JPH02228251A - Dc―dcコンバータ装置 - Google Patents

Dc―dcコンバータ装置

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JPH02228251A
JPH02228251A JP6199589A JP6199589A JPH02228251A JP H02228251 A JPH02228251 A JP H02228251A JP 6199589 A JP6199589 A JP 6199589A JP 6199589 A JP6199589 A JP 6199589A JP H02228251 A JPH02228251 A JP H02228251A
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JP6199589A
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Hirobumi Hino
博文 日野
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、適宜の直流電源からインバータを介して交流
電圧を変圧器に送りその出力を整流して直流電圧を適宜
の負荷に供給するDC−DCコンバータのその出力電圧
を制御可能とした。c−DCコンバータ装置に関し、特
にどのような回路方式の0C−OCコンバータであって
も安定な直流電圧を得ることができるDC−DCコンバ
ータ装置に関する。
〔従来の技術〕
DC−DCコンバータには、さまざまな種類及び構成の
ものがある。その代表的なものは、スイッチングレギュ
レータである。このスイッチングレギュレータは、内部
のスイッチの開閉の割合を変化させて出力電圧の制御を
行うようになっている。
そして、この出力電圧の安定化には、その出力電圧を検
出していわゆるフィードバック制御を行うことが採用さ
れている。このフィードバック制御を行って出力電圧の
安定化を図る従来のDC−DCコンバータ装置は、直流
電源とこの直流電源からの直流を受電して交流に変換す
るインバータとこのインバータの出力電圧を昇圧する変
圧器とこの変圧器の出力を直流に変換する整流回路とこ
の整流回路の出力側に接続された負荷抵抗とを有し上記
インバータへの制御信号によって出力電圧を変化できる
DC−DCコンバータと、上記負荷抵抗に印加される出
力電圧を検出する分圧器と、この分圧器からの出力信号
及びその分圧器に印加する出力電圧設定値を入力としこ
れらの入力信号を演算することによって上記DC−DC
コンバータへの制御信号を決定して出力する制御機構と
を備えて成っていた。そして、上記制御機構によるフィ
ードバック制御を安定に動作させるには、制御対象であ
るDC−DCコンバータの特性把握が重要である。
ここで、 DC−DCコンバータの特性解析については
、  rTRC方式DC−DC電力変換器、の動特性に
ついて」(電気学会論文誌1973/6 Vat、 9
3−CNo、6)などをはじめとして、「ピーク電流制
御形DC−DCコンバータの特性」 (電気通信学会論
文誌1986/4 V。
1、 J69−CNo、4)の論文に至るまで、数多く
のDC−DCコンバータに対して解析的な検討がなされ
ている。これらは、スイッチングレギュレータのスイッ
チの動作によって回路をモード分けし、状態平均化法と
呼ばれる手法でDC−DCコンバータの動作を定式化し
ている。従って、これらの定式化されたDC−DCコン
バータを出力電圧帰還によって安定化するための制御則
は、古典制御理論からも得ることができるものであった
〔発明が解決しようとする課題〕 以上のように9例えばスイッチングレギュレータのスイ
ッチの動作によって回路をモード分けし。
状態平均化法と呼ばれる手法でDC−DCコンバータの
動作を定式化しているものにおいては、多くのDC−D
Cコンバータの種類ごとに詳細に検討されるので、理論
的には厳密なモデルが得られるものであった。しかし、
DC−DCコンバータの種類が上記のものと異なると、
あらためてモデル化する必要があった、また、上記の状
態平均化法が利用できないDC−DCコンバータについ
ては、そのモデル化が困難であった。そして、最近では
、上記状態平均化法が適用できないDC−DCコンバー
タが多く実用的に使われるようになってきている。ここ
で。
状態平均化法が適用できないDC−DCコンバータの代
表的なものは、共振形コンバータと呼ばれるもので、共
振用のインダクタンスとキャパシタンスを付加し、共振
電流を流して高周波化を図ろうとするものである。なお
、共振形コンバータのなかには、状態平均化法を利用し
ないで動特性の定式化を試みているものもあるが、特に
、共振形インバータを介して一度交流電源とした後整流
して直流出力を得るものや、共振電流を途中で遮断する
動作が存在するもの等では、DC−DCコンバータの動
特性の定式化さえ確立されていないものであった。従っ
て、これらの動特性が不明確なりC−DCコンバータで
は、制御機構におけるフィードバック制御の制御則を決
定することが非常に困難であり、高精度の制御が不可能
であった。
そこで、本発明は、このような問題点を解決し。
どのような回路方式のDC−DCコンバータであっても
安定な直流電圧を得ることができるDC−DCコンバー
タ装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明によるDC−DCコ
ンバータ装置は、直流電源とこの直流電源からの直流を
受電して交流に変換するインバータとこのインバータの
出力電圧を昇圧する変圧器とこの変圧器の出力を直流に
変換する整流回路とこの整流回路の出力側に接続された
負荷抵抗とを有し上記インバータへの制御信号によって
出力電圧を変化できるDC−DCコンバータと、上記負
荷抵抗に印加される出力電圧を検出する分圧器と、この
分圧器からの出力信号及びその分圧器に印加する出力電
圧設定値を入力としこれらの入力信号を演算することに
よって上記DC−DCコンバータへの制御信号を決定し
て出力する制御機構とを備えて成るDC−DCコンバー
タ装置において、上記制御機構は。
上記分圧器からの出力信号をディジタル信号に変換する
A/D変換器と、このA/D変換器からの出力信号及び
上記分圧器に印加する出力電圧設定値のディジタル信号
を入力としこれらの入力信号を演算することによってD
C−DCコンバータへの制御信号を決定するディジタル
信号処理回路とで構成し、上記DC−DCコンバータに
対する制御信号をステップ状に変化させ、そのときのD
C−DCコンバータの出力電圧の変化を二次系モデルで
近似し。
さらに離散化した二次系モデルを求めて決定した演算係
数を上記ディジタル信号処理回路へ入力して次の周期の
インバータ制御量を演算するようにしたものである。
また、上記ディジタル信号処理回路は、それ自体で演算
係数を決定すると共に、この演算係数を用いて次の周期
のインバータ制御量を演算するものとしてもよい。
さらに、上記の発明の関連発明としては、DC−DCコ
ンバータへの制御信号を決定して出力する制御機構を、
上記分圧器からの出力信号及びその分圧器に印加する出
力電圧設定値を入力としこれらの入力信号を演算するこ
とによってDC−DCコンバータへの制御信号を決定す
るアナログ演算回路と。
このアナログ演算回路からの出力信号を上記インバータ
のオン・オフ信号に変換する電圧−パルス変換回路とで
構成し、上記DC−DCコンバータに対する制御信号を
ステップ状に変化させ、そのときのDC−DCコンバー
タの出力電圧の変化を二次系モデルで近似し、この近似
した二次系モデルから決定した演算係数を上記アナログ
演算回路へ入力して次の周期のインバータ制御量を演算
するようにしたものがある。
〔作 用〕
このように構成された本発明のDC−DCコンバータ装
置は、前記のように理論的に定式化されない。
あるいは定式化が困難なDC−Dcコンバータをフィー
ドバック制御するためのモデルを容易に得ようとするも
のである。以下、その動作原理について説明する。
まず、DC−DCコンバータを信号を伝達するブラック
ボックスとみなす。そして、このブラックボックスにあ
る制御信号を入力すると、その信号に対応した出力が得
られる。一般には、このときの出力信号のラプラス変換
と入力信号のラプラス変換との比で1周波数領域におけ
る伝達特性が表現される。 DC−DCコンバータの場
合、出力電圧が零となる制御信号から所定電圧値となる
制御信号へとステップ的に変化させると、その応答が減
衰振動的となって成る時間後に所定電圧値になることが
多い。本発明においては、この減衰振動波形を時間領域
の関数として近似したものがDC−DCコンバータのモ
デルとなる。このとき、上記の減衰振動波形を時間関数
として二次系モデルに近似することは、比較的簡単であ
る。すなわち、振動波形の第一ピークの大きさあるいは
減衰定数、振動周期を測定することによって得られる。
例えば、DC−DCコンバータのステップ応答波形が第
5図に示すような減衰振動波形であると仮定する。この
ような応答をするものは、一般に次式で表される伝達特
性を有する。
G(s) = ω”/ (s”+2ζ(l18+(11
勺       −(1)ここで、ζを減衰係数、ωを
固有周波数と呼び、二次系の性質を表す重要なパラメー
タである。そして、これらの値は、第5図に示すステッ
プ応答波形から次のように求められる。
まず、第−周期口のオーバーシュートXoを波形の最大
値V peakと定常値Vstとから次式のように求め
る。
Xo = (Vpeak−Vst) /Vst    
    −(2)次に、振動周期T0を求めると、減衰
係数ζ及び固有周波数ωは次式により求まる。
ζ= −QnXo/  QnXo +n       
−(3)c、+=2π/TaL戸v        −
(4)これらの減衰係数ζ及び固有周波数ωで表される
第(1)式の伝達関数は、時間関数として下記のように
表すことができる。
この第(5)式は減衰振動系を連続二次系でモデル化し
たときの一般式であるが、これは次の変換をすることに
より離散二次系モデルが得られる。まず、連続二次系に
おける一般式を y(t) = Cc−x(t) とし、 とすると、Sa二次系モデルの係数は。
A = L−1((sI −Ac)−1)B = f’
、eA” dτBc            −(8)
C= Cc となる。
以上のようにして得たDC−DCコンバータのモデルを
状態方程式に記述すると、11代制御理論による極配置
問題あるいは最適制御問題として安定化制御則の決定が
ほぼ公式的に可能となり、制御系の設計が容易となる。
また、m敗二次系モデルを用いると、制御系をディジタ
ルシグナルプロセッサ等を用いて構成することができ、
演算係数の変更などが簡単となる。さらに、DC−DC
コンバータのモデル化機能を付加することもでき、例え
ば初めにモデル化のための試し通電を一度行って、演算
係数を自動設定することも可能となる。
〔実施例〕
以下1本発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本発明によるDC−DCコンバータ装置の第一
の実施例を示すブロック図である。このDC−DCコン
バータ装置は、DC−DCコンバータの出方電圧を制御
信号によって制御可能としたもので、第1図に示すよう
に、 DC−DCコンバータ1と、分圧器2と、制御機
構3とを備えて成る。
上記DC−DCコンバータ1は、直流電圧を受電し制御
信号によってその出力電圧を変化しつるもので、例えば
商用電源を受電し直流に変換する整流回路4から成る直
流電源と、この整流回路4がら出力される直流を受電し
て交流に変換すると共に周波数や位相を制御することに
より出方電圧を調整できるインバータ5と、このインバ
ータ5の出力電圧を昇圧すると共に後述の整流回路7と
の間を絶縁することによって入力と出力とを絶縁する変
圧器6と、この変圧器6からの交流出力を直流に変換す
る整流回路7と、この整流回路7の出力側に接続された
X線管などの負荷抵抗8とを有して成る。なお、符号C
8は直流電源としての整流回Is4の出力を平滑するコ
ンデンサを示し、符号C2は整流回路7の出力電圧を平
滑するコンデンサを示している0分圧器2は、上記DC
−DCコンバータ1の負荷抵抗8に印加される出力電圧
を検出するもので、適宜の割合の抵抗値を有する二つの
分圧抵抗器2a、2bから成る。制御機構3は、上記分
圧器2からの出力信号及びその分圧器2に印加すべき出
力電圧設定値を入力して、これらの入力信号を演算する
ことによって上記DC−DCコンバータlへの制御信号
を決定して出力するものである。
なお、第1図において、符号9は上記制御機構3によっ
て演算されたインバータ制御量Uiを入力し、このイン
バータ制御1fUiに従って上記DC−DCコンバータ
1のインバータ5を制御するインバータ駆動回路を示し
ている。
ここで、本発明においては、上記制御機構3がA/D変
換器10とディジタル信号処理回路11とで構成されて
いる。上記A/D変換器1oは、前記分圧器2から出力
されるアナログ信号をディジタル信号に変換するもので
ある。また、ディジタル信号処理回路11は、上記A/
D変換器10から出力されたディジタル信号及び上記分
圧器2に印加すべき出力電圧設定値のディジタル信号を
入力とし、これらの入力信号を比較演算することによっ
て上記DC−DCコンバータ1への制御信号を決定する
もので1例えばディジタルシグナルプロセッサから成る
次に、このように構成されたDC−DCコンバータ装置
の動作について、第2図及び第3図を参照して説明する
。まず、第2図のステップ■で第1図に示す制御機構3
の制御を開始することによって、DC−DCコンバータ
1の出力電圧を制御するルーチンに入る1次に、第1図
に示すインバータ駆動回路9に、第3図(a)に示すよ
うに通電開始信号が入力されると、第2図のステップ■
はYES”側に進み、上記インバータ駆動回路9が動作
を開始してインバータ5が動作を始める。これと同時に
、上記インバータ駆動回路9は、第3図(b)に示すよ
うな出力電圧の取り込み信号I trgを出カル、この
取り込み信号I trgは制御機構3のA/D変換器1
0へ入力されて、第2図のステップ■は”YES”側へ
進む、これにより、上記A/D変換器10は、インバー
タ5の動作に同期して分圧器2の出力電圧(第3図(C
)参照)を取り込み(ステップ■)、その出力電圧をデ
ィジタル信号に変換する。そして、上記A/D変換器1
0は、その取り込んだ出力電圧値のディジタル信号をデ
ィジタル信号処理回路11へ送出する。すると、このデ
ィジタル信号処理回路11は、上記入力した出力電圧値
のディジタル信号と、上記分圧器2に印加すべき出力電
圧設定値のディジタル信号として入力されたものとを比
較し、所定の演算アルゴリズムによって次の周期のイン
バータ制御量Ui(第3図(d)参照)を計算して決定
する(ステップ■)、ここで、この演算は、分圧器2か
らの出力電圧の信号を取り込んだ後、次の周期が開始す
るまでに終了する必要がある。このため、上記ディジタ
ル信号処理回路11としては、高速で積和演算するディ
ジタルシグナルプロセッサ等が用いられる。このように
して、ディジタル信号処理回路11によって計算された
次の周期のインバータ制御fit U iは、第1図に
示すインバータ駆動回路9へ出力され(ステップ■)、
このインバータ駆動回路9からの信号によりインバータ
5を駆動する。
そして、通電時間がまだ終了しなければ、ステップ■は
″No”側へ進んでステップ■〜■を繰り返し1通電時
間が終了したらステップ■は’YES”側へ抜ける。
次に、第2図のステップ■のインバータ制御量の計算に
おいて、ディジタル信号処理回路11における演算アル
ゴリズムの演算係数を求める方法について、第4図を参
照して説明する。まず、第1図に示す制御機構3による
フィードバック制御をやめて、ディジタル信号処理回路
11から成る一定のインバータ制御JiUiを出力し、
インバータ駆動回路9には通電開始信号を入力する。す
ると、インバータ5に通電が開始され、該インバータ5
が動作を始める。このとき、第1図に示すDC−DCコ
ンバータ1は、一般に第5図に示すような減衰振動的な
応答を示す、そこで、このステップ応答波形を計測する
(第4図のステップA)、このとき、第5図に示すステ
ップ応答波形から、前記第(2)式により第−周期口の
オーバーシュートXoを求めると共に、第(3)式によ
り減衰係数ζ及び第(4)式により固有周波数ωを求め
る。次に。
これらの減衰係数ζ及び固有周波数ωを用いて。
連続二次系モデルを算出する(ステップB)、このとき
は、上記減衰係数ζ及び固有周波数ωで表される前記第
(1)式の伝達関数は、時間関数として前記第(5)式
のように表される0次に、第(5)式で表される連続二
次系モデルを離散化して、離散二次系モデルを算出する
(ステップC)、このときは、前記第(6)〜(8)式
を用いて算出する0次に。
このように離散二次系モデルを得ると、制御仕様に合わ
せてフィードバック制御の演算係数を算出する(ステッ
プD)。このフィードバック制御の演算係数は、現代制
御理論における極配置問題あるいは最適制御問題の解と
して得られる。上記極配置問題は、フィードバック制御
系閉ループの極を任意の位置へ配置することが可能であ
る6例えば、出力電圧波形が振動しないようにするには
閉ループが非振動となる極(総ての極が0以上1゜0未
満)を選定し、フィードバック制御の演算係数を決定す
ればよい。また、最適制御問題は、任意の評価関数を決
め、これが最小となるようなフィードバック制御の演算
係数を選定するために利用する。一般には、上記の評価
関数は入力エネルギを小さくシ、できるだけ速く設定値
へ到達するように選ぶことが多い。
第6図は上記のような方法によってフィードバック制御
の演算係数が決定できる制御系としてのディジタル信号
処理回路11の一般的な構成を示すブロック図である。
図において、符号12は積分要素を構成する遅れ演算子
を示し、符号に2は積分要素のゲイン定数を示している
。そして、この積分要素によって出力電圧設定値との誤
差を小さくするようにしている。また、符号13は制御
対象であるDC−DCコンバータ1及びインバータ駆動
回路9を示し、符号14は上記制御対象の状態を推定す
るオブザー、バを示している。さらに、符号に□は上記
オブザーバ14の出力と制御対象13の出力とを比較し
、その誤差をオブザーバ14にフィードバックすること
によってそのオブザーバ14の推定誤差を小さくするた
めのゲイン定数であり、符号Hは上記制御対象13を制
御仕様に対応して安定化するためのゲイン定数である。
そして、以上の構成はいわゆる1型サーボ系であり、上
述の極配置問題あるいは最適制御問題の解は。
上記の制御系における (i)゛積分要素のゲイン定数によ (…)オブザーバのゲイン定数に1 (ni)制御対象安定化のゲイン定数Hを公式的に求め
ることで可能となる。
例えば、第1図に示すDC−DCコンバータ1のステッ
プ応答波形が第5図に示すような減衰振動波形となり、
そのオーバーシュートXOが0.494であり、振動周
期T、が8.9であったとすると、前記第(3)式及び
第(4)式から減衰係数ζは0.219となり。
固有周波数ωは0.724となる。従って、連続二次系
モデルは、前記第(5)式を用いて、となり、これを前
記第(6)〜(8)式を用いて離散化すると。
となる。
このようにして制御対象13の離散二次系モデルが求め
られると、制御仕様に従って演算係数を決める6例えば
、第5図に示す波形がオーバーシュートしないように制
御するには、極配置問題を解けばよい、この極配置問題
は1次のように解くことができる。
まず、モデルを y(i)= C−x(i) とし、制御対象安定化ゲインをFとして状態フィードバ
ックを施すと。
u(i) −−F−x(i)           −
(12)となり、閉ループ系は次のとおりである。
x(i+1) = (A−BF) ・x(i)    
    −(13)従って、(A−BF)の応答が振動
しないようにFを選定する。
次に、上記(A−BF)の応答が振動しないための条件
は。
(i)離散系:総での極が0以上1未満の実数である。
(i)連続系:総での極が0未滴の実数である。
そして、極相定時のF決定方法のアルゴリズムは、 (i)指定する極をλ8.λ1.・・・、λnとし1次
のvlを求める。
vi = (A−λiI)” B          
・・・(14)(h)ここで、Fによって指定した極を
得るには。
F−vi=1であればよい、従って、総てのviを用い
ると。
F =(11”・1) Cvz V、 ・+・vn)−
’    +++ (15)を得る。
これにより、極配置問題が解かれる。
また、オブザーバ14のゲイン定数に1は、AをAtt
 BtxCtt FkKlt(ただし、右肩に付けたし
は転置行列を示す)とおいて、上述の極配置問題と同様
に解き、K1として求められる。
さらに、サーボ系を構成するには、制御対象安定化ゲイ
ンFを用いて次式から求める。
以上によって、積分要素のゲイン定数に2及びオブザー
バのゲイン定数に1並びに制御対象安定化のゲイン定数
Hがそれぞれ求められる。
そこで1以上のような解法に従って1例えば第(10)
式のモデルを制御する場合について説明する。
第6図に示すオブザーバ14の極を0.05及び0.1
とし、制御対象安定化の極を0.6及び0.8に設定す
ると、 (i)積分要素のゲイン定数に、:0.187(ii)
オブザーバのゲイン定数に1:2.197.−0.29
4(ni)制御対象安定化のゲイン定数H:0.254
,1.0となり、演算係数が決定できる。そして、これ
らの演算係数を用いたときの出力電圧波形は、第7図(
a)に示すように、オーバーシュートや減衰振動をする
ことなく、設定値に対してスムーズに安定化する。
また、制御対象安定化の極を0.1及び0.2に設定し
、上記と同様に演算係数を求めると、(i)積分要素の
ゲイン定数に2:1.665(n)オブザーバのゲイン
定数に□:2.19フ、−0.294(iii)制御対
象安定化のゲイン定数H:1.964,1.4となる、
そして、これらの演算係数を用いたときの応答波形は、
第7図(b)に示すように、同図(a)における極が0
.6及び0.8のときに比べて高速の立ち上がりを実現
することができる。
以上のようにして制御系の演算係数を決定すると、これ
らの係数は第1図に示すディジタル信号処理回路11に
蓄積され、第3図(a)に示す通電開始信号の入力に従
って例えば第7図に示すように出力電圧を安定に制御す
る。
第8図は本発明の第二の実施例を説明するためのフロー
チャートである。この実施例は、装置の構成ブロック図
は第1図に示す第一の実施例と同様であるが、ディジタ
ル信号処理回路11の性能を応用して一層高機能化を図
ったものである。すなわち、単に出力電圧の制御機能だ
けではなく。
その制御に必要な演算係数の自動設定も行うようにした
ものである。この動作は、第8図に示すアルゴリズムの
プログラムを上記ディジタル信号処理回路11で実行す
ればよい。以下、その動作を説明する。
最初に、フィードバック制御の演算係数の自動設定を行
うか、あるいは出力電圧の制御を行うかを選択する。ま
ず、演算係数を自動設定するには、第8図のフローチャ
ートにおいて「演算係数算出か?」の分岐で“’YES
”側のルーチンを実行する。
すると、第4図に示すと同様に、まず、第1図に示すD
C−DCコンバータ1のステップ応答波形を計測しくス
テップA)一連続二次系モデルを算出するために、前記
第(2)〜(4)式を用いて減衰係数ζ及び固有周波数
ωを求める0次に、これらの減衰係数ζ及び固有周波数
ωを用いて、前記第(5)式で示される連続二次系モデ
ルを算出する(ステップB)。次に、この連続二次系モ
デルを前記第(6)〜(8)式を用いて離散化すると共
に離散二次系モデルを算出する(ステップC)。そして
、この離散二次系モデルから、制御仕様に合わせてフィ
ードバック制御の演算係数を算出する(ステップD)。
この状態で、最初の「演算係数算出か?」の分岐に戻る
次に、実際に出力電圧を制御するには、既に必要な演算
係数は算出されているので、上記「演算係数算出か?」
の分岐では′″No”を選択する。すると、第2図に示
すと同様に、制御系は出力電圧を制御するルーチンとな
り、制御が開始される(ステップE)0次に1通電開始
信号が入力されるとステップFは“”/ES”側に進み
、第1図に示すインバータ5が動作を開始する6次に、
取り込み信号の入力によりステップGは“YES”側に
進み、上記インバータ5の動作に同期して出力電圧を取
り込む(ステップH)。この出力電圧のディジタル信号
は、出力電圧設定値のディジタル信号と共に次のインバ
ータ制御量を決定するための演算に使用される。そして
、先のルーチンで決定された演算係数を用いて、インバ
ータ制御量が計算される(ステップI)。このようにし
て計算された次の周期のインバータ制御量は、第1図に
示すインバータ駆動回路9へ出力され(ステップJ)。
このインバータ駆動回路9からの信号によりインバータ
5の動作が制御される。この動作は予め設定された通電
時間の間続けられ、その通電時間が終了したらステップ
には“YEIS”側へ抜けるにれにより、フィードバッ
ク制御の演算係数を自動設定すると共に、その演算係数
を用いて実際に出力電圧を制御する動作が終了する。
第9図は本発明の第三の実施例を示すブロック図である
。この実施例は、フィードバックの制御機構3′を1分
圧器2からの出力信号及びその分圧器2に印加する出力
電圧設定値を入力としこれらの入力信号を演算すること
によってDC−DCコンバータ1への制御信号を決定す
るアナログ演算回路15と、このアナログ演算回路15
からの出力信号をインバータ5のオン・オフ信号に変換
する電圧−パルス変換回路16とで構成したものである
。そして、上記DC−DCコンバータ1に対する制御信
号をステップ状に変化させ、そのときのDC−DCコン
バータ1の出力電圧の変化を二次系モデルで近似し、こ
の近似した二次系モデルから決定した演算係数を上記ア
ナログ演算回路15へ入力して次の周期のインバータ制
御量を演算するようになっている。この実施例の動作は
第1図に示す第一の実施例における動作と基本的には同
じであり、その動作をアナログ回路による構成で実現し
たものである。
この第三の実施例の場合は、次のような利点を有する。
第1図に示す第一の実施例では、制御機構3において出
力電圧を一度ディジタル量に変換してディジタル演算を
行うため、これらに要する変換時間や演算時間がインバ
ータ5の周期より短い必要がある。しかし、第三の実施
例では制御機構3′にアナログ演算回路15を用いてい
るので。
アナログ量からディジタル斌に変換する時間が必要なく
、積和演算も並列に実行でき、演算時間はディジタル信
号処理回路のようには問題にならない、従って、制御機
構3′によるインバータ5の周波数の制限がなく、あら
ゆるDC−DCコンバータ1に適用することができる。
〔発明の効果〕
本発明は以上のように構成されたので、 DC−DCコ
ンバータ1の回路方式にかかわらず、そのDC−DCコ
ンバータ1をフィードバック制御するための二次系モデ
ルを容易に求めることができ、その二次系モデルによっ
て公式的に決定されたフィードバック制御の演算係数を
用いて次の周期のインバータ制御ff1Uiを求めるこ
とができる。そして、このインバータ制御量Uiによっ
てインバータ5の動作を制御することにより、どのよう
な回路方式のDC−DCコンバータ1であっても容易に
高精度の制御が可能となり、安定な直流電圧を得ること
ができる。このことから、特に、X線装置における高電
圧発生回路等のように、出力電圧の通電時間が短く、高
速の立ち上がりと定常の安定性とが要求されるDC−D
Cコンバータには非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるDC−DCコンバータ装置の第一
の実施例を示すブロック図、第2図はその動作を説明す
るためのフローチャート、第3図は同じくその動作を説
明するためのタイミング線図、第4図は第1図に示す実
施例において演算係数を求める方法を示すフローチャー
ト、第5図はDC−DCコンバータにおけるステップ応
答波形の例を示すグラフ、第6図はフィードバック制御
の演算係数が決定できる制御系の一般的な構成を示すブ
ロック図、第7図は本発明において制御された出力電圧
波形の例を示すグラフ、第8図は本発明の第二の実施例
を説明するためのフローチャート、第9図は本発明の第
三の実施例を示すブロック図である。 1・・・DC−DCコンバータ、  2・・・分圧器、
  3゜3′・・・制御機構、 4・・・整流回路(直
流電源)。 5・・・インバータ、 6・・・変圧器、  7・・・
整流回路。 8・・・負荷抵抗、 9・・・インバータ駆動回路、 
 10・・・A/D変換器、 11・・・ディジタル信
号処理回路、  15・・・アナログ演算回路、16・
・・電圧−パルス変換回路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)直流電源とこの直流電源からの直流を受電して交
    流に変換するインバータとこのインバータの出力電圧を
    昇圧する変圧器とこの変圧器の出力を直流に変換する整
    流回路とこの整流回路の出力側に接続された負荷抵抗と
    を有し上記インバータへの制御信号によって出力電圧を
    変化できるDC−DCコンバータと、上記負荷抵抗に印
    加される出力電圧を検出する分圧器と、この分圧器から
    の出力信号及びその分圧器に印加する出力電圧設定値を
    入力としこれらの入力信号を演算することによって上記
    DC−DCコンバータへの制御信号を決定して出力する
    制御機構とを備えて成るDC−DCコンバータ装置にお
    いて、上記制御機構は、上記分圧器からの出力信号をデ
    ィジタル信号に変換するA/D変換器と、このA/D変
    換器からの出力信号及び上記分圧器に印加する出力電圧
    設定値のディジタル信号を入力としこれらの入力信号を
    演算することによってDC−DCコンバータへの制御信
    号を決定するディジタル信号処理回路とで構成し、上記
    DC−DCコンバータに対する制御信号をステップ状に
    変化させ、そのときのDC−DCコンバータの出力電圧
    の変化を二次系モデルで近似し、さらに離散化した二次
    系モデルを求めて決定した演算係数を上記ディジタル信
    号処理回路へ入力して次の周期のインバータ制御量を演
    算するようにしたことを特徴とするDC−DCコンバー
    タ装置。
  2. (2)上記ディジタル信号処理回路は、それ自体で演算
    係数を決定すると共に、この演算係数を用いて次の周期
    のインバータ制御量を演算するものである請求項1記載
    のDC−DCコンバータ装置。
  3. (3)直流電源とこの直流電源からの直流を受電して交
    流に変換するインバータとこのインバータの出力電圧を
    昇圧する変圧器とこの変圧器の出力を直流に変換する整
    流器とこの整流器の出力側に接続された負荷抵抗とを有
    し上記インバータへの制御信号によって出力電圧を変化
    できるDC−DCコンバータと、上記負荷抵抗に印加さ
    れる出力電圧を検出する分圧器と、この分圧器からの出
    力信号及びその分圧器に印加する出力電圧設定値を入力
    としこれらの入力信号を演算することによって上記DC
    −DCコンバータへの制御信号を決定して出力する制御
    機構とを備えて成るDC−DCコンバータ装置において
    、上記制御機構は、上記分圧器からの出力信号及びその
    分圧器に印加する出力電圧設定値を入力としこれらの入
    力信号を演算することによってDC−DCコンバータへ
    の制御信号を決定するアナログ演算回路と、このアナロ
    グ演算回路からの出力信号を上記インバータのオン・オ
    フ信号に変換する電圧−パルス変換回路とで構成し、上
    記DC−DCコンバータに対する制御信号をステップ状
    に変化させ、そのときのDC−DCコンバータの出力電
    圧の変化を二次系モデルで近似し、この近似した二次系
    モデルから決定した演算係数を上記アナログ演算回路へ
    入力して次の周期のインバータ制御量を演算するように
    したことを特徴とするDC−DCコンバータ装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05122930A (ja) * 1991-10-29 1993-05-18 Nec Kansai Ltd 容量性素子の駆動電源
US6169680B1 (en) 1996-06-24 2001-01-02 Tdk Corporation Switching power source with a digital control circuit to maintain a constant DC output signal
JP2003153532A (ja) * 2001-11-08 2003-05-23 Origin Electric Co Ltd コンデンサ充電方法及びその装置

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