JPH02258228A

JPH02258228A - 射出成形機の金型加熱装置

Info

Publication number: JPH02258228A
Application number: JP8115789A
Authority: JP
Inventors: Keiichiro Sugimoto; 圭一郎杉本
Original assignee: SAMII KOGYO KK
Current assignee: SAMII KOGYO KK
Priority date: 1989-03-30
Filing date: 1989-03-30
Publication date: 1990-10-19

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野コこの考案は、射出成形、ダイカストマシン、鍛造プレス
等の金型加熱装置に関するもので、特に、成形時の冷却
速度の違いによる成形不良の防止を可能にした金型加熱
装置に関する。

［従来の技術］金型を定温のまま使用する射出成形では、成形空間に注
入された溶融樹脂が金型で冷却されて流動中に硬化し始
め１、溶融樹脂の合流点で線状の縞すなわちウェルドが
生じる。近年、コンピューター、オーディオ器機などの
精密成形分野が拡大され、また、成形品の高級感を与え
るために、このウェルドを無くすことが射出成形の最も
重要な課題の一つとなっている。ウェルドは金型の成形
材料が流れる部分を加熱することによって防止できる。

しかし、電熱ヒーターで金型な加熱するのみでは加熱に
時間がかかり、加熱し続けると金型の熱分布をも変えて
しまい、成形条件を不安定にしてしまう。

従来、ウェルドレスを目的とした金型加熱装置として次
の各種のものが提案されている。

■金型の外周に誘導コイルを設けたもの（実開昭６２−
１１１８３２号公報）。

■金型に銅パイプからなる高周波誘導コイルを設け、前
記銅パイプ内に冷却水を流すようにしたもの（特開昭６
３−１５７０７号公報）。

■電熱ヒーターを設けた可動入子を金型に出し入れ可能
としたもの（特開昭６３−１５７１９号公報）。

■高温および低温のタンクを準備し、加熱媒体と冷却媒
体とを切り換えて金型に供給できるようにしたもの（特
開昭６１−１７９９１２号公報、特開昭６２−２０８９
１８号公報）。

■高周波加熱装置を用いてウェルドの出る部分を金型の
表面から加熱するもの（特開昭６０−５６６０４号公報
）。

■成形不良の生じる部分に接した金型内に熱媒の循環路
を設け、そこに、高周波で加熱した熱媒を送り込む方法
。

［発明が解決しようとする問題点］前記各従来例は、各々次の問題点がある。

■、■の誘導コイルを設けたものは、いずれも金型に誘
導コイルを設けるため、汎用性がなく、金型を取り換え
る場合に、全ての金型に誘導コイルを必要とする。しか
も、金型が大型化する。■の高周波加熱装置で金型の表
面から加熱するものも同様の問題がある。

■の・電熱ヒータを有する可動入子を設けたものは、金
型に可動入子の挿入部を設けなくてはならず、金型構造
が複雑となる。また加熱手段の汎用性がない。冷却につ
いては自然冷却にたよるため、成形サイクルが長くなる
。

■の加熱媒体と冷却媒体とを切り換えて金型に供給する
ものは、循環系統が２系統必要で、かつ切り換え手段が
必要となり、構造が複雑となる。

■の高周波誘導加熱装置は金型に溶融樹脂を注入する前
に高周波誘導加熱装置で熱媒を加熱しながら金型に送り
込み金型を加熱し、溶融樹脂注入後、熱媒を加熱せずに
低温度の熱媒を送り込み周辺の金型温度との差を急速に
減らすことによって成形良好で、加熱時間が短縮され、
省エネであるが装置が大型、高価格になると共に高い製
造技術を要することは必至である。

そこで、この発明の目的は、金型な短いサイクルで加熱
冷却できて、成形不良の防止が図れ、また、金型の構造
が簡単で金型との汎用性が高く全体構造も簡単で小型低
価格の金型加熱装置を提供することである。

［問題点を解決するための手段］金型加熱装置は、金型に加熱冷却用の熱媒を循環させる
熱媒循環路を成形不良の出る部分の表面に近づけて設け
、この循環路の熱媒を金型外で加熱する低電圧抵抗加熱
装置を設けたものである。

熱媒循環路には、内部の熱媒を冷却する熱交換器を設け
る。低電圧抵抗加熱装置はトランスと低電圧抵抗加熱管
とから構成されており低電圧抵抗加熱管は、円管、角管
などの中空管に低電圧大電流を流しジエール熱を利用し
て熱源としたものである。

［作用］金型に溶融樹脂を注入する前に、熱媒貯蔵タンクの熱媒
を低電圧抵抗加熱管で加熱しながら金型ｔこ送り、金型
を加熱する。金型の冷却は、溶融樹脂の注入後、型開き
の前に、熱交換器で冷却された熱媒を、低電圧抵抗加熱
管で加熱せずにそのまま金型に送り込むことによって行
なう。前記の加熱を行なうときに、熱交換器で冷却され
た熱媒を加熱することになるが、熱媒の循環路に直接電
流を流し、熱源となっているので急速に加熱することが
できる。

［実施例コ第１図は、本発明の実施例を示す構成説明図である。

熱交換器（５）では間接的に冷却水によって熱媒の温度
が下げられ、その際の給水量は、熱交換器（５）の入口
と出口に設けられた温度センサー（７）で検出した温度
と温度コントローラー（１１）で設定した温度によって
決定される。そして、冷却された熱媒は−Ｈ熱媒貯蔵タ
ンク（１）に収容されポンプ（２）によって金型（４）
に送り込まれる。金型（４）は、−個の成形空間に対し
て、金型設計によりウェルドの出る場所をできるだけ少
なくすることが必要であるため、ゲートを２〜３箇所設
けることが望ましい。内部循環路は金型（４）の全体に
分布してもよいが、ウェルドの生じやすい箇所のみに設
けても良い。熱媒が金型（４）に送り込まれる前に、低
電圧抵抗加熱管（３）を通って必要な時には加熱される
が、その際の電力供給量は、低電圧抵抗加熱管（３）の
入口と出口に設けられた温度センサー（７）で検出した
温度と温度コントローラー（１１）で設定した温度によ
って決定される。また、−次電圧をトランス（８）で下
げ、低電圧大電流例えば１５Ｖ　１０００Ａとし、材質
ステンレスの低電圧抵抗加熱管（３）に通電してジュー
ル熱を発生させその中を流れる熱媒の温度を操作してい
る。給水量および電力供給量は直接にはそれぞれモータ
ーパルプ（１２）およびサイリスタ型の電力調整機（９
）で調整している。また、電力を段階的に調整して構わ
ない場合は電圧タップ切り換えでもよい。

［発明の効果コ（ａ）低電圧抵抗加熱管による加熱方式では９２〜９８
％の熱効率が達成でき省エネである。比較として、高周
波による熱媒加熱では７５〜８５％の熱効率であった。

（ｂ）同出力で同じ流量にした場合、高周波による熱媒
加熱の約１５〜２２秒に比べ１０〜１５秒と３割前後の
加熱時間短縮が達成された。ここで、熱媒循環路径を小
さくシ、ポンプの性能を揚げ、しかも、金型と低電圧抵
抗加熱管の距離を短くすることにより、サイクル時間短
縮が可能であり、従って、成型不良の局部的解消として
の機能だけでなく全体の金型温度調節機としての機能も
実現できる域に達した。

（Ｃ）高周波による熱媒加熱が高電圧大電流で危険な為
、ガイドが必要であったり、ノイズ発生を防止する装置
が必要になるのに対して、低電圧大電流で抵抗加熱する
本発明は、人体に安全で、装置が簡易である。電圧１５
ｖ前後では、漏電しても感電する心配はない。

４、

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の金型温度調節機の実施例を示す構成
説明図である。図において、１：熱媒貯留タンク２：ポンプ３：抵抗加熱管４：金型５：熱交換器６：配管７：温度センサー８：　トランス９二重力調整機１０：給排水管１１：温度コントローラー１２：モーターパルプｍ１ｌｌ　図

Claims

【特許請求の範囲】

　射出成形用金型内に加熱冷却用の熱媒を供給する循環
路を設け、熱媒貯蔵タンクから熱媒を送り出すポンプと
、このポンプより送り出された熱媒を加熱可能な低電圧
抵抗加熱管と、この低電圧抵抗加熱管を通った熱媒を循
環路によって金型に導き金型を通った熱媒を間接的に冷
却する熱交換器とを設けることで熱媒の循環系路が構成
されていることを特徴とした射出成形機の金型加熱装置
。