JPH02251852A - 搬送シート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、印刷製版工程において利用されるプレプレス
カラープルーフの転写工程において用いられ搬送シート
に関する。更に詳しくは、加熱、加圧により一色ずつ画
像を転写してプレプレスカラープルーフを作製する工程
において、その転写材料を挟んで転写する搬送シートに
関する。

〔従来の技術〕

従来より、印刷製版工程の各段階において検版、校正等
の目的で様々な感光性材料を利用したプレプレスカラー
プルーフが用いられている。

このプレプレスカラープルーフにはサーブリント法、オ
ーバーレイ法、トランスファー法が知られている。サー
ブリント法は一枚の支持体上に着色感光層の塗布、乾燥
、露光、現像を各色ごとに繰返し順次分解画像を成形し
多色画像とする方法である。また、オーバーレイ法は、
透明支持体上に各色の分解画像を形成したものを複数枚
重ね合せ多色画像を得るものである。トランスファー法
は、１枚の転写系村上に感圧接着剤あるいは感熱接着剤
により既に形成した画像を一色ずつ順次転写していくか
、−色ずつ、感光層転写、露光、現像を繰返すことによ
り多色画像を形成するものである。

しかしながら、サーブリント法は多色画像を形成するの
に時間がかかりすぎる、作業が繁雑であるなど、またオ
ーバーレイ法は支持体を複数枚重ね合せる為、着色画像
に濁りが有るなどの問題があった。一方、トランスファ
ー法は最終印刷物に近い多色画像が得られ、かつ操作も
比較的簡便であるため、現在では最も注目を集めている
。

本発明は、上記トランスファー法に用いられる搬送シー
トに関する。即ち、少なくとも透明支持体上にこの透明
支持体から剥離可能で感熱接着性の接着層、着色感光層
が塗設されている感光材料を用い、この着色感光層に分
色画像を形成し、必要な分色画像を有する転写材料を揃
えた後、この分色画像を有する転写材料を一枚ずつ転写
基材に重ね加熱、加圧された二本のローラーの間を通し
、透明支持体を剥離するという作業を繰返すことにより
画像と接着層を順次転写していくトランスファー法の転
写作業に用いられる搬送シートに関する。

この方法は形成された画像を一色ずつ転写するため、見
当合せ後の移動時に起きる見当ズレ、加熱、加圧された
二本のローラーの間を通るときの転写材料の透明支持体
と転写基材の熱変形により見当ズレ（色ズレ）、シわの
発生などの問題点があった。一方、特開昭６０−２５５
４９７号には熱伝導が良く且つ剛性を有する支持板とそ
の反対側にカバーシートの間に上記転写基材と転写材料
を挟んで転写する方法が記載されているが、この方法で
は支持板に透明性が無いため目視によるライトテーブル
上での透過光による見当合せがやりにくい、支持板に可
撓性が無く曲げられないため大サイズのものを取扱う場
合は転写用ラミネーターの前後に広い場所を必要とする
、等の問題点があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明の目的は、上記トランスファー法にあける転写作
業時に転写基材と転写材料を挾んで転写する、見当ズレ
、しわの発生を防ぎ、見当合せがしやすく、広い場所を
必要としない、安価な搬送シートを提供するものである
。

〔課題を解決する手段〕

本発明の搬送シートは、光透過性の２枚のプラスチック
シートの一辺が接着され、互いに接する内面の少なくと
も一方が剥離処理されているか若しくは片面が剥離処理
された光透過性プラスナックシートを剥離処理された面
が内側になるよう中央より折曲げて２枚重ねとすること
から成るものである。

上記光透過性のプラスチックシートにはポリエチレンテ
レフタレート、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリイミ
ド、ポリサルホンなどのプラスチックシートから成るシ
ートおよびフィルムが用いられる。

また、上記２枚のプラスチックシートの互いに接する内
面の少なくとも一方は加熱、加圧下で接触層が付着しな
いように剥離処理を施すことが好ましい。この剥離処理
はシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂等を塗
工厚み０．１〜５．０μｍ施すものである。

上記２枚のプラスチックシートの一辺は接着などにより
連結されていなければならない。接着の方法は、粘着テ
ープによる貼り合わせ、加熱融着等があるが特に限定す
るものではない。

又１枚のプラスチックシートを中央より折曲げて２枚重
ねとする方法を用いてもよい。

本発明の搬送シートの形、大きさには特に限定されるも
のではないが、長方形で目的とする転写物よりやや大き
めの２枚のプラスチックシートを用いることが好ましい
。更に、プラスチックシートの厚みは２枚共、１００μ
ｍ以上でないと転写時、しわが発生しやすく、好ましく
は、下側のプラスチックシートが上側より厚い方が作業
性がよい。又、上記剥離処理を一方にしか施さない場合
は、転写基材の方が転写材料よりやや大きく下側に置く
方が作業性が良いことから、上側のプラスチックシート
の内面に施すことが好ましい。

更に、本発明の搬送シートに通常、製版工程で使われる
レジスタービン（位置合せプレート）用の穴を開けるこ
とは、特にさしつかえない。

〔実施例〕

本発明を更に明確にするため、以下実施例を示すが、本
発明はこれ等に限定されるものではない。

実施例　１ 片面のシリコーン樹脂（信越化学■製ＫＳ−７７４）を
０．５μｍの厚さに塗設して剥離処理を施した厚さ　１
２５μｍのポリエチレンテレフタレートのシート２枚を
互いに塗設面を内側に重ね合せ、先端の一辺をマイラー
テープで貼り合せ、搬送シートを作製した。

実施例　２ 厚さ１ｍのポリプロピレンシートを下側にし、実施例１
のポリエチレンテレフタレートの塗設面を内側にして上
側にし、先端の一辺をマイラーテープで貼り合せ、搬送
シートを作製した。

実施例　３ 厚さ　１．５ｍｍの塩化ビニルシートを下側とし、片側
に［アクリルポリオール（サーモラックＵ−２４５Ｂ、
綜研化学■）ニア０部、イソシアネート（タケネートＤ
−１１ＯＮ、武田薬品＠）：３０部］から成る０、５μ
ｍの厚さに塗設した厚さ　１００μｍのポリエチレンテ
レフタレートのシートを上側とし、塗設面を内側に重ね
合せ、先端の一辺をマイラーテープで貼り合せ、搬送シ
ートを作製した。

実施例　４ 厚さ１．５ｍｍのポリプロピレンシートを下側にし、実
施例１と同じ剥離処理を施した１００μｍのポリエチレ
ンテレフタレートの塗設面を内側にして上側にし、先端
の一辺をマイラーテープで貼り合せ、搬送シートを作製
した。

実施例　５ 厚さ　１００μｍのポリイミドシート（カプトン、東し
、デュポン■）を下側にし、実施例１のポリエチレンテ
レフタレートの塗設面を内側にして上側にし、先端の一
辺をマイラーテープで貼り合せ、抛送シートを作製した
。

実施例　６ 厚さ　１５０ｍｍのポリサルホンシート（トレスロン−
ＰＳ、東し・合成フィルム＠）を下側にし、実施例１の
ポリエチレンテレフタレートの塗設面を内側にして上側
にし、先端の一辺をマイラーテープで貼り合せ、搬送シ
ートを作製した。

〔発明の効果〕

上記実施例に示した搬送シートに関し、転写基材には１
２５μｍの乳白ポリエチレンテレフタレートフィルムに
１０μｍの感熱性の接着剤層を塗設したもの、転写材料
は１００μｍのポリエチレンテレフタレート上に２μｍ
のポリエチレンテレフタレートから剥離可能な感熱性の
接着剤層、２μｍの着色感光層をこの順に塗設した材料
を画像形成したものを用い、実際に転写作業を行ったと
ころ、いずれも見当ズレ（トンボマークのズレ）が５０
μｍ以下になった（上記搬送シートを用いない場合は１
００〜５．００μｍのズレが発生した）。さらにいずれ
も搬送シートが光透過性であるため上記搬送シートをラ
イトテーブル上に置いて透過光により見当あわせが容易
に出来た。また、ラミネーターに挿入する際も、搬送シ
ートに可撓性があり、転写物を挟んだ搬送シートを丸め
られるため、大サイズの転写物の作業においてもラミネ
ーター前後に広い場所を必要としなかった。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）光透過性の２枚のプラスチックシートの一辺が接
   着され、互いに接する内面の少なくとも一方が剥離処理
   されているか若しくは片面が剥離処理された光透過性プ
   ラスチックシートを剥離処理された面が内側になるよう
   中央より折曲げて２枚重ねとすることを特徴とする搬送
   シート。
2. （２）上記プラスチックシートがポリエチレンテレフタ
   レート、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリイミド、ポ
   リサルホンのいずれかから成る請求項１記載の搬送シー
   ト。
3. （３）上記プラスチックシートの厚みが１００μｍ以上
   で可撓性を有する請求項１または２記載の搬送シート。