JPH02252512A - 樹脂成形体及びその製造方法 - Google Patents

樹脂成形体及びその製造方法

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JPH02252512A
JPH02252512A JP1073839A JP7383989A JPH02252512A JP H02252512 A JPH02252512 A JP H02252512A JP 1073839 A JP1073839 A JP 1073839A JP 7383989 A JP7383989 A JP 7383989A JP H02252512 A JPH02252512 A JP H02252512A
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JP
Japan
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resin
weight
parts
molded body
inorganic filler
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Pending
Application number
JP1073839A
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English (en)
Inventor
Tamotsu Saito
保 斉藤
Takayuki Uehara
孝行 上原
Kazuo Sasazawa
笹沢 一雄
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、樹脂成形体、特に磁気テープカセットケース
の成形性を改善したものに関する。
〔従来の技術〕
磁気テープカセットは、ビデオテープ、オーディオテー
プ等を収納し、そのままの状態で使用して記録、再生で
きるものであるが、そのケースは樹脂材料により成形さ
れる。
このカセットケースの製造は、樹脂を高温下に溶融した
状態で噴出ノズルから成形用型に注入する、いわゆる射
出成形により行われる。
このようにして製造されるカセットケースは、機械的強
度を必要とするのみならず、寸法精度と長期使用した場
合でも寸法が変化しない寸法安定性を必要とされる。
このような要求を満たす樹脂材料としてポリプロピレン
等の樹脂と粒径2〜3μ鶴の炭酸カルシウム等の無機フ
ィラーからなる複合材料が用いられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記複合材料を使用して射出成形しよう
とすると、この複合材料の溶融物を射出成形機の噴出ノ
ズルから噴出させるときに噴出物に応力が生じ、発熱も
起こる。これらは、噴出ノズルからの噴出速度を高め、
短時間で成形しようとすると、−段と大きくなり、これ
により樹脂と無機フィラーが分離し易くなって、成形体
の表面に無機フィラーが析出する現象を生じる。これが
起こると、材質が不均一になって、機械的強度を大きく
できず、また、寸法精度、寸法安定性も害することにな
る。この現象を回避しようとすると、成形速度を遅くし
なければならず、生産性を向上できないという課題があ
った。
一方、最近金属磁性粉が磁気テープに使用されるように
なって短波長領域の記録が容易になったことから、磁気
テープカセットケースについてもその寸法精度、寸法安
定性が厳しく要求されるようになり、その改善が望まれ
ている。
本発明の目的は、無機フィラーと樹脂が分離することが
ない樹脂成形体を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記課題を解決するために、分子量50.0
00,ooo、oooの熱可塑性樹脂からなるベース樹
脂と、分子量1 、000〜50,000の樹脂からな
る添加樹脂と、無機フィラーと、可塑剤を含有し、これ
らの各成分の割合がベース樹脂100重量部に対して添
加樹脂0.5〜100重量部、可塑剤0.1〜10.0
重量部、ベース樹脂と添加樹脂の合計100重量部に対
して無機フィラー5〜200重量部であることを特徴と
する樹脂成形体を提供することにある。また、上記組成
の複合材料を用いて射出成形すると短時間成形を行って
も無機フィラーと樹脂の分離がなく、均一な樹脂成形体
が得られ好ましい。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明で使用される熱可塑性樹脂からなるベース樹脂と
しては、ポリスチレン、ポリプロピレンやポリエチレン
等のポリオレフィン、アクリル、AS(アクリルニトリ
ル−スチレン共重合体)、ABS等のビニル系重合体の
ほか、ポリエステル、ポリアミド等も使用できる。その
分子量は、so、oo。
〜1.000.000であり、この範囲より小さいと成
形品の強度が維持できず、これより大きいと成形時の複
合材料の流動性が悪(なり、好ましくない。
また、本発明で使用される添加樹脂としては、上記ベー
ス樹脂と同種のものその他フェノール樹脂、エポキシ樹
脂等も挙げられる。ベース樹脂と添加樹脂は同種のもの
を併用しても良いが、異種のものを併用しても良い、添
加樹脂の分子量は1.000〜50,000が好ましく
、この範囲より小さいと、成形時に加熱処理を行う際に
、この添加樹脂が分解し、その添加の効果が得られない
ことがあり、この範囲より大きいと他のベース樹脂、無
機フィラー等と混合した複合材料の成形時における流動
性が向上せず、成形体の表面に無機フィラーが析出する
ことがある。
ベース樹脂と添加樹脂の使用割合は、前者100重量部
に対して後者が0.5〜100重量部が好ましい、添加
樹脂の量が0.5重量部より少ないと、無機フィラー等
との混合物からなる複合材料を溶融して成形するときの
流動性の向上効果が少なく、成形品の表面に無機フィラ
ーが分離する傾向になり、100重量部より多いと、成
形品の強度が小さくなる。
本発明で使用される無機フィラーとしては、CaCO3
、TiO2,5i02、ZnO、Fe2O3、Cr2O
3、Al2O3、CrO2、P b5(14、CuO等
が挙げられ、その平均粒径は0.1〜10μ−が好まし
い。
上記無機フィラーと樹脂の使用割合としては、ベース樹
脂と添加樹脂の合計100重量部に対して5〜200重
量部であり、これより少ないと成形品の寸法安定性が悪
くなることがあり、200重量部より多いと樹脂量が少
な過ぎることにより成形品の曲げ、引張り強度を低下さ
せることがある。
本発明で使用される可塑剤としては、フタル酸ジエチル
、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジ
イソデシル、フタル酸ジドデシル、フタル酸ブチルベン
ジル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジオクチル、ア
ジピン酸ジオクチル、アセチルクエン酸トリブチル、リ
ン酸トリクレジル、トリメリット酸トリオクチル、マレ
イン酸ジブチル等が挙げられ、1種又は2種以上混合し
て用いられる。
この可塑剤の使用量は、上記ベース樹脂100重量部に
対して0.1〜10.0重量部である。この範囲より少
ないと、無機フィラー、樹脂等とを混合した複合材料の
成形時の内部滑性を改善できず、樹脂と無機フィラーが
分離し易くなる。また、上記範囲より可塑剤が多いと、
成形時の加熱処理によって可塑剤が分解され、いわそる
シルバーという現象が生じ、好ましくない。
本発明の樹脂成形体及びこれを得るのに使用する複合材
料には他の成分、例えば着色剤、潤滑剤等も使用でき、
着色剤と樹脂を予め練り合わせたマスターバンチも使用
できる。
本発明の樹脂成形体を製造するには、上記樹脂、無機フ
ィラー、分散剤、さらに必要に応じて着色剤等の池の添
加剤を添加してから混合する。可塑剤を混合するときは
これを有機溶剤に溶解してから樹脂に混合し、これら混
合物を無機フィラーその他の成分と混合することも好ま
しい。
各成分を混合した複合材料は成形されるが、この成形法
には例えば射出成形法が挙げられる。
本発明の樹脂成形体は、磁気テープカセントケースのほ
かに、磁気記録装置のガイドローラ、テープガイドビン
のような成形体、カメラ、時計の外枠、スピーカボック
ス等精密機器に用いられるケース等寸法精度、寸法安定
性、強度等を必要とするものにも用いられる。
〔作用〕
無機フィラーと樹脂からなる複合材料に可塑剤を併用す
ることにより、複合材料の内部滑性が向上する。これに
より無機フィラーの分散性が向上し、複合材料を溶融し
て成形するときにこの溶融物の流動性が向上する。射出
成形時の噴出ノズルから溶融物が噴出されるときにその
流動性が良いと応力の発生及び発熱が抑制され、成形品
における無機フィラーの樹脂からき分離を抑制できる。
また、分子量1 、000〜50.000の樹脂を分子
量50,000〜1,000.000のベース樹脂に併
用することにより、樹脂、無機フィラー、分散剤等から
なる複合材料の溶融物の流動性をさらに向上でき上記効
果をよりよく発揮できるとともに、成形品の機械的強度
も維持することができる。
〔実施例〕
次に本発明の詳細な説明する。
実施例1 ポリスチレン(分子量300.000)   80 重
量部ポリスチレン(分子量20,000)   20重
量部炭酸カルシウム         ioo重量部(
CaCO3平均粒径2μ閣) マスターバッチ          5M量部(カーボ
ンと樹脂が20 :80で混合されたもの)フタル酸ジ
ブチル         2重量部を押出機によって2
00℃に加熱溶融し、混練してペレットを作った。この
ようにして得られたベレットを用いて射出成形機にて射
出時間3秒でオーディオカセットテープ用ハーフを10
0個成形した。
このようにして得られたハーフについて、外観検査及び
シルバーの有無の検査を行った。
外観検査は、目視によりハーフ全面をしらべ、不均一個
所が1つでも認められたときは外観不均−品とした。ま
た、シルバーの有無についても目視により検査した。
上記で得られた100個のハーフについての検査結果を
外観不拘−品個数、シルバー発生個数として表1に示す
表1の結果、外観不均−品はなく、破損個数もなく、い
ずれの項目も良好であることがわかる。
実施例2 ポlJスチ1,7(分子1t300.000)    
80fft!ポリスチレン(分子量20,000)  
  20重量部炭酸カルシウム          1
00重量部(CaCO3平均粒径2μ耐 マスターバンチ           5重量部(カー
ボンと樹脂が20 :80で混合されたもの)フタル酸
ジブチル          10 M置部を上記実施
例1と同様に処理してハーフを1001[1作製し、こ
れらについても実施例Iと同様に試験した結果を表1に
示す。
表1の結果、フタル酸ジブチルを10重量部添加するこ
とによりハーフには外観不良品が生ぜず、強度も十分で
ある。
実施例3 ポリスチレン(分子量300.000)    80重
量部ポリスチレン(分子量20.000)    20
重量部炭酸カルシウム          100 !
置部(CaCO3平均粒径2μ1)) マスターバッチ           5重量部(カー
ボンと樹脂が20:80で混合されたもの)フタル酸ジ
ブチル         0.1重量部を上記実施例1
と同様に処理してハーフを100個作製し、これらにつ
いても実施例1と同様に試験した結果を表1に示す。
表1の結果、フタル酸ジブチクを0.1重量部含有させ
た場合でも、いずれの項目も良好であることがわかる。
実施例4 ポリスチレン(分子量300.000)    80 
ffi量部ポリスチレン(分子量20.000)   
 20重量部炭酸カルシウム          10
0重量部(CaCO3平均粒径2μm) マスターバッチ           5重量部(カー
ボンと樹脂が20 :80で混合されたもの)マレイン
酸ジブチル         2重量部を上記実施例1
と同様に処理してハーフを100個作製し、これらにつ
いても実施例1と同様に試験した結果を表1に示す。
表1の結果、マレイン酸ジブチルが2重量部含有させる
ことにより、いずれの項目も良好であることがわかる。
比較例1 ポリスチレン(分子量300.000)    80 
li量郡部炭酸カルシウム         100 
ffi量部置部aCO3平均粒径2μm) マスターバンチ           5重量部(カー
ボンと樹脂が20 :80で混合されたもの)を上記実
施例1と同様に処理してハーフを作製し、これについて
も実施例1と同様に試験した結果を表1に示す。
表1の結果、比較例では試験した100 (m全部のハ
ーフが外観不拘−品であり、無機フィラーの局所的析出
が認められた。これは、可塑剤を添加せず、短時間で射
出成形すると、成形品の表面に無機フィラーが析出する
ことを示すものである。
比較例2 ポリエチレン(分子量300.000)    80重
量部炭酸カルシウム          100重量部
(CaCO3平均粒径2μm) マスターバッチ          5重量部フタル酸
ジプチル         15重量部を実施例1と同
様に処理してハーフを作成し、これについても実施例1
と同様に検査した結果を表1に示す。
(この頁以下余白) 〔発明の効果〕 本発明によれば、無機フィラーと樹脂と可塑剤の複合材
料から樹脂成形体を成形したので、可塑剤が無機フィラ
ーの濡れ性を改善することにより樹脂に対する分散性が
向上し、これにより複合材料の溶融物の流動性を向上さ
せて成形品における無機フィラーの析出を防止すること
ができる。そのため、射出成形で成形用型に上記複合材
料の熔融物を短時間充填しても無機フィラーの析出を防
止でき、成形の生産性を向上できる。また、樹脂には高
分子量のものを用いたので成形品の強度も維持できる。
また、高分子量の樹脂に低分子量の樹脂を併用したので
、複合材料の熔融物の流動性をさらに向上させることが
でき、射出成形品の材質に不均一部分がさらに一層生じ
にくくすることができる。
このようにして、寸法精度、寸法安定性確保でき、最近
のこれらに対する厳しい要求に対してもこたえることが
できるカセットケースを提供することができる。
平成1年3月3日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)分子量50,000〜1,000,000の熱可
    塑性樹脂からなるベース樹脂と、分子量1,000〜5
    0,000の樹脂からなる添加樹脂と、無機フィラーと
    、可塑剤を含有し、これらの各成分の割合がベース樹脂
    100重量部に対して添加樹脂0.5〜100重量部、
    可塑剤0.1〜10.0重量部、ベース樹脂と添加樹脂
    の合計100重量部に対して無機フィラー5〜200重
    量部であることを特徴とする樹脂成形体。
  2. (2)分子量50,000〜1,000,000の熱可
    塑性樹脂からなるベース樹脂と、分子量1,000〜5
    0,000の樹脂からなる添加樹脂と、無機フィラーと
    、可塑剤を含有し、これらの各成分の割合がベース樹脂
    100重量部に対して添加樹脂0.5〜100重量部、
    可塑剤0.1〜10.0重量部、ベース樹脂と添加樹脂
    の合計100重量部に対して無機フィラー5〜200重
    量部である複合材料を用いて射出成形することを特徴と
    する樹脂成形体の製造方法。
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