JPH02231100A - 伸長されたヌクレオチド配列 - Google Patents

伸長されたヌクレオチド配列

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JPH02231100A
JPH02231100A JP1307378A JP30737889A JPH02231100A JP H02231100 A JPH02231100 A JP H02231100A JP 1307378 A JP1307378 A JP 1307378A JP 30737889 A JP30737889 A JP 30737889A JP H02231100 A JPH02231100 A JP H02231100A
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JP
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dna
minisatellite
primer
amplification
amplified
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JP1307378A
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Alec John Jeffreys
アレック・ジョン・ジェフリーズ
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Imperial Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般的には、ゲノムDNA試料を解析する方法
および該方法で使用されるヌクレオチド配列に関するも
のである。本発明は特に、含情報遺伝子座位に隣接した
領域にハイブリダイズ可能なオリゴヌクレオチドを含む
ヌクレオチド配列の使用に関するものである。本発明の
方法は例えば父権争議、法医学あるいは遺伝的疾患や素
因の予防、診断および治療に使用することができる。本
発明は、ゲノムDNA試料中にただ一分子の含情報座位
しか存在しないような場合にも用いることができる。
遺伝的解析法は本分野では既に知られている。
英国特許第2168445号(リスター・インスティテ
ユート)では、ヒトなどの動物および植物のゲノム中の
多数の多型性部位(polymorphic site
s)に同時にハイブリダイズして、目印をつけた異なる
分子量のDNAバンドからなる″DNAフィンガープリ
ント”の作成を可能にするプローブとして使用できる多
様なDNA配列について述べている。DNAフィンガー
プリントは全体としては、その個体に特徴的であり、異
なるバンドの由来はその個体の祖先から追跡することが
でき、特定の場合にはある遺伝的疾患と関連するものと
して見なすことができる。ヨーロッパ特許出願出版番号
第238329号では、ヒトなどの動物ゲノム中の個々
の多型性部位に独立にハイブリダイズするプローブとし
て使用される多様なDNA配列について記述している。
このようなプローブを一つ以上用いる遺伝的解析法が記
述されている。
脊椎動物のDNA中のタンデム反復性ミニサテライト領
域はしばしば反復ユニット数において高レベルのアリル
多様性を示す(1〜4)。多様なミニサテライトを検出
し、個体特異的なDNAフィンガープリントを産生でき
るハイブリダイゼーションブローブ(5〜7)、および
、個体超可変座位に対する座位特異的ブローブを与える
クローン化されたヒトミニサテライト(5,8〜10)
が開発された。これらの高度に情報を含む遺伝的マーカ
ーは、連鎖解析(9. 11〜13)  父権や移民争
議などにおける血縁関係の決定(6, 10, 14.
15)、骨髄移植の追跡(1B, l7) 、および法
医学における固体の同定(10. 18. 19)を含
む遺伝学の多くの分野で広く応用されることが示されて
きた。しかしながら、座位特異的ミニサテライトプロー
ブでの分類には比較的分解されていないヒトDNAが少
なくとも50ng必要であり(10) 、複数座位DN
Aフィンガープリントプローブでの分析には0.01μ
gのDNAが必要である(6)ことから、血液および精
液や毛根などの法医学的試料の分類への応用は、ハイブ
リダイゼーションプローブの感度によって制約されてい
る。
テスト試料中に試料DNAが十分世含まれている場合に
は、上記の開示は有効で信頼し得る遺伝的解析法を与え
る。しかし、テストDNA分子がわずかなコピー数しか
人手できない法医学的応用などで、テスト試料中のゲノ
ムDNAiが限られている場合には上記の技術の有用性
は低下する。
したがって、微量のゲノムDNA試料に特に適した遺伝
的解析法をさらに開発することが望まれている。
K.クレップ(Kleppe)らはJ. Mol. B
lot.(1971), 56, 341−361で望
みのDNA配列の増幅法を示した。この方法はDNA二
本鎖を変性させて一本鎖を形成させることを含む。変性
過程は、目的とするDNA配列に隣接した領域にハイブ
リダイズする二つの核酸プライマーが大過剰量存在する
中で行なわれる。冷却の際に、それぞれプライマーと適
当に結合した全長の鋳型鎖を含む二つの構造体が得られ
る。DNAポリメラーゼおよび適量の必要な各ヌクレオ
チド3リン酸を加え、それによって元の二本鎖が2分子
得られる。変性、プライマー結合、および伸長の上記の
サイクルを、適当なコピー数の目的のDNA配列が得ら
れるまで繰り返す。プライマー濃度の適正化が必要であ
ることが示唆されている。
上記の方法は現在、米国特許第4683195号および
第4683202号で記載されているように、ポリメラ
ーゼ連鎖反応(polya+erase cha1n 
reaction:PCR)と呼ばれており、それによ
れば、鋳型上の与えられた核酸配列の増幅はTaqポリ
メラーゼあるいは大腸菌DNAポリメラーゼgのクレノ
ー断片の存在下で核酸プライマーの伸長によって行なわ
れる。増幅過程は一般的には約50サイクルまで繰り返
される。与えられた実施例は、一般的には数百塩基対の
短いDNA配列に関するもののみである。
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR,(20))によるDN
Aの酵素的増幅によって、極少量のヒトDNAなどの解
析が可能になる。高温で安定なTaqボリメラーゼの注
目すべき特異性によって、PCRは非常に単純化され(
21)、ヒトDNA多型性のいくつかのクラスの分類が
、単一の毛根(22)および個々の体細胞および精子(
23)にまで拡張して応用されるようになった。現在の
ほとんどの仕事では、PCRは通常数百塩基対の短い領
域のヒ}DNAの増幅に用いられてきた(21〜23)
。塩基置換多型性は、PCR産物をアリル特異性オリゴ
ヌクレオチドとハイブリダイズさせること(22,23
)、PCR産物のDNA配列解析(24)、あるいは、
塩基置換が制限酵素部位に影響を与える場合にはPCR
産物の制限酵素による切断(25)によって検出するこ
とができる。欠失/挿入多型性は同様にゲル電気泳動に
よるPCR産物の長さを調べることにより解析し得る(
22)。しかしながら、これらのマーカー系のほとんど
は二型性であり、ヒト集団中での比較的低い多様性のた
めに、法医学などにおけるその利用は制限されている。
上述のように、PCRは比較的短いDNA配列の増幅に
限られており、長いDNA配列の正確な再生が特に必要
な場合に、長いDNA配列に関してPCRが正しく機能
するかどうかは深刻な疑問である。実際、2kbがPC
Hの絶対的な限界であると言われてきた(21)。しか
し、高度に情報を含む超可変領域に見られるような特定
のコアあるいはコンセンサス配列のタンデム反復などの
反復配列を試料DNAが含む場合にはさらに困難が生じ
る。すなわち、増幅産物間のハイブリダイゼーションが
起こり、ネットワーク化およびアニールした部位でPC
R反応の途中での停止が行なわれることが予想される。
このような不完全なPCR産物は、相補的なミニサテラ
イト鎖との予定外のアニーリングによって次の増幅サイ
クルの際に伸長反応の基質として働き得る。これにより
、多様な疑似増幅産物が生成されることになる。ミニサ
テライト、特に多くの反復ユニットを含む長いミニサテ
ライトアリルの増幅へのPCHの応用は、したがって配
列の正確さを失い、非常に多様な増幅産物が得られるた
め、このような過程の結果は無意味でかつ最初のゲノム
DNA中のミニサテライトアリルを正確には反映しなく
なると予想される。
E.ベアウィンクル(Boervinkle)とL.チ
ャン(Chan)はニューオリンズでの米国ヒト遺伝学
会の第39回年会の要旨集(1988年10月)  (
Abstract(0548) 12. 5)でタンデ
ム反復超可変部位へのPCHの試料について言及してい
るが、彼らが用いた標的領域の大きさは比較的小さく、
常に1キロ塩基対以下であった。さらに、彼らは配列を
正確に再生し、また意味があり正確な結果を出すための
PCR法の適用法については述べていない。
方、S.オーデルベルグ(Odelberg)らは、米
国法医科学アカデミーへの報告(1988年2月)で、
大きなミニサテライトへのPCHの応用が成功しなかっ
たことを述べ、検出された増幅産物の多様性の観点から
PCRを用いて意味のある、あるいは有用な結果を得る
ことはできないことにより、上述の予想された難点が確
証された。
本発明は、目的の増幅産物が検出には十分量産生される
が相補的なタンデム反復鋳型鎖間の実質的に予定外のハ
イブリダイゼーションが行なわれるには不十分な収量で
あるようにあ.る一定の枠内で増幅を行なうことによっ
て、ゲノムDNA試料中のわずかに1分子の含情報遺伝
子座位からも幾度も正確に増幅を行なって、遺伝的解析
の口的に有用な増幅産物を得ることができるという発見
に基づいている。本発明の一つの特徴は、一つ以上のコ
ントロールと比較することによりゲノムDNAのテスト
試料を解析する方法を与えることであり、該方法は、 (1)増幅する各含情報座位に関するプライマーとテス
ト試料をハイブリダイズさせることであって、該プライ
マーは、テスト試料の一方の鎖に相補的でミニサテライ
ト配列にわたるプライマーの伸長産物が合成されるよう
な条件下で増幅される含情報座位のミニサテライト配列
に隣接する領域にハイブリダイズすることが可能である
こと;(11)上記のように形成された伸長産物をそれ
が合成された鋳型から分離して一本鎖分子を得ること; (iii)必要であれば、ステップ(11)によって得
られた一本鎖分子の少なくとも一つの鋳型からプライマ
ー伸長産物が合成されるような条件下で、ステップ(1
)のプライマーをステップ(11)で得られた一本鎖分
子とハイブリダイズさせること;および、 (iv)増幅産物を検出すること、およびそれを一つ以
上のコントロールと比較すること;によってテスト試料
中の少なくとも一つの含情報座位のミニサテライト配列
を増幅することを含むものであって、 該方法は目的の伸長産物を検出するには十分量産生する
が、相補的なミニサテライト鋳型鎖間の予定外のハイブ
リダイゼーションが行なわれるには不十分な伸長産物量
となるように行なわれる。
形成された伸長産物をそれが合成された鋳型から分離す
ることによって得られた一本鎖分子の少なくとも一方に
プライマーをハイブリダイズさせ、つぎにさらに伸長産
物を合成するというサイクルを、一つには検出するのに
十分な伸長産物を生成するように、もう一つには相補的
なミニサテライト鋳型鎖間の予定外のハイブリダイゼー
ションが行なわれるには不十分な伸長産物を生成するよ
うに、必要とされるだけの回数繰り返し可能であること
は理解されるであろう。
各含情報座位に関して一つのプライマーを用いて本発明
の方法を実施する場合には、増幅に先立ちゲノムDNA
テスト試料を制限酵素処理することが有用である。一つ
の含情報座位に関して唯一つのプライマーが用いられる
ことによって、様々な長さの伸長産物が形成されること
が予測される。
例えば、同一の5′末端を有するが異なる3′末端を持
つような一連の産物が形成される。制限消化が行なわれ
るならば、いかなる適当な制限エンドヌクレアーゼも使
用可能である。適当な含情報座位に隣接した配列は既知
であり、既知の制限酵素の認識配列も知られているので
、専門家は容易に使用できる適当な制限酵素を選択でき
るであろう。各含情報座位に関して唯一つのプライマー
が用いられる場合には足し算的な増幅が行なわれるが、
このようなプライマーを二つ用いる場合には対数的な増
幅が得られるであろう。本発明の方法は、したがって、
増幅される各含情報座位に関して二つのプライマーを用
いて行なうことが望ましい。
また、本発明のさらなる特徴としては、一つ以上のコン
トロールを参考にしてゲノムDNAのテスト試料の解析
法を与えることであり、該方法は、(1)テスト試料を
増幅する各含情報座位に関して二つのプライマーとハイ
ブリダイズさせることであって、各プライマーはテスト
試料の一本鎖の、テスト試料の各鎖に相補的で該ミニサ
テライト配列にわたる各プライマーの伸長産物が合成さ
れるような条件下で増幅される含情報座位のミニサテラ
イト配列に隣接した領域にハイブリダイズすることが可
能であり、それによって一つのプライマーから合成され
た伸長産物が、その相補鎖から分離されるともう一方の
プライマーの伸長産物合成のための鋳型として働くこと
ができること;(11)上記のように形成された伸長産
物をそれが合成された鋳型から分離して一本鎖分子を得
ること; (iii )必要であれば、ステップ(11)によって
得られたそれぞれの一本鎖分子の鋳型からプライマー伸
長産物が合成されるような条件下で、ステップ(1)の
プライマーをステップ(11)で得られた一本鎖分子と
ハイブリダイズさせること;および(iv)増幅産物を
検出すること、および、それらを一つ以上のコントロー
ルと比較すること;によって、テスト試料中の少なくと
も一つの含情報座位のミニサテライト配列を増幅するこ
とからなり、 該方法は、目的の伸長産物が検出されるには十分量産生
されるが、相補的なミニサテライト鋳型鎖間の実質的に
予定外のハイブリダイゼーションが行なわれるには不十
分な伸長産物量となるように行なわれる。
上述のように、形成された伸長産物からそれが合成され
た鋳型から分離することによって得られたそれぞれの一
本鎖分子にプライマーをハイブリダイズさせ、つぎにさ
らに伸長産物の合成を行なうというサイクルが、一つに
は検出に十分な伸長産物を生成するように、もう一つに
は相補的なミニサテライト鋳型鎖間の実質的に予定外の
ノ1イブリダイゼーションが成されるには不十分な伸長
産物量が産生されるように、必要に応じた回数だけ繰り
返されることは理解されるであろう。
含情報座位はそれによって個体を区別することのできる
ゲノムDNA領域を含んでいる。超可変座位は、ヒトゲ
ノム中には1000以上あると考えられているが、含情
報座位として有用であろう。含情報遺伝的座位の区別能
力は、しばしばアリル多様性あるいは多型性という語で
言及される。一般的に、個体間のアリル多様性あるいは
多型性の程度が大きいほど、問題の座位の区別能力は高
い。
簡便な指標としては、含情報座位は、ランダムに選択し
た無関係な100個体のあらゆる試料中に、少なくとも
3つの異なるアリルが区別されるものを含んでいる。個
体という語は上の場合、ヒトだけでなく、他の動物およ
び植物、またヒト、動物、植物由来の細胞系に関して用
いられたものであることは理解されるであろう。しかし
、各々の場合にランダムに選択された無関係な個体試料
は全て、同一の種からのものであろう。
本発明のヒトに応用する場合には、ここで用いる“含情
報遺伝子座位”という表現は、以下に示すアメリカン●
タイブ番カルチャー・コレクション(ATCC)に寄託
されている細胞系から選択したいかなる20の細胞系か
ら抽出したDNA中にも少なくとも3つの異なるアリル
が区別されるものとして定義することもできる: 細  胞  系 H ela RPMI  2650 Detroit 532 netroit  525 Detroit  529 Detroit  510 Wl−38 C1trulllnemia EB−3 RAJI J I YOYE  (P−2003)Wl−28 ATCC寄託番号 CCL 2 CCL30 CCL54 CCL65 CCL66 CCL72 CCL75 CCL76 CCL85 CCL83 CCL87 CCL95 細  胞  系 Detroit 551 RPM1 8136B RPMI 7668 CCRF − CEM CCRF−SB HT − 1080 HG261 CHP3 (M, W. ) LL47(MaDo) HEL299 LL24 HFLI WI−1003 MRC−5 IMR−90 LS174T LL 8B (LeSa) LL 97 A (AIMy) HLF − a ATCC寄託番号 CCLIIO CCL113 CCLll4 CCLl19 CCLl20 CCL121 CCLl22 CCL132 CCL135 CCL137 CCL151 CCL153 CCLl54 CCL171 CCLl86 CCL188 CCLl90 CCLl91 CCLl99 細 胞 系    ATCC寄託番号 COD−13Lu        CCL 200CC
D−8Lu        CCL 201CCD−1
1Lu        CCL 202CCD−14B
r        CCL 203CCD−16Lu 
       CCL 204CCD−18Lu   
     CCL 205CCD−19Lu     
   CCL 210Hs888 Lu       
  CCL 21MRC − 9          
CCL 212Daudi            C
 C L 213CCD−25Lu        C
CL 215SW 403           CC
L 230NAMALWA        CRL 1
432上述の全ての細胞系は、ATCC,12301パ
ークローンドライブ,ロックビル,メリーランド州20
852−1776, U S Aから自由に入手するこ
とができ、細胞系およびハイブリドーマのATCCカタ
ログに列挙されている。上述の全ての細胞系は1985
年以前にATCCに寄託されたものである。
本発明で使用するための便利な含情報座位は、ヨーロッ
パ特許出願第238329号で開示されたヌクレオチド
配列およびプローブにハイブリダイゼーション可能な座
位、および、隣接する配列が本明細書に開示されている
含情報座位を含む。さらに、含情報座位はS. J.ジ
エンドラ−(Gendler)らがPNS, 84, 
(1987), 8060−8064で述べたミニサテ
ライトプローブによって同定されるゲノムDNA領域を
含む。特に情報を与える座位は、AmericanJo
urnal of Iluman Genetics.
 1988. 43.249−256に示された5′ア
ルファグロビンHVRである。
本発明で用いるための便利な含情報座位は15キロ塩基
対までのものを含む。より便利な含情報座位としては、
短いアリルを与えるもの、例えば上限が10キロ塩基対
以下であるもので、望ましくは8キロ塩基対以下、より
望ましくは6キロ塩基対以下のものである。アリルは、
少なくとも1キロ、望ましくは少なくとも1.5キロ、
より望ましくは少なくとも2キロ塩基対であることが便
利である。
したがって、適当な範囲としては、1.  1.5, 
 2,2.5、あるいは3から6. 7. 8. 9、
あるいは10キロ塩基対のものを含む。1分子のみのD
NA試料から始めて本発明の方法を行なう場合には、ア
リルの長さは6キロ塩基対を越えないことが望ましい。
また、含済tfF−座位のアリル長の範囲が制限されて
いることが望ましい。これらの望ましい条件は高度な含
情報座位には常に適用されるものではないことがこれま
で観察されてきたが、これはこれらが常に多数のミニサ
テライト反復ユニットおよび長いアリルを伴うためであ
る。しかしながら、技術に熟達したものは自分の目的の
ために便利な座位を容易に選択することができる。
試料DNAの含情報座位に隣接する領域にハイブリダイ
ゼーション可能なプライマーは、含情報遺伝子座位にか
かる伸長産物の合成開始点を与えるために必要である。
このようなプライマーは一般にオリゴヌクレオチドであ
り、最大の効率で増幅を行なうためには一本鎖であるこ
とが望ましい。
二本鎖である場合には、伸長ポリヌクレオチドの調製に
使用する前に、プライマーをまず各鎖を分離する処理を
行なう。プライマーは伸長ポリヌクレオチドの合成を開
始するのに十分長くなければならない。このようなプラ
イマーの正確な長さは、温度やプライマーの性質を含む
多くの因子に依存する。一般的には、プライマーは15
〜25ヌクレオチドのように少なくとも7ヌクレオチド
、例えば20〜25ヌクレオチドからなる。隣接した配
列は含情報座位の隣接領域の配列そのものを反映する必
要はないことは理解されるであろう。ただ、それぞれの
配列がハイブリダイゼーションを可能にする程度には相
同性を持つことは必要である。このようにして得られた
伸長産物はまた、プライマーがさらにハイブリダイゼー
ションするための鋳型として働くことができる。いかな
るプライマーも最大長は決定的なものではないと考えら
れており、実用的な理由によってのみ制限される。
通常は、テスト試料DNAは二本鎖であり、したがって
試料DNAの異なる鎖に、一つのプライマーから合成さ
れた伸長産物がもう一方の伸長のための鋳型として働い
て決まった長さの核酸を合成するようにDNA配列上の
相対的な位置にハイブリダイズするプライマーを選択す
ることは容易である。
上述の英国特許第216[3445号およびヨーロッパ
特許出願第23839号で開示されたブローブ、および
それらにハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列によっ
て同定されるいくつかの含情報遺伝子領域の隣接領域は
これまで示されておらず、いずれも独立に、どのような
組合せによっても本発明のさらなる局面を表す。配列は
実施例の前のページに示す。いくつかの配列中で含情報
遺伝子領域を“ミニサテライト゜の語で示す。上で説明
したように、あらゆる便利な配列をプライマーとして用
いることができる。便利なプライマー配列のいくつかの
例を下線で示した。明確化と簡便化のため、いくつかの
配列では各ミニサテライトタンデム配列の各側の最も外
側の反復ユニットのみを示し(大文字)、連続したXで
分離してほとんどの反復の省略を示した。各反復配列に
リピートユニット数が完全に含まれていることは稀であ
るため、最も外側の反復はお互いに正しく一致しないで
あろうが、すぐ隣のDNAに対しては正しい関係を保持
している。
p M S 31 ( E P − 238329)の
塩基配列を決定することによって、それまで予想されな
かったタンデム反復領域が見いだされ、この反復配列は
腫瘍ミニサテライトからlO塩基離れており、クローン
の末端を決定するSau3A1部位まで延びる19bp
のG/Cに富む配列の7回以上の繰り返しからなってい
た。31Bと呼ばれるこの領域は、腫瘍ミニサテライト
サテライトのGに富む鎖の逆側の鎖上でGに富んでいる
。ゲノムのマッピングから、多様性があるとしても31
Bはこの領域で長さの多様性に関しては最少の寄与しか
示さない(データは示さない)。
厳しい条件下でp M S 228(アー?  (Ar
mour)他, 1989, NAR. 17. 13
. 4925−4935)によって二つの座位が検出さ
れた。家系分析からこれらの座位は強く連鎖しているこ
とが示された。クローン化されたDNAの制限酵素地図
から228Aおよび228Bと呼ばれる二つの異なるタ
ンデム反復領域の存在が示され、これは後の塩基配列解
析によって確認された(第8図)。ヒトDNAをp M
 S 22g由来のサブクローンで再プロービングした
結果、228Aはより長くより強くハイブリダイズする
座位を検出し、228Bは短くより弱くハイブリダイズ
する座位を検出することが示された。
これらのミニサテライトは、体細胞ハイブリッドと17
p 13 − pterに対するin situ ハイ
ブリダイゼーションを用いて位置決定が行なわ・れた。
p M S 51とp M S 22gに検出される座
位、および他のミニサテライトに検出される座位の性質
を表2に要約した。
我々が英国特許出願第8813781.5号で示したp
 M 3 43中の1対のミニサテライトの性質に関す
る以前の証拠は塩基配列のデータによって確認され、ま
た、二つの近接したタンデム反復配列を含むミニサテラ
イトクローンのさらなる二つの例( p M S 31
およびpM S 228)が明らかになった。
“非主要“座位43Bが低い(30%)のへテロ接合性
を有しているp M S 43とは異なり、p M 3
 228中のミニサテライトはどちらも80%以上のへ
テロ接合性を持つ。ミニサテライト228B (第8図
,表2)は限られたアリルサイズ範囲(0.6〜5.5
kb)で高いヘテロ接合性(85%)を併有する;この
組合せによって228Bはポリメラーゼ連鎖反応による
ミニサテライトの解,折のための非常に有用な座位と成
っている(23)。一般的に、ほとんどの多様性座位は
、多くのアリルがこの方法によって現在のところ増幅可
能な最大長を越えるような広いアリルサイズを有してお
り、そのため不完全な側面を持つことになる。それに対
し7、228Bによって検出される座位では、48人の
無関係な人を調べた結果、95%のアリルは2kb以下
であり、最も長いもの(5.5kb)でも十分に増幅可
能な範囲にあることが示された(J.アーマー(Arm
our)とA,ジェフェリーズ(Jeffreys) 
.未発表)。我々は、この座位の最も長いアリルでも増
幅可能なことを示し、単独の座位の増幅から完全でさら
に有用な情報が得られる展望があることを示した。
ヒトDNA中の二つの可変性座位を常に検出する、M 
S 29と呼ばれるクローン化された新しいミニサテラ
イトが単離された。ヒト染色体6の短腕の末端領域に位
置する一つの座位は大型類人猿にも存在する。第二のミ
ニサテライト座位は染色体1Bpll上に断続的に存在
し、ヒト以外の霊長類には存在せず、またこの座位を持
たないヒトもいる。MS29は、ウォン( Wong)
他, Ann. Ilua+.Genet. (198
7) 51. 260−288に示されているようにミ
ニサテライト配列に富むDNAから作成したL47ゲノ
ミックライブラリーから単離された。
M 8 29は39bpの反復配列を含む。これはトリ
ヌクレオチドYAGの13の発散した反復からなり、こ
こでYはA, G, C,あるいはTのいずれかを表す
。このミニサテライトに隣接した配列は既知の塩基配列
決定法を用いて明らかにすることができる。・ 要約すると、本発明に関連する新しい隣接配列は、MS
1,MS29.MS31AおよびMS31B.M S 
228AおよびMS228Bの隣接配列である。
それに加えて、我々はここに、ミニサテライトブローブ
pλg3(ウオン( Wong)他. Nueletc
Ac1ds Research. 14. 11. (
198B)) 、およびブローブ33.1. 33.4
,および33.8 (英国特許第2188445号/リ
スター予防医学研究所)に関する、さらに新しい隣接配
列の情報を示す。
隣接配列の一つの群は、ミニサテライトプローブMS1
,MS29,MS31AおよびMS31B.MS32.
MS43AおよびMS43B,MS51,M S 22
8AおよびMS228Bの隣接配列である。
隣接配列のさらに別の群は、上記のミニサテライトプロ
ーブのいずれかの隣接配列から成るものである。
上述のように、ミニサテライトM S 29およびMS
31Bは新しいものであり、これらのミニサテライトの
いずれの反復配列および/または隣接配列もまた本発明
のさらに別の局面を表す。
本発明の方法はあらゆる便利な含情報座位に関しても用
いることができる。したがって、例えば、ヒトインシュ
リン遺伝子の5′側の超可変領域(Am. J. Hu
sh. Genet.. 198B, 39. 291
−229)、5′アルファーグロビンHVR (Am.
 J. Hum.Genet.. 198g. 43.
 249−256)、アルファーグロヒン3’ HVR
 (EMBO J.. 198B. 5. 1957−
1883)、ゼーターグロビン座位の超可変領域(PN
AS,19B3. 80. 5022−5026)、あ
るいはHa−Ras座位(Nature, 19g3,
 302. 33−37)の隣接配列にハイブリダイゼ
ーションさせるためのプライマーが調製される。また、
本明細書に参考として含まれているのはレイーホワイト
(Ray White)によって提案されたブローブの
パネルである。これらの隣接配列は既知の技術によって
明らかにすることができる。
本発明の方法によって調製される、伸長された隣接ポリ
ヌクレオチドは本発明のさらに別の局面を表す。これら
のポリヌクレオチドは1コピーあるいは複数コピー存在
する。複数コピー存在する場合には、これらは正確なコ
ピーであり、実質的に個々の鎖間でネットワーク化ある
いは交叉を起こさないことが望ましい。正確な、という
語は、コピーの大きさおよび構造から得られる遺伝的性
質の情報が全てのコピーで実質的に同一であることを意
味する。伸長されたプライマーが1キロ塩基対以上の含
情報遺伝子座位と同一のあるいはそれに相補的な配列を
含んでいるものは便利である・。
また、1.5キロ塩基対および2キロ塩基対も便利な値
である。便宜上、コピー数は本発明の増幅法の少なくと
も3.  5, 7,  9, 13,あるいは1′5
サイクルの産物を表す。
本発明のさらに別の局面としては、伸長されたブライマ
−(上で既に定義)の複数の正確なコピーを含む混合物
が得られることである。上述のように、混合物は実質的
に個々の鎖の間でネットワーク化あるいは交叉を行なわ
ない。
本発明で用いられるプライマーは本分野で既知の方法と
同様に調製される。例えば、与えられた隣接配列が既知
の場合には、有用なヌクレオチドプライマーは直接合成
によっ゛て調製される。クローン化技術も含情報遺伝子
座位に隣接する配列を含むDNA断片の再生に用いられ
る。
あるいは、含情報遺伝子座位を含むDNA断片が同定さ
れ、上で示した方法と同様の方法を用いて、含情報遺伝
子座位にハイブリダイズ可能なヌクレオチド配列を伸長
することができる。このようにして得られた産物を、次
に例えば切断などで直接的に修飾して有用なプライマー
を調製するか、あるいはその配列を決定して便利なプラ
イマーを次に直接合成によって調製することができる。
上述のように、試料DNAは一般的に二本鎖である。し
たがって、プライマーの伸長の鋳型として働くことがで
きる前に、核酸の各鎖を分離することが望ましい。鎖の
分離は、物理的、化学的あるいは酵素的方法を含む適当
な方法で行なうことができる。簡便には、熱変性が用い
られ、約99%までの変性が行なわれる。用いられる温
度は、約1〜10分の範囲の時間に対して、85〜10
5℃である。
プライマーは試料DNAの各々別の鎖に対して用いられ
ることが望ましい。二本鎖DNAの場合には、したがっ
て通常二つのプライマーが用いられる。一般的には、双
方の鎖に沿って同じ方向に、すなわち5′から3′ある
いはその逆方向に、含情報座位を通過して伸長が行なわ
れるようにプライマーを選択する。伸長が5′から3′
方向に進むことが望ましい。
プライマーは既知の条件下でゲノムDNA試料に適切に
ハイプリダイズする。一般に、これは望ましくはpll
が7〜9の緩衝水溶液中で行なわせる。
反応混合液に大過剰のプライマーが存在することが望ま
しい。ある種の診断的な応用の場合には、試料DNAの
量は不明であるが、過剰のプライマーが望ましいことは
理解されるであろう。
増幅反応は、デオキシリボヌクレオチド3リン酸dAT
P,dCTP,dGTP,およびdTTPを合成混合液
に適当量加えることによって簡便に行なわれ、得られた
溶液を次に、例えば約1〜lO分間、例えば約90〜1
00℃で加熱する。
この加熱過程後、プライマーのハイブリダイゼーション
に適した30〜70℃まで溶液を冷却する。伸長反応を
促進するための誘導剤としてTaqボリメラーゼを用い
る場合には、プライマーハイプリダイゼーションは50
〜70℃、例えば50〜B5℃、60℃などの温度で行
なうことが望ましい。
プライマーハイプリダイゼーションはイオン強度を低く
した緩衝液中で、また、アニーリング温度を高くすると
有効に行なわれることが見いだされた。これにより、ミ
スブライミングの可能性が減少する。“低くしたイオン
強度”および“高《したアニーリング温度゜という表現
は、普通の技術を持つ分子生物学者がある核酸の増幅反
応を行なうのに適当だと一般に考えるような範囲の限界
あるいはその範囲外の条件を意味することは理解される
であろう。例として、有用な緩衝液はall7〜9を安
定に維持するのに十分なイオン強度を持つものであるが
、これのみに制限するものではない。有効なアニーリン
グ温度は一般に50〜60℃である。実際の反応条件は
用いるプライマーに依存することは理解されるであろう
次に、伸長反応を誘導するあるいは触媒するために適当
な試薬をア二一ルさせた混合液に加え、本分野で知られ
ている条件下で反応を進行させる。
誘導剤は酵素が有効である。適当な酵素としては、大腸
菌DNAポリメラーゼIのクレノー断片、T4  DN
Aポリメラーゼを含むが、’raqポリメラーゼが特に
望ましい。そのほかの入手可能なDNAポリメラーゼ、
逆転写酵素、および伸長反応を促進する熱に安定な酵素
を含むそのほかの酵素も使用可能である。
新しく合成された鎖およびそれに相補的な核酸鎖は本方
法の次の過程で用いられる二本鎖分子を形成する。二本
鎖分離通程、および配列伸長過程を上述の方法を用いて
必要なだけ繰り返す。このような方法に適当な条件は、
参考として上記に含めた米国特許第4683202号お
よび第4683195号に概述されている。上記の特許
明細書に記述されているように、分離および伸長サイク
ルは段階的に行なわれるか、あるいはより有利には、複
数のサイクルを例えば半自動化方式、あるいは完全自動
化方式で行なわれる。
慣習的なPCR法では、増幅反応は一般に約50サイク
ルまで行なわれる。一方、本方法によれば、1コピーの
試料DNAから開始した場合、増幅の上限は約25サイ
クルであると考えられている。より多量のゲノムDNA
開始試料が入手可能な場合には、より少ない増幅サイク
ル数で行なうことができる。試料DNA量および配列の
.性質に依存する増幅サイクルの有効な枠を、以下の分
析を参考としてここに示すが、これに制限されるもので
はない: 以下の分析は、体8210μgで、15分の伸長時間の
増幅反応に関するものである:アリルAおよびBに関し
てヘテロ接合性の個体を考え、AがBよりも長い場合、
そのためにAはBほど有効に増幅されないであろうとい
うことは予想される。サイクル数の下限C1は、約o.
tpgの産物を検出できる、ブローブの感度によって決
定される。アリルAを検出するためには、0.1pg以
上のアリルA産物を生成するのに十分なサイクルが必要
である。同様に、どちらのアリルも検出するためには0
.lpg以上のアリルBが産生されなければならない。
サイクル数め上限C はアリルAとBの双方の収量にυ よって制限される。
C1とCuは以下のように見積られる二M=ヒトゲノム
DNAの開始ffi(ビコグラム)とする。
a−アリルAの長さ( kb) b−アリルBの長さ( kb) ga − P C RサイクルあたりのアリルAの収量
gb− P C RサイクルあたりのアリルBの収量ヒ
トの二倍体ゲノムサイズは6Xl06であるから、アリ
ルAの開始量は、 a M. 6x1o6pg 同様に、アリルBの開始量は、 b M. 6 X 10’  ” Cサイクル後のアリルAの収量は以下の式によって与え
られる: またアリルBに関しても同様である。
第3図から、サイクルあたりの収量は以下の次の式によ
ってアリル長と相関する。
g L − 2− 0.093 L ( L − 0.
6kb)したがって、サイクルの下限C1はCの最小値
によって決定され以下のようになる また、 同様に上限C も、双方のアリルの総収量がU < tooopgとなるCの最大値によって決まり、以
下のようになる C1およびCuは計算機反復によって決定することがで
きる。いくつかの典型的な例としては以下に示すように
なる: pg     kb     kb 10.00G     5      1      
7     201.000    3      2
     10     24Zoo    6   
   0.5    19     27*    8
    6     1    27”   32”十
 枠が非常に狭くなり、アリルサイズが広く異なる微量
のDNAの場合には消えることもあることに注意。
* 注 このモデルは、ヒトゲノムDNA<ioopg
 (17細胞に相当)中の標的分子の数に顕著な確率論
的な多様性が存在することを考慮に入れていない。6p
gのDNAの分析は各アリルの単一の標的分子の増幅に
対応する。
ホモ接合性は容易にこのモデルに適用することができる
。C は変化させずに、C1を、各アリU ルを>0.05pg (すなわち、合わせて>0.lp
g)得るのに必要なサイクル数として定義する。
異なる体積の反応も適用することができる。
C1を全反応液中で>0.1pgの各アリルを得るのに
必要なサイクル数として定義する。Cuをlθμgの反
応液あたり< 10001)gの全産物を得るのに必要
なサイクル数として定義する。大きな体積のPCR反応
に関しては、C1は変化させず、Cuを10μaの反応
液の場合よりも幾分大きくする。
解析のための増幅産物の適当ffi(0.1〜4ooo
pgの産物)を産生ずる増幅サイクルの枠は、例えば1
00ngのゲノムDNAに対しては10〜15サイクル
、lngに対しては1Bサイクル、単一の細胞増幅(6
pg)に対しては25サイクルである。増幅効率が低い
大きいアリルを検出するためにはPCRサイクル数を増
やす必要がある。アリルの長さに依存して1000〜1
06pgの正確な増幅産物が得られる。
本方法の特に有利な点は、ある含情報領域中の一つの反
復ユニットの違いでさえも同定し得ることである。本発
明の方法はまた、約10kbまでのような、例えば15
kbまでの大きな含情報座位の信頼し得る再現性を示す
と考えられている。
試料DNAの増幅されたコピーがネットワークを形成す
ることおよび不完全な伸長産物の産生が関連する問題が
ヘテロな大きさの一本鎖ミニサテライトDNAの顕著な
出現につながることも見いだされてきた。一本鎖のDN
AはPCR反応液中に非特異的な産物をかなりの量産生
することができる。この問題は、一本鎖DNAを特異的
に消化あるいは分解し二本鎖DNAをもとのままに残す
ような酵素の使用によって克服、あるいは少なくとも軽
減することができる。望ましい酵素はS1ヌクレアーゼ
である。このような酵素でPCR最終産物を消化するこ
とにより、最後の検出過程でよりきれいなPCR産物像
が得られる。したがって、本発明の望ましい局面として
は、本発明の方法が一本鎖DNAを特異的に消化あるい
は分解するが二本鎖DNAはそのまま残すような少なく
とも一つの酵素の使用を含み、それによってPCR反応
の非特異的産物の問題は改善される。
増幅産物の検出は、あらゆる便利な手段で行なわれる。
例えばゲル電気泳動および、その後に、望むならばそれ
に含まれている含情報座位にハイプリダイズ可能なブロ
ーブとハイブリダイゼーションさせ、例えば放射性標識
されたブローブを用いた場合にはオートラジオグラフィ
ーを行なうことによって、増幅産物の同定および解析を
行なうことができる。便利な方法は、ヨーロッパ特許出
願出版番号第238329号に開示されている。あるい
はより直接的な方法が用いられる。増幅産物をゲルで分
離した後、それを直接視覚化する。産物が十分量得られ
る場合には、例えばエチジウムブロマイドによる直接染
色が行なわれる。隣接ヌクレオチド配列は標識あるいは
マーカー化合物のいずれかを有し、このような標識ある
いはマーカーを便利な方法の何れかで検出する。このよ
うな標識あるいはマーカーとしては、放射性および非放
射性化合物が含まれるが、後者の方が望ましい。
同時に増幅可能な含情報領域数は実用的な制限によって
以外は制限されないと考えられている。
例えば20領域まで同時に増幅することができ、10領
域、また、特に8.7,6,5,あるいは4領域が便利
である。望ましい局面では、6領域が同時に増幅される
本発明の隣接するポリヌクレオチドは診断キッド内のも
のとして容易に与えることができる。本発明のさらに別
の局面はしたがつて、コントロール試料DNAとともに
含情報座位に隣接した試料DNA領域にハイブリダイズ
可能な、二つの相補的な隣接ポリヌクレオチド、および
その使用のための指示を含むキットに関する。便利で望
ましいプロ′−ブとしては、本明細書の別の部分で示し
たものを含む。キットはまた、含情報座位にかかる隣接
ポリヌクレオチドの伸長のための試薬ヌクレオチド、お
よび/または酵素などの伸長開始因子も含むことができ
る。
本発明の方法で用いられる含情報遺伝子領域の隣接配列
の例を以下のページに示す。また、含情報遺伝子座位に
ハイブリダイズすることができる単一の座位のブローブ
の表を詳細に示した。
このブローブのパネルは1988年5月にバージニア州
,クヴアンチコでの学会でレイ・ホワイト(Ray W
hite)によって示された。このような含情報遺伝子
領域に隣接した領域にハイブリダイゼーションできるポ
リヌクレオチドプライマーを上述のように調製し、本発
明の方法に使用することができる。プライマーはこのよ
うな領域のどの一つに関しても、あるいは、領域の組合
せに関して調製され、どの望みの含情報領域のパネルの
伸長産物も与えることができる。
クローンλM S 29中のミニサテライト反復配列。
ミニサテライトコア配列(GGAGGTGGGCAGG
ARG,ジエフェリーズはか. 1985)の3′末端
に相同な39bpコンセンサス反復配列領域を星印で示
す。コンセンサス配列からの変異は、λM S 29か
らランダムにクローン化された4つの近接した反復ユニ
ット(a−d,e−h)の二つのブロックに関して示す
。39bpの反復配列はP)FAGの13の発散した反
復からなる。
pMs31−タンデム反復31Bを大文字で示す。
gatCCaCtCggaaCCaCCtgcagt 
taggagcaagcctagaatgt tCtg
gaaggat igaagccIlgcct tgt
Cgaggccctgggaaagtggcctgga
catggggatgtggctggaggacccg
aggaagatgctgaagtcctgtggag
gcccggtctgggagccacggcccct
cccccactcagtccggcctgctggg
gt t tcctgccgggcctcctcaga
gcccacggctccccaggtggctc t
ggcccgggstgccacaggcacaacc
 taggcaggggaagccgcagcacaa
tgt tggctct tccct t tgcac
gctggacggtggcgt t t tgcct
 t tcgcct tgggctcaggagggg
tggggggtC31ggaggggccatgaa
ggggacctggccttggCTGTCCACC
TCCCACAGACAxxxxxxxxxxxXXx
TCTACc’rcCCACAGACACTGCCgg
CCggatgggCGTGTGGGGACGGTGT
GCCGGTGTGGGGACGGGGTCAGGTG
TGGGGACGGGGTGCAGGTGTGGGGA
CGGGGTGCAGGTGTGGGGACGGCGT
GCAGGTGTGGGGACGGGTGCAGGTG
TGGGGACGGCGTGCTGTGGGGATC 
  610M S 81座位の3′隣接配列 サ ア フ イ ト ミニサテラ イ ト 5’  CCGGCCGG  ATGGGCGTGT 
 GGGGACGGTG  TGCCGGTGTG  
GGGACGGGGT3’  GGCCGGCC  T
ACCCGCACA  CCCCTGCCAC  AC
GGCCACAC  CCCTGCCCCAGCAGG
TGTGG CGTCCACACC GGACGGGGTG CCTGCCCCAC CAGGTGTGGG GTCCACACCC GACGGGGTGC CTGCCCCACG AGGTGTGGGG TCCACACCCC ACGGCGTGCA TGCCGCACGT GGTGTGGGGA  CGGGGTGCAG  G
TGTGGGGAC  GGCGTGCTGT  GG
GGATC  3’CCACACCCCT  GCCC
CACGTC  CACACCCCTG  CCGCA
CGACA  CCCCTAG  5’pMs43−A
lu配列は太字で、短いタンデム反復は下線で示す。ミ
ニサテライト配列は、Xで分断された二つの最も外側の
反復(大文字)で略記し、最後の反復ユニット中のS 
ma I部位で43Aの3′配列が再開され、それによ
りこれらの6塩基のみが大文字で示されている。
pMS22g −228 B周辺のDNAの2kbサブ
クローン由来の配列。Alu配列は太字で、短い端でM
ol. Cell. B1o1.反復は下線で示す。ミ
ニサテライト配列はXで分離された二つの最も外側の反
復(大文字)で略記する。
aggccacccccaccaacaaca t a
accagaggggaaggaagt caggcc
cc t t c t cac t c t gaga
agc t ggt gc tggga t t t 
taggc tgt cacgacga t t cc
acccggccagggcaggcccgaaccg
gccggaggccacaggagaccaa tg
agcc tggc tggac t cc tgca
aacc t tgagggacgccgagat t
 caca t t cac tgaa t t t 
tca tgcacgtgacac t c t tc
 t t c t t t t gt tccc tc
ccgccc tgccccacggagcca t 
t tacaaaca taaaacca t t t
t aaacca t t t t taaa tgg
t t t aaaacc tgt t tc tgt
accaagtggtacagaaataggggcc
agcccccggtcagcgccacgagctc
c tagggccagagtgcaagagaggc
ACAGGGCGAGAGGGGGxxxxxxxxx
xxxxxxxGAGAGGGGGACAGGGtca
tcagggtgct tagggtgggctccg
gggcgtctgcaccaccaggcgcaca
gcccggaggt ggcaggagt ca t
 ccgt t c tgaaacagccagagg
t acaacc t cgt cgt ccaggc
accggccgagt tggac t caggg
t caaagccaagc tgaggcaacgt
 cgaga tggagggt aacagccc 
t cagcc t gcacc t gccaac 
t gcggaggccccacaggaacaa t
 ccgggagggt ggggt ggtgcc 
tgcc t ggcagc t gcgggggc 
t gggtgggaagggC t aC t CC
aCCC t ggaggcccagc t CaCa
CCaaCC t CC t agCCCC t ga
cgt cccaccaggcagctcacaagg
t t acaggtcggt tcc t tc t
 ccac tgga t tcc tcccaca 
tcgggtgacctgaccacacacacgg
aggt gcccagcggt ggt cccag
ccccaaca t c t caagagcagg
acacccgagtggaga t ac t ag
g t cacagaa tgt c tccacac
agaca t t caggcaggt tcgag
ggaagaagacagc t tcccggcca
c tc t cccaccacgcacacccgg
tgggc tea tc tcc tcaacc t
gggcccaca t t c tc t ccca
ggt tac t caca t cac t ca
gt ca t cc tcaca tcac t c
aca t cgcccca tgaca t ccg
cc tc tgagc tgccagcc tccc
 tccccagcccc t t t c t t 
ct tccctccctccctccc tcct 
t tct t t t t t t tgaaaca
ggtcacccaggc tggagt tcagt
ggcacaa tc tgac tcac tgca
gcc t ccgcc tc tggggc tca
agcc t t ccaggc tcaagcaa 
tcc tcagcc t cagcc t ccca
gtagt tggaaacgtaac tgggca
ccacca tgcccagc tat t t t
 t t t t t t t t t tcagta
gaga tgaggtc tcctacat tac
ccaggc tggtc tcagac tcc t
ggtc tcaagcaatct tc tcacc
 t tggcctcccaaagtgct aga 
t tacaggt gtgagccac tgcgc
ccgac t t ccccagcccc t t 
tc tgacccacagcc tggga t c
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 Gcnct.  46,  885.本発明を以下に
参考として例示するが、これに制限されるものではない
: 実施例 1 材料と方法 ヒトDNA試料はCEPH (パリ)から入手するか、
あるいは別掲のように(26)静脈血から調製した。ク
ルアヘム社(Cruachem)から供給された試薬を
用いてABI380B  DNA合成機で合成したオリ
ゴヌクレオチドはエタオール沈澱によって精製し、水に
溶解した。ヒトミニサテライトクローンM S 32 
(10)由来の5.6kb Sau3Aインサートをp
 U C 13 (27)のBamHI部位にサブクロ
ーニングした。同様に、組換えM13RFDNA33.
l, 33.4,および33.8(5)由来のミニサテ
ライトインサートを1.9kb Baa+H I − 
EcoR I断片、2.7kb S au3 A − 
E coR I断片、および0.7kb Baa+H 
I − EcoR I断片としてそれぞれ単離し、Ba
mHIとEcoRIの双方で消化したpUc13にサブ
クローニングし、ブラスミドシリーズp33.1, p
33.4. p33.6を作成した。適当なミニサテラ
イトを含むDNA断片を1%低融点アガロース(Sea
 plaque)で電気泳動を行なって制限酵素分解し
たブラスミドDNAから単離した;DNA断片を含むゲ
ルスライスを65℃で水に溶解し、最終濃度を2μg 
/ ml D N Aとした。DNAの10ngアリコ
ートをラ.ンダムオリゴヌクレオチドプライミング(2
8)によって32Pで標識した。
(b)  ポリメラーゼ連鎖反応 ヒトDNAのアリコートを、必要であればキャリアとし
て0.1μMのオリゴヌクレオチドプライマ一存在下で
、5+aM  Tris−HCΩ (pH7.5)で希
釈し、lOμff  67mM  Tris−HCj7
  (pH8.8),18mM  (NH4) 2 S
 O4, 6.7mM Mg CΩ2,10a+M  
2−メルカブトエタノール,6.7μMEDTA.1.
5mM dATP,l.5mM dCTP,1.5mM
 dTTP, l.5mM dGTP (ファルマシア
) . 170 x/mlウシ血清アルブミン( D 
N aseフリー,ファルマシア)に1μMの各オリゴ
ヌクレオチドプライマーと1.5ユニットのTaqポリ
メラーゼ(アングリアン・バイオラブズ)を加えた中で
増幅させた。1.5mlのエッペンドルフチューブ中の
反応混合液の上に40μgのパラフィンオイルをのせ、
95℃で1分間、60℃で1分間、70℃で15分間の
サイクルをインテリジェント番ヒーティング・ブロック
(カムバイオ社、ケンブリッジ)上で行なった。最終の
増幅反応は一般に、80”Cで1分間の最後の過程によ
ってチェイスし、残っている一本鎖DNAをプライマー
とア二一ルさせ、伸長過程を70℃で15分間行なった
(c)PCR産物のサザンプロット解析ジエチルエーテ
ル抽出によってパラフィンオイルをPCR反応液から除
いた。PCR産物のアガロースゲル電気泳動、Hybo
nd N (アマシャム社)上へのサザンブ口ッティン
グ、および32Pで標識したミニサテライトプローブと
のハイブリダイゼーションは、全てのハイブリダイゼー
ションからコンペティターのヒドDNAを省略すること
を除いては、以前に記されているように(10)行なっ
た。PCR産物の制限酵素消化およびs1ヌクレアーゼ
消化はゲル電気泳動の前に、5μgのPCR反応液を2
5μgの制限エンドヌクレアーゼあるいはS1ヌクレア
ーゼ緩衝液(29)で希釈し、3ユニットの制限エンド
ヌクレアーゼあるいはS1ヌクレアーゼ(B R L)
で37℃で30分間消化することによって行なった。
(d)  単一のヒト細胞の単離およびPCR解折静脈
血を等体積のIXSSC (クエン酸ナトリウム生理食
塩水、0.15M  N a C D , 1511)
PF エン酸3ナトリウム、pH7.0)で希釈し、ヒ
ストパック(Hist opaque) − 1119
 (シグマ社)上に層状に載せ、2000 gでIO分
間遠心してリンパ球を単離した。
間層の細胞を3倍体積の1×SSCで希釈し、再度ヒス
トパック上でバンディングさせた。細胞を2000gで
10分間遠心してペレットにし、3回1×SSCで洗浄
して遠心し、1×Sscで104細胞/mlとなるよう
に再懸濁した。
0.5mlの唾液を5mlの1×Sscで希釈し、20
00 gで10分間遠心して頬細胞を単離した。細胞ペ
レットを3回、1×SSCで洗浄し、10’細胞/ml
に再懸濁した。
細胞懸濁液の約0.1μgのアリコートをシリコナイズ
した顕微鏡スライドグラス上に滴下し、直ちにl00×
の倍率で、倒立顕微鏡で観察した。単一の核のある細胞
を含む水滴を直ちに0.4μgのIXSSCで希釈して
使い捨てチップピペットを用いてエツペンドルフチュー
ブに移した。顕微鏡スライドグラスを再度観察して細胞
が水滴から除かれたことを確認した。
PCHに先立ち加熱あるいはドデシル硫酸ナトリウム(
SDS)とプロテナーゼKによる処理(23)のいずれ
かによって細胞を溶解させた。前者の場合には、細胞を
含む水滴を4.5μgの0.1μMのオリゴヌクレオチ
ドプライマーを含む5mMT ris − H Cfl
  (pH7.5)で希釈し、パラフィンオイルを重層
して95℃で3分間加熱した後に、5μgの2×濃度の
PCR緩衝液/プライマー/Taqポリメラーゼを加え
、増幅した。後者の場合には、細胞を含む水滴を0.5
,cd2の5mM  Tris−HC,Q(pH7.5
). 0.1μMプライマーおよび1μgの5IIIM
Tris−HCN  (+)H7.5), 40mMジ
チオトレイトール,3.4μM  SDS,50μg/
mlプロテナーゼK(23)と混合し、パラフィンオイ
ルで重層し、37℃で45分間消化した。3μgの水を
消化溶液に加え、95℃で3分間加熱してプロテナーゼ
Kを不活性化した後に5μgの2XPCR反応混合液を
上述のように添加した。
(a)PCHによる増幅のためのヒトミニサテライトの
選択 ミニサテライトを増幅するための戦略を第1図に示す。
ミニサテライトに隣接した独特な配列に対応するオリゴ
ヌクレオチドプライマーを用いて、Taqボリメラーゼ
によってミニサテライトの全長の増幅を行なう。増幅さ
れたアリルはプライミング部位の内部に位置するミニサ
テライトプローブとサザンブ口ットハイプリダイゼーシ
ョンを行なうことによって検出される。6個のクローニ
ングされたミニサテライトが研究のために選択された(
表1)。そのうち二つ、pλg3およびM S 32(
8. 10)は97%のへテロ接合性をもち、40以上
のアリルでその反復ユニット数に違いがあるような高度
に可変性のある座位を検出する。DNAフィンガープリ
ントからクローニングされたSau3A− EcoRI
  DNA断片として分離された(A.  J.ジエフ
ェリーズ(jeffreys)未公開データ)他の4つ
のミニサテライト、33.1, 33.4,および33
.6(5)そしてp M S 51は、66〜77%の
へテロ接合性を有するような可変性がはるかに低い座位
を検出する;しかし、アリルはpλg3およびMS32
(表1)のものよりも短く、PCHによる増幅にはより
従い易いはずである。pλg3,33.1, 33.4
,および33.6の隣接配列は既に報告されている(8
)。全ての隣接DNA配列はEMB LDNA配列デー
タベースに対してスクリーニングを行い、Aluのよう
な反復因子を同定し、PCRオリゴヌクレオチドプライ
マーAおよびB(第1図)はこのような因子を避けるた
めに考案された。
全てのプライマーおよびハイブリダイゼーションプロー
ブの詳細は第1図の説明でふれる。
(b)  ヒトミニサテライトアリルのPCR増幅の信
頼性と効率 特定の長いミニサテライトアリルを増幅するTaqポリ
メラーゼの能力を決定するために、1.1kbから17
.9kbの範囲の長さの計8個の異なるλM S 32
アリルを与える4個体由来の各0.1μgのゲノムDN
A混合液をM S 32隣接プライマーAおよびBを用
いてlO〜20サイクル増幅し、その後にミニサテライ
トブローブでサザンハイプリダイゼーション分析を行な
った(第2A図)。6分間のTaqポリメラーゼ伸長時
間を用いて、4つの最も短いアリル(1.1〜2.9k
b)だけが効率よく増幅された。Taqボリメラーゼが
ミニサテライトを完全に伸長させる可能性を増すために
伸長時間を15分間に伸ばすと、次に長い二つのアリル
(4.5 .6.6kb)の収量が顕著に増大したが、
30分の伸長ではさらなる改善は見られなかった。長い
アリルの相対的な収世はTaqポリメラーゼの濃度を増
すことによっても改善され(第2B図)、弱くではある
が10.2kbのアリルが検出されるようになった。
13回目のサイクルに追加のTaqポリメラーゼを添加
することによっては、収量の増大はわずかじか認められ
ず、これらの延長した伸長時間中のポリメラーゼ活性の
顕著な低下については証拠はない。
アニーリング温度を変化させるさらなる実験では、伸長
温度と緩衝液濃度は大きなアリルの収量を増大させず(
データは示さない)、以下の全ての実験では15分の伸
長時間と高濃度のTaqポリメラーゼ(10μU  P
CR反応液あたり1.5ユニット)・を用いた。
少ないサイクル数(10サイクル)では、増幅されたア
リルはその電気泳動の移動度から判断して、はじめのλ
M S 32アリルの完全に正確なコピーであることが
示された(第2A図)。サイクル数が増えると(14.
 17サイクル)、バックグラウンドの標識の増加が見
られた;このほとんどはS1ヌクレアーゼでの消化によ
り除去できるので(データは示さない)、このバックグ
ラウンドの多くはプライミングされなかったそれまでの
サイクル由来の低レベルの一本鎖鋳型、および定義によ
りプライミングされ得ないそれまでのサイクル由来の不
完全な伸長産物から生じたものだと考えられる。サイク
ル数が多い場合には(20サイクル)、PCR産物の収
量が高くなりすぎ( > 400ng/ ml) 、伸
長過程の際に一本鎖タンデム反復ミニサテライトDNA
の予定外のアニーリングが起こることから予想されたよ
うに、ハイブリダイゼーションパターンは分散したスメ
アを示す。これは再アニールした部位での不完全な伸長
終結、ミニサテライトの相補鎖に予定外にアニールした
不完全な鋳型の伸長から生じる疑似“アリル”および再
アニールしたミニサテライトDNA鎖の多分子間のネッ
トワーク形成にうながる。
PCHによって増幅された各λM S 32アリルの収
量はスキャニングデンシトメトリーで定量した(第3図
)。0.1μgのゲノムDNA由来のPCR産物は少な
くともサイクルl7までは指数関数的に蓄積した。
サイクルあたりの産物収量は、アリルの長さとともに単
調減少し、15分の伸長時間と比較して6分間のほうが
より低い収量となる。アリル長に対する収n曲線は、非
常に短いアリルに対しては約2.0のサイクルあたり収
量に外挿され、各サイクルでの変性およびプライミング
効率は100%に近いことを示している。アリルの最終
収量はこれらの曲線から産出することができる;最初に
n分子存在する、サイクルあたりgAの収量をもつアリ
ルAに関しては、Cサイクル後の収量はおよそn a 
g Ac分子である。より短いアリルがより効率よく増
幅されることから、異なる長さのアリルAとBの間のモ
ル不均衡は(gA/gB)”として与えられる。例えば
、15分間の伸長時間での増幅を10サイクル行なった
後、lkbのアリルは6kbのアリルの18倍高いモル
収量となる;z5サイクル後には、不均衡は1300倍
となる。この不均衡性は、ミニサテライトハイブリダイ
ゼーションブローブによってより長いアリルがより効率
よく検出されることにより、ある程度改善される。それ
にもかかわらず、PCHによって増幅される長いアリル
は、ヒトゲノムDNAから開始するため量が少ないこと
、および、PCRサイクル数が多くなることによります
ます検出が困難になる。ミニサテライトpλg3. p
Ms51, 33.1, 33.4.および33.6も
PCHによって増幅される能力を調べるために試験した
(データは示さない)。全ての場合に、増幅されないこ
とが予測されたpλg3の最長のアリル( > 8 k
b)を除いて全ての試したアリルの正確な増幅が観察さ
れた。またやはり、アリルが長くなるにつれてPCR産
物の収量は低下した。
(C)  単一ミニサテライト分子の増幅の信頼性単一
分子の信頼できる増幅が可能かどうかを試験するために
、lO細胞および1細胞に相当するヒ}DNAの60p
gおよび6pgをλM S 32およびp M S 5
1の双方のプライマーを用いて25サイクルの共増幅を
行なった(第4A図)。60pg試料中にはp M S
 51のいずれのアリル(1.6kbおよび1.5kb
)も増幅され、6pg試料中にも一つあるいは双方のア
リルの増幅産物が検出された。同様に、λM S 32
の2.8kbおよび5.9kbのアリルもヒトDNA試
料6pgから増幅されたが、長い方のアリルの収量は予
想されたように低かった。予想されたように、6pg試
料中のλMS32およびpMs51アリルの増幅が63
%の反応あたり平均失敗率で、独立に行なわれることが
示された。6pgのヒトDNAが平均アリルを1分子含
んでいるため6pgのDNA試料あたり1回の正しい増
幅反応が予想されるのに比較して、上記の結果はポヮソ
ン分布から、平均0.48の正しい増幅反応が起きてい
ることを示している。したがって、単一の標的ミニサテ
ライト分子は、適度な効率でPCHによって増幅され得
ることが示された。pMs51に関しては疑似増幅産物
は見られなかった。一方、λMS32は80pgおよび
6+pgの双方のDNA試料中に予想されなかった産物
がしばしば観察された(第4A,4B図)。S1ヌクレ
アーゼ消化により、たまにしか現われない変性PCR産
物とともに移動する一本のバンド(第4B図)は除去さ
れ、このバンドは最後のアニーリング/伸長過程によっ
てPCR産物のチェイスを行なうことにより大部分が除
去された(データは示さない、材料と方法参照)。この
81ヌクレアーゼ感受性バンドは最後のPCRサイクル
でプライミングされなかった一本鎖鋳型に対応するもの
と思われる。λMS32に検出される残りの疑似バンド
はS1ヌクレアーゼに耐性であるが、ミニサテライトに
隣接するDNAを切断する制限エンドヌクレアーゼで消
化することにより、正しいPCR産物とともに短くなっ
た(第4B図)。これらの疑似バンドはおそらく正常な
隣接DNA由来であるがミニサテライト反復ユニット数
が異なる異常なPCR産物を示していると考えられる。
これらは特に増幅30サイクル以降に顕著であり、一般
に本物のアリルと比較して少景存在し、親のアリルとは
異なり反応ごとに長さが変化する。これらは本物のアリ
ルの増幅が成功した反応液中にのみ見られ(第4A図)
、試した全てのヒトDNAで常に見られた(データは示
さない)ことから、これらはヒトDNAあるいはそれま
でのPCR反応の産物がPCR反応に混入した結果では
ない。ほとんど全ての疑似産物が本物のアリルよりも短
いことから、これらはPCR反応液中にかなり早い時期
に生じ、その短さとそれに伴う高い増幅効率のために優
先的に蓄積するものであろう。どのようにこれらの“変
異体”アリルが生じるか、またこれらが生じるのを抑制
するようなPCR条件が見つけられるかどうかは現在の
ところ不明である。同様な異常な“アリル“の出現頻度
がpλg3に関しても見られたが、試した他の4つのミ
ニサテライトに関してははるかに低い頻度で出現した。
最初のヒトゲノムDNA中のミニサテライト座位の体細
胞変異も予想しないPCR産物のもとになる。クローン
化された腫瘍細胞群中に変異ミニサテライトアリルが現
われることによって示されたように(30) 、このよ
うな変異は実際に、特にスM S 32に関しで存在す
る。しかしながら、正常な親アリルが存在せずに変異ア
リルが現われるような6pgヒトDNAのPCR反応ば
これまでなかったため、体細胞変異が第4図に見られる
疑似バンドの主要な材料ではないようである。
(d)  複数のミニサテライトの共増幅: PCR第
4図は、同じPCR反応液中で二つのミニサテライトが
共増幅され得ることを示している。さらなる解析から、
座位間の顕著な阻害なしに少なくとも6個のミニサテラ
イトが共増幅され得ることが示された。さらに、PCR
産物は6個全てのミニサテライトプローブ混合物とのサ
ザンブ口ットハイプリダイゼーションによって同時に分
類することも可能である。このような複数座位PCR由
来のDNA“フィンガープリント”の例を第5図に示し
た。全ての場合に、第4図で見られたような疑似産物の
出現を最少に抑えるため、PCR反応を15〜18サイ
クルに制限した。同一の個体の反復解析から、全てのハ
イブリダイズするDNA断片は本物のミニサテライト増
幅産物を示しており、パターンに再現性があることが示
された。
DNA “フィンガープリント”はlogのヒトDNA
から容易に得られる;ときに、一つあるいは二つの座位
は増幅されないこともある(第5A,50図、固体1.
 12)  ;この増幅の失敗は通常33.4、次にp
 M S 51に関してみられ、33.1に関してはほ
とんど見られなかった(データは示さない)。増幅失敗
の可能性は、ミニサテライト反復ユニットのGC含量と
相関があることがわかり(表1)、おそらくヒーティン
グブロックの局所的な温度差あるいはブロックと反応チ
ューブとの温度伝導性が悪いために95℃でのGCに富
むミニサテライトの変性がうまくいかないため、増幅さ
れないと考えられる。
これらのPCR  DNAフィンガープ・リントは多様
性の程度が広く異なっている6つの座位に由来する(表
1)。全体の複雑さとこれらのパターンの多様性を決定
するために、関係のない個体を比較した(第5B図)。
平均して個体あたり8.9バンドが解析された(範囲6
〜11,第6図)。
最大可能バンド数は12で(第5A図)、これは全ての
座位に関してペテロ接合性であり、異なる座位由来のア
リルが電気泳動で同じ泳動度を示さず、どのアリルもP
CRでの増幅に大きすぎない場合に対応する。無関係の
個体を一組ずつ比較して、個体組間で一致しないバンド
は平均lO.8であった(範囲5〜18)。一致しない
バンドの寄与はほぼポワソン分布であるため、二つの関
連のない個体が同一のDNAフィンガープリントを示す
(一致−10.8 しないバンドがない)確率はe    = 2 X 1
0’であると見積ることができる。したがって、6座位
のうち4つは多様性が比較的高くない(表1)という事
実にもかかわらず、これらのパターンはよい個体特異性
を示す。例えば第5C図に示した3世代家族で、親から
子孫まで正確なバンドの転移も見られるが、PCR山来
DNAフィンガープリントにおける相違はこのように密
接に関連した個体間でも容易に検出可能である。
(e)  単一のヒト細胞中のミニサテライトの分類溶
解させた細胞はDNAを精製する必要なしに直接PCH
にかけることができ(23) 、血液などの検体の解析
を非常に簡略化する。準備段階の実験では、最初に血液
の凍結と融解で赤血球を溶解させ、次に遠心で白血球と
核を集め、PCHの前に水中で加熱して細胞を溶解させ
ることにより、血液中のミニサテライトを分類すること
が可能であることが示された。この方法を用いて、3〜
30の有核細胞に相当するo.oot〜0.Olμgの
血液を再現性よく分類することができた(データは示し
ていない)。この分析を、単一のリンパ球にも拡張し(
第7A図)、5つのミニサテライト座位を同時に共増幅
させ、連続的なハイブリダイゼーションによって分類し
た。PCHに先立ちプロテナーゼKとSDSで溶解させ
た細胞からも、水中で加熱して溶解させた細胞からも、
合理的に信頼し得る増幅が成功した。個々の有核頬細胞
もプロテナーゼK/S D S溶解に続いて分類するこ
とができたが(第7B図)、これらの細胞は水中では溶
解されなかった(データは示していない)。
個々の細胞を同定する信頼度を試験するために、盲検で
2個体由来の14の頬細胞を独立に分類した(第7B図
)。4つの場合に増幅産物がいずれの座位に関しても見
られず、細胞がPCR反応に移行しなかったか、溶解が
起こらなかったか、あるいはPCR前に核DNAが分解
されたがの何れがであることが推測された。残りのlO
の場合には、少なくとも2つのミニサテライト座位から
増幅されたアリルが検出され、いくつかの場合には、単
一の細胞から5つの座位全での増幅が成功した。
増幅程度が低く、単一の細胞レベルでは分類が困難なM
S32の大きなアリルを除けば、少なくともいくつかの
座位が増幅されたこれらの単一細胞PCR反応に関して
は、存在するアリルの約75%がPCRで検出可能であ
ったと見積られる。この見積りは、6pgの,ヒトDN
A試料のPCR分析から決定された単一分子増幅効率の
結果とも一致する(第4図)。第4図から予測されるよ
うに、頬細胞とリンパ球の何れのPCR反応でもいくつ
かの場合に疑似バンドが見られた(第7A,7B図)。
それにもかかわらず、10個のうまく分類できた頬細胞
中に、試験した2個体のそれぞれからのアリルの相違を
検出することができ、核頬細胞の由来はこの盲検によっ
て正しく予測された。
最後に、第7A,7B図のいくつかのDNAを含まない
コントロールの中に33.6の増幅産物が、および頬細
胞コントロールの一つの中に33.4の増幅産物が存在
したことを報告する。実際には、ヒト細胞やゲノムDN
Aではなく組換えDNAやそれ以前のPCR反応産物で
あろうと思われるこれらの混入は、以前に研究室内環境
にさらされていない溶液、ガラス器具、使い捨てピペッ
トチップ、およびエッペンドルフチューブを用いること
によってのみ避けることができることを我々は見いだし
た。我々の実験で最も頻繁に混入が見られたものは33
.6に対してであり、これは我々の研究室で最近4年間
にわたって連続的に使われてきた複数座位DNAフィン
ガープリントプローブ(5.6)であることは注目に値
する。
(f)結 論 Taqポリメラーゼは非反復DNAの増幅に顕著な信頼
性を示す(21)だけではなく、反復ユニット数のアリ
ル特異性も保持したまま完全なミニサテライトを正確に
増幅することも可能である。しかし、通常のPCR反応
とは異なり、ミニサテライトPCRは通常、産物の収量
が高くなりすぎて(10μgのPCR反応あたり> 4
 ng)プライマー伸長中、特に長いミニサテライトア
リルの効率よい増幅を得るために長い伸長時間が必要と
される場合に相補的なタンデム反復鋳型鎖間の予定外の
アニーリングが起こる前に終了させなければならない。
また、PCR反応はハイブリダイゼーションによって検
出可能な程度の産物を生成するのに十分進まなければな
らない。ミニサテライトブローブは感度が高< 、0.
lpgのミニサテライトPCR産物も容易に検出するこ
とができる(lO)。分類に適した産物量(0.1〜4
000pg産物)を生成するPCRサイクルの“枠゜は
したがって非常に広く、うまく分類を行なうために必要
なPCRサイクル数の予測には、最初のヒトゲノムDN
A量の非常におおまかな見積りしか必要とされない。指
標として、100ngのゲノムDNAにはlO〜l5サ
イクルが適当であり、logにはl8サイクル、単一細
胞PCR(6pg)には25サイクルが適当である。効
率よく増幅されにくい長いアリルを検出するためには、
PCRサイクル数を増加させる必要がある。
ミニサテライト増幅はしばしばPCR産物増幅の対数期
に制限する必要があるため(21) 、ハイブリダイゼ
ーションシグナルは0.1ngヒトゲノムDNAまでは
加えたDNAffiにほぼ比例する(データは示さない
)。この水準以下になると、標的ミニサテライト分子数
の確率論的な多様性によって比例関係が曖昧になる。し
たがって、ミニサテライトPCRは低濃度のヒトDNA
の見積りに定量的に用いることができる。また、プライ
マーとTaqポリメラーゼ量はこのPCR初期過程には
制限を与えるものではなく、理論的には増幅される異な
る座位間の阻害はほとんどあるいは全く存在しないはず
である。実際には、少なくとも6個の異なるミニサテラ
イトが同時に共増幅され、この数がさらに増やせないと
いう理論的理由はないと思われる。
ミニサテライトの共増幅とそれにつづくミニサテライト
ブローブでの同時あるいは連続的ハイブリダイゼーショ
ンによって、非常に少量のDNA試料から個体の同定や
血縁関係に関する非常に多くの情報を集めることが可能
になる。これらのPCR由来DNAフィンガープリント
はlogのヒトDNAまで信頼性がみられる。それより
はるかに少量のDNAおよび単一の細胞からも情報が得
られるが、その場合、単一細胞の分類に必要とされる比
較的多いPCRサイクル数を行なう間に、いくつかの座
位に疑似DNA断片が生じ、1〜数細胞のレベルでの個
体の同定の場合に重要な問題となる。幸運なことに、こ
れらの疑似PCR産物は反応ごとに変化することが示さ
れ、したがって非常に少量のDNA試料のPCR分析を
二重に行なうことにより、疑似PCR産物を本物の増幅
産物と区別できるはずである。
すでに、PCR由来DNAフィンガープリントは、約2
 X 10−5の確率で2個体の誤った相関を示し、高
水準の個体特異性を示す。それに対して、複数座位ポリ
コアブローブ(6)を用いた、あるいは座位特異的ヒト
ミニサテライトブローブの混合物(lO)を用いたサザ
ンブ口ットハイプリダイゼーションで得られる通常のD
NAフィンガープリントははるかに高水準の個体特異性
を示す(それぞれ<10   ,  <10’) O 
LカL、PCR由ffiDNAフィンガープリントの多
様性は実質的に改善し得る。第一に、特にpλg3とλ
MS32の高度な含情報座位は約8kb(logヒトD
NA)あるいは約5kb(単一細胞)以上は検出されな
かった。
この問題は、より限定された範囲のアリル長の高度に多
様性のあるミニサテライトを用いることにより克服でき
る。高水準の多様性は通常ミニサテライトの反復ユニッ
ト数が多いことと長いアリルを伴っているので、このよ
うな座位は稀だと思われる(5, 8. 10)。しか
しながら、いくつかの適切である可能性のある座位が同
定された(9. J. A. L.アー?−(Armo
ur)とA. J.ジエフェリーズ(Jeffreys
) ,未発表データ)。第二に、同時に増幅されるミニ
サテライト数を増加させることが可能である。第三に、
pλg3やλM S 32のような疑似PCR産物を特
に生成する傾向のある座位を同定し、避けることができ
る。不注意な混入が回避され、超可変座位での体細胞変
異の潜在的存在を考慮に入れるならば(30) 、上記
の目標が達成されれば単一の細胞レベルでの信頼性のあ
る同定が不可能であるという理由はなくなる。
例えば法医学での個体の同定、父権審査、および骨髄移
植の追跡などでの複数座位DNAフィンガープリントブ
ローブの使用は、分類のためには少なくとも0.1〜1
μgのヒトDNAを必要とするこれらのプローブの感度
によって制限される(6)。
同様に、座位特異的ミニサテライトブローブは、最少約
50ngまでのヒトDNAのみを分類することができる
(10)。PCR山来DNAフィンガープリントは感度
を桁の差で改善し、通常のサザンブ口ットハイプリダイ
ゼーションでは比較的扱い゛にくかった検体を分類する
のに用いることができる。
例えば、ヒトの毛根は一般に10〜500ngのDNA
を含んでおり(22) 、約70%の毛根が座位特異的
ミニサテライトプローブを用いて分類される(Z.ウォ
ン(Wong) . J. A. L.アー? − (
Armour) .およびA. J.ジエフェリーズ(
Jeffreys) .未発表データ)のに対して、試
験した全ての毛根がPCR由来DNAフィンガープリン
トで分類された(データは示していない)。同様に、0
.001〜0.01μgの血液は最初にDNAを精製す
る必要なしに分類することができる。また同様に、唾液
は一般に1μgあたり100〜1000の有核頬細胞を
含んでおり、したがってマイクロリットル以下の唾液試
料のPCR由来DNAフィンガープリントが可能である
。′部分的に分解された試料を含む、法医学上の微量の
髪、血液、精液、唾液および尿試料を分類するための可
能性は明白である。例えば微量・の唾などの、検体の不
注意な混入の可能性も同様に明らかである。
最終的には、PCR山来DNAフィンガープリントは、
父権争議などにおける血縁を示すための高度に分極する
試験を供給するのに十分に個体特異的となるべきである
。DNAを単離する必要性を除くだけでなく、静脈穿刺
でなく指を刺すことによって得られる血液のようなはる
かに少量の試料を用いることができる。あるいは、血縁
の決定は唾液の分析をもとにしても行なうことができる
。これにより、信仰上などの理由から血液試料を与える
ことを拒否する個体の問題を回避することができ、また
、幼児から血液をとる場合の精神的外傷を取り除くこと
ができる。
実施例 2 材料と方法 PCHによるミニサテライトアリルの増幅オリゴヌクレ
オチドプライマーは既に記述されているように調製した
(ジエフェリーズ( Jeffreys)ほか, Nu
cleic Ac1ds Res. 18.10953
−10971)。λM S 32ミニサテライトアリル
を、く4μgH20中の0.4μgヒトゲノムDNAを
50μl2の45aM  Tris − H CΩ(p
lI8.8) , 11a+M(NH  )  S0 
 ,  4.5mM  MgCN2. 4.5μM  
EDTA.7d  2−メルカプトエタノーノレ、 1
mM   dATP,   1 瓢M   dCTP,
   1mMdGTP,1a+M  dTTP (ファ
ルマシア社),110μg/mlウシ血清アルブミン(
DNas+eフリーファルマシア社),1μMオリゴヌ
クレオチドプライマーAおよび1μMオリゴヌクレオチ
ドBと混合することによって増幅した。7.5ユニット
のTaqポリメラーゼ(カムバイオ タイプ■、あるい
はベルキンエルマーAmpli Taq)を添加し、反
応溶液を40μgのパラフィンオイルで重層し、95℃
で1.5分、67℃で165分、70℃で9.9分のサ
イクルをテクネ・プログラマブル(Teehne Pr
ogrammable)Dr1−Block PHC−
1上で30回行ない、最後のチェイスを67℃で1.5
分間、70℃で9.9分間行なった。
ベルキンエルマーφシータスDNAサーマルサイクラ−
(Perkin EIa+er Cetus DNA 
Thermal Cycler)上で、95℃で1分、
67℃で1分、70℃で10分のサイクルで行なっても
同様の結果が得られた。
増幅されたアリルの単離 50μgのPCR反応液を、5μ9の泳動混合液(12
.5% フイコール400, 0.2% プロモフェノ
ールブルー,  0.2M  酢酸トリス(pll8.
3),0.1M 酢酸ナトリウム,1mM  EDTA
)と混合し、1%アガロースゲル(シグマ タイプI)
上でエチジウムブロマイド存在下で電気泳動を行なった
。増幅産物は長波長u / v灯(あるいは必要であれ
ば短波長u / v トランスイルミネーター)を用い
て可視化し、アリルを含むゲル断片を切り出した。DN
Aを透析膜上で電気泳動によって回収し、エタノール沈
澱を行ない10μgのH2oに溶解した。
増  幅 ミニサテライトに隣接するDNAに対応するオリゴヌク
レオチドプライマーを用いてどのようにミニサテライト
アリルが増幅されて完全なタンデム反復配列の増幅にい
たるかをこれまで記述してきた。PCRサイクル数を制
限し、ミニサテライトブローブでサザンブ口ットハイプ
リダイゼーションによって増幅されたアリルを検出する
ことにより、信頼し得る増幅が可能であるが、高いサイ
クル数では産物が一本鎖タンデム反復ミニサテライトD
NA断片間のア二二リングによる拡散した増幅産物のス
メアとなってしまうことを示した。
また、高サイクル数で、エチジウムブロマイドで染色し
たアガロースゲルで検出可能なPCR産物のほとんどは
ミニサテライトのPCR産物には対応せず、他のゲノム
部位での誤ブライミングによって生じたものであった(
A. J.ジエフェリーズ(Jaffreys)とV.
ウィルソン(W11son) 、未公表データ)。
PCR緩衝液のイオン強度を減少させ、PCRアニーリ
ング温度を上げることによって誤ブライミングを減じさ
せ、Taqポリメラーゼの由来を変えることにより、P
CRで増幅された本物のアリルがエチジウムで染色した
ゲル上で直接可視化できるまでにミニサテライトに増幅
可能なことが示された(第9図)。ヘテロに拡散したミ
ニサテライト産物がアニーリングによって形成されるよ
うな産物量を生成するのに必要なほどの高いPCRサイ
クル数の結果、分解して別々の低分子量DNA断片とな
るバックグラウンドのスメアが生じる。それにもかかわ
らず、本物のアリルは明確に同定可能であり、ヒトゲノ
ムDNAの通常のサザンブ口ットハイプリダイゼーショ
ンによって検出されたミニサテライトアリルの大きさと
対応する。
以前に示されたように(ジエフェリーズ他,1988)
 、ミニサテライトアリルの収全はアリルが長くなるに
つれて減少し、エチジウムで染色したゲル上で同定可能
な程度まで6kbより長いミニサテライトが増幅可能か
どうかはまだ示されていない。0.4μgのヒトゲノム
DNAを含み、30サイクル行なわれる50μgのPC
R反応液の場合には、1μgまでの小さな( 1 kb
)アリルが産生される;この収量は6kbのアリルの場
合には=1ngまで低下する。アリルの長さが広く異な
るペテロ接合体の場合には、より小さなアリルの過剰増
幅は、大きなアリルの未成熟産物と、エチジウムで染色
したゲルからの消滅が常に起こる。
ミニサテライト中のミニサテライト可変性反復配列(M
VR)マップするために、調製用ゲル電気泳動によって
増幅したアリルを回収し、増幅されたアリルの末端の一
方に近い場所で切断する制限エンドヌクレアーゼで切断
し、切断した末端をフィルーイン標識によって末端を標
識した。適当な制限酵素で末端を標識した断片を部分消
化し、アガロースゲルに流し、オートラジオグラフィー
によって内在するMVRの位置をマッピングする。
末端の切断は増幅される領域中の隣接DNA中にある適
当な制限部位を用いて行ない得るが、あるいは、プライ
マーの一つが適当な制限部位を含む場合がある。λM 
S 32の5′ブライマ− 5′−TCACCGGTG
AATTCCACAGACACT−3′は、プライマー
の中の9〜14ntに、ゲノムDNAのEeoRI部位
に対応するEcoRI部位ヲ含む。λMS32の3′領
域の場合のように、ミニサテライトに隣接するDNA中
に適当な部位がない場合には、5′を伸長させたオリゴ
ヌクレオチドプライマーを用いて末端部位を生成させる
ことができる。このように、λMS32を増幅するのに
用いられる第二のプライマーは5’−CTGATCAT
CGATCGACTCGCAGATGGAGCAATG
GCC−3’に修飾され、ここで下線部はゲノムDNA
配列に対応する;5′の伸長領域はλM S 32の近
傍を切断しないCIaI(ATCGAT)部位を含む。
5′伸長部位の存在は、このプライマーがλM S 3
2を増幅する能力には影響を与えない(データは示さな
い)。これらの二つのプライマーで増幅されたアリルは
EcoRIあるいはCIaIでの切断の後にいずれ下の
末端で標識することができ、タンデム反復配列のどちら
の末端からもMVRのマッピングを行なうことを可能に
する。
増幅されたM S 32アリル中のMVRのマッピング モルモン教徒、フランス人、アーミッシュ、およびベネ
ズエラ人由来の家族のCEPHパネルのスクリーニング
から、λM S 32のAluIアリルが1.2kbか
ら20kbにわたっていることが明らかになった,Al
uIアリルは、上記のプライマーで対応するPCR産物
よりも−0.2kbだけしが長くないため、6.2kb
より艮いAluIアリルは増幅効率が低いため、内部に
容易にマッピングすることはできない。
CEPHパネル中で最も短いアリルに関するEcoRI
とClaIに対しての内部マッピングの結果を第10図
に示す。いずれも連続的なHinf Iのラダーと不連
続的なH aeI[[のラダーを産生じ、後者はEco
RIとCIaIに対して相補的である。
H aeI[Iによって切断可能な全てのMVRの位置
の完全なマップが推定ざれた。独立の場合に増幅された
このアリルの解析を繰り返した結果、同一のマップが形
成され(データは示さない)、増幅とマッピングの信頼
性が示唆された。
実施例 3 単一分子MVRマッピング 我々は、単一のミニサテライト分子を、正確でない長さ
の疑似PCR産物が生じることがときたまあるが、理性
的な効率と信頼度で増幅しうろことを示した(ジエフェ
リーズほか, 1988)。
ここに述べる改良したPCR条件を用いることにより、
長いアリル由来の疑似PCR産物さえもその出現がほと
んど完全に抑制された(第12A図)。
単一分子MVRマッピングの信頼度を決定するために、
アリルqおよび4に関してペテロ接合性のCEPH個体
10208から6pgのDNAの16のアリコート(第
12A図)を、持込みの混入の危険が最少となるように
単一分子解析のために別に保存しておいた外来のプライ
マーAおよびBで25サイクル増幅した(第11A図)
。M S 32 ミニサテライトプローブとのサザンブ
口ットハイプリダイゼーションにより、5試料中にアリ
ル1の長さに対応するアリルが、6試料中にアリル4の
長さに対応するアリルが増幅されていることが認められ
た。
それ以外の増幅産物は検出されず、DNAを含まないコ
ントロールもネガティブだった(データは示さない)。
これらのデータから、単一ミニサテライト分子の42%
はPCR産物を生じ、それと同様の効率が以前に報告さ
れており(ジエフェリーズほか, 1988) 、より
大きなアリルの増幅効率も同様であった(第12A図説
明)。単一分子PCR反応の連続的な混入を最少にする
ため、およびゲノム中の他の場所にプライマーAおよび
/またはBの誤プライミングからつくる疑似産物を除く
ために、単一分子から増幅された11のアリルを雷なり
あったプライマ−01とDで再増幅し、内部マッピング
を行なった。得られた全てのマップはゲノムDNA全体
からの増幅によって得られるアリル1および4のマップ
と区別できなかった(データは示さない)。
M S 32の単一分子を正確に増幅できることから、
ヒトゲノムDNA全体の中に存在するこの座位の最初か
らの変異を増幅し、解析することが可能となった。同一
の長さを持つが内部構造が異なるア・リル(アリル3l
および32,第12図)に関してヘテロ接合性である個
体を選択した。この個体からの309g精子DNAの重
複アリコートのPCR解析により、単一ミニサテライト
分子の増幅が効率よく行なわれることが示され、どの反
応においてもさらに異常な長さのアリルが生じた証拠は
示されなかった(第13A図)。
この個体由来の精子DNAをSau3Aとそのイソシゾ
マ−MboIで消化して、プライマーAとBの末端で切
断し(第11A図)、アガロースゲル電気泳動でサイズ
分画を行なった。元のアリル31と32よりも短1,”
N D N A断片を含む両分群を集め、各画分のアリ
コートをプライマーAおよびBで増幅した。サザンブ口
ットハイプリダイゼーションから、調べたDNA画分の
サイズ範囲内にそのサイズが落ちる別々のPQR産物を
与える、これらの画分中で単一分子増幅が起こっている
ことが明らかになった(第13B図,表2)。DNAを
含んでいない、あるいは精子DNAを欠くコントロール
S au3 A / Mbo I消化物由来の同等の大
きさのアリコートを含む多数の同時に行なったコントロ
ールPCR反応は、M332  PCR産物に関して一
貫してネガティブであった。精子DNA由来の最も短い
サイズ画分S3〜S5は全く増幅可能な前駆体アリルが
なく、99.9999%以上の前駆体アリル分子はこれ
らの画分からは除去されていることが示唆された。これ
らのアリルは画分S1およびS2にもまだこれらのアリ
ルがわずかに存在しており、ゲル電気泳動分画を繰り返
したにもかかわらず、精製が不完全であったことが示唆
された。
元のアリルに近い長さのDNAのゲル精製では、新しい
変異体アリルの検出が元のアリル由来のPCR産物に隠
されている、よりひどく混入した両分が得られる(デー
タは示していない)。
単一分子ミニサテライト欠失変異体は同一の個体から採
られた血液から調製されたサイズ分画DNAから、同様
に増幅された。また、単一分子増幅現象は血液DNA中
では容易に検出されたが、血液DNAを欠くコントロー
ル消化産物では検出されなかった。検出された新しい変
異体精液および血液の数とサイズの詳細を表3に要約し
た。計84の精液と42の血液変異体が観察され、変異
体は最も大きなサイズ画分中に最も頻繁に生じた。
全ての精液および血液変異体を一つ以上の元のアリルと
並べ合わせられることから、これらの短いアリルは、精
液や血液DNAの単離の際に混入したものではなく、ゲ
ノムDNAに存在する本物の変異分子を表していること
を強く指示する証拠が与えられる。さらに、同一のモザ
イク変異アリルが繰り返し検出されたことからさらに単
一分子MVRマッピングの信頼性が確認された。
実験手順 DNAの調製 ヒトDNAはC E P H,パリから入手するか、あ
るいは他で記述されているように(ジエフェリーズ(J
effreys)とモートン(Morton), 19
87)、80の無関係なイギリス人から集めた静脈血か
ら調製した。単一分子PCR解析のための血液DNAは
20mlのlxssc(クエン酸ナトリウム生理食塩水
. 0.15M  Na (,Q , 15d  クエ
ン酸3ナトリウムpH7.0)中に集めた20mlの血
液から調製した。
血液を凍結および溶解させて赤血球を溶解させ、10.
000gでlO分間遠心して白血球を集めた。細胞ペレ
ットをIXSSCで洗浄し、0.2M 酢酸ナトリウム
(pl17.0)に再懸濁し、SDSを1%まで加えて
溶解させた。フェノール抽出し、エタノール沈澱を3回
行なってDNAを集めた。全ての操作はピペット、使い
捨てプラスチック器具、および研究室環境にまださらさ
れていない試薬を用いて薄相流動フード中で混入の危険
が最少になるように行なった。試料を採取する前に性交
を避けていた個体(彼の相手のDNAの混入を避けるた
め)から単一の射精から同様に、精子DNAを調製した
。精液を等量の1xSSCで希釈し、精子を10.00
0gでlO分間遠心して集めた。細胞ベレットを20m
lのlxsscで3回洗浄し、遠心して、20mlのI
XSSC,1% SDSで6回洗浄して全ての精液中の
白血球および表皮細胞を崩壊させた。
残りの精子ペレットをIXSSC,IM  2−メルカ
ブトエタノール中で室温で5分間インキユベートし、S
DSを1%まで加えることによって還元した精子を溶解
させた。フェノール抽出後、精子DNAをエタノール沈
澱によって集めた。
ヒトDNAのサイズ分画 40μgの血液精液DNAを、4mM  スペルミジン
トリクロライドの存在下で販売元の指示する条件を用い
てSau3AとMboIで完全に消化した。
DNAを含まないコントロール消化物ととも一に、DN
A消化産物をTHE (20mM  酢酸トリス、l0
IIIM  酢酸ナトリウム、0.1mM E D T
 A , plf8.3)中の水平20cm 0.6ア
ガロースゲル(シグマ・タイブ1)上に、スロットが試
料で半分も満たされないように載せた。Hindm  
DNAマーカーを横に流して試料の電気泳動を20Vで
18時間行なった。
マーカーのレーンを採り除き、エチジウムブロマイドで
染色した。0.6〜4.2kbの範囲のヒトDNA断片
を含むゲル領域を、コントロール消化産物から対応する
領域とともに切り出し、DNAを透析膜上で電気的溶出
によってDNAを集めた。
回収したDNAおよび、そのコントロール抽出物を新し
いゲル上で上記のように再分画した。回収したDNAを
次に第3のゲルに泳動し、086〜3.8kbのゲルス
ライスのシリーズを採った。各スライスからゲルの上下
lowを削ってゲル表面を異常に移動したDNA断片の
混入を最少とし、DNAを電気的溶出およびエタノール
沈澱で集めた。DNAを5a+M  Tr1s− HC
N (pH7.5)に溶解した。全ての操作は薄相流動
キャビネット中で行ない、電気泳動装置は使用前に家庭
用漂白剤に1MのHCIを加えたものに蒸気フード中で
16時間浸して混入を防いだ。
MS32アリルの増幅 アリルは以前に記述された方法(ジエフェリーズ他, 
198g)の修飾法によって増幅した。0.4■のヒト
ゲノムDNAを、50pQの45mM  T ris 
−HCN (pl18.8) , llmM (NH4
’) 2S O4, 4.511M  MgCN  .
 13.7mκ2−メルカプトエタノール,  4.5
μM  EDTA.1mM  dATP,1mMdCT
P,1mM  dGTP,1mM  dTTP(ファル
マシア),110μg/mlウシ血清アルブミン( D
 N aseフリー,ファルマシア)に各1μMのオリ
ゴヌクレオチドC1とDあるいはCとD1および5ユニ
ットのTaqポリメラーゼ(アマシャム社)を加えたも
のの中で増幅した。反応は、96℃で1.3分、67℃
で1分、70℃で4分のサイクルをDNAサーマルサイ
クラ−(ベルキンエルマー・シータス)上で25〜30
サイクル行なった。
PCR産物を0.8%アガロースゲルで電気泳動し、エ
チジウムブロマイドで染色して増幅されたアリルを可視
化した。アリルを電気的溶出およびエタノール沈澱によ
って回収し、5111HのT ris −H CR (
pH7.0)に溶解した。他から入手したTaqポリメ
ラーゼも同様に有効であった(Ampli Taq(ベ
ルキンエルマー・シータス)およびタイプ■Taqポリ
メラーゼ(カムバイオ))。
単一分子解析のためのヒトDNA試料を遠心して粒子状
の物質を除き、5mM  Tris − H C,Q(
pH7.0)に0.1μMのPCRプライマーをキャリ
アとして加えたもので希釈し、プライマーAとBを用い
た7μgのPCR反応を96℃で1.3分、64°Cで
1分および70℃で4分のサイクルを25〜28サイク
ル行なった。以前に記述されたように(ジエフェリーズ
他. 1988) 32Pで標識したMS32ミニサテ
ライトブローブでサザンブ口ットハイプリダイゼーショ
ンによって検出した。PCR産物を、1μMの重なりあ
ったプライマ−C1とD、あるいはCとD1を含むPC
R反応液を0.4μgの開始PCR反応液をもとにして
96℃で1.3分、65℃で1分、70℃で4分間のサ
イクルを25〜30サイクル行なった。再増幅されたア
リルを上述のようにアガロースゲル電気泳動によって精
製した。
表 PCR増幅のために選択されたヒトミニサテライトの性
質 クローン pga M S 32 p M S 51 p 33.1 p 33.4 p 33.8 座 位  染色体上の位置 ”f o 接合性  アリ
ル数 7 +J ′L4範囲(%’)        
      (kb)D7522      7q3B
−qter       97       >40 
   0.Ef 〜2ODIS8     1q42−
q43       97       >40   
 1.1〜20DlIS97     11q13  
        77         9    1
.3〜4.388         10     1
.1〜2.570          7     0
.8〜1.3−          87      
    8     0.5〜1.0%GC2 参考文献 68     (8,  to, 82     (10.32) 32〕 ;アリルの長さは、PCRプライマーによって決定され
たミニサテライトと隣接DNAの双方を含む(第1図参
照)。
;ミニサテライト反復ユニットのGC含量。pM S 
51 ミニサテライト反復ユニットは5’−ACATG
GCAGGCAGGGCAGG)  TGGAGGG−
3’であり、ここでnは反復ユニッn トによって1あるいは2である。
表 Sau3AとMbolで消化した輌液および血液DNA
をサイズ分画したものの中に検出されたM S 32の
欠失変異体の概要サイズ範囲, 解析された一倍体 2.4〜3.0 1.1〜2.4 1.1〜1.7 0.6〜1.1 3.1〜3.8 2.3〜3.1 1.6〜2.3 1.1−1.6 0.8〜1.1 0.12 0.72 1.0 1.5 1.5 62〜83 37〜62 17〜37 0〜l7 86〜110 59〜88 34〜59 17〜34 0〜■7 59〜76 48〜60 25〜34 91〜113 61〜86 38〜62 20〜29 表3 説明 MS32  Sau3Aアリル4.9および5.lkb
長(アリル31および32,第12図)に関してペテロ
接合性の個体由来の精子DNAおよび血液DNAをSa
u3AとMboIで消化し、実験方法の項で述べたよう
にアガロースゲル電気泳動でサイズ分画を行なった。各
両分のDNAの収量は、分画していない消化DNAの様
々な希釈に対して各両分のアリコートを電気泳動し、エ
チジウムブロマイド染色後のゲルの写真上の適当な分子
量の位置のデンシトメトリーをスキャンすることによっ
て見積った。各両分から複数のアリコートをPCRプラ
イマーAとBを用いて増幅し、第13図に示したような
新しい変異体アリルについて調べた。ハブ口イドゲノム
あたり39gDNAと仮定して、あるサイズクラスの変
異体についてハブ口イドゲノムの数を解析し、増幅が成
功する単一M S 32分子の見積られた比率(40%
)を訂正した。各変異体分子で観察された反復数はプラ
イマ−AとBで増幅し開始産物のサイズから見積り、最
初のマツピンを行なった変異体中の反復数の直接決定に
よって確証した。
以下に、第1図〜第13図の説明を一括して掲げる。
第1図 PCHによるミニサテライト増幅に用いられるプライマ
ーとハイブリダイゼーションプローブ。
各ミニサテライト座位は、ミニサテライトからそれぞれ
aおよびb  bpの距離に隣接するDNAの独特な配
列中に位置する20マーあるいは24マーのプライマー
AおよびBを用いて増幅された。
PCR産物は、ミニサテライトからCおよびdbpで切
断する制限エンドヌクレアーゼXおよびYで切断して単
離したミニサテライト内部のプローブとのハイブリダイ
ゼーションによって検出された。6種のミニサテライト
の詳細は以下のようである。ここでR=反復ユニットの
長さ(bp)である: 第2図 PCHによるMS32ミニサテライトアリルの増幅。A
.1.1〜17.9kbの範囲の8つの異なるMS32
アリルを含んでいるCEPH個体2308. 1020
B,133101および133304由来のDNAの0
.1μgアリコートを保存し、1ユニットのTaqボリ
メラーゼと隣接プライマーAおよびBを含む10μgの
反応液中で10〜20サイクル増幅した。PCR産物は
1%のアガロースゲル上で電気泳動を行ない分離し、ミ
ニサテライトブローブとのサザンブ口ットハイプリダイ
ゼーションによって検出した。Taqポリメラーゼの7
0℃での伸長時間は6, 15,あるいは80分で、1
0サイクルめに追加のポリメラーゼ(1ユニット)を加
えて0、あるいは加えずに0行なった。H,AluIで
消化した各2μgのCEPHDNA;MS32に隣接し
たA1uI部位は、各AluIアリルが対応するPCR
産物よりも0.2kb長くなるように位置している。オ
ートラジオグラフィーは5時間(サイクル10. 14
)あるいは1時間(17. 20)で増感スクリーンを
用いずに行なった。B, Taqポリメラーゼの濃度を
増加させた場合の( a − c ,それぞれ0.5.
  1.  2ユニット)長いアリルの増幅効率への影
響。伸長時間は70℃で15分であった。
第3図 PCR伸長時間が6分(○)あるいは15分(●)の場
合の、アリル長の関数としてのM S 32 ミニサテ
ライトアリルの増幅効率。増幅サイクルあたりの産物収
量は、増感スクリーンなしでプレフラッシュしたX線フ
ィルムに感光させた第2図のトラックH, 6+, 1
5+のレーザーデンシトメトリーをスキャンすることに
よって決定した。サイクルlOまで、サイクル10から
14まで、サイクル14から17までで決定されたサイ
クルあたり収世の平均評価はほぼ一致したものであり、
PCR産物の収量は少なくともサイクル17までは対数
的に増加することが示唆された;図は各アリルに対する
収量の3つの評価の平均値を示している。
第4図 単一細胞相当のヒトDNAからの二つのミニサテライト
の共増幅。A.λM S 32のアリルa,b,および
p M S 51のc,dに関して、ペテロ接合性の個
体から採取した血液由来のDNAの80pgあるいは6
pgアリコートを、双方の座位に対するプライマーAお
よびBの存在下で15分の伸長時間で25サイクル増幅
させ、増幅産物のサザンプロット解析を行なった。オー
トラジオグラフィーの感光時間を長くした場合に3つの
6pg試料で低レベルのアリルaが検出された(矢印)
。B.MS32の疑似増幅産物の解析。2つの60pg
  D N Aアリコートを30サイクル増幅させ、S
1ヌクレアーゼ(Sl) 、BglI(B)、あるいは
HpaI (H)で消化した。BglIは隣接配列中、
MS32ミニサテライトとブライマ−Bの間で1カ所切
断し、atibpの隣接DNAを除去する。HpaI部
位はプライマーAとミニサテライトの間で切断し、19
5bpの隣接DNAを除去する(第1図説明参照)。
第5図 PCHによる6つの異なるヒトミニサテライトの共増幅
。A.  ミニサテライトpλg3,MS32.pMs
51, 33.1. 33.4.および33.6に対す
るプライマーAおよびBの混合物を用いた。個体1由来
のDNA101g(最初の4レーン)、あるいはlog
(最後の2レーン)のそれぞれ15あるいは18サイク
ルの増幅。PCR産物は32Pで標識した6種全てのブ
ローブの混合物とのサザンブ口ットハイプリダイゼーシ
ョンによって検出した。調べた個体はあらかじめ6つの
座位について独立に解析されており、それにより全ての
ハイブリダイズしたDNA断片を図に示したように帰属
させることができた;この個体は6座位全てに関してペ
テロ接合性であった。これらのDNAフィンガープリン
トは3回の独立した実験由来のものである。最後の部分
で33.4が増幅されていないことに注意。
B.関連のない8個体(2〜9)の、logのDNA試
料を18サイクル増幅させた後のDNAフィンガープリ
ント。C. 10ng  DNAを15サイクル増幅さ
せた後の3世代家族(CEPH血族1435)のDNA
フィンガープリント。この家族の2番目の解析で示され
るように、個体12ではアリル33.4とp M S 
51に対応する3つのバンドが増幅されていない(最初
の列でバンドを星印で示してある)。全ての実験で、バ
ックグラウンドのレベルを下げるためにゲル電気泳動前
にPCR産物をS1ヌクレアーゼで消化した(材料と方
法参照)。
全ての実験でDNAを含まないコントロール試料は一貫
してブランクだった(示していない)。
第6図 PCRで同時に6種のミニサテライトを共増幅すること
によって作成したDNAフィンガープリントの多様性。
第5図で述べたように、関連のない21個体由来のlo
gのDNA試料を解析した。
個体あたりの解析可能なDNA断片数中の多様性。
29の独立な組ごとの比較を元にして、関連のない個体
の組のDNAフィンガープリントの間に見られる相違あ
たりの平均バンド数を解析した。一致しないバンドの数
は、比較した2個体が共有していないバンドの総数であ
る。6座位の場合一致しないバンドの理論的な最大数は
24であり、観測された平均値は10.8±2.8(S
. D.)であった。不一致性の分布は、ほぼこの平均
値を持つポヮソン分布を示した(点線)。
第7図 単一のヒト細胞由来のミニサテライトの増幅。
A.  0.  1.  3個の小リンパ球(第5A図
で解析した個体由来)を含む試料を、プロテナーゼKと
SDS処理、あるいは水中での加熱により溶解し、MS
32,  pMS51, 33.1,・33.4,およ
び33.6に対するプライマーを用いて27サイクル共
増幅を行なった。5種のそれぞれのミニサテライトプロ
ーブで連続的に、PCR産物のサザンブ口ットハイプリ
ダイゼーションを行なった。B.上述のようにプロテナ
ーゼKとSDSで溶解させてPCRを行なった後に解析
した、単一頬細胞の増幅産物。
2個体、aおよびb由来の細胞を調べた;bはpMs5
1. 33.1,および33.6でホモ接合性である。
0,細胞を含まないコントロール。疑似PCR産物を矢
印で示してある。
第8図 ブラスミドクローンp M 3 228の構造。箱で示
した領域はミニサテライト配列を表す。2つの区別可能
な異なるミニサテライト領域が存在する;ヒトDNAの
厳しい存在下のハイブリダイゼーションで、228Aは
より強くハイブリダイズするバンドを検出し、228B
はより弱いバンドを検出する。
第9図 0.4μgヒトゲノムDNAを用いて30サイクルのP
CRを行なった後、エチジウムで染色したアガロースゲ
ルでの電気泳動による増幅されたM S 32ミニサテ
ライトアリルの直接検出。M=マーカーDNA(0.5
μg  DNAxHindI[I+0.2μg  OX
174  DNAXHaem).個体1はゲルで検出さ
れた4.5kbのアリル、および、はるかに低効率でし
か増幅されずしたがって検出できない、より大きな(7
 kb)に関してはへテロ接合性であった。
個体2は3.7kbおよび4.6kbのアリルに関して
はへテロ接合性であった。どちらも検出可能である。
増幅されたアリルのサイズは、これらの個体由来のゲノ
ムDNAの通常のサザンプロット解析によって決定され
た予想されたサイズに対応した。
分解されたミニサテライトアリルの対応する、低分子量
PCR産物の複合群がさらに存在することに注意。0=
DNAを含ま・ないコントロール。
第lθ図 CEPH個体10202の小さいM S 32アリルの
MvRマップ。A.EcoRIで消化してEcoRI部
位で末端標識した後の、PCR増幅アリルのHinf 
I (F)およびHaem (H)部分分解産物。
B,CIaI部位で末端標識した同じアリル山来の相補
的パターン。C.このアリルのHinf IおよびH 
aem切断部位のマップ。PCRプライマーAおよびB
の位置を示す。
第11図 MS32ミニサテライトアリル中の多様な反復ユニット
の位置をマッピングするための戦略。A.ミニサテライ
ト反復配列(白抜き)およびそれを挟むレトロウイルス
LTR相同配列(黒)に対する、PCRプライマーの相
対的な位置。Hinf I(F) . Haem (H
) ,およびSau3A(S)の制限部位も示す。プラ
イマー配列は、A,5’−TCACCGGTGAATT
CCACAGACACT−3’  ;f3.5’−AA
GCTCTCCATTTCCAGTTTCTGG−3’
  ;c.5’−CTTCCTCGTTCTCCTCA
GCCCTAG−3’  ;D.5’−CGACTCG
CAGATGGAGCAATGGCC−3’である。5
′側に伸長したTCACCGGTGAATTCを持つ誘
導体C1およびD1は、効果的に切断されるEcoRI
部位(下線)を含み、末端標識とマッピングに適した唯
一のEcoRI部位を有するPCR産物の精製に使用し
た。B.CEPH個体10208由来の小さなM S 
32アリル上の内部マツピングデータ。このアリルは、
プライマーC1とD(左)、あるいはCとDI(右)を
用いてゲノムDNAから増幅し、EcoRI部位で末端
標識し、Hinf I (F)あるいはHaeI[[ 
(H)で部分消化し、アガロースゲル電気泳動およびオ
ートラジオグラフィーを行なった。このアリル中の、H
 aemによって切断されたあるいはされなかった内部
ミニサテライト反復配列ユニットの部分は(A)に示す
第12図 多様な集団から採取し、マップの相同性を示すために並
べたM S 32アリルのMVRマップ。各アリルは、
各反復ユニットがH aemによって切断されるかCa
n A)%あるいは切断されないか(1,T)によって
記号がつけられている。各アリルは、集団の由来(A.
アーミッシュ;E.イギリス人;F.フランス人;M.
モルモン教徒;V.ベネズエラ人)および反復ユニット
数とともに、アリルの長さの順に番号(1〜32)がつ
けられている。
MVRマップ中の高順位タンデム反復は、アリルの下に
一一一一ウで示してある。一つ以上のアリルで共通なM
VRマップ領域はアリルの全ての組の組合せのドットマ
トリックス比較によって同定された。ギャップOは並べ
方を最適化するために導入した。このようにして4つの
共通な5′ハブ口タイプ(1.2A,2B.3)が同定
された。ハプ口タイプ1(大文字)は20〜21反復ユ
ニットにわたる。ハブ口タイプ2A(大文字)は長さに
より可変性がある。ハブ口タイプ2bはハブ口タイブ2
Aの最初の15反復とそれに続く多様な数のさらなる反
復ユニット(下線を引いた小文字)からなる。短く、暫
定的に同定されたハブ口タイプ3(大文字)は、おもに
aタイプの反復ユニットを含むアリルと優先的に関連し
ているようである。
3つの残りのアリル“その他”は4つの主要な5′ハブ
口タイプ群に分類可能なアリルと顕著な相同性を示さな
い。同一(3.4)および非常に相同な(24, 25
. 28)アリルは垂直な線で示してある。
第13図 サイズ分画した精子DNA由来の単一分子の変異体M 
S 32アリルの増幅。A.単一分子PCHの信頼性お
よび効率。アリル31および32に関してヘテロ接合性
の個体由来の精子DNAのSau3AとMboI消化産
物の30pgアリコート(第3図)をPCRプライマー
AとBを用いて28サイクルの増幅を行なった(第IA
図)。PCR産物を0.8%アガロースゲルで電気泳動
を行い、32Pで標識したM S 32ミニサテライト
プローブを用いてサザンブ口ットハイプリダイゼーショ
ンを行なった。40の重複PCR反応のうち28が双方
のアリルからのPCR産物を示した。ポワソン分布から
、各アリルにつき平均5分子加えたものと比較して、平
均1.8回の成功した増幅現象毎アリル毎反応であるこ
とを示唆するものである。従って、加えたM S 32
分子の36%がPCRシグナルを与えた。
B.Sau3AとMboIで消化し、ゲル電気泳動によ
ってサイズ分画した精子DNAからの単一分子増幅。そ
れぞれ0.03, 0.15, 0.6. 1.2.お
よび1.0μg相当の全精子DNAを含むS1〜85両
分由来の複数のDNAアリコートをPCRプライマーA
およびBを用いて25サイクル増幅した。
PCR産物はM S 32 ミニサテライトプローブを
用いてサザンブ口ットハイプリダイゼーションで検出し
た。H. aopgの分画していない精子DNA0各両
分のサイズ範囲が示されている。C.重なりあったPC
Rブライマ−01とD(第11図説明)を用いて25〜
28サイクル再増幅し、アガロースゲル電気泳動を行な
ってエチジウムブロマイドで染色した(B)の変異体ミ
ニサテライト。
【図面の簡単な説明】
第1図はPCHによるミニサテライト増幅において使用
されるブ゜ライマーとハイブリダイゼーションプローブ
との位置関係を示す図である。 第2図はPCHによるM S 32ミニサテライトアリ
ルの増幅を示すオートラジオダラムである。 第3図はアリル長とサイクル当りの収量との関係を示す
グラフである。 第4図は単一細胞相当のヒトDNAからの二つのミニサ
テライトの共増幅を示すオートラジオダラムである。 第5図はPCHによる6つの異なるヒトミニサテライト
の共増幅を示すオートラジオダラムである。 第6図はPCRで同時に6種のミニサテライトを共増幅
することによって作成したDNAフィンガープリントの
多様性を示すグラフである。 第7図は単一のヒト細胞由来のミニサテライトの増幅を
示す図である。 第8図はプラスミドクローンp M 8 22gの構造
を示す図である。 第9図はアガロースゲルでの電気泳動により増幅された
MS32ミニサテライトアリルの直接検出図である。 第lθ図はCEPH個体10−2 0 2の小さいM 
S 32アリルのMVRマップである。 第11図はMS32ミニサテライトアリル中の多様な反
復ユニットの位置をマッピングするための基礎となるデ
ータを示す図である。 第12図はマップの相同性を示すために並べたM S 
$2アリルのMVRマップを示す図である。 第13図はサイズ分画した精子DNA由来の単一分子の
変異体MS32アリルの増幅を示す図である。 859 l+一 冥入M832 わ−− 4 + Jp h 4h−+1本一一〜市千づ
W中本+++÷M品4I^4一 A B ! 何 ,l. 228A 228B ikb L一一一一」 M Q M 手 続 補 正 書 1.事件の表示 平成1年特許願第307378号 2.発明の名称 伸長されたヌクレオチド配列 3.補正をする者 事件との関係  特許出願人 住所 名 称  インペリアル・ケミカル・インダストリーズ
・ビーエルシー 4.代理人 住 所  東京都千代田区大手町二丁目2番1号新大手
町ビル 206区 5.補正の対象 タイプ印書により浄書した明細書 適正な図面

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一つ以上のコントロールに関してゲノムDNAの
    テスト試料を解析する方法であって、該方法は少なくと
    も一つの含情報座位のミニサテライト配列を、 (i)増幅される各含情報座位に関するプライマーと該
    テスト試料をハイブリダイズさせることであって、該プ
    ライマーは、該テスト試料の一方の鎖のミニサテライト
    配列に相補的で該ミニサテライト配列を補完する該プラ
    イマーの伸長産物が合成されるような条件下で増幅され
    る含情報座位の該ミニサテライト配列に隣接した領域に
    おいて該テスト試料の該一方の鎖とハイブリダイズ可能
    であること; (ii)上記のように形成された伸長産物をそれが合成
    された鋳型から分離して一本鎖分子を得ること; (iii)必要であれば、ステップ(ii)によって得
    られた一本鎖分子の少なくとも一つの鋳型からプライマ
    ー伸長産物が合成されるような条件下で、ステップ(i
    )のプライマーをステップ(ii)で得られた一本鎖分
    子とハイブリダイズさせること;および、 (iv)増幅産物の検出、およびそれを一つ以上のコン
    トロールと比較すること; のステップによって増幅することからなり、目的とする
    伸長産物は検出されるのには十分な量生成されるが、相
    補的なミニサテライト鋳型鎖間での実質的に予定外のハ
    イブリダイゼーションが行なわれるには伸長産物の収量
    が不十分であるように行なわれる方法。
  2. (2)ゲノムDNAのテスト試料が増幅前に制限酵素処
    理され、増幅される各含情報座位に関してただ一つのプ
    ライマーが用いられる特許請求の範囲第1項記載の方法
  3. (3)(i)増幅される各含情報座位に関して二つのプ
    ライマーと該テスト試料をハイブリダイズさせることで
    あって、各プライマーは、該テスト試料の各鎖の該ミニ
    サテライト配列に相補的で該ミニサテライト配列を補完
    する各プライマーの伸長産物が合成されるような条件下
    で増幅される含情報座位の該ミニサテライト配列に隣接
    する領域において該テスト試料の一本鎖とハイブリダイ
    ズすることが可能であり、それによって一つのプライマ
    ーから合成された伸長産物がその相補鎖から分離される
    ともう一方のプライマーの伸長産物合成のための鋳型と
    なることができるものであること;(ii)上記のよう
    に形成された伸長産物をそれが合成された鋳型から分離
    し、一本鎖分子を得ること; (iii)必要ならば、ステップ(ii)によって得ら
    れた一本鎖分子の各々の鋳型からプライマー伸長産物が
    合成されるような条件下で、ステップ(i)のプライマ
    ーとステップ(ii)によって得られた一本鎖分子をハ
    イブリダイズさせること;および、(iv)増幅産物の
    検出および一つ以上のコントロールと比較すること; のステップからなり、 目的の伸長産物は検出されるのには十分な量生成される
    が、相補的なミニサテライト鋳型鎖間の実質的に予定外
    のハイブリダイゼーションが起こるには伸長産物の収量
    が不十分であるように行なわれる特許請求の範囲第1項
    記載の方法。
  4. (4)テスト試料中の含情報座位アリルが15キロ塩基
    対までである特許請求の範囲第1項から第3項までのい
    ずれか1項に記載の方法。
  5. (5)二本鎖DNAはそのまま残すが一本鎖DNAを特
    異的に消化あるいは分解する少なくとも一つの酵素を使
    用し、それによって非特異的な増幅産物の形成を緩和す
    ることを含む特許請求の範囲第1項から第4項までのい
    ずれか1項に記載の方法。
  6. (6)増幅をイオン強度の低い緩衝液中でアニーリング
    温度を高くして行なってミスプライミングを緩和させる
    特許請求の範囲第1項から第5項までのいずれか1項に
    記載の方法。
  7. (7)二つ以上の含情報座位を同時に増幅させる特許請
    求の範囲第1項から第6項までのいずれか1項に記載の
    方法。
  8. (8)ゲノムDNAテスト試料中の一分子の含情報座位
    の解析のための特許請求の範囲第1項から第7項までの
    いずれか1項に記載の方法。
  9. (9)ゲノムDNAのテスト試料のミニサテライト配列
    に相補的で該ミニサテライト配列を補完する伸長産物の
    形成を行なわせるために、含情報座位のミニサテライト
    配列に隣接する領域において該ゲノムDNAのテスト試
    料の一本鎖とハイブリダイズ可能なポリヌクレオチドで
    あって、この場合該含情報座位がMS1、MS29、M
    S31AおよびMS31B、MS32、MS43Aおよ
    びMS43B、MS51、MS228およびMS228
    Bの中から選択されることを特徴とするポリヌクレオチ
    ド。
  10. (10)含情報座位のミニサテライト配列に隣接する領
    域においてゲノムDNAテスト試料の一本鎖とハイブリ
    ダイズ可能なポリヌクレオチドプライマーから調製され
    たポリヌクレオチド伸長産物であって、該ポリヌクレオ
    チド伸長産物がテスト試料の一本鎖の該ミニサテライト
    配列に相補的で該ミニサテライト配列を補完するポリヌ
    クレオチド伸長産物。
  11. (11)特許請求の範囲第10項に記載されたポリヌク
    レオチド伸長産物の多数の正確なコピーを含む混合物。
  12. (12)特許請求の範囲第1項〜第7項のうち一つに記
    載された増幅法を少なくとも3サイクル行なった産物を
    含む特許請求の範囲第11項記載の混合物。
  13. (13)ゲノムDNAのテスト試料中の少なくとも一つ
    の含情報座位のミニサテライト配列を増幅するためのポ
    リヌクレオチドプライマーを含むキットであって、該プ
    ライマーがテスト試料の一方の鎖のミニサテライト配列
    に相補的で該ミニサテライト配列を補完するプライマー
    の伸長産物が合成される条件下で増幅される含情報座位
    の該ミニサテライト配列に隣接する領域においてテスト
    試料の一本鎖とハイブリダイズ可能であり;さらにDN
    Aコントロール試料と使用説明書を含んでいるキット。
  14. (14)各含情報座位に関して二つの相補的な隣接ポリ
    ヌクレオチドプライマーを含んでいる特許請求の範囲第
    13項記載のキット。
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