置は、X線焦
点位置を電気的に移動させることによつてX線画
像に立体感を持たせ、病巣に立体的位置関係を観
察するものであり、単一のX線管容器内に2個1
組の3極X線管を収容し、その両X線管の各グリ
ツド電極を制御することにより交互にX線を曝射
させるようになつたもの、或いは単一のX線管球
内に2個一対の陰極とグリツド電極とを配設し、
この2個のグリツド電極を外部バイアス電源によ
つて制御するようになつたものが存在する。これ
らの装置は、外部バイアス電源やその切換装置を
必要とし、さらに、一対のグリツド電極にそれぞ
れバイアス電圧を印加するための追加ケーブルを
要し、構造が複雑化する欠点がある。
このような欠点の解消を図つたものとして、特
願昭55−24353号の装置がある。この装置はX線
管球内に2個一対の陰極フイラメントとグリツド
電極とを単一の陽極に対向させて配設し、一対の
陰極フイラメントを個々に加熱するための一対の
高圧ケーブル芯線の間の容量に管電圧印加時にお
いて充電される電圧を、グリツドカツトオフ電圧
として利用するようになされたものである。それ
により、外部バイアス電源及びそれの切換装置や
追加ケーブルが不要となり、管球陰極側ケーブル
ソケツトとして4芯のものを使用でき、構造の簡
素化に伴つて相当のコストダウンを得られるもの
である。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記装置は、一対の陰極への加
熱回線である高圧ケーブル芯線間の浮遊容量の充
電電圧を、グリツドカツトオフ電圧に利用してい
る関係上、管電圧の脈動率が大きいことに起因し
て前記充電電圧が所定のカツトオフ電圧値以下に
なることがある。例えば、管電圧の立上り時にお
いて、容量の充電電圧が瞬間的に必要なカツトオ
フ電圧値に達しないことがある。そのため、管電
流を流さない側の陰極フイラメントにわずかな管
電流が流れてしまい、鮮明な立体画像を得ること
ができない。
この考案は、このような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、4芯ソケツトを用いて外部
バイアス電源を要しない簡素化された構成におい
て、管電流を流さない側の漏洩管電流を確実にカ
ツトオフできるように立体撮影用X線管装置を提
供することを技術的課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記した課題を達成するための技
術的手段として、立体撮影用X線管装置を以下の
ように構成した。すなわち、この考案に係る立体
撮影用X線管装置は、単一の陽極に対し2個一対
の陰極フイラメント及びグリツド電極を対設し、
両陰極フイラメントをそれぞれ同一の高抵抗素子
を介してグリツド電極に接続し、グリツド電極に
陰極フイラメントに対し負の電位を印加するよう
にした3極X線管を備え、この3極X線管の4芯
の陰極側ケーブルソケツトに接続された一対の高
圧ケーブル芯線を介して加熱電源から両陰極フイ
ラメントに加熱電流を流すとともに、スイツチ機
構の動作により前記高圧ケーブル芯線を介して前
記両陰極フイラメントに交互に高電圧を印加し、
この高電圧印加時に前記両高圧ケーブル芯線間の
容量に充電される電圧を前記グリツド電極にカツ
トオフ電圧として印加するようにした立体撮影用
X線管装置において、前記加熱電源に接続された
昇圧トランスと、この昇圧トランスの出力を整流
する整流器と、この整流器の脈流を平滑化する平
滑用コンデンサとにより直流電源を構成し、この
直流電源の出力側を前記両高圧ケーブル芯線に、
前記スイツチ機構の各切換接点の切換端子側にお
ける各高圧ケーブル芯線との接続位置と前記各高
抵抗素子における各高圧ケーブル芯線との接続位
置との間においてそれぞれ接続するとともに、直
流電源の入力側をスイツチ機構の各切換接点の共
通端子側に接続し、前記スイツチ機構の動作によ
り前記直流電源からの電流経路を切り換えてバイ
アスの向きを反転するようにしたことを特徴とし
て構成されている。
〔作用〕
立体撮影用X線管装置を上記構成としたことに
より、直流電源の直流電圧が高抵抗素子を介して
グリツド電極に強制的に印加されるので、グリツ
ド電極が、スイツチ機構によつて管電流を流すよ
うに選択されている一方の陰極フイラメントに対
してわずかに正電位となり、かつ他方の陰極フイ
ラメントに対して確実に負電位となるよう作用す
る。従つて、管電流を流さない側の陰極フイラメ
ントに流れようとする管電流は完全にカツトオフ
される。このように、外部電源を設けることなく
漏洩電流をカツトオフできるので、4芯ソケツト
を用いた簡素化された構成を保持できる。
〔実施例〕
以下、この考案の好ましい実施例について図面
を参照しながら説明する。
図はこの考案の1実施例に係る立体撮影用X線
管装置の構成を示すブロツク図である。同図にお
いて、X線管容器1内のX線管2の管球内に、単
一の陽極3と、この陽極3に対設された2個一対
の陰極フイラメント4,5及びグリツド電極6,
7が設けられている。尚、グリツド電極6,7
は、陰極フイラメント4,5の前方位置において
網目状に図示してあるが、実際の管球では、陰極
構体の電子集束壁がグリツド電極となつていて、
グリツド電極6,7及びグリツド共通制御線8は
一体のカソードカツプを形成している。
そして、線条加熱電源9は、2個の陰極フイラ
メント4,5に所定値の加熱電流を供給するもの
で、2個の加熱トランス及びフイラメント電流安
定化回路を内蔵している。この線条加熱電源9
が、加熱用回線である高圧ケーブル芯線4L,5
Lを介して管容器1の4芯の陰極側ケーブルソケ
ツト19に接続され、この両高圧ケーブル芯線4
L,5L間には浮遊容量C1が存在し、さらに、
各高圧ケーブル芯線4L,5Lには、それぞれシ
ールド(アース)に対し浮遊容量C3,C2がある。
この両高圧ケーブル芯線4L,5L間には、前記
浮遊容量C1の影響を受けない追加コンデンサC4
及び低電圧素子14が接続されている。一方、管
容器1内において、陰極側ケーブルソケツト19
にそれぞれ各陰極フイラメント4,5を接続する
接続線間に、2個のダイオード15,16が逆直
列接続され、この両ダイオード15,16の接続
点がグリツド共通制御線8に接続され、さらに、
各ダイオード15,16に、それぞれ高抵抗1
7,18が並列接続されており、これらのダイオ
ード15,16、高抵抗17,18の高抵抗素子
及びグリツド共通制御線8を通じてグリツド電極
6,7に陰極フイラメント4,5に対し負電位の
バイアス電圧が印加される。
また、例えば耐圧5000Vのリードスイツチの切
換接点10,11の各切換端子10C,11Cが
それぞれ高圧ケーブル芯線4L,5Lに接続さ
れ、この各切換接点10,11の共通端子が、+
側が陽極3に接続された高圧整流装置26の一側
に接続されている。各切換接点10,11は、グ
リツド制御装置12により制御線13を通じて
1msec以内の高速で交互にオン・オフするようス
イツチング制御され、両陰極フイラメント4,5
に交互に高電圧が印加される。一方、高圧整流装
置26を含む高圧電源側には、高圧トランス2
0、交流電源21、管電圧調整器22、撮影準備
用スイツチ23及びX線曝射用スイツチ24が、
既存装置と同様の構成に接続されており、タイマ
25は、切換接点10,11の切換タイミングに
対応してX線曝射用スイツチ24をスイツチング
制御する。
次に、この考案の要旨とする構成について説明
すると、線条加熱電源9の加熱トランスの2次側
に接続された昇圧トランス31と、この昇圧トラ
ンス31の2次側電圧を整流する整流器32及び
平滑用コンデンサ33により直流電源が構成さ
れ、この直流電源の直流電圧EBが、両高圧ケー
ブル芯線4L,5L間に直列接続されたグリツド
電圧分配用抵抗34,35を介して両陰極フイラ
メント4,5間に印加されるようになつている。
次に、前記実施例装置の動作について説明す
る。今、図示するように、一方の切換接点10が
オンで、かつ他方の切換接点11がオフしている
場合、各容量C1〜C4が図示の方向に充電され、
両芯線間容量C1の充電電圧EBSが、両陰極フイラ
メント4,5間に印加され、両芯線4L,5L間
に逆直列接続されたダイオード15,16の接続
点のグリツド電圧は、一方の陰極フイラメント4
に対してはダイオード15の順方向電圧V1だけ
正電位となり、かつ他方の陰極フイラメント5に
対してはダイオード16の順方向電圧V1だけ負
電位となる。従つて、他方の陰極フイラメント5
への管電流がカツトオフされ、一方の陰極フイラ
メント4より管電流が流れ、陽極3上に焦点F4
を発生させる。
ここで、前述の昇圧トランス31、整流器32
及び平滑用コンデンサ33による直流電源が、も
しも設けられていないと仮定した場合、カツトオ
フ用のグリツド電圧(EBS−V1)が、管電圧の脈
動などに起因して所定値に達しない状態が生じた
ときに、このカツトオフ電圧を安定化するため
に、他方の陰極フイラメント5にも高抵抗18を
通じて僅かな管電流i5が漏洩することになる。と
ころが、直流電源を設けていることにより、この
直流電源の管電流i5をカツトオフするに充分な、
例えば1600V程度に設定された出力電圧EBが、各
抵抗34,35,17,18を介して印加され、
それによりグリツド電圧が他方の陰極フイラメン
ト5に対し確実に負電位を保ち、陰極フイラメン
ト5から漏洩する管電流i5を確実にカツトオフ
し、一方の陰極フイラメント4からのみ管電流I4
が流れる。
これに対し、一方の切換接点10がオフし、か
つ他方の切換接点11がオンした場合も同様に、
直流電源の出力直流電圧EBの印加によりグリツ
ド電圧を一方の陰極フイラメント4に対し確実に
負電位にさせ、他方の陰極フイラメント5からの
み管電流I5が流れ、焦点F5を発生させる。この直
流電源の直流電圧EBは、整流平滑化して得られ
たものであつて、管電圧の脈動とは無関係に安定
したグリツドカツトオフ電圧となる。
尚、この考案の構成は以上の通りであるが、前
記説明並びに図示例に限定されるものではなく請
求の範囲を逸脱しない限り種々の変形例をも包含
し得る。例えば、グリツドカツトオフ電圧印加用
の高低抗素子としては、ダイオード15,16又
は高抵抗17,18の何れか一方のみを設けるだ
けにしてもよい。また、追加コンデンサC4は、
必ずしも設けなくてもよい。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成されかつ作用する
ので、以下のような効果を奏する。すなわち、こ
の考案の立体撮影用X線管装置によれば、陰極側
ケーブルソケツトとして4芯のものを用いる簡素
化された構成に僅かな回路部品を付加するのみの
安価な構成で、外部バイアス電源を用いた場合と
ほぼ同等にグリツド電極にカツトオフ電圧を印加
することができ、管電流を流さない側の陰極フイ
ラメントを確実にカツトオフできる。従つて、鮮
鋭な立体画像を撮影できる。
【図面の簡単な説明】
図はこの考案の1実施例に係る立体撮影用X線
管装置の電気回路図である。 2……3極X線管、3……陽極、4,5……陰
極フイラメント、4L,5L……高圧ケーブル芯
線、6,7……グリツド電極、9……加熱電源、
10,11……切換接点(スイツチ機構)、15,
16……ダイオード(高抵抗素子)、17,18
……高抵抗(高抵抗素子)、19……陰極側ケー
ブルソケツト、31……昇圧トランス、32……
整流器、33……平滑用コンデンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 単一の陽極に対し2個一対の陰極フイラメント
    及びグリツド電極を対設し、両陰極フイラメント
    を、その両接続線間に直列接続された各高抵抗素
    子を介して両グリツド電極のグリツド共通接続線
    にそれぞれ接続し、グリツド電極に陰極フイラメ
    ントに対し負の電位を印加するようにした3極X
    線管を備え、この3極X線管に接続された一対の
    高圧ケーブル芯線を介して加熱電源から両陰極フ
    イラメントに加熱電流を流すとともに、スイツチ
    機構の動作により前記高圧ケーブル芯線を介して
    前記両陰極フイラメントに交互に高電圧を印加
    し、この高電圧印加時に前記両高圧ケーブル芯線
    間の容量に充電される電圧を前記グリツド電極に
    カツトオフ電圧として引加するようにした立体撮
    影用X線管装置において、前記加熱電源に昇圧ト
    ランス並びに整流平滑回路よりなる直流電源を接
    続し、この直流電源の正極側を前記両高圧ケーブ
    ル芯線の前記スイツチ機構の各切替接点の切換端
    子接続点側に各々抵抗を介して接続するととも
    に、直流電源の負極側を前記スイツチ機構の各切
    替接点の共通端子側に接続し、前記スイツチ機構
    の動作により前記直流電源からの電流経路を切り
    替えてバイアスの向きを反転するようにしたこと
    を特徴とする立体撮影用X線管装置。
JP9310381U 1981-06-23 1981-06-23 Expired JPH0226160Y2 (ja)

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