JPH02231379A - 窓付エレベータの情報表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は窓付エレベータのかごの情報表示装置に関する
。

（従来の技術） 事務所ビル・ホテル・マンションなどには縦の交通機関
であるエレベータは数多く設置され、多くの人に利用さ
れている。さらに最近では一般個人住宅においても設置
されるようにさえなってきている。

このように普及したエレベータに要求されることは、誰
でも同じように使用でき、どのエレベータにもまごつか
ずに操作・乗降できることである。

ところで，一般のエレベータの乗降において利用者が行
うべき行動と運転操作の概要は、■　エレベータホール
の呼び（以下ホール呼と称する） ■　エレベータかとに乗る。

■　目的階の呼び（以下かご呼と称する）（ニ）エレベ
ータかとが目的階に到着したか階床表示を見る。

■　エレベータかとから降りる。

である。

このような乗客の動作の負担を少しでも減らす為に、エ
レベータの到着をホールランタンの点滅やチャイムで知
らせたり、停止階の告知を放送で行うなど、目と耳に訴
える方法をとるものがある．ところが大多数のエレベー
タ設置者および利用者からはこれらの音により報知する
装置は騒音となるため好まれない傾向にあるため、主と
して事務所ビルに設けられるのが通常であり、マンショ
ン等ではほとんどのエレベータがランプなどによる表示
装置により乗客の視覚に訴えるサービスを基本としてい
る。

ところで、エレベータの乗客がかご内にて行う操作、お
よび行動は前述の■（イ）項に示したようにかご呼を作
り、目的階に到着したか表示装置を見る行為であり、特
に後者はこれらのうちで、最も頻繁に行われることで、
乗客は目的階に降りるために階床表示装置を絶えず注視
している。

また最近のエレベータは、行事の案内や時刻・日付・天
気等の情報をかご内に表示して利用客に提供する情報表
示装置が取付けられてサービスの向上を図っているが、
階床表示と共にこの情報も注視されることになる。

一方、最近の高層マンションではエレベータ内における
犯罪が増加しており、防御策の一つとしてかごのドアと
ホールドアに窓を付け、外から見えるようにして、密室
化を防いでいる。

このようなエレベータでは、乗客は一般のエレベータと
違い、窓から見える外の様子に目を奪われてしまうこと
がしばしばある。また深夜の利用では、前述の犯罪が行
われないか同乗者の行動を監視するため、窓が鏡の代用
になるのでこれを注視することになる。

（発明が解決しようとする課題） 前述のように，窓１の付いたエレベータかとでは乗客は
窓の方を注意してみるため、第６図に示すように操作パ
ネルに付いている階床表示装置や情報表示装置は視野に
入らず、ともすれば乗り越してしまうことや，情報を得
ら九ないことがある６そうでなくとも停止の度に階床表
示装置を見る必要があり、このため降りる準備が行えず
、あわてて降りることになるため他の乗客に迷惑がかか
ることになる．また、それに伴い一般的に走行所要時間
が長くなり他のホール待ち客に対するサービス低下にも
なっている。

他に同様なエレベータとして、全面ガラス板で構成して
、外の景色を見えるようにした展望用エレベータがある
。この場合はかとドアと反対側に窓があるため利用客は
外の景色を見ていて、全く階床が分からなくなってしま
うことがある。

従来、これらの対策として，窓側にも階床表示装置を付
ける等の方法も行われているが、取付けられる位置が窓
の上方や側面であるため利用客の視野に入らず効果はな
かった。またこのような表示装置は取付け空間を必要と
するため、意匠上にも問題があった。

以上のように、一般のエレベータかとと違って窓のある
エレベータかとは使用勝手が異なってしまい，利用客に
混乱を与える結果となる事が多かった・ そこで、本発明は窓の外を見るのに妨げにならないで、
情報表示を乗客の視野に入れ、一般のエレベータと同様
かそれ以上に見易い表示装置を提供しようとするもので
ある。

また、この情報表示は単に建物の管理者からのメッセー
ジだけでなく従来のオートアナウンス装置が行っている
ような階床案内、方向案内等を含めることで乗客はこの
表示のみ注視していれば良くサービスの向上が計れる。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は外部を見るための窓ガラスの中に情報表示装置
を取付けて、自然と利用客の視野に情報が入るように．
するものである。

第１図にて、かごに取付けられた窓ガラス３・の外側に
透明電極を有した表示体４を付け、エレベータ制御装置
５から送られる情報信号をかご内の制御装置が表示体用
の信号に変換し，透明電極を乗せたガラス板に、フィル
ム上の配線パターンを通して信号を送るよう構成する。

この表示は通常、漢字で表現するため透明電極は１６　
Ｘ　１６ドット等のドットで構成され，また表示文字は
１０文字程度になっている． 情報内容としては各階の到着メッセージ（１階です。）
や運転方向メッセージ（上にまいります．）、運転モー
ド表示（防犯運転中です。）建物の管理者からのメッセ
ージ等をスクロール表示すれば効果的な表現となる。

（作用） この構成により電圧を印加された透明電極上の表示用分
子の構造が変化し、外光を遮断し、窓中に情報表示を行
う． また、電圧を印加しない透明電極は外光を通すため、利
用客から見た階床表示は外の景色の上に階床表示文字が
浮き出た形となり、また表示素子が発光体でないので目
を逸らすことなく情報を入力できる． （実施例） 第１図〜第５図にて、かごの窓ガラス３内に取付けた透
明表示体４は様々な表示を行うことが可能であるが、一
例として１０文字程度の漢字表示を行うとすると、漢字
１文字は通常１６　Ｘ　１６ドットの構成で表示できる
ため１６　Ｘ　１６　Ｘ　１０　＝＝　２５６０のドッ
ト個数を窓ガラス内に配置することになる。さらに表示
体の構造を第３図により説明する．表示体は外から見る
と透明電極しか見えないが、前面偏光板６，ガラス板で
ある共通電極７，表示分子８，透明電極９，背面偏光板
１０にて構成する．表示分子８は電圧が印加されると分
子の長軸の方向が変わり光を遮る形になる性質を有して
いる。

代表的なものとしては液晶があり計算機や種々の表示器
に採用されている。

透明電極９はセグメント状の電極と外部入力される電極
を接続するための細い配線パターンにて構成されている
．ただし，この電極には低電圧（３〜３０Ｖ）Ｌか印加
されず、電流がほとんど流れない（１ｍＡ程度）のでフ
イルム状のパターンを使用する。前面偏光板６と背面偏
光板１０は互いに偏光方向が９０度ずれた形に配置され
光の遮断効果を高めている。これらの構成は全体として
２ｍ程度の厚みで構成できるためかごに影響を与えるこ
となく取付け可能である。

第２図に於いて，エレベータ制御装Ｗ５から送られた情
報信号はエレベータかと１１にテールコードを介して伝
送されエレベータかご上の変換部１２にて表示体を駆動
できる信号に変えられる６このような回路構成によりエ
レベータかご内の窓上に情報表示を実現する。

電圧を印加された電極上の表示分子は前述の如く分子構
造を変化させ，一種のシャッタの役割をおこなう。一般
にエレベータかと１１に窓が付いている場合にはエレベ
ータかと１１に外光が窓を通して入るため文字の部分だ
けが見えるようになる。

第４図は，情報表示のためのブロック図を示している。

通常，情報表示用制御装置はエレベータかとに設置され
，エレベータ制御装置５とは直列伝送でデータの交換を
行っている。エレベータ制御装置５からの信号は、情報
表示用制御装置内の直列伝送部１２Ａで受信し、ＣＰＵ
１３で情報信号を文字に変換している６この実行は表示
用プログラム部１４に格納された命令をＣＰＵ１３が処
理して表示記憶部１５に書き込むことで処理可能である
。

また、漢字表示する場合には，漢字パターンを格納した
表示データ格納部１６で一旦データを漢字パターンに変
換して表示記憶部１５に転送される。

表示用プログラム部１４はＲＯＭ，表示記憶部１５はＲ
ＡＭ，表示データ格納部１６は漢字ＲＯＭと呼ばれる．
表示記憶部１５は表示の同期を行う表示制御部ｌ７によ
り表示器用のタイミングで映像信号変換部１８に送られ
，映像用の信号に変換される。この回路は一般的なＣＲ
Ｔ表示用回路と同一であり、映像信号変換部１８が液晶
駆動用のタイミングに変更されている。この結果、前述
の如く情報データが液晶上に表現されて乗客に知らせる
ことができる．また表示用プログラム部１４の処理によ
り文字を左右にスクロールさせる。表示を反転させる．
くり返し表示させる等は容易に行える。

第５図にて、窓のガラス板３の外偏に表示体の保護およ
び視認性向上のため前面ガラス板１９、そして表示体、
つぎに表示むらを防ぐため光拡散板２０、以上の構成体
を支えかつ配線パターンを含めたフレキシブル基板２１
から構成してある。これらの構成体はすべて透明となっ
ており、フレキシブル基板２１の背面から入力される外
光を透過させてしまう。

また通常の場合は、かごの外側もガラスで構成されるた
め外からの衝撃が直接表示体に加わることがないので上
記構成で十分である。

また，窓のガラス板を二重としてその間に表示体を挟み
こむことも可能である。

また、フレキシブル基板はフィルム状の素材に配線パタ
ーンを乗せた形となっており、一般の液晶表示によく使
用されているが本発明では表示体の保護と窓との固定に
使用することが特徴である。

これにより情報表示を透明の材質のみで構成可能となっ
ている。

本発明の特徴である構成要素は第５図に示すように，一
般のガラス板の外側に液晶表示器を取り付け配線パター
ンを含んだフレキシブル基板によりガラス板と一体化さ
せ、外光をバックライトとして利用している点にある。

この外光は一般的な表示器に採用されているような平面
発光体ではなく、時々刻々と変化する光源であるため、
光拡散板２０が必要となる。また同時にこの光拡散板２
０は外光の調整の役割を行っている。例えば，太陽光が
直接表示体に入力されると表示体の寿命が短くなるため
紫外線を遮断する特性を有している。

〔発明の効果Ｊ エレベータのかごの窓ガラスに情報表示を行う１ので見
落としがなく、乗客は安心して乗っていられる． 表示体はフレキシブル基板上に一つのパッケージとなる
ため、窓のどの位置にも取付けが可能で，取付け位置の
変更が簡単に行えるなどの便利さがある． また，事務所ビル等で採用されているガイダンス機能（
オートアナウンス、着床チャイム、情報表示装置）や階
床位置表示機能と同一の効果を最も適した形で窓付エレ
ベータに直入することができる．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による窓ガラスを付けたかごの概略図、
第２図は本発明による装置の電気回路ブロック図、第３
図は本発明の表示体の構造図、第４図は第２図の要部詳
細図、第５図は第１図の要部詳細断面図、 の概略図。 １・・・窓、 ４・・・表示体、 １１・・・エレベータかと、 第６図は従来のエレベータのかご ３・・・窓ガラス， ５・・・エレベータ制御装置、 １２・・・変換部。 代理人　弁理士　則　近　憲　佑 同　　弟子丸　健 第１図 第 図 第 図 第 図 第 図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. かごに窓を付けたエレベータにおいて、透明電極と電圧
   の有無により透明度を変える液晶による表示体を張り付
   けたガラス窓と情報表示用の文字変換装置と情報制御用
   の処理手段を備えエレベータ制御装置からの信号により
   エレベータかご内のガラス窓に情報を表示することを特
   徴とする窓付エレベータの情報表示装置。