JPH02229221A - 固定フラット、トップバー及び梳綿機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は紡績機械の梳綿機のシリンダー周面上に取付け
て使用する固定フラットに関するものである。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕従来、梳
綿機に用いられる固定フラットとしては、第ｌＯ図に示
すように梳綿機（至）のシリンダ翰上で、トップ働とド
ッ７ア（９）との間あるいはトップ（１）とテーカイン
（１）との間に夫々複数本の固定フラット（自）を固着
したものがある。

しかし、上記固定フラットでは固定フラット（自）とシ
リンダ（ロ）間のゲージ調整を行う場合、各固定フラッ
トが梳綿機にボルトで固定されているため、複数本の固
定フラットの夫々を正確にゲージ調整することが非常に
困難であった。しかも、複数本の固定フラットの夫々の
針布が梳綿作用により摩耗した場合、針布を麿針するこ
とが不可能であった。

また、固定フラットを清掃したり、シリンダの磨針、並
掃除を行う場合、固定フラットを取外して行なわなけれ
ばならないため、再度機台へ取付ける時にゲージを再調
整しなければならず、作業が非常に繁雑で、工数が多く
かかるという問題点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記問題点を除去するためになされたものであ
り、所要の曲率半径を有し、上面に複数本のボルトを植
設してなる取付け基体と、両端に取付けブラケットを有
し、裏面に針布を配設してなる複数本のトップバーとか
ら成り、上記取付け基体のボルトにトップバーのブラケ
ットを取付け、ナントによりトツブノくーを位置調節可
能に締め付け固定して固定フラット本体を形成し、上記
固定フラット本体の両側面に取付けアームを固着した固
定フラットを提供するものであり、さらに、上記構成の
固定７ラ・７トを、固定フラットの針布面がシリンダー
周面に近接するよう取付けアームを介して揺動自在に取
付けることにより、複数本のトップバーの夫々のゲージ
調整を、傭単かつ正確に行なえるようにした、開閉式の
固定フラットを備えた梳綿機を提供するものである。

〔作用〕

上記構成の固定フラットおよび上記固定フラットを取付
けた梳綿機では、固定フラットを梳綿機のシリンダ周面
上に配置し、ボルトにより固定した後、トップバーを取
付け基体に取付けるナントにより、シリンダとトップバ
ーの夫々の針布間のゲージを適正となるよう調整し、上
記ナットを締付けてトップバーを取付け基体に固定する
。また、梳綿作用により固定フラットの針布面やシリン
ダの針布面に付着した綿塵、葉カス等の異物を清掃する
場合は、固定フラットを取付けたボルトを外し、取付け
アームを揺動させてシリンダ濁面上から固定フラットを
開放し、針布表面を清掃した後、再び固定フラットをシ
リンダ周面上に配置してボルトにより固定することによ
り、清掃，取付け作業を完了するものである。また、梳
綿作用により固定フラットの針布が摩耗した場合は、ト
ップバーを取り外し、磨針機により磨針することができ
る。

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

〔実施例ｌ〕

第１図および第２図に示すように、トップバー（１）は
本体裏面に針布（２）を着脱可能に配設し、両端には取
付けブラケット（３）が一体的に固着されている。取付
け基体（４）は梳綿機のフロントコンセントリンクベン
ドの曲率半径と略等しい倹率半径を有し、その上面には
上記トンプバーＱ）を取付けるための複数本のボルト（
５）が着脱可能に植設されている。また、取付け基体（
４）には梳綿機へ取付けるための取付けボルト孔（６）
が穿設されている。

上記のように構成された取付け基体（４）のボルト（５
）にトップバー（１）に設けられた取付けブラケント（
３）を遊嵌し、ブラケッｌ−　（３＞の上下に調整ナン
ト（７）．（７）を螺合し締め付け固定して、トップバ
ー（１）を取付け基体（４）に位置調節可能に取付けて
固定フラット本体（８）を形成する。さらに、上記固定
フラット本体（８）の両側面に取付けアーム（９）をボ
ルト舖により締付け固定して固定フラットαυを構成す
る。

なお、上記実施例において取付け基体（４）は２枚の部
材を用いて形成したが、１枚の部材を用い、中央部にト
ップバー（１）取付け用の開口部を設けた枠体とするこ
とも可能であり、こうすることにより取付け基体（４）
の剛性を高め、歪みを少なくしてゲージ調整をより正確
にした固定フラットを得ることが出来る。

また、トップバー（１）は第２図（口）および第３図に
示すように、上面の長手方向に蟻（イ）を有するライナ
ーα埠に、鋸歯状歯部α荀を有し、底面に蟻溝α啼を有
するメタリック針布（２）を、上記蟻■に蟻溝α啼が嵌
合するよう多数列設配置して針布体αゆを形成し、上記
針布体αφをトツブバー本体αηの裏面に配置し、サイ
ドクリップ（至）により一体的に固着して構成される。

なお、α傷はメタリック針布（２）の抜け市め用のスト
ッパーであり、（４）はメタリック針布（２）の締め付
け用の端止めプレートである。

また、上記トップバー（１）では針布としてメタリック
針布の場合を示したが、普通針布を従来のトップ針布の
ように張り付けてもよく、またメタリック針布の張り付
け方法として上記実施例に限らず他の手段により張り付
けることも可能である。さらに、トップバー（１）の本
数は４本の場合を示したが、これに限ることはなく複数
本、好ましくは２〜６本であればよいものである。

〔実施例２〕 第４図に示すように、トッゾバー本体（２）は裏面に針
布貼付面（１）を有し、両側端に針布研摩用ガイド部（
１）を有し、かつ両端部上面に逆Ｌ字状の取付けブラケ
ット（自）を一体的に固着して構成されている。

第５図に示すように、上記トップバー本体（９）の針布
貼付面（自）に針布（２）を着脱可能に配設してトップ
バー（至）を形成する。

また、第５図．第６ｒＭに示すように、取付け基体ｆｉ
．ｃ３１は夫々梳綿機の７ロンドコンセントリックベン
ドの曲率半径と略等しい曲率半径を有し、その上面には
上記トップバー■を取付けるための複数本のボルト（５
）が着脱可能に植設されている。上記取付け基体（自）
．一の両端を固定部材（至）により一体的に固着し、中
央部にトップ？ー（至）を配置するための開口部を有す
る取付け枠体（６）を構成する。

上記のように構成されたト７プバー（１）と取付け枠体
（社）とは、トッグパ−（自）の取付けブラケット（支
）およびガイド部国に穿設された孔に、取付け基体（１
）に植設したボルト（５）を挿通し、ナット（７）．（
７）により締め付けて、トツブバー（至）を取付け枠体
（社）に位置調節可能に取付けて固定７ラスト本体■■
■を形成する。さらに、上記固定フラット本体■■■の
両側面に取付けアーム（９）をポルトαΦにより一体的
に固着して固定フラット■■■を構成する。

上記固定フラノト（至）はトップバー（至）とフロント
トップシ一トあるいはフロントボトムシ一トとの間に隙
間を生じないように、トンプバー■■■の側面に密着す
るよう、吹出し防止部材（ロ）が固定部材一の裏面に固
着され、また、上記固定部材榊とフロントトップシート
あるいはフロントボトムシ一トとの接触面間に隙間が生
じないよう、フエルト．ゴムシ一ト等のシート部材（自
）が固定部材一の裏面に固着されている。

なお、上記トップバー本体（２）は第４図に示すように
、ガイド部働の裏面に形成された摺接面（ト）が、トー
側摺接面（４６ａ）とヒール側摺接面（４６ｂ）とに分
けられ、トー側摺接面（４６ａ）と針布貼付面（１）と
の高さ（ｈ）をｌ／３２インチ．ヒール側摺接面（　４
６　ｂ）と針布貼付面（１）との高さ（Ｈ）を１７３２
＋２５／１．０００となるよう形成することが好ましい
。

また、上記高さ（ｈ）は０　．　７　ｍｍ　−　０　．
　９　ＩＴ！Ｉ＋　，高さ（Ｈ）は１．３〜１．９ｍｍ
とすることも可能である。

上記のように構成することにより、トツブバ−ｆｉの針
布（２）が摩耗したとき、トツブバー（至）を固定フラ
ット（財）から取外し、トンゾ針布磨針機により研摩す
ることができ、このため、針布（２）を張り替えること
なく、開繊，効果を長期間維持することが出来る。

〔実施例３〕 第７図に示すように、実施例１と同様に形成された固定
フラットαυを、梳綿機の両側面に配置されたドッファ
ベンド（自）に、上記固定フラット（ロ）の両側面に設
けられた取付けアーム（９）の端部（９ａ）を取付ボル
ト（イ）により揺動自在に軸支して取付け、上記固定フ
ラットαυの針布面がシリンダの針布面に近接するよう
配置する。

なお、この場合、梳綿機のフロントボトムシ一ト（イ）
の上端面と取付け基体（４）の当り面（４ａ）あるいは
トップバー（１）の側面とが当接するように設定するこ
とにより、固定フラット（６）の位置決めが容易に行え
るものである。

次に、固定フラットＱυをシリンダのフロントコンセン
トリックベンド（ニ）にボルト（自）を用いて締め付け
固定して梳綿機を構成する。なお、（ハ）はフロントト
ップシ一ト、（１）はフロントボトムシ一トである。

上記のように、本発明の梳綿機はトップとドフ７ア間の
シリンダ周面上に固定フラットを配置したが、トップと
テーカイン間のシリンダー周面上に配置することも可能
である。

また、固定フラットαカをフロントコンセントリックベ
ンド（ハ）にボルト（自）を用いて締め付け固定した後
、固定フラットα０の夫々のトップバー（１）に設けら
れた調整ナット（７）．（７）を緩め、トップバー（１
）の針布面とシリンダの針布面との間のゲージを調整し
た後、上記ナット（７）　，　（７）を締め付け、トッ
プバー（１）を固定する。このトップバーのゲージ調整
作業は最下部に配置されたトツブバーから順次行うのが
好ましい。

さらに、固定フラットの針布面やシリンダの針布面を清
掃する場合は、固定フラットの四角を締め付けたボルト
（自）を外し、取付けアーム（９）に設けられた把手勾
を持って第７図の矢印方向に取付けボルト（イ）を軸と
して揺動開放し、清掃後把手（イ）で固定フラットを閉
め、ボルト（自）で締め付け固定して取付けを完了する
。この場合、ゲージ調整はあらかじめ行われているため
、あらためて行う必要がなく、清掃作業が極めて簡単に
実施できるものである。

次に、本発明の固定フラットをトップとドツ７ア間に配
置して紡出試験を行なった。

く紡出試験例ｌ〉 紡出条件 紡　出　繊　維：綿４０′Ｓ 紡出ゲレン：　３　８　０ｇ　／６ｙｄシリンダ回転数
：　３　０　Ｏ　ｒ．ｐ．ｍドッファ回転数：　２　４
　ｒ．ｐ．ｍ第８図に示すように、固定フラットを取付
けた場合は、取付けない場合に比べて開繊性が向上し、
スライバのネップ数が減少し、さらにスライバＵ％も向
上するという品質の優れた紡出が出来た。

く紡出試験例２〉 紡出条件 紡　出　繊　維；綿３０′Ｓ 紡出ゲレン：　４　０　０ｇ　／６ｙｄシリンダ回転数
：　３　１　０ｒ．ｐ．ｍドッ７７回転数：　Ｉ　９ｒ
．ｐ−ｍ 数が減少し、さらに糸Ｕ％も向上するという品質の優れ
た糸が紡出出来７′：。

〔発明の効果〕

本発明の固定フラントは、上記のように各トップバー毎
にゲージ調整ができるため、梳綿機へ固定フラットを取
付けた時に行うゲージ調整が極めて容易に、しかも均一
に行う事ができ、取付け作業時間が大巾に短縮できる。

まＩ；、トップバーが損傷した場合、損傷したトップバ
ーのみ交換することができるので、トツゾバーの交換が
簡単で保全工数が低減される。

しかも、トップバー本体の両側端に針布研摩用ガイド部
を設けたので、針布が摩耗した場合、磨針機によりガイ
ド部を基準として研摩することが可能となり、針布を張
り替えることなく使用でき、針布の寿命が大巾に延長さ
れ、優れた開繊効果を長期間維持できる。

さらに、本発明の固定フラットを取付けた梳綿機は、固
定フラットが開閉可能に設けられているため、固定フラ
ットやシリンダの歯間に付着した綿塵、葉カス等の異物
を除去する並掃除が極めて容易に行うことができ、しか
も掃除後の再取付け時にゲージ調整を行う必要がなく、
掃除、調整時間が大巾に短縮され、生産性が向上する。

また、固定７ラントに吹出し防止部材を設けることによ
り、気流の吹出しがなくなり、繊維の平行度が向上する
と共に、歩留りが向上するという優れた効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の固定フラットの一実施例を示し、（イ
）は平面図、（りは底面図、第２図は第１図における固
定フラット本体の一実施例を示し、（イ）は断面図、（
口）は（イ）におけるＡＡ線切断端面図、（ハ）は（イ
）におけるＢ−Ｂ線切断端面図、第３図は本発明の固定
フラットに用いられるトツブバーの一実施例を示す分解
組立図、第４図は本発明のトップバー本体の他の実施例
を示し、（イ）は正面図、（口）は側面図、第５図は本
発明の固定フラット本体の他の実施例を示し、（イ）は
断面図、（口）は（イ）におけるＣ−Ｃ線切断端面図、
第６図は本発明の固定フラットの他の実施例を示し、（
イ）は平面図、（ヒ）は底面図、第７図は本発明の梳綿
機の一実施例を示す要部説明図、第８図および第９図は
夫々本発明の固定フラットを用いた梳綿機と固定７ラン
トを用いない梳綿機との紡出データを示すグラフ、第ｌ
Ｏ図は従来の固定フラットを取付けた梳綿機を示す概略
説明図である。 （ｌＸ３８）−１−ツプバー　　　　　（２）一・・針
布（３Ｘ３７）一取付けブラケット　（４Ｘ３９）−取
付け基体（５ＸＩＯＸ２２Ｘ２４）一ボルト　　　（６
）一取付けボルト孔（７）一・ナット　　　　　　　　
　（８Ｘ４２）一固定フラット本体（９）一取付けアー
ム　　　　　（１　１Ｘ３３Ｘ４３）−固定フラット（
１２）一蟻　　　　　　　　　　　（１３）一ライナー
（１４）一鋸歯状歯部　　　　　　（１５）−゛蟻溝（
１６）一針布体　　　　　　　　（１７Ｘ３４）−ｈツ
プバー本体（１８）一サイドクリップ　　　　（１９）
一ストッパー（２０）一端止めプレート　　　　（２１
）−　　ドッ７アベンド（２３）−−フロントコンセン
トリックヘンド（２５）・・−フロントトップシ一ト （２６）一フロントボトムシ一ト　（２７）−把手（２
８）一・梳綿機　　　　　　　　（２９）一シリンダ（
３０）−一トップ　　　　　　　　（３１）−　　ドッ
ファ（３２）一テーカイン　　　　　　（３５）−針布
貼付面（３６）−一針布研摩用ガイド部　　（４０）−
固定部材（４ｌ）一・取付け枠体　　　　　　（４４）
−吹出し防止部材（４５）一シ一ト部材　　　　　　（
４６）−摺接面第】図 （イ） 第 ロ （イ） （口） （ハ） 第　５　トｌ （イ） （口） 第 図 第 図 （イ） （口） ４ｂＯ　　　　　　畔００ 第７図 第 ＠１０図 図 第 図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）所要の曲率半径を有し、上面に複数本のボルトを
   植設してなる取付け基体と、両端に取付けブラケットを
   有し、裏面に針布を配設してなる複数本のトップバーと
   からなり、上記取付け基体のボルトにトップバーのブラ
   ケットを取付け、ナットによりトップバーを位置調節可
   能に締め付け固定して固定フラット本体を形成し、上記
   固定フラット本体の両側面に取付けアームを固着してな
   ることを特徴とする固定フラット。
2. （２）請求項１記載の固定フラットを、固定フラットの
   針布面がシリンダー周面に近接するよう取付けアームを
   介して揺動自在に取付けてなることを特徴とする梳綿機
   。
3. （３）トップバー本体の両側端に針布研摩用ガイド部を
   設けた請求項１記載のトップバー。
4. （４）請求項３記載のガイド部がトー側摺接面とヒール
   側摺接面とにより構成され、針布貼付面からの高さを異
   ならせてなるトップバー。
5. （５）請求項１記載の固定フラットの裏面に、吹出し防
   止用部材を設けてなる固定フラット。