JPH02259684A

JPH02259684A - ホログラムの製造方法

Info

Publication number: JPH02259684A
Application number: JP7836389A
Authority: JP
Inventors: Toshiharu Saito; 俊治斎藤; Yuichi Kitahara; 雄一北原
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1989-03-31
Filing date: 1989-03-31
Publication date: 1990-10-22
Anticipated expiration: 2013-04-08
Also published as: JP2737996B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明はホログラムの製造方法に係り、特にホログラム
の画像に同調して印刷による画像を形成し得るようにし
たホログラムの製造方法に関するものである。

［従来の技術］近年、出版あるいは印刷業等においては、書籍や雑誌の
表紙、挿絵、ギフト、ノベルティ、あるいは有価証券、
クレジットカード、ＩＣカードの偽造を防止するための
手段として、ホログラムが多く利用されてきている。そ
して、この種のホログラム（例えばホログラム転写箔）
は通常、基体の上に剥離層を形成し、この剥離層の上に
ホログラム形成層を形成し、このホログラム形成層にエ
ンボス処理によってホログラム画像を形成し、さらにこ
のホログラム形成層の上に金属反射層および接着剤層を
形成して作られる。

［発明が解決しようとする課題］一方最近では、上記のような広い分野へのホログラムの
普及に伴って、偽造や改ざんに対するセキュリティ性を
より一層向上し、さらには意匠の面白さをより一層増す
（美装性の向上）要求が出てきている。そして、このよ
うな要求に応えるために、ホログラム画像と共に印刷に
よる画像を形成することが提案されてきている。この場
合、従来ではホログラム画像の上に印刷画像（絵柄。

文字等）を形成する方法が行なわれているが、カードが
小切れになり、印刷層が剥がれたり、あるいは印刷層が
意図的に剥がれたりすることがあり好ましくない。また
、現状におけるホログラムの製造では、ホログラム画像
形成時のシリンダの送りピッチに印刷画像加工用の機械
の送りピッチを合わせようとしても、印刷画像加工用機
械の送り寸法精度が高くないため、ホログラム画像と印
刷画像との間に位置ずれが生じる。そして、この位置ず
れが生じることにより、ホログラム画像に印刷画像を同
調（マツチング）できない（ホログラム画像と印刷画像
との位置関係がばらつく）ばかりでなく、ホログラム画
像形成の版のつなぎ目上に印刷画像がのってしまう。こ
のホログラム画像と印刷画像の同調がとれないことから
、ホログラムはデザイン上ホログラム画像が地紋に限ら
れて採用されているのが実状である。

本発明は上述のような間居を解決するために成されたも
ので、セキュリティ性ならびに美装性を向上させると共
に、ホログラム画像に同調して印刷画像を形成すること
が可能なホログラムの製造方法を提供することを目的と
する。

［課題を解決するための手段］上記の目的を達成するために、第１の発明は、基体の上
に剥離層を形成する第１の工程と、剥離層の上にホログ
ラム形成層を形成する第２の工程と、ホログラム形成層
の上に、エンボス処理によってホログラム画像を形成す
ると同時にホログラム画像からなる位置合わせ用パター
ンを形成する第３の工程と、位置合わせ用パターンの上
に、蒸着によって金属蒸着層を形成する第４の工程と、
位置合わせ用パターンの位置を検出して印刷位置を決め
、ホログラム画像の上に印刷によって印刷画像を形成す
る第５の工程と、全面に蒸着によって金属反射層を形成
する第６の工程と、金属反射層の上に接着剤層を形成す
る第７の工程とから成っている。

また、第２の発明は、基体の上に剥離層を形成する第１
の工程と、剥離層の上にホログラム形成層を形成する第
２の工程と、ホログラム形成層の上に、エンボス処理に
よってホログラム画像を形成すると同時に、印刷によっ
て位置合わせ用パターンを形成する第３の工程と、位置
合わせ用パターンの位置を検出して印刷位置を決め、ホ
ログラム画像の上に印刷によって印刷画像を形成する第
４の工程と、全面に蒸着によって金属反射層を形成する
第５の工程と、金属反射層の上に接着剤層を形成する第
６の工程とから成っている。

Ｃ作用１従っ°て、第１の発明においては、ホログラム形成層の
上に、ホログラム画像を形成する際に同時にホログラム
画像からなる位置合わせ用パターンを形成し、この位置
合わせ用パターンの位置を検出して印刷位置を決定し、
ホログラム画像の上に印刷画像を形成することにより、
ホログラム画像に同調して印刷画像を形成することが可
能となる。また、このホログラムをカード等に利用した
場合には、結果的に印刷画像の上にホログラム画像が位
置することにより、印刷画像が剥がれたり。

あるいは意図的に剥されたりするようなことがなくなり
、セキュリティ性ならびに美装性を向上させることが可
能となる。

一方、第２の発明においては、ホログラム形成層の上に
、ホログラム画像を形成する際に同時に印刷によって位
置合わせ用パターンを形成し、この位置合わせ用パター
ンの位置を検出して印刷位置を決定し、ホログラム画像
の上に印刷画像を形成することにより、ホログラム画像
に同調して印刷画像を形成することが可能となる。また
、このホログラムをカード等に利用した場合には、結果
的に印刷画像の上にホログラム画像が位置することによ
り、印刷画像が剥がれたり、あるいは意図的に剥された
りするようなことがなくなり、セキュリティ性ならびに
美装性を向上させることが可能となる。

［実施例］以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明す
る。

第１図は、本実施例の方法により製造したホログラムの
構成例を示す断面図であり、ホログラムは次のようにし
て製造する。すなわち第１図において、ＰＥＴフィルム
等からなる基体１の上に剥離層２を形成し、この剥離層
２の上にホログラム形成層３を形成する。この場合、ホ
ログラム形成層３は、その層形成材料として樹脂を、例
えばグラビア印刷法により所望のパターンで印刷するこ
とによって形成する。

次に、このホログラム形成層３の上に、エンボス処理に
よってホログラム画像４を形成すると同時に、ホログラ
ム画像からなる位置合わせ用パターン５を形成する。こ
の場合、ホログラム画像４および位置合わせ用パターン
５は、次のようにして形成する。すなわち、例えば第２
図に斜視図を示すように、ホログラム画像形成用のシリ
ンダ２０に予めホログラム画像用板（凸版）２１と位置
合わせパターン用板（凸版）２２を設けておき、このシ
リンダ２０をホログラム形成層３に熱プレスすることに
よって形成する。ここで、位置合わせパターン用板（凸
版）２２は、図示の如く印刷流れ方向（シリンダ２０の
周方向）全域に間欠的にかつ目的ホログラム用板（凸版
）２１の側面に設けておく。第３図は、このようにして
ホログラム画像４および位置合わせ用パターン５を形成
した状態を示す平面図である。

次に、この位置合わせ用パターン５の上に、例えばＡ１
等を蒸着して金属蒸着層６を形成する。

この場合、金属蒸着層６の形成は、ホログラム画像４が
形成された巻取の実用部（第３図のＡ部）をマスクして
蒸着加工（第３図の８部）を行なうか、または巻取の実
用幅部分（第３図のＡ部）にマスクインキをベタで印刷
して全面蒸着加工し、その後洗って実用幅部分に施され
た蒸着を落として行なう。

次に、位置合わせ用パターン５の位置を検出して印刷位
置を決定し、ホログラム画像４の上に印刷インキによっ
て所望の印刷画像（文字、絵柄等）７を形成する°。こ
の場合、位置合わせ用パターン５の位置の検出は、図示
下方向（基体１側）から光を照射し、ホログラム画像か
らなる位置合わせ用パターン５の反射率の差を用いて位
置検出を行なう。

しかる後、このホログラム形成層３のエンボス画像４、
金属蒸着層６、印刷画像７の上に、例えばＡＩ等を蒸着
して金属反射層８を全面に形成し、さらにこの金属反射
層８の上に接着剤層９を全面に形成する。

本実施例によるホログラムの製造方法においては、ホロ
グラム形成層３の上に、ホログラム画像４を形成する際
に同時にホログラム画像からなる位置合わせ用パターン
５を形成し、この位置合わせ用パターン５の位置を検出
して印刷位置を決定し、ホログラム画像４の上に印刷画
像７を形成するようにしているため、ホログラム画像４
と印刷ｊｉｌ１７との位置関係がばらつかなくなり、ホ
ログラム画像４に同調して印刷画像７を形成することが
できる。これにより、従来のようにホログラムｉｉｉ像
形成の版のつなぎ目上に印刷画像がのってしまうような
ことが無くなる。また、このホログラムをカード等に転
写した場合には、結果的に印刷画像７の上にホログラム
画像４が位置することになるため、従来のように印刷画
像が剥がれたり。

あるいは意図的に剥されたりするようなことがなくなり
、セキュリティ性ならびに美装性を向上させることがで
きる。

上述したように、本実施例のホログラムの製造方法では
、次のような効果を得ることができる。

（ａ）ホログラム画像４と同時に位置合わせ用パターン
５を同ピツチで形成できるため、ホログラム画像４に同
調して印刷画像７を形成することが可能となる。

（ｂ）ホログラム画像４が連続パターンであっても、連
続パターンの位置との同調をとることができ、セキュリ
ティならびに美装性を向上させることが可能となる。

（Ｃ）ホログラムの収率を向上させることが可能となる
。

（ｄ）金属蒸着層６は厚みが薄いため、半製品の巻取で
も厚薄による巻取のずっこけ等の発生を抑えることが可
能となる。

（ｅ）圧抜けによるホログラム画像４の脱刷。

不良等の中間工程での発見を、比較的容易に行なうこと
が可能となる。

次に、本発明の他の実施例について説明する。

第４図は、本実施例の方法により製造したホログラムの
構成例を示す断面図であり、ホログラムは次のようにし
て製造する。すなわち第４図において、ＰＥＴフィルム
等からなる基体１１の上に剥離層１２を形成し、この剥
離層１２の上にホログラム形成層１３を形成する。この
場合、ホログラム形成層１３は、その層形成材料として
樹脂を、例えばグラビア印刷法により所望のパターンで
印刷することによって形成する。

次に、このホログラム形成層１３の上に、エンボス処理
によってホログラム画像１４を形成すると同時に、印刷
によって位置合わせ用パターン１５を形成する。この場
合、ホログラム画像１４および位置合わせ用パターン１
５は、次のよ□うにして形成する。すなわち、例えば第
５図に斜視図を示すように、予めホログラム画像形成用
のシリンダ３０にホログラム画像用板（凸版）３１を設
けると共に、このシリンダ３０の両側近傍に配置されて
シリンダ３０と同期する位置合わせパターン形成用のシ
リンダ３２に、印刷インキが供給される位置合わせパタ
ーン用板（凹版）３３を設けておく。そして、シリンダ
３０をホログラム形成層３に熱プレスすることによって
ホログラム画像１４を形成し、この時同時にシリンダ３
２によって位置合わせ用パターン１５を印刷して形成す
る。

ここで、位置合わせパターン用板（凹版）３３は、図示
の如く印刷流れ方向（シリンダ３２の周方向）全域に間
欠的にかつ目的ホログラム用板（凸版）３１の側面に設
けておく。なお、位置合わせパターン用板３３は、凸版
であってもよい。第６図は、このようにしてホログラム
画像１４および位置合わせ用パターン１５を形成した状
態を示す平面図である。

次に、位置合わせ用パターン１５の位置を検出して印刷
位置を決定し、ホログラム画像１４の上に印刷インキに
よって所望の印刷画像（文字、絵柄等）１７を形成する
。この場合、位置合わせ用パターン１５の位置の検出は
、図示下方向（基体１１側）から光を照射し、印刷によ
り形成した位置合わせ用パターン１５の反射率の差を用
いて位置検出を行なう。

しかる後、このホログラム形成層１３のエンボス画像１
４、位置合わせ用パターン１５、印刷画像１７の上に、
例えばＡ１等を蒸着して金属反射層１８を全面に形成し
、さらにこの金属反射層１８の上に接着剤層１９を全面
に形成する。

本実施例によるホログラムの製造方法においては、ホロ
グラム形成層１３の上に、ホログラム画像１４を形成す
る際に同時に印刷によって位置合わせ用パターン１５を
形成し、この位置合わせ用パターン１５の位置を検出し
て印刷位置を決定し、ホログラム画像１４の上に印刷画
像１７を形成するようにしているため、ホログラム画像
１４と印刷画像１７との位置関係がばらつかなくなり、
ホログラム画像１４に同調して印刷画像１７を形成する
ことができる。これにより、ホログラム画像形成の版の
つなぎ目上に印刷画像がのってしまうようなことが無く
なる。また、このホログラムをカード等に転写した場合
には、結果的に印刷画像１７の上にホログラム画像１４
が位置することになるため、印刷画像が剥がれたり、あ
るいは意図的に剥されたりするようなことがなくなり、
セキュリティ性ならびに美装性を向上させることができ
る。

（ａ）ホログラム画像１４と同時に位置合わせ用パター
ン１５を同ピツチで形成できるため、ホログラム画像１
４に同調して印刷画像１７を形成することが可能となる
。

（ｂ）ホログラム画像１４が連続パターンであっても、
連続パターンの位置との同調をとることができ、セキュ
リティならびに美装性を向上させることが可能となる。

（Ｃ）ホログラムの収率を向上させることが可能となる
。

（ｄ）圧抜けによるホログラム画像１４の脱刷。

（ｅ）上記実施例のように金属蒸着層（６）を形成する
必要がないため、その分だけ製造工程の簡略化を図るこ
とが可能となる。

尚、上記実施例ではＡＩを蒸着して金属層を形成した場
合について説明したが、これに限らずＡＩをスパッタリ
ングして金属層を形成するようにしてもよい。

また、上記実施例ではＡ１を蒸着して金属層を形成した
場合について説明したが、これに限らずＣ「を蒸着、ま
たはスパッタリングして金属層を形成するようにしても
よい。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、セキュリティ性な
らびに美装性を向上させると共に、ホログラム画像に同
調して印刷画像を形成することが可能なホログラムの製
造方法が提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の方法により製造したホログ
ラムを示す断面図、第２図および第３図は同実施例にお
ける方法をそれぞれ説明するための斜視図および平面図
、第４図は本発明の他の実施例の方法により製造したホ
ログラムを示す断面図、第５図および第６図は同実施例
における方法をそれぞれ説明するための斜視図および平
面図である。１．１１・・・基体、２．１２・・・剥離層、３，１３
・・・ホログラム形成層、４．１４・・・ホログラム画
像、５．１５・・・位置合わせ用パターン、６・・・金
属蒸着層、７．１７・・・印刷画像、８，１８・・・金
属反射層、９．１９・・・接着剤層。出願人代理人　　弁理士　鈴江武彦第１０第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）基体の上に剥離層を形成する第１の工程と、前記剥離層の上にホログラム形成層を形成する第２の工
程と、前記ホログラム形成層の上に、エンボス処理によってホ
ログラム画像を形成すると同時にホログラム画像からな
る位置合わせ用パターンを形成する第３の工程と、前記位置合わせ用パターンの上に、蒸着によって金属蒸
着層を形成する第４の工程と、前記位置合わせ用パターンの位置を検出して印刷位置を
決め、前記ホログラム画像の上に印刷によって印刷画像
を形成する第５の工程と、全面に蒸着によって金属反射層を形成する第６の工程と
、前記金属反射層の上に接着剤層を形成する第７の工程と
、から成ることを特徴とするホログラムの製造方法。
（２）基体の上に剥離層を形成する第１の工程と、前記剥離層の上にホログラム形成層を形成する第２の工
程と、前記ホログラム形成層の上に、エンボス処理によってホ
ログラム画像を形成すると同時に、印刷によって位置合
わせ用パターンを形成する第３の工程と、前記位置合わせ用パターンの位置を検出して印刷位置を
決め、前記ホログラム画像の上に印刷によって印刷画像
を形成する第４の工程と、全面に蒸着によって金属反射層を形成する第５の工程と
、前記金属反射層の上に接着剤層を形成する第６の工程と
、から成ることを特徴とするホログラムの製造方法。