JPH02251511A - 熱硬化性組成物の製造方法 - Google Patents

熱硬化性組成物の製造方法

Info

Publication number
JPH02251511A
JPH02251511A JP4359689A JP4359689A JPH02251511A JP H02251511 A JPH02251511 A JP H02251511A JP 4359689 A JP4359689 A JP 4359689A JP 4359689 A JP4359689 A JP 4359689A JP H02251511 A JPH02251511 A JP H02251511A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aromatic
thermosetting composition
polycyclic aromatic
condensed polycyclic
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4359689A
Other languages
English (en)
Inventor
Sugiro Otani
大谷 杉郎
Michiya Ota
太田 道也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4359689A priority Critical patent/JPH02251511A/ja
Publication of JPH02251511A publication Critical patent/JPH02251511A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱硬化処理により、耐熱性の縮合多環多核芳
香族樹脂を与える熱硬化性組成物の製造方法に関するも
のである。
〔従来技術及びその問題点〕
熱硬化処理により耐熱性芳香族樹脂を与える熱硬化性組
成物を得るために、ナフタレン又はアルキルナフタレン
にキシリレングリコールを連結剤として混合し、この混
合物を酸触媒の存在下で加熱し、該混合物の中間縮合反
応物を生成させる方法は知られている(特開昭62−5
22号公報)。このようにして得られる熱硬化性組成物
は、接着剤として、あるいは成形容易な耐熱性樹脂とし
て、すぐれた性質を有している。しかし、その後の研究
で、いくつかの問題点を残し、その解決が望ましいこと
が判明した。
その一つの問題点は、その熱分解開始温度が、10℃/
分の昇温速度を用いた熱重量減少の測定によれば500
℃以下、きわめて遅い昇温速度の場合には450℃以下
であって、未だ満足し得るものでないことである。この
分解開始温度を更に向−1ニさせることが要望される。
もう一つの問題点は、熱分解が急激に一段階で生じ、か
つ重量減少率が、不活性気相中で、多くの場合に50パ
ーセントを越えることである。このことは、炭素前廓体
としてこの樹脂を使用する場合に、この温度で、成形物
にふくれ上がりやひび割れなどをひきおこす原因になる
傾向がある。これらの問題を解決するには1重量減少率
をより小さくするか、または、それと同時に、重量減少
の温度に対する曲線をゆるやかにすることである。
前記2つの問題点は、すべて、縮合多環芳香族核を連結
しているメチレン結合の状態に起因している。メチレン
結合自体の熱開裂は、立体歪のかかっていない場合には
、極めて遅い昇温速度では450℃から激しくなる。も
しこれに、立体的な歪のかかっている時には、その歪の
大きさに対して、より低温側にずれる。この温度で、熱
分解が急激に一段階で生ずることは、それだけ、樹脂全
体にわたって均質な結合状態ができていることを示して
いる。
このような推測からすれば、これらの問題解決のために
は、縮合多環芳香族核を連絡する結合を別のものにする
ことが必要になる。
また、前記従来法においては、使用する触媒が酸触媒で
あるため、それに起因する問題点もある。
例えば、前記熱硬化性組成物を金属類の結合剤として用
いる場合、金属と酸触媒とが反応して、その結合剤の硬
化反応が阻害されるという問題があり、また、用途によ
っては、硬化物中に残留する酸触媒により好ましくない
影響を生じる等の問題もある。
〔発明の課題〕
本発明は、前記従来法に見られる問題点を解決するため
に、新しい連結剤と塩基触媒を用いて、縮合多環芳香族
化合物から熱硬化性組成物を得るための方法を提供する
ことをその課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結
果、2環以上の縮合多環芳香族化合物又はそのヒドロキ
シ誘導体に、連結剤として芳香族ジアルデヒドを混合し
、この混合物を塩基触媒の存在下で80〜160℃に加
熱する時に、該混合物の中間縮合反応物が効率よく生成
することを見出すとともに、この中間縮合反応物をさら
に熱硬化処理することによって、耐熱性にすぐれた芳香
族樹脂を容易に与えることを見出し1本発明を完成する
に至った。
即ち1本発明によれば、2環以上の縮合多環芳香族化合
物又はそのヒドロキシ誘導体に対し、芳香族ジアルデヒ
ド化合物を混合し、該混合物を無機又は有機塩基の存在
下、80〜160℃で加熱することを特徴とする熱硬化
性組成物の製造方法が提供される。
本発明者らの研究によれば、ヒドロキシナフタレンにベ
ンゼンジアルデヒドを混合し、通常の触媒量よりははる
かに多い塩基を加えて、100℃以上、多くの場合、1
20℃以上に加熱すると熱硬化種組成物が得られ、これ
を200℃以上の温度に保持すると、もはや溶融しない
硬化物が得られることが実験的に確認された。また、ヒ
ドロキシナフタレンの代りに、無置換の縮合多環芳香化
合物、たとえばピレン、アントラセン、ナフタレンなど
を用いても、やはり熱硬化性組成物が得られ、最終的に
溶融しない硬化物かえられることがわかった。
本発明で用いる芳香族原料としては、2環以上の縮合多
環芳香族化合物又はそのヒドロキシ誘導体が用いられる
。縮合多環芳香族化合物としては、例えば、ナフタレン
、ペリレン、ピレン、アントラセン、それらのアルキル
又はアルコキシ置換体等が挙げられる。また、ヒドロキ
シ誘導体としては、分子中に1個又は複数のヒドロキシ
基を有する前記の如き縮合多環芳香族化合物を挙げるこ
とができる。
本発明で用いる連結剤は、芳香族ジアルデヒドである。
このようなものとしては、P−ベンゼンジアルデヒド、
島−ベンゼンジアルデヒドあるいはそれらのメチル誘導
体が最も一般的に用いられるが5ナフタレンその他の縮
合多環芳香族のジアルデヒド誘導体も使用できる。その
最も標準的な使用量は、芳香族原料1モルにたいして1
.25倍モルである。しかし高分子化合物を生成する最
低量は0.7倍モル程度で、あり、また、2.5倍モル
を超えると連結剤が未反応のまま残ることがある。従っ
て最も好ましい意は1.0〜2.0倍モルの範囲である
本発明で用いる触媒は、無機又は有機の塩基であり、こ
のようなものとしては、例えば、アルカリ金属水酸化物
、アルカリ土類金属水醸化物、アンモニアまたはアンモ
ニア水などの無機塩基の他、エチルアミンなどの脂肪族
第一アミン、ジエチルアミンなどの脂肪族第三アミン、
トリエチルアミンなどの脂肪族第三アミン、アリルアミ
ンなど脂肪族不飽和アミン、アニリンなど芳香族アミン
、モノ−、ジー、トリーエタノールアミンなどの各種ア
ミン類、ピリジンなどの有機塩基が挙げられる。
その使用量は、芳香族原料1モルにたいして0.5〜2
゜0倍モル程度が必要で、この量は一般的に触媒とよば
れるものの添加量よりは遥かに多い8反応機構が判明し
ていない現在の段階では、この塩基性化合物の役割を明
確にすることは難しい、また、得られる生成物から洗浄
あるいは蒸発によってこれらの塩基性化合物を除く操作
をしても、完全に除去することは難しい、使用する塩基
の種類によっては、その一部が得られる生成物中に反応
成分として取り込まれているらしい様子もみられる。
従って、これらのことからすれば、塩基性化合物の果た
す役割は、主として触媒としての作用で。
一部は反応物として作用していると考えるのが妥当と思
われる。これら多数の塩基性化合物の中でも、アンモニ
ア水が最も取り扱いやすい。これは。
必要な反応の終了後、単に加熱することだけで、容易に
生成物内から触媒を除くことができるからである。
以上の説明から明らかなように、もつとも好ましい原料
組成はおおよそ次の範囲にはいる。
芳香族原料 1モル 連 結 剤 0.7〜2.5、とくに1.0〜2.0モ
ル塩基性化合物 0.5〜2.0モル 本発明の熱硬化性組成物を得るには、このような組成の
原料混合物を、不活性雰囲気中又は空気中でかきまぜな
がら加熱する。芳香族原料がヒドロキシ化合物の場合と
、無置換芳香族系とでは反応の様子が少し異なる。前者
を原料として、アルカリ金属水酸化物又はアルカリ土類
金属水酸化物の水溶液を用いた時には、反応は最初水溶
液とその他の成分の溶融物の2相系で進み、ついで油浴
の温度を110℃付近まで上昇させると、水はほとんど
なくなって、弾力性のあるゴム状生成物ができてくる。
アンモニア水の場合には、原料溶融物中にアンモニア水
の分散した状態からはじまり、重合の進行とともに一相
系となって反応が進む。
アニリンの場合も外観上はよく似ている。いずれの場合
でも、加熱を始めてから30〜60分後に室温まで冷却
した時、ピンク色をし、ローソク用パラフィンに似た性
状の熱硬化性組成物となる。
反応温度は、80〜160℃、好ましくは100〜13
0℃である。反応速度は、80℃以上、とくに100℃
以上で速くなり、160℃を超えるとむしろ速すぎて反
応を制御しずらくなる。標準的な反応温度は110℃で
ある。この温度では、原料の種類や塩基性化合物の種類
と量などによって多少違うけれども、30分から1時間
程度の加熱で、軟化点が30℃か6100℃程度の熱硬
化性組成物ができてくる。
任意の形状の成形物を作ったり、接着剤として使用する
ためには、軟化点のある熱硬化性組成物の段階で生成物
だけを分離するほうが便利である。
本発明で得られる熱硬化性組成物は、各種の成形が可能
で、ヒドロキシ芳香族を原料とした場合には、型込めに
よる成形の他に、繊維やフィルムに成形することも可能
である。
無置換芳香族化合物を原料として、金属水酸化物やアン
モニア水を用いた時には、水溶液中に、溶融した芳香族
の油滴が分散した状態で反応がはじまり、110℃では
水が僅かに表面に残る程度になる。アニリンを用いた時
には、2相に分離することなく反応の進行につれて粘稠
性が増す。室温に冷却すれば、いずれもローソク用パラ
フィン状の固体となり、ナフタレン系はピンク、ピレン
系では黄色になる1反応部度については、ヒドロキシ芳
香族化合物を原料とする場合とほとんど変わらない。た
だ得られる熱硬化性組成物の軟化点は一般に高く、10
0℃以下の温度では溶融しにくい。
この組成物でも、200℃程度あるいはそれ以上で加熱
すれば、溶融状態を経て硬化物となる。
熱硬化性組成物を完全に硬化させるための硬化条件とし
ては、いずれの場合も不活性雰囲気又は空気中で200
〜300℃の温度範囲で30分以上加熱することである
〔発明の効果〕
十分な硬化処理を施した硬化物は、多くの場合黒褐色透
明で、JJfN料芳香族の種類によって多少色調が異な
る。これら硬化物の物性上の特徴は、きわめて硬く、か
つ高い耐熱性と高い炭素化収率を示すことである。熱重
量分析によれば加熱減量は430℃付近まではほとんど
認められない。また炭素化収率については、不活性雰囲
気中、1000℃までの加熱で、ビトロキシ芳香族系で
75%、無置換芳香条糸では80%もの高い値を示す、
さらに当初の解決すべき問題点であった酸性触媒の残留
や金属共存下における硬化阻害に関しては、塩基触媒の
使用により完全に解決することができた。もう一つ注目
さるべき特性は、これらの熱硬化性組成物、特に硬化物
が磁石に反応する性質がみられることである。
本発明により得られる熱硬化性組成物およびその硬化物
の前記特性から考えて1本発明の熱硬化性組成物は、耐
熱性のエンジニャリング・プラスチックス材料として当
然期待される各種の分野に利用できる。また高い炭素化
収率は、炭素繊維/炭素複合材料用の樹脂を初めとする
各種の炭素成形物の原料として高く評価される。また強
磁性を示すことは今後の研究の展開によっては、将来電
子工学や光電子工学の分野における新しい素材として利
用される可能性がある。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例1 ピレン1.Ogに2.0倍モル比に相当するテレフタル
アルデヒド1.34gを加えて混合して試験管にとった
。この混合物にピレンの2.0倍モル比に相当するアン
モニア水溶液0.7−を加えた後、空気中、150℃で
かきまぜながら1時間加熱した。得られた生成物は、室
温まで冷却すると、熱溶融性の不透明な黄色のロウ状物
であった。これをさらに300℃で1時間加熱すると、
茶褐色の半透明の硬化物になった。この硬化物は10℃
ノ分の昇温速度で熱重麓分析測定を行ったところ、43
0℃付近までは重意減少を示さず、この温度付近から徐
々に減量した。800℃における炭素収率は約80%で
あった。
実施例2 β−ヒドロキシナフタレン1.44gに2.0倍モル比
に相当するテレフタルアルデヒド2.68gを加えて混
合し、試験管にとった。この混合物にβ−ヒドロキシナ
フタレンの1.0倍モル比に相当するアンモニア水溶液
1.3t9を加えた後、空気中120Cでかきまぜなが
ら1時間加熱した。得られた生成物は、室温まで冷却す
ると、多孔性の固体であったが。
加熱すればまだ溶融する。これをさらに300’Cで1
時間加熱すると、茶褐色で半透明の硬化物になった。こ
の硬化物は、lO’c/分の昇温速度で熱重量分析を行
ったところ、 300”C付近がら減量がはじまり、8
00℃における炭素収率は65%であった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)2環以上の縮合多環芳香族化合物又はそのヒドロ
    キシ誘導体に対し、芳香族ジアルデヒド化合物を混合し
    、該混合物を無機又は有機塩基の存在下、80〜160
    ℃で加熱することを特徴とする熱硬化性組成物の製造方
    法。
  2. (2)請求項1の方法で得られる熱硬化性組成物を成形
    した後、200〜350℃に加熱し、硬化させることを
    特徴とする芳香族樹脂の製造方法。
  3. (3)該芳香族ジアルデヒド化合物を、該縮合多環芳香
    族化合物又はそのヒドロキシ誘導体1モルに対し、0.
    5〜2モルの割合で用いる請求項1又は2の方法。
JP4359689A 1989-02-23 1989-02-23 熱硬化性組成物の製造方法 Pending JPH02251511A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4359689A JPH02251511A (ja) 1989-02-23 1989-02-23 熱硬化性組成物の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4359689A JPH02251511A (ja) 1989-02-23 1989-02-23 熱硬化性組成物の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02251511A true JPH02251511A (ja) 1990-10-09

Family

ID=12668187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4359689A Pending JPH02251511A (ja) 1989-02-23 1989-02-23 熱硬化性組成物の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH02251511A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101953369B1 (ko) 중합성 조성물
US2324483A (en) Process of preparing synthetic resins
KR101959462B1 (ko) 프탈로니트릴 화합물
KR101959463B1 (ko) 프탈로니트릴 화합물
KR101919046B1 (ko) 프탈로니트릴 수지
KR101772287B1 (ko) 프탈로니트릴 수지
CA1253995A (fr) Procede de preparation de copolyamides a base d'hexamethylenediamine, d'acide adipique, eventuellement d'au moins un autre diacide carboxylique a chaine courte et d'acide dimere
KR20180047217A (ko) 화합물
US3878159A (en) Foundry binders on the basis of phenolic resins
JP2001503792A (ja) 可塑化されたポリマー組成物
JP2759796B2 (ja) 新規なビス(マレイミド)シロキサンおよびその製造方法
JPH02251511A (ja) 熱硬化性組成物の製造方法
DE2749190C2 (ja)
KR102071911B1 (ko) 프탈로니트릴 수지
CN101270104A (zh) 一类酚酞型氰酸酯单体和聚合物及其制备方法
KR20180059163A (ko) 화합물
US4866157A (en) Thermosetting aromatic resin composition
JP2000290365A (ja) ポリケトンおよびその製造方法
US3445430A (en) Resins containing boron
JPH0826111B2 (ja) 熱硬化性樹脂組成物及び縮合多環芳香族樹脂の製造方法
JPH04372645A (ja) フェノール樹脂成形材料
US1191390A (en) Process for making condensation products from phenols and formaldehyde.
SU1521742A1 (ru) Способ получени термореактивной смолы
SU483407A1 (ru) Способ получени изопропилфенантренфенолформальдегидной смолы
JPS60163932A (ja) 有機ケイ素重合体の製造方法