JPH0223989A

JPH0223989A - ミシンの下糸供給機構

Info

Publication number: JPH0223989A
Application number: JP17339188A
Authority: JP
Inventors: Shirou Maruga; 丸賀　四郎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1988-07-12
Filing date: 1988-07-12
Publication date: 1990-01-26

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明はミシンの下糸供給機構に関するものである。

（従来の技術）従来のミシンにおいては、下糸を供給する手段（機構）
として、一定量の下糸をボビンに回巻し、この回巻した
ボビンをボビンケース内に装着すると共に、回転軸の先
端に固着した外釜内に設けた内釜に、上記ボビンケース
を装着し、下糸をこのボビンケース内のボビンから供給
していた。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記ボビンに回巻できる下糸の量は僅か
であり、その下糸はミシンの連続使用によって短時間の
内にボビンから無くなってしまう。

そのため、短時間毎に使用済のボビンと、下糸の回巻し
たボビンとを交換しなければならず、その作業の中断に
よって、縫製作業の効率に大きな悪影響を及ぼしていた
。

また、数台或いは数十台ものミシンを使って縫製作業を
行っている事業所では、ボビンの交換のために何人もの
作業員が、常にミシンの近くで注意を払っていなければ
ならず、その人件費が製品価格のコストアップにつなが
る要因でもあった。

また、最近ではボビンに回巻した下糸の消耗量を自動的
に監視できるように、電子装置を組み込んだミシンも開
発されているが、１台当たりの製品価格が高いくなると
いった問題があった。

本発明は上記のような点に鑑みて開発されたものであり
、その目的とする処は、下糸を長時間連続供給できるよ
うにしたミシンの下糸供給機構を提供することにある。

（課題を解決するための手段）そこで、本発明は上記目的を有効に達するために、次の
ような構成にしである。すなわち、先端に外釜を固着し
てなる回転軸に貫通孔を軸芯方向に形成すると共に、底
部に下糸挿通孔を穿設した中釜を上記外釜に装着し、更
にこの中釜に下糸挟持部を有するボビンケースを装着し
、下糸を上記回転軸の貫通孔及び中釜の下糸挿通孔に挿
通して、この下糸を上記ボビンケースの下糸挟持部側に
供給できるようにした構成にしである。

また、外釜の中心に貫通孔を穿設すると共に、該外釜を
先端に固着する回転軸の軸芯方向に貫通孔を形成して、
上記両貫通孔が連通ずるようにした構成にしである。

（作用）上記構成により、ミシンテーブル等の上に設けた下糸チ
ーズから下糸を巻戻して回転軸の貫通孔に導き、この下
糸を回転軸の貫通孔から中釜の下糸挿通孔まで挿通する
と共、この下糸挿通孔から出た下糸をボビンケースの下
糸挟持部に係止し、ボビンを用いることな（ボビンケー
ス外から回転軸を介して下糸を順次供給する。

（実施例）以下、本発明の実施例を第１図〜第３図に基づいて説明
する。

図において、１は本発明に係る下糸供給機構２を具備し
た工業用ミシンであって、この工業用ミシンｌは、ミシ
ン針３の上下動に連動して上記下糸供給機構２から下糸
Ａが供給されるようになっている。

上記下糸供給機構２は、先端に外釜４を固着した回転軸
５と、外釜４内に装着する中釜６と、この中釜６に装着
するボビンケース７とからなる。

回転軸５は、軸芯方向に所定径の貫通孔８が穿設してあ
り、供給される下糸Ａはこの貫通孔８内をスムーズに挿
通できるようしである。また外釜４はこの回転軸５の先
端に嵌入され、止めネジ９で回転軸５に固定しである。

上記外釜４には、中釜６が回動自在に装着してあり、こ
の中釜６は別に設けたフック部材ＩＯに係止され、上記
回転軸５と共に回転する外釜４とは同一方向に連動しな
いようになっている。

この中釜６の底部６ａには、その中心軸６ｂの近傍に、
上記回転軸５の貫通孔８から出た下糸Ａを中釜６及びボ
ビンケース７内に導くための挿通孔１１が、斜め方向に
穿設しである。

また、この中釜６内には、上記中心軸６ａに沿って係合
されるボビンケース７が装着される。上記挿通孔１１か
らボビンケース７内に導かれた下糸Ａは、ボビンケース
７の外周に付設した下糸挟持部Ｉ２である板ばね（図示
省略）とボビンケース７の外周面との間で挟持されて張
力を付与され、送り歯１３側へと導かれる。

しかして、上記回転軸５の後端部には、その貫通孔８と
中心孔１４ａを合致させるようにして軸受１４が嵌着さ
れている。この軸受１４には、下糸Ａをこの回転軸５の
貫通孔８に導くための可撓性パイプ１５が設けられてい
る。

すなわち、可撓性パイプ１５はビニール管やアルミ管等
の柔軟性のある部材が用いられ、この可撓性パイプ１５
の一端が上記軸受１４の中心孔１４ａに接続されている
。またこの可撓性パイプ１５の他端は、ミシン本体１６
の後部に穿設した孔１７に嵌着しである。上記軸受１４
によって回転軸５が回転しても、可撓性パイプ１５は静
止した状態を維持することができる。勿論、この可撓性
パイプ１５を支持するための支持部材をミシン本体１６
内に設けてもよい。また上記孔１７は、下糸送り機能に
支障をきたさない所であれば、ミシン本体１６の如何な
る所に穿設してもよい。

しかして、供給する下糸Ａを回巻したチーズ１９は、テ
ーブル１８上に支持台２０を介して設けられている。こ
のチーズ１９に回巻された下糸Ａは、支持台２０のカイ
ト杆２１の輪２１ａを介して上記可撓性パイプ１３内に
導かれる。

叙述のような構成により、上記工業用ミシン１を使用す
る場合は、チーズ１９に回巻された下糸Ａの先端を、カ
イト杆２１の輪２１ａを通してミシン本体１６の孔１７
に導き、その下糸Ａを可撓性パイプ１５内を挿通させる
と共に、この可撓性パイプ１５と連通する回転軸５の貫
通孔８内に上記下糸Ａを挿通させる。

更にこの貫通孔８の先端から中釜６の底部に穿設した下
糸挿通孔１１に挿通して下糸Ａの先端をボビンケース７
内に導き、ボビンケース７内に導いた下糸Ａを、ボビン
ケース７の外周に付設した板ばねと、ボビンケース７の
外周面との間に挟持させ、この下糸Ａの先端を送り歯１
３側へと導く。

このようにして下糸Ａを準備した後に上記工業用ミシン
１を作動させる。ミシンｌの作動によりミシン針３の上
下動に連動して回転軸５も回転し、この回転軸５の先端
に固着した外釜４も同時に回転する。この動作に伴って
外釜４の剣先が上糸（図示省略）を捕捉してループを形
成し、このループと、前記回転軸５の貫通孔８から中釜
６の挿通孔１１を介してボビンケース７から下糸挟持部
１２に導びかれた下糸Ａとによって、加工布地は縫製さ
れることになる。作業中、下糸Ａは前記チーズ１９から
ガイド杆２１、可撓性パイプ１５、回転軸５の貫通孔８
、中釜６の下糸挿通孔１１を通ってボビンケース７内へ
と順次導かれる。

またこのボビンケース７内へと導かれる下糸Ａは、回転
軸５の回転によって回転されることなく、スムーズに供
給される。

第４図は別の実施例であり、この実施例の外釜４は、現
在販売されているボビンユニットの外釜４を使用し、こ
の外釜４の中心部に貫通孔２２を穿設し、この外釜４を
、軸芯方向に貫通孔８を形成した回転軸５の先端に固着
して、再貫通孔２２゜８が連通ずるようにしである。他
の構成は前記実施例と同様である。この実施例では既設
のミシンの外釜４に上記のように貫通孔２２を穿設し、
この外釜４に、貫通孔８を形成した回転軸５を連結する
だけで、節単に既設のミシンに本発明の作用・効果を付
与することができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、回
転軸５はパイプ材であってもよい。また貫通孔８を有す
る回転軸５は、着脱自在に縦に二つ割れできるようにし
てもよい。また、貫通孔８の径は何ら限定されるもので
もない。更に中釜６の底部に穿設する挿通孔１１は、図
示以外の位置に穿設するも自由である。また本発明の機
構を、水平回転釜機構を備えたミシンに応用するも自由
である。

（発明の効果）このように本発明は、従来のように下糸をボビンによっ
て供給するのではなく、ミシンのテーブル等に設けたチ
ーズから直接下糸を、回転軸の貫通孔及び中釜の挿通孔
を介してボビンケース内に供給することができるので、
下糸補給のために頻繁にボビン交換をする必要もなく、
従来に比べ遥かに長時間、下糸を連続供給することがで
きる。

そのため、交換用のボビンに下糸を回巻する作業も全く
なくなり、またボビン交換のための手間や、ボビン交換
による頻繁な作業中断もなくなり、ミシンによる作業効
率を一段と向上させることができる。

更に供給される下糸は、前記のようにミシンのテーブル
等に設けたチーズから巻戻されて供給されていくので、
下糸の消耗状態を外部から直接目視することができる。

したがって、従来のように中釜に装着されたボビンによ
る下糸交換に比べ、下糸の交換時期を見過ごしたりする
ことが殆どなくなる。また、従来のように下糸の消耗量
の把握のための電子装置等をミシンに組込む必要もなく
、ミシン自体のコストを大幅に低減することができる。

更に本発明のミシンの下糸供給機構は、現在使用されて
いるミシンの回転軸と中釜を、孔の開けた回転軸と中釜
に交換するか、現在使用中のミシンの回転軸と中釜に孔
加工を施すだけで、本発明の所期目的を有効に達するこ
とができ、その効果は多大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る一実施例の要部切欠正面図、第２
図は外釜に中釜を装着した平面図、第３図は要部断面図
、第４図は他の実施例を示す要部断面図である。２・・・下糸供給機構、４・・・外釜、５・・・回転軸
、　　　６・・・中釜、６ａ・・・底部、　　７・・・
ボビンケース、８・・・貫通孔、　　　１１・・・下糸
挿通孔、１２・・・下糸挟持部、２２・・・貫通孔。

Claims

【特許請求の範囲】１、先端に外釜を固着してなる回転軸に貫通孔を軸芯方
向に形成すると共に、底部に下糸挿通孔を穿設した中釜
を上記外釜に装着し、更にこの中釜に下糸挟持部を有す
るボビンケースを装着し、下糸を上記回転軸の貫通孔及
び中釜の下糸挿通孔に挿通して、この下糸を上記ボビン
ケースの下糸挟持部側に供給できるようにしたことを特
徴とするミシンの下糸供給機構。２、外釜の中心に貫通孔を穿設すると共に、該外釜を先
端に固着する回転軸の軸芯方向に貫通孔を形成して、上
記両貫通孔が連通するようにした請求項１に記載のミシ
ンの下糸供給機構。