JPH02248693A - 多翼ファン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、空調機器および換気送風機器に使用される多
翼ファンに関するものである。

従来の技術 従来、この種の多翼型羽根車は、ターボ型やラジアル型
の羽根車と比し小型となり騒音も低いのでよく用いられ
るが、さらに低騒音化が要望されていた。

このような従来の多翼型羽根車は第８図および第９図に
示すように、シャフト１ｏ１に連結された主板１０２と
、環状の側板１０３とで、断面が主板１０２側から側板
１０３側まで同一であるブレード１０４を多数はさむよ
うに取付け、前記シャフト１０１に駆動力を与えてブレ
ード１０４を回転させ、吸込側空気１０６をブレード入
口部１０６へ吸い込みブレード１０４で昇圧し、ブレー
ド出口部１０７からスフローＡ／１０６を通って出口へ
吐出される構成であった。

発明が解決しようとする課題 前記従来の多翼型羽根車では、第９図に示すように吸込
口１１２からブレード１０４への気流の曲がりが吸込口
１１２に近いほど急であるため、これが抵抗となりブに
一ド１０４による気流の風速は側板１０３側はど小さく
なる。しかし、プレ−ドの各断面で流速が異なるにもか
かわらず同じ断面形状となっているので、特に風量の多
い羽根主板側のブレード入口部において、ブレード背面
の渦の発生が大きかった。この結果、第１０図に示すよ
うにブレード出口部での死水域が大きく渦音や舌部での
干渉音が大きくなっていた。

本発明は上記課題に留意し、ブレード各断面における流
速を平均化し乱流による騒音低下を図ることを第１の目
的とする。第２の目的は吸込側にフィルタ等の抵抗を有
する場合の吸込分布を平均化しながらグレード各断面の
流速平均化を図ることにある。第３の目的は製作コスト
を押えながらブレード各断面の流速の平均化を図ること
にある。

課題を解決するための手段 第１の目的を達成するために本発明の第１の技術的手段
は、主板と環状の側板によってはさむように取付けられ
た複数のブレードからなる羽根車の内径および入口角度
を、”羽根車の主板側に向うにしたがって小さくした多
翼ファンの構成としたものである。

第２の目的を達成する第２の技術的手段は、第１の技術
的手段の羽根車に加えて、羽根車の外径も、羽根車の主
板側に向うにしたがって小さくした多翼ファンの構成と
したものである。

第３の目的を達成する第２の技術的手段は、主板と環状
の側板によってはさむように取付けられた羽根幅が主板
側から側板側まで同一の複数のブレードからなる羽根車
の内径および外径を、羽根車の主板側に向うにしたがっ
て小さくした多翼ファンの構成としたものである。

作　　用 第１の技術的手段の構成により、特に風量の多い羽根主
板側では、内径が小さいためブレード入口部の周速が小
さくなり、吸い込まれた空気がブレード入口部で衝突す
る力が弱まり、ブレードの裏にできる渦が小さくなる。

また入口角度が主板側で小さくなっており入ってくる空
気の角度に合致し渦の発生が小さくなる。

第２の技術的手段の構成により、側板側の内径と主板側
の内径の比率を大きくすることができ、吸込口からブレ
ードへの気流の曲がりの抵抗が緩和され、側板側から主
板側での風量が均一に近づき、主板側での吸込風速が従
来より低下し、渦の発生が小さい。また第１の技術的手
段と同じ作用も同時に働く。

第３の技術的手段の構成により、吸込口からブレードへ
の気流の曲がりの抵抗が緩和され、側板側から主板側で
の風量が均一に近づき、主板側での吸込風速が従来より
低下し、渦の発生が小さくなるとともに、羽根幅や断面
形状は主板側から側板側まで同じであるので製作コスト
は増加しない。

実施例 まず、本発明の第１の技術的手段による一実施例を第１
図〜第３図にもとづき説明する。なお従来例と同一箇所
には同一番号を付し詳細な説明は省略する。

図において、１０２は主板でシャフト１０１にナツト１
ｏ８で取り付けられ、外縁面に相対する環状の側板１０
３で複数のグレード１をはさんで固定して多翼型羽根車
２を構成している。

第１図および第２図に示すようにブレード１の側面形状
は、横断面における入口角β、が、主板側ブレード入口
角β１−Ｍから側板側ブレード入口角β１−Ｈになるま
で、側板側から主板側へしたいに小さくなり、内径は側
板側内径Ｄ１−Ｒから主板側内径Ｄ１−Ｍへ、しだいに
小さくなっている。

上記構成において、シャフト１ｏ１かも伝えられた駆動
力により多翼羽根車２が回転すると、側板１０３の吸込
口の空気３が吸込まれブレード１の入口部４にくるが、
このとき主板側の入口部４は直径が小さいので、周速が
小さい。また主板側の入口部４は流入角に合致した入口
角となっているので、入口部４での衝突が小さい。この
ためブレード背面での渦が減少し、発生音も小さくなる
。

つぎに本発明の第２の技術的手段による一実施例を第４
図および第５図にもとづき説明する。図に示すように、
グレード６は主板１０２と環状の側板６にはさんで宅扱
１０２の外縁面に多数固定して多翼型羽根車７を構成し
シャツ）１０１にナツト１０８で取シ付けている。

上記羽根車７の外径は側板側に向うにしたがって大きく
なっており、また第１の技術的手段と同様、入口角β　
が、主板側ブレード人口角β１−Ｍから側板側ブレード
入口角β１−Ｒになるまで、側板側から主板側へしだい
に小さくなり、内径は側板側内径Ｄ１−Ｒから主板側内
径”＋−Ｍへ、しだいに小さくなっている。

上記構成において、シャフト１０１から伝えられた駆動
力により多翼羽根車７が回転すると、吸込口の空気８が
吸込まれブレード入口部にくるが、外径と内径共に側板
側が大きくなっているので、吸込口からブレード５への
気流の曲がりの抵抗が緩和され、側板側から主板側での
風量が均一に近づき、主板側での吸込風速が従来より低
下し、渦の発生が小さい。また、前記第１の技術的手段
で説明したことと同様に、ブレード入口部での衝突が小
さく、このためブレード背面での渦が減少し、発生音も
小さくなる。そしてブレード５の主板側の幅と側板側の
幅の比率は第１の技術的手段によるグレード１と同様で
あって外径は側板側が太きくなっているものであるから
同一風量の能力で吸込面積を大きくとれるものであるか
らフィルタを装着したときの吸込分布を平均化できる。

本発明の第３の技術的手段による一実施例は、第２の技
術的手段による羽根車の外径と内径のみの変化をつける
もので、入口角やブレード１０の幅や断面形状は、側板
側から主板側まで同じであり、安価に作れるものであシ
、吸込口からブレード１０への気流の曲がりの抵抗が緩
和され、側板側から主板側での風量が均一に近づき、主
板側での吸込風速が従来よシ低下し、渦の発生が小さく
なり、低騒音化が図れる。

発明の効果 以上の実施例の説明より明らかなように、本発明によれ
ば羽根車の側板から主板側までの吸込風量を均一するこ
とと、ブレード入口部での衝突力を小さくし、ブレード
背面側での渦の発生を押えるものであるから、送風量を
低減することなく低騒音を図るものである。また、風量
を変えることなく羽根車の主板側内径より側板側の内径
を高比率で大きくできることによシ、フィルタを取付け
た場合の吸込分布の均一化により濾過効率を向上できる
。さらに主板側から側板側までブレード幅や断面形状が
同じで側板から主板側までの吸込風量を均一に近づける
ことにより、羽根車の製作コストを押えながら低騒音化
が図れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の技術的手段の実施例を示す多翼
ファンの正面図、第２図は同多翼ファンの側断面図、第
３図は同多翼ファンのブレードの背面の渦の発生を示す
説明図、第４図は同第２の技術的手段の実施例を示す多
翼ファンの正面図、第６図は同多翼ファンの側断面図、
第６図は同第３の技術的手段の実施例を示す多翼ファン
の正面図、第７図は同多翼ファンの側断面図、第８図は
従来の多翼ファンの正面図、第９図は同多翼ファンの側
断面図、第１０図は同多翼ファンのブレードの背面の渦
の発生を示す説明図である。 １・・・・・・ブレード、°６・・・・・・ブレード、
６・・・・・・側板、９・・・・・・側板、１０・・・
・・・グレード、１０２・・・・・・主板、１０３・・
・・・・側板。 代理人の氏名　弁理士　粟　野　重　孝　ほか１名第 図 第 図 ィｏ２−−−主林 ＋＋１３−−−費１砒 第 図 第 図 ９−−−イ々す２ゾｉ イ０−−−フ゛′ムーν

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）　主板と環状の側板によってはさむように取付ら
   れた複数のブレードからなる羽根車の内径および入口角
   度を、羽根車の主板側に向うにしたがって小さくした多
   翼ファン。
2. （２）　羽根車の外径を、羽根車の主板側に向うにした
   がって小さくした請求項１記載の多翼ファン。
3. （３）　主板と環状の側板によってはさむように取付ら
   れた羽根幅が主板側から側板側まで同一の複数のブレー
   ドからなる羽根車の内径および外径を、羽根車の主板側
   に向うにしたがって小さくした多翼ファン。