JPH07252054A - 展望用エレベータ - Google Patents
展望用エレベータInfo
- Publication number
- JPH07252054A JPH07252054A JP4531994A JP4531994A JPH07252054A JP H07252054 A JPH07252054 A JP H07252054A JP 4531994 A JP4531994 A JP 4531994A JP 4531994 A JP4531994 A JP 4531994A JP H07252054 A JPH07252054 A JP H07252054A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- gondola
- voltage
- transparent
- nematic liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Types And Forms Of Lifts (AREA)
- Cage And Drive Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乗客の不快感を取り除き、かつ、ゴンドラ内
の温度上昇を防止する展望用エレベータを提供する。 【構成】 ネマチック液晶を多数のカプセル内にそれぞ
れ封入し、これら多数のカプセルを一対の透明電極間に
配した液晶装置をゴンドラの窓ガラスの全面またはその
一部に形成し、透明電極間の印加電圧を制御することに
より、液晶層を透明状態と不透明状態との間で変化させ
る。
の温度上昇を防止する展望用エレベータを提供する。 【構成】 ネマチック液晶を多数のカプセル内にそれぞ
れ封入し、これら多数のカプセルを一対の透明電極間に
配した液晶装置をゴンドラの窓ガラスの全面またはその
一部に形成し、透明電極間の印加電圧を制御することに
より、液晶層を透明状態と不透明状態との間で変化させ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホテル、マンションあ
るいはデパート等の建物に設置されるエレベータに関
し、特に、ゴンドラ内から外部を展望できるエレベータ
に関するものである。
るいはデパート等の建物に設置されるエレベータに関
し、特に、ゴンドラ内から外部を展望できるエレベータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デパートやホテル等において、展
望効果、開放効果等の観点から、ゴンドラの窓ガラスや
前記ゴンドラに対向する建物外壁に透明ガラス板を設け
て、ゴンドラ外部の景色を眺望させながら昇降できる展
望用エレベータが種々設置されるようになった。
望効果、開放効果等の観点から、ゴンドラの窓ガラスや
前記ゴンドラに対向する建物外壁に透明ガラス板を設け
て、ゴンドラ外部の景色を眺望させながら昇降できる展
望用エレベータが種々設置されるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のエレベータ
は、ゴンドラ内から外部の全視野に対して景色を展望で
きるため利用者に爽快感を与え、また地上からも建物外
壁の透明ガラス板を通してゴンドラ内を透視できるた
め、ゴンドラ内での犯罪の発生防止等を期待できる。
は、ゴンドラ内から外部の全視野に対して景色を展望で
きるため利用者に爽快感を与え、また地上からも建物外
壁の透明ガラス板を通してゴンドラ内を透視できるた
め、ゴンドラ内での犯罪の発生防止等を期待できる。
【0004】しかし、例えばゴンドラが中間階に位置す
る状態では路上の人に下方から覗かれることとなり、ゴ
ンドラ内の乗客は不愉快な思いをすることもあった。
る状態では路上の人に下方から覗かれることとなり、ゴ
ンドラ内の乗客は不愉快な思いをすることもあった。
【0005】また、一般に展望用エレベータにあって
は、日中、建物外壁の透明ガラス板を通してゴンドラ内
に太陽光エネルギーが流入し、ゴンドラ内の温度が著し
く上昇するため、乗客に対して不快感を与えていた。さ
らに、ゴンドラ内に空調設備等を設置した場合でも、空
調負荷に大きな影響を与えていた。
は、日中、建物外壁の透明ガラス板を通してゴンドラ内
に太陽光エネルギーが流入し、ゴンドラ内の温度が著し
く上昇するため、乗客に対して不快感を与えていた。さ
らに、ゴンドラ内に空調設備等を設置した場合でも、空
調負荷に大きな影響を与えていた。
【0006】本発明は、展望用エレベータにおける上述
のような問題点を解決することを目的とするものであ
る。
のような問題点を解決することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明による展望用エレベータは、ネマチック液晶を
多数のカプセルにそれぞれ封入し、これら多数のカプセ
ルを一対の透明電極間に配してなる液晶装置がゴンドラ
の窓ガラスの全面またはその一部に形成されており、透
明電極間に電圧が印加されていない状態ではネマチック
液晶が白濁状態になり光を散乱し、電圧が印加されてい
る状態ではネマチック液晶が透明状態になり光を透過す
るように構成したものである。
め本発明による展望用エレベータは、ネマチック液晶を
多数のカプセルにそれぞれ封入し、これら多数のカプセ
ルを一対の透明電極間に配してなる液晶装置がゴンドラ
の窓ガラスの全面またはその一部に形成されており、透
明電極間に電圧が印加されていない状態ではネマチック
液晶が白濁状態になり光を散乱し、電圧が印加されてい
る状態ではネマチック液晶が透明状態になり光を透過す
るように構成したものである。
【0008】また、本発明の展望用エレベータにおいて
前記液晶装置は、太陽光エネルギーの透過率変化幅(透
明電極間に電圧を印加した状態及び電圧を印加していな
い状態における太陽光透過率の差、以下単に「△Tg」
と略称する)で15%以上の調光性能を有することが好
ましい。
前記液晶装置は、太陽光エネルギーの透過率変化幅(透
明電極間に電圧を印加した状態及び電圧を印加していな
い状態における太陽光透過率の差、以下単に「△Tg」
と略称する)で15%以上の調光性能を有することが好
ましい。
【0009】
【作 用】本発明は上記のように構成したので、ゴンド
ラの位置や運転条件等により透明電極間の電圧を制御し
て、液晶装置の全体またはその一部の透明性を変化させ
ることにより、ゴンドラ内の全体または一部分を外部か
ら見えないようにすることが可能である。
ラの位置や運転条件等により透明電極間の電圧を制御し
て、液晶装置の全体またはその一部の透明性を変化させ
ることにより、ゴンドラ内の全体または一部分を外部か
ら見えないようにすることが可能である。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る展望エレベータ
のゴンドラを説明する斜視概要図である。
説明する。ここで、図1は本発明に係る展望エレベータ
のゴンドラを説明する斜視概要図である。
【0011】ゴンドラ(1)には、一対のドア(2)及
び透明な展望用の窓(3)が設けてある。前記窓(3)
は透明ガラス板(4)が配置され、前記透明ガラス板
(4)の下半部には液晶装置(5)が図示しない透明接
着剤により貼り付けられている。
び透明な展望用の窓(3)が設けてある。前記窓(3)
は透明ガラス板(4)が配置され、前記透明ガラス板
(4)の下半部には液晶装置(5)が図示しない透明接
着剤により貼り付けられている。
【0012】前記液晶装置(5)は、図2に示すように
真空蒸着等によって、それらの内側面に一対の透明電極
(6)がそれぞれ形成されているプラスチック材料から
なる透明なシート(7)の間に液晶層(8)を配し、そ
の外周面をシール部材によってシールしたものである。
真空蒸着等によって、それらの内側面に一対の透明電極
(6)がそれぞれ形成されているプラスチック材料から
なる透明なシート(7)の間に液晶層(8)を配し、そ
の外周面をシール部材によってシールしたものである。
【0013】上記液晶層(8)は、分極したネマチック
液晶が封入され、かつポリビニルアルコール(PVA)
等の高分子材料等からなる球殻状のカプセルを溶液中に
多数散在させたものを用いることができる。
液晶が封入され、かつポリビニルアルコール(PVA)
等の高分子材料等からなる球殻状のカプセルを溶液中に
多数散在させたものを用いることができる。
【0014】このような液晶装置(5)においては、上
記一対の透明電極(6)間に電圧が印加されていない状
態では、液晶がカプセル内の壁面に沿うように配列して
おり、しかもカプセルの向きには規則性がないため、外
光は前記ネマチック液晶により散乱させられる。従っ
て、ゴンドラ(1)内を液晶装置(5)を通して透視す
ることはできない。
記一対の透明電極(6)間に電圧が印加されていない状
態では、液晶がカプセル内の壁面に沿うように配列して
おり、しかもカプセルの向きには規則性がないため、外
光は前記ネマチック液晶により散乱させられる。従っ
て、ゴンドラ(1)内を液晶装置(5)を通して透視す
ることはできない。
【0015】これに対して、透明電極(6)間に電圧が
印加されている状態では、カプセル内の液晶がこの印加
電圧に応じて電界の方向へ配列するので、外光はネマチ
ック液晶で散乱させられることなく液晶装置(5)を透
過する。このため、ゴンドラ(1)内を透視することが
できる。
印加されている状態では、カプセル内の液晶がこの印加
電圧に応じて電界の方向へ配列するので、外光はネマチ
ック液晶で散乱させられることなく液晶装置(5)を透
過する。このため、ゴンドラ(1)内を透視することが
できる。
【0016】従って、ゴンドラ(1)内に設けたオン・
オフスイッチ(不図示)を制御して、透明電極(6)間
の電圧を印加状態又は無印加状態とすることにより、ゴ
ンドラ(1)の窓(3)を透視状態と不透視状態との間
で透明性を変化させることが可能である。
オフスイッチ(不図示)を制御して、透明電極(6)間
の電圧を印加状態又は無印加状態とすることにより、ゴ
ンドラ(1)の窓(3)を透視状態と不透視状態との間
で透明性を変化させることが可能である。
【0017】さらに、前記液晶装置(5)として、JI
SR3106に従って△Tgを測定した時に、15%以
上の調光性能を有するものを選択する。このように、△
Tgが15%以上の調光性能を有するものを適用するこ
とにより、電圧が印加されていない状態において、液晶
装置に入射した光を後方(入射側)に散乱させる割合を
増加させ、換言すれば入射光を反射させることにより、
光や熱の吸収によるゴンドラ(1)内の温度上昇を防ぐ
ことができる。
SR3106に従って△Tgを測定した時に、15%以
上の調光性能を有するものを選択する。このように、△
Tgが15%以上の調光性能を有するものを適用するこ
とにより、電圧が印加されていない状態において、液晶
装置に入射した光を後方(入射側)に散乱させる割合を
増加させ、換言すれば入射光を反射させることにより、
光や熱の吸収によるゴンドラ(1)内の温度上昇を防ぐ
ことができる。
【0018】なお、本実施例では液晶装置(5)を透明
ガラス板(4)の下半部に設けたが、これに限定される
ものでなく、例えば透明ガラス板(4)の全面に設ける
ことも可能である。
ガラス板(4)の下半部に設けたが、これに限定される
ものでなく、例えば透明ガラス板(4)の全面に設ける
ことも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明の展望用エレベー
タは、光散乱状態と光透過状態との間で可逆的な双安定
性を示す液晶装置を配設したものであるため、透明電極
間の電圧を制御して液晶装置の透明性を変化させること
により、必要時にゴンドラ内を外部から見えないように
することができ、プライバシーの保護が可能となる。
タは、光散乱状態と光透過状態との間で可逆的な双安定
性を示す液晶装置を配設したものであるため、透明電極
間の電圧を制御して液晶装置の透明性を変化させること
により、必要時にゴンドラ内を外部から見えないように
することができ、プライバシーの保護が可能となる。
【0020】また、必要時に透明電極間に電圧を印加し
て液晶装置を不透明とすることにより、ゴンドラ内の温
度上昇を防ぐことができ、空調負担の軽減を図ることが
できる。
て液晶装置を不透明とすることにより、ゴンドラ内の温
度上昇を防ぐことができ、空調負担の軽減を図ることが
できる。
【図1】本発明の展望用エレベータのゴンドラを説明す
る斜視図
る斜視図
【図2】液晶装置を説明する部分断面図
1 ゴンドラ 2 ドア 3 窓 4 透明ガラス板 5 液晶装置 6 透明電極 7 シート 8 液晶層
Claims (2)
- 【請求項1】 ゴンドラに窓ガラスを設け、前記ゴンド
ラ内から外部が展望できるようにした展望用エレベータ
であって、ネマチック液晶を多数のカプセルにそれぞれ
封入し、これら多数のカプセルを一対の透明電極間に配
してなる液晶装置が前記窓ガラスの全面またはその一部
に形成されており、前記透明電極間に電圧が印加されて
いない状態では前記ネマチック液晶が白濁状態になり光
を散乱し、電圧が印加されている状態では前記ネマチッ
ク液晶が透明状態になり光を透過するよう構成した展望
用エレベータ。 - 【請求項2】 前記液晶装置は太陽光エネルギーの透過
率変化幅で15%以上の調光性能を有してなる請求項1
記載の展望用エレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4531994A JPH07252054A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 展望用エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4531994A JPH07252054A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 展望用エレベータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07252054A true JPH07252054A (ja) | 1995-10-03 |
Family
ID=12715990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4531994A Pending JPH07252054A (ja) | 1994-03-16 | 1994-03-16 | 展望用エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07252054A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103030045A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-04-10 | 上海富士电梯有限公司 | 观景窗采用液晶窗的观光电梯 |
CN105366498A (zh) * | 2015-11-02 | 2016-03-02 | 康力电梯股份有限公司 | 一种观光围壁 |
CN108069322A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-05-25 | 德尔法电梯有限公司 | 可调节透光的观光电梯 |
-
1994
- 1994-03-16 JP JP4531994A patent/JPH07252054A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103030045A (zh) * | 2012-11-22 | 2013-04-10 | 上海富士电梯有限公司 | 观景窗采用液晶窗的观光电梯 |
CN105366498A (zh) * | 2015-11-02 | 2016-03-02 | 康力电梯股份有限公司 | 一种观光围壁 |
CN108069322A (zh) * | 2017-11-21 | 2018-05-25 | 德尔法电梯有限公司 | 可调节透光的观光电梯 |
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