JPH02242695A - ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体 - Google Patents

ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体

Info

Publication number
JPH02242695A
JPH02242695A JP1026081A JP2608189A JPH02242695A JP H02242695 A JPH02242695 A JP H02242695A JP 1026081 A JP1026081 A JP 1026081A JP 2608189 A JP2608189 A JP 2608189A JP H02242695 A JPH02242695 A JP H02242695A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cell
cells
antibody
chain
mik
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1026081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2812472B2 (ja
Inventor
Mitsuru Tsuudou
通堂 満
Masayuki Miyasaka
昌之 宮坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP1026081A priority Critical patent/JP2812472B2/ja
Publication of JPH02242695A publication Critical patent/JPH02242695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2812472B2 publication Critical patent/JP2812472B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 し産業上の利用分野] この発明は、インターロイキン2(IL−2)受容体β
鎖(p75)に対するモノクローナル抗体に関するもの
である。
[発明の背景] T細胞は、通常休止期の状態にあるが、T細胞抗原受容
体を介して抗原刺激を受けると、数時間以内にT細胞増
殖因子であるIL−2の産生を開始するとともに、その
細胞表面に[L−2受容体を発現し、!L−2に反応し
て増殖する。IL2受容体としては、分子115500
0のいわゆるTac抗原(p55 Tac、 β鎖とも
いう)と分子型75000の蛋白(p75、β鎖ともい
う)が報告され、これらはともに単独でIL−2に結合
できるが、IL−2のシグナル伝達においてはβ鎖か本
質的に重要な役割を果す。
[従来の技術および発明が解決しようとする課庶]α鎖
については、既にそれに対する抗体が得られているが、
β鎖は発現量が少ないのでまだそれに対するモノクロー
ナル抗体が得られていなかった。そのため、β鎖の発現
性の分布、作用等の研究の進歩が抑制されていた。
[課題を解決するための手段] この発明者は、β鎖のみを発現している既知細胞株から
β鎖の発現能が高い細胞株の樹立に成功し、これを用い
て動物を免疫し、その抗体産生細胞を永久増殖性を有す
る細胞と融合させて抗体産生ハイブリドーマを得、その
産生ずる抗体を分離することにより、効率的にモノクロ
ーナル抗体を得ることに成功したのである。
[発明の構成] すなわち、この発明は、 (1)インターロイキン2受容体β鎖の抗原決定基に対
して特異性を有するモノクローナル抗体、(2)β鎖を
発現する細胞株YTSで免疫した哺乳類(ひとを除く)
の抗体産生細胞と永久増殖性を有する細胞との融合によ
るハイブリドーマが産生ずるものであるモノクローナル
抗体、および(3)上記ハイブリドーマ を提供するものである。
以下、上記の発明の詳細な説明する。
(細胞株の樹立) β鎖は通常細胞表面に数千サイト/細胞しか発現されな
い。そこで、β鎖のみを発現している既存の樹立細胞株
から選別して、高発現能の細胞株を樹立する。選別には
、ビオチン化IL−2とアビジン・フルオレスセインイ
ソチオシアナート・コンジュゲートによる染色のような
受容体に特異的に結合する染色剤を用い、染色の強い細
胞を選択する。例えば、この発明で得られた細胞株YT
Sは約2万サイト/細胞のβ鎖を発現する。
(免疫) 免疫は、例えば次のように行なう。細胞を、牛胎児血清
(10%v/v)、ペニシリン(lOOU/m1)、ス
トレプトマイシン(100μg/l)を含むRPMI−
1640培地(以下増殖培地と呼ぶ)の様な適当な培地
中で培養し、細胞が培養フラスコに一面に広がるまで増
殖後、上清を除去し、カルシウム及びマグネシウム不含
のりん酸緩衝液(pH7,2、以下PBSと呼ぶ)を加
えて洗い、PBSを細胞面にピペットで吹きつけること
により細胞を培養フラスコから剥がし取る。また別法と
して、トリプシンなどの蛋白分解酵素により細胞を剥が
し取ることができる。
遠心分離等の分離手段により細胞を集め、マウス、ラッ
ト等の哺乳類動物に免疫する。哺乳類動物は、細胞融合
する際の相手の永久増殖性細胞と同系統の動物の方が望
ましい。動物の退動は、例えばマウスでは5〜lO週齢
がよい。性は雌雄どちらでらよい。免疫に用いる細胞の
数は、例えばマウスの場合1匹あたりlXl0”〜1x
io’個か好ましい。細胞は、例えばPBSに懸濁させ
るか、またはフロイントコンプリートアジュバントとl
:lの比で混合しエマルジジンにして動物の腹腔内、静
脈内、皮下等に投与するのが好ましい。
この免疫操作を1〜3週間隔で1〜5回行なう。
最終免疫は、例えば細胞をPBSに懸濁させ、動物の静
脈内あるいは腹腔内に投与して行なう。このようにして
免疫した動物の体液または抗体産生細胞からは、ポリク
ローナル抗体が得られる。
(細胞融合) 上記のようにして細胞で免疫した動物から抗体産生細胞
をとり出す。抗体産生細胞は、膵臓、リンパ節、末梢血
等から得られるが、膵臓が好ましい。例えば、膵臓を最
終免疫の2〜5日後に無菌的に摘出し、ダルベツコ−M
EM培地中ではさみによって細切し膵臓細胞を浮遊させ
た後、遠心分離することにより膵臓細胞を集めて用いる
融合の相手の永久増殖性細胞としては、永久増殖性を有
する任意の細胞を用いることができるが、繁用されるの
は骨髄腫細胞である。永久増殖性細胞は抗体産生細胞と
同種の動物由来のらのが好ましい。例えばマウスの場合
、P3−NS−1−1系の細胞が用いられる。また、永
久増殖性細胞としては、8−アザグアニン耐性細胞株、
ヒボキサンチングアニンホスホリボシルトランスフェラ
ーゼ欠損細胞株のような、選別の際のマーカーとなり得
る特性を有するものが好ましい。これらの細胞は、例え
ばアメリカンタイプカルチャーコレクション(ATCC
)から入手可能である。融合に際しては、これらの永久
増殖性細胞のいずれかを増殖培地中で培養し、融合の前
に例えばダルベツコ−MEM培地で洗浄後遠心分離によ
り集める。
融合は、例えば次のように行なう。抗体産生細胞(例え
ば膵臓細胞)と永久増殖性細胞(例えば骨髄腫細胞)を
混合し、37℃1ご保ちつつポリエチレングリコール等
の融合促進剤を徐々に加えて細胞融合を起させる。培養
液を加えることにより融合促進剤を希釈して融合を停止
させ、遠心分離により細胞を分離する。
(選別) 次に、例えば細胞をヒボキサンチン・アミノプテリン・
チミジン(HAT)培地中に懸濁させ、マイクロテスト
プレートに分注し、37℃、C0t5%、湿度95%の
COtインキュベータ中で培養する。培養液は2目間隔
で半量ずつ新しいHAT培地と交換する。約1週間培養
後、交換する培地を増殖培地にヒボキサンチン及びチミ
ジンを添加したH ’r培地に変える。
(スクリーニング) 次に、HT培地中で数日間培養し、ハイブリドーマのコ
ロニーがマイクロテストプレートのウェル中で広がって
きた時点でどのウェルのハイブリドーマがβ鎖に対する
モノクローナル抗体を産生じているかをスクリーニング
する。スクリーニングは、例えば次のように行なう。ハ
イブリドーマが増殖して来ているウェルの培養上清カ月
L−2受容体のβ鎖に対する結合を阻止するかどうかま
たはIL−2とβ鎖の結合物を免疫沈降させ得るかどう
かで調べる。
(クローニング) 次に、例えば限界希釈法や軟寒天法等の公知の技術を用
いて、β鎖と反応するモノクローナル抗体を産生じてい
るハイブリドーマをクローニングして単一のモノクロー
ナル抗体を産生ずるハイブリドーマの集団を選択する。
クローニング及びスクリーニングは2回以上繰り返すこ
とが望ましい。
(モノクローナル抗体の製造) 上記のようにして得られたハイブリドーマをインビトロ
(培#器具内または栄養培地中)及びインビボ(生体内
または動物組織中)で培養することによりモノクローナ
ル抗体を産生させる。培養は、例えば次のように行なう
。インビトロでの培養では、増殖培地の様な適当な培地
を用い、例えばCO,インキュベータ中でハイブリドー
マを培養する。ハイブリドーマが増殖限度まで増殖した
時点で培養液を採取し、遠心分離のような固体分離手段
でハイブリドーマと培養上清を分離する。培養上清中の
モノクローナル抗体は目的によっては精製せずに用いる
ことも可能であるが、分離する場合には例えば硫酸アン
モニウムで塩近し、りん酸緩衝液で透析後、カラム等に
通して精製する。
培地上清から分離したハイブリドーマは、例えば10%
ジメチルスルホキシド及び90%牛脂児血清中に約2X
10’個/10+++1の細胞密度で懸濁させ、適当な
アンプルに入れて徐々に一80℃以下に凍結させること
により、生きたままの状態で長期保存することが可能で
ある。
ハイブリドーマをインビボで培養する場合には、任意の
動物にハイブリドーマを移植するが、細胞融合に用いた
牌臓細胞を採取した動物と同種のものを使用するのが好
ましい。例えばB A L B / cマウスの場合に
は、1匹あたり2xlO”個の71イブリドーマを腹腔
内に注射する。!〜2週間後にマウスの腹腔内にモノク
ローナル抗体を高濃度に含んだ腹水が貯留し腹部が肥大
してくるので、腹水を採取し培地上清の場合と同様に精
製する。
(抗体の精製) ハイブリドーマの培養上清を、適宜予備精製した後、吸
着剤等の分離剤を充填したカラムに通して精製する。カ
ラムとしては、例えばプロティンA・セファロース0L
4Bを充填したものを用いる。上清をpH約8.6に調
整し、上記カラムに通す。カラムをトリス緩衝生理食塩
水のような洗浄液で洗い、pHを例えば7,0.5,5
.4,3.2゜3のように順次低下させて抗体を溶出さ
せる。抗体をピーク毎に集め、適当な緩衝液で透析する
(抗体の特性) 抗体の分子量は、例えば電気泳動法により測定すること
ができる。
抗体の免疫グロブリン(I g)クラスおよびサブクラ
スの決定は、抗免疫グロブリンクラス・サブクラス抗体
を用いた標識(例えば酵素)免疫測定法によって行なう
ことができる。
抗体の特異性は、α鎖またはβ鎖を発現する細胞に対す
る反応性および免疫沈降されるYTS細胞上の抗原の分
析により確認することができる。
[実施例] 以下、この発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例! (イ)細胞株 IL−2レセプターβ鎖の高発現株であるYTS細胞株
を、β鎖のみを発現するひとナチュラルキラー(NK)
様細胞株YTU14(京都大学医学部、淀井および多賀
谷博士から供与)の細胞選別により樹立した。YTUI
4細胞をビオチン化■L−2およびフルオレスセインイ
ソチオシアナート(FITC’)コンジュゲート化アビ
ジンで染色し、強染細胞の上位5%をフルオレイセイン
活性化セルソーター(EPICS−C81クールター)
により選別した。1!5I標識!L−2結合アッセイで
試験したところ、YTS細胞は約20000結合部位/
細胞を発現したか、これは元のYTU I 4細胞の2
倍であった(Kd=1.8nM)。Kit225細胞株
は、慢性Tリンパ球白血病患者由来の!L−2依存性T
細胞株である。
(ロ)IL−2結合アッセイ 種々の細胞株に対する…I標識IL−2結合アッセイは
文献記載の方法で行なった。ひと組換え体IL−2(武
田薬品工業株式会社)はエンザイ・モビード(E nz
ya+obead)で放射性よう素標識し、その特異活
性は40000−70000cpm/n9であった。
(ハ)モノクローナル抗体の産生 BALB/cマウスを、1 x 10’YTS細胞によ
る1−2週間隔の腹腔的注射で免疫した。4回目のブー
スター注射後の3日月に、ひ臓細胞をPAlマウス骨髄
腫細胞とポリエチレングリコール4000(メルク)を
用いて融合させた。12日後、ハイブリドーマの上清を
2つの方法、すなわち…■標識IL−2結合阻害アッセ
イおよびβ鎖放射能標識IL−2コンプレックス免疫沈
降法により、抗β鎖の存否について試験した。前者のア
ツセイテハ、50μ(浮amの1xlO”YTS細胞を
50μQのハイブリドーマ上清と30分間インキュベー
ションし、25μaの5nM”J標識IL−2を加え、
1時間インキュベートした。ついで、細胞に結合した放
射能を文献記載の方法で分離し、ガンマカウンターで計
数した。後者のアッセイでは、まずβ鎖放射能標識!L
−2コンプレックスを作製した。低親和性条件(5nM
”’1標識fL−2)下でYTS細胞を2mM  ジサ
クシニミジルスベラート(ピアス)により架橋し、溶解
緩衝液(10膳MトリスHCl2、pH7,4,0,1
5MNaCQ、1%NP−40,2mMフェニルメチル
スルホニルフルオリド)を用いて3xto’細胞/11
(lで可溶化した。iウェル当り50μQの上清を6ウ
エルづつプールし、100μm2(10000cps)
のYTS溶解物とインキュベートし、免疫複合体を10
μgの家兎抗マウスIgG(キャベル)で被覆したプロ
ティンA・セファロース(ファルマシア)により沈降さ
せた。ビーズを溶解緩衝液で洗浄後、結合した放射能を
計数した。抗β鎖モノクローナル抗体(Mik−β11
β2およびβ3)を産生ずるハイブリドーマ細胞株を得
、限界希釈により2回クローン化し、腹水中で培養し、
抗体をプロティンA・セファロース・クロマトグラフィ
ーにより精製した。上記ノモクローナル抗体Mik−β
11β2およびβ3を産生するハイブリドーマをそれぞ
れマウスハイブリドーマβl、β2およびβ3と命名し
、微生物工業技術研究所に寄託して、受託番号それぞれ
微工研菌寄第10453号、同第10454号および同
第10455号を得た。
(ニ)免疫沈降および電気泳動 YTS細胞を、グルコースオキシダーゼ・ラクトペルオ
キシダーゼ法で放射性よう素標識した。
架橋実験では、高親和性(100pM’″5I標識■L
−2)または低親和性(5nM”J標識IL−2)結合
条件を用いる以外は、文献記載の条件にしたがった。細
胞を溶解緩衝液で抽出し、抗体およびプロティンA・セ
ファロースで免疫沈降した。Mik−β3(IgG1)
の場合、家兎抗マウスIgG(キャベル)を第2抗体に
用いた。連続免疫沈降法では、YTS抽出物をMikβ
1またはβ3で5回吸収した後、それぞれMik−β3
またはβlで免疫沈降した。免疫沈降物を5%2−メル
カブトエタノール(2−ME)の存在下で煮沸し、8.
5%アクリルアミドを用いてドデシル硫酸ナトリウム/
ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)により分
析した。
(ホ)結果 +!J標識IL−2のYTS細胞ヘノ結合を、ハイプリ
ドーマ培養上清50%最終層度で80〜95%阻止する
2種類のMAb、MIK−βlとMIK−β2(ともに
IgG2a)を得た。rlL−2をコーティングしたプ
レートを用いたELISAでは、これらの抗体はrlL
−2とは全く反応しなかった。第1表に示すように、フ
ローサイトメトリーで調べたこれら2種の抗体の反応性
は全く同様で、その陽性細胞の分布はIIJ標識IL2
架橋実験でみたβ鎖の分布と一致していた。
これらの抗体はIL−2のβ鎖に対する結合を著明に抑
制した。これらの抗体によって免疫沈降されるYTS細
胞上の抗原は、ともに68〜72KDの単一バンドとし
て現れた。これらの抗体は、DSSによって架橋された
135■漂識!L−2とβ鎖複合体を免疫沈降すること
はできなかった。
MIX−βl、β2++++ の反応性 以上の結果から、MIK−β1.MIK−β2はともに
IL−2rt・β鎖まIL−2結合部位を認識するMA
bであると結論される。また、β鎖の分子量は68〜7
2KDであった。
第fa図は、Mik−βIおよびβ2を用いたYTS細
胞に対するIIJ標識!L−2結合阻害実験の結果を示
すグラフである。
第ib図は、I L−2を用いたYTS細胞に対するl
!J[識Mik−βlの結合阻害実験の結果を示すグラ
フである。
Mik−β!およびβ2はIL−2の結合をそれぞれ0
.6および3μ9/ItO,で50%阻害する。またI
L−2(200モル過剰)はMfk−β1の結合を90
%以上阻害する。
第2図は、Mik−β3を用いたIL−2(Mr150
00)とβ鎖(Mr75000)の複合蛋白(Mr90
000)沈降実験の結果を示す。
Mik−β3はIL−2とβ鎖の結合を阻害しないが、
この複合蛋白を沈降させる。
これらのことから、Mik−β11β2およびβ3は、
IL−2受容体β鎖を認識することがわかる。
第3a図は、Mik−β1、β2およびβ3が沈降させ
たItJ標識YTS細胞抽出物成分のドデシル硫酸ナト
リウム/PAGE泳動の結果を示す図である。
第3b図は、Mik−βlが沈降させたβ鎖の2次元ゲ
ル分析結果を示す。
第3a図の物質はMr68000−72000で単一バ
ンドを示し、β鎖も単一スポットを示す。
第4a図は、Mik−β!の存在下(40u9/x(1
)におけるKit225細胞とIL〜2の結合実験の結
果を示すグラフである。
Mik−βlの存在下では、IL−2はα鎖のみに結合
することができる。
第4b図は、Mik−β!存在下におけるIL2用量依
存3HTdRとり込み実験の結果を示すグラフである。
Mik−βlは単独ではT細胞増殖を抑制しないが、抗
Tac抗体の共存下では完全に抑制する。
第5a図は、Mik−βlによって蛍光染色されるβ鎖
の細胞株間における分布をフローサイトメトリーで測定
した結果を示すグラフである。
第5b図は、末梢リンパ球の2色フローサイトメトリー
を示す。
(試験方法) 第1a図−75μ&中2x 10’YTS細胞を種々の
濃度の抗体と4℃で30分間インキュベートした。4a
M”J標識IL−2を25μff加え、さらに4℃で1
時間インキュベートした。細胞結合放射能を測定した。
非特異的結合は非標識IL−2の500過剰存在下で測
定した。1′I標識1L−2結合%−100x(実験値
−非特異結合)/(無抗体対照−非特異的対照)であり
、対照は7910cpm、非特異結合は749cpHで
ある。
第1b図・・・75μC中2X I O”YTS細胞を
種々の濃度のI L −2と4℃で1時間インキュベー
トした。2aM”’Ill識Mik−β1(特異活性3
0000 cpm/n9)を25μg加えさらに4℃で
30分間インキュベートした。無!L−2対照は177
53cpm、非特異結合(非標識Mik−β1300倍
)は3445cpI11である。
黒丸はβ1、白丸はβ2、黒色はβ3を示す。
第2図・・・細胞をI−IUT102の高親和性(10
0pMI″61標識IL−2)またはYTS、M’l’
1の低親和性(5aM)条件下1″5夏標識IL−2で
架橋し、可溶化し抗体で免疫沈降した。レーン1.4.
7:家兎抗ひと組換え体IL−2、レーン2.5.8:
Mik−β3、レーン3.6.9:対照UPCIOモノ
クローナル抗体(IgG2a、シグマ)。
第3a図・・・YTS細胞を放射性よう素処理し、可溶
化し、抗体で免疫沈降した。沈降物を還元条件下ドデシ
ル硫酸ナトリウム/PAGE分析した。
レーンI:Mik−βlル−ン2:Mik−β2、レー
ン3:Mik−β3、レーア4 :UPCI O,レー
ン5:Mikβ3による吸収後のMik−βlル−ン6
:MikβIによる吸収後のMik−β3゜第3b図・
・・放射性よう素処理YTS抽出物からMik−β1で
沈降したβ鎖を、非平衡pH勾配ゲルエレクトロフォー
カシング(1次)およびドデシル硫酸ナトリウム/PA
GE(2次)で分析した。
第4R図−・Kit225細胞に対すルIlr′1標識
!し〜2結合のスカッヂャードプロット分析。白丸は4
0μ9/jgMik−β1存在下、黒丸は不存在下。高
親和性結合部位は3400/細胞、Kd12pMであっ
た。
第4b図・・・2X l O’細胞を96ウエルプレー
ト中、37℃で72時間培養した。黒三角は40μg/
JICMik−β11黒丸は40119/M(l抗Ta
c、自四角は両者の存在下、白丸は不存在下を示す。増
殖は0.5μCi’)I−デミジン(6、7Ci/s+
mol)のとり込み/ウェル(最後の4時間)で測定し
た。
第5a図・・・Mik−β1のフローサイトメトリー反
応性。Mik−β1(実線)または対照UPCIO抗体
(IgG2a、点線)、ついでFITCコンジュゲート
やぎ抗マウスIgGで染色した。細胞はエビックスCS
で計数した。
第5b図・・・末梢リンパ球の2色フローサイトメトリ
ー染色はPE−T4、T8またはLeu−19細胞、つ
いでビオチン化Mjk−β1+、アビジンFITCで行
なった。典型的リンパ球スキャッターをもつ50000
細胞をEP I CS−CSで分析した。
【図面の簡単な説明】
第1a図は、Mik−βlおよびβ2を用いたYTS細
胞に対するl!J標識I L −2結合阻害実験の結果
を示すグラフである。 第1b図は、IL−2を用いたYTS細胞に対するl″
′1標!l M i k−βiの結合阻害実験の結果を
示すグラフである。 第2図は、Mik−β3を用いたIL−2(Mr150
00)とβ11(Mr75000)の複合蛋白(Mr9
0000)沈降実験の結果を示す。 第3a図は、Mik−β11β2およびβ3が沈降させ
たl*Jil識YTS細胞抽出物成分のドデシル硫酸ナ
トリウム/PAGE泳動の結果を示す図である。 第3b図は、Mik−βIが沈降させたβ鎖の2次元ゲ
ル分析結果を示す。 第4a図は、Mik−β!の存在下(40μy/x12
)におけるKit225細胞と!L−2の結合実験の結
果を示すグラフである。 第4b図は、Mik−β1存在下におけるIL2用量依
存3l−ITdRとり込み実験の結果を示すグラフであ
る。 第5a図は、Mik−βlによって蛍光染色されるβ鎖
の細胞株間における分布をフローサイトメトリーで測定
した結果を示すグラフである。 第5b図は、末梢リンパ球の2色フローサイトメトリー
を示す図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インターロイキン2受容体β鎖の抗原決定基に対
    して特異性を有するモノクローナル抗体。
  2. (2)β鎖を発現する細胞株YTSで免疫した哺乳類(
    ひとを除く)の抗体産生細胞と永久増殖性を有する細胞
    との融合によるハイブリドーマが産生するものである、
    請求項2記載のモノクローナル抗体。
  3. (3)請求項1記載のハイブリドーマ。
JP1026081A 1988-11-25 1989-02-03 ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体 Expired - Lifetime JP2812472B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1026081A JP2812472B2 (ja) 1988-11-25 1989-02-03 ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29874288 1988-11-25
JP63-298742 1988-11-25
JP1026081A JP2812472B2 (ja) 1988-11-25 1989-02-03 ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02242695A true JPH02242695A (ja) 1990-09-27
JP2812472B2 JP2812472B2 (ja) 1998-10-22

Family

ID=26363824

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1026081A Expired - Lifetime JP2812472B2 (ja) 1988-11-25 1989-02-03 ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2812472B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02200198A (ja) * 1989-01-27 1990-08-08 Kazuo Sugamura Il―2受容体に対するモノクローナル抗体及びそれを産生するハイブリドーマ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60237028A (ja) * 1984-05-10 1985-11-25 Toshiyuki Hamaoka B細胞分化因子レセプタ−に対するモノクロ−ナル抗体の製造法
JPS60255734A (ja) * 1984-05-30 1985-12-17 Nichirei:Kk クラス特異的Fcεレセプタ−に対する単クロ−ン性抗体とそれを産生するハイブリド−マ
JPH0213371A (ja) * 1988-05-06 1990-01-17 Centre Reg Transfusion Sanguine De Lille ハイブリドーマ細胞系、モノクローナル抗体およびそのキメラ

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60237028A (ja) * 1984-05-10 1985-11-25 Toshiyuki Hamaoka B細胞分化因子レセプタ−に対するモノクロ−ナル抗体の製造法
JPS60255734A (ja) * 1984-05-30 1985-12-17 Nichirei:Kk クラス特異的Fcεレセプタ−に対する単クロ−ン性抗体とそれを産生するハイブリド−マ
JPH0213371A (ja) * 1988-05-06 1990-01-17 Centre Reg Transfusion Sanguine De Lille ハイブリドーマ細胞系、モノクローナル抗体およびそのキメラ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02200198A (ja) * 1989-01-27 1990-08-08 Kazuo Sugamura Il―2受容体に対するモノクローナル抗体及びそれを産生するハイブリドーマ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2812472B2 (ja) 1998-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1315219C (en) Monoclonal antibodies against human carcinoembryonic antigen, processes for their production and their use
Wong et al. Bi-specific monoclonal antibodies: selective binding and complement fixation to cells that express two different surface antigens.
JP3600617B2 (ja) ヒト上皮細胞成長因子レセプターに特異的なモノクローナル抗体及びそれを用いた治療剤
Carrel et al. Subsets of human Ia-like molecules defined by monoclonal antibodies
US4943533A (en) Hybrid cell lines that produce monoclonal antibodies to epidermal growth factor receptor
CA1179952A (en) Monoclonal antibodies specific for the human transferrin receptor glycoprotein
JP2837160B2 (ja) ヒト腫瘍壊死因子に対するモノクローナル抗体を含有する敗血症治療薬及びリューマチ性疾患治療薬
CA2210620C (en) Anti-cd 30 antibodies preventing proteolytic cleavage and release of membrane-bound cd 30 antigen
JP7262597B2 (ja) 二重特異性抗体及びその作製方法と使用
NO862641L (no) Monoklonalt antistoff for et antigen tilnyttet karsinoma tumor.
JPS61500789A (ja) モノクロ−ナル抗−ヒト乳癌抗体
US5717073A (en) Anti-gp130 monoclonal antibodies
WO1994011404A1 (en) Antibodies for gm-csf receptor and uses thereof
Campbell et al. Removal of immunoglobulin-bearing lymphocytes by anti-immunoglobulin-coated columns
US5493009A (en) Antiidiotypic monoclonal antibodies MK2-23 anti-melanomal antibody 763.74
US4692405A (en) Monoclonal antibodies to antigen on activated human B-cells and assay therefor, protein antigenic determinant therefor and method of making same
US5780029A (en) Antidiotypic monoclonal antibodies for treatment of melanoma
US5618534A (en) Isolated antigen endo glyx-1
Daeron et al. Induction of Fc epsilon receptors on mouse macrophages and lymphocytes by homologous IgE.
US5407805A (en) Monoclonal antibody reactive to various human leukemia and lymphoma cells and methods of using same for diagnosis and treatment
Bona et al. In vitro idiotypic suppression of chronic lymphocytic leukemia lymphocytes secreting monoclonal immunoglobulin M anti-sheep erythrocyte antibody.
US5330896A (en) Monoclonal antibodies to an autocrine growth factor antigen that binds to activated lymphocytes and cancer cells
CA1286238C (en) Anti-epiglycanin monoclonal antibodies
JPH02242695A (ja) ヒトIL―2受容体β鎖に対するモノクローナル抗体
AU618024B2 (en) Antibodies to angiogenin: immunotherapeutic agents