JPH022347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、エアーマツサージ用マツト、椅子、
寝具用シーツ及び病人の床づれ防止・治療用マツ
トなどとして使用されるエアーマツトに関する。

〔背景技術〕

従来のエアーマツトは、単に２枚のシート間に
エアーを充填するだけのものであつたが故に、マ
ツサージ効果がなく、しかも身体を支えるのに、
浮力並びに弾性が低くしかも乾燥機能がなく、使
いごこちが悪いという問題があつた。

〔考案の目的〕

本考案はこのような問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、合理的な構成
により、マツサージ効果を増し、しかも体を支え
る浮力、弾性を増すことができそのうえエアーの
噴出により乾燥機能を発揮させることができるエ
アーマツトを提供することにある。

〔考案の開示〕

本考案は、中央シート１の上方に上シート２を
配し、中央シート１の下方に下シート３を配し、
中央シート１に上シート２を接合して内部が上空
気回路となる上空気袋４を構成し、中央シート１
に下シート３を接合して内部が下空気回路となる
下空気袋５を構成し、中央シート１と上シート２
の接合部６並びに中央シート１と下シート３の接
合部分７とを相手側の空気回路のほぼ中央に位置
させ、上空気袋４の上面に多数個のエアー噴出口
１３…を設け、下空気袋５の上面であつて、中央
シート１と上シート２との接合部６に下空気袋５
のエアー噴出孔１４を多数個設け、上空気袋４と
下空気袋５とにエアーを交互に供給、排出するこ
とができるエアー供給・排出手段を接１して成る
ことを特徴とするエアーマツトに係るものであ
り、このように構成することによつて、上記目的
を達成できるに至つた。

以下本考案の実施例を図面に基いて詳述する。

中央シート１の上方に上シート２を配設し、中
央シート１に上シート２を間隔をへだてて略帯状
に接合してある。しかして中央シート１と上シー
ト２とで一連に連らなり、両端が閉塞されて、全
体として曲成する上空気回路を構成することがで
きる上空気袋４を構成してある。中央シート１の
下方に下シート３を配設し、中央シート１に下シ
ート３を間隔をへだてて略帯状に接合してある。
しかして中央シート１と下シート３とで一連に連
らなり、両端が閉塞されて、全体として曲成する
下空気回路を構成することができる下空気袋５を
構成してある。中央シート１と上シート２の接合
部６並びに中央シート１と下シート３の接合部分
７とを夫々相手側の曲成された空気回路の略中央
に位置させてある。そして、上空気袋４の給排口
８と下空気袋５の給排口部９とに夫々エアーを交
互に供給、排出するエアー給排手段を配管接続し
てある。エアー給排手段としては、第３図に示す
ように、エアー供給用のポンプ１０に対して上空
気袋用バルブ１１と下空気袋用バルブ１２とを並
列に接続し、上空気袋用バルブ１１側の配管を上
空気袋４の給排口８に接続し、下空気袋用バルブ
１２側の配管を下空気袋５の給排口部９に接続し
てある。これらバルブ１１，１２は２ポート型で
ある。

そして、上空気袋４の上面に多数個のエアー噴
出口１３…を設けてある。又、下空気袋５の上面
であつて、中央シート１と上シート２との接合部
分６上に下空気袋５のエアー噴出孔１４を多数個
形成してある。このような下空気袋５のエアー噴
出孔１４は上空気袋４に及ぶことがなく、下空気
袋５内のエアーのみが噴出されるものである。

しかして上空気袋用バルブ１１を操作して上空
気袋４へのバルブ通路を開口し、上空気袋４にエ
アーを供給し、そして下空気袋用バルブ１２を操
作してポンプ１０側から下空気袋５へのバルブ通
路を閉じることによつて、第２図ａに示すよう
に、上空気袋４を膨出し、そして下空気袋５への
空気供給を断つことで、上空気袋４のみにより、
身体を支えるのである。かかる場合、エアーが上
空気袋４のエアー噴出口１３から噴出していて、
身体の乾燥とエアー噴出の刺激によるマツサージ
を行なうのである。次に下空気袋用バルブ１２を
操作して、下空気袋５へのバルブ通路を開にして
下空気袋５にエアーを供給し、そして上空気袋用
バルブ１１を閉じることによつて、第２図ｂに示
すように、上空気袋５を膨出し、そして上空気袋
４への空気供給を断つことで、上空気袋４内のエ
アーをエアー噴出口１３から排出し、下空気袋５
のみにより、身体を支えるのである。かかる場合
においても、下空気袋５のエアー噴出孔１４から
エアーを噴出していて、身体の乾燥とエアー噴出
の刺激によるマツサージを行なうのである。この
ように、上下空気袋４，５を交互に膨縮させるこ
とによつて、身体を支える支点を交互に約半ピツ
チ分ずらせ、かつエアー噴出も約半ピツチ分ずら
せ、マツサージ作用並びに身体の乾燥作用を効果
的に行なうのである。なおバルブ１１，１２の操
作課程において、上下空気袋４，５を同時に膨ら
ませてもよい。

第４図及び第５図は夫々他の実施例を示し、こ
れらのように接合部６及び接合部分７の形態は
種々設計変更可能である。なお、図中白丸は上空
気袋４のエアー噴出口１３を示し、黒丸は下空気
袋５のエアー噴出孔１４を示している。又、接合
部６並びに接合部分７は２枚のシートを溶着する
ことにより帯状に形成されるものである。

〔考案の効果〕

以上要するに本考案は、中央シートの上方に上
空気袋を構成し、中央シートの下方に下空気袋を
構成して夫々の空気袋にエアーを交互に供給、排
出するエアー給排手段を接続してあるから、上空
気袋と下空気袋とを交互に膨縮させることがで
き、しかも、中央シートと上シートの接合部並び
に中央シートと下シートの接合部分とを夫々相手
側の空気回路の略中央部に位置させてあるから、
上空気袋と下空気袋との交互の膨縮によつて、身
体を支える交点を半ピツチずらせることができ、
これによつてマツサージ効果を大巾に高めること
ができるという利点がある。しかも接合部並びに
接合部分を相手側の空気回路のほぼ中央に位置さ
せてある故、交点ピツチを細かくでき、身体を支
える浮力並びに弾性を増すことができるという利
点がある。

加えて殊に本考案においては、上空気袋の上面
に多数個のエアー噴出口を設け、下空気袋の上面
であつて、中央シートと上シートとの接合部分上
に下空気袋のエアー噴出孔を多数個設けてあるか
ら、交互に膨縮する上下空気袋からエアーが身体
に向けて噴出されていて、身体の乾燥作用並びに
エアー噴出の刺激によるマツサージ作用を半ピツ
チずつずらせながらいずれの作用をも効果的に行
なうことができるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の概略平面図、第２
図ａ，ｂは同上の作用を示す概略断面図、第３図
は同上の全体説明図、第４図及び第５図は夫々同
上の他の実施例の概略平面図であり、 １は中央シート、２は上シート、３は下シー
ト、４は上空気袋、５は下空気袋、６は接合部、
７は接合部分、１３はエアー噴出口、１４はエア
ー噴出孔である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中央シートの上方に上シートを配し、中央シー
   トの下方に下シートを配し、中央シートに上シー
   トを接合して内部が上空気回路となる上空気袋を
   構成し、中央シートに下シートを接合して内部が
   下空気回路となる下空気袋を構成し、中央シート
   と上シートの接合部並びに中央シートと下シート
   の接合部分とを相手側の空気回路のほぼ中央に位
   置させ、上空気袋の上面に多数個のエアー噴出口
   を設け、下空気袋の上面であつて、中央シートと
   上シートとの接合部に下空気袋のエアー噴出孔を
   多数個設け、上空気袋と下空気袋とにエアーを交
   互に供給、排出することができるエアー供給・排
   出手段を接続して成ることを特徴とするエアーマ
   ツト。