JPH022388Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、一対の車輪を、前、後の一直線上に
配置できると共に、左、右に並行配置できる車輪
用形態変形ブロツク玩具に関する。

変身用玩具ブロツク玩具において、乗物の車輪
の配置を変化できれば、変身玩具の形態をその車
輪配置の変化に適応させて多様化でき、玩具性を
向上できるものである。

本考案は上述の実情に鑑みなされたもので、簡
単な操作で構成部材の組付形態を変えることによ
つて、一対の車輪を前、後及び左、右に変更配置
できる車輪用形態変形ブロツク玩具を提供するも
のである。

以下、本考案を図面に示す一実施例にもとづい
て説明する。１は、他ブロツク（図示しない）へ
の取付部となる取付孔１ａを有すると共に、軸方
向に沿う両側面１ｂ，１b′に第１嵌着部としての
嵌着溝１ｃ，１c′を形成した硬質プラスチツク製
の中心軸部材である。２，２′は、中心軸部材１
の両端軸部１ｄ，１d′に夫々抜け外れることなく
その軸回りに回動可能に枢着されると共に、夫々
の軸方向に沿う一側面２ａ，２a′に第２嵌着部と
しての嵌着溝２ｂ，２b′を形成した硬質プラスチ
ツク製の一対の枢軸部材である。３，３′は、各
枢軸部材２，２′の外端部２ｃ，２c′に夫々前記
第２嵌着溝２ｂ，２b′に対し離接方向に回動自在
に突起３ａ，３a′を枢着させ、当該第２嵌着溝２
ｂ，２b′と対向する一側に前記第２嵌着溝２ｂ，
２b′と着脱可能に嵌着固定される第２嵌着片３
ｃ，３c′を有すると共に、その反対側に前記第１
嵌着溝１ｃ，１c′と着脱可能に嵌着固定される第
１嵌着片３ｂ，３b′を有して車輪４，４′を回転
自在に保持する硬質プラスチツク製の一対のアー
ム部材である。なお、前記中心軸部材１の取付孔
１ａは、例えば第１嵌着溝１ｃ，１c′を形成した
側面１ｂ，１b′と直交する面１ｅに形成され、こ
の取付孔１ａには二輪車玩具等の車体ブロツクの
連結突起（図示しない）が嵌合連結されると共
に、第３図に示すようにアーム３，３′に、その
車体ブロツク等に取付られる突起３ｄや孔３ｅを
設けることができる。また、枢軸部材２，２′が
中心軸部材１の端軸部１ｄ，１d′に対し軸回りに
みだりに回動しないよう素材の弾性圧着力で適度
の摩擦力が生じるようにしてある。さらに、第１
嵌着溝１ｃ，１c′と第１嵌着片３ｂ，３b′及び第
２嵌着溝２ｂ，２b′と第２嵌着片３ｃ，３c′の
夫々の嵌着時には、素材の弾性挟圧力が作用して
固定されるようになつている。

上記のように構成された本考案ブロツク玩具の
操作を説明する。まず、一対の車輪４，４′を前、
後の一直線上に配置する場合は、第１図乃至第３
図に示すように他ブロツクへの取付関係により取
付孔１ａを例えば上向きにして中心軸部材１を保
持すると共に、中心軸部材１に対し枢軸部材２，
２′をその軸回りに回動して中心軸部材１の第１
嵌着溝１ｃ，１c′にアーム部材３，３′の第１嵌
着片３ｂ，３b′を位置合せし、次いでアーム部材
３，３′を第１図の矢印方向に回動させて、第１
嵌着溝１ｃ，１c′に第１嵌着片３ｂ，３b′を嵌入
嵌着させ、第２図及び第３図のように組付ければ
よい。なお、この場合アーム部材３，３′の第１
嵌着片３ｂ，３b′が中心軸部材１の第１嵌着溝１
ｃ，１c′に嵌着固定されることによつて、アーム
部材３，３′が中心軸部材１の軸回りに回動する
ことがなく、組付構造をより強固にできる。

また、その一対の車輪４，４′を左、右に変更
配置する場合は、第４図乃至第７図に示すように
他ブロツクへの取付関係により取付孔１ａを例え
ば上向きにして中心軸部材１を保持すると共に、
枢軸部材２，２′の第２嵌着溝２ｂ，２b′にアー
ム部材３，３′の第２嵌着片３ｃ，３c′を第４図
の矢印方向（上述した第１図とは逆の方向）に回
動させて嵌入嵌着させ、中心軸部材１に対し枢軸
部材２，２′をその軸回りに回動してアーム部材
３，３′を起立させて第５図乃至第７図のように
組付ければよい。

このとき、アーム部材３，３′が枢軸部材２，
２′を介して中心軸部材１の軸回りに回動可能で
あるので、中心軸部材１に対するアーム部材３，
３′の組付角度を任意に設定できる。なお、この
場合例えば第２嵌着片３ｃ，３c′を、中心軸部材
１に設けた溝又は第１嵌着溝１ｃ，１c′に嵌着さ
せる構成にすることによつて、アーム部材３，
３′が中心軸部材１の軸回りに回動するのを確実
に防ぐようにすることもできる。

本考案は以上述べたように中心軸部材１に対し
て枢軸部材２，２′を軸回りに回動すると共に、
アーム部材３，３′の第１嵌着片３ｂ，３b′又は
第２嵌着片３ｃ，３c′を中心軸部材１の第１嵌着
溝１ｃ，１c′又は枢軸部材２，２′の第２嵌着溝
２ｂ，２b′に嵌着固定させるという簡単な操作で
構成部材１，２，２′，３，３′の組付形態を変え
ることができ、これによつて、一対の車輪４，
４′を、前、後の二輪車形態及び左、右の並行形
態に変更配置して、変身玩具の形態をその車輪配
置の変化に適応させて多様化できるので、特に変
身玩具に用いて効果を発揮し得る。

なお、上記実施例において、第１嵌着溝１ｃ，
１c′及び第２嵌着溝２ｂ，２b′を孔とし、これに
嵌着される第１嵌着片３ｂ，３b′及び第２嵌着片
３ｃ，３c′を棒状突起としてもよい。また、第１
嵌着片３ｂ，３b′及び第２嵌着片３ｃ，３c′側に
溝又は孔を設け、これに嵌着される第１嵌着溝１
ｃ，１c′及び第２嵌着溝２ｂ，２b′側に片又は棒
状突起を設けるようにしてもよい。さらに、中心
軸部材１の取付孔１ａは、溝又は突起等によつて
構成したものでもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図乃至第
３図は一対の車輪を前、後の一直線上に配置する
組付形態を示し、第１図は組付前の状態で示す平
面図、第２図は組付後の状態で示す平面図、第３
図は同側面図、第４図乃至第７図は一対の車輪を
左、右に並行配置する組付形態を示し第４図は組
付前の状態で示す正面図、第５図は組付後の状態
で示す正面図、第６図は同平面図、第７図は同側
面図である。 １……中心軸部材、１ａ……取付孔、１ｃ，１
c′……第１嵌着溝、２，２′……枢軸部材、２ｂ，
２b′……第２嵌着溝、３，３′……アーム部材、
３ｂ，３b′……第１嵌着片、３ｃ，３c′……第２
嵌着片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 車体ブロツクへの取付部を有すると共に軸方向
   に沿う両側面に第１嵌着部を形成した中心軸部材
   と、この中心軸部材の両端軸部に夫々その軸回り
   に回動可能に枢着されると共に、夫々の軸方向に
   沿う一側面に第２嵌着部を形成した一対の枢軸部
   材と、これら各枢軸部材の外端部に夫々前記第２
   嵌着部に対し離接方向に回動自在に枢着され、当
   該第２嵌着部と対向する一側に前記第２嵌着部と
   着脱可能に嵌着固定される第２嵌着片を有すると
   共に、その反対側に前記第１嵌着部と着脱可能に
   嵌着固定される第１嵌着片を有する車輪保持用の
   一対のアーム部材とを具備してなる車輪用形態変
   形ブロツク玩具。