JPH02242670A - 単球/マクロフアージ特性を有する哺乳動物連続細胞系およびインビトロにおけるそれらの樹立 - Google Patents

単球/マクロフアージ特性を有する哺乳動物連続細胞系およびインビトロにおけるそれらの樹立

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JPH02242670A
JPH02242670A JP1285095A JP28509589A JPH02242670A JP H02242670 A JPH02242670 A JP H02242670A JP 1285095 A JP1285095 A JP 1285095A JP 28509589 A JP28509589 A JP 28509589A JP H02242670 A JPH02242670 A JP H02242670A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は単球/マクロファージ特性を有する連続細胞系
および正常な哺乳動物源からインビトロでそれらを樹立
する方法に関する。
単球およびマクロファージは造血幹細胞に由来する。か
かる幹細胞はまた赤血球、顆粒球、血小板およびリンパ
球のような他の細胞の前駆物質でもある。−旦幹細胞が
単球/マクロファージバスウェイにかけられると、それ
らはプロ単球に分化する。プロ単球は高い細胞分裂を示
しかつ組織培養7ナスコに少ししかまたは全く付着しな
い、小さく丸い細胞である。プロ半球は単球に成熟し、
このものはわずかながら大きく、細胞分裂の度合いがよ
り低くそしてより付着性が高い。最後にこの半球が成熟
してマクロファージとなり、これは細胞分裂を全く示さ
ずかつ強い付着性を示す大きな細胞である。
単球/マクロファージ特性を有する連続細胞系は多数の
重要な用途を有する。これら細胞系は正常な単球/マク
ロファージ増殖、成熟および機能の特性化、サイトカイ
ンの大規模生産およびこれらサイトカインを特定する組
み換えDNAクローン産生のためのmRNAの大規模生
産、ウィルスおよび寄生虫病原体の増殖、および場合に
よりかかるウィルスおよび寄生虫病原体用ワクチンの生
産およびかかるウィルスおよび寄生虫病原体用薬剤の評
価に使用できる。
単球/マクロファージ特性を有する連続細胞系の使用は
かかる系を樹立するのが困難なゆえに限定されてきた。
連続細胞系はマウスおよびヒト源から単離されているが
、しかし使用に供することができる細胞系特にヒト源か
らの細胞系の数は少ない。
少数の例外は別として、単球/マクロファージ特性を有
するヒトa胞系は白血病患者からのみ樹立されてきた。
従って、かかる細胞系の細胞は悪性でありそして正常な
ヒト細胞機能の研究にとって正常なヒト細胞から樹立さ
れた細胞系の細胞よりも有用性が劣る。さらに、悪性細
胞から樹立された細胞系はサイトカインおよびワクチン
の生産にとっては正常な細胞から樹立された細胞系に比
較して望ましくない、なぜなら悪性m胞は最終生成物か
ら分離するのが困難な望ましくない副生物を分泌する可
能性があるからである。2種類の最も普通に用いられる
ヒト細胞系はU −937[Sundstrom他、I
ni  J。
Cancer、  17 : 565−577(197
6)] およびTHP−1[Tshuchiya他、I
nt、  J、  Cancer、  26:  17
1− 176(1980)]である。両細胞系は白血病
細胞をインビトロ増殖に適合させることにより樹立され
た。
単球/マクロファージ生成物の生産に場合により用いら
れるもう一つのヒト細胞系はHL−60である[Co1
1ins他、Nature、  270 : 347 
349(1977)]  この細胞系は、用いられた刺
激剤の種類に応じ刺激されて顆粒球または単球/マクロ
ファージの性質の幾分かを発現しうるゆえあまり分化し
てない前駆細胞から樹立されたと思われる。HL−60
もまI;白血病細胞から樹立された。
マウス系においては、単球/マクロファージ特性を有す
るおよそ15種の連続細胞系が入手できる。これらの細
胞系は自然発生的に生成した腫瘍を有するかまたは、た
いていの場合マウスをがんウィルスまたは化学的発がん
物質で処理することにより誘発された腫瘍を有するマウ
スから衝立された。
複製欠損がんウィルス(SV40)DNAを末梢血液単
球にトランス7エクシ3ンさせることによる正常マウス
からの単球/マクロファージ特性を有する連続細胞系の
樹立は記載されている[Schvarzbaum他、J
、  tmmunol、、  132 : 1158−
1162(1984)]。同様の方法もヒト細胞系の樹
立に用いられている[Nagata他、Nature、
  306 :597−599(1983)]。この方
法で生成するヒト細胞系は増殖因子依存性であり、イン
ビトロ増殖に外因性コロニー刺激因子(C5F)の添加
を必要とする。外因性増殖因子をなんら必要としない連
続細胞系はがんウィルスからのかん遺伝子を半球に導入
することにより樹立されている[Pierce他、19
86.  Cl1nical Hae+caLolog
y(England)15 : 573−596] 。
がん遺伝子およびウィルスDNAを含有する細胞系は正
常細胞の特性ではなく、従って正常な細胞機能の研究に
とっては正常な細胞から樹立された細胞系に比べ望まし
くない。加えてこれら細胞系はがん遺伝子またはウィル
ス粒子により有害な副生物が分泌される可能性があるゆ
え、ワクチンまたはサイトカインの生産にとっては正常
な細胞から樹立された細胞系よりも有用性が低い。
単球/マクロファージ特性を有する連続細胞系は幾つか
の正常な哺乳動物源から樹立されている。 Wardl
ey他[1mmunology、  39 : 67 
73(1980)1はヤギ、ブタ、モルモット、ヒツジ
、ウサギ、イヌおよびネコを含めた種々の種類の末梢血
液単球からの単球/マクロファージ連続細胞系の樹立に
ついて記載している。この細胞系を樹立するには非常に
しばしば、およそ毎日、培地全部の交換が必要であった
。ヒト、ウマおよびウシから細胞系を樹立する試みはう
まくゆかなかった。
Sa 1ahudd in他[J、 Exp、 Med
、、  155:1842−1857(1982)]は
浮遊液中における復製性ヒト単球/マクロファージおよ
び付着性非複製性マクロファージからなる長期間(約5
か月)細胞系の樹立について記載している。これら細胞
系はすべてエプスタイン−バールウィルス(EBV)−
血清陰性個体の末梢血液から樹立された。結局、大部分
の細胞系は非複製性成熟マクロファージとして終わって
いる。しかしながら、培地中で数年間増殖した2種の細
胞系は1個体の末梢血液単核細胞から樹立された[5a
lahuddin他、Biotechniques、 
5 (5) : 432−443(1987)] 、か
かる細胞系の製法は補添された不連続性パーコールグラ
ジェントでの細胞分離、ヒドロコルチゾンおよびビタミ
ンD3を含有する培地での増殖、毎週の全培地交換、穏
やかな連続的撹拌、およびEBV−血清陰性個体からの
末梢血液を必要とした。5alahuddin等により
記載された方法は成功および失敗に関する何等明らかな
説明、またはFBI/−血清陰性であること以外の出発
細胞に関する選択基準に関する説明なく試行された約2
8例の2種の場合においてのみなされたと思われる。か
かる細胞系を産生させるための信頼しうる製法がない事
態においては、5alahuddin等による研究を再
現したい人々にとって偶然によるこの2細胞系の創造は
可能なことではない。
多種類の正常細胞源および哺乳動物種から単球/マクロ
ファージ特性を有する連続細胞系をインビトロで樹立す
る方法が必要とされている。
単球/マクロファージ特性を有する哺乳動物連続細胞系
をインビトロにおいて樹立するための本発明方法は下記
工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、b)該出発細胞
の浮遊液を培地中で培養する、但しこの出発細胞がヒト
細胞である場合は培地にインシュリン、トランスフェリ
ンおよび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を補添する
ものとし、 C)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成するに十分な
時間インキュベージコンし、 d)培地を取り変えることにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
ど集密的となるまで周期的に培地を部分交換しながら培
地中で培養し、そしてf)前記集密的またはほとんど集
密的な細胞を十分な時間培養して、速やかに分裂しかつ
希釈後に培地中で集密となるまで増殖できる均一な形態
を有する細胞を生成させる 工程を包含するものである。
本発明はまI;実質的に悪性細胞および悪性細胞の生産
物を含有しない、単球/マクロファージ特性を有するヒ
ト連続細胞系をも包含する。
本発明はさらに、正常な哺乳動物細胞から樹立された単
球/マクロファージ特性を有するヒトまたはマウス連続
細胞系をも包含する。本発明は細胞系それ自体に限定さ
れるものではなく、かかる細胞系のすべてのクローン、
突然274体、修飾体または遺伝子物質をも包含するも
のである。
本発明は正常な哺乳動物細胞から単球/マクロファージ
特性を有する哺乳動物連続細胞系をインビトロで樹立す
る方法に関する。本発明の細胞系を包含する細胞は単球
/マクロファージの前駆体であると考えられている。こ
れらの細胞は表面マーカーを有しそして単球/マクロフ
ァージに特徴的なサイトカインを産生するが、単球/マ
クロファージ前駆体に特徴的な細胞形態および細胞増殖
パターンを有する。正常な哺乳動物細胞から樹立された
のであるから、本発明の細胞系を包含するヒト細胞は非
悪性であると考えられており、そしてそれゆえその細胞
系は悪性細胞および悪性細胞の生産物を含有しないと考
えられており、一方マウス細胞系の幾つかは悪性細胞を
含有すると思われる。連続細胞系とは、かかる細胞系を
包含する細胞が均一な形態をしており、迅速に分裂し、
そして希釈後に培地中で集密となるまで増殖できること
を意味する。
本発明はここに記載される方法により樹立された細胞系
に限定されないのみならず、かかる細胞系のすべてのク
ローン、突然変異体、修飾体および遺伝子物質をも包含
するものである。
修飾とはその細胞系を包含する細胞に外米遺伝子物質を
導入することを意味する。
かかる細胞系の樹立に用いられうる出発細胞には哺乳動
物の正常な牌臓、リンパ節および胸腺細胞が包含される
。正常とは、悪性でない細胞を意味する。さらに、遠心
分離したヒト血漿検体の軟膜からの細胞のような、末梢
血液から得られた単核細胞も使用できる。骨髄を含む単
球/マクロファージ系統の細胞を含有する任意の組織ま
たは体液が本発明の出発細胞源として使用されうaこと
が予想される。
必要な場合は出発細胞を処理して単個細胞浮遊液を調製
することができる。例えば、牌臓細胞をホモジナイズし
て篩に通すことができる。
末梢血液細胞は単一細胞として存在し処理する必要はな
い。
ヒト牌臓を細胞源として用いる場合は、幾つかの異なる
調製法が用いられうる。新鮮な牌臓組織はlO%ウシ胎
児血清(FCS)を含有するイスコープ培地で1日間貯
蔵でき次にホモジナイズすることができる。生成する細
胞は直接T−25またはT−75組織培養フラスコに塗
布できる。
あるいはまた、牌臓をホモジナイズし、得られる牌臓細
胞をフィコールーハイペク(FicollHypaqu
e)グラジェントでの遠心分離により分別しそして液体
窒素中で凍結させることもできる。これら凍結された細
胞は解凍しそして連続細胞系樹立のための出発細胞とし
て使用できる。
単個細胞浮遊液は組織培養フラスコに入れ、そして標準
的な組織培養用培地例えばグルタミンおよび2−メルカ
プトエタノールを含有するイスコープ培地に10%(v
/v)FCSを補添したものの中で培養することができ
る。他の組織培養基も満足できると予想される。
FC5以外の動物血清も本発明において使用できるが、
FCSが好ましい。FCSの異なる製造者aットは異な
る増殖因子を含有する可能性があるので、それゆえFC
Sの全ロットが使用できるわけではない、検査されそし
てミエローマおよびハイプリドーマ細胞の増殖に有効で
あることが判明したFCSロットも本発明における細胞
増殖に有効である。
本発明に用いられる培地は培地にリポポリサッカライド
(t、ps)が混入するのを阻止するためにパイロジエ
ン不含水を用いて調製されるのが好ましい。LPSは細
胞分化を刺激して成熟した非分裂性マクロファージを生
成することができる。リポポリサッカライドを含有しな
い水および培地を本発明の実施において使用するのが好
ましい。
ヒト細胞から細胞系を樹立するのに用いられる培地はイ
ンシュリン、トランスフェリン、亜セレン酸塩例えば亜
セレン酸ナトリウム、および場合により他の増殖因子例
えば1% Nutri−doma −SP (Boeh
ringer−Mannheim)を含有する血清代替
物を補添された標準的な組織培養基である。かかる血清
代替物の添加はヒト連続細胞系の樹立にとって重要であ
る。かかる細胞系はインシュリン、トランスフェリンお
よび亜セレン酸塩を含有する血清代替物の非存在下では
樹立できなかった。
培養を開始するに必要な出発細胞濃度は出発細胞源の如
何による。例えば、肺臓細胞が出発細胞として用いられ
る場合は、T−75組織培養フラスコ中の細胞2゜OX
 10’−7,5X 10@個/培地20m lの濃度
が用いられうる。末梢血液細胞を用いる場合は、T−2
5組織培養フラスコ中の細胞層1.ox10’l’l/
培地10m1またはT−75組織培養フラスコ中の細胞
2.Ox lO’li/培地20m1なるより高い濃度
が必要である。
本発明を実施するための工程は完全なかつ明白な用語で
記載できるが、各工程で起こる出来事は詳述困難である
。異なる種類の出発細胞は異なる増殖パターンを示し、
記載された工程間に重複がありうるしそして操作中に起
きる事象がそれぞれの出発細胞に関し重複する可能性が
ある。
出発細胞浮遊液を培養用に塗布した後、細胞を付着細胞
が生成されるに十分な時間静かに放置する。これには約
2日間を要しうる。付着細胞とは増殖表面に付着した細
胞を指す。これら付着細胞を培養すると単球/マクロフ
ァージ特性を有する連続細胞系を得ることができる。
この期間に続き、組織培養フラスコを穏やかに揺り動か
して全ての非付着細胞を再懸濁させそして培地を例えば
吸引により除去してT−25フラスコ中の新鮮な培地約
10m1およびT−75フラスコ中の新鮮な培地20〜
25m1と置換する。非付着細胞とは増殖表面に付着し
ていないが上溝中に浮遊したままである細胞を指す。こ
れら非付着細胞は増殖して上清中で死に、栄養分を消耗
させ、新たな細胞の増殖を阻止しうる有毒物質を産生し
うるのでその除去は重要である。
次に、周期的好ましくは毎週の培地交換が行われ、培地
の約半分が取り出されて同量の新たな培地と置換される
。末梢血液細胞は比較的高い細胞濃度を必要とするので
、取り出された培地は遠心分離して、消費された培地か
ら細胞を分離する。これら細胞は新たな培地と一緒に組
織培養フラスコに再導入されうる。部分的な培地置換が
本発明の決定的に重要な工程であると考えられる。部分
的な培地置換により、細胞により分泌された増殖因子が
組織培養フラスコ中に累積できると考えられる。これら
増殖因子が細胞の増殖を刺激する。周期的、部分的な培
地交換はその細胞が増殖表面上で集密的またはほとんど
集密的となるまで必要である。細胞は増殖表面上に実質
的に連続した細胞単層が観察されうる場合に集密的また
はほとんど集密的といえる。−旦細胞が集密的またはほ
とんど集密的となれば、周期的で部分的な培地交換はも
はや必要ない、なぜなら細胞はたとえ全ての培地が取り
去られても迅速に増殖因子を再補充できるに十分に濃度
が高いからである。
一旦細胞が集密的まt;はほとんど集密的となれば、培
地の全交換を必要としうる他の状況が出て来る。例えば
、培養を開始するのに比較的高い細胞濃度を用いた場合
は種々の種類の付着細胞が迅速に増殖しうる。細胞のか
かる増殖オーバーは栄養分を枯渇させそして新しい細胞
の増殖および付着に必要なスペースを失わせうる。
幾つかの付着細胞は薄めて細胞かきおとし器を用いて穏
やかにかきおとすことにより除去できる。かきおとし後
、細胞層はすべての培地を新鮮な培地と置換することに
より除去せねばならない6残存する細胞は周期的に部分
的または全培地交換を行いながら培養を継続できる。
通常、個々の細胞培養物の種類に応じ細胞の塗布から1
〜5か月で均一な形態を有する迅速に分裂する細胞が上
溝中に観察できる。中程度に分裂する細胞は連続細胞系
の樹立に先立ちしばしば観察できるが、かかる細胞は寸
法および形態が多様であろう。
連続細胞系は、迅速に分裂しかつ希釈後に培地中で集密
となるまで増殖しうる均一な形態を有する細胞が生成さ
れた場合に樹立される。迅速に分裂する細胞は世代時間
24〜48時間を有する。連続細胞系の細胞は低細胞濃
度、例えば細胞i、ox to3個/mlまで希釈でき
、そしてかかる希釈後に培地中で集密となるまで増殖し
うる。
本発明方法により樹立された連続細胞系はホモジニアス
な細胞系ではない。しかしながら、−旦連続細胞系が樹
立されると、細胞をクローン化してホモジニアスなりロ
ーン化細胞系を生成させることができる。幾つかの場合
には、ある種の細胞は単個細胞が産生しうる量より多い
増殖因子を必要とし、そしてそれゆえかかる細胞はクロ
ーン化できない。しかしながら、かかる細胞は非クロー
ン化細胞系として維持でき、次にインビトロで長期間増
殖後にクローン化できる。
本発明のクローン化および非クローン化細胞系のいずれ
も外因性増殖因子を添加することなく培地中で連続的に
増殖しそして無血清培地中での増殖に速やかに適応する
。これら細胞系はそれらが単球/マクロファージ系統で
あることを示す表面抗原を発現する。例えば、マウス細
胞系はMac −1、Mac −2およびMac−3の
ような表面抗原を発現し、ヒト細胞系はMolおよびM
lのような表面抗原を発現する。これら細胞系はまた、
単球/マクロファージにより分泌される特徴的なサイト
カインであるIL−1およびハイブリドーマ増殖因子(
HGF)のような種々のサイトカインをも合成し分泌す
る。サイトカインは他の種類の細胞を調節するタンパク
分子である。本発明の細胞系を無血清増殖に用いてHG
Fを産生させることおよびB細胞ハイブリドーマにより
モノクローナル抗体をインビトロ産生させることはE、
1.du PonL de Nemours社の米国特
許用Wi第114054号(1987年10月26日出
@)に記載されている。
単球/マクロファージ特性を有する本発明の細胞系はI
L−1、HGF、腫瘍壊死因子(TNF)、およびイン
ターフェロンを含む種々のサイトカインを産生しうる。
下記実施例に示される通り、IL−1およびHGFは本
発明の少なくとも幾種類かの細胞系により産生される。
本発明の幾種類かの細胞系はそれら自身でIL−1およ
びHGFを産生しうるが、他の細胞系はそれらが[L−
18よびHGFを産生しうるに先立ち、リポポリサッカ
ライドのような刺激剤での刺激を必要とする可能性があ
る。本発明の細胞系は何等外因性増殖因子を必要とせず
無血清合成培地中で増殖しうるので、分泌されたl−1
8よびHGFの精製を単純化できる。従って、本発明の
細胞系は精製容易な特定の分泌産物ならびにこれら産物
をコードするmRNAを大量に提供しうるホモジニアス
源である。
多数の異なるウィルスおよび寄生虫が一般に単球/マク
ロファージ中および単球/マクロファージ特性を有する
本発明の細胞系中で複製できる。かかるウィルスの一つ
はヒト免疫不全ウィルスl (HIV−1)である。こ
のウィルスは1923球および単球/マクロファージの
両方中で複製する。表面抗[CD4はこのウィルスが結
合するレセプターの少なくとも一部分である。
下記実施例に示される通り、本発明の細胞系の大部分は
表面CD4発現陽性である。
HIV−1は細胞をウィルスで感染させそしてそのウィ
ルスを細胞内で複製させることにより産生されうる。こ
の感染は、細胞をOEM3Bのような既知HIV−1産
生性細胞系から得られた上清と感染を起こすに十分な時
間である約72時間インキュベージコンすることにより
達成できる。
この感染した細胞はそのウィルスを細胞内で複製させる
に十分な時間である約1週間インキュベージ1ンさせる
ことができる。細胞を例えば界面活性剤を用いて溶菌さ
せてウィルスを放出させ、これは溶菌した細胞から容易
に単離できる。現代では、HIV−1の生産には107
2球細胞系のウィルスによる感染が用いられる。しかし
ながら、HIV−1の単離物の幾つか、特に神経系から
のそれはTりンバ球におけるよりも単球/マクロファー
ジ中における方がかなり良好に複製するや従って、本発
明の細胞系はTリンパ球におけるよりも単球/マクロフ
ァージ中における方がより良好に複製するウィルスの生
産に有用でありうる。
ウィルスおよびウィルス性溶解物は診断目的および治療
目的例えば死滅ウィルスワクチンに使用できる。本発明
の細胞系はかかるワクチンの生産に使用できる。加えて
、本発明の細胞系は単!12/マクロファージ中におけ
るウィルス発現調節の研究およびかかるウィルスに対す
る治療剤のインビトロ評価に使用できる。この両方の用
途共、HIVが単球/マクロファージ中において潜伏性
感染を起こしそれが活性化されると疾病を起こしうると
いう推測があるので重要である。本発明の細胞系はまた
、単球/マクロファージ内で何がウィルスを活性化させ
るかの判定、単球/マクロファージ内で潜伏状態のウィ
ルスを薬剤が不活性化する能力の評価、および薬剤がウ
ィルスを活性化できないことの確認の評価を研究するの
にも使用できる。
単球/マクロファージ中で複製しそしてヒト以外の哺乳
動物種に病原性を有する多数のウィルスおよび寄生虫が
ある。単球/マクロファージ特性を有する細胞系がこれ
らの種から単離でさそしてかかるウィルスおよび寄生虫
の生産に使用でき、それが次に診断および治療目的に用
いられうろことは予想される。
大部分の個体から単球/マクロファージ特性を有する細
胞系を樹立できることにより、ヒト免疫系における細胞
性協同作用の遺伝的基礎を研究する機会が得られる。単
球/マクロファージがTおよび8923球に抗原を提示
するのに遺伝的組織適合性が必要とされる。大部分の個
体からTおよび8973球連続細胞系を調製できるが、
大部分の個体から単球/マクロファージ特性を有する細
胞系を調製することは今までできなかった。本発明の細
胞系を用いる研究により、究極的にはヒト免疫系におけ
る治療を促進させる機会を高めることができよう。
以下に本発明の実施例を示す。
実施例 単球/マクロファージ特性を有する連続細胞系の樹立と
利用 A 、 C3H/ HeJマウスからの連続細胞系の樹
立−匹の雌C3H/HeJマウスを殺し、その肺臓と一
方の肺を取り出した。その肺臓を#150メツシュスク
リーンを通過させ、ヒボキサンチン(13−6+u/ 
mQ) 、チミジン(7,6mg/s+Q) 、L −
グルタミン(2mM)およびウシ胎児血清10%(v/
v)を補添したl5cove’s  Modified
  Dulbecco’sMedium 30+q12
中に入れた。この肺臓細胞を含有する培地10m12を
次に、3個のT−25培養フラスコ中で各々培養した。
肺は#150メツシュスクリーンに通し、上記の補添培
地1.0m(lに入れT−257ラスコ中で培養した。
2日間インキュベートした後、フラスコを軽く揺り動か
して非付着細胞を混ぜ合せた。各々の7ラスフから、ア
スピレータにより培地を除去し、そして新鮮な培地5+
mQと交換した。細胞を1週間培養した後、各フラスコ
に新鮮な培地511aを追加し、各フラスコ内の全量を
LOmQにした。培養17日後、各フラスコから培地5
m+2を除去し、新鮮培地5mff1と交換した。23
日目、フラスコ表面上にほぼ集密な細胞が観察された。
各7ラスコから培地10mQを除去し、新鮮培地10m
Qを加えた。28日目に、フラスコの内面の一部をブス
チック製細胞スクレーパーで掻き取ることによりフラス
コ中の細胞を薄めt;。掻き取った細胞を含む培地10
!lαを各フラスコから取り出し、10m12の新鮮培
地を加えた。肺臓および肺臓の出発細胞を含む7ラスコ
中では単一形態の迅速に分裂する細胞が観察された。約
1カ月の後(細胞培養から2#月目)、これらの細胞を
96−ウェルプレート中限界稀釈法によりクローン化し
た。得られた細胞系をそれぞれ、SPL HeJ、Aお
よびL HaJ、Bと称する。
B、ヒト牌蔵PMCからの連続細胞系の樹立死体腎臓提
供者からのヒト牌蔵約1 cmXl cm切片約15片
を死後直ちに得た。その組織切片を実施例Aに記述した
培地中に入れ氷上で一夜貯蔵した。次の日その切片を#
50ワイヤメツシュスクリーンに通し、次いで#150
ワイヤメツシュスクリーンに通した。この細胞を、約4
0ずつの培地を含有する50mQ滅菌遠心管2個中に入
れた。この管を約400XGで10分間遠心分離した。
1つの管からの細胞ベレットをウシ胎児血清9mQおよ
びジメチルスルホキシド1IIIQ中に再懸濁した。こ
の再懸濁細胞を分割して1 mQ凍凍結用バイアル1木 体窒素中で貯蔵した。
第2の管からの細胞ペレットをL−グルタミン(2mM
)、2−メルカプトエタノール(5.0XlO−mM)
、ウシ胎児血NIO%(v/v) 、およびNutri
doma SP(Boehringer Mannha
im)  1%を含有するI 5cove培地を用いて
20mQ量となすことにより細胞浮遊液を調製した。細
胞の濃度は1.5X 10’個/raQであった。T−
75フラスコにlから9の番号を付け、各々10III
Qの培地を加えた。1番フラスコに細胞浮遊液10*(
2を加え全体容量を20+llff1とした。残りの細
胞浮遊液の1=2稀釈物は、細胞浮遊液Ionαを2番
フラスコ中の培地10mQに加え、混合し、この混合物
から1otn(lを取り出し、そしてこのlQo+12
を3番7ラスコに加えることにより調製した。同様にl
 : 214釈物を9番フラスコまで調製した。
翌日、1番〜5番フラスコを軽く揺らして赤血球及び他
の付着細胞を再懸濁させた。各フラスコ内の非付着性細
胞を含有する培地を完全に除去し、新鮮な培地20TR
Qで置き換えた.1番から3番フラスコ中には多くの付
着細胞が観察され Iこ 。
毎週、各フラスコから培地の半量を除去し新鮮培地と交
換した。9個のフラスコのうち、1番および7番フラス
コは酵母(yeast)汚染していたのでまた8#およ
び9#フラスコは生存細胞を観察できなかったので放棄
した.28日口重2、5および6番フラスコ中で単一形
態の迅速に分裂する細胞が観察されj;。4番フラスコ
では細胞培養を始めて約3カ月後まで迅速に分裂する細
胞は何ら見られなかった。PMC−2と名付けた2番フ
ラスコからの細胞を限界稀釈法によりクローン化し、そ
してこのクローンをPMC−2.1, PMC−2.2
およびPIJC−2.3と名付けた。
この連続細胞系PMC−2をAmerican Typ
e Cu1tureCollection (ATCC
) 、メリーランド、に1988年10月7日に寄託し
ATCC受託番号CRL 9852を与えられた。
C.ヒト末梢血からの連続細胞系の樹立1人のドナーか
ら新鮮型40mQを採取した。この血液ヲヘパリンナト
リウムを含む10rRQのVacuLainer管( 
Becton−Dickinson)、中に集めた。
この管を500X9で20分間遠心分離した。淡黄褐色
被膜(軟膜)をパスツールピペットで取り出した。この
淡黄褐色被膜細胞をL−グルタミン( 2 mM)およ
び2−メルカプトエタノール(5X to−’M )を
含むが血清もしくは代替血清を含有しないl5cova
’s培地12III2に加えた。細胞2mQを種々の種
類の血清、血漿および代替血清を補添した異なる培地を
入れI;数個の各フラスコ中に入れて培養した。この補
添物は容量比で、ヒト血清lO%+NuLridoma
−SP  1%;ウシ胎児血清10%+Nutrido
ma−SP  1%;ウシ胎児血清5冗+ヒト血清5%
+Nutridoma−SP  1%;ヒト血!5%+
ウシ胎児血清5%;ヒト血漿10%および合成培地((
SM) 、 Dulbecco’s Modified
Eagle’s Medium 50%( DME. 
HazelLon − Dutch−land)および
1(ank’s F−12 Medium (F−12
,Hazel−ton−Dutchland) 50%
、それに2.4mM L−グルタミン、5u97mQウ
シインシュリン(SigmaChemicals) 、
 30μg / rn (lヒトトランスフェリン(S
igma Chamicals) 、および2.6ng
/mI2亜セレン酸ナトリウムを補足したものである〕
+ヒト血清lO%からなる。各フラスコ内の総量はIQ
mQであった。培養2日後、フラスコを軽く揺らして非
付着細胞を再懸濁させた。非付着細胞を含有するすべて
の培地を取り出しそして新鮮培地と交換した。上記実施
例Bに述べた様にして、週毎に交換を実施した。ただし
取り出した培地を遠心分離し、この培地から細胞を集め
、それら細胞を新鮮な培養基と伴にフラスコ内に再度導
入した。
最初の細胞培養is月後、ウシ胎児血清lO%+Nut
ridonia−SP  1%を補添した培地を入れた
フラスコ内には、単一の形態で、迅速に分裂する多くの
細胞があった。まt;ウシ胎児血清5九+ヒト血清5%
+Nutridoma−SP  1%:ヒト血漿5%+
ウシ胎児血清5%;および合成培地を補添した培地を含
有するフラスコ群にはいくつかの細胞が含まれていた。
ヒト血清10%+Nutridoma−5P  1%お
よび血漿10を補添した培地を含有するフラスコ群には
極めて小量の細胞しかなかっt;。
ウシ胎児血清lO%+NuLridoma−9Pを補足
した培地を含有するフラスコ内の細胞を、最初の細胞培
養から数え大体3#月間、すなわち細胞が上溝中で集密
となるまで培養した。得られた細胞系をSCと名付け、
クローン化はしなかった。
この連続細胞系SCを1988年10月7日にATCC
に寄託した。ATCC受託番号CRL 9855゜D、
流動細胞計測法によるヒト連続細胞系の特性化 本発明の方法により樹立された細胞系の系統の判定を行
なうため、十分に特性化されているネズミモノクローナ
ル抗体を使用し、そしてEpicsC流動細胞計測計中
で蛍光を分析することにより、工程BおよびCで樹立し
たいくつかのヒト細胞系の表面表現型を判定した。モノ
クローナル抗体試薬は市販品として得られ(Coult
ec社およびBecton Dickinson) 、
モノクローナル抗体の一群は単球/マクロファージ表面
マーカーMol、 Mo2. Ml、 M2. M3.
 My4. My7およびMy9を認識するもの並びに
正常および白血病性のBおよび1928球の表面マーカ
ーを認識するものを含有した。
クローン化した細胞系としなかった細胞系両方共に試験
を行なった。下記表中においてクローン化した細胞系は
「、」で示し後にクローン番号を付記し、非クローン化
細胞系には「、」がない。細胞系PMC−2およびSC
はそれぞれ実施例IBおよびICで樹立したものである
。細胞系90196B、 l 、 IJD、 l 、 
KIJA、 l 、 PH,lおよびEL 1は凍結肺
臓細胞から樹立した。肺臓を工程Bで述べたように断片
に切り、5%(V/V)ウシ胎児血清を補添したRPM
I  1640培地と伴に機械式組織破砕機(Stoa
+acher)中に入れた。得られた細胞浮遊液をFi
coll−Hypaqueグラジェントで遠心分離し、
そして、その細胞をジメチルスルホキシド10%および
ウシ胎児血清40%中1×101個/laQの濃度で凍
結貯蔵した。この凍結細胞を解凍して工程Bに示したよ
うなりローン化連続細胞系の樹立に用いた。非クローン
無限増殖性細胞系90196B 、 MD、 KMA、
 PH,およびEL 1は198B、 10.7にAT
CCに寄託し、それぞれ受託番号CRL 9853. 
CRL 9850. CRL 9856. CRL 9
851゜およびCRL 9854を得た。
T−25フラスコ中1scove’s Modifie
d Dulbec−co’s Mediu+a (II
JDM)+ウシ胎児血清10%+Nutridoma−
5P  1%中で工程Cで述べた様にして増殖させた個
々の細胞系からの細胞数を数え、そして3 X 10’
個の細胞をTIL緩衝液(ウシ胎児血清2%およびアジ
化ナトリウム0.02%を補足したHankの平衡塩W
!浴溶液で洗浄した。この細胞を1%ヤギ血清中に予め
吸収させて非特定的なバックグラウンド結合を減少させ
、そして400X9で遠心分離した。得られた細胞ペレ
ットをTIL緩衝液1.5+++12に加え、その50
u2ずつを、96−ウェルマイクロタイタープレートの
ウェルに入れた。この細胞を表面マーカーに特異的な第
1の抗体と20分間インキュベートした。このプレート
を遠心分離し、細胞をTτL緩衝液で洗浄した。第1の
抗体に特異的なフルオレセインインチオシアネート(F
ITC)標識第2の抗体を7レートに加え、20分間イ
ンキュベートした後、このプレートを遠心分離しラベル
した細胞をTlLi衝液で洗浄した。陰性対照は第2の
抗体のみとインキュベートした。ラベルした細胞をTl
Liff1i中バラホルムアルデヒドで固定し、直ちに
分析するか、または分析するまで4°Cで貯蔵しI;。
ラベルした細胞の分析はEpicsC流動細胞計測計(
Coulter Corp、)を使用し、散乱パラメー
ター角を少し前方に設定し生存しているラベルした細胞
を選択的に分析した。アッセイ中の細胞サンプル中に存
在するラベルした生存していない細胞はFITCでラベ
ルした第2の抗体の非特異的結合のために、広い光散乱
を示す。このような光散乱により検定した結果の解釈が
妨げられる。このような妨害をなくするために光散乱を
少ししか示さない生存している細胞のみを分析した。ラ
ベルした細胞を70−室に流入させながら、アルゴンレ
ーザーから焦点を合わせた488nm線を使用して蛍光
励起を起こさせた。各サンプルについて大体2 、00
0〜5,000のラベル化細胞をルーチンで分析した。
陰性対照の値を差し引いた後、各表面マーカー多こつい
ての陽性細胞パーセンテージを計算した。全細胞につい
て、第2の抗体試薬でのバックグラウンド染色は全細胞
の15%またはそれ以下であった。その結果を第1表に
まとめた。陽性細胞のパーセンテージが少くとも20%
のものを表面マーカー発現が陽性であるとみなした。単
球/マクロファージ細胞系U−937も対照として掲載
した。
第1表 単球/マクロファージマーカー陽性細胞%細胞系粗嗟狙
里黒風( 90106B、1  17  6 93 20  7 
77 32MD、1    9  6 75  5  
7 23 19P藺c−24276615172814
SC555992109785 uA、l’    38 19 83 20 24 8
7 8BP)!、1    33 12 93 13 
13 83 57ELI     91  5 98 
 8 14 98 9911−937   87  0
  N0本 1 58 96 96*測定せず 1掲した結果より、本発明の細胞系は単球/マクロファ
ージ系統に特徴的な表面マーカーを発現したことが示さ
れる。すべての細胞系がMlに関して陽性であり、そし
てPMC−2およびMD、lを除いたすべてがMy4.
反y78よびMy9に関して陽性であった。
詳細データは上記に示さなかったが、はとんどの細胞系
がDr (Ia)抗原の表面発現に関して陽性であり、
そして、PMC−2およびMD、 lを除く細胞系が補
体成分C3に対する受容体を発現した。
Dr (Ia)抗原およびC3の発現もまた単球/マク
ロファージ系統の細胞系の特性である。
発現されたマーカーのいくつかは予想外であった。B細
胞マーカーであるBlおよびB4はほとんどの細胞系に
よって発現された。B2はMDI細胞系のみにより発現
されt:、、 Bl、 B2およびB4マーカーは正常
Bm胞に特徴的であるが種々の非−T細胞白血病並びに
急性化中の白血病細胞によっても発現される。単球/マ
クロファージ系統である細胞系U−937もB1および
B4マーカーを発現した。u−937の結果から、本発
明の細胞系は、MD、lおよびPMC−2細胞系を除き
、おそらく細胞分化の正常な段階に相当する細胞系であ
ると考えられ、これは単球/マクロファージ系統に関わ
るが、通常リンパ球系統のいくつかのマーカーを発現す
るものである。
また本発明の細胞系は1978球系統の細胞に特徴的な
数種の異った表面マーカーをも発現した。これらのマー
カーのうち最も目立ったものはT4.0KT4.0KT
4A、およびLeu3a抗体により認識されるものであ
り、これらはすべて旧V−1受容体のエピトープ、CD
4を認識する。正常な単球/マクロファージはその表面
でCD4を発現し旧V−1感染を受は昌いことが知られ
ているが、本発明の細胞系による他のT細胞表面マーカ
ーの発現は予想外であった。しかしながらよく特性化さ
れているU−937細胞系もまたこのようなT細胞表面
マーカーを発現した。
E、ヒト細胞系の細胞化学的特性化 ここまで述べた本発明の細胞系の系統をさらに判定する
ために、細胞を一連の細胞化学染色法6で処理し、そし
て光学顕微鏡で分析した。試薬と操作は市販キット(S
igma Chemica1社)から入手した。使用し
た染料は過ヨウ素酸−3chiff(PAS) 、 ミ
エロペルオキシダーゼ、ナフトールAS−Dクロロアセ
テートエステラーゼ、ナフチルAc  ACエステラー
ゼおよびスーダンブラックBであっI;。「+」および
「−」はそれぞれ陽性および陰性染色を意味する。r+
/−」とは弱い染色を指す。「DJおよび「G」とは、
それぞれ拡散したおよび粒状化した染色のことである。
r NDJとはその試料に関して染色測定を行わなかっ
たことを指す。用いられた染料は単球/マクロファージ
系統の細胞と他の系統の細胞とを区別するのに役立てら
れた。
本発明細胞系全部からの細胞は、細胞系MD、2および
PMC−2,3を除き、すべての染料に関して陽性染色
された。すべての染料に対して陽性染色性であるのは単
球/マクロファージ系統の細胞の特徴である。
F、ヒト細胞系によるサイトカインの分泌本発明の方法
により樹立された細胞系の代表的な試料を細菌性リボ多
糖体(LPS)およびホルボールミリステートアセテー
ト(PMA)で刺激し、そしてIL−1およびハイブリ
ドーマ増殖因子(HGF)の産生につい゛てアッセイし
た。
a、 ヒト細胞系によるIL−1の産生合成培地中で細
胞を大体5XIO’個/rnQに生長させ、そして刺激
を与えないか、または20ng7/aQのPMAまたは
l O119/ rn (tのS、  m1nneso
La RE595 LPS(Ribi Immunoc
hemicals)で48時間刺激した。PMAおよび
LPSいずれも単球/マクロファージ系統の細胞中で、
IL−1の産生を刺激することが知られている。対照と
して細胞の入っていない合成培地を使用した。細胞は遠
心分離により除去し、上清を膜濾過により滅菌しI;。
上溝のIL−1活性を胸腺細胞コマイトジエン検定によ
り測定した。これはGeryら(J、 Exp、 Me
d。
136: 1281972)に記載され、T細胞マイト
ジェンである植物凝集素(PHA)を最適量以下で用い
ることによる脚線細胞C3H/HeJの同時刺激を使用
するものである。IL−1の活性の単位は標準組み換え
IL−1と比較することにより測定しIこ 。
第  3 表 SC1,23,0!2.2 EL 1.3     <0.1   <0.1  1
0.4KMA、3     <0.1   <0.1 
 <0.1901968、l    <0.1   <
0.1  15.1KMA、1     <Q、l  
 <0.1  <0.IEL 1.1     <0.
1   <0.1  <0.3PMC−2,15,33
,515,9 MD、1          9.4     5.4
   22.OPH,1<0.1   <0.1  <
0.1対照     <0.1 第3表かられかるように、本発明の細胞系のほとんどが
、単独または刺激を受けるかのいずれかにより、IL−
1を産生じた。LPSで刺激した場合は刺激しなかった
場合またはPMAで刺激した場合よりもIL−1の産生
が多い。LPS刺激の後、IL−1の産生が増加するの
は単球/マクロファージ系統の細胞に関して一貫してい
る。m胞糸KMA、 3 、 KMA、 1およびPH
,lはIL−1の産生を行なわないが、これは本発明細
胞系の個々の差異を強調しているだけであり、これらの
細胞系が単球/マクロファージ系統ではないことを示す
訳ではない。
b、 ヒト細胞系によるHGFの産生 ヒトハイブリドーマ細胞を標的として使用してヒトHG
Fの存在に関するアッセイを確立しようとする試みは、
外因性HGFが存在しない場合でも、ハイブリドーマ細
胞のバックグラウンド生長が高いためうまく行かなかっ
た。したがって、ヒトハイブリドーマ増殖因子の活性は
マウスハイブリドーマ細胞を標的として使用するアッセ
イにより測定された。マウスHGFは多くのマウスハイ
ブリドーマの非適合性の無血清増殖を促進することが明
らかにされている。イ旺のヒトリンフ才力インおよびモ
ノ力インによる標的細胞に対する種間刺激に基づき、マ
ウスハイブリドーマ細胞の無血清増殖の促進はヒトハイ
ブリドーマ細胞の増殖促進をも行うであろう蛋白質を示
すことが予想された。
マウスハイブリドーマ細胞系を低密度で、蛋白質含量の
少ない代替血清を補足した非蛋白質基準組織培養基中で
培養した。増殖因子を含有するならし培地の試料を加え
、約72時間のインキュベーションの後、増殖および/
または活性化を下記の如く測定し、ならし培地を添加し
ていない対照細胞と比較した。
ならし培地を調製するには、ヒト細胞系を先づ工程Cの
記述の如く低蛋白質、合成培地(S)J)で増殖するよ
うに適応させた。あるいはまた、この細胞系を1%Nu
tridoma−SP (Boehringer−Ma
nnheim)を補足したl5cove’s Medi
um中で増殖するように適応させた。このヒト細胞系を
SMまたは1scove’g+ Nutridoma−
5P中で数代継代増殖させることによりいずれかの培地
で増殖するように適応させ、この時点での増殖速度はl
O%FBSを含有する培地中で得られた速度の約80〜
90%であっI;。この細胞系を血清のない培地中で生
長させた。というのは、血清がアッセイすべき試料中に
存在していると、)IGF活性について陽性を与えるか
らである。この細胞系は集密近くまで(7〜IOX t
o’個/rnQ)増殖し、そして、LPS (E、 c
oli 055 : B5W、 Dirco)を最終濃
度で0.1μg/ll112マたはLILg/raQ、
またはホルボールミリステートアセテートを最終濃度2
0ng/mffで加えるか、または何も加えなかった。
48時間インキュベートした後、上澄液を各細胞系から
取り出し、細胞および細胞くずは遠心分離を15分間4
8,000Xyで行なうことにより除去した。更に細か
いくずを除去し、そしてその溶液を滅菌0.22ミクロ
ンフィルターを通過させて滅菌した。
各細胞系からの上澄液は分割して一70℃で凍結するか
または4℃で数週間貯蔵した。
HGF活性の検定のために、各ヒト細胞系からの上澄液
の一部20μaを96−ウェルを有する全面セルプレー
ト(Coastar 5cientific)のウェル
に加えた。単球/マクロファージ系統の2つの細胞系U
−9378よびTHP−1からの上澄液と細胞のない培
地をそれぞれ陽性および陰性対照として使用した。ネズ
ミハイブリドーマ細胞(系24E / 10) 800
01m /ウェルを各プレートに加え、そして湿度調節
されたCO2インキュベーター中37°Cで72時間増
殖させた。使用した培地は1%Nutridoma−S
P (Boehringer−Mannheim)を補
足した1scove’s培地でありだ。8−チャンネル
の真空マニホールドを用いて、個々のウェルがら上澄液
を除去し、そして各ウェルにMTT(3−(4,5−ジ
メチルチアゾール−2−イル)−2,5−ジ7工二ルテ
トラゾリウムプロミド)  (Sigm−aChe−m
ical Co、、  l5cove’s培地中111
g/ll112)100μαを加えた。この96−ウェ
ルプレートを湿度調節したCO,インキュベーター中3
7℃で3時間インキュベートした。インキュベート後、
各ウェルを8チヤンネル真空マニホールドを有するアス
ピレータ−で引いた。0.04  NHCQを含有する
インプロパツール100μαを各ウェルに加え、そして
プレートを60秒間激しく振とうし、生存細胞が含まれ
るウェル内で産生ずるホルマザン色素を可溶化した。ウ
ェル中の色素溶液の吸光度を試験波長570nmおよび
参照波長690nmで自動グレート読み取り器で測定し
た。検定は3度実施し、吸光度を平均した。平均の吸光
度を第4表に示した。陰性コントロールより50%また
はそれ以上大きい吸光値を陽性をみなした。
第  4  表 ヒト細胞系によるHGF産生 SC,133(+)   、334(−)     N
DKMA、t    、131(+ )   、555
(+)    、508(+ )PMC−2,3,09
5(−)   、299(−)    、105(−)
90196B、l  −185(+)   、493(
+)    、187(−)EL 1.3  .087
(−)   、322(−)    、084(−)P
H,1,223(+ )   、638(+ )   
 、296(+ )MD、2    .177(+) 
  、446(+)    、212(+)U−937
,195(+ )   、846(+ )    、2
89(+ )THP−1,127(+ )   、47
4(+)    、129(−)None      
 、069       −273        <
 、125本*20n9/mff濃度でのPMAコント
ロールは検出できなかった。しかしlμg/mQ濃度に
したPMAコントロールでは吸光度が0.125であっ
たので、20ng/+u2濃度での吸光度は0.125
以下であるとした。
14表かられかるように、本発明の細胞系のほとんど、
並びに2つのコントロール細胞系U−937とTHP−
1で、単独でまたは刺激を受けた場合HGFを産生した
。LPS O,1μ9/ rnQでの刺激に関する吸光
度を第4表に示さなかったのは適当なコントロールを決
定できなかったからである。
しかしながらLPS O,1μg/vaQによる刺激に
ついての細胞系吸光度とLPS lμg/mQによる刺
激についての細胞系吸光度とを比較することにより、L
PS O,1μg7’rQのLPSで刺激してもほとん
どの細胞系でHGFを産生じないことが明らかにされた
HGFを産生じない細胞系PMC−2,3およびEL 
1.3は、個々の細胞系の差異を強調する助けになるも
のであり、このらの細胞系が単球/マクロファージでは
ないことを示すものではない。
C2ヒト細胞系によるリゾチーム分泌 リゾチーム分泌は単球/マクロファージの特性である。
本発明の種々の細胞系からの細胞をl5cove’s 
Medium+ lO%FCS中で大体lXl0’個/
mQとなるまで4〜6日間生長させた。各細胞系から細
胞を含まない上澄液試料を得て、そしてHerscov
itxら(Manual  of  Macropha
geMethodolog’/、 Marcel De
kker、 Inc、、 New York。
1981、240〜241頁)により述べられている凍
結乾燥したミクロコツカスリソデクチクス(Micro
coccus 1ysodecticus)細胞を使用
する分光光度分析によりリゾチームを検定した。細胞系
U−937およびTHP−1、これは単球/マクロファ
ージ系統である、をコントロールとして使用した。標準
曲線は鶏卵の白色リゾチームを使用して作成した。そし
てリゾチームの濃度はすべてこの標準曲線と相対的に表
わした。
第  5  表 ヒト細胞系によるリゾチームの分泌 剤  胞  系   リゾチーム(μy/mQ’)KM
A、l       <0.005MD、2     
   < 0.005PMC−2,1< 0.005 EL 1.3       <0.005SC1,24 PH,12,72 90196B、I          O,5711−
9371,39 T)IP−10,57 第5表から明らかなように、細胞系PH,1,SCおよ
び90196B、 1並びに2つのコントロール細胞系
U−9373よびTHP−1のすべてがリゾチーム分泌
を行なっている。細胞系MD、 2 、 PMC−2,
1゜EL 1.3およびKMA、lではりゾチームを分
泌していないが、これも本発明の個々の細胞系の差異を
強調するものであり、これらの細胞系が単球/マクロフ
ァージ系統でないことを示すものではない。
H5ヒト細胞系における旧V−1の複製ヒト細胞系PH
,l 、 MD、 1 、 KMA、 lおよび901
96B、 1を集密になるまで生長させ、各細胞系から
l X 10”個の細胞を遠心分離により集め、洗浄し
、これを5 X 10@個/rprQの濃度で旧V−1
産生細胞系であるOEM 3B細胞の上澄液中に再懸濁
し、この細胞系を旧V−1で感染した。72時間後、こ
の細胞を遠心分離により集め、新鮮なりul−becc
o’s Modified Eagle’s Madi
um中2 X 10’個/肩aで再懸濁した。これらの
懸濁液の試料はHIV−1感染させる前の各細胞系から
集め、そして第6.10.12.14.16および20
日エト後感染させた。細胞を遠心分離により除去し、細
胞上澄液は保管した。感染期間内には、細胞の形態およ
び生長パターンについて目に見えた変化はなかった。
各細胞上澄液を0.5%Triton X−100で処
理し、第20目の細胞懸濁液が集まるまで凍結した。次
に細胞の試料をすべて、p24 ELISA検出キット
(DuPonL)を使用して旧V−1p24ウィルス抗
原について検定した。未感染および慢性感染したT細胞
系であるCEMおよびH9は、それぞれ陽性および陰性
コントロールとして併記した。
第6表 ヒト細胞系のp24 ELISA検定 未感染 ay5 aylO ay12 ay14 ay16 ay20 陰性コントロール 陽性コントロール 050  .042 .051 380  1.352  .300 .400 1.415 .328 .212 2.054  .219 .192 2.325  .202 .172 2.455  .184 .070 2.682  .170 .060 .312 .271 .175 .183 .111 .101 .087   .069 2.682  >3.0 第6表で明らかなように、本発明の細胞系MD、1にお
いてHIV−1が複製しておりこれは)11V−1構造
の蛋白質p24を産生ずることから証明される。MD、
1以外のすべての細胞系で6日目および10日目にp2
4蛋白質がいくらか産生じている証拠があるがp24の
レベルはその時点以降減少した。6日目と10日目で産
生じたp24がOEM 3Bの上澄液からの残存p24
であるか、または低レベルのp24が潜在的または低レ
ベルで産生じた感染を示しているかはわかっていない。
この実験は旧v−を感染を検出するように企図していな
いので、ELISAによれば検出可能な隠蔽されたp2
4抗原が得られなかったが、本発明の細胞系によっては
細胞内ウィルスおよび/またはウィルス抗原が累積して
いる可能性が残されている。
本発明の態様を要約して示せば以下の通りである。
1)単球/マクロファージ特性を有し、悪性細胞および
悪性細胞の生産物を実質的に含まないヒト連続細胞系お
よび該細胞系のすべてのクローン、突然変異体、修飾体
および遺伝子物質。
2)正常なヒト細胞から樹立された、単球/マクロファ
ージ特性を有するヒト連続細胞系および該細胞系のすべ
てのクローン、突然変異体、修飾体および遺伝子物質。
3)正常なマウス細胞から樹立された、単球/マクロフ
ァージ特性を有するマウス連続細胞系および該細胞系の
すべてのクローン、突然変異体、修飾体および遺伝子物
質。
4)単球/マクロファージ特性を有する哺乳動物連続細
胞系をインビトロにおいて樹立するに当たり、下記工程
すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、b)該出発細胞
の浮遊液を培地中で培養する、但しこの出発細胞がヒト
細胞である場合は培地にインシュリン、トランスフェリ
ンおよび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を補添する
ものとし、 C)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
な時間インキュベーションし、d)培地を取り変えるこ
とにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
ど集密的となるまで周期的に培地を部分交換しながら培
地中で培養し、そして f)前記集密的またはほとんど集密的な細胞を十分な時
間培養して、速やかに分裂しかつ希釈後に培地中で集密
となるまで増殖できる均一な形態を有する細胞を生成さ
せる ことを包含する方法。
5)工程f)で生成された細胞のクローニ・ングを付加
的に包含することからなる前記4項記載の方法。
6)出発細胞が単球/マクロファージ系統の正常マウス
細胞および単球/マクロファージ系統の正常ヒト細胞か
らなる群から選択されることからなる前記4項記載の方
法。
7)出発細胞が単球/マクロファージ系統の正常マウス
細胞および単球/マクロファージ系統の正常ヒト細胞か
らなる群から選択されることからなる前記5項記載の方
法。
8) ヒト細胞が末梢血液細胞および肺臓細胞からなる
群から選択されることからなる前記6項記載の方法。
9) ヒト細胞が末梢血液細胞および肺臓細胞からなる
群から選択されることからなる前記7項記載の方法。
10)  下記工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、b)該出発細胞
の浮遊液を培地中で培養する、但しこの出発細胞がヒト
細胞である場合は培地にインシュリン、トランスフェリ
ンおよび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を補添する
ものとし、 C)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
な時間インキュベーションし、d)培地を取り変えるこ
とにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
ど集密的となるまで周期的に培地を部分交換しながら培
地中で培養し、そして r)前記集密的またはほとんど集密的な細胞を十分な時
間培養して、速やかに分裂しかつ希釈後に培地中で集密
となるまで増殖でき、均一な形態を有する細胞を生成さ
せる ことによりインビトロで樹立された、単球/マクロファ
ージ特性を有する哺乳動物連続細胞系。
11)  哺乳動物連続細胞系がマウス連X細胞系およ
びヒト連続細胞系からなる群から選択されることからな
る前記10項記載の細胞系。
12)  下記工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、b)該出発細胞
の浮遊液を培地中で培養する、但しこの出発細胞がヒト
細胞である場合は培地にインシュリン、トランスフェリ
ンおよび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を補添する
ものとし、 C)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
な時間インキュベーションし、d)培地を取り変えるこ
とにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
ど集密的となるまで周期的に培地を部分交換しながら培
地中で培養し、「)前記集密的またはほとんど集密的な
細胞を十分な時間培養して、速やかに分裂し、希釈後に
培地中で集密となるまで増殖でき、かつサイトカインを
生成させることができる均一な形態を有する細胞を生成
させ、g)工程f)で生成された細胞からサイトカイン
を含有する培地を分離し、そして h)この培地からサイトカインを単離することを包含す
るサイトカインの製法。
13)工程C)で生成された細胞をリポポリサッカライ
ドで刺激する工程を付加的に包含することからなる前記
12項記載の方法。
14)  サイトカインがIL−1およびHGFからな
る群から選択されることからなる前記12項記載の方法
15)  サイトカインがIL−1およびHGFからな
る群から選択されることからなる前記13項記載の方法
16)  下記工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、b)該出発細胞
の浮遊液を培地中で培養する、但しこの出発細胞がヒト
細胞である場合は培地にインシュリン、トランスフェリ
ンおよび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を補添する
ものとし、 C)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
な時間インキュページ膳ンし、d)培地を取り変えるこ
とにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
ど集密的となるまで周期的に培地を部分交換しながら培
地中で培養し、f)前記集密的またはほとんど集密的な
細胞を十分な時間培養して、速やかに分裂し、かつ希釈
後に培地中で上溝となるまで増殖できる均一な形態を有
する細胞を生成させ、g)工程f)で生成された細胞を
ウィルスに感染させ、そして h)この感染された細胞をウィルスを複製せしめるに十
分な時間インキュベーションする ことを包含する、単球/マクロファージ中で複製するウ
ィルスの製法。
17)  工程h)の後に下記工程、すなわち、a)前
記感染した細胞を溶菌させてウィルスを放出させ、 b) ウィルスを含有する培地を前記溶菌した細胞から
分離し、そして C)この培地からウィルスを収集する ことを付加的に包含することからなる前記16項記載の
方法。
18)  ウィルスがHI V−1であることからなる
前記16項記載の方法。
19)  ウィルスがHIV−1であることからなる前
記17項記載の方法。
20)  ATCC受託番号CRL9850. CRL
9851. CRL9852゜CRL9853. CR
L9854. CRL9855オJ:びCRL9856
を有するヒト連続細胞系および該細胞系のすべてのクロ
ーン、突然変異体、修飾体および遺伝子物質。
外2名 (方式) 平成2年

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)単球/マクロファージ特性を有し、悪性細胞および
    悪性細胞の生産物を実質的に含まないヒト連続細胞系お
    よび該細胞系のすべてのクローン、突然変異体、修飾体
    および遺伝子物質。 2)正常なヒト細胞から樹立された、単球/マクロファ
    ージ特性を有するヒト連続細胞系および該細胞系のすべ
    てのクローン、突然変異体、修飾体および遺伝子物質。 3)正常なマウス細胞から樹立された、単球/マクロフ
    ァージ特性を有するマウス連続細胞系および該細胞系の
    すべてのクローン、突然変異体、修飾体および遺伝子物
    質。 4)単球/マクロファージ特性を有する哺乳動物連続細
    胞系をインビトロにおいて樹立するに当たり、下記工程
    すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、 b)該出発細胞の浮遊液を培地中で培養する、但しこの
    出発細胞がヒト細胞である場合は 培地にインシュリン、トランスフェリンお よび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を 補添するものとし、 c)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
    な時間インキュベーションし、 d)培地を取り変えることにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
    ど集密的となるまで周期的に培 地を部分交換しながら培地中で培養し、そ して f)前記集密的またはほとんど集密的な細胞を十分な時
    間培養して、速やかに分裂しか つ希釈後に培地中で集密となるまで増殖で きる均一な形態を有する細胞を生成させ る ことを包含する方法。 5)下記工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、 b)該出発細胞の浮遊液を培地中で培養する、但しこの
    出発細胞がヒト細胞である場合は 培地にインシュリン、トランスフェリンお よび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を 補添するものとし、 c)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
    な時間インキュベーションし、 d)培地を取り変えることにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
    ど集密的となるまで周期的に培 地を部分交換しながら培地中で培養し、そ して f)前記集密的またはほとんど集密的な細胞を十分な時
    間培養して、速やかに分裂しか つ希釈後に培地中で集密となるまで増殖で き、均一な形態を有する細胞を生成させ る ことによりインビトロで樹立された、単球/マクロファ
    ージ特性を有する哺乳動物連続細胞系。 6)下記工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、 b)該出発細胞の浮遊液を培地中で培養する、但しこの
    出発細胞がヒト細胞である場合は 培地にインシュリン、トランスフェリンお よび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を 補添するものとし、 c)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
    な時間インキュベーションし、 d)培地を取り変えることにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
    ど集密的となるまで周期的に培 地を部分交換しながら培地中で培養し、 f)前記集密的またはほとんど集密的な細胞を十分な時
    間培養して、速やかに分裂し、 希釈後に培地中で集密となるまで増殖でき、かつサイト
    カインを生成させることができ る均一な形態を有する細胞を生成させ、 g)工程f)で生成された細胞からサイトカインを含有
    する培地を分離し、そして h)この培地からサイトカインを単離する ことを包含するサイトカインの製法。 7)下記工程すなわち、 a)正常な出発細胞の浮遊液を調製し、 b)該出発細胞の浮遊液を培地中で培養する、但しこの
    出発細胞がヒト細胞である場合は 培地にインシュリン、トランスフェリンお よび亜セレン酸塩を含有する血清代替物を 補添するものとし、 c)該出発細胞の浮遊液を付着細胞が生成されるに十分
    な時間インキュベーションし、 d)培地を取り変えることにより非付着細胞を除去し、 e)付着細胞をそれが増殖表面上で集密的またはほとん
    ど集密的となるまで周期的に培 地を部分交換しながら培地中で培養し、 f)前記集密的またはほとんど集密的な細胞を十分な時
    間培養して、速やかに分裂し、 かつ希釈後に培地中で上清となるまで増殖 できる均一な形態を有する細胞を生成さ せ、 g)工程f)で生成された細胞をウィルスに感染させ、
    そして h)この感染された細胞をウィルスを複製せしめるに十
    分な時間インキュベーションす る ことを包含する、単球/マクロファージ中で複製するウ
    ィルスの製法。 8)ATCC受託番号CRL9850、CRL9851
    、CRL9852、CRL9853、CRL9854、
    CRL9855およびCRL9856を有するヒト連続
    細胞系および該細胞系のすべてのクローン、突然変異体
    、修飾体および遺伝子物質。
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