JPH02228194A - 小型で効率的なサブウーファシステム及び構造隔壁への設置方法 - Google Patents

小型で効率的なサブウーファシステム及び構造隔壁への設置方法

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JPH02228194A
JPH02228194A JP2000911A JP91190A JPH02228194A JP H02228194 A JPH02228194 A JP H02228194A JP 2000911 A JP2000911 A JP 2000911A JP 91190 A JP91190 A JP 91190A JP H02228194 A JPH02228194 A JP H02228194A
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bulkhead
diaphragm
front panel
mounting
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マシュー エス.ポーク
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はサブウーファスピーカシステムに関し、壁、天
井、床、又は自動車のパネルといった構造隔壁への小型
で効率的な設置方法に関するものである。
(従来の技術とその課題) 現在中年層にさしかかり自分の家族を養う立場にいる人
々の世代は、手ごろな価格のハイファイ音響再生装置、
及び急速に広がりつつある選りすぐったポピユラー音楽
が簡単に手に入る時代に育った最初の世代でもある。こ
の世代に起こりつつある人口統計学的な変化の結果、彼
らが家で費やす時間は増加しているが、録音された音楽
の高品質再生は依然として彼らの生活の重要な一部分で
ある。しかし成熟した大人にとっては当然、家の体裁も
又重要になってきている。
録音された音楽の高周波音域を再生するための小L2で
目立たないスピーカシステムを設計することは難しくは
ないが、低周波音域の再生が必要となると、従来では大
型で目立つスピーカシステムとなってしまっていた。こ
のような大型のスピーカシステムは家具の配置等に於け
る問題を引き起こすことはもちろん、部屋の体裁を悪(
すると言える。
本発明の目的は、家庭や職場の壁、天井又は床等の典型
的な構造隔壁内の正面パネルと背面パネルとの間の比較
的小さい空間に目立たないように設置できる、高品質で
広範囲の低周波音域のスピーカシステムを提供すること
である。本発明の原理は、自動車の内装パネル内へのこ
のようなスピーカシステムの設置にも適用できる。
本発明の他の目的は、設置時にわかる構造隔壁の特定の
条件とはシステムの性能が比較的関係のないスピーカシ
ステムを提供することである。
本発明の更に他の目的は、中周波音域及び高周波音域を
再生するように特に設計された小型で独立して据え付け
られたスピーカシステムと共に使用できるように、広い
周波数音域に対して適度に効率的であるスピーカシステ
ムを提供することである。
本発明の更に又他の目的は、所定の建物が新しく建設中
でも既に建っていても、その建物の隔壁を構成する材料
や建設方法の無数の組合せが事実上どんなものであって
も設置可能であるように融通性を持たせたスピーカシス
テムを提供することであり、本スピーカシステムが設置
される隔壁の背面パネルから本スピーカシステムをある
程度隔離することである。
(課題を解決するための手段) 本発明のスピーカシステムは、聴音領域に面する構造隔
壁の正面パネル、及び該正面パネルの後方の囲い領域に
規定される空間に設置するスピーカシステムであって、
2側面を有する振動板を備えている電気音響変換手段、
該電気音響変換手段を駆動するために該電気音響変換手
段に電気信号を接続する手段、囲い手段であって、該振
動板の一側面を該囲い手段の外側の空気と接続するよう
に該電気音響変換手段を据え付け、該電気音響変換手段
の該振動板の他側面と接するように特定体積の空気を所
定の音響コンプライアンスを有する該囲い内部に実質的
に囲み、規定する囲い手段、該振動板の一側面が該囲い
手段の外側で且つ隔壁の正面パネルと背面パネルとの間
の空間にある空気体積に接触するように、該囲い手段を
隔壁の正面パネルの後方で且つ背面パネルの後方の空間
に広がるように該囲い手段を構造隔壁に据え付ける手段
、該囲い手段に囲まれている特定体積の空気を聴音領域
内で且つ該囲い手段の外側の空気に接触させるために特
定の音響質量を有することを特徴とする受動放射手段、
並びに該囲い手段の外側の空気に接触する該振動板の該
一側面に空間を空けて対向する状態で該囲い手段に据え
付けられ、部分囲いを形成し、該振動板を該振動板の該
一側面に隣接する隔壁の背面パネルから隔離すると同時
に、隔壁の正面パネルと背面パネルとの間で且つ該囲い
の外側の空気体積への該振動板の接続を維持する圧縮板
を備えていて、該囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネ
ルの後方の空間内の空気体積が、該電気音響変換手段の
動作のおおよその周波領域に対して、該囲い手段の外側
で且つ聴音領域の内部の空気体積から実質的音響的に隔
離されている。
本発明のスピーカシステムは、聴音領域に面する構造隔
壁の正面パネル、及び正面パネルの後方で且つ正面パネ
ルと背面パネルとの間の囲い領域に規定される空間に設
置するスピーカシステムであって、2側面を有する振動
板を備えている電気音響変換手段、該電気音響変換手段
を駆動するために該電気音響変換手段に電気信号を接続
する手段、該振動板の一側面が正面パネルと背面パネル
との間の隔壁内部に含有される空気に接触し、該振動板
の他側面が隔壁の正面パネルの面する聴音領域内の空気
に接続するように該電気音響変換手段を据え付ける囲い
手段、該囲い手段が隔壁の正面パネルの後方で且つ背面
パネルの後方の空間に広がるように該囲い手段を構造隔
壁に据え付ける手段、並びに該振動板の一側面と隔壁の
背面ノ<ネルとの間で該振動板とは間隔を空けて囲い手
段に据え付けられている圧縮板であって、該振動板を囲
むように部分囲いを形成し、隔壁内部で且つ正面パネル
と背面パネルとの間の空気への該振動板の接続を維持し
ながら音圧に関して背面パネルを該振動板から隔離する
圧縮板を備えている。
本発明のスピーカシステムは、聴音領域に面する構造隔
壁の正面パネル、及び正面パネルの後方の囲い領域に規
定される空間に設置するスピーカシステムであって、2
側面を有する振動板を備えている電気音響変換手段、該
電気音響変換手段を駆動するために該電気音響変換手段
に電気信号を接続する手段、該振動板の一側面が囲い手
段の外側の空気に接続するように該電気音響変換手段を
据え付ける囲い手段であって、該電気音響変換手段の該
振動板の他側面と接触する所定の音響コンプライアンス
を有する該囲い内部の特定体積の空気を実質的に囲み、
規定する囲い手段、該囲い手段が隔壁の正面パネルの後
方の空間内で広がり、該囲い手段の外側で且つ隔壁の正
面パネルの後方の空間内部の空気体積に該振動板の一側
面が接触するように該囲い手段を構造隔壁に据え付ける
手段、並びに該囲い手段に囲まれている特定体積の空気
を聴音領域内で且つ該囲い手段の外側の空気に接続する
ための所定の音響質量を有することを特徴とする受動放
射手段を備えていて、該囲い手段の外側で且つ隔壁の正
面パネルの後方の空間内の空気体積が、該電気音響変換
手段の動作のおおよその周波数域に対して該囲い手段の
外側で且つ聴音領域の内部の空気体積から実質的音響的
に隔離されている。
本発明のスピーカシステムの据え付け方法では、聴音領
域に面する構造隔壁の正面パネル、及び正面パネルの後
方の囲い領域に規定される空間にスピーカシステムを据
え付ける方法であって、2側面を有する振動板を備えて
いる電気音響変換手段を提供する工程、所定の音響コン
プライアンスを有する特定の空気体積を囲むように構成
されている囲い手段を提供する工程、電気音響変換手段
の一側面が囲いの外側の空気に接触し、電気音響変換手
段の他側面が囲い手段の内部の特定の空気体積に接触す
るように、囲い手段に該電気音響変換手段を据え付ける
工程、囲い手段が隔壁の正面パネルの後方の空間内に広
がり、囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後方の
空間内の空気体積に振動板の一側面が接触するように囲
い手段を構造隔壁に据え付ける工程、並びに囲い手段に
囲まれている特定体積の空気を、囲い手段の外側で且つ
聴音領域内の空気に接続するための所定の音響質量を有
することを特徴とする受動放射手段を提供する工程を包
含し、囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後方の
空間内の空気体積が、電気音響変換手段の動作のおおよ
その周波数域に対して囲い手段の外側で且つ聴音領域内
の空気体積から実質的に音響的に隔離される。
即ち本発明のある実施例に従って提供されるスピーカシ
ステムは構造隔壁の正面パネル及び正面パネルの後方の
囲い領域によって規定される空間に設置される。例えば
、構造隔壁は聴音領域に面する正面パネル、及び背面パ
ネルを備えている壁、天井又は床である。電気信号を接
続して電気音響変換手段を駆動する手段を有し、2側面
を有する振動板を備えている電気音響変換手段が備えら
れている。囲い手段は、振動板の一側面が囲い手段の外
側の空気と接触するように隔壁内に電気音響変換手段を
据え付けるようにされている。囲い手段は、あらかじめ
規定された音響コンプライアンスを有し、電気音響変換
手段の振動板の他側面と接触している囲い内の特定体積
の空気を実質上囲み、規定するように構成されている。
隔壁の正面パネルの後方の空間に囲い手段が広がって、
隔壁の正面パネルの後方の空間内にあり且つ囲い手段の
外側にある空気体積に振動板の一側面が接触するように
囲い手段を構造隔壁に据え付ける手段が備えられている
。特定の音響質量を有するということを特徴とする受動
音響放射手段が、囲い手段によって囲まれている特定体
積の空気を囲い手段の外側の聴音領域内の空気に接続す
るように備えられている。このような構成によって、電
気音響変換器それ自体及び囲いが構造隔壁内に封入され
ると共に、囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後
方の空間内にある空気体積は、電気音響変換手段の動作
のおおよその周波数域に対して囲い手段の外側で且つ聴
音領域内にある空気体積から実質的音響的に隔離される
。圧縮板が、囲いの外側の空気に接触する振動板の一側
面に対向して間隔をおいて設けられ、隔壁の背面パネル
を振動板から隔離する。
(実施例) 本発明の他の目的及び利点は、本発明の好ましい実施例
の詳細な説明に関連して添付の図面により明らかになる
壁の劣〜うな典型的な構造隔壁内に高品質のサブウーフ
ァシステムを設置する上で最も厄介な問題は、おそらく
壁自体の厚さである。典型的な核家族住宅の壁は、ツー
バイフォーに固定された板材で構成されている。しかし
、ツーバイフォーは幅3.8cm(1,5インチ)、縦
8.9cm(3゜5インチ)でしかなく、板材は、3c
m(0゜5インチ)と薄い。このことは即ち、壁又は正
面パネルの外側の表面から反対側の板材の内側、即ち背
面パネルの内側の面までの間で取り扱えるのはせいぜい
10cm(4インチ)ということである。壁の間柱の間
は41cm(16インチ)が標準と考えられており、取
り扱えるのは幅37cm(14,5インチ)だけとなる
。20cm(8インチ)のドライバから効率よく最低音
応答を得るための従来のキャビネットの適切な大きさは
、最低でも42500cm”(1,5立方フイート)で
ある。囲いの壁の厚さは、6mm(1/16インチ)が
最小限と考えられなければならない。即ち、ドライバ自
体が適合し得る浅さであると仮定すると、単一の20c
m(8インチ)のドライバのために所望の容積に達する
には、127cm (50インチ)以上の高さのキャビ
ネットが要求されるということになる。
それ自身が囲いの代わりをする壁に囲まれた空気体積に
よって、スピーカが設計されるということが可能である
。しかし、使用される建設技術及び材料が多様であるの
で、音の漏れ又は壁の剛性の問題はもちろんこと、囲ま
れた空気がどんな体積であってもそれを基準とすること
は不可能である。
このような問題の解決方法として、本発明に従って、「
帯域通過」サブウーファとして公知のタイプの新規のウ
ーファを基礎上するシステムを提供する。このような設
計概念はまず、英国のKEF  Electronic
s  Lim1tedのローリ−=フィンチャム(La
urie  Finc h a m)が1979年5月
にAudio  Engineering  5ocl
ety  に提供した[帯域通過スピーカ囲い(A  
Bandpass  Loudspeaker  En
closure)Jと題する文献に詳細に説明された。
この概念は再び、Ford  Motor  Comp
anyのアール冨ゲデス(Earl  Geddes)
が1886年、1月、Audio  Engineer
lnz  5ocietyに提供した「帯域通過スピー
カ囲い(Bandpass  Loudspeaker
  Enclosures)Jと題する文献でより理論
的に詳細に取り扱われた。更に、1985年10月、米
国特許第4. 549. 631号でアマー=ボウス(
Amar  Bose)がこのような設計概念を拡張し
た。
フィンチャムの文献及びゲデスの文献では両者とも、1
又はそれ以上の変換器が据え付けられているバッフルに
よって2つのキャビティが分離されているダブルキャビ
ティ設計を開示している。
第1キヤビテイが密封されているのに対して第2キヤビ
テイは「開口して」いる。即ち、キャピテイが特定の音
響質量の空気を有する特定の横断面積及び長さの窓を備
えることによって開口しているのである。変換器の音響
質量及びコンプライアンスは第1密封キヤビテイ内の空
気のコンプライアンスと共に駆動共鳴システムを形成す
る。開口部の空気の音響質量は、第2キヤビテイ内の空
気のコンプライアンスと共に第2共鳴システムを形成す
る。両者の組合せが第1図に示されている等価電気回路
により表されている。
第1図において、示されている多数の要素は当業者には
明かである。値は測定可能なシステムパラメータから算
出され、以下のように対応する。
Eg一定電圧発生器の出力電圧 Rg−発生器の出力インピーダンス Re−変換器のボイスコイル直流抵抗 Le−変換器のボイスフィルインダクタンスRe5−変
換器の機械損失 Cmes−変換器の音響質量 L c e s−変換器サスペンションの音響コンプラ
イアンス Lcebl−密封キャビティの音響コンプライアンス R1ebl−密封キャビティの漏れ損失Lceb2−開
口キャピティの音響コンプライアンス R1eb2−開口キャビティの漏れ損失Cmep−開ロ
部の開気部音響質量 第1図の等価回路を分析すると、2つのキャビティを使
用している第1図のシステムの出力周波数応答は、第2
図に示されるように、帯域通過特性を有する。
ゲデス及びボウスの両者が開示しているように、帯域通
過の周波数範囲は、密封キャビティにも開口部を設ける
ことによって拡大され得る。このような第2の開口部は
、2つの開口部の音響出力の位相がそれらの重複すると
ころで加わって全体的に滑らかな応答を生み出すように
、異なる周波数に同調される。
本発明は、第1密封キヤビテイを全く必要としないとい
う点に於て上記の従来技術のシステムとは異なる。第3
A図には、本発明の詳細な説明する概略的な断面図が示
されている。壁、床又は天井といった構造隔壁11は、
間に囲まれている空間14によって分離されている正面
パネル12及び背面パネル13を備えている。囲い(e
nclosure)16は内部に電気音響変換器を据え
付けている。詳細には、第3A図では、2つの別々の変
換器17及び18が囲い16の壁に据え付けられている
。変換器17及び18は、2側面を有する振動板を備え
ており、その一側面は構造隔壁11の空間14に面して
おり、他側面は囲い16の構成によって規定され、実質
的に囲まれている空気体積19に面している。第3A図
の端子21及び22は、変換器17及び18を駆動させ
るために電気信号を変換器17及び18に接続する装置
を概略的に説明している。第3A図に示されているよう
に、囲い16内で規定される特定体積の空気19を聴音
領域を構成する正面パネル12の外側の空気に接続する
ための受動放射体が使用されている。第3A図の具体的
な実施例では、この受動放射体は、囲い16の内部から
外部の聴音領域にわたっている開口窓23を備えている
第3B図の構成は第3A図のそれと類似しており、第3
B図の要素には第3A図の対応する要素と同一の参照番
号が与えられている。第3B図に示される本発明の他の
実施例では、囲い16内の特定の空気体積19を外部の
聴音領域と接続するための受動放射手段としては、開口
部の代わりにドローンコーン24を用いている。
第4図は、壁のような構造隔壁内に設置された状態で示
されている本発明による第3A図のスピーカシステムの
正面図であり、第5図は第4図のスピーカシステムの断
面図である。第4図及び第5図の要素には、第3A図で
概略的に示された対応する要素と同一の参照番号が与え
られている。
第5図に示されるように、壁のような構造隔壁の正面パ
ネル12及び背面パネル13は、ツーバイフォー材26
によって間隔が開けられているのが典型的である。
第3A図、第4図及び第5図に示されているように、本
発明によるスピーカシステムは、1又はそれ以上の変換
器を据え付けるためのバッフルを1又はそれ以上の側面
に有し、開口窓を他の側面に有する囲いを備えている。
変換器が壁の内部に、開口窓が聴音領域、即ち部屋の内
部にくるようにシステム全体が壁又は他の隔壁に据え付
けられる。
囲い、あるいは隔壁11の正面及び背面パネル、及び他
の構造要素によって形成される囲い又は空気体積14の
主な働きは、空気体積14に面している変換器の他の側
面からの音響放射が、開口部23からの所望の音響放射
に有害に干渉するのを防ぐことである。
隔壁又は壁のパネルによって形成される囲いの特性(例
えば、体積、漏れ損失、振動損失、内部損失等)の変化
性のために、予想される全ての据え付け条件に適する設
計パラメータの選択が妨げられるということが以前から
仮定されてきたのはきわめて自然なことである。しかし
実験により、壁又は全く異種の構造材料及び技術による
構造隔壁によって囲まれている空気体積は、実質的な漏
れ損失及び内部損失が音響的には常にきわめて大きいと
言うことがわかった。これらの損失は非常に大きいため
、囲まれた空気の見かけの体積が10までの係数で変化
するシステムの同調に及ぼす影響を実質的に最小限にす
る。更に、システムの他の部分に対する設計パラメータ
は、性能が据え付け条件の大部分に対して実質的に不変
であるように選択され得る。
第6図には第3図から第5図までに示されているスピー
カシステムの電気等価回路図が示されている。第6図に
示される要素は、第1図の回路図と同様で、次のように
対応する新たな要素が付け加えられる。
R1ebl  −壁のキャピテイに対する漏れ損失 Rlebl  −壁のキャピテイの内部損失及び振動損
失 R1eb2 − 開口キャピテイに対する漏れ損失 R1eb2 − 開口キャビティの内部損失Ri ep
   −開口部の内部損失 漏れ損失及び振動損失は市販用に構成されたスピーカの
囲いに対しては通常ごくわずかだが、壁に据え付けるほ
とんどの状況に対しては非常に大きくなることが実験に
よりわかった。更に、大きさ及び空間が制限されるため
、内部損失が最小になるよう最適化された開口部構成を
用いることができない。従って、開口部の内部損失は本
システムの根本的な性能に重要な役割を果たす。内部損
失は制御可能な設計パラメータとなるが、開口キャビテ
ィに対する漏れ損失は無視できるほどわずかなものであ
る。図示されている本発明の好ましい実施例の等価電気
回路要素の値は次のようなものである。
g g e e ees es mes R1ebl cebl Ri  ebl R1eb2 ceb2 Ieb2 mep 、00   Volt O,010hm 0.20   mH 2,200hm 8.50   mH 12,000hm 96 2.00   μ f 8.00  0hm 50.00   mH 5,000hm O,020hm 2.70   mH 3O,000hm 1950.00   μ f Rlep   −6,000hm 第6図の回路図から、変換器及び開口キャビティのパラ
メータを適切に選択するとシステムの性能は壁のキャビ
ティの特性とは実質的に関わりなくなることがわかる。
具体的には第7A図及び第7B図で示されているように
、壁に囲まれ10の係数により各々異なる2つの値の空
気体積(第7A図では体積10、第7B図では体積10
0)に対して、計算された周波数応答は実質上皆無であ
る。このようなモデルによってなされた予測−は実験に
より確証された。
本発明の好ましい実施例によれば、2つの変換器17及
び18は16.5cm(6,5インチ)のドライバであ
る。囲い16全体の寸法は、幅30cm(12インチ)
、高さ45cm(18インチ)、奥行き7.5cm(3
インチ)である。このような寸法のため、標準のツーバ
イフォーの壁又は隔壁の奥行き内に性能を損なうことな
しに本システムを据え付けることができる。上記で使用
された回路内の要素の値は、信頼性のあるシステムパラ
メータから算出される。更に、第4図及び第5図に詳細
に示されているように、本システムは壁又は他の隔壁内
に本質的に同一平面上に同じ高さに据え付けられ、約3
8cm”(約6平方インチ)の開口窓23だけを残して
後は「塗り消されて」しまうので、その開口窓によって
のみ本システムが存在していることがわかる。本発明の
他の利点1i、、本発明の帯域通過特性によって、本発
明の性能を高周波装置と融合させるために必要な電気ク
ロスオーバーネットワークにかかる費用及び複雑さを軽
減できるということである。
第3B図に関して上述したように、本発明の他のシステ
ムとしては、本システムの受動出力放射体としてドロー
ンコーン24を用いたものがある。
このような装置の利点は、ドローンコーンの放射体は上
記の実施例における本システムの開口部を具現化したも
のより、損失が非常に少なく構成され得るということで
ある。このため本発明により再生される低域周波数の効
率がよ(なる。しかしこのような構成の明らかな問題は
、ここで適用したドローンコーン状の受動放射体は直径
20cm(8インチ)となっているため、開口窓よりも
面積が非常に大きく、視覚的に目立ちやすいということ
である。
本発明が壁、床、又は天井という構造隔壁のみに据え付
けるスピーカシステムに限定されるものではないという
ことは明かである。同様の原理が自動車の内装の構造隔
壁内への据え付けに適用できる。パネルを通して据え付
ける様々な異なる条件に於て画定レベルの性能が要求さ
れる状況に、同様の(おもに不確実な)条件の多くが適
合する。
従って第3A図及び第3B図の略図では、隔壁11が目
動車内の隔壁に、正面パネル12が自動車の内装パネル
にという具合に適合する。
本発明の実施例では少なくとも2つの変換器17および
18を囲い内に据え付けて使用しているが、更に他の利
点もあるということに注目すべきである。具体的には、
変換器の内一方は2つのステレオ出力チャネルの内一方
によって電気的に駆動され、他方の変換器は2つのステ
レオ出力チャネルの内の他方によって駆動される。この
ような構成により、2つのチャネルを電気接続する必要
なしに、中心チャネルを有するサブウーファが生み出さ
れる。
この点についである困難、あるいは起こり得る問題に取
り組まなければならない。具体的には、開口窓23(第
3A図、第4図、第5図)は、開口部が半波長の奇数倍
の長さであるような周波数で伝送路として作用する。こ
のような周波数では、エネルギーはほとんど減衰せずに
開口キャピテイの内部から聴音領域に伝送される。この
ような周波数は通常、所望の動作範囲よりはるかに大き
いので変換器への入力の際に簡単な低域通過ネ−/ )
ワークに容易に減衰されてしまう。しかし、開口部の長
さが比較的長い場合は伝送路の最低周波数は動作領域に
非常に近いため、簡単なネ・ノドワークを用いて減衰さ
れ得ない。この問題は本発明によれば、第8図、第9図
及び第10図に示されているように、不要な周波数を除
去するために音響トラップ27を設けることで解決され
る。このトラップは一端を封じ、他端を開口部側に開口
する管であってもよく、不要な最低周波数の波長の4分
の1の長さである。他の例としては、第11図に概略的
に示されているように、トラップは開口部側に開口する
ヘルムホルツ共鳴器28を備えるようにしてもよい。ヘ
ルムホルツ共鳴器は当業者には公知のように、不要な周
波数で共鳴するように同調された音響質量及び音響コン
プライアンスを有している。このような場合共鳴器は第
11図に示されているように、所望の音響質量を有する
管によって開口部側に接続されている適当な容積の小さ
な密封キャビティを備えている。
上記の本発明の実施例によれば、開口部のそのような容
積のために約500Hzの不要な伝送路周波数が生み出
されたが、これは長さ16cm(6,3インチ)、直径
3.5cm(1,4インチ)の4分の1波長のトラップ
(第8図、第9図及び第10図)を使用することにより
除去された。
近代的な建物の壁のような隔壁内のスピーカシステムを
設置することにより起こり得る問題は、スピーカシステ
ムの後方が剛性なキャビネットによって完全に囲まれな
ければ、相当な音量がスピーカのすぐ後ろの壁、即ち背
面パネルの裏面を通って、スピーカが設置される部屋に
隣接する如何なる空間にも伝達されてしまうということ
である。
スピーカシステムからの良好な周波数の性能が必要な場
合は、スピーカの後方の隔壁が大量の囲まれた空気内に
音を放射しなければならない。典型的な壁隔壁の2面又
はパネルの間に囲まれている空気の体積は通常充分大き
いのであるが、典型的な壁構造は適当な剛性に欠けるた
め、上記のように壁の後部あるいは背面パネルを通して
の音の伝達が好ましくなくなってしまう。このような問
題は、低域周波数及び中域周波数の高レベルの音圧が壁
の内部で発生するとき、及び音響放射体あるいは電気音
響変換器の後方とスピーカの後方の壁の表面との間の空
間が小さい、あるいは制限されるときに悪化する。剛性
な後部の囲い又は[後部箱(back  box)Jが
この問題を防ぐが、壁内スピーカを設置する時に空間が
制限されるために充分な容積の後部箱の使用がしばしば
非常に難しくあるいは不可能になる。
第4図、第5図、第9図及び第10図の実施例に示され
ているように本発明の一面によれば、音響放射体又は電
気音響変換器17及び18は典型的に設置された本シス
テムの後方にある隔壁の背面パネルとは約2.5cm(
1インチ)以下の間隔が空けられている。実験から、典
型的な木製の間柱及び人造壁板で構成されている壁に設
置されると200Hz以上の音響が裏側の壁面を通って
伝達されてしまうことがわかった。
第12図及び第13図を参照すると、スピーカシステム
が設置されている隔壁の裏側の壁を通って音響が伝達さ
れるという問題に取り組む本発明の実施例が示されてい
る。第12図は本発明の実m 例による隔壁に設置され
ているスピーカシステムの側断面図であり、圧縮板が隔
壁の背面パネルからスピーカを隔離するために使用され
ている。
第13図は第12図のシステムの一部を切欠した見取図
である。第12図及び第13図では第1図から第11図
の同様の要素に当てはまる参照番号を使用する。
構造隔壁は間柱26によって間隔を空けられている正面
パネル12及び背面パネル13から形成されている。囲
い16は電気音響変換器又は音響放射体17及び18を
壁内に据え付けて有している。変換器17及び18は2
側面を有する振動板を備えていて、その振動板の一側面
は隔壁又は壁の空間14に面し、他側面は囲い16の構
成によって規定され実質的に囲まれている空気体積19
に面している。開口部23のような受動放射手段は、囲
い16内の特定の空気体積19を正面ノくネルの面する
外側の聴音領域に接続する。東12図及び第13図では
又、囲い16を壁の正面/fネル12に据え付けるのに
役立つ台座31を使用している。
第12図及び第13図には、2つの側部材33及び34
によって囲い16の後ろ側の壁に据え付けられている圧
縮板32が示されていて、それらは全て接着剤又は金具
で互いに適当に固定されている。本発明の実施例では、
圧縮板は音響放射体17及び18から側部材によって約
、9cm(4分の3インチ)離されたが、この間隔が増
やされてもいい、あるいは減らされてもいいということ
は明かである。圧縮板32は適当な材料で形成された剛
性板であって、側部材33及び34と共に音響放射体の
後ろで、背面及び側面は実質的に封じられ、上部及び下
部は開けられている囲いを形成する。この結果、部分囲
いが形成される。このような部分囲いの機能は、システ
ムに隔壁又は壁内部の空気14の全体積が[わかる(s
ee)Jようにし続けながら、音響放射体のすぐ後ろの
背面パネル13部分を隔離することである。本スピーカ
システムの上部及び下部で、このような部分囲いが壁内
部の空気に対して完全に開口している。
このようにしてつくられた領域では、音響の体積速度は
実質的により広い断面領域に広がり、音圧が非常に低(
なり、それによって次には本システムの後方の背面パネ
ル又は壁面の励起が最小限になる。部分囲いはその奥行
きが狭いので、最適な性能を維持するように本システム
の同調とりの調整がされることを必要としながら、音響
放射体に音響質量を加える。囲い16の体積等の適当な
同調調整については、当業者の判る範囲である。
実験により、本システムの後方にある背面14ネルを通
って伝達される音響は200Hz以上500Hzまで平
均10db近く減衰され、本システムの後方の壁面で起
こる加速は110Hz以上で26b以上減衰することが
わかった。
第12図及び第13図に説明されている圧縮板技術は、
音響放射体が隔壁の背面パネルに向かって開口して、音
響放射体の後方の小さな空間で発生する強度の音圧から
背面パネルを隔離するような壁内スピーカシステムなら
実質上どんなものにでも用いることができる。従って本
発明のこのような一面は、「帯域通過」サブウーファの
構成のシステム及び方法に限定されるものではなく、壁
内スピーカ設置の他のシステム及び方法にも適用可能で
ある。更に、圧縮板は第12図及び第13図で示された
ように平坦である必要はなく、どんなシステムに対して
も特定の必要条件を備えるような形状にしてもよい。実
験により、隔壁又は壁内部の空気体積に開口している領
域全体は、圧縮板及びその支持体によって部分的に囲ま
れている音響放射体の全領域の3分の1と小さくしても
よいことがわかった。更に、部分囲いの体積及び寸法は
、それらがシステムの音響質量、ひいてはシステムの同
調とりに影響するということでのみ重要である。部分囲
いがいくつかの側面に於て開口あるいは部分開口しても
いいということ、及び圧縮板自体が部分開口してもいい
ということも実験によりわかった。しかし、部分囲いの
基本的な開口部が壁内部の空気体積と結合する開口部の
ように動作する空気質量を発生させるような外形は避け
るように注意しなければならない。
本発明はここでの特定の実施例に関連して説明されたが
、請求の範囲から推測される様々な応用が本発明の意図
するところ及び範囲から離脱することなく可能である。
4、   の、 な會日 第1図は、ローリ−=フインチャムが1979年の文献
で開示した従来技術の装置の電気等価回路図である。
第2図は、第1図の回路の周波数応答のグラフである。
第3A図は、構造隔壁への設置方法を説明する、本発明
によるスピーカシステムの概略図である。
第3B図は、ドローンコーンを受動音響放射体として聴
音領域に向かって使用している、本発明に従ったスピー
カシステムの他の実施例を示す概略図である。
第4図は、構造隔壁内に設置された状態で示される本発
明のスピーカシステムの正面図である。
第5図は、第4図のスピーカシステムの側断面図である
第6図は、第3図から第5図のスピーカシステムの電気
等価回路図である。
第7A図は、本システムが据え付けられている構造隔壁
内部に含有されている、相対体積値が10である空気体
積に対する、第3図から第6図に示されたスピーカシス
テムの周波数応答のグラフである。
第7B図は、本システムが据え付けられている構造隔壁
内部に含有されている、相対体積値が100、即ち第7
A図の10倍である空気体積に対する、第3図から第6
図に示されたスピーカシステムの周波数応答のグラフで
ある。
第8図は、第3図に示されたスピーカシステムの概略図
であるが、聴音領域に出力される、本システムにおける
不必要な周波数を除去するための音響トラップを備えて
いるスピーカシステムを示す概略図である。
第9図は、第8図のスピーカシステムの正面図である。
!10図は、第9図のスピーカシステムの側断面図であ
る。
第11図は、第8図に示されたスピーカシステムの概略
図であるが、特定の不要な周波数を除去するために、開
口管に接続された音響質量及び音響コンプライアンス(
ヘルムホルツ共鳴体>ヲ更に有しているスピーカシステ
ムの概略図である。
第12図は、スピーカを隔壁の背面パネルから隔離する
ために圧縮板が使用されている、本発明の好ましい実施
例に従って隔壁内に設置されているスピーカシステムの
側断面図である。
第13図は、隔壁内に設置されている箪12図のスピー
カシステムを示す、一部を切欠した見取図である。
11・・・構造隔壁、12・・・正面パネル、13・・
・背面パネル、16・・・囲い、17.18・・・変換
器、23・・・開°口窓 以上

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.聴音領域に面する構造隔壁の正面パネル、及び該正
    面パネルの後方の囲い領域に規定される空間に設置する
    スピーカシステムであって、2側面を有する振動板を備
    えている電気音響変換手段、 該電気音響変換手段を駆動するために該電気音響変換手
    段に電気信号を接続する手段、 囲い手段であって、該振動板の一側面を該囲い手段の外
    側の空気と接続するように該電気音響変換手段を据え付
    け、該電気音響変換手段の該振動板の他側面と接するよ
    うに特定体積の空気を所定の音響コンプライアンスを有
    する該囲い内部に実質的に囲み、規定する囲い手段、 該振動板の一側面が該囲い手段の外側で且つ隔壁の圧面
    パネルと背面パネルとの間の空間にある空気体積に接触
    するように、該囲い手段を隔壁の正面パネルの後方で且
    つ背面パネルの後方の空間に広がるように該囲い手段を
    構造隔壁に据え付ける手段、 該囲い手段に囲まれている特定体積の空気を聴音領域内
    で且つ該囲い手段の外側の空気に接触させるために特定
    の音響質量を有することを特徴とする受動放射手段、並
    びに 該囲い手段の外側の空気に接触する該振動板の該一側面
    に空間を空けて対向する状態で該囲い手段に据え付けら
    れ、部分囲いを形成し、該振動板を該振動板の該一側面
    に隣接する隔壁の背面パネルから隔離すると同時に、隔
    壁の正面パネルと背面パネルとの間で且つ該囲いの外側
    の空気体積への該振動板の接続を維持する圧縮板、 を備えていて、 該囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後方の空間
    内の空気体積が、該電気音響変換手段の動作のおおよそ
    の周波領域に対して、該囲い手段の外側で且つ聴音領域
    の内部の空気体積から実質的音響的に隔離されているス
    ピーカシステム。
  2. 2.構造隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手段が該
    囲い手段を壁の内部に据え付ける手段を備えている、請
    求項1に記載のスピーカシステム。
  3. 3.構造隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手段が該
    囲い手段を床の内部に据え付ける手段を備えている、請
    求項1に記載のスピーカシステム。
  4. 4.構造隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手段が該
    囲い手段を天井の内部に据え付ける手段を備えている、
    請求項1に記載のスピーカシステム。
  5. 5.構造隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手段が該
    囲い手段を自動車のパネルの内部に据え付ける手段を備
    えている、請求項1に記載のスピーカシステム。
  6. 6.前記囲い手段の少なくとも一方向の寸法が10cm
    (4インチ)以下である、請求項1に記載のスピーカシ
    ステム。
  7. 7.前記受動放射手段が開口管を備えている、請求項1
    乃至6のいずれかに記載のスピーカシステム。
  8. 8.前記受動放射手段がドローンコーンを備えている、
    請求項1乃至6のいずれかに記載のスピーカシステム。
  9. 9.前記開口管が該開口管に接続されている特定の不要
    な周波数を除去するために音響トラップを備えている、
    請求項7に記載のスピーカシステム。
  10. 10.前記音響トラップが前記開口管に接続されている
    音響質量及び音響コンプライアンスを備えている、請求
    項9に記載のスピーカシステム。
  11. 11.前記音響トラップが一端が閉じられ、不要な最低
    周波数での4分の1波長に等しい長さで、他端が前記開
    口管に接続されている管を備えている、請求項9に記載
    のスピーカシステム。
  12. 12.前記電気音響変換手段が少なくとも2つの別々の
    変換器を備えている、請求項1に記載のスピーカシステ
    ム。
  13. 13.前記少なくとも2つの別々の変換器が少なくとも
    2つの別々の電気信号をそれぞれ少なくとも2つの変換
    器に接続するための個々の手段を備えている、請求項1
    2に記載のスピーカシステム。
  14. 14.聴音領域に面する構造隔壁の正面パネル、及び正
    面パネルの後方で且つ正面パネルと背面パネルとの間の
    囲い領域に規定される空間に設置するスピーカシステム
    であって、 2側面を有する振動板を備えている電気音響変換手段、 該電気音響変換手段を駆動するために該電気音響変換手
    段に電気信号を接続する手段、 該振動板の一側面が正面パネルと背面パネルとの間の隔
    壁内部に含有される空気に接触し、該振動板の他側面が
    隔壁の正面パネルの面する聴音領域内の空気に接続する
    ように該電気音響変換手段を据え付ける囲い手段、 該囲い手段が隔壁の正面パネルの後方で且つ背面パネル
    の後方の空間に広がるように該囲い手段を構造隔壁に据
    え付ける手段、並びに 該振動板の一側面と隔壁の背面パネルとの間で該振動板
    とは間隔を空けて囲い手段に据え付けられている圧縮板
    であって、該振動板を囲むように部分囲いを形成し、隔
    壁内部で且つ正面パネルと背面パネルとの間の空気への
    該振動板の接続を維持しながら音圧に関して背面パネル
    を該振動板から隔離する圧縮板、 を、備えているスピーカシステム。
  15. 15.聴音領域に面する構造隔壁の正面パネル、及び正
    面パネルの後方の囲い領域に規定される空間に設置する
    スピーカシステムであって、 2側面を有する振動板を備えている電気音響変換手段、 該電気音響変換手段を駆動するために該電気音響変換手
    段に電気信号を接続する手段、 該振動板の一側面が囲い手段の外側の空気に接続するよ
    うに該電気音響変換手段を据え付ける囲い手段であって
    、該電気音響変換手段の該振動板の他側面と接触する所
    定の音響コンプライアンスを有する該囲い内部の特定体
    積の空気を実質的に囲み、規定する囲い手段、 該囲い手段が隔壁の正面パネルの後方の空間内で広がり
    、該囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後方の空
    間内部の空気体積に該振動板の一側面が接触するように
    該囲い手段を構造隔壁に据え付ける手段、並びに 該囲い手段に囲まれている特定体積の空気を聴音領域内
    で且つ該囲い手段の外側の空気に接続するための所定の
    音響質量を有することを特徴とする受動放射手段、 を備えていて、 該囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後方の空間
    内の空気体積が、該電気音響変換手段の動作のおおよそ
    の周波数域に対して該囲い手段の外側で且つ聴音領域の
    内部の空気体積から実質的音響的に隔離されている、ス
    ピーカシステム。
  16. 16.構造隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手段が
    該囲い手段を壁の中に据え付ける手段を備えている、請
    求項15に記載のスピーカシステム。
  17. 17.構造上の隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手
    段が該囲い手段を床の中に据え付ける手段を備えている
    、請求項15に記載のスピーカシステム。
  18. 18.構造上の隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手
    段が該囲い手段を天井の中に据え付ける手段を備えてい
    る、請求項15に記載のスピーカシステム。
  19. 19.構造上の隔壁に前記囲い手段を据え付ける前記手
    段が該囲い手段を自動車のパネルの中に据え付ける手段
    を備えている、請求項15に記載のスピーカシステム。
  20. 20.前記囲い手段の少なくとも一方向の寸法が10c
    m(4インチ)以下である、請求項15に記載のスピー
    カシステム。
  21. 21.前記受動放射手段が開口管を備えいる、請求項1
    5及び23乃至28のいずれかに記載のスピーカシステ
    ム。
  22. 22.前記受動放射手段がドローンコーンを備えている
    、請求項15及び23乃至28のいずれかに記載のスピ
    ーカシステム。
  23. 23.前記開口管が該開口管に接続されている特定の不
    要な周波数を除去するための音響トラップを備えている
    、請求項15又は21に記載のスピーカシステム。
  24. 24.前記音響トラップが前記開口管に接続されている
    音響質量及び音響コンプライアンスを備えている、請求
    項23に記載のスピーカシステム。
  25. 25.前記音響トラップが一端が閉じられ、不要な最低
    周波数での4分の1波長に等しい長さの管であって、他
    端が前記管に接続されている管を備えている、請求項2
    3に記載のスピーカシステム。
  26. 26.前記電気音響変換手段が少なくとも2つの別々の
    変換器を備えている、請求項15に記載のスピーカシス
    テム。
  27. 27.前記少なくとも2つの別々の変換器が少なくとも
    2つの別々の電気信号をそれぞれ少なくとも2つの別々
    の変換器に接続するための個々の手段を備えている、請
    求項15に記載のスピーカシステム。
  28. 28.聴音領域に面する構造隔壁の正面パネル、及び正
    面パネルの後方の囲い領域に規定される空間にスピーカ
    システムを据え付ける方法であって、2側面を有する振
    動板を備えている電気音響変換手段を提供する工程、 所定の音響コンプライアンスを有する特定の空気体積を
    囲むように構成されている囲い手段を提供する工程、 電気音響変換手段の一側面が囲いの外側の空気に接触し
    、電気音響変換手段の他側面が囲い手段の内部の特定の
    空気体積に接触するように、囲い手段に該電気音響変換
    手段を据え付ける工程、囲い手段が隔壁の正面パネルの
    後方の空間内に広がり、囲い手段の外側で且つ隔壁の正
    面パネルの後方の空間内の空気体積に振動板の一側面が
    接触するように囲い手段を構造隔壁に据え付ける工程、
    並びに 囲い手段に囲まれている特定体積の空気を、囲い手段の
    外側で且つ聴音領域内の空気に接続するための所定の音
    響質量を有することを特徴とする受動放射手段を提供す
    る工程、 を包含し、 囲い手段の外側で且つ隔壁の正面パネルの後方の空間内
    の空気体積が、電気音響変換手段の動作のおおよその周
    波数域に対して囲い手段の外側で且つ聴音領域内の空気
    体積から実質的に音響的に隔離される、スピーカシステ
    ムの据え付け方法。
  29. 29.受動放射手段として開口管を提供する工程を包含
    する、請求項28に記載の方法。
  30. 30.受動放射手段としてドローンコーンを提供する工
    程を包含する、請求項28に記載の方法。
  31. 31.開口管内の特定の不要な周波数を除去するために
    開口管に接続されている音響トラップを提供する工程を
    包含する、請求項29に記載の方法。
  32. 32.音響トラップに開口管に接続されている音響質量
    及び音響コンプライアンスが設けられている、請求項3
    1に記載の方法。
  33. 33.音響トラップが、一端が閉じられ、不要な最低周
    波数での4分の1波長に等しい長さで、他端で開口管に
    接続される管として構成される、請求項31に記載の方
    法。
  34. 34.少なくとも2つの別々の電気音響変換器を提供す
    る工程を包含する、請求項28に記載の方法。
  35. 35.少なくとも2つの異なる電気信号を各々少なくと
    も2つの別々の電気音響変換器に接続する工程を包含す
    る、請求項34に記載の方法。
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