JPH02233576A - 高温雰囲気炉用炉壁 - Google Patents

高温雰囲気炉用炉壁

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JPH02233576A
JPH02233576A JP5369489A JP5369489A JPH02233576A JP H02233576 A JPH02233576 A JP H02233576A JP 5369489 A JP5369489 A JP 5369489A JP 5369489 A JP5369489 A JP 5369489A JP H02233576 A JPH02233576 A JP H02233576A
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JP
Japan
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metal
refractory
furnace
impregnated
temperature atmosphere
Prior art date
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Pending
Application number
JP5369489A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Numata
哲始 沼田
Masato Iiyama
飯山 眞人
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、焼成炉等の高温雰囲気炉に用いられる炉壁に
関する。
[従来の技術] 焼成炉等の高温雰囲気炉内部は、苛酷な高温条件ドに曝
される。このため、炉自体を保護するための手段として
、耐熱性に優れた耐火レンガで形成された炉壁が内張リ
されている。この耐火レンガ製炉壁には、特に耐スポー
リング性および耐ガス成分侵入性が要求される。
スポーリングとは、耐火物が熱衝撃あるいは構造的な原
因により、割れを起こして損壊する現象をいう。熱衝撃
によるスポーリング(以下、熱的スポーリングという)
は、急熱急冷時の熱応力によって発生する。この熱応力
は、レンガの内外に生じる温度差に起因するものである
。また、構造,的原因によるスポーリング(以下、構造
的スポーリングという)は、主にガス成分の侵入によっ
て発生する。即ち、耐火物多孔体に侵入したガス成分は
、母材レンガによって冷却され凝縮し、耐火物多孔体中
に蓄積される。このガス成分凝縮物、あるいはガス成分
との反応生成物によって周囲の母材レンガに熱応力が発
生し、母材レンガの損壊が生じる。また、雰囲気中のナ
トリウムやカリウムが耐火物多孔体内に凝縮すると、こ
れらナトリウムまたはカリウムが周囲の母材レンガと反
応して低融点化合物を生成し、溶損を生じさせてしまう
このように、従来の高温雰囲気炉は、炉壁耐火物がスポ
ーリングあるいは溶損を起こすため寿命が短いという問
題点があった。
以前から、上記問題点を解決しようとする研究が数多く
なされ、アルミナ●シリカ質レンガなど耐熱的スポーリ
ング性が優れている耐火物が開発されてきた。現に、約
1500乃至1600℃に達する高温雰囲気炉の炉壁に
は、アルミナ拳シリカ質などのアルミナ系耐火物が、約
1700℃以上の高温雰囲気炉にはグラフ7イトファイ
バー系耐火物が用いられ、かなりの成績をあげている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記耐火物の気孔率は約35乃至60容
積96とかなり多孔質であるため、ガス成分が侵入・凝
縮し昂く、満足できる耐構造的スポーリング性は得られ
ていなかった。また、グラファイトファイバーなどは炭
素が酸化しやすいため、使用雰囲気が制限されるという
欠点があった。
一般的に、耐ガス成分侵入性を向上させるためには耐火
物をち密化すればよいが、ち密化すると熱的スポーリン
グが起り易くなってしまう。このように耐ガス成分侵入
性と耐スポーリング性の双方を向上させることは困難な
こととされている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、耐スポ
ーリング性および耐ガス成分侵入性に優れ、長期操業可
能な高温雰囲気炉用炉壁を提供することを目的とする。
[課題を解決するための千段] 本発明の目的は、耐火物多孔体に、その耐火物の重量に
対して1乃至90重量%の金属を含浸させた金属含浸耐
大物で形成されていることを特徴とする^温雰囲気炉用
炉壁によって達成される。
なお、本発明において高温雰囲気炉とは、炉内が約50
0℃以上のAmになる炉のことであり、例えばCAL,
セラミック焼成炉、および石灰焼成炉などがある。
[作111コ 本発明の高温雰囲気炉用炉壁は、金属含浸耐大物で形成
されているものである。金属含浸耐大物は、耐火物多孔
体に金属を含浸させたものであり、その見掛け気孔率は
通常の耐火物の見掛け気孔率より小さくすることができ
る。したがって、ガス成分の侵入を防ぐことができ、耐
構造的スポーリング性を向上させることができる。また
、ガス成分による溶損も抑制することができる。さらに
、金属を含浸させることによって耐火物の熱伝導性が向
上するので熱の分散性がよくなり、耐火物の内外に温度
差が生じ難いので、熱膨脹差による歪みも生じ難い。加
えて、耐火物に金属を含浸させることにより、加熱冷却
による耐火物の弾性率低下が抑制されるので、歪みに対
する抵抗力低下も小さい。これらの理由から、耐熱的ス
ポーリング性が向上する。
このように、本発明に係る高温雰囲気用炉壁は、耐スポ
ーリング性および耐ガス成分侵入性が改善された耐火物
で形成されているので、長期間の操業が可能となる。
[実施例〕 以下、図面を参照しながら、本発明をより具体的に説明
する。
第1図は、本発明の炉壁が適用される高温雰囲気炉の一
実施例を示した概略図である。
炉体1は、例えば鉄などの金属からなり、高忍雰囲気炉
の外形を形成している。炉体1の内側には、後で詳細に
説明する金属含浸耐大物で形成された炉壁2が内優りさ
れている。
炉体1の側壁下部には、ガス供給管3が設けられている
。このガス供給管3は、図示しないガス供給源に連結さ
れており、ヘリウムやアルゴンなどの不活性ガス、窒素
ガスまたは一酸化炭素ガスなどの雰囲気ガスを炉内に導
入するためのものである。また、炉体1の他方の側壁下
部には、炉内に導入されたガスを排出するためのガス排
出管4が設けられている。炉壁2の内側または内部には
、加熱手段としてのヒータ(図示せず)が設けられてお
り、このヒーターに電圧を供給することにより、炉内を
例えば1500℃以上の高温に保持することができる。
このように構成された高温雰囲気炉においては、まず加
熱処理すべき物質を炉内に入れ、ガス供給源からガス供
給管3を介して適宜のガスを炉内に供給して炉内を所望
の雰囲気下に保持する。次いで、ヒーターによって炉内
を加熱して処理を行なう。
次に、炉壁2を構成する金属含浸耐大物について詳細に
説明する。
本明細書中において金属含浸耐火物とは、耐火物多孔体
中に金属を含浸させた耐火物のことをいう。
金属を含浸させる耐火物多孔体には、例えばマグネシア
質レンガやアルミナ・シリカ質レンガなど、いずれの耐
火物をも用いることができる。また、レンガは焼成され
たものであっても、不焼成のものでもよく、使用条件な
どを考慮して適宜選択すればよい。
含浸させる金属は、どのような金属でもよく、例えば鉄
、ステンレス、鉛、スズ、アルミニウム、銅、クロム、
ニッケルなどが挙げられる。また、これらの金属の混合
物であってもよい。
金属含浸量は、その耐火物の重量に対してI J’+至
90!fiffi%の範囲内で、所望の効果が得られる
よう選択する。このような範囲に限定した理由は、一般
に耐火物は3容積%以上の気孔を有しており、その気孔
を充填するのに必要な含fflffiが1重量%以上で
あり、また耐火物の成形強度を維持しつつ含浸し得る金
属の最大量が90重量%だからである。
耐火物多孔体に金属を含浸させる方法は特に限定されな
いが、例えば以下の方法を用いることができる。
まず、耐火物を約1000〜1300℃に予熱して脱気
する。その後、溶融金属を含んだホットメタルバス中に
浸漬し加圧する。この方法により、耐火物多孔体に金属
を含浸させることができる。
例えば、気孔率5乃至2596の耐火物の気孔率を、上
述の方法により、約2%以下に低減することができる。
以下、本発明の高温雰囲気炉の炉壁として用いられる金
属含浸耐火物を実際に製造して試験した結果について詳
細に説明する。
金属含浸耐火物サンプルの製造方法 以下の試験においては、ア,ルミナ・シリカレンガを予
め約1400〜1700℃に加熱し、次いで、脱気を行
ない気孔内のガスを抜いた後、レンガを名鉄に浸漬し加
圧することによって金属含浸耐大物サンプルを得た。
耐ガス成分侵入性 第2図は、金属含浸耐火物サンプルにおける金属含浸量
と、その見掛け気孔率との関係を示した図である。
この図においては、見掛け気孔率がそれぞれ22容積%
、13容積96および8容積%の耐火物に、上述の方法
により鉄を含浸させたサンプルについて示す。この図か
ら、金属含浸量が増加するほど金属含浸耐火物サンプル
の見掛け気孔率が低下することがわかった。とくに、鉄
含浸量が約1乃至20重量%の範囲では、急激に見掛け
気孔率が低下することがわかった。
見掛け気孔率が小さいほどガス成分の侵入が困難となる
ので、鉄含浸量が多いほど耐ガス成分侵入性が向上し、
母材レンガの溶損を防止できることが期待される。
これとは別に、見掛け気孔率30容積%アルミナ1シリ
カレンガに、0乃至65重m%の鉄を含浸させた複数の
耐火物サンプルを製造した。これら耐火物サンプルを焼
成炉の炉壁に用いた。焼成炉内に10kgのカリウムを
装入し、金属を含浸させた耐火物をカリウム雰囲気に暴
露した。
炉内側の温度は約1350℃であり、炉外側(鉄皮側)
の温度は約500℃である。つまり、レンガの炉内側か
ら炉外側にかけて温度勾配は負となっている。炉内側の
温度ではカリウムは気体として存在することができるが
、耐火物多孔体内に佼大していくと、温度の低下により
凝縮し気孔内に蓄積される。このカリウム凝縮量と金属
含浸量との関係を調べ、結果を第3図に示した。この図
において、縦軸はカリウム凝縮量を耐火物に対するff
i量%で表わしており、また横軸は金属含浸量を表わし
ている。第3図に示すように、金属含浸瓜が増加するほ
ど、カリウム凝縮量が低下することが確認された。これ
は、金属含浸量が増加することにより、耐火物の見掛け
気孔率が低下したためと考えられる。とくに、鉄含浸量
が20乃至40重量%の範囲内で急激にカリウム凝縮量
が低下する。カリウム凝縮量が低下することにより、レ
ンガ母材の溶損およびそれにけう損壊を防止することが
できる。
第2図および第3図から、耐火物多孔体に金属を含浸さ
せることにより、耐火物の見掛け気孔率を低下させるこ
とができ、それ故にガス成分の侵入・凝縮を防止できる
ことが確認された。
耐構造的スポーリング性および耐溶損性前述の方法に従
い、見掛け気孔率18容積%のアルミナ・シリカレンガ
(シリカ含有fil:40重量96)に、それぞれ20
重量%、40蚤量%の鉄を含浸させた2つの金属含浸耐
火物サンプルを製造した。
これら鉄を含浸させたアルミナ争シリカレンガサンプル
を、セラミックス焼成炉の炉壁として使用した。また、
比較例として、鉄を含浸していないアルミナ・シリカレ
ンガサンプルも同様に使用した。
セラミックス焼成炉内は、一酸化炭素雰囲気であり、圧
力は1気圧、環境温度は約1200℃であった。使用時
間はO乃至200時間の範囲内で変化させ、サンプル中
に残っているシリカ含杓゜】を調べた。この結果を第4
図に示した。この図において、縦軸はサンプルに含有さ
れているシリカ含有量をm Q %で表わしたものであ
り、横軸はサンプルをセラミックス焼成炉壁に使用した
時間である。
第4図によると、鉄を含浸させていないアルミナ佛シリ
カレンガサンプルは、時間の経過とともにシリカが溶損
していることがわかる。この比較例サンプルは、54時
間使用後には炭素凝縮による亀裂の発生やシリカの溶損
による耐火物組織の脆化が認められた。
また、鉄を20重瓜%含浸させたサンプルは、約120
乃至130時間までの使用では、シリカはほとんど溶損
していない。さらに、鉄を40重量%含浸させたサンプ
ルは、200時間使用してもシリカの溶損がほとんど起
らないことがわかった。
以上、耐火物多孔体に金属を含浸させることにより、耐
スポーリング性および耐ガス成分侵入性(すなわち、耐
溶損性)が向上することが確認された。
これらの金属含浸耐大物を高温雰囲気炉の内張りに用い
ることにより、長期間操業が可能になった。また、この
金属含浸耐大物を、例えば石炭液化用ガス配管などの高
温雰囲気に暴露される装置部分に適用することによって
、耐スポーリング性および耐ガス成分侵入性を向上させ
ることができる。
[発明の効果〕 本発明によれば、耐スポーリング性および耐ガス成分侵
入性に優れ、長期間操業司能な高温雰囲気炉用炉壁を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の炉壁が適用される高温雰囲気炉の一
例を示した概略図。 第2図は、金属含浸量と見掛け気孔率との関係を示した
図。 第3図は、金属含浸量と耐火物多孔体中のカリウム凝縮
口との関係を示した図。 第4図は、金属を含浸させたアルミナ・シリカレンガを
焼成炉壁に使用した時間と、アルミナ・シリカレンガに
含有されるシリカ含釘量との関係を示した図。 1・・・炉体、2・・・金属含浸耐火物出願人代理人 
弁理士 鈴注武彦 第 図 メタル含浸量(重量%) メタル含浸量(重量X) 第 図 加熱時間 (時間)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 耐火物多孔体に、その耐火物の重量に対して1乃至90
    重量%の金属を含浸させた金属含浸耐火物で形成されて
    いることを特徴とする高温雰囲気炉用炉壁。
JP5369489A 1989-03-08 1989-03-08 高温雰囲気炉用炉壁 Pending JPH02233576A (ja)

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JP5369489A JPH02233576A (ja) 1989-03-08 1989-03-08 高温雰囲気炉用炉壁

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JP5369489A JPH02233576A (ja) 1989-03-08 1989-03-08 高温雰囲気炉用炉壁

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JP5369489A Pending JPH02233576A (ja) 1989-03-08 1989-03-08 高温雰囲気炉用炉壁

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