JPH02232606A - 薄膜導波型光アイソレータの製造方法 - Google Patents
薄膜導波型光アイソレータの製造方法Info
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- JPH02232606A JPH02232606A JP5210289A JP5210289A JPH02232606A JP H02232606 A JPH02232606 A JP H02232606A JP 5210289 A JP5210289 A JP 5210289A JP 5210289 A JP5210289 A JP 5210289A JP H02232606 A JPH02232606 A JP H02232606A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は,光通信等の分野における光アイソレータ,特
にN膜導波型光アイソレータの製造方法に係る. (従来の技術) 従来,光アイソレータとしては、ガーネット等の磁気光
学結晶に方解石等の偏光子を組合せたバルク型のもの,
或は液相エピタキシャル法により作成したガーネット厚
膜を用いた厚膜型アイソレータが開発されているが、何
れも小型化、低コスト化、量産化には限界がある. そこで、近年、上記欠点を解消すべく磁気光学薄膜導波
路を用いた薄膜導波型光アイソレータが研究されている
(例えば特公昭60−49281号,特開昭60−10
7616号等).この型の光アイソレータとしては,モ
ード変換型、非相反移相器型があるが、素子構成の容易
さ、導波路長が短いことなどから、TE−TMモード間
の結合を利用するモード変換型の方が実用的である.そ
して,モード変換型光アイソレータには非相反モードR
換部と相反モード変換部を別々に設けるか,これら変換
を同時に行なうようにするかにより,二領域型と単一領
域型に分けられ,単一領域型の方が有利である[例えば
,K.Taki,Y.Miyazaki and Y.
Akao;IECEτrans,Japan E63,
10(1980)754]が,この型では実用的レベル
のアイソレーション比(30dB以上)は得られていな
かった. ところが、最近、上記の単一領域型光アイソレーターに
おいて,導波路を構成する各層の屈折率を最適化するこ
とにより,従来得られなかった30dB以上のアイソレ
ーション比が得られることが理論的に明らかにされた[
滝、宮崎;昭和62年電子情報通信学会半導体・材料部
門全国大会予稿集第2−143頁、昭和63年電子情報
通信学会春季全国大会予稿集第1−137頁、K.Ta
ki and Y.Niyazaki;TransIC
ICE,Japan Vol.E71,No.2,pp
. 161〜l66(1988)].すなわち,これは
、例えば第1図に示すように,ガーネット単結晶(屈折
率nx)からなる基板1の上にビスマス置換ガーネット
薄膜(屈折率ni)からなる導波層2及び酸化亜鉛等(
屈折率na)からなる上部層3を形成する単一領域型光
アイソレータにおいて、基板1と導波層2との間に,基
板lの屈折率n1より大きく、また,導波層2の屈折率
n,に近く.n2よりも小さい屈折率n4をもつ中間層
4を形成することにより, 30dB以上のアイソレー
ション比が得られるというものである.ただし,ここで
上部層3は必ずしも必要ではなく、導波層2の上部は空
気であってもよい. (発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記の理論的には30dB以上のアイソレー
ション比が得られるとされていた上記の構造の単一領域
型の薄膜導波型光アイソレータを現実に,しかも簡単に
量産できる製造方法を提供することを課題とする. (課題を解決するための手段) 基板の上に結晶を形成させるには,スパッタリング法,
エピタキシャル成長法、真空蒸着法,イオンプレーテイ
ング法など各種の方法が知られている.そして基板の上
に結晶軸(方位)をそろえて結晶を成長させるエピタキ
シャル成長法には気相法[化学堆積法(CVD),化学
反応法、有機金属熱分解法(MOCVD)など],液相
法[溶液温度降下法、溶液輸送法(温度差法)など]、
固相法などが知られている.なかでも液相法は良好な結
晶薄膜を再現性よく得ることができ,しかも生産性も優
れている. しかしながら,第1図に示す如き基板1上に中間層4を
液相エピタキシャル法(以下. LPE法という)で形
成し、次いでその上部にLPIIE法によって,導波層
2を形成する方法では,理論上得られるとされている3
0dB以上のアイソレーション比を有する薄膜導波型光
アイソレータを得ることができなかl つた・ そこで,本発明者等は、上記の薄膜導波型光アイソレー
タの製造について種々検討し、中間層及び導波層の結晶
の成長をLPE法によって行なうべく鋭意研究した. その結果中間層は,中間層としての光学的性質を満足す
る品質の結晶が得られているが,中間層の上部に形成さ
れている導波層が導波層としての光学的性質を満足する
品質の結晶が得られておらず,そのため良好なアイソレ
ーシーン比が得られていないことを新規に知見した.そ
してさらに、種々研究を行った結果,この導波層に良品
質の結晶が得られないのは中間層の表面に起因し,中間
層の表面粗さを一定値以下にしておくことにより,LP
Ej法で導波層として満足すべき品質の結晶が得られる
ことを知見し,本発明を完成した.すなわち,本発明は
,ガーネット結晶基板上に中間層及び磁気光学材料より
なる導波層が順次形成され,かつ中間層の屈折率が導波
層の屈折率より小さい薄膜導波型光アイソレータの製造
方法であって,ガーネット結晶基板上に中間層を液相エ
ピタキシャル法で形成し,この中間層の表面を粗さ(R
■aス)200人以下となし、その上に液相エピタキシ
ャル法で導波層を形成することを特徴とする薄膜導波型
光アイソレータの製造方法である.本発明において磁気
光学材料よりなる導波層としては(Bl*Y)i(Fe
,AI)1%g,(Bi,Y).(Fa,Ga),O,
,(Bi.Gd),(Fa,A’l),O.i. (B
i,Gd)s(Fa,Ga),OL,などのガーネット
薄膜が用いられ,又中間層としてはY,Fa,O,,(
BIJ)3Fl!sOtt− (BiJ)a(F6eA
l)sOza.?BIY)a(F6+Ga)i0za−
(BlpGd)3(Fa,AI)i0zs,(Bu,
Gd), (Fe,Ga)10,■などのガーネット薄
膜が用いられる. 中間層の屈折率は、導波層の屈折率より小さくするが、
両者の屈折率を相違させるには,中間層と導波層の材料
を同じくし、結晶膜の育成条件(温度,基板回転数など
)を変えたり,中間層と導波層の材料の構成元素を同じ
にしその元素比を変えたり.或は中間層と導波層とを異
なる元素構成の材料、例えば(Bl+Y)s (Fa,
A a )se1gと(Bi,Y)i(Fe+Ga)s
Otzと云うようにしてもよい.又本発明において採用
できるLPE法としては、溶液(融液)を基板上に乗せ
,徐々に温度を下げる溶液温度降下法(ボートを傾けて
溶液を基板上にのせる傾斜法,溶液の中に基板を漬ける
ディップ法、溶液の溜めを水平方向に動かすスライド法
)、溶液内で原材科部(高温)と基板部(低温)の間に
温度差を設けて両者の間の溶媒温度の差による密度拡散
や熱拡散で基板に原材料を送り結晶成長させる溶液輸送
(温度差法)などがあるが,特にディッブ法が好ましい
. 本発明でいう粗さ(Rmax)は,触針弐表面粗さ計(
ターリステップ)で測定した値である.中間層の粗さ(
Rmax)を200人以下にするのには機械的方法また
は化学的方法で行なう.機械的方法は研磨により行なう
のが好ましい.この研磨は回転研磨板による方法などに
より行なう.また,中間層表面に結晶成長を行なわせる
際には,該表面を応力がない状態にすることが好ましい
. 機械的研磨した後、更に化学的エッチングを行なうとよ
り一層良質の結晶膜が得られる。化学的エッチングは、
りん酸などを用いて行なう.また,本発明において、形
成された導波層をチャンネル型導波路にして使用するこ
とができる.その際,厚さをd,幅をWとして,dは丁
EモードとTMモードの伝搬定数がほぼ一致する厚さと
し、且つd及びWは丁EモードとTNモードの各基本モ
ードのみが伝搬可能なシングルモードチャンネル型導波
路となる値にすることができ、第2図は,このチャンネ
ル型導波路の1例である.ここで1は基板,2は導波路
、3は上部層、4は中間層である.また厚さd,段差h
.幅Wのリブ型チャンネル型導波路にすることもできる
. 本発明によれば,ガーネット結晶基板上に中間層をLP
E法で形成し,この中間の表面を200人以下の粗さ(
Rmax)となし、その上にLPE法で導波層を形成す
ることが必要である.その理由は、中間層の表面の板さ
(Hllax)が200人より粗いと目的とする結晶面
以外の結晶面に起因する結晶が生成しやすく,結晶性の
良好な導波層を得ることが困屠であるからである. また、本発明によれば,中間層の表面を200人以下の
粗さ(Rmax)となした後、化学エッチングして,そ
の上にLf’E法で導波層を形成するのが好ましい.そ
の理由は,化学エッチングすることにより,中間層の表
面に残留している加工歪を除去することができるからで
ある. 次に,本発明を実施例により詳細に説明する.実施例1 厚さ0.5+mのGGG(GdzGasOxa )単結
晶ウェハーを?断して(縦)20mgtX10mmの基
板lを作成した.次いで、この基板1を洗浄、乾燥した
後, [111]面上にLPE法により(BftY)s
(Faj fA )sosx薄膜からなる屈折率2.
22の中間層2を5μ鵬の厚さに形成した.次に前記中
間層2の表面を回転研磨仮により鏡面研磨して表層の不
均一部分を除去し粗さ(Rmax)80人にした,しか
る後. LPE法により(BilY)3 (Fs,A
Q ),01■薄膜からなる屈折率2.24の導波層を
3μ翼の厚さに形成した. かかるアイソレータに,外部から500Gの磁界を印加
し、Ha−Neレーザ(波長1.15μ騰)を用いてア
イソレーション比を測定したところ、30dBの値が得
られた. 実施例2 実施例1の導波層3上にフォトリソグラフィー技術を用
いて、幅lθμ園のTi膜パターン(厚さ2μm)をつ
け、イオンビームエッチングにより,厚さ3μ園,段差
1.5μ■、幅10μ璽のリブ型チャンネル型導波路と
した.残ったTiパターンを除去した後、更に全面をイ
オンビームエッチングして厚さ2.1μ鵬、段差1.5
μ鳳,幅lOμ一のリブ型導波路とした.この厚さと幅
では. TEモードおよびτNモードの伝搬定数がほぼ
一定し,且つ各々の基本モードのみが伝搬する.アイソ
レーション比を測定したところ, 35dBの値が得ら
れた.更に,シングルモード伝搬であるため,実用する
際のシングルモードファイバーとの接続にも問題なく、
極めて損失の少ない接続が可能である.すなわち,チャ
ンネル型導波路の両端面を、研磨治具と耐水研磨紙によ
り鏡面研磨し,シングルモード光ファイバーを,レーザ
光を通しながら最も強い光が通るように位置合ねせして
、紫外線硬化接着剤により接着固定した.かかる光アイ
ソレータはアイソレーション比が35dBと高く実用レ
ベル以上であり,かつ光ファイバー系への組み込みもフ
ァイバー同志の接続だけでよい為,極めて容易であり,
かつ接続による光の損失も少ない実用的高性能光アイソ
レータである. 実施例3 実施例lと同様にして形成した.中間層の表面を83人
の粗さまで回転研磨機により研磨した後,90℃のりん
酸中で5分間エッチング処理を施した.次いで実施例l
と同様にして導波層を形成した.得られた光アイソレー
タの性能を実施例1と同様にして測定したところ,アイ
ソレーション比は37dBと極めて優れていた. 比較例 実施例lと同様であるが,ガーネット結晶基板上に中間
層をLPE法で形成した後,中間層の表面を何ら加工す
ること無くその上にLPE法で導波層を形成した. しかし、このようにして作成した光アイソレータは、導
波層の結晶性が悪いため、磁気光学効果が小さい上に吸
収損失が大きく、磁界(500G)を印加してHe−N
oレーザ(1.15μ厘)を用いてアイソレーション比
を測定したところ, 10dBの値しか得られなかった
. (発明の効果) 本発明によれば、従来理論的には可能とされていた、基
板、中間層、導波層からなるアイソレーション比が30
dB以上の薄膜導波型光アイソレータを. LPE法に
より簡単に量産性良くかつ信頼性高く実際に製造するこ
とができる.
にN膜導波型光アイソレータの製造方法に係る. (従来の技術) 従来,光アイソレータとしては、ガーネット等の磁気光
学結晶に方解石等の偏光子を組合せたバルク型のもの,
或は液相エピタキシャル法により作成したガーネット厚
膜を用いた厚膜型アイソレータが開発されているが、何
れも小型化、低コスト化、量産化には限界がある. そこで、近年、上記欠点を解消すべく磁気光学薄膜導波
路を用いた薄膜導波型光アイソレータが研究されている
(例えば特公昭60−49281号,特開昭60−10
7616号等).この型の光アイソレータとしては,モ
ード変換型、非相反移相器型があるが、素子構成の容易
さ、導波路長が短いことなどから、TE−TMモード間
の結合を利用するモード変換型の方が実用的である.そ
して,モード変換型光アイソレータには非相反モードR
換部と相反モード変換部を別々に設けるか,これら変換
を同時に行なうようにするかにより,二領域型と単一領
域型に分けられ,単一領域型の方が有利である[例えば
,K.Taki,Y.Miyazaki and Y.
Akao;IECEτrans,Japan E63,
10(1980)754]が,この型では実用的レベル
のアイソレーション比(30dB以上)は得られていな
かった. ところが、最近、上記の単一領域型光アイソレーターに
おいて,導波路を構成する各層の屈折率を最適化するこ
とにより,従来得られなかった30dB以上のアイソレ
ーション比が得られることが理論的に明らかにされた[
滝、宮崎;昭和62年電子情報通信学会半導体・材料部
門全国大会予稿集第2−143頁、昭和63年電子情報
通信学会春季全国大会予稿集第1−137頁、K.Ta
ki and Y.Niyazaki;TransIC
ICE,Japan Vol.E71,No.2,pp
. 161〜l66(1988)].すなわち,これは
、例えば第1図に示すように,ガーネット単結晶(屈折
率nx)からなる基板1の上にビスマス置換ガーネット
薄膜(屈折率ni)からなる導波層2及び酸化亜鉛等(
屈折率na)からなる上部層3を形成する単一領域型光
アイソレータにおいて、基板1と導波層2との間に,基
板lの屈折率n1より大きく、また,導波層2の屈折率
n,に近く.n2よりも小さい屈折率n4をもつ中間層
4を形成することにより, 30dB以上のアイソレー
ション比が得られるというものである.ただし,ここで
上部層3は必ずしも必要ではなく、導波層2の上部は空
気であってもよい. (発明が解決しようとする課題) 本発明は、上記の理論的には30dB以上のアイソレー
ション比が得られるとされていた上記の構造の単一領域
型の薄膜導波型光アイソレータを現実に,しかも簡単に
量産できる製造方法を提供することを課題とする. (課題を解決するための手段) 基板の上に結晶を形成させるには,スパッタリング法,
エピタキシャル成長法、真空蒸着法,イオンプレーテイ
ング法など各種の方法が知られている.そして基板の上
に結晶軸(方位)をそろえて結晶を成長させるエピタキ
シャル成長法には気相法[化学堆積法(CVD),化学
反応法、有機金属熱分解法(MOCVD)など],液相
法[溶液温度降下法、溶液輸送法(温度差法)など]、
固相法などが知られている.なかでも液相法は良好な結
晶薄膜を再現性よく得ることができ,しかも生産性も優
れている. しかしながら,第1図に示す如き基板1上に中間層4を
液相エピタキシャル法(以下. LPE法という)で形
成し、次いでその上部にLPIIE法によって,導波層
2を形成する方法では,理論上得られるとされている3
0dB以上のアイソレーション比を有する薄膜導波型光
アイソレータを得ることができなかl つた・ そこで,本発明者等は、上記の薄膜導波型光アイソレー
タの製造について種々検討し、中間層及び導波層の結晶
の成長をLPE法によって行なうべく鋭意研究した. その結果中間層は,中間層としての光学的性質を満足す
る品質の結晶が得られているが,中間層の上部に形成さ
れている導波層が導波層としての光学的性質を満足する
品質の結晶が得られておらず,そのため良好なアイソレ
ーシーン比が得られていないことを新規に知見した.そ
してさらに、種々研究を行った結果,この導波層に良品
質の結晶が得られないのは中間層の表面に起因し,中間
層の表面粗さを一定値以下にしておくことにより,LP
Ej法で導波層として満足すべき品質の結晶が得られる
ことを知見し,本発明を完成した.すなわち,本発明は
,ガーネット結晶基板上に中間層及び磁気光学材料より
なる導波層が順次形成され,かつ中間層の屈折率が導波
層の屈折率より小さい薄膜導波型光アイソレータの製造
方法であって,ガーネット結晶基板上に中間層を液相エ
ピタキシャル法で形成し,この中間層の表面を粗さ(R
■aス)200人以下となし、その上に液相エピタキシ
ャル法で導波層を形成することを特徴とする薄膜導波型
光アイソレータの製造方法である.本発明において磁気
光学材料よりなる導波層としては(Bl*Y)i(Fe
,AI)1%g,(Bi,Y).(Fa,Ga),O,
,(Bi.Gd),(Fa,A’l),O.i. (B
i,Gd)s(Fa,Ga),OL,などのガーネット
薄膜が用いられ,又中間層としてはY,Fa,O,,(
BIJ)3Fl!sOtt− (BiJ)a(F6eA
l)sOza.?BIY)a(F6+Ga)i0za−
(BlpGd)3(Fa,AI)i0zs,(Bu,
Gd), (Fe,Ga)10,■などのガーネット薄
膜が用いられる. 中間層の屈折率は、導波層の屈折率より小さくするが、
両者の屈折率を相違させるには,中間層と導波層の材料
を同じくし、結晶膜の育成条件(温度,基板回転数など
)を変えたり,中間層と導波層の材料の構成元素を同じ
にしその元素比を変えたり.或は中間層と導波層とを異
なる元素構成の材料、例えば(Bl+Y)s (Fa,
A a )se1gと(Bi,Y)i(Fe+Ga)s
Otzと云うようにしてもよい.又本発明において採用
できるLPE法としては、溶液(融液)を基板上に乗せ
,徐々に温度を下げる溶液温度降下法(ボートを傾けて
溶液を基板上にのせる傾斜法,溶液の中に基板を漬ける
ディップ法、溶液の溜めを水平方向に動かすスライド法
)、溶液内で原材科部(高温)と基板部(低温)の間に
温度差を設けて両者の間の溶媒温度の差による密度拡散
や熱拡散で基板に原材料を送り結晶成長させる溶液輸送
(温度差法)などがあるが,特にディッブ法が好ましい
. 本発明でいう粗さ(Rmax)は,触針弐表面粗さ計(
ターリステップ)で測定した値である.中間層の粗さ(
Rmax)を200人以下にするのには機械的方法また
は化学的方法で行なう.機械的方法は研磨により行なう
のが好ましい.この研磨は回転研磨板による方法などに
より行なう.また,中間層表面に結晶成長を行なわせる
際には,該表面を応力がない状態にすることが好ましい
. 機械的研磨した後、更に化学的エッチングを行なうとよ
り一層良質の結晶膜が得られる。化学的エッチングは、
りん酸などを用いて行なう.また,本発明において、形
成された導波層をチャンネル型導波路にして使用するこ
とができる.その際,厚さをd,幅をWとして,dは丁
EモードとTMモードの伝搬定数がほぼ一致する厚さと
し、且つd及びWは丁EモードとTNモードの各基本モ
ードのみが伝搬可能なシングルモードチャンネル型導波
路となる値にすることができ、第2図は,このチャンネ
ル型導波路の1例である.ここで1は基板,2は導波路
、3は上部層、4は中間層である.また厚さd,段差h
.幅Wのリブ型チャンネル型導波路にすることもできる
. 本発明によれば,ガーネット結晶基板上に中間層をLP
E法で形成し,この中間の表面を200人以下の粗さ(
Rmax)となし、その上にLPE法で導波層を形成す
ることが必要である.その理由は、中間層の表面の板さ
(Hllax)が200人より粗いと目的とする結晶面
以外の結晶面に起因する結晶が生成しやすく,結晶性の
良好な導波層を得ることが困屠であるからである. また、本発明によれば,中間層の表面を200人以下の
粗さ(Rmax)となした後、化学エッチングして,そ
の上にLf’E法で導波層を形成するのが好ましい.そ
の理由は,化学エッチングすることにより,中間層の表
面に残留している加工歪を除去することができるからで
ある. 次に,本発明を実施例により詳細に説明する.実施例1 厚さ0.5+mのGGG(GdzGasOxa )単結
晶ウェハーを?断して(縦)20mgtX10mmの基
板lを作成した.次いで、この基板1を洗浄、乾燥した
後, [111]面上にLPE法により(BftY)s
(Faj fA )sosx薄膜からなる屈折率2.
22の中間層2を5μ鵬の厚さに形成した.次に前記中
間層2の表面を回転研磨仮により鏡面研磨して表層の不
均一部分を除去し粗さ(Rmax)80人にした,しか
る後. LPE法により(BilY)3 (Fs,A
Q ),01■薄膜からなる屈折率2.24の導波層を
3μ翼の厚さに形成した. かかるアイソレータに,外部から500Gの磁界を印加
し、Ha−Neレーザ(波長1.15μ騰)を用いてア
イソレーション比を測定したところ、30dBの値が得
られた. 実施例2 実施例1の導波層3上にフォトリソグラフィー技術を用
いて、幅lθμ園のTi膜パターン(厚さ2μm)をつ
け、イオンビームエッチングにより,厚さ3μ園,段差
1.5μ■、幅10μ璽のリブ型チャンネル型導波路と
した.残ったTiパターンを除去した後、更に全面をイ
オンビームエッチングして厚さ2.1μ鵬、段差1.5
μ鳳,幅lOμ一のリブ型導波路とした.この厚さと幅
では. TEモードおよびτNモードの伝搬定数がほぼ
一定し,且つ各々の基本モードのみが伝搬する.アイソ
レーション比を測定したところ, 35dBの値が得ら
れた.更に,シングルモード伝搬であるため,実用する
際のシングルモードファイバーとの接続にも問題なく、
極めて損失の少ない接続が可能である.すなわち,チャ
ンネル型導波路の両端面を、研磨治具と耐水研磨紙によ
り鏡面研磨し,シングルモード光ファイバーを,レーザ
光を通しながら最も強い光が通るように位置合ねせして
、紫外線硬化接着剤により接着固定した.かかる光アイ
ソレータはアイソレーション比が35dBと高く実用レ
ベル以上であり,かつ光ファイバー系への組み込みもフ
ァイバー同志の接続だけでよい為,極めて容易であり,
かつ接続による光の損失も少ない実用的高性能光アイソ
レータである. 実施例3 実施例lと同様にして形成した.中間層の表面を83人
の粗さまで回転研磨機により研磨した後,90℃のりん
酸中で5分間エッチング処理を施した.次いで実施例l
と同様にして導波層を形成した.得られた光アイソレー
タの性能を実施例1と同様にして測定したところ,アイ
ソレーション比は37dBと極めて優れていた. 比較例 実施例lと同様であるが,ガーネット結晶基板上に中間
層をLPE法で形成した後,中間層の表面を何ら加工す
ること無くその上にLPE法で導波層を形成した. しかし、このようにして作成した光アイソレータは、導
波層の結晶性が悪いため、磁気光学効果が小さい上に吸
収損失が大きく、磁界(500G)を印加してHe−N
oレーザ(1.15μ厘)を用いてアイソレーション比
を測定したところ, 10dBの値しか得られなかった
. (発明の効果) 本発明によれば、従来理論的には可能とされていた、基
板、中間層、導波層からなるアイソレーション比が30
dB以上の薄膜導波型光アイソレータを. LPE法に
より簡単に量産性良くかつ信頼性高く実際に製造するこ
とができる.
第1図は本発明方法で製造した薄膜導波型光アイソレー
タの斜視図であり,第2図は本発明の方法で製造したチ
ャンネル型導波路の斜視図である.1・・・基板 2
・コ・導波路 3・・・上部層4・・・中間層 第l図
タの斜視図であり,第2図は本発明の方法で製造したチ
ャンネル型導波路の斜視図である.1・・・基板 2
・コ・導波路 3・・・上部層4・・・中間層 第l図
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、ガーネット結晶基板上に中間層及び磁気光学材料よ
りなる導波層が順次形成され、かつ中間層の屈折率が導
波層の屈折率より小さい薄膜導波型光アイソレータの製
造方法であって、ガーネット結晶基板上に中間層を液相
エピタキシャル法で形成し、この中間層の表面を粗さ(
Rmax)200Å以下となし、その上に液相エピタキ
シャル法で導波層を形成することを特徴とする薄膜導波
型光アイソレータの製造方法。 2、中間層の表面を粗さ(Rmax)200Å以下とな
した後、更に化学エッチングを施し、その上に液相エピ
タキシャル法で導波層を形成する請求項1記載の薄膜導
波型光アイソレータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5210289A JPH02232606A (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 薄膜導波型光アイソレータの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5210289A JPH02232606A (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 薄膜導波型光アイソレータの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02232606A true JPH02232606A (ja) | 1990-09-14 |
Family
ID=12905488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5210289A Pending JPH02232606A (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 薄膜導波型光アイソレータの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02232606A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5771555A (en) * | 1993-11-01 | 1998-06-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing an electronic component using direct bonding |
US5847489A (en) * | 1993-01-25 | 1998-12-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric device and a package |
US6120917A (en) * | 1993-12-06 | 2000-09-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Hybrid magnetic substrate and method for producing the same |
-
1989
- 1989-03-06 JP JP5210289A patent/JPH02232606A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5847489A (en) * | 1993-01-25 | 1998-12-08 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Piezoelectric device and a package |
US5771555A (en) * | 1993-11-01 | 1998-06-30 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method for producing an electronic component using direct bonding |
US5925973A (en) * | 1993-11-01 | 1999-07-20 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Electronic component and method for producing the same |
US6120917A (en) * | 1993-12-06 | 2000-09-19 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Hybrid magnetic substrate and method for producing the same |
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