JPH0223614B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0223614B2
JPH0223614B2 JP29100985A JP29100985A JPH0223614B2 JP H0223614 B2 JPH0223614 B2 JP H0223614B2 JP 29100985 A JP29100985 A JP 29100985A JP 29100985 A JP29100985 A JP 29100985A JP H0223614 B2 JPH0223614 B2 JP H0223614B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
weaving
weft
warp
sword
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP29100985A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62149936A (ja
Inventor
Tsutomu Katayama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP29100985A priority Critical patent/JPS62149936A/ja
Publication of JPS62149936A publication Critical patent/JPS62149936A/ja
Publication of JPH0223614B2 publication Critical patent/JPH0223614B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、地棒刀使用による把釣織物の製織法
に係り、詳しくは、地棒刀を2種類以上に区分
し、これに対応して区分した地経糸を地棒刀に接
続して製織することにより、1レピート内で異つ
た地組織を2種類以上表現し得るようにした地棒
刀使用による把釣織物の製織法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
紋織機によつて紋織物を製織する場合、把釣仕
掛けを使用すると、紋織機を大きくせずに比較的
小型の紋織機で大きな紋様を織成し得る利点があ
るが、経糸1本ずつの組織を織成し得ないので地
組織が粗となる欠点がある。そこで、従来では、
上記欠点を解消するため、一般に16枚〜32枚程度
の地棒刀からなる棒刀仕掛けを使用して経糸1本
ずつ組織を織成し、把釣織物の地組織を密にする
製織法が採られていた。
ところが、従来の把釣織物は、1レピート内で
地経糸に1種類の地棒刀を使用して地組織を構成
させていたので、地組織に朱子地、綾地、コハク
地、平織地等種々のものがあつても、地棒刀によ
る地組織はすべて1種類しか織成できず、このた
め、地風、地合が極めて単調であつた。そして、
このことは、従来の把釣織物が消費者指向の多様
化、高級化、更には潜在的欲求に対応できなくな
り、これが織物業界不振の一因ともなつているの
が実状である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は、上記のような実状に鑑み、従来の欠
点を一掃すべく全く新しい構想に基いて創案され
たものであつて、その目的とするところは、従
来、把釣織物の欠点である地組織の粗性を補うた
めにのみ使用されていた棒刀仕掛けを使用するも
のでありながら、それでいて把釣織物の地組織そ
のものに微妙な変化を表現し得るようにし、もつ
て、消費者の多様化指向、高級化指向を十分に満
足させることができ、しかも消費者の潜在的欲求
にも十分対応することができる把釣織物の製織法
を提供しようとするにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、上記問題点を解決するため、次のよ
うな技術手段を採用した。
すなわち、地棒刀を使用して把釣織物の地組織
を構成するにあたり、地棒刀を2種類以上に区分
すると共に、釣込み時に地経糸を所望する幅数種
に区分し、区分毎の地経糸に上記地棒刀を別々に
接結して製織することにより、1レピート内で区
分毎に異つた地組織を表現し得るように構成した
ものである。
〔発明の作用〕
したがつて、本発明によれば、2種類以上に区
分した地棒刀を、所望する幅数種に区分した地経
糸に別々に接結して運動させることにより、地棒
刀毎に別組織を組入れることができ、したがつ
て、区分毎に異つた地組織を表現した把釣織物を
製織することができる。
この場合、地組織の変化は地棒刀の運動のみで
行われるので、変化態様は経緯方向とも直線変化
となるが、朱子、綾、地緯糸との組合せ、あるい
は差緯糸との組合せにより、地組織に微妙な変化
を表現することができ、把釣織物を極めて変化性
に富んだ格調の高い地風、地合に織り上げること
ができる。
〔実施例〕
第1実施例(第1図および第2図参照) この実施例は、地棒刀を2種類の地棒刀A,B
に区分し、地、差2丁の緯糸で製織する場合の実
施態様を示すものであつて、地棒刀Aを16枚、地
棒刀Bを16枚の計32枚を使用し、1レピートに6
ヶの地緯糸と差緯糸で組織した市松紋様を表現し
ようとするものである。
而して、その釣込み方法は第1図および第2図
に示すように、2種類に区分した地棒刀A,Bを
前後方向に交互に配設し、かつ地棒刀A,Bの両
端は、それぞれ地板1の穴1aから竜頭2を介し
て地棒刀針A′,B′に係止されて目板3の穴3a
から吊下した通糸4に接結して吊架し、また地棒
刀A,Bの中間部は、それぞれ地板1の穴1aか
ら竜頭2を介して地縦針A″,B″に把釣り仕掛け
に釣込まれて目板3の穴3aから吊下した通糸5
の下端に接結した馬糸6の輪状部7で懸架する。
次に地経糸をa,b,a,b,………のように
6分割し、分割された地経糸aは綜絖8を介して
順次地棒刀Aに接続し、地経糸bは同じく綜絖8
を介して順次地棒刀Bに接続させて釣込む。尚、
図中9は矢金、10は筬、11は筬目を示す。
次に叙上のような釣込み方法により、製織過程
で地緯糸と地棒刀Aに接続している地経糸aとで
8枚朱子を組織させ、地緯糸と地棒刀Bに接続し
ている地経糸bとで16枚朱子を組織させる。そし
て差緯糸が飛ぶときは、差緯糸と地経糸bとで8
枚朱子を組織させ、差緯糸と地経糸aとで16枚朱
子を組織させる。かくして、織り上がつたもの
は、第2図に示すように、表は地緯糸と地経糸a
との8枚朱子、その裏は差緯糸と地経糸aとの16
枚朱子イ、表は差緯糸と地経糸bとの8枚朱子、
その裏は地緯糸と地経糸bとの16枚朱子ロとな
り、これを所望する丈になるまで織り上げた後、
更に差緯糸と地経糸a、地緯糸と地経糸bとで8
枚朱子を組織させ、地緯糸と地経糸a、差緯糸と
地経糸bとで16枚朱子を組織させると、織り上が
つたものは、表は差緯糸と地経糸aとの8枚朱
子、その裏は地経糸aと地緯糸との16枚朱子ハ、
表は地緯糸と地経糸bとの8枚朱子、その裏は地
経糸bと差緯糸との16枚朱子ニとなる。
このようにして、表は地経糸aと地緯糸、地経
糸bと差緯糸、地経糸aと差緯糸、地経糸bと地
緯糸とで8枚朱子に組織された市松紋様、その裏
は地経糸aと差緯糸、地経糸bと地緯糸、地経糸
aと地緯糸、地経糸bと差緯糸とで16枚朱子に組
織された市松紋様となつて織成される。また、上
記釣込み方法により、地緯糸だけの8枚朱子と4
綾との市松紋様および縞等、数種類の変化も可能
であり、したがつて、把釣織物の地組織に微妙な
変化を表現することができる。
第2実施例(第3図参照) この実施例は、地棒刀を4種類の地棒刀群A,
B,C,Dに区分し、地、差2丁の緯糸で製織す
る場合の実施態様を示すもので、各地棒刀を8枚
ずつ計32枚使用し、必要に応じて紋様緯の押えに
別搦み糸を使用したものである。
而して、その釣込み方法は第3図に示すよう
に、4種類の区分した地棒刀群A,B,C,Dを
前後方向に順次配設し、最前部に搦み棒刀12を
配設する。地棒刀群A,B,C,Dの両端は、そ
れぞれ棒刀針A′,B′,C′,D′に係止されて目板
3の穴3aを介して吊下した通糸4に接結して吊
架し、地棒刀群A,B,C,Dの中間部は地縦針
A″,B″,C″,D″にそれぞれ把釣り仕掛けに釣込
まれて目板3の穴3aを介して吊下した通糸5の
下端に接結した馬糸6の輪状部7で懸架し、搦み
棒刀12の両端も棒刀針から通糸12′を介して
吊下する。また、地棒刀群A,B,C,Dと地経
糸との接続は、第1実施例の場合と同様に、地棒
刀群A,B,C,Dに対応して区分した地経糸
a,b,c,dをそれぞれ接続させる。
次に叙上のような釣込み方法により、地緯糸、
差緯糸と地棒刀群A,B,C,Dによる地経糸
a,b,c,dとの組織を使い分けて製織する
と、第3図に示すように、地経糸aと地緯糸とで
8朱子イ、地経糸bと地緯糸とで8朱子ロ、地経
糸aと地緯糸とで4綾ハ、地経糸bと地緯糸上と
で4綾ニ、地経糸c,dと差緯糸とで8朱子ホ、
地経糸cと地緯糸とで8朱子ヘ、地経糸cと地緯
糸とで4綾トの地組織を織り上げることができ
る。この場合、織地の裏にまわる糸とは別搦み糸
で接結される。尚、地棒刀の種類を多く使用すれ
ば、これに比例して織り上げた製品は、より変化
に富んだ地組織となるうえ、地縦針A″,B″,
C″,D″に係止した把釣り仕掛けを松葉仕立に釣
込めば、より一層変化に富んだ地組織となる。
第3実施例(第4図参照) この実施例は、地棒刀を2種類の地緯刀群A,
Bに区分し、地、差2丁の緯糸で製織する場合の
実施態様を示すものであつて、地棒刀群Aを16
枚、地棒刀群Bを16枚の計32枚を使用したもので
ある。
而して、その釣込み方法は第4図に示すよう
に、2種類に区分した地棒刀群Aを前半部に、地
棒刀群Bを後半部に配設し、これら地棒刀群A,
Bの両端は、それぞれ棒刀針A′,B′に係止され
て目板3の穴3aを介して吊下した通糸4に接結
して吊架し、地棒刀群A,Bの中間部は地縦針
A″,B″にそれぞれ把釣り仕掛けに釣込まれて目
板3の穴3aを介して吊下した通糸5の下端に接
結した馬糸6の輪状部7で懸架する。また、地棒
刀群A,Bと地経糸との接続は、第1実施例およ
び第2実施例の場合と同様に、地棒刀群A,Bに
対応して区分した地経糸a,bをそれぞれ接続さ
せる。そして、製織段階で地緯糸、差緯糸と地棒
刀群A,Bによる地経糸a,bとの組織を使い分
けて製織すればよい。
尚、本発明の要旨とするところは、地棒刀を2
種類以上に区分し、これに対応して区分した地経
糸を地棒刀に接続して製織する点にあるから、例
えば所望する組織が3綾若しくは5朱子基調のも
のであれば、その倍数である12枚、15枚等の棒刀
群を使用すればよく、釣込み方法も要旨に反しな
い限り、上記実施例に限定されるものではなく、
組織や織物、織機の種類等に応じて個々の織職の
仕やすい方法をとればよい。
〔発明の効果〕
これを要するに本発明は、地棒刀を2種類以上
に区分すると共に、これに対応して釣込み時に地
経糸を所望する幅数種に区分し、区分毎に地経糸
に地棒刀を接続して製織することにより、1レピ
ート内で区分毎に異つた地組織を表現し得るよう
に構成したから、極めて変化性に富んだ格調の高
い地風、地合に織り上げることができ、このため
消費者指向の多様化、高級化に対応して得て、和
装愛好者の趣味的感情を十分に満足させることが
できる極めて有用な新規的効果を奏するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る地棒刀使用による把釣織物
の製織法の実施例を示すものであつて、第1図は
第1実施例の地棒刀使用状態を示す斜視図、第2
図は同上織成状態を示す斜視図、第3図は第2実
施例の地棒刀使用状態および織成状態を示す斜視
図、第4図は第3実施例の地棒刀使用状態を示す
斜視図である。 A,B,C,D…地棒刀、A′,B′,C′,D′…
棒刀針、A″,B″,C″,D″…地縦針、a,b,
c,d…地経糸、1…地板、1a…地板穴、2…
竜頭、3…目板、3a…目板穴、4,5…通糸、
6…馬糸、7…馬糸輪状部、8…綜絖、9…矢
金、10…筬、筬目、12…搦み棒刀、イ,ロ,
ハ,ニ,ホ,ヘ,ト…織地の地組織。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 地棒刀を使用して把釣織物の地組織を構成す
    るにあたり、地棒刀を2種類以上に区分すると共
    に、これに対応して釣込み時に地経糸を所望する
    幅数種に区分し、区分毎の地経糸に地棒刀を接続
    して製織することにより、1レピート内で区分毎
    に異つた地組織を表現し得るように構成したこと
    を特徴とする地棒刀使用による把釣織物の製織
    法。 2 2種類に区分した地棒刀を前後方向に交互に
    配設したことを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の地棒刀使用による把釣織物の製織法。 3 地棒刀を2種類に区分してそれぞれ地棒刀群
    を形成し、一方の地棒刀群を前半部に、他方の地
    棒刀群を後半部に配設したことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の地棒刀使用による把釣織
    物の製織法。 4 地棒刀を4種類に区分してそれぞれ地棒刀群
    を形成し、これらの地棒刀群を前後方向に順次配
    設したことを特徴とする特許請求の範囲第1項記
    載の地棒刀使用による把釣織物の製織法。
JP29100985A 1985-12-23 1985-12-23 地棒刀使用による把釣織物の製織法 Granted JPS62149936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29100985A JPS62149936A (ja) 1985-12-23 1985-12-23 地棒刀使用による把釣織物の製織法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29100985A JPS62149936A (ja) 1985-12-23 1985-12-23 地棒刀使用による把釣織物の製織法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62149936A JPS62149936A (ja) 1987-07-03
JPH0223614B2 true JPH0223614B2 (ja) 1990-05-24

Family

ID=17763274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29100985A Granted JPS62149936A (ja) 1985-12-23 1985-12-23 地棒刀使用による把釣織物の製織法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS62149936A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0484517U (ja) * 1990-11-30 1992-07-22

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0484517U (ja) * 1990-11-30 1992-07-22

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62149936A (ja) 1987-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Grosicki Watson’s advanced textile design: Compound woven structures
US6349750B1 (en) Woven fabric and method for forming articles therefrom
US10019A (en) Improvement in the manufacture of plain and figured fabrics
JPH0223614B2 (ja)
US658293A (en) Woven fabric.
US1792453A (en) Blister-ornamented woven fabric
US2932327A (en) Satin terry weave fabric
Nisbet Grammar of textile design
US752712A (en) Woven pile fabric
JPH02210040A (ja) 織物組織を生産する方法
CN213652790U (zh) 一种织造纺织品
US379033A (en) Cheistian a
US762526A (en) Loom for weaving pile fabric.
JP3482595B2 (ja) 綟り様組織を有する織物及びその製織方法
JP2840585B2 (ja) 布地及びその製造方法
US1672773A (en) Attachment for dobby looms
US683708A (en) Double-pile fabric.
US399332A (en) Fringe fabric
US773130A (en) Woven pile fabric.
JPS6129743Y2 (ja)
JP3637488B2 (ja) 帯及び該帯の製織法
US639518A (en) Method of weaving double-faced fabrics.
Shannon LINEN DAMASK WEAVING
JPS6135577Y2 (ja)
CN114481410A (zh) 一种花式纱罗织物的生产工艺