JPH02239586A - 電熱ユニットおよびその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭において、主に調理用に使用される電
熱ユニットおよびその製造方法に関するものである。

従来の技術 従来より、一般家庭で使用される調理用の電熱ユニット
としては、陶器の上に、螺旋状に巻いた電熱線を配設し
た電気こんろやシーズヒータをうず巻状に巻きユニット
化した電気レンジなどがある。

これら以外に、欧米では、螺旋状に巻いた電熱線を断熱
材に設けた溝に配設し、この上Ｋセラミック・ガラス板
を置き、セラミックーガラス板を加熱面とするスムーズ
トップと呼ばれる電熱ユニットなどが広く使用されてい
る（特公昭６２−２９４５４号公報）。

しかし、日本においては陶器を使用した電気こんろが価
格的に安価であると共に、スムーズトフプなどの電熱ユ
ニットなどに比較して熱効率に優れるため、いまだ根強
い需要がある。

しかし、昔ながらの陶器を使用した電気こんろは、電熱
線が外部に直接露出しているため、危険であったり調理
物の内容物が吹きこぼれ、電熱線の断＃ｌ寿命を著しく
短かくするなどいろいろな欠点があった。

さらに、陶器の熱容量が大きいため、重いと共に、なか
なか冷めにくく、使用後、すぐに移動したり、″！九収
納することが出来ず、使い勝手の而においても欠点があ
った。

このため、本発明者らは、すでに金属板からなる天板と
、螺旋状に巻かれた電熱線と、この電熱線を蛇行状に配
設する溝を有するシリカー７μミナ繊維を主成分とする
断熱材からなる断熱基盤と、この断熱基盤を収納する金
属板からなる収納ケースとからなり、前記大板の被加熱
側には放射層がまた電熱線側には、絶縁層が形成されて
いることを特徴とする電熱ユニットを提案している。

また、さらに断熱基盤の溝形状については、第３図およ
び第４図に示すように、いろいろと提案している。

発明が解決しようとする課題 しかし、上述した様に第３図に示すＶ字型の溝形状で、
部分的に溝幅の狭い部分を設けたものは、電熱線１１の
挿入は比較的容易であるが、■電熱線１１を断熱基盤１
２の溝１３に保持することが難しい。また、■部分的に
震幅の狭い部分で、電熱線の放射が抑えられるため、線
温度が上昇し、この部分で断線が生じ、断線寿命が短か
くなる。

一方、第４図Ｋ示す鍵型の溝形状では、電熱．ｆＩｌｌ
１１の保持効果としては大変優れているが、■全周に渡
って、電熱線１１を押し込むようにして、挿入するため
、作業性が悪い。また、■電熱線１１の放射が抑えられ
るためｌＩＡ温度が上昇し、断線寿命が短かくなる。

このように、種々の課題があるのが実情である。

本発明は上述した課題を解決するもので、！熱線の挿入
の作業性，保持効果および断線寿命に優れる電熱ユニッ
トおよびその製造方法を提供しようとするものである。

課題を解決するだめの手段 上記課聞を解決するために、本発明では金属板もしくは
結晶化ガラス板からなる天板と螺旋状に巻かれた電熱線
と、この電熱線を配設するＶ字型の溝を有するシリカ−
アルミナ繊維を主成分とする断熱材からなる断熱基盤と
、この断熱基盤を収納する金属板からなる収納ケースの
それぞれにより構成され、前記電熱線の巻外径より小さ
い溝幅を有する部分が、前記断熱基盤の溝に設けられて
いると共に、この部分に位置する電熱線が接着剤にて断
熱基盤に固定されることにより、また螺旋状に巻かれた
電熱線を、断熱基盤のＶ字型の溝に挿入し、もしくは［
熱線の巻外径よク小さいＳ幅を有する部分では押し込み
、！熱線を断熱基盤の溝に保持し、この後に電熱線の巻
外径より小さい溝幅を有する部分に耐熱無機接着剤等の
接着剤を注入し、熱処理により硬化させることにより、
それぞれなされるものである。

作　　　用 本発明では電熱線の巻外径より小さい溝幅を有する部分
に接着剤を注入し、硬化させ、断熱基盤と電熱線を固定
させたものである。この形果、本発明の電熱ユニットで
は電熱線の放射面積が増大し、電熱線の線温度を低く抑
えることが出来、断線寿命は長くなる。また、従来の様
に単に、この部分に押し込んで電熱線を保持していた場
合よりも保持効果が増し、優れたものとなる。

また、本発明の電熱ユニットは螺旋状の電熱線をＶ字型
の溝に、順序、挿入もしくは押し込んで、電熱線を断熱
基盤に保持したのち、電熱線の巻外径よ９小さい溝幅を
有する部分に接着剤を注入し、硬化させることにより製
造される。特に、部分的に設けられた溝幅の狭い部分に
電熱線を押し込むため作業中に、電熱線が溝よりばらけ
たり、浮き出たりして不安定な状態になることはなく、
作業性に優れる。

実施例 以下、本発明の具体的な実施例を第１図〜第２図に基づ
いて説明する。

ステンレス材ＳＵＳ３０４からなる収納ケース１に第２
図に示す断熱基盤２を挿入する。

この断熱基盤２はシリカ−アルミナａｍを主成分とし、
アルミナゾルを結合材とする断熱材で、この断熱基盤２
には、Ｖ字型２ａがうず巻状に設けられている。

この溝２ａの溝幅は、後述する電熱線３の巻外径より大
きくなるように加工されているが、部分的に電熱＃！３
の巻外径より小さい部分２ｂが設けられている。

続いて、螺旋状に巻かれた電熱線３を、断熱基盤２の溝
２ａに順序挿入もしくは押し込み位置せしめる。

この後に、リン酸アルミニウムを主成分とする耐熱無機
接着剤からなる接着剤４を電熱線３０巻外径より小さい
部分２ｂに注入し、３５０℃で熱処理し、硬化させ電熱
線３と断熱基盤２とを固定させる。

最後に、ｓｔｙｓ３ｏ４からなり、両面に放射および吸
熱に優れた耐熱塗装を施した天板５をネジにより一体化
し、ヒータ碍子６および電気取り出し端子７を接続し、
本発明の電熱ユニ７｝を完成した。

このようにして完成した電熱ユニットの評価を次の方法
により行なった。

■　２０％の過電圧による断続通電試験■　逆さまによ
る連続通電試験 尚、比較のために、接着剤で固定されてないもの、（従
来例１）および鍵型の溝形状のもの（従来例２）につい
ても同様に行なった。

これらの結果を第１表に示した。

第１表から明らかなように、従来例１および従来例２の
電熱ユニットでは、断続通電試験および連続通電試験と
も本発明の電熱ユニッ｝ＩＣより短かく、本発明の電熱
ユニットは優れた特性を示した。

第　　　１　　　表 尚、本発明において電熱線の巻外径よク小さい溝幅を有
する部分の数は特Ｋ限定されるものではないが、作業性
の面から、電熱線を保持できる範囲で、少ない方がよい
。

一方、接着剤としては、作業性を高めるために、常温も
しくは比較的低い温度で硬化するものがよい。

また、接着剤をあらかじめ小さい溝幅を有する部分に注
入しておき、電熱線を挿入後、硬化させてもよい。

発明の効果 以上の説明から明らかなように本発明によれば、金属板
もしくは結晶化ガラス板からなる天板と、螺旋状に巻か
れた電熱線と、この電熱線を配設するＶ字型の溝を有す
るシリカ−アルミナ繊維を主成分とする断熱材からなる
断熱基盤と、この断熱基盤を収納する金属板からなる収
納ケースのそれぞれにより構成され、前記電ｒＰ線の巻
外径より小さい溝幅を有する部分が前記断基盤の溝に設
けられていると共に、この部分に位置する電熱線が接着
剤にて断熱基盤に固定されていることにより、また螺旋
状に巻かれた電熱線を、断熱基盤のＶ字型の溝Ｋ挿入、
もしくは電熱線の巻外径より小さい溝幅を有する部分で
は押し込み、電熱線を断熱基盤の溝に保持し、この後に
Ｗ．熱線の巻外径より小さい溝幅を有する部分に耐熱無
機接着剤等の接着剤を注入し、熱処理により硬化させる
ことにより、電熱線の挿入の作業性，保持効果および断
線寿命に優れる電熱ユニットおよびその製造方法を提供
することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す電熱ユニットの断面図
、第２図は同実施例における断熱基盤の正面図、第３図
および第４図は従来の電熱ユニットに用いられる断熱基
盤の溝の部分を示す部分断面図である。 １・・・・・・収納ケース、２・・・・・・断熱基盤、
２ａ・・・・・・溝、２ｂ・・・・・・小さい部分、３
・・・・・・電熱線、４・・・・・・接着剤、６・・・
・・・天板。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属板もしくは結晶化ガラス板からなる天板と、
   螺旋状に巻かれた電熱線と、この電熱線を配設するＶ字
   型の溝を有するシリカ−アルミナ繊維を主成分とする断
   熱材からなる断熱基盤と、この断熱基盤を収納する金属
   板からなる収納ケースのそれぞれにより構成され、前記
   電熱線の巻外径より小さい溝幅を有する部分が前記断熱
   基盤の溝に設けられていると共に、この部分に位置する
   電熱線が接着剤にて断熱基盤に固定されている電熱ユニ
   ット。
2. （２）螺旋状に巻かれた電熱線を、断熱基盤のＶ字型の
   溝に挿入、もしくは、電熱線の巻外径より小さい溝幅を
   有する部分では押し込み、電熱線を断熱基盤の溝に保護
   し、この後に電熱線の巻外径より小さい溝幅を有する部
   分に耐熱無機接着剤等の接着剤を注入し、熱処理により
   硬化させる電熱ユニットの製造方法。