JPH02239169A - 多孔質チタニア焼結体の製造方法 - Google Patents

多孔質チタニア焼結体の製造方法

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JPH02239169A
JPH02239169A JP5716689A JP5716689A JPH02239169A JP H02239169 A JPH02239169 A JP H02239169A JP 5716689 A JP5716689 A JP 5716689A JP 5716689 A JP5716689 A JP 5716689A JP H02239169 A JPH02239169 A JP H02239169A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は多孔質チタニア焼結体及びその製造方法に関
する。さらに詳しくは、センサ、触媒、分離材、医療用
材料、断熱材、耐火材等の高温機能材料等多くの応用分
野が期待されているセラミックス多孔体としての多孔質
チタニア焼結体及びその製造方法に関する。
(口)従来の技術及び課題 センサ、触媒、分離材、医原用材料、断熱材、耐火材等
の高温機能材料としての多くの応用分野が期待されてい
るセラミックス多孔体の従来の製造方法としては、低温
で焼成して消失するもの(例えば樹脂)とセラミックス
粉末とを混練し、それを成形した後高温で焼成すること
によりセラミックスのみ残してこれを焼結して製造する
方法が一般的である。このとき、■)ポリビニルアルコ
ール等の水溶性樹脂と水とセラミックス粉末を混ぜる、
■)ボリスチレン、ポリエチレン、ボリブロビレン等の
熱可塑性樹脂とセラミックス粉末を熱を加えて練る、■
)■の樹脂とその溶剤とセラミックス粉末を混ぜる等の
組合せがある。
しかしながら、上記方法ではいずれも、混線によって混
合させるので、グリーン体の内部は樹脂分の多い部分と
少ない部分との不均一な状態にならざるを得ない。従っ
てこれを焼成して得られる焼結体は不均一な細孔しか有
しないこととなる。
また気孔率を大きくしようとすると樹脂分がさらに多く
なり、上記問題はますます大きくなる。
この発明の発明者は、セラミックス多孔体を得る方法に
ついて鋭意検討した結果、微細なチタニア粉体を一旦微
小な樹脂被覆多孔質チタニア球体とし、この球体を集合
・焼結すれば均一さに優れた孔分布を有しうる多孔質チ
タニア焼結体が得られる事実を見いだし、この発明を完
成さるに至った。
(ハ)課題を解決するための手段 かくしてこの発明によれば、多孔質チタニア球体を集合
・焼結してなる多孔質チタニア焼結体、並びに、親油化
剤で表面処理されたチタニア粉体と、重合性ビニル系モ
ノマと、必要に応じて添加される上記モノマと相溶性で
かつ水と実質的に相溶性を有しない有機溶剤とからなる
混合物を、水系に分散し、上記モノマを重合させること
により、樹脂で被覆されたチタニア扮体の集合体からな
る多孔質チタニア球体を得、次いでこの樹脂被覆多孔質
球体を集合して加圧成形した後、該球体を焼結しうるが
融着しえない温度下で加熱処理することにより上記被覆
樹脂を除去して多孔質焼結体を得ることを特徴とする多
孔質チタニア焼結体の製造方法が提供される。
この発明は、チタニア扮体から一旦製造される樹脂被覆
多孔質チタニア球体を構成要素として集合し、これをさ
らに加圧・焼結して構成される多孔質チタニア焼結体に
関するものである。この発明の焼結体は下記方法により
製造することができる。すなわち、親油化剤で表面処理
されたチタニア粉体と、重合性ビニル系モノマの混合物
を調製し、また場合によっては上記モノマと相溶性でか
つ水と実質的に相溶性を有しない有機溶剤を上記混合物
に添加し、上記混合物におけるチタニア粉体の増量に伴
う粘度の上昇を抑え、チタニア粉体の添加量範囲を拡大
すると共に、水系での上記混合物の油滴状分散において
、個々の油滴を球状に分散保持することを可能とさせ、
これらにより個々の油滴内において分散されたチタニア
粉体(一次粒子)を球状に集合して、一旦、樹脂被覆多
孔質チタニア球体を製造し、これをさらに所定の形状に
集合して加圧成形した後、加熱して被覆樹脂を除去する
と共に焼結して多孔体化しうる方法である。
上記方法において、表面処理されたヂタニア粉体とは、
チタニア粉体が、使用する重合性ビニル系モノマの重合
以萌に表面処理されていれさえすればよいことを意味す
る。従って、チタニア粉体が、重合性ビニル系モノマ中
に、または該モノマと所定の有機溶剤との混合物中に添
加される以前に、予め表面処理されていてもよく、また
、重合性ビニル系モノマと所定の有機溶剤と表面処理に
用いる親油化剤との混合物中に、チタニア粉体を添加し
て表面処理するものであってもよい。上記表面処理とは
、チタニア粉体を上記観油化剤と接触させて該扮体表面
に上記親油化剤を吸着または結合させる処理をいう。該
処理は通常の機械的方法等により達成される。すなわち
、親油化剤とチタニア粉体とからなる混合物、又は親油
化剤とチタニア粉体と重合性ビニル系モノマとからなる
混合物を、常温又は冷却下で、例えばプロペラ翼又はホ
モジナイザ等で高速撹拌することにより達成される。
この発明に用いるチタニア粉体は、最終的に得られる焼
結体が、センサ、触媒、分離材、医療用材料、断熱材、
耐火材等の高温機能材料として好適に用いられるもので
あればよく、その粒子径は、大粒径の粒子を使用する場
合、水性懸濁重合時に、分散した油滴から、該チタニア
粉体が水相へ脱離し易く、樹脂被覆多孔質チタニア粒子
が球形を保つことが困難になる。一方超微小粒径の粒子
を使用する場合には、粘度低下剤として有機溶剤を多量
に添加しても、水性lFAI6時に、球状の油滴として
水中に分散しつるまで、粘度を低下させることが困難で
あることから、チタニア粉体の粒子径としては0.01
〜2、0μmの間であることが好まし数0.1〜1.5
μ巾が好ましい。
この発明に用いる親油化剤は、上記チタニア粉体に強力
に吸着あるいは結合する官能基を有し、かつ、重合性ビ
ニル系モノマと親和性の高い炭化水素、あるいは該モノ
マと結合しうる官能基を有する物質を用いることができ
る。この上うなものとしてはたとえば、オレイン酸、ス
テアリン酸、バルミチン酸等の高級脂肪酸、アクリル酸
、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸及び、アミノエチ
ルアクリレート、ヒドロキンエチルアクリレート、シア
ノエチルアクリレート等の極性基を有するアクリル酸エ
ステル、チタネートカップリング剤、シランカップリン
グ剤等のカップリング剤等を挙げることができる。この
中でも、チタネートカップリング剤やシランカップリン
グ剤の様に、チタニア粉体と強力に結合する官能基を有
するものが好ましい。例えば、ビロホスフェート型のチ
タネートカップリング剤であるイソプロビルトリス(ジ
オクチルビ口ホスフエート)、ビス(ジオクチルビロホ
スフエート)チタネート、あるいはホスフエート型のチ
タネートカップリング剤であるテトラオクヂルビス(ジ
トリデシルホスフエート)チタネート等が挙げられ、シ
ランカップリング剤であれば、ラジカル重合可能な官能
基を有するビニルトリクロルシラン、ビニルトリメトキ
ンジラン、γ−メタクリルオキシブ口ビルトリメトキシ
シラン等が挙げられる。
この発明に用いる上記重合性ビニル系モノマとしては、
水系に分散された状態で球状の油滴として存在でき、か
つ重合条件下で重合体を形成しうるモノマであれば、公
知のものをそのまま使用することができる。また上記モ
ノマは、1種で用いられてもよく、2種以上で用いられ
てもよく、またさらに、公知の架橋剤と併用されて用い
られてもよい。上記モノマとしては、アクリル酸メチル
、アクリル酸エチル等のアクリル酸エステル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル等のメタクリル酸エス
テルおよびスチレン等の芳香族ビニル化合物が好適なも
のとして挙げられる。上記架橋剤としては、例えば、エ
チレングリコールジメタクリレート、テトラエチレング
リコールジメタクリレートおよびトリメチロールブロバ
ントリメタクリレートの様な多価アルコールのメタクリ
ル酸エステルや、ジビニルベンゼン等が好適なものとし
て使用できる。また、前記重合開始剤としては、使用す
る重合性ビニル系モノマに可溶なものであればよく、例
えば通常使用される過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイ
ル、過酸化ジアセチル等の過酸化物およびアゾビスイソ
ブチロニトリル、アゾビスノメチルバレ口ニトリル等の
アゾ化合物蔓を挙げることができる。
この発明に用いる有機溶剤は、一旦得られる樹脂被覆多
孔質チタニア球体を球状性に優れたものとするために、
必要に応じて用いられる。該有機溶剤としては、上記重
合性ビニル系モノマと相溶性で、かつ水と実質的に相溶
性を存しないものが用いられる。水と実施的に相溶性を
有しないとは、水に不溶ないしは微溶性のものを意味す
る。またこの有機溶剤は、下記するチタニア粉体と重合
性ビニル系モノマとからなる混合物の粘度調整に用いら
れるものであり、従って常温で3.0センチボイズ(c
P)以下の粘度を有するものが好ましく、さらに用いら
れる重合性ビニル系モノマと親和性を有するものが好ま
しい。このような有機溶剤としては、酢酸メチル、酢酸
エチル等の酢酸エステル、ヘキサン、ヘプタン等の炭化
水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン類あるいはベンゼン、トルエン等の芳香族炭化
水素等が挙げられる。
この発明において、上記した親油化剤で表面処理された
チタニア粉体、重合性ビニル系モノマ、必要に応じて添
加される有機溶剤等により、スラリ状の混合物が調製さ
れる。このスラリの調製に際して、チタニア粉体は、後
述する樹脂被覆多孔質チタニア球体においてチタニア粉
体同志の凝集による集合物が形成され、その結果樹脂被
覆多孔質チタニア球体が得られうるに充分な量で用いら
れる。この量は用いるチタニア粉体の比重、性質等に応
じて設定される。例えば重合性ビニル系モノマ100重
量部に対して、150重量部以上で用いられ、得られる
チタニア粒子の多孔質度および球形度の点から、230
〜1000重量部の範囲で用いられることが好ましい。
また親油化剤は、親油化剤の最小被覆面積および用いる
チタニア粉体の比表面積により決定されるが、通常チタ
ニア粉体に対して0.2〜3.0重員部の範囲で用いら
れる。また有機溶剤は、上記スラリ状混合物を、下記す
る水系中での分散時において、球状の油滴に維持できる
粘度に調製するための必要量で用いられる。該量として
は、重合性ビニル系モノマ100重量部に対して、1〜
200重量部の範囲で用いられることが適しており、1
〜150重量部の範囲で用いられることが好ましい。上
記量が200重量郎以上の場合は、チタニア粉体同志を
結合する重合体の実質的強度を得ることが困難となる点
で好ましくない。また重合開始剤は、用いられる重合性
ビニル系モノマの0.1〜2.0重量%の範囲で通常用
いられる。上記調製のスラリ状混合物は、前述の表面処
理と同様の機械的方法等により、均一なスラリに調製さ
れる。
この発明にいおて、上記のごとく調製されたスラリ状混
合物は、水系中に分散され、かつ該混合物中の重合性ビ
ニル系モノマがその重合条件に付される。上記分散は前
述と同様の機械的方法により達成される。このとき分散
条件は、後述する粒径範囲の樹脂被覆チタニア球体が得
られる油滴の大きさで分散されるように設定される。上
記重合は、用いる重合性ビニル系モノマの種類に応じて
調節することにより達成されるが、通常の懸濁重合の条
件がそのまま適用できる。
上記分散・重合により、水系中で、重合性ビニル系モノ
マの重合物からなる樹脂で被覆されたチタニア粉体の集
合体であって、1μIll〜1ス貢の粒径を宵する球状
かつ多孔質状の樹脂被覆チタニア球体が得られる。この
チタニア球体は、常法により口別、乾燥される。なお、
上記泣径は下記する最終生成物である焼結体の多孔質度
または密度に応じて適宜選択される。
この発明において、上記のごとく得られる樹脂被覆多孔
質チタニア球体は、所定の形状に加圧成形される。この
ときの加圧条件は用いる上記樹脂被覆多孔質チタニア球
体の大きさにより異なるが、所望の成形体形状を保持し
得るに足る圧力で負荷される。上記成形の場合、所望形
状への保持のためバインダ等の接着剤を用いることも考
えられるが、後述する焼成時に炭化を生じて焼結体内に
残存することもあり得るので、あまり好ましくない。
上記加圧成形により所望の形状に保持された樹脂被覆チ
タニア球体の集合体は、次いで加熱処理に付される。こ
の加熱処理は、上記集合体中の樹脂被覆チタニア球体を
焼結しうるが融着しえない温度下で行われる。ここで上
記融着とは、球体同志が溶融して実質的に多孔性を有し
なくなる状態を意味する。従って上記加熱処理は、被覆
樹脂が焼却除去されかつチタニア球体同志が集合したま
ま焼結しうる条件でなされる。この場合、さらに個々の
チタニア球体においてその多孔性が保持されていること
が好ましい。上記加熱処理においては、一方では被覆樹
脂が焼却される過程で炭化しなく、他方では焼結される
チタニア粉体が焼結に伴う結晶成長により融着し過ぎて
多孔質性が損なわれないように、加熱温度、加熱時間及
び加熱温度への昇温状懇がそれぞれ選択される。上記加
熱温度は950〜1200℃程度に設定される。950
℃以下では焼結後の強度が小さく得られるチタニア球体
が破壊し、1200℃以上では焼結時に結晶が成長し過
ぎて得られるチタニア球体の多孔質状態が保持できない
。この場合好ましくは1000〜1100℃である。ま
た上記加熱温度への昇温状態としては、1000℃の昇
温までは、長時間(例えば5時間)かけることが、樹脂
の炭化を避ける点で必要である。
上記加熱処理により、多孔質チタニア球体が集合・焼結
して多孔質チタニア焼結体が得られることとなるが、こ
の発明において、得られる多孔質チタニア焼結体の強度
は、その用途に応じて適宜選択される。この強度は上記
加熱処理の条件を調節することにより行うことができる
以上のごとき処理により、粒径1〜50μmの多孔質チ
タニア球体を構成単位として集合・焼結した多孔質チタ
ニア焼結体が得られることとなる。
この発明の方法において、上記樹脂彼覆多孔質チタニア
球体の多孔質構造の細孔径は、用いるチタニア粉体の含
有量を調節することにより、コントロールできる。また
、多孔質チタニア球体位径は、前記樹脂被覆多孔質チタ
ニア球体の粒径を調節することによりコントロールでき
る。従って上記球体の粒径の調節により、最終的に得ら
れる多孔質チタニア焼結体の多孔質度または密度を調整
することができる。
(以下余白) (二)作用 この発明によれば、親油化剤で表面処理されたチタニア
粉体と、重合性ビニル系モノマと、必要に応じて添加さ
れる有機溶剤とからなる混合物において、チタニア扮体
の処理表面に重合性ビニル系モノマの薄層が形成される
。この状態の混合物が水系中に油滴として分散されると
、油滴は球状に保持され、その状態で各油滴内の上記重
合性ビニル系モノマが重合に付されることにより、チタ
ニア扮体が重合体に上り彼覆され、かつチタニア粉体同
志が該粉体同志の接触点で重合体により結合され、その
結果一旦、多孔質状でかつ球状の樹脂被覆チタニア球体
が得られることとなる。次いでこの樹脂被覆多孔質チタ
ニア球体は、所定の形状に加圧成形されて集合され、さ
らに加熱処理に付されると、被覆樹脂は焼却除去され、
この結果1つの球体内で球状に集合されたチタニア扮体
同志が融着されて多孔質焼結球体となると共に、これら
の多孔質焼結球体同志が球体の接触部で融着されて、多
孔質チタニア焼結体が得られることとなる。
以下、実施例によりこの発明を説明するが、これにより
この発明は限定されるものではない。
(ホ)実施例 実施例l 樹脂被覆チタニア球体の調製 lQのビーカーに、メチルメタクリレート279g、シ
ランカップリング剤[γ−メタクリルオキシプ口ビルト
リメトキシシラン、東レシリコーン(昧)製SZ603
0] 21.0?、アゾビスイソブチロニトリル0 .
 609を入れ、完全に溶解させた後、酸化チタン(ル
チル型、粒径0 . 2μm,帝国化工(味)製JR−
600^)7009を加え、プロペラ翼を備えた撹拌装
置で2000rpa+.で30分間、表面処理した。
5Q才一トクレープに複分解ビロリン酸マグネシウム6
09とドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2,69を含
む水2..6k9を入れ、次いで上記スラリーを加えて
懸濁させ、窒素置換した後、撹拌速度を50Orpm、
に設定し、60℃で重合した。重合終了後、室温まで冷
却し、分散剤を塩酸で分解した後、口過分離した。得ら
れた粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したとこ
ろ、約IOμmの中心径を持つ、球状の粒子で、ポリメ
チルメタクリレート(PMMA)樹脂により被覆された
酸化チタン(チタニア)が複数個集合することによる多
孔質構造を形成していた。
多孔質チタニア焼結体の製造 上記のようにして得られたPMMA被覆チタニア球体1
.9を成形用金型(直径11.8φ×深さ20iz)に
充填し、l t /cm”の圧力において加圧した。加
圧後の成形体の密度は、0.597cm’であウた。
次に、上記PMMA披覆チタニア球体集合物からなる加
圧成形物を、電気炉に入れて1000℃において2時間
焼成して、0.8L9の多孔質チタニア焼結体を得た。
この焼結体は、直径11.Oiot、厚み5JIIIS
密度1.709/cm’であった。またこの焼結体を電
子顕微ta.(SEM)で観察したところ、多孔質チタ
ニア球体同志が緊密に焼結されて孔径の揃ったかつ細孔
分布が均一な多孔性焼結体に構成されていることが観察
された。
実施例2,3及び比較例 電気炉における焼成温度を変更する以外は実施例lと同
様の方法で行った。結果を〔表1]に示す。
〔表1] 厚み  密度   焼成温度  重量 (am)   (9/C国り   (’C)    (
g)5     1.70     1000    
0g14.6    1.81.     1100 
   0.804、1    2.55     12
00    0803.7    3.32     
1300    0.80参考:チタニア結晶密度3.
899/cm3上記[表1]における密度の値から、P
MMA被覆チタニア球体の加圧成形体を1000〜12
00℃の温度において焼成した場合には、多孔性焼結体
に成形されていることがわかる。このうち、実施例3の
焼成温度が1200℃の場合に得られた焼結体をSEM
で観察したところ、tooo℃の場合に比べて構成単位
である個々のチタニア球体の多孔性は、結晶成長により
損なわれているものの、球体同士実施例l 実施例2 実施例3 比較例 の焼結による多孔性は保持されており、かつ細孔分布が
均一であった。
(へ)発明の効果 この発明によれば、重合法により得られる樹脂被覆多孔
質チタニア球体から直接、細孔分布の均一な多孔質チタ
ニア焼結体を簡便にかつ再現性良好に製造することがで
き、工業用医療用材料、化粧品等の高機能性材料、さら
にはセンサ、触媒、耐火材等の高機能性材料として多く
の応用分野で利用できるセラミック多孔体を簡便に供給
することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.多孔質チタニア球体を集合・焼結してなる多孔質チ
    タニア焼結体。
  2. 2.親油化剤で表面処理されたチタニア粉体と、重合性
    ビニル系モノマと、必要に応じて添加される上記モノマ
    と相溶性でかつ水と実質的に相溶性を有しない有機溶剤
    とからなる混合物を、水系に分散し、上記モノマを重合
    させることにより、樹脂で被覆されたチタニア粉体の集
    合体からなる多孔質チタニア球体を得、次いでこの樹脂
    被覆多孔質球体を集合して加圧成形した後、該球体を焼
    結しうるが融着しえない温度下で加熱処理することによ
    り上記被覆樹脂を除去して多孔質焼結体を得ることを特
    徴とする多孔質チタニア焼結体の製造方法。
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