JPH02256200A - モジュール分割陰極を有するプラズマ発生装置 - Google Patents

モジュール分割陰極を有するプラズマ発生装置

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JPH02256200A
JPH02256200A JP1187503A JP18750389A JPH02256200A JP H02256200 A JPH02256200 A JP H02256200A JP 1187503 A JP1187503 A JP 1187503A JP 18750389 A JP18750389 A JP 18750389A JP H02256200 A JPH02256200 A JP H02256200A
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plasma
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古賀 正実知
Koichi Takeda
紘一 武田
Tsuyoshi Shinoda
篠田 強志
Miyuurubaagaa Eritsuku
エリック ミュールバーガー
Shiikingaa Arubaato
アルバート シィキンガー
Eritsuku Miyuurubaagaa Suteiibun
スティーブン エリック ミュールバーガー
Eberetsuto Beirii Don
ドン エベレット ベイリー
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    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/26Plasma torches
    • H05H1/32Plasma torches using an arc
    • H05H1/44Plasma torches using an arc using more than one torch
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C4/00Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge
    • C23C4/12Coating by spraying the coating material in the molten state, e.g. by flame, plasma or electric discharge characterised by the method of spraying
    • C23C4/137Spraying in vacuum or in an inert atmosphere
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05HPLASMA TECHNIQUE; PRODUCTION OF ACCELERATED ELECTRICALLY-CHARGED PARTICLES OR OF NEUTRONS; PRODUCTION OR ACCELERATION OF NEUTRAL MOLECULAR OR ATOMIC BEAMS
    • H05H1/00Generating plasma; Handling plasma
    • H05H1/24Generating plasma
    • H05H1/26Plasma torches
    • H05H1/28Cooling arrangements

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は超音速のプラズマジェットを発生させるような
プラズマ装置、特に複数の陰極(カソード)と共通の陽
極(アノード)を有するプラズマ発生装置に関するもの
である。
〔従来の技術〕
超音速のプラズマジェットを発生させるプラズマ装置と
しては米国特許3.839.618号(1974年10
月1日発行)の’Method and Appara
tus for Bffecting High−En
ergy Dynamic Coating of 5
ubstrates”に見られるように電極間に不活性
ガスを流してプラズマジェットを得ている。このプラズ
マジェットはプラズマ発生装置(プラズマガン)と対象
物の間に適当な距離をおいて移行アークを形成し、対象
物の加熱あるいはガンの中に粉末原料を投入して対象物
上に皮膜を形成するために用いられる。
またガンおよらび対象物は真空ポンプなどにより減圧さ
れたチャンバー内で用いられ、減圧下でプラズマジェッ
トは超音速流となりこの超音速プラズマ発生装置により
いろいろな応用が試みられている。
また更に米国特許4.328.257号(1982年5
月4日公開)の11System and Metho
d for Plasma Coating”に見られ
るようにプラズマガンおよび対象物が真空チャンバーに
収められ、直流電源をプラズマガンと対象物間に電気的
に結び、プラズマガンは種々の動きができるように運動
機構が設けられている。金属等の原料粉末がプラズマガ
ンへ投入され対象物上へ溶射され、皮膜を形成する。ま
たこれらのプロセスが減圧下で行なわれるため真空チャ
ンバーに付属してフィルター類、熱交換器、真空ポンプ
等が設置されている。但し、この場合のプラズマガンは
従来よりの1対の陽極、陰極から構成されている。
また先に述べたプラズマガンと対象物を結ぶ直流電源は
場合に応じてプラズマガンと対象物の極性を切り替える
ことができる。
2個以上の陰極と共通の陽極を持つ例としては特公昭5
1−7556号「プラズマガン」、特開昭61−230
300号「プラズマアーク用トーチ」が見られる。
これらはいずれも大気雰囲気中で作動するようになって
おり、先に述べたような減圧下で超音速プラズマを発生
させるようにはなっていない。複数の陰極を持つことは
ガンの構造としては複雑になり、また操業条件を最適化
することも非常に困難になる。
〔発明が解決しようとする課題〕
プラズマ発生装置を用いて金属等の原料粉末を投入して
皮膜を形成する溶射において、従来よりの1対の陽極、
陰極を用いる場合、原料粉末の投入は構造上、プラズマ
ジェット流に対して側方から投入することになりプラズ
マジェット中心の高温、高流速部へ効率良く原料粉末を
投入することが重要な課題であった。これは原料粉末の
粒径、比重差などによりプラズマジェットにはじかれる
ものあるいは貫通するものが存在するためであった。
また、陰極を複数にして原料粉末を陽極の中心上からプ
ラズマジェット軸方向に投入する方法は、プラズマ発生
装置の構造が複雑となり、陰極、陽極等が損耗した場合
の取り替えに時間を要する。
また電極冷却のための水冷配管の伝熱面積を充分に確保
するのが困難であった。
更に原料粉末を投入した際に陽極の空間部(アークチャ
ンバー)に飛散した溶融粉末が付着する問題があり長時
間、安定なプラズマ操業条件の最適化が困難となる技術
的課題があった。
〔課題を解決するための手段〕 前項で述べたような課題を解決するために本発明では真
空チャンバー内で減圧した雰囲気中でプラズマガンおよ
び対象物を操業し、安定した超音速プラズマジェットを
用いた作用を実施する。また複数の陰極は各々モジュー
ル分割され、個々に取り除し、分解が容易な構造となっ
ている。従って各モジュール化された陰極くを交換する
ことによって陽極に対するプラズマの流入角度、放電距
離(アークギャップ)、陰極先端形状と調整でき、プラ
ズマ操業条件制御の自由度を向上させている。
次に陽極は中心の空間部(アークチャンバー)から出口
に従ってノズル形状を構成し、減圧下で安定した超音速
プラズマジェットが得られるような構成となっている。
アークチャンバー上方からの原料粉末投入はスリーブ状
の部品(粉末投入管)を経由して行なわれ、このスリー
ブを交換することにより該投入管径を選択し、原料粉末
のアークチャンバーへの投入パターンを制御できる。更
に前記投入管の出口近傍で穴を分岐させ、各分岐穴の出
口方向を各陰極の方向に向けることにより原料粉末をよ
りプラズマジェットの高温部へ投入することになり高融
点材料、難溶融材料を容易に溶融せしめ緻密な皮膜を形
成することが可能とてなる。
原料粉末のアークチャンバー内での付着の問題は先に述
べたように、各モジュール化された陰極、粉末投入管、
陽極は個々に取り除し、分解が容易にできる構造をして
おり、メンテナンス性を大幅に向上させ、これらの選択
の自由度も同様に向上したため、アークチャンバー内で
の付着を回避できるような組み合わせおよび操業条件を
選択できる。
各陰極、陽極の高熱負荷部の冷却は装置の寿命に大きく
影響するが、本発明では各陰極を冷却する冷却水系と、
陽極を冷却する冷却水系を別に持ち、充分な冷却がとれ
ろ水却構造を形成している。
特に陽極については各陰極部の間を複数の冷却水穴が下
部から上部へ貫通し、陽極上部では粉末投入管を囲むよ
うに設計された特殊なりランプで冷却水が旋回しながら
効率良く陽極上部を冷却する構造を有している。これに
より従来のプラズマ発生装置に比較して、各陰極と陽極
が独立に出力をコントロールでき、トータル出力を容易
に高められることも相まって安定した大出力化が可能な
プラズマ発生装置となっている。
〔実施例〕
第1図から第33図に実施例を挙げ、本発明の特徴を具
体的に説明する。
第1図は本発明に関るプラズマシステムを示している。
プラズマシステムは真空を維持するようにシールされか
つ耐圧構造の絶縁容器としてのプラズマチャンバー10
を含んでいる。この真空チャンバー10は円筒状主本体
部分12とそれに接続する上蓋13により構成される。
プラズマチャンバー10の1部である円筒状部分12は
、チャンバー中のガスと粒子を処理し、任意の雰囲気圧
力を維持するための装置に導びかれ、かつ同装置に連結
される下部コレクター円錐蓋14を含んでいる。
下向き方向のプラズマ溶射は上蓋13の内部に装着され
るプラズマガン16により形成され、そのプラズマガン
16の位置はプラズマガン動作機構18によって制御さ
れる。真空チャンバー10はいずれも二重壁の冷却構造
として構成されており、上蓋13は内部の操作装置を取
り扱うために取りはずし可能な構造となっている。プラ
ズマガン動作機構18は上蓋13の壁内にシールされた
ベアリングと連結部を通してプラズマガン16を支持し
制御している。
また上蓋13にも連結されている粉末供給機構はプラズ
マガン16に連結されている、フレキシブルチューブを
通して、加熱された粉末をプラズマ溶射中に制御して導
入する機能を持っている。
下向き方向のプラズマ流は、内部冷却された伝導体の処
理部品ホルダー25に支持されている処理部品24に衝
突する。またこの処理部品ホルダー25はチャンバー1
2を貫通して外部の処理部品動作機構26まで延設され
る軸により、運転中に位置合わせされ移動させられる。
処理部品24の一端に近接して、かつ処理部品24から
は分離して、ダミー処理部品あるいはダミースティング
28が配置され、ダミースティング28は同様に内部水
冷されチャンバー12の側壁を通してダミースイング動
作機構30に連結されている。処理部品ホルダー25と
ダミースイング28はチャンバー10の中心軸に対する
挿入位置に調整することができ、かつこれらは電気伝導
体より構成されるため、種々の運転状態において移行ア
ーク生成のために選択された電気に保つことができる。
処理部品24とダミースイング28の下方のコレクター
円錐蓋14はオーバースプレー(付着しなかった粒子と
ガス)を導入するためのバッフルフィルターモジュール
32に接続されており、そのバッフルフィルターモジュ
ール32はオーバースプレーを冷却するための水冷バッ
フルと導入された粒子の大部分を取り除くためのフィル
ターを備えている。
バッフルフィルターモジュール32を通過する流体は、
冷却装置を装備している熱交換器36を通って、実質的
に流体中の残りのすべての粒子を取り除くオーバースプ
レー回収用フィルター40を装備している真空マニホー
ルド38に流入する。真空マニホールド38はチャンバ
ー10内の雰囲気圧力を所定の圧力に維持するために十
分な能力を持っている真空ポンプ42に連結している。
通常この雰囲気圧力は0.6気圧から0.001気圧で
ある。バッフルフィルターモジュール32と熱交換器3
6はオーバースプレー回収用フィルターと同様2重壁冷
却構造が好ましいが、通常のプラズマ装置に使用されて
いるタイプのものも使用することができる。全体システ
ムは容易に操作でき、かつ1部分別のシステムを利用す
ることができるように、ローラーの上に設置され軌条の
上で移動することができる。通常ののぞき窓と水冷され
た操作扉と電気的接続を行なう絶縁されたフィードスル
ープレートは図には表われていない。処理部品の保持と
動作制御装置はチャンバー12のヒンジ付きの扉43に
取りつけられている。
電気エネルギーは上蓋13の上部に取りつけられている
固定されたブスバー44を通して装置の操作部に供給さ
れる。フレキシブル水冷ケーブルは、外部プラズマ電源
46と高周波電源48とをプラズマジェット発生用のプ
ラズマガン16にブスバー44を通して接続する。プラ
ズマ電源46は、プラズマガン16の電極間とプラズマ
ガン16と処理部品24(7)ftJiの必要な電位差
を生成する。高周波電源48はよく知られているように
、プラズマ電源直流電圧の上に高周波電圧を重畳させる
ことにより、移行型プラズマアークの初期着火を行なう
のに用いられている。極性可変移行アーク電源50は、
ブスバー44を通してプラズマガン16と処理部品ホル
ダー25とダミースティング28に接続されている。始
めに述べたMuehlbergerらの米国特許第43
28257号に記載されているように、移行アーク電源
50は、プラズマガン16とワークピース24の間で逆
極性移行プラズマアークを発生することもできる。
プラズマガン16の運転のだ必に、後述するようなプラ
ズマガン16の内部を流れる適当な冷却水の流れをつく
るた必の冷却水昇圧ポンプ52を使用している。プラズ
マガス源54は、プラズマジェットの発生のため適当な
イオン化ガスを供給している。
ここで使用されているプラズマガスは、アルゴン単体あ
るいは、ヘリウムあるいは水素を含んだアルゴンガスが
使用されるが、当業者に知られている他のガスも使用す
ることができる。
第1図の装置の一連の制御と種々の動作機構の速度と振
幅はシステム制御コンソール56により統括されている
。プラズマガン16はプラズマ制御コンソール58の統
括下で別個に操作される。これらのコンソールにより遂
行される機能とその中に含まれている回路は容易に理解
できるものであり、ここでは図に示されておらず詳細に
は述べない。
移行アーク制御回路60は移行アークの極性を切換える
制御を行なう。
分割式カソードを使用していくプラズマガン16を除い
て第1図の残りの部分は基本的に前述したMuehlb
ergerらの米国特許4328257に述べられてい
るプラズマ装置と同一のものである。
第2図は第1図のプラズマガン16を示している。
プラズマガン16は、後述するような粉末投入装置を装
備した陽極と冷却装置を内蔵する全体からみて円筒状の
ガン本体70を含んでいる。溶射される粉末あるいは他
の物質は本体70の上部の陽極止め板74を貫通してい
る粉末導入管72の中を通ってプラズマガン16に投入
される。
冷却水昇圧ポンプ52はプラズマガン16のガン本体7
0に接続され同本体70内にある陽極冷却系へ冷却水を
供給する。
水冷昇圧ポンプ52は、その上部から出る複数の管のう
ちの2つの管によって、プラズマガン16に接続される
。これら2つの管は陽極止め板74に取付けられた接続
子76.78により冷却水を供給する。
陽極冷却系を通過した冷却水は、冷却水昇圧ポンプ52
の下部から出ている複数の戻り配管のうちの2つの管に
よって冷却水昇圧ポンプ52へ戻される。
これらの2つの戻り配管は、陽極止め板74に取付けら
れた接続子80.82に接続される。陽極とその冷却系
を以後、第3図にて詳しく記述する。プラズマガン16
には、第4.5図で詳しく後述する3つの分離された陰
極アセンブリが取付けられる。
個々の陰極アセンブ1J84,86.88は、通常、円
柱形状をしており、本体70の中心軸92に対して、陰
極アセンブリの軸90は約45°傾けられ、ガン本体7
0の外壁を貫通するように取付けられる。これら3つの
陰極アセンブリ84,86.88は通常、ガン本体70
の周囲に約120°おきに均等に同心円上に配置される
。陰極アセンブリ84は、冷却水供給管75の一つであ
る供給管93によって、第1図の冷却水昇圧ポンプ52
から、冷却水を受は取る。同様に陰極アセンブ1J86
,88はそれぞれ供給管94.95によ゛って冷却水を
供給される。供給管93,94.95により陰極アセン
ブ!J84.86.88に供給される冷却水は、第5図
で詳しく後述される陰極アセンブリの内部冷却系を通っ
た後、陰極アセンブリの側面にある接続子96によって
陰極アセンブリから排出される。
各接続子96は、冷却水戻り配管79のどれか1つを経
由して冷却水昇圧ポンプ52に接続される。陰極アセン
ブリs4.86.88のそれぞれの側面に取付けられて
いるもう一つの接続子98は、第1図中のプラズマガス
源54へ配管(図示されていないカリにより接続され、
プラズマガスを陰極アセンブリへ供給する。プラズマガ
ン16は3つの陰極アセンブ’J84.86.88から
構成されているように図2に示されているが、これは後
述するが、図による理解の容易のためであって、もちろ
ん本発明の原理によれば、3つ以外の陰極アセンブリか
ら構成されることも可能であり、また、本体70の中心
軸92に対する陰極アセンブリの軸90の角度も45°
以外でもよい。
第2図に示すように、プラズマ発生源46は、3つの個
別のプラズマ電源99A 、 99B 、 99Cから
構成され、それぞれ陰極アセンブリ84,86.88に
接続されている。プラズマ電源99A 、 99B 、
 99Cは、それぞれ個別の直流電源をもっており、そ
の陽極端子は、ガン本体70の内部にある陽極に接続さ
れ、陰極端子は、それぞれ対応する陰極アセンブリ84
゜86.88に接続される。プラズマ電源99A、99
B。
99Cは独立に電力調節が可能であり、従って陰極アセ
ンブ!J84.86.88に供給する電力もそれぞれ独
立に変化させることができる。第2図に示したように、
極性可変の移行アーク電源50が本体70の中にある陽
極と処理部品24の間に接続されている。
第2図中には示されていないが、高周波電源48が、陰
極アセンブリ84,86.88に、望ましくは個々の陰
極アセンブ1J84,86.88に一つずつ接続され、
プラズマ電源99A 、99B 、 99Cに高周波電
位を重畳することにより、プラズマ移行アークを初期発
生させる。
第3図は、本体70の部分断面図であり、プラズマガン
16の陰極アセンブリ84の一部も描かれている。陰極
アセンブ!J86,88は図を簡単化するため、省略し
ている。
第3図に示すように、本体70は略円柱形状をしており
、その中心に円柱形状の内孔100があり、これは、本
体70の上面102から底面104まで貫通している。
この内孔100の下方部には、陽極アセンブリ106が
取付けられる。陽極アセンブリ106は、本体70の底
面104に取付けられている陽極保持具108により、
内孔100の下端に固定される。
陽極保持具108は図28で詳細に後述される。
陽極接続プラグ110は、内孔100の上方部に取付け
られた粉末供給部品の一部を構成する。陽極接続プラグ
110は、陽極アセンブリ102の上面から上方に伸び
ており、本体70の上面102にある陽極接続板の中心
にあけた孔112にはめ込まれる。
陽極接続プラグ110の下端にはフランジ114を有し
ており、またこのフランジ114は内孔100の内面1
16まで拡がっている。陽極接続プラグ110には略円
柱状の孔118があり、この孔の中には、粉末供給管保
持具1・20が取付けられる。粉末供給管保持具120
は、その上部にネジ山が切られ、陽極接続プラグ110
の上端部にあるネジによって固定される。また粉末供給
管保持具120は、その内に、円柱形状の孔122が設
けられており、その孔には、粉末導入管72が取付けら
れる。前にも述べたように、粉末導入管72は、金属粉
末やその他の溶射材料を、第1図に示した粉末供給装置
20から、プラズマジェットへ誘導する役割を果たす。
金属粉末やその他の溶射材料は粉末導入管72を通って
プラズマガン16中へ圧力をかけて送給する。第3図に
示すように、粉末導入管72の先端は、粉末導入口12
4につながっており、陽極接続プラグ110に設けられ
た円柱状の孔118の内部に配電される。陽極アセンブ
リ106の頂部128に挿入されるクランプ126は、
第29〜31図で詳細に後述されるが、その上部132
は中空の略円柱形状をしており粉末導入口124に隣接
した陽極接続プラグ110に設けられだ円柱状の内孔1
18の下方部分に取付けられる。
クランプ126の下方側は、中空の略円柱形状をしてお
り、陽極アセンブリ106の頂部128に位置する。
粉末投入管保持部品136は、後に第15図で詳しく述
べるが、粉末導入口124を受は入れるため、クランプ
126の上方部に接続している。一方粉末投入管保持部
品136の下方部は、陽極アセンブリ106の中へ伸び
ており、先端は、円柱状の粉末投入管138に接続され
ている。粉末導入管72は内に孔140が開いており、
粉末導入口124中に設けられた中心孔142につなが
って粉末を送り込む。さらに中心孔142は、粉末投入
管保持部品136中に設けられた中心孔144につなが
れ、粉末を送り込む。後に詳しく述べるが、粉末投入管
保持部品136に設けられた中心孔144は、粉末投入
管138内に設けられる1つ以上の粉末投入口へと粉末
を送給する。第3図では、粉末投入管138には1個の
粉末投入口146が設けられており、さらにこの粉末投
入口146は、陽極アセンブリ106の本体(20〉 150中に作られたガス混合室148につながっている
陽極アセンブリ106の本体150中に設けられたガス
混合室148は、ノズル部152につながり、陽極アセ
ンブリ106の底部130にて、プラズマガン16の外
部へと開放される。ガス混合室148にはさらに、陰極
アセンブリ84,86.88にそれぞれ対応した3つの
アーク室154が接続される。ここでこれらのアーク室
154は、陽極アセンブリ106の本体150中にて作
られたものである。
第3図には、陰極アセンブリ84に対応したアーク室1
54の一つが描かれている。
プラズマガン16の本体70には、略円柱状の空間15
6が設けられ、その中に陰極アセンブリ84がはめこま
れるようになっている。第3図中に破線で示しているが
、この円柱状の空間156である。通常この円柱状の空
間156の先は、同じく円柱状の孔158につながり、
さらに、この孔158は、本体70の中まで達している
。この孔158は第3図中に、破線及び実線にて示され
ている。そしてさらにこの孔158には、絶縁体160
がはめこまれる。絶縁体160はその中にカソード先端
部品162が取付けられており、陰極アセンブリ84の
構成要素の一つとなっている。絶縁体160は、アーク
室154で止っており、また陰極先端部品162は、ア
ーク室154の中まで伸びている。第3図には描かれて
いないが、陰極アセンブリ&6.88もプラズマガン1
6に同様にして取付けられる。後述するが、陰極アセン
ブリ84は、絶縁体160中に設けられた円柱状の孔1
68の内壁166と陰極先端部品162との間の円環状
の空間によって作られるガス流路164に沿って不活性
ガスが渦巻き状に流れるように機能する。第2図に示し
たプラズマ電源99Aは、陰極アセンブリ84の陰極先
端部品162と陽極アセンブリ106の本体150の間
に接続され、必要な電位差を両者の間に印加する。この
電位印加と、さらに陰極先端部品162周囲に不活性ガ
スを流すことにより、プラズマアークがアーク室154
に形成され、その結果、プラズマ流がガス混合室148
、さらにノズル部152を流れ、プラズマガン16から
噴出する。
アーク室154の中の不活性ガスの速度は亜音速の領域
にある。ガスが中心のガス混合室148に入るに従い、
ガスは粉末投入管138を通じて導入される粉末と混合
される。ガス混合室は、その内部におけるプラズマ流の
速度が音速となる領域を規定する。ガスと粉末の混合物
はプラズマ流の超音速領域を規定するノズル部152の
中で加速される。
ノズル部152を出たプラズマ流は処理部品24まで続
き、第1図に示される真空ポンプ42の動作に従った超
音速で真空チャンバー10の底部のコレクタ円錐部14
から出ていく。移行アークは第1図と2に示される開閉
可能な移行アーク電源50によって処理部品24と陽極
アセンブリ106の間に生成される。
第3図には示されていないが、陰極アセンブリ86と8
8とは陽極アセンブリ106の本体150内の対応した
アーク室154との関係において同様の仕組みで作動し
、ノズル部152を通ってガス混合室148から流れさ
らにプラズマガンの外部に流れ出るプラズマ流を生成さ
せることができる。
第3図はプラズマガン16の本体70のなかに収納され
る陽極アセンブリ840部分を実線と破線で示す。一方
、第4図は本体70の外部に出ている陽極アセンブリの
部分を示し、第5図は陰極アセンブリ84の全体の断面
図を示す。
第4図で解るように、陰極アセンブリは分割構造で、陰
極アセンブリ84の軸の延長部90として円筒状の本体
として構成される。陰極アセンブリが分割構造であるこ
とは、内部を圧力的に隔離し、かつ陰極アセンブリを8
4をプラズマガン16の本体から一体の構造物として取
り外し可能ならしめるものである。陰極アセンブリ84
は第3図に点線で示される円筒状の空間156に陰極ア
センブリ84の本体170が適合したうえで収納される
ように、本体70の中に取り外し可能なように取り付け
られている。これは、陰極アセンブリ84の絶縁部材1
60を、陰極先端部品162がアーク室の中の正しい位
置に設定されるよう本体70の中の小さな円筒形の孔1
58の中に着座させる。
第4図に示されるように、プラズマガン16の本体70
の外部に突出した陰極アセンブリ84の本体170は水
接続子96とガス接続子98を有する。第1図と第2図
に示される冷却水昇圧ポンプ52から供給される冷却水
の配管93は本体170の外端にとめられた絶縁ナツト
172を通して伸びている。この配管93を通じて陰極
アセンブリ84に入りかつ陰極アセンブリ84内の冷却
系を流れる冷却水は、第2図に関連して説明したように
冷却水の戻り配管79の一つと結合された水接続子96
を通ってアセンブリから冷却水昇圧ポンプ52へと出て
行く。また、先に述べたように第1図に示されるプラズ
マガス源54からの不活性ガスはガス接続子98へ導か
れる。
第5図に示される陰極アセンブリ84の断面図において
、ケーブル絶縁物174の端部のネジ176を通してケ
ーブル絶縁物の端部にねじ込まれた絶縁ナツトは示され
ていない。また、ケーブル絶縁物の円筒状ボアに位置し
た接続子178に結合された水配管93も示されていな
い。冷却水昇圧ポンプ52からの冷却水は水配管93に
よって接続子178に供給され、その冷却水流は第5図
の矢印182にて示されている。
ケーブル絶縁物174はチャンバー絶縁物160、通常
円筒形をした絶縁材でできた陰極連結部品184、円環
状をした絶縁物保持具186と共に陰極アセンブリ84
の本体170の一部を形成する。絶縁材でできた陰極連
結部品184は同部品の端部にネジ切り部188を有し
、ケーブル絶縁物174とネジ部で連結される。円環状
の絶縁物保持具186は陰極連結部品184のもう一方
の端部192で陰極連結部品184内の円環状の空間1
94にチャンバー絶縁材160を固定しながらボルト1
93によって固定される。
陰極連結部品184は円筒状をし中空のガス接続管19
8が着座した円筒状の空間196を持つ。ガス接続管1
98はチャンバー絶縁物160から円筒状空間196の
一部にそって伸びている。円筒状ボアの残りの部分は陰
極接続管200を形成している。陰極接続管200は、
概略円筒状で、段状の外形を有し、陰極アセンブリ84
の長手方向90と合致した長手方向軸を持つ。陰極接続
管は陰極先端部162を取り付けるために陰極連結部品
184の一端190に位置決めされた領域からチャンバ
ー絶縁物160の外端に位置決めされた領域の末端まで
伸びている。
陰極接続管200はガス接続管198の一部の部分で外
径が一段小さくなり、再度チャンバー絶縁物160の部
分で外径が更に一段小さくなり、ガス接続管198の内
壁204とチャンバー絶縁物160の内壁に円管状の空
間を形成する。かかる円環状の空間は、ガス接続管19
8の主要な部分に沿って伸びた均一な外径の第一の部分
208とチャンバー絶縁物160の全長の大部分にそっ
て伸びた第一の部分208の外径より小さな均一な外径
を持った第二の部分210によってガスの通路を形成す
るものである。陰極接続管200はガス通路206の第
一と第二の部分208と210の接合部に位置したガス
通路206に入るように延長された円環状の縁を持って
いる。
陰極連結部品184は円筒状のボア196に、円環状の
ガス導入室216を形成する円環状の凹部を持っている
。円環状のガス導入室216はガス接続管198の外部
に出た部分を囲み、ガス接続管198の複数の小孔21
8を通じてガス接続管198の他端でガス通路206の
入口部分とつながる。複数の小孔218は円環状のガス
導入室216においてガス接続管198の周囲に円陣に
配置され、図5には複数の小孔218の一つを示す。
第4図に示される陰極アセンブリ84の本体170の外
部に取り付けられたガス接続子98は加圧された不活性
ガスをガス接続管198の小孔218と円環状のガス導
入室216とつながったガス通路206の入口部分に供
給されるために使用される。第5図に示されていないガ
ス接続子98は陰極連結部品184のガス通路220に
よって円環状のガス導入室216に接続されている。通
路220は第5図に破線で示されており、ガス流は破線
の矢印222で示されている。通路220を流れるガス
は円環状のガス導入室216を満たし、そこから小孔2
18を通ってガス通路206の最初の部分208に流れ
る。最初の部分208の中のガスは陰極接続管200の
円環状の縁212に流れ、そこでガスはガス通路206
の第二の部分210で円環状の縁212の複数の小孔2
18の配置によって強制的に渦巻状の流れパターンが形
成される。
円環状の縁212の詳細は、第6図の一部の断面図であ
る第7図と共に第6.7図に示されている。
第6図に示されているように、円環状の縁は陰極接続管
200のすぐ外側に適当な距離をおいて円環状に配置さ
れた複数の小孔224を有する。前述した通り、接続管
200は陰極アセンブリ84の長手方向軸と一致する長
手方向軸を持つ。複数の小孔224は長手方向軸90に
対し斜めに配置されており、それは複数の小孔224の
一つの断面を示す図7で解る。この、延長軸90に対し
斜めに設けられた小孔224は円環状の縁212中を通
るガス通路としてガス通路206の第二の部分210に
沿ってガスを強制的に渦巻パターンにするものである。
不活性ガスの旋回流は陰極先端部品162を通り、アー
クチャンバー154に入るまで維持される。このような
旋回流はアーク室154の中で形成されるプラズマアー
クを安定化させることに寄与する。
第5図に示すように陰極先端部品162はチャンバー絶
縁材160の先端部近傍で陰極連結管200の先端に配
置される。陰極先端部品162はタングステン、あるい
は銅などで作られ、陰極連結管200の先端に金ロウ付
けのような手法により接合することもできるが、望まし
くは取り除しゃ交換の容易性を考慮するとネジ切りによ
って取り付ける方が良い。第5図では陰極連結管200
の先端部に陰極先端部品162を取り付けられるネジ切
り部228を有したものを示している。前述したように
冷却水の供給は冷却水昇圧ポンプ52から配管93を経
由して陰極アセンブリ84に行なわれる。配管93は絶
縁材でできたネジ部品172、ケーブル絶縁材174の
中を通り、接続部品178で結ばれる。接続部品178
は陰極アセンブリ84内の略円柱状の連結管232の端
部230に配置される。前記連結管232は絶縁材でで
きた陰極連結部品184の内部に配置され、陰極連結管
200ρ内部の空間236に伸びており、絶縁材ででき
た陰極連結部品184の端部に切られたネジ234によ
り固定されている。陰極連結管232は先端部で水管2
38を接続しており、これにより陰極先端部品162の
背面近傍240まで冷却水を供給することができる。
冷却水は配管93、接続部品178を経由して連結管2
32の内部に取り込まれ、前記連結管232の先端で水
管238の内部244を通り、陰極連結管200の内部
の空間内の陰極先端部品162の背面近傍で反転し、前
記水管238、連結管232の外部を流れる。図中水の
流れは矢印246で示している。前記連結管232の外
部を流れてまた冷却水は陰極連結管200の内部で環状
の空間部250に導びかれ、更に排水用の空間252に
陰極連結管200のまわりに適当な間隔をおいて設けら
れた複数の小孔254を経由して流れ込む。小孔254
の1つは第5図に示されている。排水用空間252は第
4図に示されている接続部品96につながれ、前記接続
部品96までの経路256は第5図に破線で示し、水の
流れは同様に破線矢印258で示している。
絶縁材でできた陰極連結部品184に用けられたガスの
経路220および水の経路256は第5図中破線で示し
ているが、実際にはメンテナンス性を考えて、配置位置
をずらした方がガスの継ぎ部98、水の継ぎ部96を扱
いやすい。
第3図の説明の際にも述べたがモジュール化された陽極
アセンブリ106は陽極本体150を有し、第8図にも
示すように陽極本体150は中心軸260を持つ。陽極
本体150が陽極アセンブリ106に取り付けられる際
には陽極本体150の中心軸260は陽極アセンブリ1
06、更にはプラズマガン16(第2図)の中心軸92
と一致する。
陽極アセンブリ106の上端部128には円柱状の空間
262があり、内部はネジ切り部264を持っている。
ネジ切り部264は第3図や後述する第29図から第3
1図に示した挿入式クランプ126を収容する。ネジ切
り部264から下方で円柱状の空間262は円形チャン
バー266へ円錐状に細くなり、前記円形チャンバー2
66は第3図、第5図に示した原料粉末投入管支持部品
136の下端部を受は止める構造になっている。更に円
柱状の小空間268は陽極のガス混合室148の上端ま
で伸び、第3図、第15図で示した原料粉末投入管13
8を固定するような構造となっている。陽極のガス混合
室148の下端は陽極のノズル部152に連続している
前述したように本実施例2は陽極アセンブリ106は3
個のアークチャンバー154を有し、それらはガン本体
の中心軸70の周囲に等間隔で配置されている。第8図
ではそのうちの1個のアークチャンバーを図示している
。アークチャンバー154は陽極本体150の側面に設
けられた開口部274の底部まで続く。開口部174は
プラズマガン16の本体70に陰極アセンブリ84を組
み入れる際に陰極との絶縁材160の下端に合致する。
こうすることによって陰極アセンブリ184の中の陰極
先端部162はアークチャンバー154の内側の適正な
作動位置に配置されることになる。
アークチャンバー154は中心線276に沿ってガス混
合室148まで伸び、略円柱状の空間と開口部274へ
拡がる円錐状の空間280とで形成される。
陽極アセンブリ106の本体150には円環状の切り欠
き282を有し、陽極本体150の下部の底部130で
囲まれたような形状をしている。
陽極冷却システム中の冷却水は円環状の切り欠き部を強
制的に旋回されながら陽極本体150のアークチャンバ
ー154の間に設けられた複数の小孔(第8図では28
4.286)を上方へ流れ円柱状空間262へ達する。
第9図は開口部274を中央に示すため、第8図の左方
より視た陽極アセンブリ106の外観図である。第10
図は陽極アセンブリ106の上面図であり、開口部27
4とそれに継がるアークチャンバー154がわかるよう
に一部切り欠いている。実際には陽極アセンブリ106
には同様な開口部が更に2個、陰極アセンブ!786.
88を取り付けるために設けられているが第9.10図
には示されていない。陽極本体150の下部に円環状の
突き出たリム288があり、リム288は陽極本体15
0をガン本体70に装着する際にガン本体内部の円柱空
間100の下端にある引っ込み部290に着座し、正確
な位置決めと陽極本体の上方へのズレを防止することが
できる。
陽極保持部108はガン本体70の底部を構成し、陽極
保持部108に付属する円環状のフランジ109は第3
図に示すようにリム288の下端に接し、陽極アセンブ
リ106を保持している。
第11図は陽極本体150のうちアークチャンバー15
4、ガス混合室148、ノズル部152の位置関係を示
す断面図である。前述したようにアークチャンバー15
4は陰極先端部162を内包する円錐状の空1IJff
280とガス混合室148に連結する円柱状の空間27
8から構成される。不活性ガスは旋回しながら陰極先端
部162のまわりを通過し、アークチャンバー154を
経由してガス混合室148に流入する。
アークチャンバー154は陽極本体150と陰極先端部
162との間にプラズマアークを発生する放電空間を形
成する。プラズマアークはアークチャンバー154を通
過する旋回流の圧力と量によりアークの形状が変化する
が陰極先端部162からアークチャンバー154を通過
し、ガス混合室148近傍まで達する。このアーク到達
点によってガス混合室148内のプラズマガスの温度が
変化する。また不活性ガスの旋回流はアークをアークチ
ャンバーの円柱状空間部278、あるいはガス混合室1
48の壁の一点に集中させない効果がありプラズマアー
クの安定性を増している。
陽極アセンブリ106はモジュール化されているため、
プラズマガン16から容易に取り除すことができる。こ
のためアークチャンバー154の径、形状の異なった陽
極アセンブリ106を準備しておけば、使用するプラズ
マシステムの条件に従って容易に選択、交換が可能とな
る。
プラズマガン16の作動に際しては更に陰極アセンブ’
J84,86.88の陽極アセンブリ106の中心軸2
60に対する角度をある程度変化させることも可能であ
る。実施例では第11図に示すように、陰極アセンブリ
の中心軸 276は陽極アセンブリ106の中心軸26
0から約45°の傾きを有している。本発明ではこの角
度は30°から105°まで変化させることが可能であ
るが、実際には45″を越えて例えば90°程度になる
とガス混合室148内壁に投入された原料粉末が付着す
る現象が認められた。
第11図では更にアークチャンバー154の4つの異な
った配置例を示している。このうち実線で示したものが
、実施例では最も適用範囲が広いが、他の配置例も別の
応用例の際には有効である。
次の実施例としてアークチャンバー154の円柱状空間
部278の配置であるが第11図に示すように先の実施
例に比較して円錐状の空間部280が始まる位置がガス
混合室側に破線296、−点鎖線302のように接近し
ている。これに伴って陰極先端部162も図中の破線2
98、−点鎖線304のように配置される。
更に一点鎖線302の場合、陰極先端部162の形状を
破線306のように細くした実施例もある。
本発明のガス混合室148はプラズマガスがノズル部1
52で超音速に加速される前の音速以下の状態のところ
へ原料粉末を粉末投入孔146から導びき入れる役割を
果たす。物性の異なる原料粉末は異なった融点を有する
ため、プラズマガスの適切な温度域に投入するために、
ガス混合室148の長さを変えられることが望ましい。
適正な長さのガス混合室148を選択すると、未溶融粒
子やガス混合室148あるいはノズル部152の内壁に
粉末が付着するのを防止できる。陽極アセンブリ106
はモジュール化されており、容易に交換できるためガス
混合室148の長さを変えたものを何種類か保有すれば
、適宜選択できる。
ガス混合室148の形状は投入された原料粉末の溶射パ
ターンにも影響を及ぼす。通常溶射パターンは3個の陽
極の位置に対応した3角形状となる。
第12.13.14図は3種類の異なったガス混合室1
48とそれに続くノズル部152の形状を示している。
第12図は第3.8.11図などで示したものとほぼ同
等のものであり、第13図はガス混合室148の長さが
第12図に比較して長くなっており相対的にノズル部は
短かくなっている。第14図はガス混合室148の長さ
は第12図と第13図の中間になっており、ノズル部1
52は2つの部品308と310に分かれている。ノズ
ル上部の308はガス混合室の下端272からノズル下
部310の上端312まで一定の角度で拡がり、ノズル
下部310はノズル上部308より大きい角度でプラズ
マガンの底部130の下端に合致する位置まで一定の角
度で拡がる。
粉末投入管保持部136は第3図でも示したが、第15
図では粉末投入管138と一緒に示している。
第3図に示しているように粉末投入管保持部136は陽
極アセンブリ106の上部に取り付けられた水の流れを
案内するクランプ126の中部を貫通し、第8図に示す
陽極本体150の円形チャンバー266まで達する。第
15図で示すように粉末投入管保持部136は上部に円
環状の溝314を有し、図中には示されなていないが、
QIJングを入れる構造になっており前記クランプ12
6の上部132とで冷却水をシールする。同様に下部の
溝316はやはり0リングを用いて陽極本体150の円
形チャンバー266とで冷却水をシールする。第15図
に示すように粉末投入管138は上端外周にネジを切っ
た部分318を有し保持部136の下端内部にネジ込ま
れる構造となっている。
粉末導入管72及び粉末導入口124によって導入され
た原料粉末は粉末投入管保持部136の中心穴を経由し
て陽極アセンブリ106のガス混合室148に投入され
る。粉末投入管138は第16図から25図に示すよう
な種々の形状を選択することが可能である。
本発明の大きな特徴は前述したように複数の陰極アセン
ブリ、陽極アセンブリともにモジュール化されており、
取り除しか容易なことであるが、粉末投入管138も同
様に取り換えが容易で形状選択の自由度が大きい。従っ
て粉末投入管を変えることによってガス混合室148内
への粉末投入位置を変えることができる。
粉末投入口の形状と直径は粉末投入管138の材質同様
変更可能である。後述するように本発明によれば、3つ
の異なるアーク室154のそれぞれに粉末供給口が設け
られる。種々の形状の複数の粉末投入口を備えた粉末投
入管138を第15〜25図によって説明する。独立し
た交換可能なパウダー投入管138を備えていることの
重要な点は、それぞれのアークチャンバー内での種々の
粉末投入口の角度を最適にするよう変更できることであ
る。
第16.17図に粉末投入管138の組合せを示す。
ここには粉末供給口が1個の場合が示されている。
第16図に示されているように、粉末投入管138は、
ねじ切り側の上端324から反対側の下端320まで粉
末投入管138の長さ方向に沿って伸びた中央孔322
を有する。中央孔322はねじ切り側端面324から粉
末投入管138の長さの方向に沿って、途中部位326
まで続いている。さらに1本の粉末投入口328が部位
326から下端面320まで、粉末投入管138の長さ
方向に沿って形成されている。粉末投入口328の端部
は円錐形の形状をした部分330によりできている。粉
末投入口328は円錐部330も含めて、粉末投入管1
38の中心軸332と同軸に設けられている。中心孔3
22と同様第16図、17図に示す粉末投入管138を
陽極アセンブリ106の内部に取付けると、中心軸33
2は陽極本体150の中心軸260及びプラズマガン1
6の本体70の中心軸92と一致する。粉末投入管13
8の下端面320はガス混合室148の第1番目の端面
270まで続いているため、粉末投入管138の中心孔
322へ送給された粉末は、ガス混合室148の中心軸
に沿ってガス混合室148へ投入される。第17図に最
も良く示されているが、粉末投入管138の下端部32
0はその周囲に等間隔に配置されたまるいくぼみ状溝3
34を有している。
以上のモジュール分割された陰極を有するプラズマガン
において、個々のアークチャンバー154へ複数の粉末
投入口により粉末が別個に供給される場合に良い結果が
得られる。第18.19図に3分割した粉末投入口33
6.338.340を持つ粉末投入管138の構造を示
す。これら3つの粉末投入口336.338.340を
第19図に示す。下方に描かれている粉末供給口338
のみ、第18図にその断面が示されている。これら3つ
の粉末投入口336.338゜340は中心軸332に
対して比較的小さい鋭角をとるように、中心孔332の
終端位置326から直線的に下端320まで伸びている
。粉末投入口336゜338、340はそれぞれ円垂部
342につながり下端部320で終る。第18.19図
に示している粉末投入管138が陽極アセンブリ106
の中に取りつけられると、粉末投入口336.338.
340はガス混合室148とアークチャンバー150が
接する部分の近傍のそれぞれに対応したアークチャンバ
ーまでつながる。
複数の粉末投入口がモジュール分割された陰極を有する
プラズマガンに適用された場合、ガンの性能は粉末投入
口の角度とサイズによって変化することがわかっている
。粉末投入管138は容易に交換可能であるという特長
があるため、種々の溶射に適用する際、種々の形状の粉
末投入管138を選択することができるという利点があ
る。
第20.21図に示した配置は中心孔322がネジ切り
部324から粉末投入口138の長さ方向の中央部にあ
る部位344まで続いているという点は第1819図の
配置と同じである。中心部位344より先は、中央孔3
22は円錐形をしている346の中まで続いている。通
常、中心軸332の周囲に均等に間隔をおいて配置され
た3つの異なる粉末投入口348゜350、352は円
錐形状部346から粉末投入管138の下端面320ま
で続いている。第20・21図に示されている配置の場
合下端部320の大部分は比較的大きな3つの切除部3
54.356.358を有している。
粉末投入口348.350.352は切除部354.3
56.358が粉末投入管138の円筒の側面360に
接する部分まで続いている。粉末投入口348.350
.352の終端部は第16・17図の場合の円錐部33
0や第18.19図の場合の円錐部342のような形状
で終わっていない。また粉末投入口348.350.3
52は、第1819図の中心軸332に対する粉末投入
口336.338゜340の角度よりも大きい鋭い角度
を中心軸332に対してとっている。
第22.23図に示した粉末投入管138の場合、中心
孔322は第16〜21図に示されたものよりも短かい
。中心孔322の終端は部位362となっている。
3つの異なる粉末投入口364.366、368が中心
軸332の周囲に均等間隔に配置され、部位362にあ
る中心孔322の終端から、下端部320まで続いてい
る。下端部320は3つの異なった切除部370372
、374から成り、粉末投入口364.366、368
はそれぞれ切除部370.372.374中まで続いて
いる。
第22.23図に示す粉末投入口364.366、36
8の中心軸332に対する角度は、第18.19図中の
粉末投入口336.338.340の中心軸332に対
する角度と同程度である。第22.23図の場合は、粉
末投入口364.366、368は、第18.19図に
示す粉末投入口336、338.340や第20.21
図に示す粉末投入口348、350. 352よりも、
比較的大きな径を持っている。第20.21図の場合と
同様に、第22.23図に示した粉末投入口364.3
66、368は端部での拡がりなく、切除部370.3
72.374まで続いている。
第24.25図に示した粉末投入管138の場合、中心
孔322は粉末投入管138の長さ方向に沿って、ねじ
切り端面324から部位376まで続いている。
3つの異なる粉末投入口378.380.382は、中
心軸332の周囲に平行に、かつ等間隔に配置され、部
位376近くの中心孔322の端部から、粉末投入管1
38の下端部320中にある、3つの切除部384゜3
86、388にそれぞれ続いている。粉末投入口378
゜380、382は第22.23図に示した粉末投入口
364゜366、368の場合と同様比較的大きな直径
をもっている。
モジュール分割された陰極を有するプラズマガン16の
ような複数分割電極プラズマガンの最大利点は単一陰極
プラズマガンよりも出力レベルの向上が大きいことであ
る。この出力レベル向上は、複数分割電極の存在と、複
数分割電極を備えたプラズマシステムの最適化するよう
な今まで述べてきた要因を観察、調整することにより可
能になる。
しかしながら、出力レベルが増大するとより大きな冷却
が要求される。特にプラズマガン16全体の共通部品で
ある陽極アセンブリに関してはこの傾向が著しい。陰極
アセンブ!J84.86.88は第2図、5図で前述し
たように個々の独立した冷却系統によって冷却される。
第2図を見ると、冷却水昇圧ポンプ52は冷却水供給管
75のうちの2本の配管を使ってプラズマガン16の陽
極止め板74上に取付けられた接続子7678に冷却水
を供給していることがわかる。冷却水は後述する陽極冷
却系を循還した後、接続子8082により排出し、冷却
水戻り配管79のうちの2本を使って冷却水昇圧ポンプ
52に戻される。
第26図は陽極止め板74の底面を描いたもので、もう
一方の面に取付けられている接続子76・78゜80・
82位置を破線で示している。接続子76.78は中心
軸92に対して対称位置に取付けられ、それぞれ開口3
90.392を経て陽極止め板74の底面側へ接続され
る。接続子80.82は中心軸92に対して対称位置に
取付けられており、中心軸92からの距離は、これらと
90°の角度で設置されている接続子76゜78よりも
小さくなっており、それぞれ開口394396を経て陽
極止め板74の底面に接続される。開口390と392
は陽極止め板74の底面に設けられた同心円上に設けら
れた2つの溝400.402にはさまれた円環状部分3
98に位置している。溝400.402には第3図に示
すようにそれぞれシール404.406が入れられる。
陽極止め板74をガン本体70の上面102へ取付ける
ことによって、シーク404,406は陽極止め板74
の底面の、円環部398を溝400より外側の部分、及
び溝402と中心孔112の間にある円環部408から
シールする。接続子80.82と接続された開口394
.396は円環部408内に設置される。
第27図陽極止め板74を取りはずした時のガン本体7
0の上面図である。ここには、本体70の上面102に
は、本体70を貫通する円柱状の孔100があるのがわ
かる。本体70の上面102にはねじ孔410.412
414が設けられ、これらのねじ穴は、陽極止め板74
の外周部に設けられた孔416.418.420にそれ
ぞれ対応しており、ガン本体70の上面102に陽極止
め板74を取付けるとき、完全に整列するようになって
いる。陽極止め板に設けられた貫通孔416418、4
20にボルトを通し、ねじ穴410 412.414に
ねじ込み、陽極止め板74を本体70の上面102へ固
定する。そのようなボルト422の1つを第3図に示す
再び第27図について述べるが、ガン本体70の上面1
02には、円環状部分424が設けられている。
この円環状の部分424は、それぞれ3つの貫通孔より
なる、3つの貫通孔群426.428.430によって
、本体70の底面104に接続されている。貫通孔群4
26を構成する貫通孔の1つ貫通孔432を第3図に示
す。陽極止め板74を本体70の上面102を取付ける
と円環部分424は、陽極止め板74の底面の円環状部
398と完全に合致する。接続子76.78を経てガン
本体70に入った冷却水は貫通孔390及び392を通
って円環状部424に流入する。さらに円環状部424
から冷却水は貫通孔群426.428.430を通って
、ガン本体70の底面104へ流れていく。
貫通孔432及び他の経路中の冷却水の流れを、第3図
に矢印で示している。
第28図は陽極保持具108の上面図である。陽極保持
具108には、外周部に3つの孔426.438.44
0が設けられている。陽極保持具108は、ボルトを貫
通孔436.438.440を通し、ガン本体70の底
面104に設けられたネジ穴に締めつけることにより、
ガン本体70の底面104に取付けられる。第3図は陽
極保持具108に設けられた貫通孔436を通って、ボ
ルト442をねじ穴444に締めつけている様子を示し
ている。陽極保持具108がガン本体70の底面104
へ固定されると、陽極保持具108の上面に設けられた
円環状の溝448に取付けられるシール446は、第3
図に示すように、ガン本体70の底面104に密着し、
陽極保持具に設けられた円環状部450と、それより外
側の陽極保持具部分をシールする。円環状部450は円
環状フランジ292と円環状壁452との間を占め、円
環状溝448と同心円上に配置され、ガン本体70の中
にある、貫通孔群426、428.430に接続されて
いる。貫通孔群426428、430を通って下方に流
れてきた冷却水は、円環状部450に流入し、円環状フ
ランジ292を取り囲む。円環状フランジ292は第2
8図に示すように角度をつけて溝454が切られている
。溝454は、円環状フランジ292のまわりに、角度
をつけて切られているため、円環状部450から溝45
4を通って冷却水が押し出される際、水流は旋回流とな
って押し出される。第8図で前述したが、陽極アセンブ
リ106には、底部130を囲む円環状の空間282が
あり、円環状空間282には、第3図にも示しているよ
うに、円環状フランジ292の内側で旋回流となってい
る冷却水が供給される。このように、冷却水が旋回しな
がら流れることにより円環状切欠き溝282と、ノズル
部152の間の陽極アセンブリ152の壁における熱交
換が最大となる。
円環状切欠き溝282中の渦巻き状冷却水は、陽極アセ
ンブリ106の本体150中の、第3図もしくは第8.
10図に示す通水路284及び286を通って円環状切
欠き溝282から上方へ流れる。アークチャンバー15
4の間をこの通水路が伸びていることで、陽極アセンブ
リ106のその箇所がより冷却される。
通水路284及び286を含め空隙の最上端部まで冷却
水が到達すると、冷却水は通常挿入式クランプ126の
下部134に流れ込む。第30図は第29図に示される
挿入式クランプ126の断面図であり、クランプ下部1
34は内部に角度をもった多数の切欠きをもつことを示
す。ここで、冷却水を粉末投入管保持具136の外側に
直接導き、そこで粉末投入管保持具136を充分に冷却
するよう、水の流れを再び渦巻き状にしている。挿入式
クランプ126の中空構造の内側460と粉末投入管保
持具136の外面に形成される円環状通路458に発生
するこのような水の流れは非常に重要である。なぜなら
ば粉末投入口保持具136をヒートシンクとして働かせ
ることができるからである。ガス混合室148内で発生
した多量の熱は、タングステンのような材料で形成され
た粉末投入管138を通ってヒートシンクとして機能す
る銅製の粉末投入口保持具136と上方に伝達される円
環状通路458中の旋回流は、粉末投入口保持具136
に、必要なだけの大きな冷却効果を与える。
冷却水は円環状通路458内を上方に流れ続けるにつれ
、多数の通路462を通して、挿入式クランプ126の
上方132に導かれる。このような挿入式クランプ12
6の中心軸に無関係であるが、上向きに角度をもった小
孔462を第31図の部分断面図に示す。小孔462を
流れる冷却水は挿入式クランプ126の上部132で、
陽極接続用プラグ110のフランジ114の下に位置す
る円環状深溝464に流入する。
第32図は陽極接続プラグ110の下面図で、フランジ
114の底面を示す。第32図に示すように、フラング
114はフランジまわりに8コのほぼ等間隔に配置され
た細溝466を有している、円環状深溝464内の冷却
水は、細溝466によって、陽極接続プラグ110の外
面470とガン本体70の円筒孔100で形成される円
環状通路468に流れる。
円環状通路468を流れる冷却水は上に向かってガン本
体70の上端102にある円環状の空間472に流れる
円筒内面100を囲む円環状空間472は、陽極接続板
74の下面の環状通路408に隣接して配置されている
。その結果として、切込部472中の冷却水は、孔80
及び82を通って、接続子80及び82に流れる。接続
子80及び82から、冷却水は冷却水昇圧ポンプ520
2本の冷却水戻り管79を通って戻る。
第2図及び第26図に示す通り、接続子76は中心軸9
2を基準に接続子82からほぼ90°離れている。
しかしながら作図の便宜上、接続子76は第3図上では
、中心軸92を通る直線上で接続子82と向かいあうよ
う示されている。
プラズマガン16についてこれまで粉状の溶射材料の供
給と関連して述べてきた。粉状で溶射する金属や他の材
料をプラズマ流内へ導入することはよく知られた技術で
ある。溶射材料が粉状化することで、比較的長い。また
、時には曲がりくねった供給路をもつプラズマガン内の
適当な場所に供給できるようになる。たとえば、同軸上
に陽極上方に位置する陰極を1個もつプラズマガンでは
プラズマガンの側面から粉末を供給するというような面
倒な構造となる。
粉状の金属や他の物質は比較的扱い易く、長く曲りくね
った供給路を通ってプラズマガン内に供給するのに適し
ているが、粉状でそのような材料を供給する必要性は不
利な点もある。その1つとして、金属のような材料は粉
状に製造することが困難でありかつ高価である。また製
造後、そのような粉状の材料は酸化等を最小に防ぐため
め特別の取扱いが必要とされる。こういう理由から溶射
材料を液状か溶融状態で導入できればそれは有利なこと
である。このような試みは陽極アセンブリの上端で、ガ
ン中心部を通って材料が供給される、モジュール分割化
した陰極を有するプラズマガンにより、容易に実現され
る。これにより、比較的短く、直接に材料を供給する機
器が使用でき、供給路内で溶融材料が凝固する危険ない
しはその問題発生は最小化される。
第33図は発明に関連して金属や他の物質を溶融状態で
溶射するのに使用することができる装置の一例である。
第33図に示す装置は金属溶融供給器474を含んでい
る。溶融器474はプラズマガン16中で粉末管72、
粉末管支持具120、粉末口124、粉末投入管保持具
136、粉末投入管138におきかわる箇所に設置され
るよう設計されている。第33図に示す金属溶融供給器
は第3図に示す、粉末供給管支持具126と類似した形
状の送給管支持具476を有している。送給管支持具4
76は支持具476をプラズマガン16に設置する際、
陽極接続プラグ110のネジ部分と合致するネジ付上部
478を有する。送給管支持具476が陽極接続プラグ
110に設置されると、送給管支持具476内部の中空
で円筒状の絶縁体484に装着した中空送給管482の
下端480は送給管支持具47Bの下端486から下向
きにのびる。中空送給管482の下端480は陽極アセ
ンブリ1060円筒状しぼり部268を通り、ガス混合
室148の第1端270に到る。
中空送給管482の上端488は内部にるつぼ492を
有する円筒状供給管コネクター490で終わっている。
中空で円筒形状をしているるつぼ492は供給管コネク
ター゛490の中に配置され、供給管コネクター490
の内壁496とで円環状通路494を形成する。円環状
通路494の下端498は中空送給管482の上端48
8まで続く。管口500は、中空供給管504の下端5
02より、るつぼ492の中空内部まで部分的にのびる
。管口500は供給管コネクター490の上端に着座す
る。
中空供給管504はその上端506が、その中にプラグ
508を受けとめるようになって終端している。
ガス接続子510がプラグ508に接続されている。
ガス接続子510を有したプラグ508は、中空供給管
504の上端から取り外しでき材料を中空管504内部
に供給できる。中空管504の上端506から、(55
ン プラグ508をはずした状態で、中空供給管504の内
部に溶射する固体状の金属または他の材質を満たす。そ
れからプラグ508は供与管の上端部に再び置かれ、管
504中の金属を温めるための電力が付与される。その
電力は電極514および516に接続された直流電源に
よって供給される。電極516は送給管支持具476の
頂部と供給管コネクター490の底部の間の中空送給管
482につながれている。
電極514及び516は第33図中に象誇張して大な形
状で図示されているが、実際はプラズマガン16中に金
属溶融供給装置476を設置できるよう、はるかに小さ
い。同様のことが電極518に対しても述べられる。電
極518、中空管504の下端502と結線されている
。直流電源522は電極518と陽極本体150の間に
結線されている。
直流電源512は電極514と516に結線されて中空
管504内で金属の固体片を溶融するのに十分な熱を発
生する。この直流電源が電極518と陽極本体150に
結線された際は、溶融した金属が中空管504からるつ
ぼ492と中空送供管482を通って、陽極アセンブリ
106中のガス混合室148へ供給される際に凝固する
のを防止するのに十分な熱を供給する。
中空管504中の金属固体片は直流電源512により電
流が加えられるき溶融し、溶融金属は、口管500を通
りるつぼ492の中へと下向きに流れる。
るつぼ492は溶融金属で満たされるが、溶融金属は陽
極アセンブリ106のガス混合室148より伝達される
ガス圧の動作によりるつぼ492からあふれ、円環状通
路494に流入することはない。
前述のように、プラス・マアーク及びプラズマ流を形成
するために、陰極アセンブIJ84,86および88に
不活性ガスを導入することにより、ガス混合室148に
ガス圧が発生する。このガス圧が送給管482と円環状
通路494を通り、るつぼ492の上端に伝達され、そ
こで溶融金属がるつぼからあふれるのを防ぐのである。
この結果、溶融金属が陽極アセンブリ106のガス混合
室148内に供給するのに望ましい時まで溶融金属のま
まで、維持される。
溶融金属をるつぼ492から陽極アセンブリ106のガ
ス混合室148中へ供給する時には、ガス圧が中空管5
04の上端へ加圧される。第33図には示されていない
が、ガスの送給線がプラグ508の上端のガス接続子5
10にアルゴンのような不活性ガス源をつないでいる。
アルゴンガスを中空管504の内側、上端部506に供
給することで、ガス混合室148からの圧力の効果を打
ち消し、結果として、るつぼ492中の溶融金属があふ
れ、円環状通路494を通り送給管482の内側下端部
498を通って流れおちる。溶融金属は中空送給管48
2の中を通って、陽極アセンブリ106中のガス混合室
148に流れおち、そこでプラズマ流と混合する。直流
電源522は溶射金属が経路を流れる間に好ましくない
凝固を防ぐだけの電力を供給する。
陽極アセンブリ106中のガス混合室148への溶融金
属の搬送を制限したい場合は、ガス接続子510へのア
ルゴンガスの供給を制限する。これにより再び、溶融金
属がガス混合室148のガス圧によって、るつぼ492
の上端より、あふれ出ることができず、平衡状態がもた
らされる。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明により従来のプラズマ発生装置
に比較して、原料粉末を陽極中心部へプラズマジェット
の流れ方向に粉末の付着なく投入できるため、対象物上
への皮膜形成歩留りが高く、かつ効果的な水冷構造等に
より大出力化が容易なため生産製の高いプラズマ発生装
置を提供する。
また粉末投入管の先端分岐等により、原料粉末の選択範
囲を大幅に拡大できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のプラズマ発生装置を含む、プラズマシ
ステム全体のブロック図と真空チャンバーの透視図を示
す。 第2図は本発明のプラズマ発生装置の組立て外観図を示
す。 第3図は第2図で示したプラズマ発生装置の断面図を示
し、モジュール化された陽極、陰極、粉未投入管などの
構造を示す。 第4図はモジュール化された陰極の外観図を示す。 第5図は第4図の陰極の断面図を示す。 第6図は第5図の陰極先端方向からの側面図で、不活性
ガスを導入する同心円上に配置した小孔により、陰極周
囲に旋回流を形成する。 第7図は第6図の旋回流を発生させるための斜めの小孔
が貫通した部品212の断面図を示す。 第8図はモジュール陰極、粉末投入管、冷却水経路等の
切り欠きを有した陽極の断面図を示す。 第9図は第8図に示す陽極の正面図を示す。 第10図は第8図に示す陽極の上面図を示す。 第11図は陽極と陰極との位置関係を示し、図中では4
つの異なった陰極配置を示す。 第12図、第13図、第14図は異なったノズル形状の
陽極の断面を示し、図中では3つの異なったアークチャ
ンバーとノズル形状を示している。 第15図は取り除し可能な粉末投入管を持った粉末投入
管保持具を示し、これが陽極上部に取り付けられる。 第16図、第17図は第15図で示した粉末投入管の断
面図と端面方向からの側面図の第1の実施例を示す。 第18図、第19図は同様に第15図で示した粉末投入
管の第2の実施例を示す。 第20図、第21図は同様に第15図で示した粉末投入
管の第3の実施例を示す。 第22図、第23図は同様に第15図で示した粉末投入
管の第4の実施例を示す。 第24図、第25図は同様に第15図で示した粉末投入
管の第5の実施例を示す。 第26図は第2図、第3図で示した陽極を組み込むため
の陽極止め板74の下面図を示す。 第27図は第2図、第3図で示した陰極、陽極、粉末投
入管等を組み込むガン本体70の上面図を示す。 第28図は第2図、第3図で示した陽極を組み込むため
の下端プレート108の上面図を示す。 第29図は第2図、第3図で示した陽極上部に配置され
る旋回冷却水を形成するクランプ126の断面図を示す
。 第30図は第29図で示したクランプの、同図の線30
−30での断面図を示す。斜めに貫通した小孔により冷
却水が旋回流を形成する。 第31図は第29図で示したクランプの上面図を示す。 第32図は第2図、第3図で示す陽極接続用のプラグ1
14の下面図を示す。 第33図は陽極上部から粉末投入管の代わりに溶融状態
の原料(溶融金属等)を投入するための装置の実施例の
全体面(−細断面図)を示す。 10・・・真空チャンバー  13・・・上蓋、14・
・・下部蓋、     16・・・プラズマガン、24
・・・処理部品、    70・・・ガン本体、72・
・・粉末供給管、   74・・・陽極止め板、84.
86.88・・・陰極アセンブリ、106・・・陽極ア
センブリ、108・・・陽極保持具、120・・・粉末
供給管保持具、 124・・・粉末導入口、  126・・・クランプ、
136・・・粉末投入管保持部品、 138・・・粉末投入管、  148・・・ガス混合室
、154・・・アーク室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、大気圧以下の減圧雰囲気中で作動するプラズマシス
    テムにおいて、共通の陽極と、該陽極を取り囲むように
    配置された複数の陰極によって構成されることを特徴と
    するプラズマ発生装置。 2、請求項1記載のプラズマ発生装置において、各陰極
    は電気的に共通な陽極との間に個別の直流電源を有し、
    単独に制御でき、また共通の陽極と被溶射体の間に別の
    移行アーク電源を有することを特徴とするプラズマ発生
    装置。 3、請求項1記載のプラズマ発生装置において、各陰極
    はモジュール構成をしており、容易に取りはずすことが
    可能で陰極を交換することにより、陽極に対する角度、
    放電距離を容易に変えられることを特徴とするプラズマ
    発生装置。 4、請求項1記載のプラズマ発生装置において、陽極は
    中心に空間を形成し、下流方向にノズル形状を構成し、
    中心の空間部へ各陰極から放電空間を形成している小空
    間で連結することを特徴とするプラズマ発生装置。 5、請求項1記載のプラズマ発生装置において複数の陰
    極に囲まれた陽極の空間の中心上方の小孔から溶射原材
    料を投入することを特徴とするプラズマ溶射装置。 6、請求孔5記載のプラズマ発生装置において陽極の中
    間空間へ原材料を投入する小孔部を容易に取り替え可能
    なスリーブ状とし、該スリーブを変更することにより、
    任意の小孔径での原料投入が可能なことを特徴とするプ
    ラズマ溶射装置。 7、請求項6記載のプラズマ発生装置において原料投入
    スリーブの小孔先端を複数に分岐させ、分岐角度を変え
    ることにより原料投入を陽極の中心空間の任意の位置に
    行なえることを特徴とするプラズマ溶射装置。 8、請求孔5記載のプラズマ発生装置において陽極の空
    間の中心上方にるつぼ等を設け、該るつぼ等にて原料材
    料を溶融状態にし、陽極の空間に投入することを特徴と
    したプラズマ溶射装置。
JP1187503A 1988-07-21 1989-07-21 モジュール分割陰極を有するプラズマ発生装置 Expired - Lifetime JPH0766872B2 (ja)

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